JP3074122B2 - 内視鏡用処置具における採取刃体構造 - Google Patents

内視鏡用処置具における採取刃体構造

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JP3074122B2 JP07043254A JP4325495A JP3074122B2 JP 3074122 B2 JP3074122 B2 JP 3074122B2 JP 07043254 A JP07043254 A JP 07043254A JP 4325495 A JP4325495 A JP 4325495A JP 3074122 B2 JP3074122 B2 JP 3074122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手術や医療検査など
に用いられる内視鏡用処置具において、内視鏡を介して
体内に挿入される連動索の先端部に設けた処置部の採取
刃体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】実開昭
64ー26017号公報に示す従来の内視鏡用処置具に
おいては、内視鏡を介して体内に挿入される連動索(密
巻コイル製シースや操作ワイヤなど)の先端部に設けら
れた処置部の両採取刃体(生検カップ)が操作部により
遠隔操作されて開閉するようになっている。
【0003】このような内視鏡用処置具では、下記
(イ)〜(ロ)の点に留意しなければならない。 (イ) 両採取刃体の切れ味を向上させて体内組織の採
取を確実に行う。この点は手術や医療検査などの技術向
上に必要である。
【0004】(ロ) 両採取刃体の耐久性を向上させて
体内組織の採取を確実に行う。この点も手術や医療検査
などの技術向上に必要である。ところが、従来の内視鏡
用処置具においては、一般に、図6に示すように、両採
取刃体13,14の刃先部27が研削により設けられ、
その環状刃線28の延設方向Aに対し研削目Gの延設方
向Bが平行になっている。これは研削の容易性を考慮し
たものであるが、逆に下記(イ)〜(ロ)の欠点があ
る。
【0005】(イ) 両採取刃体13,14において、
その刃先部27にできる山27aと谷27bとがその環
状刃線28に対し平行になっているとともに、この環状
刃線28に沿って山28aまたは谷28bが延びる。従
って、切断時にこれらの山27a,28aが切断抵抗と
なるため、両採取刃体13,14の切れ味が悪くなって
体内組織の採取を確実に行うことができない。
【0006】(ロ) 図6(d)(e)に示すように刃
線28の延設方向Aに対し直交する平面P上で、図6
(c)の矢印方向の曲げ力FPが生じた場合、その曲げ
力FPに対し変形し易くなる。一方、図6(c)(d)
(e)に示すように刃線28の延設方向Aに対し平行な
平面Q上で、矢印方向の曲げ力FQが生じた場合につい
ては、刃先部27が環状であるため、刃先部27やその
刃線28の形状に関係なく曲げ強度は大きい。従って、
刃先部27やその刃線28の耐久性は前記曲げ力FPに
対し弱くなる。
【0007】本発明は、上記留意点に鑑み、切れ味や耐
久性を向上させる刃体構造を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】後記実施例の図面(図1
〜5)の符号を援用して本発明を説明する。内視鏡用処
置具においては、内視鏡を介して体内に挿入される連動
索(6)の先端部に設けられた処置部(10)が、操作
部(1)により遠隔操作されて作動されるようになって
いる。前記処置部(10)にあっては、前記連動索
(6)の操作ワイヤ(7)により両採取刃体(13,1
4)が開閉機構(12)を介して開閉可能に設けられて
いる。この両採取刃体(13,14)にあっては、それ
らの開閉に伴い接離する刃先部(27)が研削により設
けられている。
【0009】特に、この両採取刃体(13,14)の刃
先部(27)のうち少なくとも一方のものにあっては、
その刃線(28)の延設方向(A)に対し研削目(G)
の延設方向(B)をほぼ直交させて交差させた。
【0010】
【作用】両採取刃体(13,14)において、その刃先
部(27)に山(27a)と谷(27b)、特にその刃
線(28)に山(28a)と谷(28b)とができるの
で、切断時に刃先部(27)やその刃線(28)と体内
組織との切断抵抗が小さくなるとともに、切断後の体内
組織が刃先部(27)やその刃線(28)の山(27
