JP3075618U - 面格子装置 - Google Patents

面格子装置

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JP3075618U JP2000005845U JP2000005845U JP3075618U JP 3075618 U JP3075618 U JP 3075618U JP 2000005845 U JP2000005845 U JP 2000005845U JP 2000005845 U JP2000005845 U JP 2000005845U JP 3075618 U JP3075618 U JP 3075618U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平窓だけでなく出窓にも取り付けることがで
き、簡単な操作で開放状態と遮蔽状態とに変化させるこ
とができる面格子装置を提供する。 【構成】 窓部Wの正面に立体状に突出して固定され正
面枠部12とこれに連設された側枠部14とを有する支
持枠体16と、正面枠部12に上下側が枢着されてそれ
ぞれ縦に平行して併設配置され、同期回動して正面枠部
12を通風状態と遮蔽状態とに選択的に変化させる複数
の可動ルーバ板18...と、側枠部14に上下側が枢
着され、回動して同側枠部14を通風状態と遮蔽状態に
選択的に変化させる側扉20と、可動ルーバ板1
8...と側扉20をそれぞれ同期して回動させ正面枠
部12と側枠部14との通風開放状態と遮蔽状態を同時
に行わせる回動連係機構22と、を備えてなる面格子装
置10から構成される。操作用把持部を操作するだけで
可動ルーバ板18...と側扉20が同期して遮蔽開放
される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建物の窓部の外側にかぶせるように取り付け、適宜に遮蔽して暴風 雨や犯罪による窓部の破損を防止する面格子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、住宅などの窓には悪天候時の破損防止や夜間の防犯のためにガラス の外側をさらに覆うシャッタが併設されている場合が多く、窓の横に設けた戸袋 に戸板を重ねて収納し使用時に一枚づつレールに載せて引き出す引戸式のものが 広く普及している。また、巻上げた状態で窓の上部に収納し、下に引き出して窓 を覆うロール式シャッタが、店舗や一部の住宅で採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、引戸式のシャッタは、戸袋の細い開口から手を入れて、戸板をレール に載せて引き出す作業に力とコツが必要であった。また、ロール式シャッタは引 き出す際に窓から外上方に身を乗り出して引出し端を掴まなければならず落下の 危険があるものであった。また、近時では窓部が外壁から張り出している出窓が その採光性の良さから普及しているが、従来の引戸式やロール式のシャッタでは 出窓の外側には取り付けることができなかった。本考案は上記従来の課題に鑑み てなされたものであり、その目的は平窓だけでなく出窓にも取り付けることがで き、簡単な操作で窓の前方と側方が開放された開放状態と、窓を保護する遮蔽状 態とに変化させることができる面格子装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、窓部Wの正面に立体状に突出して固定 され正面枠部12とこれに連設された側枠部14とを有する支持枠体16と、正 面枠部12に上下側が枢着されてそれぞれ縦に平行して併設配置され、同期回動 して正面枠部12を縦格子状の通風状態と遮蔽状態とに選択的に変化させる複数 の可動ルーバ板18と、側枠部14に上下側が枢着され、回動して同側枠部14 を通風状態と遮蔽状態に選択的に変化させる側扉20と、可動ルーバ板18と側 扉20をそれぞれ同期して回動させ正面枠部12と側枠部14との通風開放状態 と遮蔽状態を同時に行わせる回動連係機構22と、を備えてなる面格子装置10 から構成される。
【0005】 また、回動連係機構22はそれぞれの可動ルーバ板18に枢支連係された1個 の共通ロッド体30と、少なくとも1個の可動ルーバ板18と側扉20に渡しか けて架設され、一端が可動ルーバ板18に枢着されるとともに他端が側扉20側 に接続された連結ロッド46と、を備えてなることとしてもよい。
