JP3076213B2 - ホログラム作成装置 - Google Patents

ホログラム作成装置

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JP3076213B2
JP3076213B2 JP07038580A JP3858095A JP3076213B2 JP 3076213 B2 JP3076213 B2 JP 3076213B2 JP 07038580 A JP07038580 A JP 07038580A JP 3858095 A JP3858095 A JP 3858095A JP 3076213 B2 JP3076213 B2 JP 3076213B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書籍、カタログ・パン
フレット、カレンダー、パッケージ、テレフォンカー
ド、販売促進ツール、POPツール、プレミアムツー
ル、イベントツール、はがき、各種カード、IDカー
ド、許可証・認証、ディスプレイ等に使用される白色光
再生可能なイメージ型ホログラムを作成するホログラム
作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、太陽光や照明光などの白色再生可
能なイメージ型ホログラムを作成するには、以下の二つ
の方法があった。第1の方法は、図6に示すように口径
の大きいレンズを用いて物体のイメージを感光材料に結
像し、参照光をあてて、そのホログラムを感光材料を記
録する方法である。図6において、(61)は、物体照
射光、(62)は被写体、(63)は結像レンズ、(6
4)はホログラム乾板、(65)は実像、(66)は参
照光である。第2の方法は、図7に示すように、一度、
感光材料にフレネル型ホログラム(マスターホログラ
ム)を記録し、その再生像のホログラムを再び感光材料
に記録する方法である。図7(a)は、マスターホログ
ラムの記録の方法を示している。図7(a)において、
(71)は物体照射光、(72)は被写体、(73)は
物体反射光、(74)は参照光、(75)はマスターホ
ログラムである。図7(b)は、イメージホログラムの
記録の方法を示している。図7(b)において、(7
6)は被写体の実像、(77)はイメージホログラム、
(78)は参照光、(79)は(74)と共役な参照光
である。図7(c)は、イメージホログラムの再生の方
法を示している。図7(c)において、(80)は(7
8)と共役な参照光、(81)は被写体の像である。こ
こで第1の方法による場合には、口径の大きい高価なレ
ンズを使用しなければならず、広い場所が必要であっ
た。また、第2の方法による場合には、一度、フレネル
型ホログラムを作成しなければならないので、その露光
処理、現像処理や漂白処理等をしなければならないので
手間がかかっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の課題を
解決するためになされたものであって、口径の大きいレ
ンズを必要とせず、また、フレネル型ホログラムの露光
・現像・漂白処理が不要なホログラム作成装置を提供す
ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のホログ
ラム作成装置は、物体のフレネル型ホログラムを実時間
で作成するための第1のレーザ照射手段と、フレネル型
ホログラムをその上に作成するための液晶空間光変調素
子と、フレネル型ホログラムを実時間で再生し、イメー
ジ型ホログラムとして記録するための第2のレーザ照射
手段とからなり、第1のレーザ照射手段がパルスレーザ
を用い、第2のレーザ照射手段が連続光レーザを用い、
液晶空間光変調素子に強誘電性液晶を用いることを特徴
とする。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】請求項1に記載のホログラム作成装置によれ
ば、パルスレーザを用いる第1のレーザ照射手段によっ
て、物体からの光と参照光との干渉縞が、液晶空間光変
調素子の光導電層に形成される。強誘電性液晶を用いる
液晶空間光変調素子は、光書き込み型であるので、干渉
縞が液晶層にフレネル型ホログラムとして転写、記録さ
れる。連続光レーザを用いるのレーザ照射手段によ
って液晶層のフレネル型ホログラムを再生する。このよ
うに、液晶空間光変調素子を使用することにより、実時
間でホログラムの記録、再生を行うことができる。ま
た、第2のレーザ照射手段によって、再生像(実像)と
参照光との干渉光を再生像(実像)付近に配置した感光
材料にイメージホログラムとして記録する。また、フレ
