JP3602243B2 - 防潮用階段式魚道設備 - Google Patents
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- Y02A40/60—Ecological corridors or buffer zones
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、河口部に設けられる防潮機能を備えた階段式魚道設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ダムや堰に添設して緩傾斜をなす階段状の水路を、ダムや堰の上端から下流の水面に達するまで形成し、その水路に小規模な堰を階段状に適当間隔に設置してなる階段式魚道が知られている。これらの魚道は、上流側の水位が高い場合に、下流側の魚類たとえば、サケ、マス、アユ等を遡上させる場合に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、河口付近においては、海側の水位が、河川の水位よりも高くなるとき又はところがあり、防潮堤が設けられ、かつ防潮ゲートが設けられる。この様な場合河川側が高く海側が低いだけの従来の階段式魚道では魚類の遡上が困難となり、魚類の生息に重大な影響を及ぼすという問題がある。
【0004】
本発明は、上述のような問題点を解消すべくなされたもので、その目的とするところは、防潮機能を兼備した河口部に適した階段式魚道設備を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明は、海側から河川側に向かって順次高くなるように複数の水槽を階段状に設けた防潮可能な魚道であって、最上段の集魚水槽に河川側への魚類放流路を設けると共に該魚類放流路に開閉ゲートを設け、前記最上段集魚水槽に河川水を導入して海側の水槽へと順次流下させるようにしたことを特徴としている(請求項1)。
【0006】
本発明において、下段側から上段側へと順次魚類を遡上させる場合、開閉ゲートを閉じて魚類放流路を閉塞しておき、河川水を上段側から下段側水槽へと流下させると、海側の魚類が下段側水槽から上段側水槽へと順次遡上して、最上段の集魚水槽に集まる。
【0007】
そこで、開閉ゲートを開いて、最上段集魚水槽の水と共に魚類を放流路から河川側に放流する。魚類の放流が終わると、再び開閉ゲートを閉じて前記集魚水槽に河川水を充満させると共に下段水槽へと越流させ、集魚水槽に魚類を遡上させて集める。このようにして、海側の魚類を遡上させることにより、海水位が高潮等によりさらに上昇しても、河川側に海水が流入することがなく、防潮機能を発揮する。
【0008】
そして、本発明は、前記水槽が金属製又はコンクリート製とされかつユニット化されていることを特徴としている(請求項2)。また、本発明は、前記最上段(最河川側)集魚水槽への河川水導入か揚水ポンプ又は河川上流からの導水路により行われるように構成されていることを特徴としている(請求項3)。
【0009】
さらに、本発明は、前記最上段(最河川側)集魚水槽と開閉ゲート及び揚水ポンプがユニット化されていることを特徴としている(請求項4)。したがって、土木工事を簡略化し、工期短縮を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図面において、(1)は本発明に係る魚道設備で、海側(2)と河川側(3)の間に、海側(2)から河川側(3)に向かって順次高くなるように複数の水槽(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10)が階段状に設けられている。これらの水槽(4)〜(10)はコンクリート製で一体的に構築されているが、ステンレス鋼等の金属製とすることができる。
【0011】
そして、各水槽(4)〜(10)の上端縁は、丸みのある越流端(4A)〜(10A)として、各下段側の水槽(4)〜(9)及び海側への河川水の流下が円滑に行われ、魚類の遡上を助けるようになっている。なお、最上段の水槽(10)は、集魚水槽とされ、その底部には、河川側(3)に開口する魚類放流路(11)が形成され、該放流路(11)の出口開口(11A)に、開閉ゲート(12)が設けられ、最上段の堰堤(13)上に載設された開閉装置(15)によってスピンドル、ラック、ワイヤロープ等で昇降させ、放流路(11)を開閉するようになっている。
【0012】
前記河川側(3)の放流路出口開口(11A)下端には、シュート(16)が設けられ、魚類を傷つけることなく放流しうるようにしてある。
