JPH07209619A - 空間光変調素子を用いた画像処理装置 - Google Patents

空間光変調素子を用いた画像処理装置

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JPH07209619A
JPH07209619A JP628294A JP628294A JPH07209619A JP H07209619 A JPH07209619 A JP H07209619A JP 628294 A JP628294 A JP 628294A JP 628294 A JP628294 A JP 628294A JP H07209619 A JPH07209619 A JP H07209619A
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light
optical
modulator
address type
gradation
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JP628294A
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Inventor
Morio Hosoya
細谷守男
Kenichi Hisayoshi
久芳研一
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Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速に応答でき、解像度劣化がなく、広い階
調変調域が可能な光アドレス型SLMを用いた画像処理
装置。 【構成】 光導電性と電気光学効果の2つの特性を利用
して入力画像の階調が記録可能な光アドレス型空間光変
調素子8と、印加電圧に応じて偏光状態を変えることが
できる光変調器23とが直列に配置されて構成され、書
き込み光25を入力画像用原稿25を通して照射して、
光アドレス型空間光変調素子8に画像の階調情報を記録
し、読み出し光38を照射してこの階調情報を光変調器
23への印加電圧に応じて変調して読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光アドレス型空間光変
調素子を利用した画像の階調処理に関し、特に、高速な
階調変調と、記録画像の分解能劣化を抑えることが可能
な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像処理には次のような装置が用
いられている。すなわち、電子回路で構成されたコンピ
ューターで画像処理を行う場合、画像情報は複数の画素
単位に分割され、画素毎に順次データ処理を行う方式が
行われている。複数個の画素データを一括して処理でき
るコンピュータも存在するが、画像全体を一括処理する
ことは難しい。
【0003】画像全体を一括して処理する手段として
は、光コンピュータがある。光コンピュータの演算シス
テムとして、一般に空間光変調素子(以下、SLMと略
す。)が用いられる。その中で、Pockels Readout Modu
later (以下、PROMと略す。)等の、光導電性によ
るメモリー機能と電気光学効果による光変調機能を兼ね
備えた情報記録層を持つ光アドレス型SLMを利用して
階調処理を行う画像処理方式が知られている。この階調
処理は、光アドレス型SLMの印加電圧の変化により入
力画像の階調を変調させる方式である。
【0004】光アドレス型SLMは、基本的には、光導
電性と電気光学効果を有する材料層(以下、情報記録層
と言う。)の両側に絶縁層を設け、その両側に透明電極
層を配置してなるもので、入力画像情報の記録、及び、
変調機能を有する。すなわち、情報記録層が感度を持つ
波長の光を書き込み光として利用し、フィルム等に記録
されている階調情報をこの光アドレス型SLMへ入力す
ると、情報記録層の光導電性により入力画像の光強度に
応じてその情報記録層中に光キャリアが生じる。光アド
レス型SLMの透明電極層間に電界が印加されている場
合、発生した光キャリアは絶縁層と情報記録層の界面に
蓄積され、蓄積されたキャリア量に応じて情報記録層の
電界強度が減少する。したがって、入力光情報に応じた
電界強度分布が情報記録層内に発生し、これにより入力
情報が記録される。記録された情報は、電圧非印加状態
で光を照射することにより消去される。
【0005】記録された階調情報の読み出しには、情報
記録層が感度を持たない波長の光を利用する。このよう
な読み出し光は、読み出し光用光源と光アドレス型SL
Mの間の光軸上に設置された偏光子により直線偏光状態
にされ、この光が光アドレス型SLMの情報記録層を通
