JP3075151B2 - 電子制御ユニットの収容箱 - Google Patents

電子制御ユニットの収容箱

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JP3075151B2
JP3075151B2 JP07226674A JP22667495A JP3075151B2 JP 3075151 B2 JP3075151 B2 JP 3075151B2 JP 07226674 A JP07226674 A JP 07226674A JP 22667495 A JP22667495 A JP 22667495A JP 3075151 B2 JP3075151 B2 JP 3075151B2
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達哉 角田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御ユニット
の収容箱に関するものであり、詳しくは、高温雰囲気に
ある自動車のエンジンルーム内に配置される、電子式燃
料噴射装置、アンチロックブレーキ制御装置等のための
電子制御ユニットを収容して、電子制御ユニットへ熱が
伝達されるのを防止する収容箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車は、エンジンの電子式
燃料噴射装置(EFI)、アンチロックブレーキ制御装置
(ABS)等のための電子制御ユニット(ECU)を備え
ている。図7に示すように、上記ECU1は、自動車2
の車室2a内に配置されている。これはECU1をエン
ジンルーム2b内に配置した場合、エンジンルーム2b
内は高温雰囲気にあるため、エンジンを制御するECU
1の半導体の耐熱特性が保証できず信頼性が劣る。ま
た、それを満足する為には特別な耐熱仕様の半導体を使
用する必要があり、非常に高価になってしまう。
【0003】しかし、エンジン制御用のECU1の場
合、上記のように車室2a内に配置しているとエンジン
ルーム2bから車室2a内までワイヤハーネスW/Hを
取りまわす必要があり、ワイヤハーネスW/Hの長さが
長くなると共に、車室2aとエンジンルーム2bを仕切
る車体パネル2cに穴をあけてワイヤハーネスW/Hを
挿通する必要があるため、作業も煩わしくコスト高とな
る原因となっていた。
【0004】一方、実開昭63−55733号には、電
気接続箱の内部の熱を外部に排出できる構成とした図8
及び図9に示す電気接続箱が提案されている。上記電気
接続箱5は、上部ケース6の外周壁6aの所要位置を外
方へ膨出させ、この外周壁6aの端縁に吸気口7および
排気口8を設けると共に、外周壁2aの内周面より突出
する複数のリブ6bを設けている。この電気接続箱1で
は、これらのリブ6bを設けているため、図9に示すよ
うに、上部ケース6と下部ケース9を嵌め込むと、上部
ケース6の外周壁6aの内面と、下部ケース5の外周面
の間に吸気口3から排気口4へ通じる通気路10が形成
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
気接続箱1では、吸気口7および排気口8をケース6の
外周壁6aに設けているだけであるため、高温雰囲気に
あるエンジンルーム2bに電気接続箱5を設置した場
合、吸気口7から冷気ではなく、高温の空気が流入し、
かえって内部を加熱してしまうおそれがある。
【0006】また、上記電気接続箱1では、吸気口7か
ら収容部6cを通して排気口8へと空気を強制的に循環
させる手段はなく、下方の吸気口から流入する冷気を高
温の内部空気と共に上方の排気口から煙突効果により外
部に排出させるだけであるが、エンジンルーム2bはエ
ンジン10等の発熱により高温雰囲気下にあるため、こ
の煙突効果による放熱を期待することはできない。よっ
て、上記電気接続箱5のような構造を採用したとして
も、エンジンルーム2b内に配置したECU1の温度上
昇防止を図ることはできない。
【0007】さらに、吸気口7および排気口8は開口状
態であり、これら吸気口7および排気口8から浸水が発
生する恐れがあるため、上記電気接続箱5は、高圧洗車
時等に浸水するおそれがあるエンジンルーム2bに配置
するには適さない。
【0008】本発明は、上記のような従来技術における
問題を解決するためになされたものであって、高温雰囲
気にあるエンジンルーム2b内にECUを配置できるよ
うにすることを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、請求
項1において、電子制御ユニットを収容して自動車のエ
ンジンルームに配置する収容箱であって、それぞれ本体