また、集魚水槽(10)の近傍には、河川水導入用の揚水ポンプ(17)が設置され、その吸込管(18)端が河川側(3)内に開口せられ、吐出管(19)の出口(19A)が集魚水槽(10)上部に配置されており、河川水が集魚水槽(10)に導入されるようになっている。
【0013】
上記実施形態において、水位の高い海側(2)から、水位の低い河川側(3)に、海水を侵入させることなく、海中の魚類例えばサケ、マス等を遡上させる場合、まず、開閉ゲート(12)を図1に示すように、下降させて放流路出口(11)を閉塞し、集魚水槽(10)に揚水ポンプ(17)により河川水をポンプアップし、該集魚水槽(10)から河川水を越流させ、順次下段側水槽(9)〜(4)へと流下させ、図1に示すように河川側から海側へ淡水の流れをつくる。
【0014】
このようにして、各水槽(4)〜(10)上を下る流れが生じると、海側の魚類(F)が、図1に示すように下段側水槽(4)から順次上段側水槽(5),(6)・・・へと移動し、図2(I)に示すように集魚水槽(10)内に集まる。そこで、集魚水槽(10)内の魚類(F)が相当量に達すると、図2(II)示すように、開閉ゲート(12)を開閉装置(15)により開いて放流路出口(11A)を開くと集魚水槽(10)内の魚類(F)が水と共に放流路出口開口(11A)からシュート(16)上に放流され、魚類(F)の遡上が終了する。
【0015】
次いで、図2(III)に示すように開閉装置(15)により開閉ゲート(12)を下降させ、再び集魚水槽(10)内を満水状態にして河川水を越流させることにより、集魚水槽(10)内に魚類(F)が集まる。そして、集魚水槽(10)内の魚類(F)が相当量に達すると、前述と同様にして、魚類(F)を水と共に河川側(3)に放流し、前述の操作を繰り返し行って、海側(2)の魚類(F)の河川側(3)への遡上を、海水を侵入させることなく行わせることができる。
【0016】
上記実施形態によれば、海側(2)の水位が、図1に2点鎖線で示すように上昇したときでも、海水が河川側(3)に侵入することがなく、防潮機能を発揮させることができ、また、魚類(F)の遡上に支障をきたすこともない。
なお、上記実施形態において、揚水ポンプ(17)に代えて、最上段の集魚水槽(10)よりも高い位置の河川側上流から、導水路を設け、集魚水槽(10)に河川水を流入させるようにすることもでき、ポンプを不要として維持費を節減できる。
【0017】
さらに、上記実施形態の外に、各水槽(4)〜(10)を金属例えばステンレス鋼により、一体的に或いは複数ブロックに分割し、ユニットとして製造することで、土木工事を簡略化して工期を短縮し、建設コストを低減させることができる。
また、集魚水槽(10)を鋼(例えばステンレス鋼)製として、開閉ゲート(12)及び揚水ポンプ(17)を組み込んだユニットとすることで、工期を大幅に短縮することができる。
【0018】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、階段式魚道をアイスハーバー型、隔壁型とする等、適宜設計変更可能である。また、開閉ゲート(12)の形式及び開閉手段も従来の他の形式手段を採用できる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、上述のように、海側から河川側に向かって順次高くなるように複数の水槽を階段状に設けた防潮可能な魚道であって、最上段の集魚水槽に河川側への魚類放流路を設けると共に該魚類放流路に開閉ゲートを設け、前記最上段集魚水槽に河川水を導入して海側の水槽へと順次流下させるようにしたことを特徴とするものであるから、河口部に設けられる防潮ゲートの付帯設備としても採用でき、河川側よりも海側が高い場合でも、海水を河川側に侵入させることなく、海水側の魚類を河川側に遡上させることができ、さらに、淡水の流下による呼び水効果を高めうるほか、可動部がゲート開閉のみであるから、構造が簡単で経済的な設備とすることができる(請求項1)。
【0020】
また、請求項2記載の発明によれば、前記水槽が金属製又はコンクリート製とされかつユニット化されていることを特徴とするものであるから、土木工事を簡略化して工期の短縮を図ることができる。
そして、請求項3記載の発明によれば、前記最上段(最河川側)集魚水槽への河川水導入か揚水ポンプ又は河川上流からの導水路により行われるように構成されていることを特徴とするものであるから、河川水の流下手段が簡単で、特に導水路によれば、ポンプが不要となり、維持費を節減できる。
【0021】
