JP3074119B2 - 回転磁気記録再生装置 - Google Patents
回転磁気記録再生装置Info
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- JP3074119B2 JP3074119B2 JP07020481A JP2048195A JP3074119B2 JP 3074119 B2 JP3074119 B2 JP 3074119B2 JP 07020481 A JP07020481 A JP 07020481A JP 2048195 A JP2048195 A JP 2048195A JP 3074119 B2 JP3074119 B2 JP 3074119B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR(ビデオテープ
レコーダ)等の回転磁気記録再生装置に関し、より詳細
には、回転ドラムにおけるアース性能を向上させるため
のアースブラシ構造に関するものである。
レコーダ)等の回転磁気記録再生装置に関し、より詳細
には、回転ドラムにおけるアース性能を向上させるため
のアースブラシ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の回転磁気記録再生装置に
ついて、図5乃至図8とともに、以下説明する。ここ
で、図5は従来の回転磁気記録再生装置におけるドラム
装置を示す側断面説明図、図6は図5におけるa部を示
す要部分解説明図、図7はアースブラシ抵抗値を測定す
るための原理を説明するための回路図、図8は従来の回
転磁気記録再生装置における回転ドラムの1回転期間の
アースブラシ抵抗値の変化を示す説明図である。
ついて、図5乃至図8とともに、以下説明する。ここ
で、図5は従来の回転磁気記録再生装置におけるドラム
装置を示す側断面説明図、図6は図5におけるa部を示
す要部分解説明図、図7はアースブラシ抵抗値を測定す
るための原理を説明するための回路図、図8は従来の回
転磁気記録再生装置における回転ドラムの1回転期間の
アースブラシ抵抗値の変化を示す説明図である。
【0003】図5及び図6において、1は固定ドラム
で、シャフト2が焼き嵌め等により固定されている。3
は回転ドラムで、ボールベアリング4,4’が上下に焼
き嵌め等により固定されている。5は信号を伝達するた
めのロータリートランス・ステータ部で、固定ドラム1
に接着固定されている。6はロータリートランス・ロー
ター部で、回転ドラム3の下端に固定されている。
で、シャフト2が焼き嵌め等により固定されている。3
は回転ドラムで、ボールベアリング4,4’が上下に焼
き嵌め等により固定されている。5は信号を伝達するた
めのロータリートランス・ステータ部で、固定ドラム1
に接着固定されている。6はロータリートランス・ロー
ター部で、回転ドラム3の下端に固定されている。
【0004】固定ドラム1,回転ドラム3からなる組品
は、上下のボールベアリング4,4’にシャフト2を挿
入することによりドラム装置として構成され、その後上
方より予圧カラー7にてボールベアリング4’に必要な
圧力が掛けられた状態で、該予圧カラー7はネジにより
シャフト2に固定される。また、この組品状態におい
て、各ロータリートランス5,6は所定の隙間が空くよ
うに寸法設定されている。
は、上下のボールベアリング4,4’にシャフト2を挿
入することによりドラム装置として構成され、その後上
方より予圧カラー7にてボールベアリング4’に必要な
圧力が掛けられた状態で、該予圧カラー7はネジにより
シャフト2に固定される。また、この組品状態におい
て、各ロータリートランス5,6は所定の隙間が空くよ
うに寸法設定されている。
【0005】8は映像,音声等の磁気ヘッドで、ネジに
より回転ドラム3の所定位置に調整された上で固着され
ている。9は回転ドラム3を回転されるためのモーター
・ローター部で、ネジにより回転ドラム3と同心位置に
固定されている。10は回転ドラム3のアースをとるた
めのブラシ端子で、予圧カラー7の所定位置の穴に挿入
され、その先端部はボールベアリング4’の外輪上端面
に接触する状態となっている。
より回転ドラム3の所定位置に調整された上で固着され
ている。9は回転ドラム3を回転されるためのモーター
・ローター部で、ネジにより回転ドラム3と同心位置に