過する際、その電気光学効果により偏光状態が直線偏光
から楕円偏光に変化する。偏光状態の変化は、情報記録
層に記録されている電界強度に応じる。楕円偏光になっ
た光を検光子を通過させることにより、情報記録層の電
界強度を光強度として読み出すことが可能となる。この
時、検光子の偏光角は、偏光子の偏光角と垂直に設置さ
れている必要がある。読み出された出力情報は、入力情
報に対してネガ・ポジ反転している。
【0006】このような光アドレス型SLMで階調変換
を行うには、情報記録層に階調情報が記録されている状
態で、印加電圧を変化させることにより行われる。印加
電圧を変化させると、光アドレス型SLM内部の情報記
録層と2つの絶縁層をコンデンサーとみなした場合の電
圧配分が変化するが、光キャリアは再結合しない。この
ため、情報記録層の電界強度分が全体にシフトし、出力
情報の階調が変調される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような光アドレス型SLMを用いる従来の記録画像処理
方式では、印加電圧の変化に伴って記録情報の解像度が
劣化する。また、情報記録層、絶縁層に用いられる材料
の誘電率が高い場合には、コンデンサーへの充電時間、
すなわち応答時間が長くなる。また、光アドレス型SL
Mの情報記録層、絶縁層が絶縁破壊を起こすような高電
圧の印加が不可能なため、階調変調域が制限される。
【0008】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決するためになされたものであり、その目的は、光アド
レス型SLMを用い、かつ、高速に応答でき、解像度劣
化がなく、広い階調変調域が可能な画像処理装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の空間光変調素子を用いた画像処理装置は、光導電性
と電気光学効果の2つの特性を利用して入力画像の階調
が記録可能な光アドレス型空間光変調素子と、印加電圧
に応じて偏光状態を変えることができる光変調器とが読
み出し光の光軸上に配置された構成をなし、前記光アド
レス型空間光変調素子に記録された画像の階調情報を前
記光変調器への印加電圧に応じて変調して読み出すこと
を特徴とするものである。
【0010】この場合、光アドレス型空間光変調素子を
透過型のものから構成し、書き込み光と読み出し光を同
じ方向から入射させるようにすることもできるし、光ア
ドレス型空間光変調素子を反射型のものから構成し、書
き込み光と読み出し光を反対方向から入射させるように
することもできる。
【0011】
【作用】本発明においては、光アドレス型空間光変調素
子と光変調器とを読み出し光の光軸上に配置し、光アド
レス型空間光変調素子に記録された画像の階調情報を光
変調器への印加電圧に応じて変調して読み出すので、光
アドレス型空間光変調素子への印加電圧は変化させない
ため解像度の劣化は起きない。また、変調は光変調器へ
の印加電圧の調節によって行うので、応答速度が速く、
階調変調域が制限されることもない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の空間光変調素子を用いた画像
処理装置の原理と実施例について説明する。本発明の基
本原理は、従来の光アドレス型SLMの他に、電気光学
効果を利用した光変調器を導入し、従来、光アドレス型
SLMで行っていた階調の変調を新たに導入した光変調
器で行うことにより、高速で分解能の劣化がなく、従来
の装置では変調不可能な階調域への階調変調を可能とす
ることである。
【0013】以下に、まず、光アドレス型SLMと光変
調器の構成について説明する。これらの光アドレス型S
LMと光変調器は公知のものである。図1、図2は本発
明において用いる光アドレス型SLM8、17の構成図
であり、図1のものは透過型、図2のものは反射型の光
アドレス型SLMである。図1、図2において、1、
7、9、16は透明支持体、2、6、10、15は透明
電極、3、5、11、14は絶縁層、4、13は情報記
録層、12は誘電体反射膜である。図1の光アドレス型
SLM8においては、情報記録層4の両側に絶縁層3、
5が配置され、その両側に透明電極2、6が配置され、
さらにその両側に透明支持体1、7が配置されている。
また、図2の光アドレス型SLM17においては、情報
記録層13の一方の側のみに誘電体反射膜12が設けら
れ、その両側に絶縁層11、14が配置され、その両側
に透明電極10、15が配置され、さらにその両側に透
明支持体9、16が配置されている。
【0014】図1、図2の情報記録層4、13に用いる
材料としては、Bi12SiO20(BSO)、Bi12Ge