さらに、請求項4記載の発明によれば、前記最上段(最河川側)集魚水槽と開閉ゲート及び揚水ポンプがユニット化されていることを特徴とするものであるから、工場生産が可能でかつ据付調整が容易であり、工期短縮はもとより、建設コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体概略縦断側面図である。
【図2】同実施形態の操作説明図である。
【符号の説明】
1 魚道設備
2 海側
3 河川側
4〜9 水槽
10 集魚水槽
11 魚類放流路
12 開閉ゲート
17 揚水ポンプ
F 魚類
【発明の属する技術分野】
本発明は、河口部に設けられる防潮機能を備えた階段式魚道設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ダムや堰に添設して緩傾斜をなす階段状の水路を、ダムや堰の上端から下流の水面に達するまで形成し、その水路に小規模な堰を階段状に適当間隔に設置してなる階段式魚道が知られている。これらの魚道は、上流側の水位が高い場合に、下流側の魚類たとえば、サケ、マス、アユ等を遡上させる場合に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、河口付近においては、海側の水位が、河川の水位よりも高くなるとき又はところがあり、防潮堤が設けられ、かつ防潮ゲートが設けられる。この様な場合河川側が高く海側が低いだけの従来の階段式魚道では魚類の遡上が困難となり、魚類の生息に重大な影響を及ぼすという問題がある。
【0004】
本発明は、上述のような問題点を解消すべくなされたもので、その目的とするところは、防潮機能を兼備した河口部に適した階段式魚道設備を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明は、海側から河川側に向かって順次高くなるように複数の水槽を階段状に設けた防潮可能な魚道であって、最上段の集魚水槽に河川側への魚類放流路を設けると共に該魚類放流路に開閉ゲートを設け、前記最上段集魚水槽に河川水を導入して海側の水槽へと順次流下させるようにしたことを特徴としている(請求項1)。
【0006】
本発明において、下段側から上段側へと順次魚類を遡上させる場合、開閉ゲートを閉じて魚類放流路を閉塞しておき、河川水を上段側から下段側水槽へと流下させると、海側の魚類が下段側水槽から上段側水槽へと順次遡上して、最上段の集魚水槽に集まる。
【0007】
そこで、開閉ゲートを開いて、最上段集魚水槽の水と共に魚類を放流路から河川側に放流する。魚類の放流が終わると、再び開閉ゲートを閉じて前記集魚水槽に河川水を充満させると共に下段水槽へと越流させ、集魚水槽に魚類を遡上させて集める。このようにして、海側の魚類を遡上させることにより、海水位が高潮等によりさらに上昇しても、河川側に海水が流入することがなく、防潮機能を発揮する。
【0008】
そして、本発明は、前記水槽が金属製又はコンクリート製とされかつユニット化されていることを特徴としている(請求項2)。また、本発明は、前記最上段(最河川側)集魚水槽への河川水導入か揚水ポンプ又は河川上流からの導水路により行われるように構成されていることを特徴としている(請求項3)。
【0009】
さらに、本発明は、前記最上段(最河川側)集魚水槽と開閉ゲート及び揚水ポンプがユニット化されていることを特徴としている(請求項4)。したがって、土木工事を簡略化し、工期短縮を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図面において、(1)は本発明に係る魚道設備で、海側(2)と河川側(3)の間に、海側(2)から河川側(3)に向かって順次高くなるように複数の水槽(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10)が階段状に設けられている。これらの水槽(4)〜(10)はコンクリート製で一体的に構築されているが、ステンレス鋼等の金属製とすることができる。
【0011】
そして、各水槽(4)〜(10)の上端縁は、丸みのある越流端(4A)〜(10A)として、各下段側の水槽(4)〜(9)及び海側への河川水の流下が円滑に行われ、魚類の遡上を助けるようになっている。なお、最上段の水槽(10)は、集魚水槽とされ、その底部には、河川側(3)に開口する魚類放流路(11)が形成され、該放流路(11)の出口開口(11A)に、開閉ゲート(12)が設けられ、最上段の堰堤(13)上に載設された開閉装置(15)によってスピンドル、ラック、ワイヤロープ等で昇降させ、放流路(11)を開閉するようになっている。
