JP3075814U - 自動車玩具 - Google Patents

自動車玩具

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JP3075814U
JP3075814U JP2000006052U JP2000006052U JP3075814U JP 3075814 U JP3075814 U JP 3075814U JP 2000006052 U JP2000006052 U JP 2000006052U JP 2000006052 U JP2000006052 U JP 2000006052U JP 3075814 U JP3075814 U JP 3075814U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走行形態に新たなバリエーションを加えること
ができ、遊びの範囲を拡大することができるとともに、
飽きにくい自動車玩具。 【解決手段】以下の要件を備えていること。 (イ)互いに前後に連結された少なくとも2個の部材
1、2を備えていること (ロ)前記2個の部材1、2は連結軸5を介して水平方
向に回動可能に連結されていること (ハ)上記2個の部材のうち一方の部材1には、車輪3
の回転に応じて上記2個の部材1、2が相対的に左右に
回動する蛇行機構が設けられ、他方の部材2には走行駆
動源が設けられていること

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は走行途中で蛇行走行する自動車玩具に関する。
【0002】
【従来技術】
従来からゼンマイ等を駆動源とする自動車玩具として多種多様なものが提案さ れ、趣向の変わったものとして、走行中に方向を変えるものや、走行中にロボッ トに形態が変化するものなどが知られているが、これらは構造が複雑で値段も高 価であった。したがって、一般には、簡単な構造で手軽に遊べるものの方が安価 で手に入れやすいので人気がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、簡単な構造のものは、その走行速度や走行距離が一定であるた め、遊びも単純になりがちである。また、駆動源を交換可能とすることにより、 走行速度や走行距離を変えることができるものも実施されている。どちらにして も自動車玩具の既成概念に縛られた遊び方でしかなく、走行形態のバリエーショ ンに乏しいために飽きやすく、面白みに欠けるという欠点があった。
【0004】 本考案は、走行途中で蛇行しながら走行するという劇的に変化する走行態様を 簡単な構造によって実現し、これにより走行形態に新たなバリエーションを加え ることができ、遊びの範囲を拡大することができるとともに、飽きにくい自動車 玩具を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本考案に係る自動車玩具は、以下の要件を備えたこ とを特徴とする。 (イ)互いに前後に連結された少なくとも2個の部材を備えていること (ロ)前記2個の部材は連結軸を介して水平方向に回動可能に連結されているこ と (ハ)上記2個の部材のうち一方の部材には、車輪の回転に応じて上記2個の部 材が相対的に左右に回動する蛇行機構が設けられ、他方の部材には走行駆動源が 設けられていること
【0006】 前記2個の部材は常時真直方向に連結されるようにバネにより支持するのがよ い。
【0007】 また、前記蛇行機構は以下のように構成するのがよい。 (イ)前記2個の部材のうち一方の部材の左右両側には、車輪の回転に連動する ギアと一体に形成されて他方の部材に交互に係合可能な係合片が設けられている こと (ロ)上記係合片は、上記ギアの回転時に上記他方の部材に係合するように形成 されていること
【0008】 さらに、前記他方の部材の左右両側には、前記一方の部材の左右の係合片に係 合する突起を形成するのが好ましい。
【0009】 前記走行駆動源はプルバック式ゼンマイであるのがよい。
【0010】
【考案の実施の形態】
図1は自動車玩具の斜視図で、同図において符号1は前部材、2は後部材を示 す。前部材1にはフリーに回転する車輪3が、後部材2には駆動輪4が取り付け られているとともに、前部材1と後部材2とは連結軸を介して連結されている。 なお、後部材2には駆動輪4の駆動源としてプルバック式ゼンマイのユニット6 が収納されている。
【0011】 すなわち、図2に示されるように、前部材1の後部の下面には連結軸5が突出 している。連結軸5は断面が多角形(六角形)に形成されている。これに対し、 後部材2の前部には図3に示すように支持部7が形成され、支持部7の下端から は連結板8が前方に突出形成され、連結板8には貫通孔9が形成されている。そ して、上記前部材1の連結軸5を連結板8の貫通孔9に貫通させるとともに、連 結板8の下方から止め具10を上記貫通孔9に貫通させ、止め具10の中空軸1 1を連結軸5にきつく嵌合させる。中空軸11と貫通孔9とは緩く嵌合する。こ れにより、前部材1と後部材2とは連結軸5を介して回動自在に連結されている 。
【0012】 なお、図3及び図4(a) に示すように、上記連結板8の上には略コ字形のバネ 材12が配置され、その基部は支持部7に固定されている。そして、バネ材12 の前部は前部材1の後部下面に形成された凸部13の両側に係合している。この ため、前部材1は上記バネ材12により後部材2に対して常時真直方向に連結さ れるように支持されている。
【0013】 そして、この自動車玩具は次に示す蛇行機構により、連結軸5から回動して左 右に蛇行走行するように構成されている。
【0014】 つまり、図5に示されるように、前部材1にはフリーの車輪3に固定されたギ ア18に減速ギア群14が噛合連結されている。減速ギア群14の最終ギア15 には棒状の係合片16が一体に形成されている。この係合片16は左右各側にそ れぞれ設けられ、左右の係合片16は図6に実線と破線で示すように互いに略直 角を成すように形成されている。これに対応し、後部材2の連結板8の左右各側 には上記左右の係合片16に係合可能な突起17(図3参照)が形成されている 。
【0015】 上記構成によれば、最初は図1に示すように、前部材1と後部材2とはストレ ートの状態になっている。そこで、プルバック式ゼンマイユニット6のゼンマイ を巻き上げて自動車玩具を走行させると、前部材1の前部車輪3も回転するので 、前部車輪3のギア18の回転は減速ギア群14を介して最終ギア15に伝達さ れるから、係合片16もゆっくり垂直方向に回転する。係合片16が回転してい く途中で、一方の側の係合片16が下にくると、図7に示されるように、係合片 16は後部材2の連結板8の一側の突起17に係合し、さらに、係合片16は上 記突起17を押すので、前部材1と後部材2とは図4(b) に示されるように相対 的に回動する。このため、自動車玩具は横にカーブ走行する。その後、係合片1 6と突起17との係合が外れると、前部材1はバネ材12により後部材2に対し て真直方向に連結するように矯正されるから、自動車玩具は転回する途中で直進 する。さらに、他方の側の係合片16が他方の側の突起17に係合すると、今度 は自動車玩具は反対側にカーブ走行する。このようにして、図8に示されるよう に、係合片16が突起17に係脱するたびに自動車玩具は右に左にカーブして蛇 行走行する。
【0016】 なお、上記係合片16は回転途中で下にきた位置で後部材2の突起17に係合 したが、後部材2の突起17を、上方位置に配置し、上記係合片16は回転途中 で上にきた位置で上記突起17に係合するように構成してもよい。
【0017】 また、前部材1の減速ギア群14の一部14aは前部材1から突出しているの で、このギア14aを回転してインジケーター(1つの係合片16)を目盛り1 9に設定しておくことにより、カーブのタイミングを予め設定することができる から、前方に設置した障害物をうまくよけられるかどうかという走行ゲームなど を楽しむことができる。
【0018】 なお、係合片の幅を変えることにより係合時間の調整ができるので、曲がり具 合の大小を調整することができる。
【0019】 また、上述の自動車玩具は前後2個の部材から構成されているが、3個以上の 部材が連結される構成であってもよい。
【0020】 また、自動車玩具はゼンマイを駆動源とするものに限定されない。電池で走行 するものであってもよい。
【0021】
【考案の効果】
請求項1に係る考案によれば、目に見て楽しいだけでなく、走行形態に蛇行走 行という新たなバリエーションを加えることができ、遊びの範囲を拡大すること ができるとともに、飽きにくい自動車玩具を提供することができる。
【0022】 請求項2に係る考案によれば、前記2個の部材は常時真直方向に連結されるよ うにバネにより支持されているので、右又は左にカーブした後、自動車玩具は自 然に直進することができる。
【0023】 請求項3に係る考案によれば、前記蛇行機構は一方の部材の左右両側に設けた 係合片を車輪に連動するギアと一体とし、走行途中で上記係合片を上又は下の位 置で他方の部材に係合させることによって両部材を相対的に回動させるものであ るから、簡単な構造で蛇行走行を実現することができる。また、係合片も車輪に 連動するので、係合片が突起に係合するタイミングをあらかじめ設定することが できる。
【0024】 請求項4に係る考案によれば、前記他方の部材の左右両側には、前記一方の部 材の左右の係合片に係合する突起が形成されているので、確実に蛇行走行させる ことができる。
【0025】 請求項5に係る考案によれば、前記走行駆動源はプルバック式ゼンマイである から、電源などを必要としない。したがって、手軽であり、電池切れなどの問題 がなく、いつでもどこでも遊ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動車玩具の斜視図
【図2】前部材と後部材との連結態様を示す分解図
【図3】後部材の斜視図
【図4】(a) (b) は前後部材の連結部分の説明図
【図5】前部材のギア群の説明図
【図6】上記自動車玩具の側面図
【図7】上記自動車玩具が蛇行走行する直前の側面図
【図8】上記自動車玩具が蛇行走行する態様を示す斜視
【符号の説明】
1 前部材 2 後部材 3 車輪 5 連結軸 15 ギア 16 係合片 17 突起

