JP3074356B2 - 強誘電性液晶空間光変調器の高速駆動方法 - Google Patents

強誘電性液晶空間光変調器の高速駆動方法

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JP3074356B2
JP3074356B2 JP03181316A JP18131691A JP3074356B2 JP 3074356 B2 JP3074356 B2 JP 3074356B2 JP 03181316 A JP03181316 A JP 03181316A JP 18131691 A JP18131691 A JP 18131691A JP 3074356 B2 JP3074356 B2 JP 3074356B2
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靖幸 光岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光情報処理や光計測
の分野において、光変調材料として強誘電性液晶を用い
た光書込型空間光変調器を高速に駆動する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】光情報処理や光計測の分野において、研
究の進展につれて高解像度かつ高速応答性を有する空間
光変調器が必要とされるようになってきている。これま
で、光書込型の空間光変調器としては、光変調材料とし
てBSO結晶(Bi12SiO20結晶)などの電気光学結
晶を用いたものや、ネマチック液晶を用いた液晶ライト
バルブなどが多く用いられてきた。しかしこれらは、解
像度や高速応答性などの要求を十分にみたしてはいなか
った。そこで近年は、光変調材料として強誘電性液晶を
用いた光書込型の空間光変調器(以下FLC−OASL
Mと略す)が開発され、使用され始めている。
【0003】まず、FLC−OASLMの構造について
述べる。従来のネマチック液晶を用いた液晶ライトバル
ブと異なる点は、液晶層として光透過率または光反射率
と印加電圧の間に明瞭な双安定性を有する強誘電性液晶
を用いていることである。図2は、FLC−OASLM
の構造を示す断面図である。液晶分子を挟持するための
ガラスやプラスチックなどの透明基板101a、101
bは、表面に透明電極層102a、102b、透明基板
の法線方向から75度から85度の範囲の角度で一酸化
ケイ素を斜方蒸着した配向膜層103a、103bが設
けられている。透明基板101aと101bはその配向
膜層103a、103b側を、スペーサ109を介して
間隙を制御して対向させ、強誘電性液晶層104を挟持
するようになっている。また、光による書込側の透明電
極層102a上には光導電層105、遮光層106、誘
電体ミラー107が配向膜層103aとの間に積層形成
され、書込側の透明基板101aと読出側の透明基板1
01bのセル外面には、無反射コーティング層108
a、108bが形成されている。
【0004】次に、上記構造を持つFLC−OASLM
を初期化する方法を示す。第1の方法は、一度FLC−
OASLMの書込面全面を光照射し、光照射時のしきい
値電圧の最大値よりも十分に高いパルス電圧あるいは直
流バイアス電圧あるいは100Hz〜50kHzの交流
電圧を重畳した直流バイアス電圧を消去電圧として透明
電極層102aと102bの間に印加して、強誘電性液
晶分子を一方向の安定状態にそろえ、その状態をメモリ
させる。第2の方法は、光照射なしで、暗時のしきい値
電圧の最大値よりも十分に高いパルス電圧あるいは直流
バイアス電圧あるいは100Hz〜50kHzの交流電
圧を重畳した直流バイアス電圧を消去電圧として透明電
極層102aと102bの間に印加して強誘電性液晶分
子を一方向の安定状態にそろえ、その状態をメモリさせ
る。通常、暗時のしきい値電圧の最大値は、光照射時の
それよりも大きくなっている。
【0005】さらにFLC−OASLMを上記のように
初期化した後の動作について示す。暗時にはしきい値電
圧の最大値以下であり、光照射時にはしきい値電圧の最
大値以上となる初期化時とは逆極性のパルス電圧あるい
は直流バイアス電圧あるいは100Hz〜50kHzの
交流電圧を重畳した直流バイアス電圧を書込電圧として
透明電極層102aと102bの間に印加しながら、レ
ーザー光などによって画像の光書込みをする。レーザー
照射を受けた領域の光導電層105にはキャリアが発生
し、発生したキャリアは印加電圧により電界方向にドリ
フトし、その結果しきい値電圧が下がり、レーザー照射
が行われた領域にはしきい値電圧以上の初期化時とは逆
極性の印加電圧が印加され、強誘電性液晶は自発分極の
反転に伴う分子の反転が起こり、もう一方の安定状態に
移行するので、画像が二値化処理されて記憶される。こ
の記録された画像は、駆動電圧がゼロになっても記録さ
れたままである。
【0006】このように二値化されて記憶された画像
は、初期化によって揃えられた液晶分子の配列の方向