【0012】
前記河川側(3)の放流路出口開口(11A)下端には、シュート(16)が設けられ、魚類を傷つけることなく放流しうるようにしてある。
また、集魚水槽(10)の近傍には、河川水導入用の揚水ポンプ(17)が設置され、その吸込管(18)端が河川側(3)内に開口せられ、吐出管(19)の出口(19A)が集魚水槽(10)上部に配置されており、河川水が集魚水槽(10)に導入されるようになっている。
【0013】
上記実施形態において、水位の高い海側(2)から、水位の低い河川側(3)に、海水を侵入させることなく、海中の魚類例えばサケ、マス等を遡上させる場合、まず、開閉ゲート(12)を図1に示すように、下降させて放流路出口(11)を閉塞し、集魚水槽(10)に揚水ポンプ(17)により河川水をポンプアップし、該集魚水槽(10)から河川水を越流させ、順次下段側水槽(9)〜(4)へと流下させ、図1に示すように河川側から海側へ淡水の流れをつくる。
【0014】
このようにして、各水槽(4)〜(10)上を下る流れが生じると、海側の魚類(F)が、図1に示すように下段側水槽(4)から順次上段側水槽(5),(6)・・・へと移動し、図2(I)に示すように集魚水槽(10)内に集まる。そこで、集魚水槽(10)内の魚類(F)が相当量に達すると、図2(II)示すように、開閉ゲート(12)を開閉装置(15)により開いて放流路出口(11A)を開くと集魚水槽(10)内の魚類(F)が水と共に放流路出口開口(11A)からシュート(16)上に放流され、魚類(F)の遡上が終了する。
【0015】
次いで、図2(III)に示すように開閉装置(15)により開閉ゲート(12)を下降させ、再び集魚水槽(10)内を満水状態にして河川水を越流させることにより、集魚水槽(10)内に魚類(F)が集まる。そして、集魚水槽(10)内の魚類(F)が相当量に達すると、前述と同様にして、魚類(F)を水と共に河川側(3)に放流し、前述の操作を繰り返し行って、海側(2)の魚類(F)の河川側(3)への遡上を、海水を侵入させることなく行わせることができる。
【0016】
上記実施形態によれば、海側(2)の水位が、図1に2点鎖線で示すように上昇したときでも、海水が河川側(3)に侵入することがなく、防潮機能を発揮させることができ、また、魚類(F)の遡上に支障をきたすこともない。
なお、上記実施形態において、揚水ポンプ(17)に代えて、最上段の集魚水槽(10)よりも高い位置の河川側上流から、導水路を設け、集魚水槽(10)に河川水を流入させるようにすることもでき、ポンプを不要として維持費を節減できる。
【0017】
さらに、上記実施形態の外に、各水槽(4)〜(10)を金属例えばステンレス鋼により、一体的に或いは複数ブロックに分割し、ユニットとして製造することで、土木工事を簡略化して工期を短縮し、建設コストを低減させることができる。
また、集魚水槽(10)を鋼(例えばステンレス鋼)製として、開閉ゲート(12)及び揚水ポンプ(17)を組み込んだユニットとすることで、工期を大幅に短縮することができる。
【0018】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、階段式魚道をアイスハーバー型、隔壁型とする等、適宜設計変更可能である。また、開閉ゲート(12)の形式及び開閉手段も従来の他の形式手段を採用できる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、上述のように、海側から河川側に向かって順次高くなるように複数の水槽を階段状に設けた防潮可能な魚道であって、最上段の集魚水槽に河川側への魚類放流路を設けると共に該魚類放流路に開閉ゲートを設け、前記最上段集魚水槽に河川水を導入して海側の水槽へと順次流下させるようにしたことを特徴とするものであるから、河口部に設けられる防潮ゲートの付帯設備としても採用でき、河川側よりも海側が高い場合でも、海水を河川側に侵入させることなく、海水側の魚類を河川側に遡上させることができ、さらに、淡水の流下による呼び水効果を高めうるほか、可動部がゲート開閉のみであるから、構造が簡単で経済的な設備とすることができる(請求項1)。
【0020】
また、請求項2記載の発明によれば、前記水槽が金属製又はコンクリート製とされかつユニット化されていることを特徴とするものであるから、土木工事を簡略化して工期の短縮を図ることができる。