ネル型ホログラムの回折効率が低い場合や、感光材料の
感度が悪い場合でも、連続光レーザによって確実に物体
のイメージ型ホログラムを作成することができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図面を
参照しながら説明する。
【0015】図1は本発明の構成を示す図である。図1
において、(2)はHe−Neレーザであり、(4)は
ビームエキスパンダーであり、(6)はハーフミラーで
あり、(9)、(10)はミラーであり、これらが、第
1のレーザ照射手段を形成する。(11)は被写体とし
ての物体である。(30)は液晶空間光変調素子であ
る。(20)はHe−Neレーザであり、(22)はビ
ームエキスパンダーであり、(24)はハーフミラーで
あり、(27)、(28)、(29)はミラーであり、
これらが第2のレーザ照射手段を形成する。(40)は
感光材料である。
【0016】図3は本発明によるイメージ型ホログラム
作成装置の動作順序を説明するためのフローチャートで
ある。図3に示すように、第1段階(S1)は、He−
Neレーザ(2)による液晶空間光変調素子(30)へ
の物体(11)のフレネル型ホログラムの記録である。
第2段階(S2)は、He−Neレーザ(20)による
前記フレネルホログラムの再生である。第3段階(S
3)は、前記He−Neレーザ(20)による感光材料
(40)への前記フレネルホログラム再生像(実像)の
イメージ型ホログラムの記録である。以下この3つの段
階に分けてそれぞれを説明する。
【0017】第1段階においては、液晶空間光変調素子
へのフレネル型ホログラムの記録が行われる。 図1に
おいて、He−Neレーザから出射された光(3)はビ
ームエキスパンダー(4)によってそのビーム径が広げ
られ光束(5)へと変換される。光束(5)はハーフミ
ラー(6)によって光束(7)と光束(8)に分けられ
る。光束(7)はミラー(9)とミラー(10)によっ
てその伝播方向を変えられ液晶空間光変調素子(30)
の光導電層(32)へと入射する。光束(8)は物体
(11)を照射する。物体(11)を照射した光束
(8)は、反射もしくは散乱される。反射・散乱光(1
2)は液晶空間光変調素子(30)の光束(7)の照射
領域に入射する。液晶空間光変調素子(30)の光導電
層(32)に入射した2つの光である光束(7)と反射
・散乱光(12)は互いに干渉しあい、図5に示すよう
に液晶空間光変調素子(30)の光導電層(32)に干
渉縞(41)を形成する。このようにして形成された干
渉縞(41)は屈折率分布として液晶層(31)に位相
回折格子(42)として転写される。このメカニズムを
以下に液晶空間光変調素子(30)の構成と動作ととも
に説明する。
【0018】図4は本発明に用いられた液晶空間光変調
素子(30)の構成を示す断面図である。図4におい
て、(33a)と(33b)はガラス基板、(34a)
と(34b)はITO等の透明電極、(35a)と(3
5b)はネマティック液晶をティルト配向させるための
配向膜、(32)は水素化アモルファスシリコン(a−
SI:H)等の光導電層、(38)はTiO2 等の高屈
折率誘電体とSiO2 等の低屈折率誘導体を交互に多層
積層した誘電体多層膜ミラー、(36a)と(36b)
はスペーサー、(31)は液晶層、(37)は交流電圧
である。
【0019】光導電層(32)であるa−Si:H膜の
形成は、透明電極(34a)としてITOが形成された
書き込み側のガラス基板(33a)上に、Ar(アルゴ
ン)とH2 (水素)との混合ガス中で、Siターゲット
を用いて、スパッタ法により成膜を行い、イントリンシ
ックなa−Si:H膜(32)を得る。このように形成
したa−Si:H膜(32)の特性は、例えば、暗導電
率が約10-10 S/cm、光導電率が約10-7S/cm
であり、その膜厚は約1.5μmである。ここで、本実
施例による液晶空間光変調素子(30)に用いる光導電
膜であるa−Si:H膜(32)としては、暗導電率と
光導電率との比が2桁以上もあり、特に100Hz以上
の周波数で駆動する場合には、光導電率が10-8S/c
m以上であることが望ましい。
【0020】誘導体多層膜ミラー(38)は十分に光導
電率の低い半導体と低屈折率誘導体を交互に多層積層し
たものであり、本実施例では、十分に光導電率の低い半
導体としてA−Si:Hを、低屈折率誘導体として2酸
化シリコンを用いた。
【0021】配向膜(35a)と(35b)は、ネマテ
ィック液晶をティルト配向させるためであって、SiO
をガラス基板面の法線方向に対して85゜角度で斜方蒸
着により形成することが望ましい。