固定されている。10は回転ドラム3のアースをとるた
めのブラシ端子で、予圧カラー7の所定位置の穴に挿入
され、その先端部はボールベアリング4’の外輪上端面
に接触する状態となっている。
【0006】11は小型のコイルスプリングで、予圧カ
ラー7の穴内のブラシ端子10の上側へ挿入され、更に
その上側よりモーター・ステータ部12をネジで予圧カ
ラー7に固定することにより、コイルスプリング11は
所定の寸法に圧し縮められて、ブラシ端子10に必要な
接触圧を付勢している。この組品の状態で、モーター
9,12により、モーター・ローター9と回転ドラム3
の組品が回転することになるが、シャフト2は固定ドラ
ム1に固定されているため、該シャフト2が挿入された
ボールベアリング4,4’についても、シャフト2側で
ある内輪は回転せず、回転ドラム3側の外輪が回転する
ことになる。
ラー7の穴内のブラシ端子10の上側へ挿入され、更に
その上側よりモーター・ステータ部12をネジで予圧カ
ラー7に固定することにより、コイルスプリング11は
所定の寸法に圧し縮められて、ブラシ端子10に必要な
接触圧を付勢している。この組品の状態で、モーター
9,12により、モーター・ローター9と回転ドラム3
の組品が回転することになるが、シャフト2は固定ドラ
ム1に固定されているため、該シャフト2が挿入された
ボールベアリング4,4’についても、シャフト2側で
ある内輪は回転せず、回転ドラム3側の外輪が回転する
ことになる。
【0007】予圧カラー7はシャフト2に固定されてい
るので、該予圧カラー7の穴に挿入されたブラシ端子1
0は回転しない。その結果、回転ドラム3の回転中、ブ
ラシ端子10とボールベアリング4,4’の外輪部の接
点は回転中心からの距離と回転数の分だけ周速度をもつ
ことになり、VHS(登録商標)規格によるVTRの場
合で、約1.3m/秒程度となる。
るので、該予圧カラー7の穴に挿入されたブラシ端子1
0は回転しない。その結果、回転ドラム3の回転中、ブ
ラシ端子10とボールベアリング4,4’の外輪部の接
点は回転中心からの距離と回転数の分だけ周速度をもつ
ことになり、VHS(登録商標)規格によるVTRの場
合で、約1.3m/秒程度となる。
【0008】また、回転ドラム3の回転中、ボールベア
リング4,4’は内部の潤滑油によって内外輪間が通電
しない状態となるため、アースの経路としては、回転ド
ラム3、ボールベアリング4,4’の外輪部、ブラシ端
子10、コイルスプリング11、モーター・ステータ1
2の鉄板部、予圧カラー7、シャフト2、固定ドラム1
(GND部)の順となる。
リング4,4’は内部の潤滑油によって内外輪間が通電
しない状態となるため、アースの経路としては、回転ド
ラム3、ボールベアリング4,4’の外輪部、ブラシ端
子10、コイルスプリング11、モーター・ステータ1
2の鉄板部、予圧カラー7、シャフト2、固定ドラム1
(GND部)の順となる。
【0009】上記のように構成してなる回転磁気記録再
生装置におけるアースの状態について説明する。図7に
示すように、アースブラシ接点部の抵抗値を測定するた
め、ドラム装置のGND部とGNDより浮いた状態とな
る回転ドラム3との間に1Vの電圧を架けて、その途中
にある抵抗値bを有する抵抗を接続し、その両端の電圧
aをシンクロスクープにより観察する。
生装置におけるアースの状態について説明する。図7に
示すように、アースブラシ接点部の抵抗値を測定するた
め、ドラム装置のGND部とGNDより浮いた状態とな
る回転ドラム3との間に1Vの電圧を架けて、その途中
にある抵抗値bを有する抵抗を接続し、その両端の電圧
aをシンクロスクープにより観察する。
【0010】ここで、測定電圧値aによりブラシ端子部
10の抵抗値xは、 x[Ω]=(1−a[V])×b[Ω]/a[V] により求めることができる。
10の抵抗値xは、 x[Ω]=(1−a[V])×b[Ω]/a[V] により求めることができる。
【0011】図8は、回転ドラム3の1回転周期におけ
る電圧の状態を表すシンクロスコープの測定結果の2例
(同条件)であるが、抵抗値xが0Ωであれば、1Vの
ラインを示すはずであり、逆に抵抗値xが∞Ω(無限
大)であれば、GNDのラインを示すことになる。この
従来例においては、抵抗値xは抵抗値0Ωと∞Ωとの中
間である程度の変化幅をもっていることを示しており、
