JP3075109B2 - 貯水構造物から魚道への取水構造 - Google Patents

貯水構造物から魚道への取水構造

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JP3075109B2 JP06305149A JP30514994A JP3075109B2 JP 3075109 B2 JP3075109 B2 JP 3075109B2 JP 06305149 A JP06305149 A JP 06305149A JP 30514994 A JP30514994 A JP 30514994A JP 3075109 B2 JP3075109 B2 JP 3075109B2
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    • Y02A40/60Ecological corridors or buffer zones

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、貯水構造物から魚道
への取水構造に関し、特に、ダムや堰などの河川をせき
止めて上流側に貯水池を形成する貯水構造物に設けられ
て当該貯水構造物より下流側の河川と前記形成された貯
水池とを接続することにより魚類の遡上を可能にするた
めの魚道に、前記貯水池から貯留水を取り込むべく設置
される貯水構造物から魚道への取水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】魚道とは、ダムや堰などの河川をせき止
めて上流側に貯水池を形成する貯水構造物により、河川
の下流側から上流側に向かう魚類の遡上が阻害されるの
を防止すべく設けられた、当該貯水構造物の天端付近よ
りこれの下流の河川に通じる魚類専用の水路である。
【0003】すなわち、この魚道によれば、魚類の遡上
が可能な勾配で、貯水池からこれの下流側の河川にかけ
て河川水の流路を設置し、この流路を介して魚類を通過
移動させることにより、貯水池内における水位とこれの
直下に位置する河川の水位との間の急激な水位差を解消
し、これによって、下流の河川から貯水池及びこれの上
流の河川へ向けて魚類が遡上するのを可能にすることが
できる。
【0004】そして、かかる魚道では、魚類を自然に近
い状態で無理なく遡上させるためには、魚道内に、河川
水すなわち貯水池内の貯留水を、魚類の遡上に適した所
定の流量で、常時流下させておく必要がある。
【0005】一方、魚道に貯水池内の貯留水を導く方法
として、従来より、例えば図6に示すように、貯水構造
物50に、当該構造物50の一部を切り欠いて、魚道5
1と連通する取水通路52を設け、この取水通路52を
介して貯水池53内の貯留水を魚道51に取り込み、下
流の河川54に向けて流下させる方法が採用されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法によれば、貯水池内の水位が一定で、魚道内へ
の貯留水の流入量を常に一定に保つことができれば、魚
類を無理なく遡上させることが可能であるが、例えば発
電用ダムなどのように、形成された貯水池内の水位が頻
繁に変動するような貯水構造物の場合には、貯水池内の
水位が低下し過ぎると、魚道への貯留水の流入が遮断さ
れて魚類の遡上が不可能になり、また貯水池内の水位が
上昇し過ぎると、魚道への貯留水の流入が大幅に増加し
て魚類の遡上に支障をきたすことになるという問題があ
った。
【0007】そこで、この発明は、かかる問題点に着目
してなされたもので、貯水池内の水位に変動が生じる場
合でも、貯水池から魚道への貯留水の流入量を魚類の遡
上に適した所望の量に容易に保持することができ、これ
によって、魚類を、下流側の河川から魚道を介して無理
なく遡上させることのできる貯水構造物から魚道への取
水構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされたものであり、その要旨は、ダム
や堰などの河川をせき止めて上流側に貯水池を形成する
貯水構造物に設けられて当該貯水構造物より下流側の河
川と前記形成された貯水池とを接続することにより魚類
の遡上を可能にするための魚道に、前記貯水池から貯留