【0006】 また、回動連係機構22は可動ルーバ板18と連結ロッド46に介設接続され 同可動ルーバ板18の開放動作に同期して側扉46を開放作動させるリンク杆5 8を備えてなることとしてもよい。
【0007】 また、共通ロッド体30は可動ルーバ板18を横方向に横断する方向に同可動 ルーバ板18に隣接配置されるとともに同共通ロッド体30には操作用把持部3 2が設けられ、該共通ロッド体30を各可動ルーバ板18が回動しうるように動 作させることにより可動ルーバ板18と側扉20とを同期して開閉作動させてな ることとしてもよい。
【0008】 また、一端が側扉20に接続され側扉20の開閉動作に追従して移動し任意の 移動位置で他端側が支持枠体16または共通ロッド体30に固定されて側扉20 の静止状態を補強支持する従動支持杆61を含む従動支持杆機構62が設けられ てなることとしてもよい。
【0009】 また、従動支持杆61は一端が側扉20側に枢着された側扉側アーム64と該 側扉側アーム64に枢支接続された固定側アーム66とを有し、側扉20の開閉 動作に対応してその枢支接続部68が折れ曲がり可能に変位することを特徴とす ることとしてもよい。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本考案の面格子装置の好適な実施の形態を説明する 。本考案の面格子装置は窓部の外側に張り出させて設置する装置であり、遮蔽状 態にして風雨や犯罪などから窓部を保護し、通風開放状態にして風や光を通過さ せる可動式の面格子装置である。図1は本実施の形態の面格子装置10の遮蔽状 態を示しており、図2は通風開放状態を示している。
【0011】 図に示すように面格子装置10は窓部Wの正面に立体状に突出して固定され正 面枠部12とこれに連設された側枠部14とを有する支持枠体16と、正面枠部 12に上下側が枢着されてそれぞれ縦に平行して併設配置され同期回動して正面 枠部12を縦格子状の通風状態と遮蔽状態とに選択的に変化させる複数の可動ル ーバ板18...と、側枠部14に上下側が枢着され回動して同側枠部14を通 風状態と遮蔽状態に選択的に変化させる側扉20と、可動ルーバ板18と側扉2 0をそれぞれ同期して回動させ正面枠部12と側枠部14との通風開放状態と遮 蔽状態を同時に行なわせる回動連係機構22と、を備えている。
【0012】 図1ないし図5に示すように支持枠体16は、正面枠部12の左右両側に略直 角に側枠部14,14が連設されており、平面視で横長コ字形状の金属立体枠に より形成されている。正面枠部12は正面視ロ字形状に形成されており、両側の 縦辺12a,12aが正面視でやや幅広に形成されている。この両縦辺12a, 12aの上下端を4角パイプ材の水平辺12b,12bで架け渡している。上の 水平辺12bの下面と,下の水平辺12bの上面には可動ルーバ板18...の 上下側を枢着させる図示しない複数の枢軸受穴が一定の間隔で設けられている。
【0013】 正面枠部12の四隅からは4本の水平辺が家屋の外壁に向けて起立されており 、この水平辺が左右の側枠部14,14の上下の水平辺14b,14b,14b ,14bとなっている。その先端側には左右側の2本をそれぞれ縦に架け渡すよ うに縦辺14a,14aが設けられており、この縦辺14aと正面枠部12の縦 辺12aが側枠部14の縦辺になっている。
【0014】 よって側枠部14,14は縦長さが正面枠部と同一の縦長のロ字形状に形成さ れている。水平辺14bは縦辺14aの先まで突出されており、その先端に取付 片50がフランジ状に溶接固定されている。この取付片50を家屋の外壁にボル ト固定することで支持枠体16が窓部の正面に立体状に突出して固定されている 。水平辺14b、14bは金属4角パイプ材で形成されている。上の水平辺14 bの下面と下の水平辺14bの上面であって縦辺14a寄りの位置には図示しな い枢軸受穴が設けてあり、側扉20の上下側を枢着させている。
【0015】 可動ルーバ板18は金属製で図4,図5に示すように縦に長い細長板形状に形 成されている。この可動ルーバ板18の上下側の中央にはそれぞれ上下方向に突 出するように枢軸24,24が固定されている。可動ルーバ板18は上下の枢軸 24,24がそれぞれ正面枠部12の上下の水平辺12b,12bの枢軸受穴に 挿入されており、板幅の中央を縦軸として水平方向に回動するようになっている 。図4に示すように、可動ルーバ板18は、その上端と、上方の水平辺12bの 下面との間に後述する連結ロッド44の板厚を間挿できる間隙を形成して取り付 けられている。