すなわち、回転ドラム3の1回転周期で、ある程度の抵
抗値が不安定な状態にあることを示している。尚、図8
に示す抵抗値xは平均数100Ω程度である。
る電圧の状態を表すシンクロスコープの測定結果の2例
(同条件)であるが、抵抗値xが0Ωであれば、1Vの
ラインを示すはずであり、逆に抵抗値xが∞Ω(無限
大)であれば、GNDのラインを示すことになる。この
従来例においては、抵抗値xは抵抗値0Ωと∞Ωとの中
間である程度の変化幅をもっていることを示しており、
すなわち、回転ドラム3の1回転周期で、ある程度の抵
抗値が不安定な状態にあることを示している。尚、図8
に示す抵抗値xは平均数100Ω程度である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の回転磁
気記録再生装置においては、ブラシ端子10がボールベ
アリング4’の外輪端面に直接接触し、且つ、回転ドラ
ム3の回転時に周速度をもつため、前記ボールベアリン
グ4’端面における表面粗さ等の面精度や、ボールベア
リング4’内部から滲み出すグリス(潤滑油)の影響
や、部品相互の材質的な相性等により、アースブラシ接
点部におけるアース抵抗が安定せず、回転ドラム3の帯
電に起因する画面のノイズ等を招来してしまうという問
題があった。
気記録再生装置においては、ブラシ端子10がボールベ
アリング4’の外輪端面に直接接触し、且つ、回転ドラ
ム3の回転時に周速度をもつため、前記ボールベアリン
グ4’端面における表面粗さ等の面精度や、ボールベア
リング4’内部から滲み出すグリス(潤滑油)の影響
や、部品相互の材質的な相性等により、アースブラシ接
点部におけるアース抵抗が安定せず、回転ドラム3の帯
電に起因する画面のノイズ等を招来してしまうという問
題があった。
【0013】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、アースブラシ接点におけるアース抵抗を小
さく且つ安定させることにより、アース性能を向上させ
て画質の安定化を実現することができる回転磁気記録再
生装置を提供することを目的とする。
ものであり、アースブラシ接点におけるアース抵抗を小
さく且つ安定させることにより、アース性能を向上させ
て画質の安定化を実現することができる回転磁気記録再
生装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の本発明の回転磁気
記録再生装置は、回転磁気ヘッドを有する回転ドラムに
おけるアースをとるために、アースブラシを該回転ドラ
ム内の回転部材に接触させ、前記アースブラシと回転部
材との間に介在し、両部材の接触を中継するアース中継
部材を設け、前記アース中継部材は、回転ドラムに固着
される取付部を有し、前記アースブラシはモータ・ステ
ータ部に取り付けるものである。第2の本発明の回転磁
気記録再生装置は、回転磁気ヘッドを有する回転ドラム
におけるアースをとるために、アースブラシを該回転ド
ラム内の回転部材に接触させ、前記アースブラシと回転
部材との間に介在し、両部材の接触を中継するアース中
継部材を設け、前記アースブラシをアース中継部材に定
圧接させる弾性部材を設け、該弾性部材による弾性力を
0.1N〜0.3Nとしてなるものである。
記録再生装置は、回転磁気ヘッドを有する回転ドラムに
おけるアースをとるために、アースブラシを該回転ドラ
ム内の回転部材に接触させ、前記アースブラシと回転部
材との間に介在し、両部材の接触を中継するアース中継
部材を設け、前記アース中継部材は、回転ドラムに固着
される取付部を有し、前記アースブラシはモータ・ステ
ータ部に取り付けるものである。第2の本発明の回転磁
気記録再生装置は、回転磁気ヘッドを有する回転ドラム
におけるアースをとるために、アースブラシを該回転ド
ラム内の回転部材に接触させ、前記アースブラシと回転
部材との間に介在し、両部材の接触を中継するアース中
継部材を設け、前記アースブラシをアース中継部材に定
圧接させる弾性部材を設け、該弾性部材による弾性力を
0.1N〜0.3Nとしてなるものである。
【0015】
【作用】本発明の回転磁気記録再生装置においては、ア
ースブラシと回転部材との接触をアース中継部材を介し
ているため、アースブラシ接点におけるアース抵抗を小
さく且つ安定させることが可能になり、アース性能を向
上させて画質の安定化を実現することができる。
