JP3074898B2 - 論理回路およびそれを用いたデータ処理装置 - Google Patents

論理回路およびそれを用いたデータ処理装置

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JP3074898B2
JP3074898B2 JP04033160A JP3316092A JP3074898B2 JP 3074898 B2 JP3074898 B2 JP 3074898B2 JP 04033160 A JP04033160 A JP 04033160A JP 3316092 A JP3316092 A JP 3316092A JP 3074898 B2 JP3074898 B2 JP 3074898B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は論理回路およびそれを用
いたデータ処理装置に関し、特にVLSIチップに形成
されたデータプロセッサの如き情報処理装置に用いられ
るのに好適な高速で、かつ低消費電力の論理回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の情報処理装置の高速化に伴い、最
も基本的な構成要素である論理回路の高速化が望まれて
いる。
【0003】従来、論理回路の高速化に適した手法とし
ては、例えば、アイ・イー・イー・イー、ジャーナル・
オヴ・ソリッド・ステート・サーキッツ25,2(19
90年)第388頁から第395頁(IEEE Journal of
Solid-State Circuits,vol.25,no.2 (1990) pp.388-39
5)において論じられている、コンプリメンタリー・パ
ス・トランジスタ・ロジック(Complementary Pass-Tra
nsistor Logic、以下CPLと略記する)が提案されて
いる。
【0004】CPLは複数のn−MOSパス・トランジ
スタで目的とする論理を構成し、かつ相補的な出力とな
るよう回路を構成し、CMOSのインバータで出力を得
る論理回路である。CPLはCMOS論理回路と比較し
て入力容量を低くすることができるため高速に動作す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、CPLのパス・トランジスタを通過した信
号の論理振幅が減少するという点について十分な配慮が
なされておらず、その結果、CPLの出力によって駆動
されるCMOSインバータに定常電流が流れ消費電力が
高くなること、およびCMOSインバータが低い電位を
出力する場合に出力駆動電流が減少し高速動作にとって
不利であることと言う問題点が本発明者等によって明ら
かとされた。
【0006】パストランジスタを通過した信号振幅をフ
ル振幅にする方法としては、前記したアイ・イー・イー
・イー、ジャーナル・オヴ・ソリッド・ステート・サー
キッツ25,2(1990年)第388頁から第395
頁(IEEE Journal of Solid-State Circuits,vol.25,n
o.2 (1990) pp.388-395)において、p−MOSトラン
ジスタによるラッチを接続する方法が論じられている。
しかし、この方法では出力が変化する際にラッチを反転
しなければならず、遅延が大きくなるという問題点も本
発明者等によって明らかとされた。
【0007】従って本発明の目的とするところは、論理
をパス・トランジスタで構成し、かつ信号振幅を接地電
圧の低電位から電源電圧の高電位までフル振幅させるこ
とで、CMOSインバータに接続したときの消費電力を
低く抑え、またCMOSインバータの電流が減少せずに
高速で動作する論理回路を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、各入力が負担する入
力容量を等しくすることで、入力端子の違いによる遅延
時間の差異が小さい論理回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の代表的な実施形態によれば(図1参照)、
第1出力電極と第2出力電極と制御電極とを有し、該第
1出力電極と該第2出力電極との間の電気的導通および
非導通が該制御電極に印加される信号によって制御され
る第1スイッチング素子乃至第4スイッチング素子と、
第1入力端子乃至第4入力端子と、出力端子(15)とを具
備し、第1入力信号(A)を上記第1入力端子(11)に印加
し、上記第1入力信号(A)と逆相の信号(AN)を上記第2
入力端子(12)に印加し、第2入力信号(B)を上記第3入
力端子(13)に印加し、上記第2入力信号(B)と逆相の信
号(BN)を上記第4入力端子(14)に印加し、上記第1スイ
ッチング素子(101)の上記第1出力電極と上記第2出力
電極との間の電流パスを上記出力端子(15)と上記第1入
力端子(11)との間に接続し、上記第1スイッチング素子
(101)の上記制御電極を上記第4入力端子(14)に接続
し、上記第2スイッチング素子(102)の上記第1出力電
極と上記第2出力電極との間の電流パスを上記出力端子
(15)と上記第3入力端子(13)および所定動作電位点(57)
の選択された一方との間に接続し、上記第2スイッチン
グ素子(102)の上記制御電極を上記第4入力端子(14)に
接続し、上記第3スイッチング素子(103)の上記第1出
力電極と上記第2出力電極との間の電流パスを上記出力
端子(15)と上記第3入力端子(13)との間に接続し、上記
第3スイッチング素子(103)の上記制御電極を上記第2
入力端子(12)に接続し、上記第4スイッチング素子(10
4)の上記第1出力電極と上記第2出力電極との間の電流
パスを上記出力端子(15)と上記第1入力端子(11)および
上記所定動作電位点(57)の選択された一方との間に接続
し、上記第4スイッチング素子(104)の上記制御電極を
上記第2入力端子(12)に接続し、上記第1スイッチング
素子と上記第3スイッチング素子とは第1導電型(pチ
ャネル)であり、上記第スイッチング素子と上記第
スイッチング素子とは該第1導電型と逆の導電型の第2
導電型(nチャネル)であることを特徴とする。
【0010】
【作用】出力端子(15)を高電位にする際には電位プルア
ップに適した第1導電型のスイッチング素子(例えば、
pチャネルMOSトランジスタもしくはpnpバイポー
ラトランジスタ)が導通し、出力端子(15)を低電位にす
る際には第2導電型のスイッチング素子(例えば、nチ
ャネルMOSトランジスタもしくはnpnバイポーラト
ランジスタ)が導通することにより、出力端子(15)の信
号振幅の損失を低く抑えることが可能である。従って、
出力にCMOSインバータを接続した場合、CPLより
も信号振幅の損失が少ないため消費電力が低く、CMO
Sインバータが出力する電流が大きくなり高速動作が可
能である。さらに、信号振幅の損失が少ないことによ
り、電源電圧を低くしても動作が可能である。例えばス
イッチング素子にMOSトランジスタを使用した場合、
電源電圧が2V以下でも大きな遅延の増加はなく、素子
の微細化に伴い電源電圧が低下しても高速動作が可能で
ある。また、出力端子を高電位にする際においても、低
電位にする際においても、出力端子には少なくとも二つ
の異なる経路からスイッチング素子を通じて電位のプル
アップ、プルダウンを行なうことにより、一つの経路が
出力を駆動する能力を小さく設定することができ、一つ