(またはそれに直角方向)に偏光軸を合わせた直線偏光
の読出光の照射、及び、誘電体ミラー107による反射
光の偏光方向に対し、偏光軸が直角(または平行)にな
るように配置された検光子を通すことにより、ポジ状態
またはネガ状態で読出すことができる。検光子として
は、偏光ビームスプリッタが多く用いられる。
【0007】原理的には上述の方法でFLC−OASL
Mの初期化と画像の記録が可能であるが、FLC−OA
SLMの駆動方法としては、図3に示すような駆動電圧
をFLC−OASLMに印加することによって、画像の
記録や消去、読出しを行うことが多い。図3は読出側の
透明電極層102aを接地したときのFLC−OASL
Mに印加される駆動電圧波形の一例である。従来は、書
込光と読出光は、それぞれ常にFLC−OASLMの書
込面(光導電層105側の面)と読出面(強誘電性液晶
層104側の面)を照射しており、FLC−OASLM
は消去電圧である正のパルス電圧(消去パルス1と呼
ぶ)が印加されることにより初期化され、書込電圧であ
る負のパルス電圧(書込パルス2と呼ぶ)で画像が記録
され、書込パルス2とゼロ電圧3の状態で記録された画
像が読み出されていた。このような方法で駆動すると、
数十Hzから数kHz程度の周波数での駆動が可能であ
った。
【0008】ところで実際には、光反射分離層である誘
電体ミラー107や遮光層106を有しかつ広い領域で
均一なFLC−OASLMを作製することは、まだ困難
であるのが現状であるので、光反射分離層を有さないF
LC−OASLMが多く使われている。これは、遮光層
106や誘電体ミラー107をつけることにより、強誘
電性液晶を注入する1〜2μm程度のギャップを制御す
ること、および強誘電性液晶の配向を制御することが困
難になることなどが原因である。このようなFLC−O
ASLMでは、読出光は光導電層105の界面で反射さ
れる。光導電層105として水素化アモルファスシリコ
ンを用い、読出光の波長が633nmである場合、読出
光の反射率は20%程度になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような光反射分離層を有さないFLC−OASLMで
は、以下に示すような課題があった。誘電体ミラー10
7や遮光膜106がないため書込光と読出光の分離がで
きず、読出光が光導電層105に悪影響を及ぼす。さら
に、光反射分離層を有していても、読出光が強すぎるあ
るいは誘電体ミラー107や遮光膜106の透過率が十
分小さくない場合には、読出光が光導電層105に悪影
響を与える。つまり、FLC−OASLMに書込パルス
2が印加されているときに、強い読出光が照射されてい
ると、読出光は書込光と同様に光導電層105に作用し
て、従来の技術で述べたと同様に読出光によっても強誘
電性液晶分子の反転が引き起こされる。その結果、記録
したい書込光中の画像が正確にあるいは全く記録されな
くなる。そこで従来はこのことを避けるために、読出光
が光導電層105に悪影響を及ぼさない程度の非常に弱
い読出光を用いていた。
【0010】そのうえ、弱い読出光を使用した場合、読
出光の波長にも依存するが、FLC−OASLMは誘電
体ミラー107を有さず読出光の反射率が低いため、実
際に読み出される画像の光強度が非常に小さかった。そ
の結果、読み出した画像を光学的に処理して再び別の空
間光変調器に記録するなどの次ステップの処理を行う場
合に、読み出した画像の光強度が小さすぎて次ステップ
の処理が困難あるいは不可能になる等の課題があった。
【0011】さらに、読出光の強さによってFLC−O
ASLMの感度や解像度が大きく変化するなどの、書込
特性が変化するという課題もあった。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、光変調材料として強誘電性液晶を用いた
光書込型の空間光変調器に対して、前記空間光変調器を
駆動する駆動手段と、前記空間光変調器に画像を書き込
むための書込光を変調する書込光変調手段、あるいは前
記空間光変調器に記録された画像を読み出すための読出
光を変調する読出光変調手段のいずれかあるいは両方
と、前記駆動手段と前記書込光変調手段と前記読出光変
調手段とを同期させる手段とを具備し、前記書込光の照
射時間と前記空間光変調器の書込電圧印加時間とが少な
くとも所定の時間一致しており、前記読出光の照射時間
と前記空間光変調器の書込電圧印加時間とが一致してい
ないようにした。
【0013】
【作用】上記のように構成された強誘電性液晶空間光変
調器の高速駆動方法においては、レーザーダイオードを
駆動する電流や光変調材料として強誘電性液晶を用いた
液晶シャッターを駆動する電圧を変調する手段など、書
込光あるいは読出光を強度変調する手段によって、前記
空間光変調器の駆動電圧と同期させて書込光や読出光を
強度変調することが可能となった。そのため、たとえ前
記空間光変調器が光反射分離層を有さず書込光と読出光
の分離ができない場合や、あるいは誘電体ミラー107
など光反射分離層を有していても、光導電層105に影