【0022】このように形成した配向膜(35a)と
(35b)を対向させ、スペーサ(36a)と(36
b)により隙間を形成し、この隙間にネマティック液晶
を充填し、厚さ3μmの液晶層を形成する。本実施例
は、ネマティック液晶として、位相シフト量を十分に大
きくするために大きな複屈折を示すものが望ましく、例
えばメルク社のE44を使用し得る。なお、本実施例で
は、ネマティック液晶が印加される電圧の強さに応じ
て、ガラス基板面とほぼ平行な状態からガラス基板面と
垂直の状態に配向する正の誘電異方性を示すネマティッ
ク液晶をホモジニアス配向にして用いたが、負の誘電異
方性を示すネマティック液晶をホメオトロピック配向に
して用いても良い。
【0023】このようにして作製された本実施例の液晶
空間光変調素子の構造において、位相シフト量は、低い
空間周波数(位相回折格子)では、ネマティック液晶の
複屈折と液晶層の厚さの積になり、液晶層の厚さの厚い
方が位相シフト量は大きくなる。他方、高い空間周波数
では、むしろ液晶層の厚さの薄い方が位相シフト量は大
きくなる。従って、ホログラムを記録するのに必要な数
1001p/mm以上の高空間周波数で十分な回析効率
を得るためには、この高空間周波数領域で十分な位相シ
フト量を得ることができるように、液晶層の厚さは薄い
方が望ましく、本実施例では約3μmmである。また、
a−Si:H膜(32)の膜厚は、a−Si:H膜(3
2)と液晶層(31)との電気容量の比から液晶層と同
程度かそれ以上が望ましいが、本実施例の液晶空間光変
調素子(30)においては、ホログラムを記録するのに
必要な数1001p/mm以上の高空間周波数で十分な
回折効率を得るために、a−Si:H膜(32)の膜厚
を液晶層(31)より薄い1.5μmとするのが望まし
い。
【0024】つぎに、図5に基づいて、液晶空間光変調
素子(30)の動作について説明する。図5は液晶空間
光変調素子(30)のガラス基板(33a)と(33
b)と透明電極(34a)と(34b)を省略した断面
図である。図1で示したように、液晶空間光変調素子
(30)の光導電層(32)には光束(7)と物体(1
1)からの反射・散乱光(12)が入射し、お互い干渉
して干渉縞(41)が形成される。この干渉縞(41)
により、光導電層(32)に空間的インピーダンス分布
が形成される。さらに、液晶層(31)と光導電層(3
2)は直列的に電気接続されているため、これらのイン
ピーダンス変化は、液晶(31)への印加電圧の空間的
変化として反映される。この電圧の空間的変化に応じ
て、液晶分子の配向方向が変化し、位相回折格子(4
2)が形成される。このようにして、干渉縞(41)が
液晶層(31)上に転写される。この位相回折格子(4
2)は物体(11)のフレネル型ホログラムとなってい
る。
【0025】第2段階においては、フレネル型ホログラ
ムの再生が行われる。第1段階において液晶空間光変調
素子(30)の液晶層(31)に形成された物体(1
1)のフレネル型ホログラムの再生について説明する。
図1に示すHe−Neレーザ(20)から出射された光
(21)はビームエキスパンダー(22)により、ビー
ム径が広げられ光束(23)に変換される。光束(2
3)はハーフミラー(24)により光束(25)と光束
(26)に分割される。光束(26)はミラー(29)
によってその伝播方向を変えられ、光束(7)の伝播方
向の全く逆方向から液晶空間光変調素子(30)の液晶
層(31)を照射する。液晶層(31)には物体(1
1)のフレネル型ホログラムが位相回析格子(42)と
して記録されているので、そのホログララム再生像(実
像)は物体(11)の液晶空間光変調素子(30)の面
に対称な位置に形成される。
【0026】第3段階においては、イメージ型ホログラ
ムの記録が行われる。図2に示すように、感光材料(4
0)はホログラム再生像(実像)(50)の像内の位置
におかれる。また、感光材料(40)にはミラー(2
7)とミラー(28)とによって伝播方向を変えられた
光束(25)が感光材料(40)上方より照射される。
図1では、光束(25)は液晶空間光変調素子(30)
を透過しているように描かれているが、実際は液晶空間
光変調素子(30)の上方を通っていて、透過はしてい
ない。したがって、感光材料(40)面上にはホログラ
ム再生波(51)と光束(25)の干渉縞が形成され、
感光材料(40)が感光することによって干渉縞が記録
される。この感光材料(40)を現像・漂白処理をすれ
ば物体(11)のイメージ型ホログラムが作成できる。
【0027】このようにして、記録されたイメージ型ホ
ログラムは図2の光束(25)の方向と逆方向から太陽
光などの白色光を照射することによって記録された物体