a,28a)及び谷(27b,28b)に案内されて付
着しにくくなる。また、刃線(28)の延設方向(A)
に対し交差する平面(P)上で曲げ力(FP)が生じた
場合、その曲げ力(FP)に対し変形しにくくなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例にかかる内視鏡用処
置具を図1〜5を参照して説明する。
【0012】図1に示すように、操作部1は、筒体2と
口体3と第一指掛け体4と第二指掛け体5とを備えてい
る。この口体3は筒体2の先端部に嵌着されている。こ
の第一指掛け体4は筒体2の基端部に挿嵌され、筒体2
の延設方向回りで回動可能に支持されている。この第二
指掛け体5は筒体2に対しその延設方向へ移動可能に支
持されている。
【0013】図1に示す連動6は、内視鏡(図示せ
ず)を介して体内に挿入されるものであって、操作ワイ
ヤ7(図2参照)と保護パイプ8と保護コイル9とから
なる。前記筒体2内でこの操作ワイヤ7の基端部が保護
パイプ8内に挿入されて半田付けされている。この操作
ワイヤ7及び保護パイプ8は前記第二指掛け体5に挿入
されて連結されている。この保護コイル9は操作ワイヤ
7及び保護パイプ8の外周に巻装され、この保護コイル
9の基端部が前記口体3内で半田付けされてこの口体3
から引き出されている。この保護コイル9の先端部に処
置部10が取り付けられている。
【0014】この処置部10においては、図2及び図3
に示すように、保護コイル9の先端部に両腕部11が取
着され、この両腕部11に対し両採取刃体13,14が
開閉機構12を介して支持されている。この開閉機構1
2においては、両腕部11間で両採取刃体13,14の
レバー15,16が両腕部11上の固定中心軸17によ
り回動可能に支持され、この両レバー15,16の先端
部にそれぞれリンク18,19が永久中心軸20,21
により回動可能に支持されているとともに、この両リン
ク18,19の先端部が永久中心軸22により回動可能
に連結されている。この永久中心軸22には前記操作ワ
イヤ7の先端部が連結体23により取着されている。
【0015】図4に示すように、前記両採取刃体13,
14はカップ体24,25を有し、それらの外面から前
記レバー15,16が延設されている。この両カップ体
24,25はその内側に採取室26を有し、この採取室
26が開放されてその開放部26aの環状周縁に刃先部
27が形成されている。
【0016】前記第一指掛け体4と第二指掛け体5とに
指を掛け、この第二指掛け体5を第一指掛け体4に近付
けるように筒体2の延設方向へ移動させて操作ワイヤ7
を引くと、図1(a)及び図2(a)に示すように、前
記開閉機構12においてその固定中心軸17から永久中
心軸22が離れ、前記両カップ体24,25が互いに閉
じてその刃先部17が当接する。一方、この第二指掛け
体5を第一指掛け体4から離すように筒体2の延設方向
へ押すと、これに前記保護コイル9の戻り力も加わり、
図1(b)及び図2(b)に示すように、前記開閉機構
12においてその固定中心軸17に永久中心軸22が近
付き、前記両カップ体24,25が互いに開いてその刃
先部27が離れる。
【0017】前記両採取刃体13,14においては、そ
のカップ体24,25の開放部26aの環状周縁で外面
に砥石により刃付けが行われて前記刃先部27が形成さ
れている。この場合、図5(a)に示すように、この両
採取刃体13,14の刃先部27にあっては、その環状
刃線28の延設方向Aに対し研削目Gの延設方向B(両
カップ体24,25の開閉方向と一致)が直交して交差
している。従って、図5(b)に示すようにこの刃先部
27では研削目Gの山27aと谷27bとがこの延設方
向Bへ延びてこの環状刃線28に至り、図5(c)
(d)に示すようにこの環状刃線28の外面がその山2
8aと谷28bとで極めて浅い波形状になる。
【0018】本実施例は下記(イ)〜(ロ)の特徴を有
する。 (イ) 両採取刃体13,14のカップ体24,25に
おいて、その刃先部27に山27aと谷27b、特にそ
の環状刃線28に山28aと谷28bとができるので、
切断時に刃先部27やその刃線28と体内組織との切断
抵抗が小さくなるとともに、切断後の体内組織が刃先部
27やその刃線28の山27a,28a及び谷27b,
28bに案内されて付着しにくくなる。従って、両採取
刃体13,14の切れ味が向上して体内組織の採取を確
実に行うことができ、手術や医療検査などの技術向上に