のスイッチング素子の負担を軽くし、高速にスイッチン
グすることが可能となる。これは、例えばスイッチング
素子にMOSトランジスタを使用した場合、ゲート幅を
狭くすることができ、入力容量が減少し高速に動作する
ことが可能となる。さらに、各入力端子に対し均等にス
イッチング素子を接続することで、出力を駆動するため
の各入力の負担が均等に分配され、入力位置の違いによ
る遅延時間の差異を小さくし、遅延時間を考慮した論理
回路の設計を容易にすることが可能である。図33に示
された従来より公知のCPLによる論理積回路は単一の
導電型のn−MOSトランジスタのみによってパストラ
ンジスタを構成していたため、出力Oと否定出力ONで
の高電位へのプルアップ時における信号振幅の損失を生
じていた。このような出力の信号振幅の損失を解消する
方法としては、図33の単一の導電型のn−MOSトラ
ンジスタのみによるパストランジスタを、図34に示す
ように、n−MOSトランジスタとp−MOSトランジ
スタとの並列接続による双方向性パストランジスタ(C
MOS)に置き換えることは当業者によって容易に考案
できるものであろう。しかし、図34のこの方法では入
力B、BNのファンイン数が4と他の入力A、ANのフ
ァンイン数2の2倍大きくなり、入力B、BNの変化に
対する出力の遅延時間が大きくなるという問題を生ず
る。これに対して、図35に示す本発明の代表的な実施
形態である論理積回路では、各入力端子A、AN、B、
BNのファンイン数は均等になり、図33に示された回
路の問題点は解決されている。公知のCPLで、出力の
信号振幅の損失を解消するため、図34に示すようにp
−MOSトランジスタを付加することは当業者に容易に
考案できるものであろうが、パストランジスタの制御入
力の印加形態を変更することによって、論理回路の各入
力端子A、AN、B、BNのファンイン数を均等とする
基本概念に着眼しなければ本発明に到達することはでき
ない。本発明のその他の目的と特徴は、以下の実施例か
ら明らかとなろう。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照してよ
り詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の実施例によるMOSトラ
ンジスタで構成した2入力論理回路を示すものである。
101、103、106、108がpチャネル型MOS
トランジスタ(以下、p−MOSトランジスタと記
す)、102、104、105、107がnチャネル型
MOSトランジスタ(以下、n−MOSトランジスタと
記す)である。入力信号としてA、Bと、それぞれの論
理否定であるAN、BNとを入力し、出力信号としてA
とBの論理積出力(AND)をO、その論理否定出力
(NAND)であるONをそれぞれ出力する。尚、入力
Aと否定入力ANの間にCMOSインバータを接続し、
入力Bと否定入力BNの間にCMOSインバータを接続
すれば、論理回路の外部から否定入力AN、BNを供給
する必要が無くなることは当業者にとって明白であろ
う。論理値と電圧との対応を、論理値0(以下"0"と記
す)が接地電圧の低い電位に相当するGND、論理値1
(以下"1"と記す)が電源電圧の高い電位に相当するV
ccに各々対応するものとする。
【0013】図2は、入力A、Bに対する各MOSトラ
ンジスタの状態と各出力の状態とを示すものである。図
2で、"on"は、出力が"0"から"1"、あるいは"1"か
ら"0"に変化する際に、その変化を生じる導通があるこ
とを示し、一方"off"はその様な導通がないことを示
す。図1において論理積を出力する出力Oの方の左側の
回路に着目する。入力A、Bがそれぞれ"0"、"0"の場
合、MOSトランジスタ102、104が"on"であ
り、入力A、B共に"0"であることから出力Oは"0"で
ある。入力A、Bがそれぞれ"0"、"1"の場合、MOS
トランジスタ101、104が"on"であり、入力A
が"0"であることから出力Oは"0"である。入力A、B
がそれぞれ"1"、"0"の場合、MOSトランジスタ10
2、103が"on"であり、入力Bが"0"であることか
ら出力Oは"0"である。入力A、Bがそれぞれ"1"、"
1"の場合、MOSトランジスタ101、103が"o
n"であり、入力A、B共に"1"であることから出力O
は"1"である。以上の動作により出力OにはAとBの論
理積が出力される。尚、出力Oが"0"の時には、n−M
OSトランジスタ102、104の少なくとも一つが"
on"であるため、出力の電位はGNDに等しくなり、
一方、出力Oが"1"の時には、p−MOSトランジスタ
101、103の少なくとも一つが"on"であるため、
出力Oの電位はVccに等しくなる。従って、出力電圧は
GNDからVccまで変化するので、電圧損失は小さい。
図1の右側の回路は左側の回路と同様の動作を行うこと
により、出力ONにはAとBの論理積の否定(NAN
D)が出力され、出力電圧はGNDからVccまで変化す
る。また、常に2つの経路を通じて出力を駆動すること
により、1つの経路で出力を駆動する場合に対し、MO
Sトランジスタのゲート幅を半分にすることが可能であ
る。これは、例えばCMOS論理回路と比較した場合、
一つの入力が負担するゲート容量が半分になり、高速に
動作することができる。さらに、AとB、ANとBNの
入力に対し、接続されたゲート数、ソース(パス・トラ
ンジスタであるためドレインとの区別はないが、以下、
入力側をソースと記す)数は等しく、全く対称に構成さ
れている。そのため、Aが変化したときの出力の変化
と、Bが変化したときの出力の変化に差異がなく、遅延
時間の入力位置によるバラツキを抑えることが可能であ
る。図3は、図1の回路で入力Aとその論理否定である
入力ANを入れ替えた接続をしたものである。201、
203、206、208がp−MOSトランジスタ、2
02、204、205、207がn−MOSトランジス
タである。従って、図4に示すように出力Oには、入力
A、Bが"0"、"1"のときに"1"が出力され、それ以外
の入力では"0"が出力される。また、同様に出力ONに
は、入力A、Bが"0"、"1"のときに"0"が出力され、
それ以外の入力では"1"が出力される。
【0014】図5は、図1の回路で入力Bとその論理否
定である入力BNを入れ替えた接続をしたものである。
301、303、306、308がp−MOSトランジ
スタ、302、304、305、307がn−MOSト
ランジスタである。従って、図6に示すように出力Oに
は、入力A、Bが"1"、"0"のときに"1"が出力され、
それ以外の入力では"0"が出力される。また、同様に出
力ONには、入力A、Bが"1"、"0"のときに"0"が出
力され、それ以外の入力では"1"が出力される。
【0015】図7は、図1の回路で入力Aとその論理否
定である入力ANと、入力Bとその論理否定である入力
BNを入れ替えた接続をしたものである。401、40
3、406、408がp−MOSトランジスタ、40
2、404、405、407がn−MOSトランジスタ
である。従って、図8に示すように出力Oには、入力
A、Bが"0"、"0"のときに"1"が出力され、それ以外
の入力では"0"が出力される。また、同様に出力ONに
は、入力A、Bが"0"、"0"のときに"0"が出力され、
それ以外の入力では"1"が出力される。
【0016】以上説明した図3、図5、図7の回路で