水を取り込むための取水構造であって、 前記貯水構造
物の一部が切り欠かれて形成されて前記貯水池と連通す
るとともに、少なくとも前記貯水池が低水位でも貯留水
の魚道への流入量を確保し得る深さを有し、かつ前記魚
道に沿った一側部には前記貯水池の高水位を越える天端
部を備えた仕切壁を有する取水水路と、該取水水路の仕
切壁に、前記貯水池の高水位に相当する高さから低水位
に相当する高さにかけて、設置高さを順次段階的に変化
させつつ一列に連設して開口形成された複数の通水窓
と、前記仕切壁の外側面側に延長する魚道を構成すると
ともに、前記一列に連設して開口形成された複数の通水
窓の勾配に沿って各通水窓の直下に位置するように形成
されることにより、各通水窓から流出する貯留水を受領
してこれを下流側の魚道に流下させる魚道ステップ水路
と、前記仕切壁の内側面側において前記各通水窓の開口
部分に設置され、前記貯水池内の水位の変化に応じて前
記各通水窓を開閉する水位変動ゲートとからなることを
特徴とする貯水構造物から魚道への取水構造にある。
【0009】そして、この発明は、前記魚道ステップ水
路の側方に、これの外側面に沿って延長し、魚道ステッ
プ水路から溢れた水を受領してこれを下流側に流下させ
る余排水溝をさらに備えることが好ましい。
【0010】また、この発明は、前記各通水窓の開口部
分に設置される水位変動ゲートを、通水窓の下枠部にピ
ン結合された、水に浮かぶ比重を有する板部材によって
構成することができる。
【0011】さらに、この発明は、前記魚道ステップ水
路を、前記各通水窓の直下に形成した平坦な水路床を階
段状に連設して構成することが好ましい。
【0012】
【作用】以上の構成を有するこの発明の貯水構造物から
魚道への取水構造によれば、貯水池内において、低水位
から高水位にわたってその水位を変動する貯留水は、取
水水路を経て、当該水位に相当する高さに開口形成され
た一ないしはこれに近接する数個の通水窓のみを介して
魚道ステップ水路内に流入し、下流の魚道あるいは下流
の河川に向かって流下する。
【0013】すなわち、各通水窓の開口部分に設置され
る水位変動ゲートは、例えば当該ゲートにかかる浮力の
作用によって開閉し、水中に没している状態では通水窓
を閉塞する機構を備える。したがって、貯留水の水位に
相当する高さに位置する通水窓より下方の、貯留水に没
した状態にある通水窓は、水位変動ゲートにより貯留水
の通過を遮断され、これによって、貯留水の水位が変動
する場合であっても、当該水位に相当する高さに位置す
る通水窓のみから、当該通水窓の大きさを設計事項の一
つとして調整された、魚類の遡上に適した所定量の貯留
水を常時魚道に流下させることができる。
【0014】また、前記魚道ステップ水路の側方に、こ
れの外側面に沿って延長し、魚道ステップ水路から溢れ
た水を受領してこれを下流側に流下させる余排水溝をさ
らに設ければ、取水水路から魚道ステップ水路に流入す
る貯留水が過剰になった場合でも、余剰水を容易に排出
して魚道を流下する流量を調整することができる。
【0015】さらに、前記各通水窓の開口部分に設置さ
れる水位変動ゲートを、通水窓の下枠部にピン結合され
た、水に浮かぶ比重を有する板部材によって構成すれ
ば、貯留水の水位の変動に応じて、容易かつ自動的に通
水窓を開閉することができる。
【0016】さらにまた、前記魚道ステップ水路を、前
記各通水窓の直下に形成した平坦な水路床を階段状に連
設して構成することにより、魚類を魚道に沿って安定し
て遡上させることができる。すなわち、例えばこの水路
床に隔壁により形成されたプールが連設する階段状の魚
道を経て魚類が容易にのぼることができるとともに、魚
類は、この魚道ステップ水路から、横越流される水位変
動ゲートを介して上流部である貯水池内にのぼることが
できる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例を添付図面を参照
しつつ詳細に説明する。図1は、この実施例にかかる取
水構造10を設けた、貯水構造物としての発電用ダム1
1を示す平面図である。すなわち、この発電用のダム1
1は河川12をせき止めることにより、その上流側に貯
水池13を形成するもので、この貯水池13内の貯留水
は、上流から流入する河川水を集積して貯留されるとと