ースブラシと回転部材との接触をアース中継部材を介し
ているため、アースブラシ接点におけるアース抵抗を小
さく且つ安定させることが可能になり、アース性能を向
上させて画質の安定化を実現することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の回転磁気記録再生装置の一実
施例を、図1乃至図4とともに説明するが、上記従来例
と同一部分には同一符号を使用し、その説明は省略す
る。ここで、図1は本実施例の回転磁気記録再生装置に
おけるドラム装置上部を示す要部側断面説明図、図2は
本実施例の回転磁気記録再生装置におけるドラム装置上
部を示す要部分解説明図、図3は本実施例の回転磁気記
録再生装置におけるアース中継部材を示す斜視説明図、
図4は本実施例の回転磁気記録再生装置における回転ド
ラムの1回転期間のアースブラシ抵抗値の変化を示す説
明図である。
施例を、図1乃至図4とともに説明するが、上記従来例
と同一部分には同一符号を使用し、その説明は省略す
る。ここで、図1は本実施例の回転磁気記録再生装置に
おけるドラム装置上部を示す要部側断面説明図、図2は
本実施例の回転磁気記録再生装置におけるドラム装置上
部を示す要部分解説明図、図3は本実施例の回転磁気記
録再生装置におけるアース中継部材を示す斜視説明図、
図4は本実施例の回転磁気記録再生装置における回転ド
ラムの1回転期間のアースブラシ抵抗値の変化を示す説
明図である。
【0017】本実施例の回転磁気記録再生装置は、図1
乃至図3に示すように、ボールベアリング4’と予圧カ
ラー7との間にアース中継部材13を介在して構成して
いる。このアース中継部材13は、りん青銅による薄板
状の形状となっていて、下側面がボールベアリング4’
の外輪上端面に接触すると同時に、外周に設けられた複
数の爪部13aが回転ドラム3のボールベアリング保持
部外周の溝部に嵌合し、自ら固着される構造となってい
る。
乃至図3に示すように、ボールベアリング4’と予圧カ
ラー7との間にアース中継部材13を介在して構成して
いる。このアース中継部材13は、りん青銅による薄板
状の形状となっていて、下側面がボールベアリング4’
の外輪上端面に接触すると同時に、外周に設けられた複
数の爪部13aが回転ドラム3のボールベアリング保持
部外周の溝部に嵌合し、自ら固着される構造となってい
る。
【0018】また、アース中継部材13の内径部は、後
からシャフト2に挿入される予圧カラー7がボールベア
リング4’の内輪部に当接する部分を逃げる状態となっ
ており、アース中継部材13の外径部は、ボールベアリ
ング4’の外輪部をカバーする寸法となっている。さら
に、予圧カラー7についても、固定時に高さ方向の隙間
がアース中継部材13に干渉しない寸法となっている。
からシャフト2に挿入される予圧カラー7がボールベア
リング4’の内輪部に当接する部分を逃げる状態となっ
ており、アース中継部材13の外径部は、ボールベアリ
ング4’の外輪部をカバーする寸法となっている。さら
に、予圧カラー7についても、固定時に高さ方向の隙間
がアース中継部材13に干渉しない寸法となっている。
【0019】予圧カラー7の固定後、該予圧カラー7の
穴にブラシ端子10及びコイルスプリング11を順に挿
入し、その上方よりモーター・ステーター12の鉄板部
により押さえることによって、コイルスプリング11の
付勢力によりブラシ端子10に0.1〜0.3Nの圧接
力が与えられる状態で固定される。
穴にブラシ端子10及びコイルスプリング11を順に挿
入し、その上方よりモーター・ステーター12の鉄板部
により押さえることによって、コイルスプリング11の
付勢力によりブラシ端子10に0.1〜0.3Nの圧接
力が与えられる状態で固定される。
【0020】尚、この圧接力0.1〜0.3Nは、アー
ス抵抗、ブラシ端子10の摩耗、回転ドラム3に与える
負荷等を考慮し、実験により求められた最適条件であ
る。ここで、0.1Nより小さな触圧の場合、ブラシ端
子10の接触状態が不安定になり、ブラシ接点部の抵抗
値も不安定になり、0.3Nより大きくなると、回転ド
ラム3に対する負荷が増大し、ドラム装置の基本的機能
に悪影響を与えるばかりでなく、ブラシ端子10の摩耗
が早まり、ブラシ接点部の抵抗値の状態も含めて寿命が
短くなる。
ス抵抗、ブラシ端子10の摩耗、回転ドラム3に与える