響を与えるほど読出光が強い場合には、それらの方法で
読出光を変調することにより、前記空間光変調器に書込
電圧が印加されている時間だけ読出光を遮断することが
できる。その結果、前記空間光変調器の光導電層に読出
光が影響を与えて書込特性を悪化させることがなくな
り、強い読出光を用いて高速に画像を読み出すことがで
きる。
【0014】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図に基づいて説
明する。まず、光反射分離層である誘電体ミラー107
や遮光膜106を有さないFLC−OASLMに画像を
二値化記録する場合について考える。図1は、本発明に
よる画像を二値化記録する場合の強誘電性液晶空間光変
調器の高速駆動方法の一例を示す図である。図1(a)
は読出側の透明電極層102aを接地したときのFLC
−OASLMに印加される駆動電圧波形、図1(b)お
よび(c)はFLC−OASLMに照射される書込光強
度や読出光強度の時間変化、図1(d)はFLC−OA
SLMの光応答を示す。FLC−OASLMには図1
(a)に示すような、消去パルス1、書込パルス2、ゼ
ロ電圧3が順に繰り返される駆動電圧が印加される。こ
のときFLC−OASLMは、消去電圧である消去パル
ス1が印加されることにより初期化され、書込電圧であ
る書込パルス2で画像が書き込まれ、ゼロ電圧3の期間
で記録された画像が読み出される。
【0015】まず書込光は、書込パルス2が印加されて
いる書込電圧印加時間だけFLC−OASLMを照射す
れば十分である。従来のように、常に書込光が照射され
ている必要はなく、他の期間に照射されている書込光
は、画像の記録とは全く関係がない。また、書込パルス
2と書込光照射4が完全に一致している必要はなく、画
像を記録するのに十分な時間だけ重なり合っていれば良
い。さらに、光反射分離層を有さないFLC−OASL
Mの場合、書込光が光導電層105を十分に励起するこ
とができるならば、書込光は書込面と読出面のいずれか
らFLC−OASLMを照射してもかまわない。
【0016】次に読出光は、書込パルス2が印加されて
いる書込電圧印加時間のみ遮断されていれば十分であ
る。この場合、たとえ強い読出光が照射されようとも、
読出光は書込時の光導電層105には影響を及ぼさない
ので、書込特性の変化や二値化記録されている画像の劣
化は生じない。また、画像の読出しには、読出光照射9
はゼロ電圧3の期間すべてあるいはその一部の期間と重
なっていれば画像を読み出すことができる。しかし、誘
電体ミラー107を有さないことによる読出光反射率の
低さを考慮すると、ゼロ電圧3の期間全てに読出光を照
射する方が読み出される画像の全光量が増加するので、
後の処理に都合の良いことが多い。ところで、読出光が
消去パルス1が印加される消去電圧印加時間に照射され
ていない場合、暗時のしきい値電圧は光照射時のそれよ
りも高いため、記録されている画像を消去しにくくな
る。その場合、暗時のしきい値電圧より十分大きな消去
パルス1を印加することができれば画像を消去すること
ができるが、消去パルス1が印加されている消去電圧印
加時間にも読出光照射9がある方が画像の消去が容易
で、消去パルス1のパルス幅を短くあるいはパルス電圧
を低く抑えることができるので望ましい。読み出された
画像の光強度は、消去パルス1によって記録されている
画像が消去されるので、図1(d)に示すように消去パ
ルス1が印加されるとゼロになる。
【0017】以上の方法でFLC−OASLMを駆動す
ると、読出光は光導電層105に影響を及ぼさないの
で、強い読出光を用いても書込特性にはなんら影響しな
い。そして、誘電体ミラー107がなく読出光反射率の
低さを、強い読出光を用いることにより補うことができ
るので、光量あるいは感度の不足などの問題が生じるこ
となく、読み出した画像を処理して別の空間光変調器に
記録するなどの処理を行うことが可能となった。この読
み出した画像を用いた処理を行なう装置の例について
は、後で詳しく述べる。そして、消去パルス1や書込パ
ルス2、ゼロ電圧3の幅は、書込光や読出光の強度にも
よるが、1msec以下でも動作可能であるので、30
0Hz以上の周波数での高速動作が可能である。また、
図1(a)に示したもの以外にも、例えば消去パルス1
と書込パルス2の間にゼロ電圧3の状態がある駆動電圧
波形など様々な駆動電圧波形が考えられるが、パルス状
の駆動電圧で初期化や画像の記録を行い、書込パルス2
の後のゼロ電圧3の期間で画像を読み出すという方法が
同じであるならば、どんな駆動電圧波形でも同様である
ことは言うまでもない。
【0018】次に、光反射分離層である誘電体ミラー1
07や遮光膜106を有さないFLC−OASLMに画
像を階調記録する場合について述べる。図4は、本発明
による画像を階調記録する場合の強誘電性液晶空間光変
調器の高速駆動方法の一例を示す図である。図4(a)
は、読出側の透明電極層102aを接地したときのFL
C−OASLMに印加される駆動電圧波形、図4(b)