もに、適宜発電用水として使用されることにより、その
水位を低水位から高水位にわたって頻繁に変動させる。
また、このダム11には、その一側部から、河川12の
側方の地山を迂回して下流の河川12に至る魚専用の水
路である魚道14が設けられ、この魚道14は、魚類の
遡上が可能な緩やかな勾配で配設されるとともに、貯水
池13からの貯留水が常時流下しており、したがって、
当該魚道14を介して、下流の河川12から上流の貯水
池13に向かって、魚類が通過移動できるようになって
いる。
【0018】そして、この実施例の取水構造10は、ダ
ム11によって形成された貯水池13から魚道14に、
魚類の遡上に適した量の貯留水を取り込んでこれを常時
流下させるべく、ダム11の一部として設けられたもの
である。
【0019】すなわち、この実施例の取水構造10は、
その平面図である図2及びその側面図である図3にも拡
大して示すように、主として、貯水池13と連通する取
水水路15と、この取水水路13の一側面を構成する仕
切壁16に一列に連設して開口形成された複数の通水窓
17と、仕切壁16の外側面側に隣接して設けられると
ともに仕切壁16に沿って延長する魚道ステップ水路1
8と、仕切壁16の内側面側において各通水窓17に取
り付けられた、各通水窓17を開閉する水位変動ゲート
19とによって構成されている。
【0020】取水水路13は、図2に示すように、ダム
11の一部を例えば幅2m長さ30m程度の大きさで切
り欠くことにより形成されるもので、貯水池13の低水
位より深い水深、つまり貯水池13が低水位でも貯留水
の魚道14への流入量を確保し得る深さを有するととも
に、その一側部には、後述する魚道ステップ水路18の
側面に沿って立設延長する、天端部の高さが貯水池13
の高水位を越える仕切壁16を備えている。
【0021】そして、取水水路13の仕切壁16には、
図3にも示すように、当該仕切壁16を貫通して、9箇
所の通水窓17が、一列に連設して開口形成されてい
る。すなわち、この通水窓17は幅約1m高さ約0.5
m程度のもので、貯水池13の高水位から低水位にわた
って、約3m程度のピッチで、約35cm程度の段差を
つけて一定の勾配に沿って形成されている。
【0022】また、仕切壁16の外側面側には、これに
隣接して、開口形成された各通水窓21の直下に平坦な
水路床22を各々設置固定し、これを連設することによ
り、魚道14の取水水路15への接続部分を構成する魚
道ステップ水路18が設けられている。すなわち、この
魚道ステップ水路18は、幅3.5m程度、長さ3m程
度の大きさの水路床22を各々各通水窓17の下端部か
ら20cm程度離して配設固定することにより、通水窓
17の連設勾配に沿った勾配の、段差を有する魚道ステ
ップ水路18が形成される。また、魚道ステップ水路1
8は、その下流側の端部が魚道14の本体部分に接続し
て、これに貯留水を流下させるとともに、各水路床22
の下流側端部には、図4にも示すように、隔壁としての
越流堰23が設けられ、これによって各水路床22上に
よどみ部すなわちプールを形成するようになっている。
【0023】そして、魚道ステップ水路18の外側に
は、図2及び図4に示すように、余排水溝21が設けら
れ、取水水路13から魚道ステップ水路18内に流入し
た過剰な水を排水して流入水の量を調整することができ
るようになっている。なお、図中符号24によって示さ
れるものは、魚道14内の一定流量以上の水を排水する
ためのものであり、溢れた余水は余排水溝21を通じて
排水される。
【0024】さらに、この実施例の取水構造10は、仕
切壁16の内側面側において各通水窓17に取り付けら
れた、各通水窓17を開閉する水位変動ゲート19を備
えるものである。すなわち、この水位変動ゲート19
は、図5に拡大して示すように、通水窓17の開口を囲
んでその枠部分に設けられらた、例えば強化ゴム等によ
り形成された密着枠25と、開口の下枠部分において仕
切壁16に埋設設置したピン部材26にピン固定されて
当該ピン部材26を中心として回転移動するゲート板2
7とからなり、このゲート板27は、例えば0.6t/
2 程度の水圧に耐えうる合成樹脂製の板部材等の耐圧
強度に優れかつ水に浮かぶ軽い部材により構成されると
ともに、内部に重心位置調整用の重り28を備えて全体