役立つ。
【0019】(ロ) 同じく刃先部27の山27aと谷
27b、特にその環状刃線28の山28aと谷28bと
により、曲げ強度が大きくなる。すなわち、図5(c)
(d)に示すように刃線28の延設方向Aに対し直交す
る平面P上で、図4(b)及び図5(b)の矢印方向の
曲げ力FPが生じた場合、その曲げ力FPに対し変形し
にくくなる。一方、図5(b)(c)(d)に示すよう
に刃線28の延設方向Aに対し平行な平面Q上で、図5
(c)(d)の矢印方向の曲げ力FQが生じた場合につ
いては、カップ体24,25の刃先部27が環状である
ため、刃先部27やその刃線28の形状に関係なく曲げ
強度は大きい。従って、刃先部27やその刃線28の耐
久性が向上する。
【0020】前記実施例以外にも下記(イ)〜(ハ)の
ように構成してもよい。 (イ)研削目Gの延設方向Bは、前記実施例のように直
線的であっても、図示しないが円弧状であってもよい。
この場合にも、上記(イ)(ロ)の特徴を有する。
【0021】(ロ) 前記実施例では刃付けに砥石によ
る研削を利用したが、その他に例えば、ヤスリやバフや
サテン(朱子織の布)などを利用する。一般に狭義の研
削とは、砥石車に回転を与えて高速度で切削を行う加工
法を言うが、本発明に言う研削とは、広義に解して、こ
れらのものも含む。
【0022】(ハ) 前記実施例ではカップ体24,2
5の開放部26aの環状周縁で外面に砥石により刃付け
が行われて刃先部27が形成されているが、この環状周
縁の内面または内外両面に対し砥石により刃付けを行
う。
【0023】
【0024】
【発明の効果】本発明にかかる内視鏡用処置具によれ
ば、両採取刃体(13,14)の切れ味が向上して体内
組織の採取を確実に行うことができ、手術や医療検査な
どの技術向上に役立つ。また、曲げ強度が大きくなって
刃先部(27)やその刃線(28)の耐久性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は内視鏡用処置具において両採取刃体
の閉状態を示す一部切欠き正面図であり、(b)は同じ
く開状態を示す一部切欠き正断面図である。
【図2】 (a)は図1(a)の処置部を示す部分拡大
正断面図であり、(b)は図1(b)の処置部を示す部
分拡大正断面図である。
【図3】 図1(a)のXーX線視部分拡大図である。
【図4】 (a)は前記処置部の両採取刃体を示す部分
斜視図であり、(b)はこの両採取刃体の閉状態を示す
図2(a)の一部切欠き断面図である。
【図5】 (a)は図4(b)のY1 ーY1 線視概略部
分拡大図であり、(b)は(a)のY2 ーY2 線概略部
分拡大図であり、(c)は(a)のY3 ーY 3 線概略部
分拡大図であり、(d)は(a)のY4 ーY4 線概略部
分拡大図である。
【図6】 (a)は従来の内視鏡用処置具において両採
取刃体の閉状態を示す前記図4(b)相当図であり、
(b)は(a)のZ1 ーZ1 線視概略部分拡大図であ
り、(c)は(b)のZ2 ーZ2 線概略部分拡大図であ
り、(d)は(b)のZ3 ーZ3 線概略部分拡大図であ
り、(e)は(b)のZ4 ーZ4 線概略部分拡大図であ
る。
【符号の説明】
1…操作部、6…連動索、7…操作ワイヤ、10…処置
部、12…開閉機構、13…採取刃体、14…採取刃
体、24…カップ体、25…カップ体、27…刃先部、
28…刃線、G…研削目、A…刃線延設方向、B…研削
目延設方向。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡を介して体内に挿入される連動索
    (6)の先端部に設けた処置部(10)を操作部(1)
    により遠隔操作して作動させる内視鏡用処置具におい
    て、 前記処置部(10)にあっては、前記連動索(6)の操
    作ワイヤ(7)により両採取刃体(13,14)を開閉
    機構(12)を介して開閉可能に設け、 この両採取刃体(13,14)にあっては、それらの開
    閉に伴い接離する刃先部(27)を研削により設け、 この両採取刃体(13,14)の刃先部(27)のうち
    少なくとも一方のものにあっては、その刃線(28)の
    延設方向(A)に対し研削目(G)の延設方向(B)を
    ほぼ直交させて交差させたことを特徴とする内視鏡用処
    置具における採取刃体構造。
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