と蓋とからなる内箱と外箱とを備え、上記本体と蓋とで
密閉される内箱内に電子制御ユニットが収容され、該電
子制御ユニットに接続された電線が、二重壁となる上記
内箱と外箱にそれぞれ設けられた切込からグロメットを
介して引き出され、かつ、上記電子制御ユニットと内箱
の間、該内箱と外箱の間にそれぞれ空気層が設けられて
いる電子制御ユニットの収容箱を提供している。
【0010】この請求項1では、電子制御ユニットの周
囲を二重壁で包囲し、かつECUと内箱の壁部の隙間
と、内箱の壁部と外箱の壁部との隙間に、それぞれ空気
層を設けているため、エンジンルーム内の熱が電子制御
ユニットに伝わるのが防止される。
【0011】また、請求項2においては、上記請求項1
に記載の電子制御ユニットを収容して自動車のエンジン
ルームに配置する収容箱において、上記外箱に吸気管と
排気管を接続し、内箱と外箱の間の上記空気層の空気を
循環させていることを特徴とする電子制御ユニットの収
容箱を提供している。
【0012】この請求項2では、電子制御ユニットの周
囲を二重壁で包囲し、さらに、内箱の壁部と外箱の壁部
との隙間で空気を循環させているためエンジンルーム内
の熱が電子制御ユニットに伝わるのが防止される。
【0013】請求項3は、請求項2において、上記吸気
管と外箱の接続部分に通気性を有する多孔性材料からな
るフィルタ部材を取付けたことを特徴とする収容箱を提
供するものである。
【0014】この請求項3のように吸気管と外箱の接続
部分に通気性を有する多孔性材料からなるフィルタ部材
を取付けた場合には、上記内箱の壁部と外箱の壁部との
隙間に水分、塵等が浸入するのが防止される。
【0015】請求項4は、請求項1から請求項3におい
て、上記内箱の壁部と外箱の壁部の少なくとも一方に断
熱材を取付けたことを特徴とする収容箱を提供するもの
である。
【0016】請求項4のように断熱材を取付けた場合に
は、ECUへの熱の伝達がより確実に防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す本発明の実施の
形態について説明する。図1及び図2に示す本発明の第
1実施形態に係る電子制御ユニット(ECU)1の収容
箱12は、図3に示すように、自動車2のエンジンルー
ム2bに配置されるものである。
【0018】この収容箱12は、ECU1が収容される
内箱14と、この内箱14を収容する外箱15により構
成される。
【0019】上記内箱14は、上記ECU1を収容する
本体17と、本体17の開口部17aを閉鎖する蓋18
とを備えている。上記本体17は、図中上方を開口部1
7aとした直方体状の箱体であり、周壁17bの内面1
7cに、本体17の内部に突出し、上下方向に延在する
断面矩形状のリブ部19を備えている。各リブ部19の
開口部17a側の先端は、円弧状に面取りを施した案内
部19aを設けている。
【0020】また、本体17の周壁17bの外面17d
には、後述する外箱15の本体34の周壁34bの内面
34fとの隙間を確保するための突起部21を突設して
いる。この突起部21は、周壁17bの外面17dに対
して傾斜する傾斜面21aと、周壁17bの外面17d
に対してほぼ平行な当接面21bとを備えている。本体
17の底壁17eの外面17fにも、後述する外箱15
の本体34の底壁34dとの間隔を確保するための突起
部23を突設している。底壁部17eの外面17fの中
央部分には、係止用突起部25を設けている。この係止
用突起部25は、後述する外箱15に設けた水抜き用の
穴34eよりも狭幅としている。
【0021】さらに、本体17の周壁17bには、電線
を引き出すためのU字状の切込17fを設けている。こ
の切込17fの周縁には、断面矩形状の収容溝24を設
けている。
【0022】上記内箱14の蓋18は図中下方側が開口
した直方体状であり、周壁18aの外面18bに、後述
する外箱15の蓋35の周壁35aとの間の間隔を確保
するための突起部26を突設している。この突起部26
は、周壁18aの外面18bに対して傾斜する傾斜部2
6aと、周壁18aの外面18bに対して平行な当接面
26bとを備えている。蓋18の上壁18cの外面18
dにも、後述する外箱15の本体34の蓋35の上壁3
5bとの間の間隔を確保するための突起部27を設けて
いる。
【0023】上記内箱14の本体17と蓋18には、係
止部28A,28Bを設けており、蓋18は開口部17
aを閉鎖する状態で本体17に係止される。また、図2
にのみ示すように、上記本体17の周壁17bの上端部
には、環状の弾性部材からなるパッキン31を配置して
おり、開口部17aを蓋18で閉鎖した状態では、本体
17の周壁17bの上端と蓋18の周壁18aの下端と
の間に、このパッキン31が挟持される。