および(c)はFLC−OASLMに照射される書込光
強度と読出光強度の時間変化を示す。図4(d)はFL
C−OASLMから読み出された画像の光強度を示す。
図4(a)は、図1(a)で示した消去パルス1、書込
パルス2、ゼロ電圧3が順に繰り返される駆動電圧波形
に、バイアス電圧を重畳した駆動電圧波形になってい
る。ここで、正のパルス電圧(消去パルス51)の方が
負のパルス電圧(書込パルス52)よりも大きくなり、
かつ書込パルス52は、光照射時のしきい値電圧よりも
高くなることがないようにDCバイアス電圧を重畳す
る。階調記録する場合も二値化記録と同様に、消去電圧
である消去パルス51で初期化を行ない、書込電圧であ
る書込パルス52で画像の書込を行う。そして、バイア
ス電圧を重畳したことにより、図1(a)のゼロ電圧3
ではなく、バイアス電圧53の期間で記録した画像の読
出を行なう。
【0019】このような非対称なパルス電圧が透明電極
層102a,102bの間に印加されていると、書込時
には、光導電層105に照射される光強度に比例した電
圧が強誘電性液晶層104に印加され、強誘電性液晶分
子にはこの電圧に比例した反転力が働くが、同時に、印
加電圧の非対称性により元の安定状態に戻ろうとする緩
和力が強誘電性液晶分子に働く。このため、書込パルス
52が印加されているときの強誘電性液晶分子の反転角
度は、書込光強度にほぼ比例して大きくなり、書込パル
ス52か書込光照射54のどちらか一方がなくなると、
時間とともに減少する。この減少時間は強誘電性液晶分
子の緩和時間によって決まるため、非対称なパルス電圧
の周波数は約100Hz以上が望ましい。そして、この
減少時間中に読出光を照射して画像を読み出すと、読み
出した画像の光強度は強誘電性液晶分子の反転角度に比
例するので、連続的な階調を持った画像の書き込みと読
み出しを連続的に行なうことができる。
【0020】このような階調を持った画像の書き込みと
読み出しを行なう場合、書込光は画像を二値化記録する
場合と同様に、書込パルス52が印加されている書込電
圧印加時間だけに書込光照射54があるように強度変調
すればよい。もちろん、書込電圧印加時間と書込光照射
54は、所定の時間だけ重なりあっていればよく、書込
光照射54は書込パルス52より短くても長くてもよ
い。
【0021】読出光に関しては、書込パルス52が印加
されている書込電圧印加時間に読出光が照射されていな
ければよい。バイアス電圧53の期間に強誘電性液晶分
子は前記緩和力により元の安定状態に戻ろうとしている
が、この状態の時に強い読出光を照射しても、この緩和
状態に影響を及ぼさず、階調を持った画像を読み出すこ
とができる。もちろん、読出光照射55はバイアス電圧
53の期間と一致している必要はなく、それより短くて
もあるいは消去パルス51が印加されている消去電圧印
加時間と重なっていても問題はない。二値化記録の場合
は、消去パルス1が印加されている時に読出光照射9が
ある方が、消去し易く望ましかったが、階調書込の場合
も同様である。しかし、通常は特に読出光がなくても画
像は消去されるので、必ずしも消去電圧印加時間にも読
出光が照射される必要はない。
【0022】読み出された画像の光強度56は、書込光
強度に比例し、読み出した直後が一番強く、前記緩和力
によって強誘電性液晶分子の反転角度が小さくなるにつ
れて弱くなっていく。そして、消去パルス51が印加さ
れると反転角度は0になり、読み出した画像の光強度は
0になる。以上の方法で読み出せば、光反射分離層を有
さないFLC−OASLMにおいても、階調を持った画
像の書き込みと読み出しが、強い読出光によっても10
0Hz以上という高速で行うことができる。ところで、
図4(a)に示したもの以外にも、例えば消去パルス5
1と書込パルス52の間にバイアス電圧53の状態があ
る駆動電圧波形など様々な駆動電圧波形が考えられる
が、パルス状の駆動電圧で初期化や画像の記録を行い、
書込パルス52の後のバイアス電圧53の期間で画像を
読み出すという方法が同じであるならば、どんな駆動電
圧波形でも同様であることは言うまでもない。また、画
像の読み出しを行うバイアス電圧53は必ずしもバイア
ス電圧状態である必要はなく、ゼロ電圧状態であるよう
な駆動電圧波形でも良い。
【0023】次に、上述のように書込光と読出光を強度
変調する方法について述べる。書込光や読出光の光源と
して、レーザーダイオード(以下LDと略する)を用い
る場合には、FLC−OASLMの駆動電圧とLDの駆
動電流とを制御装置によって同期させて、直接LDを駆
動する電流を得たい光強度とほぼ同様の波形を持つよう
に変調することにより、上記のように書込光や読出光を
FLC−OASLMと同期させて強度変調することは容
易である。
【0024】しかし、LDは小型で扱いが容易である
が、出力パワーがまだ小さく、出射される波長は短いも
のでもまだ670nm程度と、比較的長波長のLDしか
ない。さらに、出射光のコヒーレンス性などを考える
と、He−Neレーザーやアルゴンレーザーなどの気体
