JP3073982U - 小冊子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 見開き状態において紙面が自動的に広く拡大
するように折畳み紙を畳み込み、それによって名所・史
跡・観光等の案内、各種地図、パンフレット等を容易
に、しかも非常に見やすい状態にして見られるようにし
た小冊子を得る。 【解決手段】 一側において開閉自在に接合した２枚の
台紙１，１と、これら２枚の台紙１，１間に貼着され、
それらの台紙１，１間に挟み込まれた折畳み紙２とから
なり、該折畳み紙２が、上記２枚の台紙１，１を広げた
状態において全開して折畳み紙２表面全体を露出させる
ように折り畳まれた構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、名所・史跡・観光等の案内、各種地図、パンフレット等として利用 するのに好適な小冊子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

各地の名所・史跡・観光の案内、各種地図、パンフレット等は、通常、携帯・ 保管しやすいように幾重にも折り曲げられて小さく折り畳まれているものである 。 しかしながら、このように幾重にも折り曲げられたパンフレット等は、それを 広げるのが非常に面倒で、また、広げたものを元通りに折り畳むのも案外手間が かかるものであるため、実際には扱いにくいものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、見開き状態にしたときに紙面が自動的に広く拡大するように 畳み込み、それによって名所・史跡・観光等の案内、各種地図、パンフレット等 を容易に、しかも非常に見やすい状態にして見られるようにした小冊子を提供す ることにある。 また、見開き状態から台紙を閉じたとき、紙面が自動的に折畳む小冊子を提供 することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための本考案の小冊子は、一側において開閉自在に接合し た少なくとも２枚の台紙と、２枚の台紙間に貼着され、それらの台紙間に挟み込 まれた折畳み紙とからなり、上記折畳み紙が、上記２枚の台紙を広げた状態にお いて全開して折畳み紙表面全体を露出させるように折り畳まれたことを特徴とす るものである。

【０００５】 本考案の具体的な構成態様によれば、上記折畳み紙が、見開き状態において、 その中央部付近で交差し、各台紙の一側同士の接合により生じた接合線に対して ほぼ４５°の角度をなす４つの谷折りの第１谷折り目線を有すると共に、これら ４つの第１谷折り目線の交点から接合線に沿う山折りの第１山折り目線を有し、 各第１谷折り目線上の一点から上記接合線と平行する方向及び該接合線と直交 する方向にそれぞれ延びる、谷折りの第２谷折り目線及び第３谷折り目線と、第 １乃至第３谷折り目線が交差する部分から、第１谷折り目線の延長方向に延びる 山折りの第２山折り目線とを備えている。

【０００６】 このような本考案の小冊子は、台紙を開くだけで、台紙間に折り畳まれた折畳 み紙が自動的に全開して見開き状態となり、折畳み紙の表面が露出する。 したがって、上記折畳み紙の表面に、各種案内や地図を記載して使用すること により、それらの案内や地図を見やすい状態に簡単に見開き状態とすることがで き。また、見開き状態から台紙を閉じたときは、自動的に折畳み紙が折り畳まれ るため、扱いが非常に容易である。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１乃至図４は、本考案に係る小冊子の一実施例を示すもので、この実施例の 小冊子は、一側において開閉自在に接合した２枚の台紙１，１と、これら２枚の 台紙１，１間に貼着され、それらの台紙１，１間に挟み込まれた折畳み紙２とか らなる。

【０００８】 上記各台紙１は、それぞれ上記折畳み紙２より若干厚めの矩形状に形成された もので、これらの台紙１，１は、対応する一側同士を見開き状に開閉自在に接合 されている。 この実施例では、一枚の紙を中央で折目線１ａにより開閉自在に折り曲げるこ とにより形成された矩形状の各半部をそれぞれ台紙１，１としている。

【０００９】 上記折畳み紙２は、その表面に各種の案内や地図が記載される矩形状に形成さ れたもので、上記台紙１，１を閉じた状態のおいては、それらの台紙１，１間か らはみ出ない程度の大きさに折り畳まれ（図２参照）、台紙１，１を広げた状態 においては、全開して表面全体を露出させるようになっている（図１参照）。 なお、この折畳み紙２は、その軸方向長さを、上記台紙１，１を開いた状態に おけるその軸方向長さに比べて若干小さくしたものとしている。

【００１０】 上記折畳み紙２の具体的な構成は以下の通りである。 即ち、この折畳み紙２は、その見開き状態において、台紙１，１の一側同士の 接合により生じた接合線、即ち、上記折目線１ａの中央部付近で交差し、該折目 線１ａに対してほぼ４５°の角度をなす４つの谷折りの第１谷折り目線３を有す ると共に、これら４つの第１谷折り目線の交点からに折目線１ａに沿う２本の山 折りの第１山折り目線４を有している。 さらに、各第１谷折り目線３上の一点から上記折目線１ａと平行する方向及び 該折目線１ａと直交する方向にそれぞれ延びる、谷折りの第２谷折り目線５及び 第３谷折り目線６と、第１乃至第３谷折り目線３，５，６が交差する部分から、 第１谷折り目線の延長方向に延びる山折りの第２山折り目線７とがそれぞれ形成 されている。なお、図１において山折り目線は実線で、谷折り目線は点線で示し ている。 そして、上記台紙１，１を開閉により、それぞれの山折り目線４，７や各谷折 り目線３，５，６が伸びたり折れ曲がったりすることにより、折畳み紙２を広げ たり規則的に折畳んだりするようになっている。