【0016】 可動ルーバ板18...の板面を正面枠部12と平行にしたときに同正面枠部 12は遮蔽状態となり、可動ルーバ板18...を回動させて隣り合う可動ルー バ板18の間に隙間ができたときに通風開放状態となる。可動ルーバ板18は図 6に示すように左右の幅端側を互いに逆方向に鉤状に折曲させて断面S字状に形 成させてあり、遮蔽状態のときに隣りの可動ルーバ板の幅端側と噛合い状に重畳 するようになっている。
【0017】 図6ないし図8に示すように、それぞれの可動ルーバ板18には、S字の端部 から可動ルーバ板18に対してL字状にステー26が突出して溶接固定されてい る。ステー26はL形状に曲げられた先端側を可動ルーバ板18の幅端18aか らはみ出させるように取り付けられており、その先端に上下に貫通する枢軸ピン 受孔28が穿孔されている。
【0018】 図4は面格子装置10を家屋室内側から見たものであり、図7,図8はそのA −A線断面を下から見上げたものである。これらの図に示すように、本実施形態 の面格子装置10は、それぞれの可動ルーバ板18...が枢支連係された1個 の共通ロッド体30を備えており、この共通ロッド体30は、可動ルーバ板18 ...を横方向に横断する方向に同可動ルーバ板の室内側に隣接配置されるとと もに、同共通ロッド体30には操作用把持部32が設けられている。
【0019】 図4ないし図10に示すように共通ロッド体30は金属製で両端が開口36, 36された中空四角筒状部材であり、外部に連通した内部空間44を有している 。共通ロッド体30の長さは併設させた全ての可動ルーバ板18...のL字状 に突設させたステー26先端側を係着させ得るように設定されている。両端の開 口36,36には後述する従動支持杆61,61の一端がそれぞれ挿入されてい る。
【0020】 図4,図6ないし図8に示すように共通ロッド体30の下側面には複数の枢軸 ピン38...が下向きに所要の間隔で植設させてある。これらの枢軸ピン38 ...にステー26...の枢軸ピン受孔28を枢着させて可動ルーバ板18. ..を相互に連係させている。これら共通ロッド体30と可動ルーバ板18.. .との枢軸機構により可動ルーバ板連係機構34が形成されている。共通ロッド 体30の窓側の面の2箇所には操作用把持部32としてコ字形のハンドル部材が 取り付けられている。
【0021】 共通ロッド体30の上側面の左右寄り位置にはロッドの長手方向に沿った2個 の長孔40,40が穿孔されている。それぞれの長孔40,40には握りネジ4 2,42を貫通させてある。握りネジ42,42の下端は内部空間44に収納し た従動支持杆61,61に螺着させている。
【0022】 可動ルーバ板18...が併設された正面枠部12の両側には側枠部14,1 4と、これに支持された側扉20,20が配置されている。図3に示すように側 扉20は閉じたときに側枠部14を遮蔽し得る寸法形状に形成された金属板部材 である。側扉20,20の縦長さは、その上端側と側枠部14の上水平辺との間 に後述する連結ロッド44の板厚が入る間隙を形成させるように設定している。 側扉20の平面視一端寄り位置には枢軸54,54がそれぞれ上下方向に突設さ れており、これを側枠部14の上下側の枢軸受孔に枢着させている。すなわち側 扉20は側枠部14の壁寄り位置で上下側が枢着されて、外壁から離れた側を開 閉側端20aとして支持枠体16の外側に開閉させるようになっている。
【0023】 図3,図9,図10に示すように、本実施の形態においては側扉20,20の 上端側であって枢軸54よりやや開閉側端20a寄りの位置に枢軸ピン56が上 に向けて突設されている。また、側扉20,20の高さ方向の中央側であって支 持枠体の内側に向いた内側面の開閉側端20a寄り位置には、枠体の内側に向け て起立された舌状片が小さな水平面を形成するように固定されている。この舌状 片の上面に上方に後述する従動支持杆61の一端を枢着させる枢軸ピン52が植 設されている。
【0024】 本考案において1つの特徴的なことは、可動ルーバ板18...と側扉20, 20をそれぞれ同期して回動させ正面枠部12と側枠部14,14との通風開放 状態と遮蔽状態を同時に行わせる回動連係機構22と、を備えていることである 。