レーザーやルビーレーザーなどの固体レーザーがよく用
いられているのが現状である。ところで、これらのレー
ザーを書込光や読出光の光源として用いた場合、光源を
直接変調することは非常に困難であり、かつ数十Hzか
ら数kHzという高速で動作するFLC−OASLMと
同期させて、機械式シャッターや液晶シャッターなどで
書込光や読出光を強度変調することは不可能であった。
【0025】そこで本発明では、光変調材料として強誘
電性液晶を用いた液晶シャッター(以下FLCシャッタ
ーと略す)を用いることにより、任意の光源から出射さ
れる書込光や読出光を高速に変調することが可能となっ
た。FLCシャッターの構造は、図2で示したFLC−
OASLMにおいて、光導電層105と誘電体ミラー1
07と遮光膜106がないものである。そして、光導電
層105がなく、透明電極102a、102bへ印加さ
れる電圧そのものによって、液晶分子が反転する点と、
透過型で用いる点が異なるだけで、動作原理は同じであ
る。また、液晶分子の配列の方向およびFLCシャッタ
ーを照射する直線偏光の向きは、従来の技術で述べた強
誘電性液晶空間光変調器の場合と同じである。FLCシ
ャッターは、読出光や書込光を強度変調するために、そ
の前後に偏光子と検光子を有している。このFLCシャ
ッターも双安定メモリー性を持ち、高速応答かつ高コン
トラストという特性を示す。我々が本発明で用いたFL
Cシャッターは、コントラストが500:1以上、フレ
ーム周波数として数kHzまでの動作が可能であった。
【0026】図5に、上述した2個のFLCシャッター
をFLC−OASLMへの書込光と読出光の各光路中に
配置した場合の、本発明による強誘電性液晶空間光変調
器の高速駆動方法の一実施例を示す。FLC−OASL
M11を駆動する駆動手段は制御装置15であり、書込
光変調手段は第一のFLCシャッター12であり、読出
光変調手段は第二のFLCシャッター13であり、前記
駆動手段と前記書込光変調手段と前記読出光変調手段と
を同期させる手段は制御装置15である。
【0027】第一のFLCシャッター12によって強度
変調された書込光は、FLC−OASLM11の書込面
を照射する。また、第二のFLCシャッター13によっ
て強度変調された読出光は、偏光ビームスプリッタ14
で反射して、FLC−OASLM11の読出面を照射す
る。そして、FLC−OASLM11で反射した読出光
は、検光子として用いられている偏光ビームスプリッタ
14を透過することにより、記録されている画像が読み
出される。FLC−OASLM11と第一のFLCシャ
ッター12と第二のFLCシャッター13は、制御装置
15によってそれぞれ同期を取りながら駆動されてい
る。
【0028】図6にこの実施例におけるFLC−OAS
LM11と2個のFLCシャッター12,13の駆動方
法を示す。図6(a)は読出側の透明電極層102aを
接地したときのFLC−OASLM11の駆動電圧波
形、図6(b)は書込光の光強度変化、図6(c)は書
込光を変調するための第一のFLCシャッター12の駆
動電圧波形、図6(d)は読出光の光強度変化、図6
(e)は読出光を変調するための第二のFLCシャッタ
ー13の駆動電圧波形を示す。FLCシャッター12お
よび13は、正のパルス(閉パルス5あるいは閉パルス
7と略す)でシャッターが閉じ、負のパルス(開パルス
6あるいは開パルス8と略す)でシャッターが開くよう
に設定しておく。FLC−OASLM11に書込パルス
2が印加されるタイミングに合わせて、第一のFLCシ
ャッター12には開パルス6を、第二のFLCシャッタ
ー13には閉パルス7を印加する。そして、FLC−O
ASLM11がゼロ電圧3状態になるタイミングに合わ
せて、第一のFLCシャッター12には閉パルス5を、
第二のFLCシャッター13には開パルス8を印加す
る。このように、FLC−OASLMと2個のFLCシ
ャッターを同期させて使用することにより、図1で示し
た駆動方法が実現できる。
【0029】これまでは1個のFLC−OASLMを高
速駆動する方法の説明を行ってきたが、以上の方法を使
用することにより、2個以上のFLC−OASLMを直
列に接続して、FLC−OASLMから読み出した画像
をさらに処理して別のFLC−OASLMに記録するな
ど、複数個のFLC−OASLMを使用した多様なシス
テムを構成することができる。このことを、光反射分離
層を有さない二個のFLC−OASLMを直列に接続し
たジョイント変換相関器を例に説明する。
【0030】図7は本発明による強誘電性液晶空間光変
調器の高速駆動方法を用いてパターン認識を行なう一実
施例の構成図である。光反射分離層を有さないFLC−
OASLMを2個用いたジョイント変換相関器を構成し
ている。第一のFLC−OASLM25及び第二のFL
C−OASLM32を駆動する駆動手段は、制御装置2
9であり、第一のFLC−OASLM25に対する読出
光変調手段および第二のFLC−OASLM32に対す
る書込光変調手段は、第一のFLCシャッター28であ
