JP3075788U - 伸縮自在の金属パイプ及びその支持構造 - Google Patents

伸縮自在の金属パイプ及びその支持構造

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JP3075788U
JP3075788U JP2000006014U JP2000006014U JP3075788U JP 3075788 U JP3075788 U JP 3075788U JP 2000006014 U JP2000006014 U JP 2000006014U JP 2000006014 U JP2000006014 U JP 2000006014U JP 3075788 U JP3075788 U JP 3075788U
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公成 橋本
億則 岸上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別体のロック部材を用いることなく、パイプ
に直接加工を施して、伸縮自在のパイプのロック機構を
形成することである。 【解決手段】 小径パイプ1の先端部にカム溝1bを形
成する。このカム溝1bは小径パイプ1の外周の一点か
ら滑らかな円弧を画いて次第に深さが大きくなる底面を
有し、このカム溝4内にほぼ勾玉形のウェッジピース4
が収納されている。ウェッジピース4は底面4aが前記
カム溝1bの底面にほぼ沿った円弧面をなし、上面4b
が大径パイプの内周にほぼ沿った円弧面をなしている。
そして、小径パイプ1を矢印方向に回転することによ
り、ウェッジピース4がカム溝1bの底の浅い方向に移
動し、カム溝1bの底面と大径パイプ2の内周面に圧接
してパイプ2と1をロックする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】
この考案は物干し竿などに用いられる伸縮自在の金属パイプとそれを支持する 構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から物干し竿として伸縮パイプが用いられている。この伸縮パイプは、大 径パイプの中に小径パイプをスライド可能に挿入し、任意の長さに調整したとこ ろで一方のパイプを回転させるとその位置でロックできるようになっている。こ のロック機構は、通常、図8及び図9に示すようになっている。図示のように、 小径パイプ1の先端部に円筒形のロック部材10が取り付けられている。このロ ック部材10の胴部11は、小径パイプ1の内径とほぼ同径で小径パイプ1の先 端から挿入され、パイプ1の外周に凹形のカシメ部3を形成して固定されている 。この胴部11から小径部12が延びている。この小径部12はカラー13a、 13bに挟まれている。カラー13a、13bは、パイプ1の外径よりもわずか に径が大きく、大径パイプ2内にほぼぴったりと嵌り込み、スライド可能である がガタツキが生じないようになっている。
【0003】 前記小径部12は、全体として胴部11とほぼ同心の円形断面を有しているが 、外周の一部から接線方向に大径のアールを画いて膨出するカム部12aが形成 されている。このような小径部12の外周に、半硬質合成樹脂から成る欠円形の ウェッジリング14が緩く嵌め合されている。このウェッジリング14の外周に は、摩擦力を増大させるための突起14aが多数形成されている。
【0004】 上記ウェッジリング14は、図9(イ) の状態では、ロック部材10の小径部1 2と大径パイプ2の内周との間に遊嵌された状態になっている。従ってパイプ1 と2は自由にスライドでき、伸縮可能である。適当な長さになったところでパイ プ1を回転すると、パイプ1の先端部に固定されたロック部材10も回転し、図 9(ロ) のように小径部12も矢印方向に回転する。これによってカム部12aが ウェッジリング14の内面を押圧し、ウェッジリング14の外面を大径パイプ2 の内面に圧接して、小径パイプ1と大径パイプ2をロックする。
【0005】
【考案の課題】
上述のようなロック部材10は、それ自体比較的複雑な形状の樹脂成形品であ り、コスト面で高価につくばかりでなく、小径パイプに取り付ける手間を要し、 また取り付け時の強いカシメ加工でロック部材にクラックが生じることがあり、 逆にカシメが弱いと使用中にロック部材が回転したり、ロック部材が小径パイプ から外れロック機能を果さなくなる等の問題がある。
