JP3074384U - 車両用シートクッション体 - Google Patents

車両用シートクッション体

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JP3074384U JP2000004457U JP2000004457U JP3074384U JP 3074384 U JP3074384 U JP 3074384U JP 2000004457 U JP2000004457 U JP 2000004457U JP 2000004457 U JP2000004457 U JP 2000004457U JP 3074384 U JP3074384 U JP 3074384U
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cushion body
seat cushion
urethane foam
insert material
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猛 小川
昭夫 小林
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Toyo Quality One Corp
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Toyo Quality One Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、硬さ補強及びアッセンブリの際の形
状を保持することを課題とする。 【解決手段】軟質ウレタンフォームからなるクッション
本体2と、このクッション本体2に少なくとも一部が一
体的に配設され、密度45kg/m以上、圧縮強度2
90kPa以上、独立気泡率80%以上の硬質ウレタン
フォームからなるインサート材3とを具備することを特
徴とするシートクッション体1。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、硬さ補強及びアッセンブリ時のシート形状保持のためにインサート 材を配置した、主として車両用に使用されるシートクッション体の改良に関する 。
【0002】
【従来の技術】
従来から車両などの座席シートにはホールド感を持たせたり、アッセンブリ時 の形状保持のため、又は乗り心地の向上などを目的として、クッション本体に補 強を兼ねたインサート材を配置して一体発泡成形することが行なわれてきた。こ れらのインサート材としては、ウレタンスラブのチップをバインダーと混合の後 、加熱圧縮したもの(以下、チップスラブ材と呼ぶ)がそのコストの低さなどに より多用されてきた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このチップスラブ材を金型内に配置し、発泡原液を注入し一体 成形した場合、ガス溜り、空洞、泡などと呼ばれる成形不良がそのチップスラブ 材周辺に多発してしまう。これにはチップスラブ材の密度や厚み又は配設される 位置及び金型(クッション体)の形状などにより差異が生じるので一概には言え ないが、以下のような要因が挙げられる。
【0004】 発泡する過程で発生した、本来ガス抜き孔より抜けられた筈の二酸化炭素等によ るもの。
【0005】 チップスラブ材に発泡原液が徐々に含浸してしまい、チップスラブ材中の空気が 発泡原液と置換されて放出した空気によるもの。
【0006】 チップスラブ材が金型表面のように平滑ではなく凹凸があるために、反応液の流 れに乱れが生じることにより発生した泡によるもの。
【0007】 また、樹脂化が進み、粘度が上がった反応液がチップ材周辺にきた際に、吸い こまれるように含浸することにより、ヒケと呼ばれる成形不良がおこることもあ る。
【0008】 本考案はこうした事情を考慮してなされたので、密度45kg/m以上、圧 縮強度290kPa以上、独立気泡率80%以上の硬質ウレタンフォームからな るインサート材を、軟質ウレタンフォームからなるクッション本体に少なくとも 一部が一体的に配設する構成とすることにより、硬さ補強及びアッセンブリの際 の形状保持をなし得るシートクッション体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、軟質ウレタンフォームからなるクッション本体と、このクッション 本体に少なくとも一部が一体的に配設され、密度45kg/m以上、圧縮強度 290kPa以上、独立気泡率80%以上の硬質ウレタンフォームからなるイン サート材とを具備することを特徴とするシートクッション体に関する。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案について更に詳細に説明する。 本考案において、インサート材は軟質ウレタンフォームからなるクッション本 体の補強を兼ねるので、インサート材の密度は45kg/m以上、好ましくは 60〜150kg/mである。また、圧縮強度は290kPa以上とするが、 好ましくは490〜3950kPaとする。ここで、圧縮強度が3950kPa を超えると、表面に露出させた場合等に硬い部分が使用者の身体に当たり、不快 感を与える恐れがあるので好ましくない。また、密度が150kg/mを超え るとコスト高となるので、好ましくない。