(11)の再生像を見ることが可能になる。
【0028】つぎに、本発明の第2の実施例について説
明する。
【0029】第1の実施例では、第1のレーザ照射手段
の光源(2)及び第2のレーザ照射手段の光源(20)
に連続光を発するHe−Neレーザを用いていた。これ
らの光源をルビーレーザやYAGレーザ等のパルスレー
ザ装置に置き換えて使用することにより、動きのある物
体、例えば、人間のポートレートのような動く物体のイ
メージ型ホログラムを作成することができる。また、動
きのある物体を連続的にコマ撮りし、作成された複数の
イメージ型ホログラムを時間的に順番に再生させること
で動画のホログラムの再生が可能となる。コマ撮りの時
間間隔は液晶分子の応答速度で決まり、本実施例に用い
ている液晶空間光変調素子(30)では30msecの
間隔になる。なお、本実施例に用いる2台のパルスレー
ザのパルス持続時間とその発振タイミングは同一でなけ
ればならない。また、液晶空間光変調素子(30)の液
晶層(31)に物体(11)のフレネル型ホログラムを
形成させるのに使用するパルスレーザの出力は約10-8
秒の短い時間で液晶空間光変調素子(30)の液晶層
(31)に位相回折格子(42)を形成させなければな
らないので高出力であることが望ましい。具体的には、
ルビーレーザやYAGレーザであることが望ましい。ま
た、そのフレネル型ホログラムを再生させ感光材料(4
0)にイメージ型ホログラムを記録するのに使用するパ
ルスレーザの出力はそのレーザ光が液晶空間光変調素子
(30)の誘電体多層膜ミラー(38)を透過しない程
度のものが望ましい。具体的には、上記のルビーレーザ
やYAGレーザを用い、その出力をNDフィルターによ
って低くしてやればよく、また、半導体レーザのような
低出力のものでも、感光材料を露光できる出力のもので
あればよい。以上説明したようにして、本実施例では、
動く物体をコマ撮りしたイメージ型ホログラムを作成す
ることが可能になる。
【0030】つぎに、本発明の第3の実施例について説
明する。
【0031】第2の実施例では、液晶空間光変調素子
(30)の液晶層(31)に充填されている液晶はネマ
ティック液晶であった。ネマティック液晶を用いた場
合、液晶層(31)の位相回折格子(42)の記録保持
時間は光誘電層(32)に干渉縞が照射されている間で
ある。従って、液晶空間光変調素子(30)の液晶層
(31)に記録されたフレネル型ホログラムを再生し、
イメージ型ホログラムを感光材料(40)に記録する際
に、液晶空間光変調素子(30)の液晶層(31)に記
録されたフレネル型ホログラムの回折効率が低い場合
や、感光材料(40)の感度が悪い場合には、約10-8
秒であるパルス持続時間では感光材料(40)が十分に
露光されない場合がある。また、パルス持続時間が短い
から、そのレーザ出力を上げて使用すると光束(26)
が液晶空間光変調素子(30)の誘電体多層膜ミラー
(38)を透過し、光導電層(32)に達して空間的イ
ンピーダンス分布が変化し、液晶層(31)に記録され
ているフレネル型ホログラムを破壊してしまうことがあ
る。よって、メモリー性をもつ強誘電液晶を液晶空間光
変調素子(30)の液晶層(31)に充填した液晶空間
光変調素子(30)を用い、物体(11)にレーザ光を
照射し液晶空間光変調素子(30)の液晶層(31)に
フレネル型ホログラムを形成させるのに使用する第1の
レーザ照射手段のレーザとして高出力なパルスレーザを
使用し、また、そのフレネル型ホログラムを再生し、感
光材料(40)にイメージ型ホログラムを記録する第2
のレーザ照射手段のレーザとして、液晶空間光変調素子
(30)の誘電体多層膜ミラー(38)を透過しない程
度の出力の連続光発振のレーザを用いれば、パルスレー
ザによって液晶空間光変調素子(30)の液晶層(3
1)に記録された物体(11)のフレネル型ホログラム
は、パルスレーザが照射されていない間でも、その記録
を保持しつづける。そこで、前記連続光発振のレーザに
よって、フレネル型ホログラムが再生され、そのイメー
ジ型ホログラムが感光材料(40)に記録される。以上
説明したように、本実施例おいては、液晶空間光変調素
子(30)の液晶層(31)に記録されたフレネル型ホ
ログラムの回折効率が低い場合や、感光材料(40)の
感度が悪い場合でも、物体(11)のイメージ型ホログ
ラムを作成することができる。
【0032】つぎに本発明の第4の実施例について説明
する。
【0033】上述した第1、第2、第3の実施例におい
て、液晶空間光変調素子(30)の液晶層(31)に記
録されたフレネル型ホログラムを再生し、感光材料(4