り、第二のFLC−OASLM32に対する読出光変調
手段は、第二のFLCシャッター35であり、前記駆動
手段と前記書込光変調手段と前記読出光変調手段とを同
期させる手段は、制御装置29である。
【0031】参照物体21および被相関物体22は、そ
れぞれ第一の結像レンズ23と第二の結像レンズ24に
よって、第一のFLC−OASLM25の光導電層上に
結像されて、参照画像及び被相関画像として記録され
る。第一のレーザー26から出射したコヒーレント光
は、第一のビームエキスパンダー27で所定のビーム径
を持つ平行光にされ、さらに第一のFLCシャッター2
8を透過することにより強度変調される。この強度変調
されたコヒーレント光は、第一の偏光ビームスプリッタ
30で反射されて、読出光として第一のFLC−OAS
LM25の読出面を照射する。そして、第一のFLC−
OASLM25で反射した読出光は、検光子として用い
られている第一の偏光ビームスプリッタ30を透過する
ことにより、第一のFLC−OASLM25に記録され
ていた参照画像と被相関画像は、コヒーレントなポジ像
またはネガ像として読み出される。この読み出されたコ
ヒーレント画像は、第一のフーリエ変換用レンズ31で
フーリエ変換されて、そのジョイントフーリエ変換像
が、書込光として第二のFLC−OASLM32の書込
面を照射する。このことにより、ジョイントフーリエ変
換像は強度分布画像に変換されて、第二のFLC−OA
SLM32上に記録される。第二のレーザー33から出
射されたコヒーレント光は、第二のビームエキスパンダ
ー34や第二のFLCシャッター35、第二の偏光ビー
ムスプリッタ36によって、所定のビーム径を持つ平行
光にされた後強度変調され、読出光として第二のFLC
−OASLM32の読出面を照射する。第二のFLC−
OASLM32で反射した読出光は、検光子として用い
られている第二の偏光ビームスプリッタ36を透過する
ことにより、第二のFLC−OASLM32に記録され
ていたジョイントフーリエ変換像の強度分布画像が、ポ
ジ像またはネガ像として読み出される。この読み出され
た強度分布画像は、第二のフーリエ変換用レンズ37に
よってフーリエ変換されることにより、受光素子38上
に相関出力像が得られ、電気信号に変換される。第一の
FLC−OASLM25と第一のFLCシャッター2
8、第二のFLC−OASLM32,第二のFLCシャ
ッター35は、制御装置29からの信号によってそれぞ
れ同期して駆動されている。ここで、第一のフーリエ変
換用レンズ31の前焦点面に第一のFLC−OASLM
25を、後焦点面に第二のFLC−OASLM32を配
置する。さらに、第二のフーリエ変換用レンズ37の前
焦点面に第二のFLC−OASLM32を、後焦点面に
受光素子38を配置する。
【0032】次に動作について説明する。図8は図7で
示した実施例の駆動方法の一実施例を示す図である。図
8(a)は、第一のFLC−OASLM25へ照射され
る書込光強度の変化、図8(b)は読出側の透明電極層
102aが接地されたときの第一のFLC−OASLM
25の駆動電圧波形、図8(c)は第一のFLC−OA
SLM25へ照射される読出光強度の変化、図8(d)
は第一のFLCシャッター28の駆動電圧波形、図8
(e)は第一のFLC−OASLM25から読み出され
た画像の光強度変化、図8(f)は読出側の透明電極層
102aが接地されたときの第二のFLC−OASLM
32の駆動電圧波形、図8(g)は第二のFLC−OA
SLM32へ照射される読出光強度の変化、図8(h)
は第二のFLCシャッター35の駆動電圧波形、図8
(i)は第二のFLC−OASLM32から読み出され
た画像の光強度変化を示す。第一のFLC−OASLM
25と第二のFLC−OASLM32は、二値化記録す
るものとする。しかし、階調記録する場合でも、FLC
−OASLMへ印加される駆動電圧にバイアス電圧が重
畳されるだけである。
【0033】簡単のため、第一のFLC−OASLM2
5へ照射される書込光強度は、常に第一のFLC−OA
SLM25の書込面を照射しているものとする。第一の
FLC−OASLM25に図8(b)に示すような駆動
電圧が印加されると、書込パルス62が印加された時に
参照画像や被相関画像が二値化記録される。記録された
画像は、ゼロ電圧63状態で読み出し、消去パルス61
で消去される。もちろん、参照物体21や被相関物体2
2がストロボのようなパルス光源で照らされている場合
など、書込光強度が変調されていてもよいが、その場合
はパルス光源と第一のFLC−OASLM25とは同期
され、書込光照射と書込パルス62とは所定の時間重な
りあっていなければならない。
【0034】第一のFLC−OASLM25を照射する
読出光は、図8(c)のように書込パルス62が印加さ
れているときのみ遮断されるように強度変調する。これ
によって、強い読出光を用いても第一のFLC−OAS
LM25の書込特性には影響を与えずに、ゼロ電圧63
の期間に記録されている参照画像や被相関画像を読み出
すことができる。また、消去パルス61印加時にも読出