【0024】一方、上記外箱15は、上記内箱14より
も大型であって、本体34と蓋35とを備えている。上
記外箱15の本体34は、図中上方側を開口部34aと
した直方体状であり、その周壁34bには、電線引き出
し用のU字状の切込34cを設けている。また、この切
込34cの周縁に、断面矩形状の収容溝37を設けてい
る。また、外箱15の本体34の底壁34dには、水抜
き用の穴34eを設けている。
【0025】一方、上記外箱15の蓋35は、図中下方
側が開口した直方体状であり、周壁35aの下端部に断
面矩形状の収容溝38を設けている。この収容溝38に
は、環状の弾性部材からなるパッキン40を収容してい
る。
【0026】上記本体34及び蓋35には、係止部41
A,41Bを設けており、蓋35は開口部34aを閉鎖
した状態で本体34に係止される。このとき上記蓋35
の収容溝38に収容したパッキン40は、蓋35の周壁
35aと本体34の周壁34bとの間に弾性的に挟持さ
れる。
【0027】図1中43A,43BはECU1に設けた
被接続部1a,1bに接続されるコネクタである。この
コネクタ43A,43Bを先端に備える電線44には、
グロメット45を取付けている。このグロメット45
は、後述のように内箱14に取付けられる第1大径部4
5aと外箱15に取付けられる第2大径部45bと、こ
れら第1及び第2大径部45a,45bから突出する第
1及び第2小径部45c,45dを備えている。また、
第1部分45aと第2部分45bにはそれぞれ外形がU
字形状の縁部47を設けている。
【0028】次に、上記第1実施形態の収容箱12の組
み立てについて説明する。まず、ECU1の被取付部1
a,1bに電線44の先端に設けたコネクタ43A,4
3Bを接続する。次に、内箱14の本体17にECU1
を挿入する。また、このとき、上記電線44を内箱14
の本体17の周壁17bに設けた切込17fから引き出
し、電線44に取付けたグロメット45の第1大径部4
5aの周縁部47を上記切込17fの周縁に設けた収容
溝24に配置する。
【0029】上記のように内箱14の本体17の周壁1
7bの内面17dにリブ19を設けているため、図2に
示すように、内箱14の本体17に収容されたECU1
と、内箱14の本体17の周壁17bの内面17dとの
間には、このリブ19の突出高さに相当する隙間があ
き、空気層A1が形成される。また、上記リブ19を設
けたことにより、内箱14の本体17の周壁17bの内
面17dにECU1が密着しないため、ECU1を容易
に内箱14の本体17に収容することができる。特に、
上記リブ19の先端に円弧状の面取りからなる案内部1
9aを形成しているため、上記ECU1を一層、容易か
つ円滑に内箱14の本体17内に挿入することができ
る。
【0030】次に、上記ECU1を収容した内箱14の
本体17を、上記外箱15の本体34に開口部34aか
ら挿入する。また、このとき、上記電線44を外箱15
の周壁34bに設けた切込34cから引き出し、電線4
4に取付けたグロメット45の第2大径部45bの周縁
部47を上記切込34cの周縁に設けた収容溝37に配
置する。
【0031】上記のように内箱14の本体17の周壁1
7bの外面17cには、突起部21を設けているため、
この突起部21の当接面21aが外箱15の周壁34b
の内面34dに当接する。そのため、内箱14の本体1
7の周壁17bの外面17cと外箱15の本体34の周
壁34bの内面34fとの間には、上記突起部21の突
出高さに対応する幅の隙間があき、空気層A2が形成さ
れる。また、上記突起部21を設けたことにより、外箱
15の周壁34bの内面34f、内箱14の周壁17b
が密着しないため、ECU1を収容した内箱14の本体
17を、容易に外箱15の本体34に収容することがで
きる。特に、上記突起部21は傾斜面21aを備えてい
るため、内箱14の本体17を一層、容易かつ円滑に外
箱15の本体34内に挿入することができる。
【0032】上記のように内箱14の本体17を外箱1
5の本体34に挿入すると、内箱14の底壁17eに設
けた突起部23の先端面が外箱15の底壁34dと当接
すると共に、上記のように水抜き用穴34eより狭幅と
した係止用突起25が水抜き用穴34eに挿入され、内
箱14と外箱15は、内箱14の底壁17eと外箱15
の底壁34dとの間に隙間が形成された状態で互いに固
定される。
【0033】次に、上記内箱14の本体17の開口部1
7aを蓋18で閉鎖し、係止部28A,28Bにより蓋
18を本体17に固定する。この際、上記本体17の上
端と蓋18の下端との間にパッキン31を介設すると共
に、上記本体17の切込17fに取付けたグロメット4
4Aの上端を蓋18で押圧する。