も、図1に示した2入力論理回路と同様に、出力が"0"
の時には少なくとも一つのn−MOSトランジスタが導
通し、出力が"1"の時には少なくとも一つのp−MOS
トランジスタが導通することで、出力電圧はGNDから
Vccまで変化する。また、常に異なる2つの経路を通じ
て出力を駆動することで、一つの入力が負担するゲート
容量を半分にすることが可能である。さらに、AとB、
ANとBNの入力は等価であり、遅延時間の入力位置に
よるバラツキを抑えることが可能である。これらの特徴
は、以下の回路でも同様である。
【0017】図9は、図1の回路でMOSトランジスタ
102、104のソースをGNDに固定し、MOSトラ
ンジスタ106、108のソースをVccに固定したもの
である。501、503、506、508がp−MOS
トランジスタ、502、504、505、507がn−
MOSトランジスタである。従って、図10に示すよう
に出力Oには、入力A、Bが"1"、"1"のときに"1"が
出力され、それ以外の入力では"0"が出力される。ま
た、同様に出力ONには、入力A、Bが"1"、"1"のと
きに"0"が出力され、それ以外の入力では"1"が出力さ
れる。このように、図9の動作は図1と同様であるが、
入力のMOSトランジスタへの接続が減るため、入力が
負担するソースの容量が減少しさらに高速に動作するこ
とが可能である。図3、図5、図7に示す回路と同様
に、図9の回路では入力の信号とその論理否定の信号と
を交換した接続が可能である。
【0018】図11は、本発明の実施例によるMOSト
ランジスタで構成した2入力排他的論理和回路を示すも
のである。601、603、606、608がp−MO
Sトランジスタ、602、604、605、607がn
−MOSトランジスタである。従って、図12に示すよ
うに排他的論理和出力Oには、入力A、Bが不一致のと
きに"1"が出力され、一致のときに"0"が出力される。
また同様にして否定出力ONには、入力A、Bが一致の
ときに"1"が出力され、不一致のときに"0"が出力され
る。
【0019】上記実施例においては、出力Oとその論理
否定である出力ONを出力する実施例を示したが、論理
否定の関係にある2つの出力の両方を必要としない場合
には、半分の回路のみを用いればよい。
【0020】図13は、本発明の実施例による3入力論
理回路の回路図である。701から706と717から
719がp−MOSトランジスタ、707から709と
711から716がn−MOSトランジスタである。入
力信号としてはA、B、C、それぞれの論理否定である
AN、BN、CNを入力し、出力信号としてA、B、C
の論理積を出力O、その論理否定である出力ONをそれ
ぞれ出力する。図14では、"(on)"は、そのMOS
トランジスタは導通するが、直列に接続されたMOSト
ランジスタが"off"であることを示す。図15は、図
13の回路のMOSトランジスタ707から709のソ
ースをGNDに、MOSトランジスタ717から719
のソースをVccに固定したものである。基本動作は図1
3と同様であるが、入力のソース容量の負担が減少する
ため、さらに高速に動作する。以下、図13の回路のう
ち論理積を出力する出力Oに関係する部分に着目して、
その動作を説明する。入力A、B、Cが全て"0"の場
合、p−MOSトランジスタ701〜706が全て”o
ff”、n−MOSトランジスタ707、708、70
9が全て"on"であることから、出力Oは"0"となる。
入力A、B、Cのうち一つが"1"であり、残り二つが"
0"の場合、直列接続された二つのp−MOSトランジ
スタには電流が流れないのに対し、n−MOSトランジ
スタ707から709のうち二つが"on"であることか
ら、出力Oは"0"となる。入力A、B、Cのうち二つ
が"1"であり、残り一つが"0"の場合、、直列接続され
た二つのp−MOSトランジスタには電流が流れるもの
の、n−MOSトランジスタ707から709のうち一
つが"on"であることから、出力Oは"0"となるもので
ある。入力A、B、Cが全て"1"の場合、p−MOSト
ランジスタ701から706までが全て"on"となり、
n−MOSトランジスタ707、708、709が全
て”off”となることから、出力は"1"である。以上
の動作を纏めると、図14に示すようになり、出力Oに
はA、B、Cの論理積(AND)が出力される。また、
出力が"0"の時には、少なくとも一つのn−MOSトラ
ンジスタが"on"であるため、出力の電位はGNDに等
しくなり、一方、出力が"1"の時には、少なくとも一つ
のp−MOSトランジスタが"on"であるため、出力の
電位はVccに等しくなる。従って、出力Oの出力電圧は
GNDからVccまで変化し電圧損失は小さい。同様の動
作により、出力ONにはA、B、Cの論理積の否定が出
力され、出力電圧はGNDからVccまで変化する。さら
に、AとBとC、ANとBNとCN、の入力に対し、接
続されたゲート数、ソース数は等しく、全く対称に構成
されている。そのため、遅延時間の入力位置によるバラ
ツキを抑えることが可能である。また、図15の3入力
論理回路は、図13と同様に動作することができること
は、容易に理解されるであろう。
【0021】図16は、本発明の実施例による2データ
入力選択回路である。801、803、806、808
がp−MOSトランジスタ、802、804、805、
807がn−MOSトランジスタである。データ選択入
力C、CNに応答する図16の各MOSトランジスタの
動作状態を纏めると、図17のようになる。従って、デ
ータ選択入力Cが"0"のとき、出力Oには入力Aが、出
力ONには入力ANが出力され、データ選択入力Cが"
1"のとき、出力Oには入力Bが、出力ONには入力B
Nが出力されることができる。
【0022】図18は、本発明の実施例による4データ
入力選択回路である。901、903、906、90
8、911、913、916、918、921、92
3、926、928がp−MOSトランジスタ、90
2、904、905、907、912、914、91
5、917、922、924、925、927がn−M
OSトランジスタである。従って、図19に示すよう
に、データ選択入力A、Bが"0"、"0"のとき、出力O
には入力D1が、出力ONには入力DN1が出力され、
データ選択入力A、Bが"1"、"0"のとき、出力Oには
入力D2が、出力ONには入力DN2が出力され、デー
タ選択入力A、Bが"0"、"1"のとき、出力Oには入力
D3が、出力ONには入力DN3が出力され、データ選
択入力A、Bが"1"、"1"のとき、出力Oには入力D4
が、出力ONには入力DN4が出力される。
【0023】図20は、図9に示す論理積回路の出力駆
動能力を高めた実施例である。1001がp−MOSト
ランジスタ、1002がn−MOSトランジスタである
外は、図9の実施例と同様である。図20の回路の出力
O、ONに応答するトランジスタ1001、1002の
状態を纏めると、図21のようになる。従って、出力O
Nが"0"のとき、p−MOSトランジスタ1001が導
通して出力Oに"1"を出力する駆動能力を高めることが
でき、また、このとき出力Oが"1"であるので、n−M
OSトランジスタ1002が導通して出力ONに"0"を
出力する駆動能力を高めることができる。
【0024】図22は、図1の論理積回路の出力にCM
OSインバータ1101、1102を接続した実施例で
ある。出力1103、1104の負荷が大きい場合に