20(BGO)、ZnSe、ZnS等がある。情報記録
層4、13に用いる材料は、光導電性(感光体特性)と
一次若しくは二次の電気光学効果を兼ね備えている必要
がある。このような特性の材料を情報記録層4、13に
用いる場合、電気光学効果が入力光に対して最も大きく
発現する方向に加工することが望ましい。また、光の入
出力面を光学研磨することが望ましい。
【0015】図1、図2の絶縁層3、5、11、14に
用いられる材料としては、石英、ペリレン等がある。絶
縁層3、5、11、14に用いる材料は高い絶縁能を持
っている必要がある。また、書き込み光、読み出し光に
対して高い透過率を持っており、光の入出力面が光学研
磨されていることが望ましい。
【0016】さらに、図2の誘電体反射膜12には、以
下の特性が要求される。誘電体反射膜12は、読み出し
光に対して高い反射率を持っており、書き込み光に対し
て高い透過率を持つ必要がある。誘電体反射膜12は単
層である必要はなく、屈折率の異なる複数の材料の積層
薄膜であって上記の特性を持つ膜を用いることも可能で
ある。この場合、読み出し光は透明支持体16側から入
力され、誘電体反射膜12で反射された後、透明支持体
16側に出力される。また、絶縁層11に誘電体反射膜
12の特性を持たせ、1つの層にまとめてもよい。
【0017】図3に本発明において用いる光変調器23
の構成図を示す。図3において、18、22は透明支持
体、19、21は透明電極層、20は光変調層である。
図3の光変調器23においては、光変調層20の両側に
透明電極19、21が配置され、さらにその両側に透明
支持体18、22が配置されている。
【0018】図3の光変調層20に用いられる材料とし
ては、KH2 PO4 (KDP)、KD2 PO4 (DKD
P)、ZnTe、ZnSe、ZnS、GaAs、CdT
e、CdSe、Bi12SiO20(BSO)、Bi12Ge
20(BGO)等、反転中心のない結晶で、無機あるい
は有機の結晶である。光変調層20に用いる材料は、一
次若しくは二次の電気光学効果を持っていなければなら
ない。
【0019】さらに、図1〜図3の透明支持体1、7、
9、16、18、22には、以下の特性が要求される。
透明支持体1、7、9、16、18、22の強度は、各
素子を支持することができる程度であればよい。その材
質、厚みは、入力光、出力光を十分な割合で透過させる
こと、絶縁性に優れていることを除けば、特に制限はな
く、プラスチック板、ガラス等の剛体が使用できる。光
の入出力面は光学研磨されていることが望ましい。これ
らの透明支持体を導入しなくともデバイスの強度が十分
な場合には、これらの透明支持体は必ずしも必要ではな
い。
【0020】図1〜図3の透明電極層2、6、10、1
5、19、21に用いられる材料に対して以下の特性が
要求される。透明電極層2、6、10、15、19、2
1に用いられる材料としては、ZnO、InO、ITO
等がある。透明電極層2、6、10、15、19、21
に用いられる材料には、書き込み光、読み出し光に対し
て高い透過率を持つことが要求される。また、これら透
明電極層は、光学的に十分な平滑性を持たせる必要があ
る。
【0021】以下に、上記のような光アドレス型SLM
8、17、光変調器23を用いる本発明に基づいた画像
処理装置の構成とその駆動方式について図4、図5を例
に説明する。図4において、8は上記のような光アドレ
ス型SLM、23は光変調器、24は書き込み光用光
源、25は入力画像用原稿、26は書き込み光用光学フ
ィルター、27、32はシャッター、28はハーフミラ
ー、29は偏光子、30は検光子、31はCCD素子、
33は読み出し光用光学フィルター、34は読み出し光
用光源、35は光アドレス型SLM駆動用電源、36は
光変調器駆動用電源、37は書き込み光、38は読み出
し光である。
【0022】図4の配置において、入力画像用原稿25
に記録されている階調情報は、書き込み光用光源24か
らの書き込み光37の照射により、光アドレス型SLM
8に投影される。光アドレス型SLM8の情報記録層4
の光導電性により、入力画像の光強度に応じてその情報
記録層4中に光キャリアが生じる。光アドレス型SLM
8の透明電極層2、6間に電界が印加されているので、
発生した光キャリアは絶縁層3、5と情報記録層4の界
面に蓄積され、蓄積されたキャリア量に応じて情報記録
層4の電界強度が減少する。そのため、入力光情報に応
じた電界強度分布が情報記録層4内に発生し、入力情報
が記録される。
【0023】書き込み光用光源24は光アドレス型SL
M8の情報記録層4が感度を持つ波長を含んでいなけれ
ばならない。光源24が広い発光領域を持つ場合には、
書き込み光用光学フィルター26により必要な波長のみ