【0034】さらに、上記のように内箱14の本体17
と蓋18を組付けた状態で、上記外箱15の本体34の
開口部34aを蓋35で閉鎖し、係止部41A,41B
により蓋35を本体34に固定する。この際、上記本体
34の上端と蓋35の下端との間にパッキン38を介設
すると共に、上記本体34の切込34cに取付けたグロ
メット45Bの上端を蓋35で押圧する。
【0035】上記のように内箱14の蓋18には、突起
部27を設けているため、この突起部27の突出高さに
相当する隙間が内箱14の蓋18の外面と外箱15の蓋
35内面との間に形成される。
【0036】図2に示すように、第1実施形態のECU
用の収容箱12では、ECU1と内箱14の本体17の
周壁17bとの間に空気層A1が形成されると共に、内
箱14の本体17の周壁17bと外箱15の本体34の
周壁34bとの間に空気層A2が形成される。よって、
第1実施形態の収容箱12を使用すれば、エンジン10
等の発熱によるエンジンルーム2bの熱は、上記内箱1
4及び外箱15が構成する二重の壁と、この空気層A
1,A2により遮断されて、内箱14内のECU1まで
到達するのが妨げられ、ECU1がエンジンルーム2b
内の高温雰囲気の影響を受けるのを防ぐことができる。
【0037】また、第1実施形態では、内箱14の本体
17と蓋18の間にパッキン31を挟持すると共に、外
箱15の本体34と蓋35の間にパッキン38を挟持
し、さらに、電線44を取り出すために内箱14及び外
箱15に設けた切込17f,34cにグロメット45を
取付けているため、外箱15に水がかかった場合でも、
この水が内箱14内に収容したECU1まで到達しにく
く、また、また、上記内箱14と外箱15の間に水分が
浸入しても、上記水抜き穴34eから外部に排出され
る。よって、第1実施形態の収容箱12を使用すれば、
高圧洗車時等にエンジンルーム2b内に水分が浸入した
場合でも、水分がECU1に浸入するのを防止すること
ができる。
【0038】図4は、本発明の第2実施形態に係るEC
U1の収容箱12’を示している。この収容箱12’で
は、内箱14の本体17の周壁17b及び底壁17eの
外面17c,17gに断熱材50を貼り付けている。ま
た、外箱15の本体34の周壁34b及び底壁34dの
内面34d,34gにも断熱材51を張り付けけてい
る。上記断熱材50,51として発泡スチロールを使用
しているが、断熱材の材質はこれに限定されない。
【0039】この第2実施形態では、上記のように内箱
14及び外箱15に断熱材50,51を張り付けけてい
るため、高温雰囲気にあるエンジンルーム2b内の熱が
外箱15及び内箱14を経てECU1に伝わるのをより
確実に防止することができる。第2実施形態のその他の
構造及び作用は上記した第1実施形態と同一であるの
で、同一の要素には同一の符号を付して詳細に説明は省
略する。
【0040】図5及び図6は、本発明の第3実施形態を
示している。この第3実施形態に係るECU1の収容箱
12’’では、図3に示すように、自動車2の車外と連
通する吸気管55を外箱15の本体34の周壁34bの
図中下方側に連結すると共に、吸気管55と外箱15の
本体34との連結位置と対向する位置で外箱15の本体
34の周壁34bにラジエターのファン56近傍と連通
する排気管57を接続している。
【0041】また、上記吸気管55と外箱15の接続部
分には、通気性を有する多孔性の樹脂材料からなるフィ
ルタ部材58を取付けている。このフィルタ部材58
は、上記吸気管55から上記内箱14と外箱15の隙間
に流入する空気中の水分、塵等を除去し、水分等が隙間
に浸入するのを防止している。
【0042】この第3実施形態では、自動車2のエンジ
ン10が始動してラジエターのファン56が回転する
と、排気管57を介して上記内箱14と外箱15の隙間
の空気層A2の空気が吸い出され、それにともなって、
吸気管55から車外の空気が内箱14と外箱15の隙間
に流入する。このように、第3実施形態では、エンジン
10が始動すると、内箱14の本体17の周壁17bと
外箱15の本体34の周壁34bとの隙間に形成される
空気層A2の空気が循環し、常時、車室外の外気が導入
されるため、エンジンルーム2b内の熱が内箱14内に
収容したECU1に伝わるのを一層確実に防止すること
ができる。第3実施形態のその他の構造及び作用は、上
記した第1実施形態と同一であるので、同一の要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0043】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上
記第1から第3実施形態で、内箱14と外箱15の蓋1
8,35は別体であるが、これらの蓋18,35を係止