は、CMOSインバータで負荷を駆動することが高速動
作に有効である。同様に、出力1103、1104には
CMOSインバータに限らず、CMOS論理回路により
駆動能力を増強すると共に論理をとる構成とすることが
可能である。
【0025】これまで説明した幾つかの実施例を複数組
み合わせて、高機能の他入力論理回路を構成できること
は勿論である。例えば、図23は、これまで説明した本
発明の幾つかの実施例を複数組み合わせて全加算器を構
成した一実施例である。図23では、1201は図11
の回路と同一の排他的論理和(EOR)回路であり、1
202と1206とは選択回路であり、1203と12
07とはバッファ回路であり、1204は論理積(AN
D)回路であり、1205は論理和(OR)回路であ
る。一方、全加算器は二つの入力信号A、B、桁上げ入
力Cを入力として、下記の関係の和出力(加算出力)S
と桁上げ出力COとを出力する必要が有る。 A B C S CO (1) 0 0 0 0 0 (2) 1 0 0 1 0 (3) 0 1 0 1 0 (4) 1 1 0 0 1 (5) 0 0 1 1 0 (6) 1 0 1 0 1 (7) 0 1 1 0 1 (8) 1 1 1 1 1 以下に、上記(1)乃至(8)の動作状態につき、詳細
に説明する。 上記(1)の場合:入力信号A、Bがともに”0”のた
め、EOR論理回路1201のEOR出力ラインL1、
E−NOR出力ラインL2には”0”、”1”の信号が
得られる。桁上げ入力C、CNがそれぞれ”0”、”
1”であるので、選択回路1202では、”0”の桁上
げ入力Cによってゲートが駆動されるp−MOSトラン
ジスタが”on”となり、”1”の桁上げ入力CNによ
ってゲートが駆動されるn−MOSトランジスタが”o
n”となる。従って、選択回路1202は入力ラインL
1と出力ラインL3とを接続し、入力ラインL2と出力
ラインL4とを接続するので、出力ラインL3は”0”
となり、出力ラインL4は”1”となる。バッファ12
03では”0”の出力ラインL3によってゲートが駆動
されるp−MOSトランジスタが”on”となり、”
1”の出力ラインL4ゲートが駆動されるn−MOSト
ランジスタが”on”となるので、バッファ1203か
ら得られる和出力S、SNはそれぞれ”0”、”1”と
なる。一方、AND論理回路1204のAND出力ライ
ンL5とNAND出力ラインL6はそれぞれ”0”、”
1”となり、OR論理回路1205のOR出力ラインL
7とNOR出力ラインL8はそれぞれ”0”、”1”と
なる。桁上げ入力C、CNがそれぞれ”0”、”1”で
あるので、選択回路1206では、”0”の桁上げ入力
Cによってゲートが駆動されるp−MOSトランジスタ
が”on”となり、”1”の桁上げ入力CNによってゲ
ートが駆動されるn−MOSトランジスタが”on”と
なる。従って、選択回路1206は入力ラインL5と出
力ラインL9とを接続し、入力ラインL6と出力ライン
L10とを接続するので、出力ラインL9は”0”とな
り、出力ラインL10は”1”となる。バッファ120
7では”0”の出力ラインL9によってゲートが駆動さ
れるp−MOSトランジスタが”on”となり、”1”
の出力ラインL10ゲートが駆動されるn−MOSトラ
ンジスタが”on”となるので、バッファ1207から
得られる桁上げ出力CO、CONはそれぞれ”0”、”
1”となる。 上記(2)もしくは(3)の場合:入力信号A、Bが一
方が”1”となり、他方が”0”となると、上記(1)
の場合と下記のように動作が異なるものとなる。すなわ
ち、入力信号A、Bが一方が”1”となり、他方が”
0”となることによって、EOR論理回路1201のE
OR出力ラインL1、E−NOR出力ラインL2には”
1”、”0”の信号が得られる。従って、バッファ12
03から得られる和出力S、SNはそれぞれ”1”、”
0”に変化する。一方、AND論理回路1204のAN
D出力ラインL5とNAND出力ラインL6はそれぞ
れ”0”、”1”に保持される一方、OR論理回路12
05のOR出力ラインL7とNOR出力ラインL8はそ
れぞれ”1”、”0”に変化する。しかし、選択回路1
206は入力ラインL5と出力ラインL9とを接続し、
入力ラインL6と出力ラインL10とを接続したままで
あり、OR論理回路1205のOR出力ラインL7とN
OR出力ラインL8とは無関係であり、出力ラインL9
は”0”に、出力ラインL10は”1”に保持されるも
のとなる。従って、バッファ1207から得られる桁上
げ出力CO、CONもそれぞれ”0”、”1”に保持さ
れる。
【0026】上記(4)の場合:入力信号A、Bがとも
に”1”となると、EOR論理回路1201のEOR出
力ラインL1、E−NOR出力ラインL2には”
0”、”1”の信号が得られる。従って、バッファ12
03から得られる和出力S、SNはそれぞれ”0”、”
1”に再び変化する。一方、AND論理回路1204の
AND出力ラインL5とNAND出力ラインL6はそれ
ぞれ”1”、”0”に変化するので、バッファ1207
から得られる桁上げ出力CO、CONもそれぞれ”
1”、”0”に変化する。
【0027】上記(5)の場合:入力信号A、Bがとも
に”0”のため、EOR論理回路1201のEOR出力
ラインL1、E−NOR出力ラインL2には”0”、”
1”の信号が得られる。桁上げ入力C、CNがそれぞ
れ”1”、”0”であるので、選択回路1202で
は、”1”の桁上げ入力Cによってゲートが駆動される
n−MOSトランジスタが”on”となり、”0”の桁
上げ入力CNによってゲートが駆動されるp−MOSト
ランジスタが”on”となる。従って、選択回路120
2は入力ラインL1と出力ラインL4とを接続し、入力
ラインL2と出力ラインL3とを接続するので、出力ラ
インL3は”1”となり、出力ラインL4は”0”とな
る。バッファ1203では”1”の出力ラインL3によ
ってゲートが駆動されるn−MOSトランジスタが”o
n”となり、”0”の出力ラインL4ゲートが駆動され
るp−MOSトランジスタが”on”となるので、バッ
ファ1203から得られる和出力S、SNはそれぞれ”
1”、”0”となる。一方、AND論理回路1204の
AND出力ラインL5とNAND出力ラインL6はそれ
ぞれ”0”、”1”となり、OR論理回路1205のO
R出力ラインL7とNOR出力ラインL8はそれぞれ”
0”、”1”となる。桁上げ入力C、CNがそれぞれ”
1”、”0”であるので、選択回路1206では、”
1”の桁上げ入力Cによってゲートが駆動されるn−M
OSトランジスタが”on”となり、”0”の桁上げ入
力CNによってゲートが駆動されるp−MOSトランジ
スタが”on”となる。従って、選択回路1206は入
力ラインL7と出力ラインL9とを接続し、入力ライン
L8と出力ラインL10とを接続するので、出力ライン
L9は”0”となり、出力ラインL10は”1”とな
る。バッファ1207では”0”の出力ラインL9によ
ってゲートが駆動されるp−MOSトランジスタが”o
n”となり、”1”の出力ラインL10ゲートが駆動さ
れるn−MOSトランジスタが”on”となるので、バ
ッファ1207から得られる桁上げ出力CO、CONは
それぞれ”0”、”1”となる。
【0028】上記(6)もしくは(7)の場合:入力信
号A、Bが一方が”1”となり、他方が”0”となる
と、上記(5)の場合と下記のように動作が異なるもの
となる。すなわち、入力信号A、Bが一方が”1”とな