【0011】 また、密度が45kg/m未満で圧縮強度が3kg/cm未満では、一体 発泡成形が終わり金型より取り出す為に作業者が握った拍子に崩れたり、アッセ ンブリの際に引張られるなどしたときに崩れてしまったりするので好ましくない 。
【0012】 前記インサート材は、少なくとも一部がクッション本体の表面に露出するよう に配置してもよいし、クッション本体の中に全て配設された状態でもよい。また 、インサート材はクッション本体の肩部、あるいは側部、あるいは肩部及び側部 の両方に配設されていもよい。
【0013】 本考案において、従来技術の欄で述べたように、インサート材の表面粗さが反 応液の流れに乱れを生じさせ、製品の出来具合が左右されるので、本考案に使用 される硬質ウレタンフォームとしてはセルが微細で表面がなめらかである方が好 ましく、具体的には1インチあたりのセル数が100ケ以上、より好ましくは1 20ケ以上である硬質ウレタンフォームが望ましい。これにより、インサート材 の配設位置にかかわらず、成形不良も生じず、しかも表面に露出させても強度的 に何ら問題のないシートクッション体が得られる。
【0014】 本考案において、前記硬質ウレタンフォームの独立気泡率は80%以上、より 好ましくは90%以上とする。独立気泡率が80%未満では軟質ウレタンフォー ム用発泡原液が含浸する量が多くなり、空洞・泡などの発生の原因となりやすく なるので、不適当である。なお、本考案の硬質ウレタンフォームを用いれば、表 面の微細なセルに軟質ウレタンフォームが絡み付くように入り込んで接着効果を もたらすので、剥がれなどは生じない。このような成形不良発生率の低さも本考 案の大きな利点である。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例に係るシートクッション体について図面を参照して説明 する。なお、下記実施例に記載される部材の材料、数値等は一例を示すもので、 これにより本考案の権利範囲が特定されるものではない。
【0016】 (実施例1) 図1は、本考案の実施例1に係る車両用のシートクッション体1の概略的な斜 視図を示す。シートクッション体1は、軟質ウレタンフォームからなるクッショ ン本体2の片側の肩部に、硬質ウレタンフォームからなるインサート材3を該イ ンサート材3の一部を露出するように配設した構成となっている。ここで、前記 硬質ウレタンフォームの密度は80kg/mであり、圧縮強度が784.5k Pa(8kg/cm)、独立気泡率93%、セル数160ケ/インチ(2.5 4cm)である。なお、図中の付番4は、ヘッドレス用の挿入穴を示す。
【0017】 こうした構成のシートクッション体1は、次のようにして製作する。まず、目 的とする形状に切りだし加工した硬質ウレタンフォームからなるインサート材3 を、シートクッション体形成用の金型の補強したい位置に配設する。次に、金型 に軟質ウレタンフォーム用発泡原液を注入し、一体発泡成形する。
【0018】 実施例1に係るシートクッション体によれば、軟質ウレタンフォームからなる クッション本体2の肩部に、硬質ウレタンフォームからなるインサート材3が配 設された構成であるため、シートクッション体1の硬さを補強できるとともに、 アッセンブリ時の形状を保持できる。また、インサート材3周辺の成形不良率を 0%に抑えることができる。更に、インサート材3の一部がクッション本体2の 表面から露出しているが、シートクッション体1の強度を十分に保持することが できる。
【0019】 なお、上記実施例1では、インサート材1つをクッション本体の片側の肩部に 配設した場合について述べたが、これに限らず、2つ以上配設してもよい。また 、インサート材はクッション本体の表面から一部露出された状態でもよいし、あ るいは完全に配設された状態でもよい。
【0020】 (実施例2) 図2は、実施例2に係るシートクッション体1の一例を示す。このシートクッ ション体1は、軟質ウレタンフォームからなるクッション本体2の側部に、硬質 ウレタンフォームからなるインサート材5を、その一部がクッション本体2の表 面から露出するように配設した構成であることを特徴とする。なお、この実施例 2の場合も、実施例1と同様、インサート材を2つ以上クッション本体の側部に 配設してもよい。また、硬質ウレタンフォームの密度、圧縮強度及び独立気泡率 は実施例1と同様である。更に、インサート材はシートクッション体の表面から 一部露出された状態でもよいし、あるいは完全に配設された状態でもよい。
【0021】 実施例2によれば、実施例1と同様、シートクッション体1の硬さを補強でき るとともに、アッセンブリ時に形状を保持できる。また、インサート材3周辺の 成形不良率を0%に抑えることができる。更に、インサート材3が仮に表面に露 出しても、シートクッション体1の強度を十分に保持することができる。
【0022】 事実、インサート材のみを変えて(n=10ケ)、シートクッション体を一体 発泡成形したときの成形不良の表れをカウントしたところ、下記表1の結果を得 た。但し、インサート材の配設位置は、連続した2面がシートクッション体の表 面に露出するような位置とした。
【0023】
【表1】
【0024】 このように、本考案のシートクッション体は全く成形不良を起こさなかった。 これに対し、発泡スチロールをインサート材として用いた場合、チップスラブ材 を用いた場合と異なり、含浸も表面の凹凸による反応液の流れに乱れなども生じ させなかったが、空洞や接着不具合が起きた。この理由は、発泡スチロールに軟 質ウレタンフォームが全く含浸せず、からみつくように入りこんでいないので、 当然接着もしていないので剥がれが生じた、と考えられる。