【0025】 すなわち、本実施の形態の面格子装置10は、全ての可動ルーバ板18... が共通ロッド体30に連動して同期回動するとともに、可動ルーバ板18と側扉 20に渡しかけて架設され、一端が可動ルーバ板18に枢着されるとともに他端 が側扉20側に接続された連結ロッド46を備えている。そして、共通ロッド体 30と、連結ロッド46との協働により併設した可動ルーバ板18...と、側 扉20の開閉を連係させる。
【0026】 連結ロッド46は一端側に起こった運動を同時的に他端側に伝達させる運動伝 達部材であり、正面枠部12に縦に併設させたうち最も外側に配置された可動ル ーバ板18−1(図4において左端),18−2(同右端)の上部側と、両側の 側扉20,20の上部側とにそれぞれ渡しかけられいる。共通ロッド体30は、 家屋室内側から見て左側の側扉20に連係された回動連係機構22−1と、同右 側の側扉20に連係された回動連係機構22−2に共有されている。これによっ て、共通ロッド体30を動作させるだけで、同時に両側の側枠部14と正面枠部 12を遮蔽状態や開放状態に変形させることができる。
【0027】 図5,図7ないし図9に示すように連結ロッド46は金属板棒部材であり両端 に枢軸ピン受孔48,48が設けられている。この実施形態において、回動連係 機構22−1,22−2は、それぞれの可動ルーバ板18...に枢支連係され た1個の共通ロッド体30と、可動ルーバ板18−1,18−2と側扉20,2 0に渡しかけて架設され、一端が可動ルーバ板18−1,18−2に枢着される とともに他端が側扉20,20側に接続された連結ロッド46,46と、を備え ており、室内側から見て右側の側扉20に接続された回動連係機構22−1は、 さらに可動ルーバ板18−1と連結ロッド46に介設接続され同可動ルーバ板1 8−1の開放動作に同期して側扉20を開放させるリンク杆58が設けられてい る。
【0028】 リンク杆58は、可動ルーバ板18の回動によって連結ロッド46に所要の移 動を起こさせるために必要に応じて介設する補助ステー部材である。図5,図9 に示すようにリンク杆58は、一端側が可動ルーバ板18−1の上側端に固定さ れており、他端側に枢軸ピン60が上向きに突設されている。
【0029】 例えば図9に示すように、上から見て反時計廻りに回動する可動ルーバ板18 −1から連結ロッド46を延長させ、同可動ルーバ板の左方窓部側の斜め位置に 配置された側扉20を同じく反時計廻りに回動させる場合、可動ルーバ板18− 1の枢軸24に対して左方窓部逆側の斜め位置に枢軸ピン60を配置させるよう にリンク杆58を設けることで、連結ロッド46の移動域を所要に設定しつつ側 扉20に架け渡すことができる。
【0030】 一方、可動ルーバ板18−2の上端側には、図10に示すように回動時に窓部 に近づく側の幅端18a寄り位置に枢軸ピン60が上に向けて直に突設されてい る。左右どちらの連結ロッド46,46も、一方の枢軸受け孔48が可動ルーバ 板18と一体に円弧移動する枢軸ピン60に枢着され、他方の枢軸受け孔48が 側扉20の枢軸ピン56に枢着されている。
【0031】 そして、可動ルーバ板18−1,18−2の枢軸24に対する枢軸ピン60の 位置と、連結ロッド46の長さと、側扉20,20の枢軸54に対する枢軸ピン 56の位置は、可動ルーバ板18・・・が遮蔽状態のときに側扉20も遮蔽状態 にされ、可動ルーバ板18・・・が開放状態にされたときに側扉20も開放状態 となるように設定している。すなわち、本実施形態の共通ロッド体30を作動さ せて各可動ルーバ板18...を回動動作させることにより、同時に側扉20, 20を同期して回動させるようになっている。
【0032】 本考案の実施形態においては、一端が側扉20,20の開閉動作に追従して移 動し任意の移動位置で他端側が共通ロッド体30に固定されて側扉20,20の 制止状態を補強支持する従動支持杆61,61を含む従動支持杆機構62,62 が設けられている。図1,図2,図4,図5に示すように従動支持杆機構62は 左右側の側扉20,20にそれぞれ設けられている。
【0033】 本実施形態の従動支持杆61は一端が側扉20側に枢着された側扉側アーム6 4と、該側扉側アーム64に枢支接続された固定側アーム66とを有し、側扉2 0の開閉動作に対応してその枢支接続部68が折れ曲がり可能に変位するように 形成してある。