【0006】 そこで、この考案の課題は、別体のロック部材を用いることなく、パイプに直 接加工を施してロック機構を形成することである。
【0007】 この考案の他の課題は、伸縮自在のパイプを掛け渡すのに適した支持構造を提 供することである。
【0008】
【課題の解決手段】
上記第1の課題を解決するため、この考案は、大径パイプ中に小径パイプをス ライド可能に挿入し、小径パイプと大径パイプを適宜の位置でロック可能にした 伸縮自在の金属パイプにおいて、前記小径パイプの先端部外周に周方向のカム溝 を設け、このカム溝の底面を小径パイプの外周の一点から連続して次第に深くな る滑らかな円弧面とし、この底面にほぼ沿った底面と前記大径パイプの内周面に ほぼ沿った上面を有するウェッジピースを前記カム溝内に収納してロック機構を 形成したのである。
【0009】 前記小径パイプの外周に、前記カム溝を挟んで一対の突条を周方向に形成し、 大径パイプの内周との間隙をできるだけ小さくすることによって、前記ロック機 構を安定して作用させることができる。
【0010】 また、前記伸縮自在の金属パイプを支持するために、板バネをU字形に折り曲 げさらにその両端を内側方向に折り曲げて対向する係止アームを形成した係止部 材をケーシング内に収納したブラケットを用いるのが好ましい。
【0011】
【実施の形態】
以下、この考案の実施形態を図1乃至図7に基づいて説明する。図1に示すよ うに、小径パイプ1が大径パイプ2にスライド可能に挿入され全体として伸縮自 在のパイプになっており、それぞれのパイプ1、2の外端にキャップ1a、2a が嵌め合されている。このキャップ1aと2aはほぼ同径になっており、例えば 浴室の壁面Wに固着されたブラケット20に係合し、支持される。
【0012】 前記小径パイプ1の先端部には、図2に示すようなカム溝1bがプレス加工に よって周方向に形成されている。また、カム溝1bを挟むように、断面が弓状の 突条1c、1dがバルジ加工によって全周に形成されている。この突条1c、1 dは大径パイプ2の内周と小径パイプ1の外周との隙間をできるだけ小さくし、 後述するロック機構が安定して機能するために設けられたものである。
【0013】 前記カム溝1bは、断面がほぼコ字形でその底面は小径パイプ1の外周の一点 から次第に深さが大きくなるように滑らかな円弧を画いている。そしてカム溝1 bの長さは、パイプ1の全周の約2/5〜3/5を占めている。また、最大深さ は、パイプ1の直径の1/5〜1/7程度である。
【0014】 上記カム溝1bには、図3に示すように、ウェッジピース4が嵌め込まれる。 このウェッジピース4は、全体としてほぼ勾玉形であって、底面4aはカム溝1 bの底面にほぼ沿った円弧面になっており、上面4bは大径パイプ2の内周にほ ぼ沿った円弧面になっている。従ってカム溝1bの深さに対応して厚みが変化す る楔形になっている。このウェッジピース4を図3(ロ) のようにカム溝1bの端 壁1eに当接させた状態で大径パイプ2中に小径パイプ1を挿入できるようにな っており、両パイプ1、2を伸縮して長さの調節を行なうことができる。適当な 長さに調節した後、図4(ロ) に示す矢印方向に小径パイプ1を回転すると、ウェ ッジピース4の位置がカム溝1bの底の浅い方向(間隙の狭くなる方向)に移動 するため、ウェッジピース4の上面4bは大径パイプ2の内面に圧接し、底面4 aはカム溝1bの底面に圧接して、ウェッジピース4の圧縮力で両パイプ1と2 をロックする。このウェッジピース4は摩擦力の大きい合成樹脂材料等によって 形成するのが好ましく、必要に応じてその表面、特に上面4bを粗面化したり、 比較的粒径の大きいフィラーを混入して表面に細かい突起が現れるようにしてお くのが望ましい。なお、パイプ1、2の材料には、ステンレス、鋼、アルミニウ ム、銅などの金属が用いられる。この表面に塗料を塗布したり、合成樹脂被膜を 形成することができる。