り、他方が”0”となることによって、EOR論理回路
1201のEOR出力ラインL1、E−NOR出力ライ
ンL2には”1”、”0”の信号が得られる。従って、
バッファ1203から得られる和出力S、SNはそれぞ
れ”0”、”1”に変化する。一方、AND論理回路1
204のAND出力ラインL5とNAND出力ラインL
6はそれぞれ”0”、”1”に保持される一方、OR論
理回路1205のOR出力ラインL7とNOR出力ライ
ンL8はそれぞれ”1”、”0”に変化する。しかし、
選択回路1206は入力ラインL7と出力ラインL9と
を接続し、入力ラインL8と出力ラインL10とを接続
したままであり、AND論理回路1204のAND出力
ラインL5とNAND出力ラインL6とは無関係であ
り、OR論理回路1205のOR出力ラインL7とNO
R出力ラインL8の変化に応答して出力ラインL9は”
1”に、出力ラインL10は”0”に変化するものとな
る。従って、バッファ1207から得られる桁上げ出力
CO、CONもそれぞれ”1”、”0”に変化する。
【0029】上記(8)の場合:入力信号A、Bがとも
に”1”となると、EOR論理回路1201のEOR出
力ラインL1、E−NOR出力ラインL2には”
0”、”1”の信号が得られる。従って、バッファ12
03から得られる和出力S、SNはそれぞれ”1”、”
0”に再び変化する。一方、OR論理回路1205のO
R出力ラインL7とNOR出力ラインL8はそれぞれ”
1”、”0”を保持しているので、バッファ1207か
ら得られる桁上げ出力CO、CONもそれぞれ”
1”、”0”を保持する。
【0030】一方、図24は、CPLにより構成した従
来の全加算器であり、この回路については、前記したア
イ・イー・イー・イー・ジャーナル・オヴ・ソリッド・
ステート・サーキッツ25,2(1990年)第388頁
から第395頁(IEEE Journal of Solid-State Circuits,
vol.25,no.2(1990) pp.388-395)および特開平2-288917
号公報に記載されている。図25、図26、図27は、
本発明の実施例による図24の回路と図25の従来の回
路のシュミレーション結果による入力A、Bの和出力S
の遅延時間を比較したものである。なお、回路シュミレ
ーションでは、本発明の実施例による回路のMOSトラ
ンジスタのゲート幅を、バッファを除いてCPLの半分
とし、全MOSトランジスタのゲート幅の合計が本発明
による回路とCPLとで等しくなるようにして行った。
図25の負荷容量依存性から、負荷容量の増加に伴い本
発明の実施例による回路の遅延時間は公知のCPLの遅
延時間より大幅に短縮されており、電圧損失が小さいた
めに出力駆動電流が大きく取れるという本発明の効果が
よく現れている。負荷容量0.5pFでは、本発明の実
施例による回路は公知のCPLと比較して、遅延時間は
約0.5倍、消費電力は約0.9倍であり、本発明の実
施例による論理回路は高速かつ低消費電力であることが
確かめられる。また、図26の電源電圧依存性から、
2.5V以下の低電圧において、本発明の実施例による
回路はさらに優位であることがわかる。また、図27の
MOSトランジスタのしきい値電圧依存性から、公知の
CPLではMOSトランジスタのしきい値電圧のバラツ
キによる遅延時間の変化が大きいが、本発明の実施例に
よる回路ではMOSトランジスタのしきい値電圧依存性
が小さく、その変動に対する影響が小さい。
【0031】以上説明したように図23の実施例による
全加算器は、負荷容量依存性、動作速度、消費電力、電
源電圧依存性、しきい値電圧依存性等で、従来の全加算
器より優れた特性を発揮するものであり、図23の実施
例による全加算器をチップ上に搭載することによりマイ
クロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサなどのデ
ータ処理装置の総合特性を著しく向上することが可能と
なる。
【0032】本発明の実施例による論理回路では、従来
のCMOS論理回路よりも高速動作する回路を構成でき
ることは勿論であり、以下にそれを示す。図28は、論
理回路で構成した本発明の実施例によるフリップ・フロ
ップを示すものであり、1301は論理積(AND)回
路、1302、1305はバッファ回路、1303、1
304は選択回路である。また、図29は、従来のCM
OS回路によりフリップ・フロップを構成した一例であ
る。
【0033】これらの回路は、入力CKが"1"(すなわ
ち入力CKNが"0")の時には、出力Qに入力Dが出力
され、出力QNにその論理否定の信号が出力され、入力
CKが"0"(すなわち入力CKNが"1")の時には、C
Kが"0"に変化する時(すなわちCKNが"1"に変化す
るとき)の入力Dの値を出力Qに保持する(出力QNに
その論理否定の信号を保持する)動作を行う。
【0034】また、入力CLRが"1"の時(すなわち入
力CLRNが"0"の時)には入力CK、入力Dに関係な
く出力Qを"0"(出力QNを"1")にクリアし、入力S
ETが"1"の時(すなわち入力SETNが"0"の時)に
は入力CK、入力Dに関係なく出力Qを"1"(出力QN
を"0")にセットする。図28の実施例の回路の動作
を、下記に詳細に説明する。 (1)SETが”1”で、CLRが”1”の場合:AN
D論理回路1301のAND出力ラインL1とNAND
出力ラインL2にはそれぞれ”1”、”0”が得られる
ので、選択回路1304はラインL3とラインL5とを
接続し、ラインL4とラインL6とを接続する。入力C
Kが"1"となると、選択回路1303は入力Dとライン
L3とを接続し、否定入力DNとラインL4とを接続す
るので、入力Dが”1”であり、否定入力DNが”0”
であるならば、ラインL3、L5、L7、とバッファ1
302の出力Qは全て”1”となり、ラインL4、L
6、L8、とバッファ1302の否定出力QNは全て”
0”となる。入力CKが"1"から”0”へ変化した後
は、選択回路1303はラインL7とラインL3とを接
続し、ラインL8とラインL4とを接続するので、選択
回路1303、1304とバッファ1305とは帰還型
フリップ・フロップ回路を構成し、入力CKが"1"か
ら”0”へ変化する前の状態を保持することができる。 (2)SETが”1”で、CLRが”0”の場合:AN
D論理回路1301のAND出力ラインL1とNAND
出力ラインL2にはそれぞれ”0”、”1”が得られる
ので、選択回路1304は”1”のCLRNとラインL
5とを接続し、”0”のCLRとラインL6とを接続す
る。従って、バッファ1302の出力Qと否定出力QN
とはそれぞれ”1”、”0”となる。 (3)SETが”0”で、CLRが”1”の場合:同様
にAND論理回路1301のAND出力ラインL1とN
AND出力ラインL2にはそれぞれ”0”、”1”が得
られるので、選択回路1304は”0”のCLRNとラ
インL5とを接続し、”1”のCLRとラインL6とを
接続する。従って、バッファ1302の出力Qと否定出
力QNとは逆にそれぞれ”0”、”1”となる。
【0035】図30は、図28の本発明の実施例の回路
と図29の従来の回路のシュミレーション結果であり、
負荷容量に対する回路の遅延時間を示す。回路シュミレ
ーションでは、前記と同様、図28の本発明の実施例に
よる回路のMOSトランジスタのゲート幅は、バッファ
を除いて図29の従来のCMOS回路の半分にして行っ
た。この回路シュミレーション結果から、負荷容量0.