として貯留水より小さな比重を有し、また、その浮力及
び重心位置を適宜調節することにより、ゲート板27の
上端部が常に貯留水の水面と同じ位置となるよう調整で
きるようになっている。したがって、貯留水の水位の変
動に伴ってゲート板27の上端部が自動的に上下し、貯
留水の水位が通水窓17の上端部の高さを超えた場合に
は、ゲート板27が上記密着枠25と密着して、当該通
水窓17を介した魚道ステップ水路18への貯留水の通
過を遮断することができるような構成となっている。な
お、密着枠25は、下方部分から上方部分に向かってそ
の肉厚を増すことにより、上方部分が貯水池側に突出す
る傾斜面を備え、これによって、ピン部材26を中心と
した回動による、ゲート板27の密着枠25への密着及
びこれからの離間をスムースに行えるようになってい
る。
【0025】そして、この実施例の取水構造10によれ
ば、貯水池13内の貯留水の水位の変動にかかわらず、
魚類の遡上に適した量の貯留水を、常時魚道14に沿っ
て流下させることができる。
【0026】すなわち、貯水池13内の貯留水の水位よ
り下方にあって、取水水路13内において水中に没して
いる通水窓17は、水位変動ゲート19を閉塞して貯留
水の通過を遮断しているので、貯留水は、これの水位に
相当する高さに位置する一ないしはこれに隣接する通水
窓17からのみ、魚道ステップ水路18に横越流する流
れに沿って取り込まれる。したがって、貯留水の水位が
変動する場合であっても、通水窓17の大きさを設計事
項の一つとして調整された、魚類の遡上に適した所定量
の貯留水のみを当該通水窓17から取り込んで常時魚道
14に流下させることができる。
【0027】また、魚道ステップ水路18は、平坦な水
路床22を、順次段差を付けて所定の勾配で連設するこ
とにより構成されているので、魚類を魚道ステップ水路
18に沿って安定して遡上させることができるととも
に、各水路床22の下流側の端部には、越流堰23を設
けてよどみ部を形成することにより、魚道ステップ水路
18を介した魚類の遡上をかかる階段状の魚道を経てよ
り容易に行わせることができる。そして、貯留水が横越
流している通水窓17のところまで遡上した魚類は、こ
れより上方の魚道ステップ水路18には流水がないた
め、通水窓17から横越流する流れに沿って、当該通水
窓から貯水池13内にのぼることになる。
【0028】なお、上記実施例では、取水構造10を、
発電用のダム11に設ける場合について記載したが、こ
の発明はかかる実施例に限定されるものではではなく、
その他のダムや堰などの河川をせき止めて上流側に貯水
池を形成する種々の貯水構造物に採用することができ
る。
【0029】また、貯水構造物自体を取水水路の仕切壁
とみなして、これの外側面に沿って魚道ステップ水路を
設けるとともに、貯水構造物に通水窓を開口形成するこ
とにより、この発明を適用することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
貯水構造物から魚道への取水構造によれば、貯水構造物
の一部が切り欠かれて形成されて少なくとも貯水池が低
水位でも貯留水の魚道への流入量を確保し得る深さを有
し、かつ貯水池の高水位を越える天端部を備えた仕切壁
を有する取水水路と、この取水水路の仕切壁に、貯水池
の高水位に相当する高さから低水位に相当する高さにか
けて一列に連設して開口形成された複数の通水窓と、仕
切壁の外側面側に延長する魚道ステップ水路と、仕切壁
の内側面側において各通水窓の開口部分に設置される水
位変動ゲートとからなり、貯水池内において低水位から
高水位にわたってその水位を変動する貯留水を、取水水
路を経るとともに当該水位に相当する高さに開口形成さ
れた一ないしは数個の通水窓のみを介して取り込むこと
により、魚類の遡上に適した流量で常時魚道に沿って流
下させることができるので、簡易な構成にもかかわら
ず、貯水池内の水位に変動が生じる場合でも、下流側の
河川から、魚類を、魚道を介して常時無理なく遡上させ
ることができる。
【0031】また、前記魚道ステップ水路の側方に、こ
れの外側面に沿って延長する、魚道ステップ水路から溢
れた水を受領してこれを下流側に流下させる余排水溝を
さらに設ければ、取水水路から魚道ステップ水路に流入
する貯留水が過剰になった場合でも、これを容易に排出