負荷等を考慮し、実験により求められた最適条件であ
る。ここで、0.1Nより小さな触圧の場合、ブラシ端
子10の接触状態が不安定になり、ブラシ接点部の抵抗
値も不安定になり、0.3Nより大きくなると、回転ド
ラム3に対する負荷が増大し、ドラム装置の基本的機能
に悪影響を与えるばかりでなく、ブラシ端子10の摩耗
が早まり、ブラシ接点部の抵抗値の状態も含めて寿命が
短くなる。
【0021】上記のように構成してなる回転磁気記録再
生装置によれば、ブラシ接点部においてボールベアリン
グ4’の外輪端面の面精度の影響を受けないばかりでな
く、ボールベアリング4’内部より滲み出すグリスを遮
断することができ、従って、アース状態を安定させるこ
とができる。
生装置によれば、ブラシ接点部においてボールベアリン
グ4’の外輪端面の面精度の影響を受けないばかりでな
く、ボールベアリング4’内部より滲み出すグリスを遮
断することができ、従って、アース状態を安定させるこ
とができる。
【0022】また、アース中継部材13の形状により、
径方向におけるブラシ端子10の接触範囲の自由度が増
すため、ブラシ接点位置を径中心方向へ移動すること
で、ブラシ接点の周速度を小さくすることが可能であ
る。さらに、前記アース中継部材13をりん青銅等の銅
を主体とした材質にすることによって、アースブラシ材
との相性が向上し、周速度をもつブラシ接点においてア
ース抵抗を小さくすることができる。
径方向におけるブラシ端子10の接触範囲の自由度が増
すため、ブラシ接点位置を径中心方向へ移動すること
で、ブラシ接点の周速度を小さくすることが可能であ
る。さらに、前記アース中継部材13をりん青銅等の銅
を主体とした材質にすることによって、アースブラシ材
との相性が向上し、周速度をもつブラシ接点においてア
ース抵抗を小さくすることができる。
【0023】図4は、アースの状態についてブラシ接点
部の抵抗値を測定するため、図7に示した上記従来例と
同様の方法により、シンクロスコープで観測した回転ド
ラム3の1回転周期における電圧値のデータ2例(同条
件)である。これによると、電圧値aは部分的に若干の
乱れがあるものの、1Vライン近くを示していることか
ら、アースブラシ接点部の抵抗値xは0Ωに近い状態で
安定していることが分かる。
部の抵抗値を測定するため、図7に示した上記従来例と
同様の方法により、シンクロスコープで観測した回転ド
ラム3の1回転周期における電圧値のデータ2例(同条
件)である。これによると、電圧値aは部分的に若干の
乱れがあるものの、1Vライン近くを示していることか
ら、アースブラシ接点部の抵抗値xは0Ωに近い状態で
安定していることが分かる。
【0024】
【発明の効果】本発明の回転磁気記録再生装置は、上述
したような構成であるので、アースブラシと回転部材と
の接触をアース中継部材を介しているため、アースブラ
シ接点におけるアース抵抗を小さく且つ安定させること
が可能になり、アース性能を向上させて画質の安定化を
実現することができる。
したような構成であるので、アースブラシと回転部材と
の接触をアース中継部材を介しているため、アースブラ
シ接点におけるアース抵抗を小さく且つ安定させること
が可能になり、アース性能を向上させて画質の安定化を
実現することができる。
【図1】本発明の回転磁気記録再生装置の一実施例にお
けるドラム装置上部を示す要部側断面説明図である。
けるドラム装置上部を示す要部側断面説明図である。
【図2】本発明の回転磁気記録再生装置の一実施例にお
けるドラム装置上部を示す要部分解説明図である。
けるドラム装置上部を示す要部分解説明図である。
【図3】本発明の回転磁気記録再生装置の一実施例にお
けるアース中継部材を示す斜視説明図である。
けるアース中継部材を示す斜視説明図である。
【図4】本発明の回転磁気記録再生装置の一実施例にお
ける回転ドラムの1回転期間のアースブラシ抵抗値の変
化を示す説明図である。
ける回転ドラムの1回転期間のアースブラシ抵抗値の変
化を示す説明図である。
【図5】従来の回転磁気記録再生装置におけるドラム装
置を示す側断面説明図である。
置を示す側断面説明図である。
【図6】図5におけるa部を示す要部分解説明図であ
る。
る。
【図7】アースブラシ抵抗値を測定するための原理を説
明するための回路図である。
明するための回路図である。
【図8】従来の回転磁気記録再生装置における回転ドラ