5pFでは、本発明の実施例による回路は従来のCMO
S回路と比較して、遅延時間は約0.74倍、消費電力
は約0.8倍であり、本発明による論理回路が高速かつ
低消費電力であることが確かめられる。
【0036】また、図28に示す本発明の実施例による
フリップ・フロップ回路を二個直列に接続し、入力CK
をそれぞれ逆相にすることで、入力CKが"1"から"0"
(入力CKNが"0"から"1")に変化するときだけ出力
Qの値を変化させるマスタ・スレーブのD型フリップ・
フロップ回路を構成できることは明らかである。
【0037】また、図31に示す実施例の回路をマスタ
・スレーブのD型フリップ・フロップ回路の入力に接続
することでJK型フリップ・フロップ回路を構成するこ
ともできる。この回路と同様な回路を従来のCMOS回
路で構成すると図32のようになる。図31に示す本発
明による回路のMOSトランジスタの総数は、バッファ
以外のMOSトランジスタを半分として合計すると8個
となる。一方、図32に示すCMOSによる回路のMO
Sトランジスタの総数は12個であり、本発明による論
理回路はMOSトランジスタ数が減少するという効果も
ある。
【0038】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、その技術思想の範囲内で種々の変更が可能であ
る。
【0039】例えば、上記実施例においては、MOSト
ランジスタを用いた回路に本発明を適用したが、接合型
電界効果トランジスタ、ショットキー型電界効果トラン
ジスタ、バイポーラトランジスタ、その他のスイッチン
グ素子を用いた回路にも、本発明が適用できることは言
うまでもない。
【0040】
【発明の効果】本発明により構成された論理回路では、
少なくとも二つの経路を通じて出力を駆動することによ
り、一つのスイッチング素子が出力を駆動する負担を半
分にする、という本発明の基本概念に基づき、信号振幅
の電圧損失を小さくし、高速に、かつ低消費電力で動作
することができる。
【0041】さらに、本発明により構成された論理回路
では、各入力に対し均等にスイッチング素子を接続する
ことで、出力を駆動するための各入力の負担を均等に分
配する、という本発明のもう一つの基本概念に基づき、
入力端子の違いによる遅延時間の差異を小さくし、遅延
時間を考慮した設計を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による2入力論理積回路であ
る。
【図2】図1の回路の動作説明図である。
【図3】本発明の実施例による2入力論理回路である。
【図4】図2の動作説明図である。
【図5】本発明の実施例による2入力論理回路である。
【図6】図の回路の動作説明図である。
【図7】本発明の実施例による2入力論理回路である。
【図8】図の回路の動作説明図である。
【図9】本発明の実施例による2入力論理積回路であ
る。
【図10】図の回路の動作説明図である。
【図11】本発明の実施例による2入力排他的論理和回
路である。
【図12】図11の回路の動作説明図である。
【図13】本発明の実施例による3入力論理積回路であ
る。
【図14】図13の回路の動作説明図である。
【図15】本発明の実施例による3入力論理積回路であ
る。
【図16】本発明の実施例による2入力選択回路であ
る。
【図17】図16の回路の動作説明図である。
【図18】本発明の実施例による4入力選択回路であ
る。
【図19】図18の回路の動作説明図である。
【図20】本発明の実施例による2入力論理積回路であ
る。
【図21】図20の回路の動作説明図である。
【図22】本発明の実施例による2入力論理積回路であ
る。
【図23】本発明の実施例による全加算器回路である。
【図24】従来のCPLによる全加算器回路である。
【図25】図24の従来の全加算器回路と図23の本発
明の実施例による全加算器回路の遅延時間の負荷容量依
存性を示す特性図である。
【図26】図24の従来の全加算器回路と図23の本発
明の実施例による全加算器回路の遅延時間の電源電圧依
存性を示す特性図である。
【図27】図24の従来の全加算器回路と図23の本発
明の実施例による全加算器回路の遅延時間のMOSトラ
ンジスタのしきい値電圧依存性を示す特性図である。
【図28】本発明の実施例によるフリップ・フロップ回
路である。
【図29】従来のCMOS回路によるフリップ・フロッ
プ回路である。
【図30】図29の従来のCMOS回路と図29の本発
明の実施例によるフリップ・フロップ回路の遅延時間を
比較したものである。
【図31】本発明の実施例によるフリップ・フロップ回
路である。
【図32】従来のCMOS回路によるフリップ・フロッ
プ回路である。
【図33】従来のCPLによる論理積回路である。
【図34】従来のCPLから容易類推される論理積回路
である。
【図35】本発明の実施例による論理積回路である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 19/0944

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1出力電極と第2出力電極と制御電極と
    を有し、該第1出力電極と該第2出力電極との間の電気
    的導通および非導通が該制御電極に印加される信号によ
    って制御される第1スイッチング素子乃至第4スイッチ
    ング素子と、 第1入力端子乃至第4入力端子と、 出力端子とを具備し、 第1入力信号を上記第1入力端子に印加し、 上記第1入力信号と逆相の信号を上記第2入力端子に印
    加し、 第2入力信号を上記第3入力端子に印加し、 上記第2入力信号と逆相の信号を上記第4入力端子に印
    加し、 上記第1スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第1
    入力端子との間に接続し、上記第1スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第4入力端子に接続し、 上記第2スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第3
    入力端子および所定動作電位点の選択された一方との間
    に接続し、上記第2スイッチング素子の上記制御電極を
    上記第4入力端子に接続し、 上記第3スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第3
    入力端子との間に接続し、上記第3スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第2入力端子に接続し、 上記第4スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第1
    入力端子および上記所定動作電位点の選択された一方と
    の間に接続し、上記第4スイッチング素子の上記制御電
    極を上記第2入力端子に接続し、 上記第1スイッチング素子と上記第3スイッチング素子
    とは第1導電型であり、上記第スイッチング素子と上
    記第スイッチング素子とは該第1導電型と逆の導電型
    の第2導電型であることを特徴とする論理回路。
  2. 【請求項2】上記出力には上記第1入力信号と上記第2
    入力信号との論理積信号を得ることを特徴とする請求項
    1に記載の論理回路。
  3. 【請求項3】上記第1導電型はpチャネル型であり、上
    記第2導電型はnチャネル型であり、上記第1スイッチ
    ング素子乃至第4スイッチング素子は電界効果トランジ
    スタであることを特徴とする請求項1または請求項2の
    いずれかに記載の論理回路。
  4. 【請求項4】上記所定動作電位点は低電位点であること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    論理回路。
  5. 【請求項5】第1出力電極と第2出力電極と制御電極と
    を有し、該第1出力電極と該第2出力電極との間の電気
    的導通および非導通が該制御電極に印加される信号によ
    って制御される第1スイッチング素子乃至第4スイッチ
    ング素子と、 第1入力端子乃至第4入力端子と、 出力端子とを具備し、 第1入力信号を上記第1入力端子に印加し、 上記第1入力信号と逆相の信号を上記第2入力端子に印
    加し、 第2入力信号を上記第3入力端子に印加し、 上記第2入力信号と逆相の信号を上記第4入力端子に印
    加し、 上記第1スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第4
    入力端子および所定動作電位点の選択された一方との間
    に接続し、上記第1スイッチング素子の上記制御電極を
    上記第3入力端子に接続し、 上記第2スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第2
    入力端子との間に接続し、上記第2スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第3入力端子に接続し、 上記第3スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第2
    入力端子および上記所定動作電位点の選択された一方と
    の間に接続し、上記第3スイッチング素子の上記制御電
    極を上記第1入力端子に接続し、 上記第4スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第4
    入力端子との間に接続し、上記第4スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第1入力端子に接続し、 上記第1スイッチング素子と上記第3スイッチング素子
    とは第1導電型であり、上記第スイッチング素子と上
    記第スイッチング素子とは該第1導電型と逆の導電型
    の第2導電型であることを特徴とする論理回路。
  6. 【請求項6】上記出力には上記第1入力信号と上記第2
    入力信号との論理積信号の否定信号を得ることを特徴と
    する請求項5に記載の論理回路。
  7. 【請求項7】上記第1導電型はpチャネル型であり、上
    記第2導電型はnチャネル型であり、上記第1スイッチ