【0034】 側扉側アーム64と固定側アーム66はともに金属板棒部材である。固定側ア ーム66は一端が共通ロッド体30の内部空間44内に挿入されており、その挿 入された端部側に握りネジ42の下端が螺着されている。一方、内部空間44か ら突出される一側端の下面には枢軸ピン70が下に向けて突設されている。
【0035】 側扉側アーム64は両端側に枢軸ピン受孔が穿孔されている。側扉側アーム6 4の一方の枢軸ピン受孔は固定側アーム66の枢軸ピン70に枢着されて枢支接 続部68となされ、もう一方の枢軸ピン受孔は側扉20の内側面に設けた枢軸ピ ン52に枢着されている。図4,図5,図7ないし図10に示すように、可動ル ーバ板と両側扉が遮蔽状態のときには固定側アーム66と側扉側アーム64は枢 支接続部68を屈折させていない略直棒状態で共通ロッド体30に格納されてお り、共通ロッド体30が窓部W側に引かれつつ側扉20が回動されることによっ て最初は略直棒状態のまま共通ロッド体30から引き出され、さらに側扉20が 回動されると枢支接続部68が屈折するようになっている。
【0036】 ここで本実施の形態の作用を説明するが、本実施形態の左右の側扉20,20 はほぼ対称に動作するので、室内側から見て左側の側扉20を用いて説明する。 使用者は窓部Wの外側に取り付けた面格子装置10を室内側から操作する。本実 施形態の面格子装置10が図1に示すような遮蔽状態にある場合、図7,図9に 示すように、(ア)まず共通ロッド体30の上面側にある握りネジ42を緩め、 操作用把持部32を掴んで手前側に引くようにして最初の動きを与える。(イ) すると可動ルーバ板18...はステー26・・・の先端側が引かれて回動し始 め、共通ロッド体30もこの回動にならって動き始めるので、操作用把持部32 にその動きを促進させるように回動の接線方向の力(図9において反時計廻りの 力)を加える。このとき、枢軸ピン60も円弧状に移動するので連結ロッド46 が移動され、側扉20は枢軸ピン56が外側に押されて同期回動し開放される。
【0037】 この同期回動には、さらに従動支持杆機構62も同期して作動されており、共 通ロッド体30に略直棒状態で格納されていた従動支持杆61が引き出される。 同期回動の初期には側扉20の内側面に設けた枢軸ピン52が外壁に近づく変位 量と、共通ロッド体30が平行に外壁に近づく変位量がほぼ同程度であるので、 従動支持杆61は略直棒状態のまま共通ロッド体30からスライドして引き出さ れる。(ウ)操作用把持部32をさらに回し込むと、可動ルーバ板18...は 連結ロッド46を従動させつつさらに開放され側扉20の開放も促進される。こ のとき、側扉20の枢軸ピン52が外壁に近づく変位量は、共通ロッド体30が 外壁に近づく変位量を大きく上回るようになり、従動支持杆61は固定側アーム 66が共通ロッド体30と同一方向に引き出されつつ枢支接続部68で屈折され 、側扉側アーム64の先端が側扉の開放側端20a近傍に延長された状態になさ れる。
【0038】 操作用把持部32の引っ張り回動操作によって可動ルーバ板18及び側扉20 を任意の角度まで通風開放状態にさせたときに握りネジ42を締め込むと、固定 側アーム66が共通ロッド体30に固定される。このとき、共通ロッド体30, 可動ルーバ板18,リンク杆58,連結ロッド46,側扉20、従動支持杆61 を要素に含むリンク構造は変形の自由度を完全に失って支持枠体16に固定され るので、面格子装置10をその開放状態に維持させることができる。また、側扉 20は枢軸54位置と枢軸ピン56位置に加えて開放側端20aの近傍が補強支 持されて強固に停止されることとなる。
【0039】 面格子装置10を通風開放状態から遮蔽状態に変化させる場合には、握りネジ 42を緩めた状態で操作用把持部32を開放するときと逆方向の円弧状に動かす だけで、従動支持杆61が略直棒状態になって共通ロッド体に格納されつつ側扉 と全ての可動ルーバ板が同期回動され、側枠部と正面枠部が同時に遮蔽される。 最後に握りネジ42を締め込むと面格子装置10は遮蔽状態で静止される。この ときも側扉20は開放側端20aの近傍が補強支持されるので、強風によって不 意に開かれてしまうことがない。また、握りネジ42と操作用把持部32が室内 側から容易に手が届く位置に近接して配置されているので、危険な姿勢をとるこ と無く面格子装置10を操作することができる。