光を照射することにより、画像の消去が容易になるの
で、消去パルス61のパルス幅やパルス電圧を小さくす
ることができる。このような強度変調された読出光は、
図8(d)に示すような駆動電圧を第一のFLCシャッ
ター28に印加することにより得られる。正のパルス電
圧(閉パルス65)で第一のFLCシャッター28は閉
じ、負のパルス電圧(開パルス66)で開く。もちろ
ん、第一のFLCシャッター28の駆動電圧は、第一の
FLC−OASLM25の駆動電圧と同期しており、第
一のFLC−OASLM25に書込パルス62が印加さ
れると同時に、第一のFLCシャッター28に閉パルス
65が印加され、第一のFLC−OASLM25がゼロ
電圧63状態になると同時に、第一のFLCシャッター
28に開パルス66が印加されるようになっている。
【0035】図8(e)に第一のFLC−OASLM2
5から読み出された画像の光強度の変化を示す。読出光
が照射されているゼロ電圧63状態の時のみ画像が読み
出され、読出光は照射されていても消去パルス61が印
加されると画像は消去されるので、読み出された画像の
強度はゼロになる。第二のFLC−OASLM32に
は、第一のFLC−OASLM25から画像が読み出さ
れている期間に同期させて書込パルス68が印加される
ように、図8(f)に示すような駆動電圧を印加する。
書込パルス68が印加されているときに、書込面には第
一のFLC−OASLM25から読み出された画像のジ
ョイントフーリエ変換像が照射されているので、ジョイ
ントフーリエ変換像の強度分布が二値化されて記録され
る。記録された画像は、ゼロ電圧69状態で読み出さ
れ、消去パルス67で消去される。
【0036】第二のFLC−OASLM32を照射する
読出光は、第二のFLC−OASLM32に書込パルス
68が印加されているときのみ遮断されるように、強度
変調されている。消去パルス67印加時にも読出光が照
射されているので、第一のFLC−OASLM25の場
合と同様に、消去パルス67のパルス幅やパルス電圧を
小さくできる。
【0037】このような強度変調された読出光は、図8
(h)に示すような駆動電圧を第二のFLCシャッター
35に印加することにより得られる。第二のFLC−O
ASLM32に書込パルス68が印加されると同時に閉
パルス71が第二のFLCシャッター35に印加され、
第二のFLC−OASLM32がゼロ電圧69状態にな
ると同時に第二のFLCシャッター35に開パルス72
が印加される。
【0038】図8(i)に第二のFLC−OASLM3
2から読み出された画像の光強度の変化を示す。第二の
FLC−OASLM32の印加電圧がゼロ電圧69状態
の時のみ、画像が読み出されている。以上の駆動方法に
より、光反射分離層を有さないFLC−OASLMを2
個直列につないだシステムにおいても、300Hz以上
という速さでもこの相関器を動作させることができ、受
光素子38には参照物体21と被相関物体22の相関係
数が相関ピーク強度として得られた。同様の方法を用い
れば、2個だけではなく、複数個のFLC−OASLM
を直列あるいはループ状あるいはツリー状などに接続し
たシステムを構成して、高速に動作させることも可能で
あることは言うまでもない。
【0039】以上の説明は、全て光反射分離層である誘
電体ミラー107や遮光膜106を有さない場合につい
て述べてきたが、光反射分離層を有する場合でも、読み
出した画像を高速にサンプリングする場合や、時分割多
重で画像の書き込みや読み出しを行う場合には、これま
で示してきたような書込光や読出光の強度変調が必要と
される。ただし、光反射分離層を有するので、読出光と
書込光は分離されていて、読出光は書込特性に影響しな
い。そのため、書込電圧印加時間に読出光が照射されて
いても問題はない。そこで、以上の説明では二値化記録
の場合はゼロ電圧の状態、あるいは階調記録の場合では
バイアス電圧の状態で画像の読み出しを行なっていた
が、書込電圧印加時に読出光を照射することによってそ
の状態でも画像の読み出しは可能であり、駆動電圧波形
にゼロ電圧状態やバイアス電圧状態は必要ではなくな
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による強誘
電性液晶空間光変調器の高速駆動方法は、その空間光変
調器に誘電体ミラーや遮光膜など光反射分離層が存在し
ない場合、および光反射分離層を有していても読出光が
強すぎて読出光が光導電層に影響を与える場合に、書込
特性に影響を与えることなく強い読出光が使用でき、か
つ100Hz以上での高速駆動が可能である。そしてこ
の方法を用いることにより、複数個の強誘電性液晶空間
光変調器を直列やループ状などに接続して同期させて使
用することにより、より高度な処理のできる複雑なシス
テムを構成することも可能となった。
【0041】また、書込光や読出光を変調する方法とし
て、光源を直接変調できるLDだけでなく、FLCシャ
ッターを用いることにより、任意の光源からの書込光や