0)にイメージ型ホログラムを記録する際に、液晶空間
光変調素子(30)のガラス基板(33b)の面に5か
ら10mmの隙間を持つ水平方向に長い一本のスリット
を置くことによって、上下視差を破棄したレインボウホ
ログラムが作成できる。作成されたイメージ型ホログラ
ムを白色光で再生する場合に、あまりボケずに観察する
ことが出来る。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載のホログラム作成装置に
よれば、液晶空間光変調素子を使用することにより、実
時間でホログラムの記録、再生を行うことができる。ま
た、大きな口径のレンズが不要であり、1度の露光・現
像・漂白処理でイメージ型ホログラムを作成することが
できるので、様々な物体のイメージ型ホログラムを作成
することができる。また、フレネル型ホログラムの回折
効率が低い場合や、感光材料の感度が悪い場合でも、連
続光レーザによって確実に物体のイメージ型ホログラム
を作成することができる。
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図である。
【図2】本発明の実施例の感光材料への再生像(実像)
と参照光の入射角度と再生像と感光材料の位置関係を説
明するための図である。
【図3】本発明によるホログラム作成装置の動作順序を
説明するための図である。
【図4】本発明の構成要素の1つである液晶空間光変調
素子の構造を説明するための図である。
【図5】本発明の構成要素の1つである液晶空間光変調
素子において、液晶層への位相回折格子の転写のメカニ
ズムを説明するための図である。
【図6】イメージ型ホログラムを作成する従来の方法を
示す図である。
【図7】イメージ型ホログラムを作成する従来の方法を
示す図である。
【符号の説明】
1 ホログラム作成装置 2 He−Neレーザ 3 光 4 ビームエキスパンダー 5 光束 6 ハーフミラー 7 光束 8 光束 9 ミラー 10 ミラー 11 物体 12 反射・散乱光 20 He−Neレーザ 21 光 22 ビームエキスパンダー 23 光 24 ハーフミラー 25 光束 26 光束 27 ミラー 28 ミラー 29 ミラー 30 液晶空間光変調素子 31 液晶層 32 光導電層 33a、33b ガラス基板 34a、34b 透明電極 35a、35b 配向膜 36a、36b スペーサー 37 交流電圧 38 誘電体多層膜ミラー 40 感光材料 41 干渉縞 42 位相回折格子 50 ホログラム再生像(実像) 51 ホログラム再生波
フロントページの続き (56)参考文献 黒川 隆志、”液晶空間光変調器”、 光学、社団法人応用物理学会分科会日本 光学会、平成5年8月、第22巻、第8 号、p469−470 本田 捷夫、”実時間ホログラム技術 の現状と動向”、光学、社団法人応用物 理学会分科会日本光学会、平成6年8 月、第23巻、第8号、p473−478 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03H 1/00 - 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体のフレネル型ホログラムを実時間で
    作成するための第1のレーザ照射手段と、前記フレネル
    型ホログラムをその上に作成するための液晶空間光変調
    素子と、前記フレネル型ホログラムを実時間で再生し、
    イメージ型ホログラムとして記録するための第2のレー
    ザ照射手段とからなるホログラム作成装置であって、前
    記第1のレーザ照射手段がパルスレーザを用い、前記第
    2のレーザ照射手段が連続光レーザを用い、前記液晶空
    間光変調素子に強誘電性液晶を用いることを特徴とする
    ホログラム作成装置
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Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
本田 捷夫、"実時間ホログラム技術の現状と動向"、光学、社団法人応用物理学会分科会日本光学会、平成6年8月、第23巻、第8号、p473−478
黒川 隆志、"液晶空間光変調器"、光学、社団法人応用物理学会分科会日本光学会、平成5年8月、第22巻、第8号、p469−470

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JPH08234650A (ja) 1996-09-13

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