【0025】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、密度45kg/m以上、圧縮強度29 0kPa以上、独立気泡率80%以上の硬質ウレタンフォームからなるインサー ト材を、軟質ウレタンフォームからなるクッション本体の少なくとも一部に一体 的に配設する構成とすることにより、硬さ補強及びアッセンブリの際の形状保持 をなし得るシートクッション体を提供できる。
【提出日】平成12年8月17日(2000.8.17)
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、硬さ補強及びアッセンブリ時のシート形状保持のためにインサート 材を配置した車両用シートクッション体の改良に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 本考案はこうした事情を考慮してなされたので、密度45kg/m以上、圧 縮強度290kPa以上、独立気泡率80%以上の硬質ウレタンフォームからな るインサート材を、軟質ウレタンフォームからなるクッション本体に少なくとも 一部が一体的に配設する構成とすることにより、硬さ補強及びアッセンブリの際 の形状保持をなし得る車両用シートクッション体を提供することを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、軟質ウレタンフォームからなるクッション本体と、このクッション 本体に少なくとも一部が一体的に配設され、密度45kg/m以上、圧縮強度 290kPa以上、独立気泡率80%以上の硬質ウレタンフォームからなるイン サート材とを具備することを特徴とする車両用シートクッション体に関する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例に係る車両用シートクッション体について図面を参照し て説明する。なお、下記実施例に記載される部材の材料、数値等は一例を示すも ので、これにより本考案の権利範囲が特定されるものではない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、密度45kg/m以上、圧縮強度29 0kPa以上、独立気泡率80%以上の硬質ウレタンフォームからなるインサー ト材を、軟質ウレタンフォームからなるクッション本体の少なくとも一部に一体 的に配設する構成とすることにより、硬さ補強及びアッセンブリの際の形状保持 をなし得る車両用シートクッション体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係るシートクッション体の
概略的な斜視図。
【図2】本考案の実施例2に係るシートクッション体の
概略的な斜視図。
【符号の説明】
1…シートクッション体、 2…クッション本体、 3、5…インサート材、 4…挿入穴。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月17日(2000.8.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の名称】 車両用シートクッション体
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項3】 前記インサート材の厚みは、該インサー
ト材を配設する部位の30%〜100%の厚みであるこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用シー
トクッション体。
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月17日(2000.8.1
7)
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係る車両用シートクッショ
ン体の概略的な斜視図。
【図2】本考案の実施例2に係る車両用シートクッショ
ン体の概略的な斜視図。
【符号の説明】 1…車両用のシートクッション体、 2…クッション本体、 3、5…インサート材、 4…挿入穴。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質ウレタンフォームからなるクッショ
    ン本体と、このクッション本体に少なくとも一部が一体
    的に配設され、密度45kg/m以上、圧縮強度29
    0kPa以上、独立気泡率80%以上の硬質ウレタンフ
    ォームからなるインサート材とを具備することを特徴と
    するシートクッション体。
  2. 【請求項2】 前記インサート材は、前記クッション本
    体の肩部又は側部位置の少なくとも1ケ所に配設されて
    いることを特徴とする請求項1記載のシートクッション
    体。
  3. 【請求項3】 前記インサート材の厚みは、該インサー
    ト材を配設する部位の30%〜100%の厚みであるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシートクッ
    ション体。
JP2000004457U 2000-06-27 2000-06-27 車両用シートクッション体 Expired - Lifetime JP3074384U (ja)

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