読出光を容易に強度変調することができるようになり、
システムを構成する上でのフレキシビリティが向上し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像を二値化記録する場合の強誘
電性液晶空間光変調器の高速駆動方法の一例を示す図で
ある。
【図2】FLC−OASLMの構造を示す断面図であ
る。
【図3】FLC−OASLMに印加される駆動電圧の一
例を示す図である。
【図4】本発明による画像を階調記録する場合の強誘電
性液晶空間光変調器の高速駆動方法の一例を示す図であ
る。
【図5】本発明による強誘電性液晶空間光変調器の高速
駆動方法の一実施例の構成を示す構成図である。
【図6】本発明による強誘電性液晶空間光変調器の高速
駆動方法の一実施例の駆動方法を示す図である。
【図7】本発明による強誘電性液晶空間光変調器の高速
駆動方法を用いてパターン認識を行なう一実施例の構成
図である。
【図8】本発明による強誘電性液晶空間光変調器の高速
駆動方法を用いてパターン認識を行なう一実施例の駆動
方法を示す図である。
【符号の説明】
1 消去パルス 2 書込パルス 3 ゼロ電圧 4 書込光照射 5 閉パルス 6 開パルス 7 閉パルス 8 開パルス 9 読出光照射 11 FLC−OASLM 12 第一のFLCシャッター 13 第二のFLCシャッター 14 偏光ビームスプリッタ 15 制御装置 21 参照物体 22 被相関物体 23 第一の結像用レンズ 24 第二の結像用レンズ 25 第一のFLC−OASLM 26 第一のレーザー 27 第一のビームエキスパンダー 28 第一のFLCシャッター 29 制御装置 30 第一の偏光ビームスプリッタ 31 第一のフーリエ変換用レンズ 32 第二のFLC−OASLM 33 第二のレーザー 34 第二のビームエキスパンダー 35 第二のFLCシャッター 36 第二の偏光ビームスプリッタ 37 第二のフーリエ変換用レンズ 38 受光素子 51 消去パルス 52 書込パルス 53 バイアス電圧 54 書込光照射 55 読出光照射 56 読み出された画像の光強度 61 消去パルス 62 書込パルス 63 ゼロ電圧 64 読出光照射 65 閉パルス 66 開パルス 67 消去パルス 68 書込パルス 69 ゼロ電圧 70 読出光照射 71 閉パルス 72 開パルス 101a、101b 透明基板 102a、102b 透明電極層 103a、103b 配向膜層 104 強誘電性液晶層 105 光導電層 106 遮光層 107 誘電体ミラー 108a、108b 無反射コーティング層 109 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/135

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光変調材料として強誘電性液晶を用いた
    光書込型の空間光変調器と、前記空間光変調器に駆動電
    圧を供給する駆動手段と、前記空間光変調器に画像を書
    き込むための書込光を変調する書込光変調手段と、前記
    空間光変調器に記録された画像を読み出すための読出光
    を変調する読出光変調手段と、前記駆動手段と前記書込
    光変調手段と前記読出光変調手段とを同期させる手段
    を具備する強誘電性液晶空間光変調器の駆動方法で
    あって、 前記書込光は前記駆動手段が書込電圧を印加している時
    間のみに照射され、 前記読出光は前記駆動手段がゼロ電圧を印加している時
    間に照射され、かつ、前記駆動手段が書込電圧を印加し
    ている時間には照射されないこと を特徴とする強誘電性
    液晶空間光変調器の高速駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、消去電圧と書込電圧と
    ゼロ電圧が順に繰り返された波形を駆動電圧として供給
    するとともに、 前記読出光は前記駆動手段が消去電圧を印加している時
    間に照射されること を特徴とする請求項1記載の強誘電
    性液晶空間光変調器の高速駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記空間光変調器を形成する一方の基板
    が、該基板上に設けられた電極層と、前記電極層上に設
    けられた光導電層と、前記光導電層上に設けられた配向
    膜により構成されるとともに、光反射分離層を有してい
    ないことを特徴とする請求項1または2に記載の強誘電
    性液晶空間光変調器の高速駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記駆動電圧にはバイアス電圧が重畳さ
    れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の強誘電性液晶空間光変調器の高速駆動方法。
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