そして、請求項3記載の発明によれば、前記最上段(最河川側)集魚水槽への河川水導入か揚水ポンプ又は河川上流からの導水路により行われるように構成されていることを特徴とするものであるから、河川水の流下手段が簡単で、特に導水路によれば、ポンプが不要となり、維持費を節減できる。
【0021】
さらに、請求項4記載の発明によれば、前記最上段(最河川側)集魚水槽と開閉ゲート及び揚水ポンプがユニット化されていることを特徴とするものであるから、工場生産が可能でかつ据付調整が容易であり、工期短縮はもとより、建設コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体概略縦断側面図である。
【図2】同実施形態の操作説明図である。
【符号の説明】
1 魚道設備
2 海側
3 河川側
4〜9 水槽
10 集魚水槽
11 魚類放流路
12 開閉ゲート
17 揚水ポンプ
F 魚類
Claims (4)
- 海側から河川側に向かって順次高くなるように複数の水槽を階段状に設けた防潮可能な魚道であって、最上段の集魚水槽に河川側への魚類放流路を設けると共に該魚類放流路に開閉ゲートを設け、前記最上段集魚水槽に河川水を導入して海側の水槽へと順次流下させるようにしたことを特徴とする防潮用階段式魚道設備。
- 前記水槽が金属製又はコンクリート製とされかつユニット化されていることを特徴とする請求項1記載の防潮用階段式魚道設備。
- 前記最上段(最河川側)集魚水槽への河川水導入か揚水ポンプ又は河川上流からの導水路により行われるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の防潮用階段式魚道設備。
- 前記最上段(最河川側)集魚水槽と開閉ゲート及び揚水ポンプがユニット化されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の防潮用階段式魚道設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03113896A JP3602243B2 (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 防潮用階段式魚道設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03113896A JP3602243B2 (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 防潮用階段式魚道設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09189021A JPH09189021A (ja) | 1997-07-22 |
JP3602243B2 true JP3602243B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=12323088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03113896A Expired - Fee Related JP3602243B2 (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 防潮用階段式魚道設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3602243B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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KR100565401B1 (ko) * | 2001-06-19 | 2006-04-03 | 최근호 | 하천바닥을 이용한 물 저장 댐 |
KR20030064945A (ko) * | 2002-01-29 | 2003-08-06 | 신강하이텍(주) | 어도의 유인수 공급방법 및 장치 |
JP4522338B2 (ja) * | 2005-07-28 | 2010-08-11 | 中国電力株式会社 | 流量制御装置 |
-
1996
- 1996-01-10 JP JP03113896A patent/JP3602243B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH09189021A (ja) | 1997-07-22 |
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