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要件を備えたことを特徴とする自
    動車玩具。 (イ)互いに前後に連結された少なくとも2個の部材を
    備えていること (ロ)前記2個の部材は連結軸を介して水平方向に回動
    可能に連結されていること (ハ)上記2個の部材のうち一方の部材には、車輪の回
    転に応じて上記2個の部材が相対的に左右に回動する蛇
    行機構が設けられ、他方の部材には走行駆動源が設けら
    れていること
  2. 【請求項2】 前記2個の部材は常時真直方向に連結さ
    れるようにバネにより支持されている、請求項1記載の
    自動車玩具。
  3. 【請求項3】 前記蛇行機構は以下のように構成され
    た、請求項1又は2に記載の自動車玩具。 (イ)前記2個の部材のうち一方の部材の左右両側に
    は、車輪の回転に連動するギアと一体に形成されて垂直
    方向に回転する係合片が設けられていること (ロ)上記係合片は、上記ギアとともに回転したとき
    に、該ギアの中心の上又は下の位置で上記他方の部材に
    係合するように形成されていること
  4. 【請求項4】 前記他方の部材の左右両側には、前記一
    方の部材の左右の係合片に係合する突起が形成されてい
    る、請求項3記載の自動車玩具。
  5. 【請求項5】 前記走行駆動源はプルバック式ゼンマイ
    である、請求項1、2、3又は4に記載の自動車玩具。
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