ムの1回転期間のアースブラシ抵抗値の変化を示す説明
図である。
ムの1回転期間のアースブラシ抵抗値の変化を示す説明
図である。
1 固定ドラム 2 シャフト 3 回転ドラム 4,4’ボールベアリング 5 ロータリートランス・ステータ部 6 ロータリートランス・ローター部 7 予圧カラー 8 磁気ヘッド 9 モーター・ローター部 10 ブラシ端子 11 コイルスプリング 12 モーター・ステータ部 13 アース中継部材 13a 爪部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−215340(JP,A) 特開 平6−333201(JP,A) 特開 平2−9042(JP,A) 特開 平8−50743(JP,A) 特開 平7−65435(JP,A) 特開 平8−194984(JP,A) 実開 平2−144110(JP,U) 実開 昭61−52316(JP,U) 実開 平4−121002(JP,U) 実開 昭62−117723(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/52,5/53 G11B 15/00 321
Claims (2)
- 【請求項1】 回転磁気ヘッドを有する回転ドラムにお
けるアースをとるために、アースブラシを該回転ドラム
内の回転部材に接触させてなる回転磁気記録再生装置に
おいて、前記アースブラシと回転部材との間に介在し、
両部材の接触を中継するアース中継部材を設け、前記ア
ース中継部材は、回転ドラムに固着される取付部を有
し、前記アースブラシはモータ・ステータ部に取り付け
たことを特徴とする回転磁気記録再生装置。 - 【請求項2】 回転磁気ヘッドを有する回転ドラムにお
けるアースをとるために、アースブラシを該回転ドラム
内の回転部材に接触させてなる回転磁気記録再生装置に
おいて、前記アースブラシと回転部材との間に介在し、
両部材の接触を中継するアース中継部材を設け、前記ア
ースブラシをアース中継部材に定圧接させる弾性部材を
設け、該弾性部材による弾性力を0.1N〜0.3Nと
したことを特徴とする回転磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07020481A JP3074119B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 回転磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07020481A JP3074119B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 回転磁気記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08212620A JPH08212620A (ja) | 1996-08-20 |
JP3074119B2 true JP3074119B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=12028325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07020481A Expired - Fee Related JP3074119B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 回転磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3074119B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030065087A (ko) * | 2002-01-29 | 2003-08-06 | 삼성전자주식회사 | 테이프 레코더의 헤드드럼 접지구조 |
-
1995
- 1995-02-08 JP JP07020481A patent/JP3074119B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08212620A (ja) | 1996-08-20 |
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