を取り出すようにしてもよい。光アドレス型SLM8に
投影された情報を記録するためには、上記のように、光
アドレス型SLM駆動用電源35から光アドレス型SL
M8に電圧印加されていなければならない。また、光ア
ドレス型SLM8に記録される階調情報を最適化するに
は、書き込み光7の照射エネルギー(照射時間と照射光
密度の積)が最適値になるように設定する必要がある。
この照射エネルギーはシャッター27の開閉時間によっ
て制御することができる。書き込み光用光源24とシャ
ッター27の代わりに、フラッシュランプ等のパルス光
源も使用できる。
【0024】光アドレス型SLM8に記録された情報の
読み取りは、以下のように行う。光アドレス型SLM8
の印加電圧は、記録時の電圧が保持されていなけらばな
らない。図4の配置において、光アドレス型SLM8に
ハーフミラー28を介して照射される読み出し光38に
は、光アドレス型SLM8の情報記録層4が感度を持た
ない波長域の単波長光を用いなければならない。このた
め、読み出し光用光源34が発する光は、このような制
限を満たさなければならない。利用する光源34がこの
制限を満たさない場合は、読み出し光用光源34と光ア
ドレス型SLM8の間に情報記録層4が感度を持たない
波長域の光のみを選択的に透過させる読み出し光用光学
フィルター33を設置しなければならない。
【0025】ハーフミラー28を介して記録時の書き込
み光37の光路に導入された読み出し光38は、偏光子
29により直線偏光化される必要がある。偏光子29、
読み出し光用光学フィルター33、ハーフミラー28の
順序は図示のものに限らないが、読み出し光用光源34
と光アドレス型SLM8の間に設置する必要がある。ま
た、偏光子29の偏光面は光アドレス型SLM8の情報
記録層4の電気光学効果が最も大きく利用できる角度で
設置することが望ましい。光アドレス型SLM8を通過
した読み出し光38は検光子30を通過する。この時、
検光子30の偏光面は、偏光子29のそれと垂直に設置
されている必要がある。検光子30によって取り出され
た読み出し光38はCCD素子31に投影され、電気信
号に変換して読み出すことが可能である。CCD素子3
1の代わりに写真フィルムを用い、画像を記録してもよ
い。また、変調画像をさらに他の画像処理装置に導入し
て、次の画像処理を行うようにすることも可能である。
【0026】このような配置において、光変調器23に
光変調器駆動用電源36から電圧印加を行わない場合の
出力画像は、従来の画像処理装置の出力と同じである。
すなわち、読み出し光38は光アドレス型SLM8の前
に設置された偏光子29により直線偏光状態にされ、さ
らに光アドレス型SLM8の情報記録層4を通過する
際、その電気光学効果により偏光状態が直線偏光から楕
円偏光に変化させられる。この偏光状態の変化は、情報
記録層4に記録されている電界強度に依存するため、楕
円偏光になった光を検光子30を通過させることによ
り、情報記録層4の電界強度分布を光強度分布として読
み出すことが可能となる。
【0027】さて、このような本発明による画像処理装
置において、記録画像の階調変調は、光アドレス型SL
M8と読み取り光38の同一直線上に配置された光変調
器23の印加電圧を変化させることによって行われる。
すなわち、図4の場合、読み出し光38は偏光子29に
より直線偏光にされ、この光が光アドレス型SLM8の
情報記録層4を通過する際、その電気光学効果により偏
光状態が直線偏光から楕円偏光に変化する。偏光状態の
変化は、前記の通り、情報記録層4に記録されている電
界強度に応じる。この楕円偏光は、光変調器23を通過
後さらにその電気光学効果により印加電圧に応じてさら
に偏光状態が変化し、全体として光アドレス型SLM8
の情報記録層4に印加する電圧を変化させ、情報記録層
4の電界強度分を全体にシフトさせた時と等価な偏光状
態の変化が生じ、その光が検光子30を通過することに
より、出力情報の階調が変調される。光変調器23の印
加電圧は、光変調器駆動用電源36の発生電圧を調節す
ることにより制御される。光変調器23は等価回路が抵
抗となるため、高電圧印加が可能となり、従来の画像処
理装置では不可能であった階調域への変調が可能とな
る。また、光アドレス型SLMのようなコンデンサー成
分が無視できるため、印加電圧の変化に対して高速応答
が可能である。さらに、光アドレス型SLMの印加電圧
を変化させないため、記録情報の解像度劣化がない特徴
がある。
【0028】このような本発明の画像処理装置による階
調変調の様子を図6を例にあげて説明する。図6は、光
変調器23の光変調層20にZnTe結晶を用いた場合
の階調変調の結果を示す図である。光変調器23の印加