    ング素子乃至第4スイッチング素子は電界効果トランジ
    スタであることを特徴とする請求項5または請求項6の
    いずれかに記載の論理回路。
  8. 【請求項8】上記所定動作電位点は電位点であること
    を特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の
    論理回路。
  9. 【請求項9】第1出力電極と第2出力電極と制御電極と
    を有し、該第1出力電極と該第2出力電極との間の電気
    的導通および非導通が該制御電極に印加される信号によ
    って制御される第1スイッチング素子乃至第4スイッチ
    ング素子と、 第1入力端子乃至第4入力端子と、 出力端子とを具備し、 第1入力信号を上記第1入力端子に印加し、 上記第1入力信号と逆相の信号を上記第2入力端子に印
    加し、 第2入力信号を上記第3入力端子に印加し、 上記第2入力信号と逆相の信号を上記第4入力端子に印
    加し、 上記第1スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第1
    入力端子との間に接続し、上記第1スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第3入力端子に接続し、 上記第2スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第4
    入力端子との間に接続し、上記第2スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第1入力端子に接続し、 上記第3スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第2
    入力端子との間に接続し、上記第3スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第4入力端子に接続し、 上記第4スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第3
    入力端子との間に接続し、上記第4スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第2入力端子に接続し、 上記第1スイッチング素子と上記第3スイッチング素子
    とは第1導電型であり、上記第スイッチング素子と上
    記第スイッチング素子とは該第1導電型と逆の導電型
    の第2導電型であることを特徴とする論理回路。
  10. 【請求項10】上記出力には上記第1入力信号と上記第
    2入力信号との排他的論理和信号を得ることを特徴とす
    る請求項9に記載の論理回路。
  11. 【請求項11】上記第1導電型はpチャネル型であり、
    上記第2導電型はnチャネル型であり、上記第1スイッ
    チング素子乃至第4スイッチング素子は電界効果トラン
    ジスタであることを特徴とする請求項9または請求項1
    0のいずれかに記載の論理回路。
  12. 【請求項12】第1出力電極と第2出力電極と制御電極
    とを有し、該第1出力電極と該第2出力電極との間の電
    気的導通および非導通が該制御電極に印加される信号に
    よって制御される第1スイッチング素子乃至第4スイッ
    チング素子と、 第1入力端子乃至第4入力端子と、 出力端子とを具備し、 第1入力信号を上記第1入力端子に印加し、 上記第1入力信号と逆相の信号を上記第2入力端子に印
    加し、 第2入力信号を上記第3入力端子に印加し、 上記第2入力信号と逆相の信号を上記第4入力端子に印
    加し、 上記第1スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第4
    入力端子との間に接続し、上記第1スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第1入力端子に接続し、 上記第2スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第1
    入力端子との間に接続し、上記第2スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第3入力端子に接続し、 上記第3スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第3
    入力端子との間に接続し、上記第3スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第2入力端子に接続し、 上記第4スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第
    入力端子との間に接続し、上記第4スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第4入力端子に接続し、 上記第1スイッチング素子と上記第3スイッチング素子
    とは第1導電型であり、上記第スイッチング素子と上
    記第スイッチング素子とは該第1導電型と逆の導電型
    の第2導電型であることを特徴とする論理回路。
  13. 【請求項13】上記出力には上記第1入力信号と上記第
    2入力信号との排他的論理和信号の否定信号を得ること
    を特徴とする請求項12に記載の論理回路。
  14. 【請求項14】上記第1導電型はpチャネル型であり、
    上記第2導電型はnチャネル型であり、上記第1スイッ
    チング素子乃至第4スイッチング素子は電界効果トラン
    ジスタであることを特徴とする請求項12または請求項
    13のいずれかに記載の論理回路。
  15. 【請求項15】第1出力電極と第2出力電極と制御電極
    とを有し、該第1出力電極と該第2出力電極との間の電
    気的導通および非導通が該制御電極に印加される信号に
    よって制御される第1スイッチング素子乃至第9スイッ
    チング素子と、 第1入力端子乃至第入力端子と、 出力端子とを具備し、 第1入力信号を上記第1入力端子に印加し、 上記第1入力信号と逆相の信号を上記第2入力端子に印
    加し、 第2入力信号を上記第3入力端子に印加し、 上記第2入力信号と逆相の信号を上記第4入力端子に印
    加し、 第3入力信号を上記第5入力端子に印加し、 上記第3入力信号と逆相の信号を上記第6入力端子に印
    加し、 上記第1スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスと上記第2スイッチング素
    子の上記第1出力電極と上記第2出力電極との間の電流
    パスとを上記出力端子と上記第1入力端子との間に直列
    に接続し、上記第1スイッチング素子の上記制御電極を
    上記第4入力端子に接続し、上記第2スイッチング素子
    の上記制御電極を上記第6入力端子に接続し、 上記第3スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスと上記第4スイッチング素
    子の上記第1出力電極と上記第2出力電極との間の電流
    パスとを上記出力端子と上記第3入力端子との間に直列
    に接続し、上記第3スイッチング素子の上記制御電極を
    上記第6入力端子に接続し、上記第4スイッチング素子
    の上記制御電極を上記第2入力端子に接続し、 上記第5スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスと上記第6スイッチング素
    子の上記第1出力電極と上記第2出力電極との間の電流
    パスとを上記出力端子と上記第5入力端子との間に直列
    に接続し、上記第5スイッチング素子の上記制御電極を
    上記第2入力端子に接続し、上記第6スイッチング素子
    の上記制御電極を上記第4入力端子に接続し、 上記第7スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第1
    入力端子および所定動作電位点の選択された一方との間
    に接続し、上記第7スイッチング素子の上記制御電極を
    上記第2入力端子に接続し、 上記第8スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第3
    入力端子および上記所定動作電位点の選択された一方と
    の間に接続し、上記第8スイッチング素子の上記制御電
    極を上記第4入力端子に接続し、 上記第9スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第5
    入力端子および上記所定動作電位点の選択された一方と
    の間に接続し、上記第9スイッチング素子の上記制御電
    極を上記第入力端子に接続し、 上記第1スイッチング素子から上記第6スイッチング素
    子までは第1導電型であり、上記第7スイッチング素子
    から上記第9スイッチング素子とは該第1導電型と逆の
    導電型の第2導電型であることを特徴とする論理回路。
  16. 【請求項16】上記出力には上記第1入力信号と上記第
    2入力信号と上記第3入力信号との論理積信号を得るこ
    とを特徴とする請求項15に記載の論理回路。
  17. 【請求項17】上記第1導電型はpチャネル型であり、
    上記第2導電型はnチャネル型であり、上記第1スイッ
    チング素子乃至第9スイッチング素子は電界効果トラン
    ジスタであることを特徴とする請求項15または請求項
    16のいずれかに記載の論理回路。
  18. 【請求項18】上記所定動作電位点は低電位点であるこ
    とを特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに
    記載の論理回路。
  19. 【請求項19】第1出力電極と第2出力電極と制御電極
    とを有し、該第1出力電極と該第2出力電極との間の電
    気的導通および非導通が該制御電極に印加される信号に
    よって制御される第1スイッチング素子乃至第9スイッ
    チング素子と、 第1入力端子乃至第入力端子と、 出力端子とを具備し、 第1入力信号を上記第1入力端子に印加し、 上記第1入力信号と逆相の信号を上記第2入力端子に印