して魚道を流下する流量を調整することができる。
【0032】さらに、前記各通水窓の開口部分に設置さ
れる水位変動ゲートを、通水窓の下枠部にピン結合され
た、水に浮かぶ比重を有する板部材によって構成すれ
ば、貯留水の水位の変動に応じて、容易かつ自動的に通
水窓を開閉することができる。
【0033】さらにまた、前記魚道ステップ水路を、前
記各通水窓の直下に形成した平坦な水路床を階段状に連
設して構成することにより、魚類を魚道に沿って安定し
て遡上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる取水構造を設けた
ダムの全体構成を示す平面図である。
【図2】この発明の一実施例にかかる取水構造を示す平
面図である。
【図3】この発明の一実施例にかかる取水構造を示す側
面図である。
【図4】図3のA−Aに沿った拡大断面図である。
【図5】この実施例に用いた水位変動ゲートの詳細を示
す説明図である。
【図6】従来の取水構造を設けたダムの全体構成を示す
平面図である。
【符号の説明】
10 取水構造 11 ダム 12 河川 13 貯水池 14 魚道 15 取水水路 16 仕切壁 17 通水窓 18 魚道ステップ水路 19 水位変動ゲート 21 余排水溝 22 水路床
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−182505(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 8/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダムや堰などの河川をせき止めて上流側
    に貯水池を形成する貯水構造物に設けられて当該貯水構
    造物より下流側の河川と前記形成された貯水池とを接続
    することにより魚類の遡上を可能にするための魚道に、
    前記貯水池から貯留水を取り込むための取水構造であっ
    て、前記貯水構造物の一部が切り欠かれて形成されて
    記貯水池と連通するとともに、少なくとも前記貯水池が
    低水位でも貯留水の魚道への流入量を確保し得る深さ
    有し、かつ前記魚道に沿った一側部には前記貯水池の高
    水位を越える天端部を備えた仕切壁を有する取水水路
    と、該取水水路の仕切壁に、前記貯水池の高水位に相当
    する高さから低水位に相当する高さにかけて、設置高さ
    を順次段階的に変化させつつ一列に連設して開口形成さ
    れた複数の通水窓と、前記仕切壁の外側面側に延長する
    魚道を構成するとともに、前記一列に連設して開口形成
    された複数の通水窓の勾配に沿って各通水窓の直下に位
    置するように形成されることにより、各通水窓から流出
    する貯留水を受領してこれを下流側の魚道に流下させる
    魚道ステツプ水路と、前記仕切壁の内側面側において前
    記各通水窓の開口部分に設置され、前記貯水池内の水位
    の変化に応じて前記各通水窓を開閉する水位変動ゲート
    とからなることを特徴とする貯水構造物から魚道への取
    水構造。
  2. 【請求項2】 前記魚道ステップ水路の側方には、これ
    の外側面に沿って延長する、魚道ステップ水路から溢れ
    た水を受領してこれを下流側に流下させる余排水溝をさ
    らに備えることを特徴とする請求項1に記載の貯水構造
    物から魚道への取水構造。
  3. 【請求項3】 前記各通水窓の開口部分に設置される水
    位変動ゲートが、通水窓の下枠部にピン結合された、水
    に浮かぶ比重を有する板部材からなることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の貯水構造物から魚道へ
    の取水構造。
  4. 【請求項4】 前記魚道ステップ水路が、前記各通水窓
    の直下に各々形成した平坦な水路床を階段状に連設して
    なることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載の貯水構造物から魚道への取水構造。
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