電圧が0Vの時、光アドレス型SLM8の情報記録層4
に記録された階調情報は、図6の(a)で示される階調
域内にある。情報記録層4に記録された階調は、光変調
器23の印加電圧が高くなると、図6の(b)、(c)
のように変換される。図6の(a)は印加電圧3.9
V、(b)は印加電圧7.8Vである。
【0029】次に、図5を参照にして、図2の反射型の
光アドレス型SLM17を用いた画像処理装置の例を説
明する。図5において、17は反射型光アドレス型SL
M、23は光変調器、24は書き込み光用光源、25は
入力画像用原稿、26は書き込み光用光学フィルター、
27、32はシャッター、39は偏光ビームスプリッタ
ー、31はCCD素子、33は読み出し光用光学フィル
ター、34は読み出し光用光源、35は光アドレス型S
LM駆動用電源、36は光変調器駆動用電源、37は書
き込み光、38は読み出し光である。
【0030】この配置は、書き込みについては、図4の
場合と同様である。ただし、透過型光アドレス型SLM
8の代わりに反射型光アドレス型SLM17を用い、そ
の誘電体反射膜12側から情報記録層13へ書き込み光
37を照射している。
【0031】また、読み取りには、読み出し光源34か
ら発せられ、読み出し光用光学フィルター33、シャッ
ター32を経た光が、偏光ビームスプリッター39で直
線偏光にされ、光変調器23を経て、光アドレス型SL
M17の誘電体反射膜12と反対側から情報記録層13
へ入射し、誘電体反射膜12で反射され、再び情報記録
層13を通り、さらに再び光変調器23を経て、偏光ビ
ームスプリッター39で入射光と直交する直線偏光成分
38が取り出されて、CCD素子31に投影され、電気
信号に変換して読み出される。記録、読み出し原理は図
4の場合と同様であるが、光アドレス型SLM17の情
報記録層13、光変調器23の光変調層20をそれぞれ
往復するため、電気光学効果による変調作用が2倍にな
る。
【0032】ところで、書き込み光、読み込み光の照射
方法は、上記のような全面照射方式の他に、レーザー光
による光走査方式がある。この方式で階調情報を記録す
る場合、入力画像の階調情報は、レーザー光の光強度で
変化が与えられ、光走査入力される。また、この方式で
記録情報を読み出すには、同様に光走査で照射するが、
レーザー光強度は常に一定であることが必要である。レ
ーザー光源としては、アルゴンレーザー(514,48
8nm)ヘリウムレーザー(633nm)、半導体レー
ザー(780,810nm等)等が使用できる。この場
合、出力情報はフォトダイオード、パワーメーター等の
光電変換素子を利用して読み出すようにしてもよい。
【0033】以下、より具体的な実施例について説明す
る。 実施例1 図4に示す光学系を用いて動作確認を行った。光アドレ
ス型SLM8には、日本ガイシ(株)製ITI−PRO
Mも用い、読み出し光用光源34、書き込み光用光源2
4には、共に浜松ホトニクス(株)製高安定キセノンラ
ンプを使用した。読み出し光用単色フィルター33に
は、東芝ガラス(株)製単色フィルターKT−50、書
き込み光用単色フィルター26には、東芝ガラス(株)
単色フィルターKT−60を使用した。読み出し光38
は常に光アドレス型SLM8に照射されており、光アド
レス型SLM8を透過した読み出し光量をパワーメータ
ー31で測定し、読み出し光38に対する光アドレス型
SLM8の透過率を求めた。光変調器23には、両面を
光学研磨したZnSe結晶20にITO電極19、21
を蒸着したものを用いた。
【0034】光アドレス型SLM8に電圧+5kVを印
加すると、2〜3秒で読み出し光38の4%を透過し
た。次に、電圧+5kVを印加したまま、像情報を持つ
書き込み光37(最大約10μW/cm2 )を用いて光
アドレス型SLM8に1秒間投影し、入力像25に対し
てネガ・ポジ反転像を得た。
【0035】この状態で光変調器23の印加電圧を変化
させたところ、光アドレス型SLM8に記録された像情
報の階調を高速に変調することができた。
【0036】実施例2 図5に示す反射型の光学系を用いて動作確認を行った。
読み出し光用光源34、書き込み光用光源24には、共
に浜松ホトニクス(株)製高安定キセノンランプを使用
した。読み出し光用単色フィルター33には、東芝ガラ
ス(株)製単色フィルターKT−50、書き込み光用単
色フィルター26には、東芝ガラス(株)単色フィルタ
ーKT−60を使用した。読み出し光38は常に光アド
レス型SLM17に照射されており、光アドレス型SL
M17で反射した読み出し光量をパワーメーター31で
測定し、読み出し光38に対する光アドレス型SLM1
7の反射率を求めた。光変調器23には、両面を光学研
磨したZnSe結晶20にITO電極19、21を蒸着