    加し、 第2入力信号を上記第3入力端子に印加し、 上記第2入力信号と逆相の信号を上記第4入力端子に印
    加し、 第3入力信号を上記第5入力端子に印加し、 上記第3入力信号と逆相の信号を上記第6入力端子に印
    加し、 上記第1スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスと上記第2スイッチング素
    子の上記第1出力電極と上記第2出力電極との間の電流
    パスとを上記出力端子と上記第6入力端子との間に直列
    に接続し、上記第1スイッチング素子の上記制御電極を
    上記第1入力端子に接続し、上記第2スイッチング素子
    の上記制御電極を上記第3入力端子に接続し、 上記第3スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスと上記第4スイッチング素
    子の上記第1出力電極と上記第2出力電極との間の電流
    パスとを上記出力端子と上記第4入力端子との間に直列
    に接続し、上記第3スイッチング素子の上記制御電極を
    上記第5入力端子に接続し、上記第4スイッチング素子
    の上記制御電極を上記第1入力端子に接続し、 上記第5スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスと上記第6スイッチング素
    子の上記第1出力電極と上記第2出力電極との間の電流
    パスとを上記出力端子と上記第2入力端子との間に直列
    に接続し、上記第5スイッチング素子の上記制御電極を
    上記第3入力端子に接続し、上記第6スイッチング素子
    の上記制御電極を上記第5入力端子に接続し、 上記第7スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第6
    入力端子および所定動作電位点の選択された一方との間
    に接続し、上記第7スイッチング素子の上記制御電極を
    上記第5入力端子に接続し、 上記第8スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第4
    入力端子および上記所定動作電位点の選択された一方と
    の間に接続し、上記第8スイッチング素子の上記制御電
    極を上記第3入力端子に接続し、 上記第9スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記出力端子と上記第2
    入力端子および上記所定動作電位点の選択された一方と
    の間に接続し、上記第9スイッチング素子の上記制御電
    極を上記第1入力端子に接続し、 上記第1スイッチング素子から上記第6スイッチング素
    子までは第1導電型であり、上記第7スイッチング素子
    から上記第9スイッチング素子とは該第1導電型と逆の
    導電型の第2導電型であることを特徴とする論理回路。
  20. 【請求項20】上記出力には上記第1入力信号と上記第
    2入力信号と上記第3入力信号との論理積信号の否定信
    号を得ることを特徴とする請求項19に記載の論理回
    路。
  21. 【請求項21】上記第1導電型はチャネル型であり、
    上記第2導電型はチャネル型であり、上記第1スイッ
    チング素子乃至第9スイッチング素子は電界効果トラン
    ジスタであることを特徴とする請求項19または請求項
    20のいずれかに記載の論理回路。
  22. 【請求項22】上記所定動作電位点は高電位点であるこ
    とを特徴とする請求項19から請求項21のいずれかに
    記載の論理回路。
  23. 【請求項23】第1出力電極と第2出力電極と制御電極
    とを有し、該第1出力電極と該第2出力電極との間の電
    気的導通および非導通が該制御電極に印加される信号に
    よって制御される第1スイッチング素子乃至第8スイッ
    チング素子と、 第1入力端子乃至第入力端子と、 第1出力端子と、 第2出力端子とを具備し、 第1入力信号を上記第1入力端子に印加し、 上記第1入力信号と逆相の信号を上記第2入力端子に印
    加し、 第2入力信号を上記第3入力端子に印加し、 上記第2入力信号と逆相の信号を上記第4入力端子に印
    加し、 第3入力信号を上記第5入力端子に印加し、 上記第3入力信号と逆相の信号を上記第6入力端子に印
    加し、 上記第1スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記第1出力端子と第1
    入力端子との間に接続し、上記第1スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第5入力端子に接続し、 上記第2スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記第1出力端子と第3
    入力端子との間に接続し、上記第2スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第5入力端子に接続し、 上記第3スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記第1出力端子と第3
    入力端子との間に接続し、上記第3スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第6入力端子に接続し、 上記第4スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記第1出力端子と第1
    入力端子との間に接続し、上記第4スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第6入力端子に接続し、 上記第5スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記第2出力端子と第2
    入力端子との間に接続し、上記第5スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第6入力端子に接続し、 上記第6スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記第2出力端子と第4
    入力端子との間に接続し、上記第6スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第6入力端子に接続し、 上記第7スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記第2出力端子と第4
    入力端子との間に接続し、上記第7スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第5入力端子に接続し、 上記第8スイッチング素子の上記第1出力電極と上記第
    2出力電極との間の電流パスを上記第2出力端子と第
    入力端子との間に接続し、上記第8スイッチング素子の
    上記制御電極を上記第5入力端子に接続し、 上記第1スイッチング素子、上記第3スイッチング素
    子、上記第6スイッチング素子、上記第8スイッチング
    素子は第1導電型であり、上記第2スイッチング素子、
    上記第4スイッチング素子、上記第5スイッチング素
    子、上記第7スイッチング素子は該第1導電型と逆の導
    電型の第2導電型であることを特徴とする論理回路。
  24. 【請求項24】上記第3入力信号が第1の状態である
    時、上記第1出力端子には上記第1入力信号が出力さ
    れ、上記第2出力端子には上記第1入力信号の逆相の信
    号が出力され、 上記第3入力信号が上記第1状態と異なる第2状態であ
    る時、上記第1出力端子には上記第2入力信号が出力さ
    れ、上記第2出力端子には上記第2入力信号の逆相の信
    号が出力されることを特徴とする請求項23に記載の論
    理回路。
  25. 【請求項25】上記第1導電型はpチャネル型であり、
    上記第2導電型はnチャネルであり、上記第1スイッチ
    ング素子乃至上記第8スイッチング素子は電界効果トラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項23または請求
    24のいずれかに記載の論理回路。
  26. 【請求項26】第1入力信号と第2入力信号とが印加さ
    れ、該第1入力信号と該第2入力信号の排他的論理和出
    力信号と該排他的論理和出力信号の否定信号とを出力す
    る第1論理回路部と、 桁上げ入力信号に応答して上記排他的論理和出力信号と
    上記排他的論理和出力信号の否定信号のひとつを選択し
    加算出力信号として出力する第1選択回路部と、 上記第1入力信号と上記第2入力信号とが印加され、上
    記第1入力信号と上記第2入力信号の論理積出力信号と
    該論理積出力信号の否定信号とを出力する第2論理回路
    部と、 上記第1入力信号と上記第2入力信号とが印加され、上
    記第1入力信号と上記第2入力信号の論理和出力信号と
    該論理和出力信号の否定信号とを出力する第3論理回路
    部と、 上記桁上げ入力信号に応答して論理積出力信号と該論理
    積出力信号の否定信号と論理和出力信号と該論理和出力
    信号の否定信号のひとつを選択して桁上げ出力信号とし
    て出力する第2選択回路部とを具備してなり、 上記第1論理回路部の上記排他的論理和出力信号を生成
    する回路部は請求項10に記載の論理回路で構成され、 上記第1論理回路部の上記排他的論理和出力信号の否定
    信号を生成する回路部は請求項13に記載の論理回路で
    構成され、 上記第2論理回路部の上記排他的論理積出力信号を生成
    する回路部は請求項2に記載の論理回路で構成され、 上記第2論理回路部の上記排他的論理積出力信号の否定
    信号を生成する回路部は請求項6に記載の論理回路で構
    成されてなることを特徴とする全加算器。
  27. 【請求項27】全加算器を具備してなるデータ処理装置
    であって、該全加算器は請求項26に記載の全加算器で
    構成されてなることを特徴とするデータ処理装置。
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