【0040】 本実施の形態においては、側扉20を面格子装置の両側に設けているがどちら か一方側だけに設けてもよい。また、本実施の形態においては、併設した全ての 可動ルーバ板及び左右の側扉を1個の共通ロッド体に枢係させているが、例えば 可動ルーバ板を真中から左右に2つのグループに分けて側扉と連係させ、それぞ れに共通ロッド体を設けて面格子装置の左右を半分づつ独立に開放遮蔽できるよ うにしてもよい。
【0041】 また、本実施の形態においては、1つの可動ルーバ板18−1だけにリンク杆 を設けているが、可動ルーバ板や側扉の寸法や回動範囲を変更したり回動操作の 重軽を調整するなどの理由で必要であれば、適宜側扉側に設けてもよいし、可動 ルーバ板と側扉の両方に設けてもよい。
【0042】 また、回動連係機構は連結ロッドを含むものに限定されることはなく、例えば 可動ルーバ板の回動軸に設けた歯車と、側扉の回動軸に設けた歯車を連係させた り、それぞれの回動軸に設けたプーリをベルトで連係させてもよい。
【0043】 また、本実施の形態においては、従動支持杆61を折れ曲がり可能にして一端 を共通ロッド体に固定させているが、例えば一本の剛体ロッドで形成した従動支 持杆の一端を側扉20の下側端に接続し、その従動支持杆の適宜の中間位置を側 枠部の下の水平辺に固定するようにしてもよい。
【0044】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る面格子装置は、窓部の正面に立体状に突出 して固定され正面枠部とこれに連設された側枠部とを有する支持枠体と、正面枠 部に上下側が枢着されてそれぞれ縦に平行して併設配置され、同期回動して正面 枠部を縦格子状の通風状態と遮蔽状態とに選択的に変化させる複数の可動ルーバ 板と、側枠部に上下側が枢着され、回動して同側枠部を通風状態と遮蔽状態に選 択的に変化させる側扉と、可動ルーバ板と側扉をそれぞれ同期して回動させ正面 枠部と側枠部との通風開放状態と遮蔽状態を同時に行わせる回動連係機構と、を 備えてなる構成であるから、例えば建物の外壁から突き出した出窓などにもこれ を覆うように取り付けることができ、1回の簡単な操作で正面枠部と側枠部を遮 蔽状態にして窓部の前面と側面を保護でき、また、通風開放状態にして採光、通 風換気、などを行なうことができる。
【0045】 また、回動連係機構はそれぞれの可動ルーバ板に枢支連係された1個の共通ロ ッド体と、少なくとも1個の可動ルーバ板と側扉に渡しかけて架設され、一端が 可動ルーバ板に枢着されるとともに他端が側扉側に接続された連結ロッドと、を 備えてなるから、1個の共通ロッド体を動かす容易迅速な操作だけで全ての可動 ルーバ板と側扉を同期して回動させ、遮蔽状態と通風開放状態とを瞬時に選択し て変形させることができる。
【0046】 また、回動連係機構は可動ルーバ板と連結ロッドに介設接続され同可動ルーバ 板の開放動作に同期して側扉を開放作動させるリンク杆を備えてなるから、可動 ルーバ板の回動によって、これに連動する連結ロッドの移動を所要の範囲で行な わせて確実に側扉を同期して開閉動作させることができる。
【0047】 また、共通ロッド体は可動ルーバ板を横方向に横断する方向に同可動ルーバ板 に隣接配置されるとともに同共通ロッド体には操作用把持部が設けられ、該共通 ロッド体を各可動ルーバ板が回動しうるように動作させることにより可動ルーバ 板と側扉とを同期して開閉作動させてなるから、窓部を開いて室内側から容易に 操作できる位置にある操作用把持部を操作して全ての可動ルーバ板と側扉を同時 かつ瞬時に遮蔽状態と通風開放状態に変化させることができる。
【0048】 また、一端が側扉に接続され側扉の開閉動作に追従して移動し任意の移動位置 で他端側が支持枠体または共通ロッド体に固定されて側扉の静止状態を補強支持 する従動支持杆を含む従動支持杆機構が設けられてなるから、面格子装置を所要 の開閉状態にさせる際に自動的に移動した従動支持杆機構を最後に固定するだけ で、可動ルーバ板と側扉を連続的な開閉角位置で固定させることができる。また 、側扉を開閉側端寄り位置で補強支持できるので強風によって遮蔽状態から無理 に開かれてしまったり、開放状態でバタつき騒音が発生するのを防止できる。
【0049】 また、従動支持杆は一端が側扉側に枢着された側扉側アームと該側扉側アーム に枢支接続された固定側アームとを有し、側扉の開閉動作に対応してその枢支接 続部が折れ曲がり可能に変位することを特徴とするから、側扉が遮蔽状態のとき に従動支持杆機構を略直棒状態にしてコンパクトに格納しつつ、枢支接続部から 折れ曲がった側扉側アームで側扉を補強支持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る面格子装置の斜視説