したものを用いた。
【0037】光アドレス型SLM17に電圧+5kVを
印加すると、2〜3秒で読み出し光38の4%が反射し
た。次に、電圧+5kVを印加したまま、像情報を書き
込み光37(最大約10μW/cm2 )を用いて光アド
レス型SLM17に1秒間照射し、入力像25に対して
ネガ・ポジ反転層を得た。
【0038】この状態で光変調器23の印加電圧を変化
させ、光アドレス型SLM17に記録された像情報の階
調を高速に変調することができた。
【0039】以上、本発明の空間光変調素子を用いた画
像処理装置を実施例に基づいて説明したが、本発明はこ
れら実施例に限定されず種々の変形が可能である。例え
ば、光変調器として、電気光学効果のみならず、磁気光
学効果、機械的な運動等を利用して偏光状態を変えるも
のを用いることもできる。
【0040】
【作用】以上の説明から明らかなように、本発明の空間
光変調素子を用いた画像処理装置によると、光アドレス
型空間光変調素子と光変調器とを読み取り光の光軸上に
配置し、光アドレス型空間光変調素子に記録された画像
の階調情報を光変調器への印加電圧に応じて変調して読
み出すので、光アドレス型空間光変調素子への印加電圧
は変化させないため解像度の劣化は起きない。また、変
調は光変調器への印加電圧の調節によって行うので、応
答速度が速く、階調変調域が制限されることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いる透過型光アドレス型空間
光変調素子の構成図である。
【図2】本発明において用いる反射型光アドレス型空間
光変調素子の構成図である。
【図3】本発明において用いる光変調器の構成図であ
る。
【図4】本発明に基づく1つの形態の画像処理装置の構
成とその駆動方式を説明するための図である。
【図5】本発明に基づく他の形態の画像処理装置の構成
とその駆動方式を説明するための図である。
【図6】本発明の画像処理装置による階調変調の様子を
説明するための図である。
【符号の説明】
1、7、9、16、18、22…透明支持体 2、6、10、15、19、21…透明電極 3、5、11、14…絶縁層 4、13…情報記録層 8、17…光アドレス型SLM 12…誘電体反射膜 20…光変調層 23…光変調器 24…書き込み光用光源 25…入力画像用原稿 26…書き込み光用光学フィルター 27、32…シャッター 28…ハーフミラー 29…偏光子 30…検光子 31…CCD素子 33…読み出し光用光学フィルター 34…読み出し光用光源 35…光アドレス型SLM駆動用電源 36…光変調器駆動用電源 37…書き込み光 38…読み出し光 39…偏光ビームスプリッター
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】このような本発明の画像処理装置による階
調変調の様子を図6を例にあげて説明する。図6は、光
変調器23の光変調層20にZnTe結晶を用いた場合
の階調変調の結果を示す図である。光変調器23の印加
電圧が0Vの時、光アドレス型SLM8の情報記録層4
に記録された階調情報は、図6の(a)で示される階調
域内にある。情報記録層4に記録された階調は、光変調
器23の印加電圧が高くなると、図6の(b)、(c)
のように変換される。図6の(b)は印加電圧3.9
V、(c)は印加電圧7.8Vである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導電性と電気光学効果の2つの特性を
    利用して入力画像の階調が記録可能な光アドレス型空間
    光変調素子と、印加電圧に応じて偏光状態を変えること
    ができる光変調器とが直列に配置されて構成され、前記
    光アドレス型空間光変調素子に記録された画像の階調情
    報を前記光変調器への印加電圧に応じて変調して読み出
    すことを特徴とする空間光変調素子を用いた画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記光アドレス型空間光変調素子が透過
    型のものからなり、書き込み光と読み出し光を同じ方向
    から入射させるように構成したことを特徴とする請求項
    1記載の空間光変調素子を用いた画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記光アドレス型空間光変調素子が反射
    型のものからなり、書き込み光と読み出し光を反対方向
    から入射させるように構成したことを特徴とする請求項
    1記載の空間光変調素子を用いた画像処理装置。
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