【００１１】 この実施例においては、それぞれの第１乃至第３谷折り目線３，５，６、及び 第２山折り目線６の交差する４点を、４つの第１山折り目線１の交点から等距離 に位置させていて、これにより、折畳み紙２をバランスよく開閉させるようにし ている。しかしながら、この交差する４点は、必ずしも４つの第１山折り目線１ の交点から等距離に位置させる必要はなく、折畳み紙２の大きさや形状等によっ て設定することができる。

【００１２】 上記構成を有する小冊子は、折畳み紙２の表面に記載された各種の案内や地図 を見るときは、台紙１，１を開く。このとき、台紙１，１間に折り畳まれた折畳 み紙２は、自動的に全開して見開き状態となり、折畳み紙２の表面が露出するた め、それらの案内や地図を見やすい状態に簡単に見開き状態とすることができる 。 一方、小冊子をしまうときときは、台紙１，１を閉じるが、このとき、折畳み 紙２のそれぞれの山折り目線４，７及び谷折り目線３，５，６が折れ曲がって自 動的、且つ規則的に該折畳み紙２を台紙１，１に折り畳まれるため、従来のよう に幾重にも折り畳む手数もなく、非常に簡単に、しかもきれいに折り畳むことが できる。

【００１３】 上記実施例では、台紙１や折畳み紙２を矩形状としているが、任意の形状を用 いることができ、さらに、折畳み紙２は、その折り畳んだ状態が台紙１，１から はみ出る大きさであっても、逆に小さくてもよい。

【００１４】 また、上記実施例においては、２枚の台紙１，１を用いた場合を述べているが 、台紙１を３枚以上用いて一側においてそれぞれを開閉自在に接合し、各台紙１ ，１間に折畳み紙２をそれぞれ挟み込ませ、あるいは一部に折畳み紙２を、他の 一部に説明等を記入した紙葉を挟み込ませることにより、単数または複数の中間 台紙を有する複数ページからなる小冊子とすることもできる。

【００１５】 なお、この考案の小冊子の用途は、名所・史跡・観光等の案内、各種地図、パ ンフレット等に限るものではなく、各種印刷物、刊行物として利用することがで きることは勿論である。

【００１６】

【考案の効果】

以上に詳述したように、本考案の小冊子によれば、台紙を開くだけで、台紙間 に折り畳まれた折畳み紙が自動的に全開して見開き状態となり、折畳み紙の表面 が露出するため、上記折畳み紙の表面に、各種案内や地図を記載して使用するこ とにより、それらの案内や地図を見やすい状態に簡単に見開き状態とすることが でき、扱いも非常に容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る小冊子の一実施例の台紙を広げた
状態を示す正面図である。ただし、折畳み紙表面におけ
る実線は山折り目線を、破線は谷折り目線をそれぞれ示
している。

【図２】図１の小冊子の折り畳んだ状態を示す側面図で
ある。

【図３】図１の小冊子の斜視図である。

【図４】図３とは異なる状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 台紙 １ａ 折目線 ２ 折畳み紙 ３ 第１谷折り目線 ４ 第１山折り目線 ５ 第２谷折り目線 ６ 第３谷折り目線 ７ 第２山折り目線

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一側において開閉自在に接合した少なくと
   も２枚の台紙と、２枚の台紙間に貼着され、それらの台
   紙間に挟み込まれた折畳み紙とからなり、 上記折畳み紙が、上記２枚の台紙を広げた状態において
   全開して折畳み紙表面全体を露出させるように折り畳ま
   れた、ことを特徴とする小冊子。
2. 【請求項２】上記折畳み紙が、見開き状態において、そ
   の中央部付近で交差し、各台紙の一側同士の接合により
   生じた接合線に対してほぼ４５°の角度をなす４つの谷
   折りの第１谷折り目線を有すると共に、これら４つの第
   １谷折り目線の交点から接合線に沿う山折りの第１山折
   り目線を有し、 各第１谷折り目線上の一点から上記接合線と平行する方
   向及び該接合線と直交する方向にそれぞれ延びる、谷折
   りの第２谷折り目線及び第３谷折り目線と、第１乃至第
   ３谷折り目線が交差する部分から、第１谷折り目線の延
   長方向に延びる山折りの第２山折り目線とを備えてい
   る、ことを特徴とする請求項１に記載の小冊子。