明図である。
【図2】同面格子装置の通風開放状態を示す斜視説明図
である。
【図3】同面格子装置の側面図である。
【図4】同面格子装置の背面図である。
【図5】同面格子装置の平面図である。
【図6】同面格子装置に設けられた可動ルーバ板の斜視
説明図である。
【図7】同面格子装置の一部拡大底面図である。
【図8】同面格子装置の一部拡大底面図である。
【図9】同面格子装置の一部拡大平面図である。
【図10】同面格子装置の一部拡大平面図である。
【符号の説明】
10 面格子装置 12 正面枠部 14 側枠部 16 支持枠体 18 可動ルーバ板 20 側扉 22 回動連係機構 30共通ロッド体 32 操作用把持部 46 連結ロッド 58 リンク杆 61 従動支持杆 62 従動支持杆機構 64 側扉側アーム 66 固定側アーム 68 枢支接続部 W 窓部 X 壁

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓部の正面に立体状に突出して固定され
    正面枠部とこれに連設された側枠部とを有する支持枠体
    と、正面枠部に上下側が枢着されてそれぞれ縦に平行し
    て併設配置され、同期回動して正面枠部を縦格子状の通
    風状態と遮蔽状態とに選択的に変化させる複数の可動ル
    ーバ板と、 側枠部に上下側が枢着され、回動して同側枠部を通風状
    態と遮蔽状態に選択的に変化させる側扉と、 可動ルーバ板と側扉をそれぞれ同期して回動させ正面枠
    部と側枠部との通風開放状態と遮蔽状態を同時に行わせ
    る回動連係機構と、を備えてなる面格子装置。
  2. 【請求項2】 回動連係機構はそれぞれの可動ルーバ板
    に枢支連係された1個の共通ロッド体と、 少なくとも1個の可動ルーバ板と側扉に渡しかけて架設
    され、一端が可動ルーバ板に枢着されるとともに他端が
    側扉側に接続された連結ロッドと、を備えてなる請求項
    1記載の面格子装置。
  3. 【請求項3】 回動連係機構は可動ルーバ板と連結ロッ
    ドに介設接続され同可動ルーバ板の開放動作に同期して
    側扉を開放作動させるリンク杆を備えてなる請求項2記
    載の面格子装置。
  4. 【請求項4】 共通ロッド体は可動ルーバ板を横方向に
    横断する方向に同可動ルーバ板に隣接配置されるととも
    に同共通ロッド体には操作用把持部が設けられ、該共通
    ロッド体を各可動ルーバ板が回動しうるように動作させ
    ることにより可動ルーバ板と側扉とを同期して開閉作動
    させてなる請求項2または3記載の面格子装置。
  5. 【請求項5】 一端が側扉に接続され側扉の開閉動作に
    追従して移動し任意の移動位置で他端側が支持枠体また
    は共通ロッド体に固定されて側扉の静止状態を補強支持
    する従動支持杆を含む従動支持杆機構が設けられてなる
    請求項1ないし4のいずれかに記載の面格子装置。
  6. 【請求項6】 従動支持杆は一端が側扉側に枢着された
    側扉側アームと該側扉側アームに枢支接続された固定側
    アームとを有し、側扉の開閉動作に対応してその枢支接
    続部が折れ曲がり可能に変位することを特徴とする請求
    項5記載の面格子装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015211660A (ja) * 2014-05-07 2015-11-26 清水建設株式会社 緑化構造体及び縦型緑化ルーバー
CN111439340A (zh) * 2020-05-27 2020-07-24 常熟市海鑫船舶机械制造有限公司 船舶用防水炮百叶窗
CN111439339A (zh) * 2020-05-27 2020-07-24 常熟市海鑫船舶机械制造有限公司 船舶用的防水炮百叶窗

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CN111439339B (zh) * 2020-05-27 2024-04-26 常熟市海鑫船舶机械制造有限公司 船舶用的防水炮百叶窗
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