【0015】 前記金属パイプの端部を支持するブラケット20を図5に示す。図示のように 、前面がほぼU字状に開放され、上面がほぼコ字状に開放されたケーシング21 内にステンレス等の板バネで形成されたほぼU字形の係止部材30が収納されて いる。この係止部材30は、U字形の両端部が内側に折り曲げられた一対の係止 アーム31、31を有している。係止部材30はケーシング21から外れ止めす るため、ケーシング21に接着したり、係止させたりするのが好ましい。図6、 図7は、ケーシング21に凹部22を設けて、そこに係止部材30の両端を落と し込んで係止させており、係止部材30の外れ止めを簡単に、確実に行える。係 止アーム31、31間の間隔は、通常はキャップ1a、2aの直径よりも小にな っているが、図7(ロ) のようにキャップ1a(又は2a)をケーシング21の上 面から押し込むと弾性によって外側に押し拡げられ、そして図7(ハ) に示すよう にキャップ1a又は2aが係止部材30の底部に達すると再び弾性によって復帰 し、キャップ1a、2aの中心より上部の外周に当接し、キャップ1a又は2a が抜け出すのを防止するようになっている。なお、図中、符号23はブラケット 20を壁面等に固定するためのビス孔である。
【0016】
【考案の効果】 この考案によれば、以上のように、金属パイプの外周に直接カム溝を設けてロ ック機構を形成したので、別体のロック部材を用いる必要がないため、コスト的 に有利なばかりでなく、金属パイプから外れたり、破損するようなことがなく、 耐久性にも優れている。
【0017】 また、伸縮自在の金属パイプを支持するブラケットに、板バネをU字形に折り 曲げた係止部材を収納したので、従来の一体成形品のように、係止部材が破損す るようなことがなく、弾性変形のストロークを大きくとることができるので、金 属パイプの着脱を容易かつスムーズに行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の伸縮自在の金属パイプとその支持構
造を示す平面図
【図2】小径パイプの先端部を示す(イ) 縦断面図と(ロ)
横断面図
【図3】ロック機構を示す(イ) 縦断面図と(ロ) 横断面図
【図4】ロック機構のロック状態を示す(イ) 縦断面図と
(ロ) 横断面図
【図5】ブラケットを示す(イ) 斜視図と(ロ) 横断面図
【図6】ブラケットの他の例を示す斜視図
【図7】ブラケットの作用を示す横断面図
【図8】従来のロック機構を示す一部縦断側面図
【図9】同上のロック機構の(イ) スライド状態と(ロ) ロ
ック状態を示す横断面図
【符号の説明】
1 小径パイプ 1a キャップ 1b カム溝 1c、1d 突条 1e 端壁 2 大径パイプ 3 カシメ部 4 ウェッジピース 4a 底面 4b 上面 10 ロック部材 11 胴部 12 小径部 13a、13b カラー 14 ウェッジリング 14a 突起 20 ブラケット 21 ケーシング 22 凹部 23 ビス孔 30 係止部材 31 係止アーム

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径パイプ中に小径パイプをスライド可
    能に挿入し、小径パイプと大径パイプを適宜の位置でロ
    ック可能にした伸縮自在の金属パイプにおいて、前記小
    径パイプの先端部外周に周方向のカム溝を設け、このカ
    ム溝の底面を小径パイプの外周の一点から連続して次第
    に深くなる滑らかな円弧面とし、この底面にほぼ沿った
    底面と前記大径パイプの内周面にほぼ沿った上面を有す
    るウェッジピースを前記カム溝内に収納したことを特徴
    とする伸縮自在の金属パイプ。
  2. 【請求項2】 前記小径パイプの外周に、前記カム溝を
    挟んで一対の突条を周方向に設け、この突条と大径パイ
    プの内周面との間隙をできるだけ小さくかつスライド可
    能にした請求項1に記載の伸縮自在の金属パイプ。
  3. 【請求項3】 前面がほぼU字形に開放し、上面がほぼ
    コ字状に開放したケーシング内に、板バネをほぼU字形
    に折り曲げかつ両端を内側に折り曲げて対向する係止ア
    ームを形成した係止部材を収納したブラケットを壁面に
    固着し、請求項1又は2に記載の伸縮自在の金属パイプ
    の両端をそれぞれ前記ブラケットの係止部材で保持した
    金属パイプの支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH069688U (ja) * 1991-12-27 1994-02-08 京楽産業株式会社 パチンコ機の景品球ケースにおける球切れ検出装置
JP2013063110A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Lec Inc ハンガー

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