機構により一体して、一度に内箱14と外箱15の本体
17,34の開口部17a,34aを閉鎖する構成とし
てもよい。また、上記外箱15の本体34の周壁34c
の外面に熱を反射する反射膜を張り付けてもよい。
【0044】さらに、第2実施形態では、内箱14の本
体17の周壁17bの外面と、外箱15の本体34の周
壁34bの内面の両方に断熱部材を張り付けているが、
内箱14と外箱15のいずれか一方にのみ断熱材を貼り
付ける構造としていもよい。
【0045】さらにまた、第3実施形態において、吸気
管55を車外と連通させず、空調機と連通させたり、内
箱14と外箱15の少なくともいずれか一方に断熱材を
貼り付けてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の収容箱では、電子制御ユニットの周囲を二重壁で包
囲し、かつECUと内箱の壁部の隙間と、内箱の壁部と
外箱の壁部との隙間に、それぞれ空気層を設けているた
め、エンジンルーム内の熱が電子制御ユニットに伝わる
のを防止することができる。
【0047】この請求項2の収容箱では、電子制御ユニ
ットの周囲を二重壁で包囲し、さらに、内箱の壁部と外
箱の壁部との隙間で空気を循環させているためエンジン
ルーム内の熱が電子制御ユニットに伝わるのを防止する
ことができる。
【0048】この請求項3のように吸気管と外箱の接続
部分に通気性を有する多孔性材料からなるフィルタ部材
を取付けた場合には、上記内箱の壁部と外箱の壁部との
隙間に水分、塵等が浸入するのを防止することができ
る。
【0049】請求項4のように断熱材を取付けた場合に
は、エンジンルーム内の熱がECUへ伝わるのをより確
実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す分解斜視図であ
る。
【図2】 第1実施形態を示す断面図である。
【図3】 収容箱の取付位置を示す概略図である。
【図4】 本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図5】 本発明の第3実施形態を示す分解斜視図であ
る。
【図6】 第3実施形態を示す断面図である。
【図7】 従来のECUの取付位置を示す概略図であ
る。
【図8】 従来技術を示す分解斜視図である。
【図9】 従来技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ECU 14 内箱 15 外箱 17,34 本体 18,35 蓋 19 リブ 21,26,27 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−229898(JP,A) 特開 平5−347488(JP,A) 特開 平8−275335(JP,A) 実開 平3−127428(JP,U) 実開 平5−1615(JP,U) 実開 昭59−84885(JP,U) 実開 昭61−153427(JP,U) 実開 昭56−112979(JP,U) 実開 平2−104716(JP,U) 実開 平1−113076(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/08 - 3/20 B60R 16/02 H05K 7/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子制御ユニットを収容して自動車の
    ンジンルームに配置する収容箱であって、それぞれ本体と蓋とからなる内箱と外箱とを備え、 上記本体と蓋とで密閉される内箱内に電子制御ユニット
    が収容され、該電子制御ユニットに接続された電線が、
    二重壁となる上記内箱と外箱にそれぞれ設けられた切込
    からグロメットを介して引き出され、 かつ、上記電子制御ユニットと内箱の間、該内箱と外箱
    の間にそれぞれ空気層が設けられている 電子制御ユニッ
    トの収容箱。
  2. 【請求項2】 上記外箱に吸気管と排気管を接続し、内
    箱と外箱の間の上記空気層の空気を循環させている請求
    項1に記載の電子制御ユニットの収容箱。
  3. 【請求項3】 上記吸気管と外箱の接続部分に通気性を
    有する多孔性材料からなるフィルタ部材を取付けたこと
    を特徴とする請求項2に記載の収容箱。
  4. 【請求項4】 上記内箱の壁部と外箱の壁部の少なくと
    も一方に断熱材を取付けたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項3のいずれか1項に記載の収容箱。
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