JP3073378B2 - セット予備方式の現用/予備切替え装置 - Google Patents

セット予備方式の現用/予備切替え装置

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JP3073378B2
JP3073378B2 JP05314675A JP31467593A JP3073378B2 JP 3073378 B2 JP3073378 B2 JP 3073378B2 JP 05314675 A JP05314675 A JP 05314675A JP 31467593 A JP31467593 A JP 31467593A JP 3073378 B2 JP3073378 B2 JP 3073378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、運用中の伝
送装置に異常が発生すると、この運用装置を正常な伝送
装置に切り替えるセット予備方式の現用/予備切替え装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】伝送路におけるフェージングや、回線断
等を救済するため、あるいは機器や回線の保守の際に通
信を中断させないために、伝送路上の重要な装置には、
一般に、予備の装置が設けられている。この場合、予備
装置の配置方式には、システム予備方式とセット予備方
式がある。
【0003】ここで、システム予備方式とは、現用シス
テムのほかに、あらかじめ、別の無線周波数を用いた予
備システムを準備しておき、現用システムに障害が発生
した場合、予備システムに切り替える方式である。ま
た、セット予備方式とは、伝送システムを構成する各装
置ごとに予備装置を用意し、障害発生時に予備の装置に
切り替える方式である。このセット予備方式は、現用シ
ステム数が少ない伝送システムなどによく用いられる。
【0004】なお、上述した各予備方式は、例えば、
“「ディジタルマイクロ波通信」第295頁;株式会社
企画センター発行”に記載されている。
【0005】図2は、セット予備方式を用いたディジタ
ル多重無線装置の構成を示すブロック図である。図示の
装置は、沖電気工業株式会社の製品に添付される2GH
z帯PCM対向多重通信無線装置取扱説明書に記載され
た装置を簡略化したものである。なお、図2には、装置
の送信系と受信系のうち、送信系を代表として示す。図
2において、1は現用の送信装置であり、2は予備の送
信装置である。3は現用装置1と予備装置2の切替えを
行う送信切替器であり、4はこの送信切替器4の動作を
制御する制御部である。
【0006】現用装置1と予備装置2の切替え形態とし
ては、自動切替えと、手動切替えと、遠隔制御切替えの
3態様がある。
【0007】ここで、自動切替えとは、運用装置として
選択されている現用装置1あるいは予備装置2に異常が
発生した場合に、運用装置を自動的に予備装置2あるい
は現用装置1に切り替える形態である。手動切替えと
は、運用装置の保守等を行いたい場合に、運用装置を切
り替える形態である。遠隔制御切替えとは、運用装置の
動作確認等を行いたい場合に、外部のリモートコントロ
ール装置等で、運用装置を切り替える形態である。
【0008】これら3つの切替えのうち、自動切替え
は、運用装置の異常の発生に従って実行される切替えで
あり、手動切替えや遠隔制御切替えは、異常の有無に関
係なく実行される切替えである。
【0009】なお、装置1,2の異常は、各装置1,2
に設けられた警報検出回路により検出される。この警報
検出回路は、各装置1,2を構成する複数の要素のう
ち、主要構成要素ごとに設けられ、対応する構成要素に
異常が発生すると、警報信号ALMi(i=1,2,…
n)を発生する。
【0010】上記構成において、切替え動作を説明す
る。
【0011】いま、運用装置として、現用装置1が選択
されているとする。この状態においては、入力信号S1
は、現用装置1で、無線区間の信号フォーマットをもつ
信号に変換された後、無線周波数の信号に変換される。
この変換信号は、送信切替器3を介して空中線(図示せ
ず)に供給され、対向する受信装置(図示せず)に送信
される。
【0012】この状態で、現用装置1に異常が発生する
と、この現用装置1から警報信号ALMiが出力され
る。これにより、制御部4から切替え制御信号CSWが
出力され、運用装置が現用装置1から予備装置2に切り
替えられる。
【0013】なお、詳細な説明は省略するが、予備装置
2から現用装置1に切り替える場合も上述したような処
理がなされる。また、手動切替えや遠隔制御切替えを行
う場合も、図示しない手動切替えスイッチやリモートコ
ントロール装置から手動切替え信号S2や遠隔制御切替
え信号S3が出力された時点で、制御部4から切替え制
御信号CSWが出力され、運用装置の切替えがなされ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来は、運用装置に異常が発生したり、所定の切替え要求
(手動切替え信号S2や遠隔制御切替え信号S3)が出
力されると、すぐに、運用装置を切り替えるようになっ
ている。
【0015】しかしながら、このような構成では、運用
装置の切替えに伴って、受信側で符号判定誤りが発生
し、フレーム同期が外れたり、主信号の品質(回線品
質)が低下したりする場合があるという問題があった。
【0016】すなわち、上述したような運用装置の異常
や切替え要求は、任意のタイミングで発生するため、運
用装置の切替えは、伝送信号と非同期に行なわれる。一
方、デジタル多重無線システムの受信側では、一般に、
送信側から送られてきたデータに基づいてクロック信号
を再生し、このクロック信号を基準として、受信データ
の符号判定を行っている。したがって、図3に示すよう
に、送信側における運用装置の切替え点と受信側におけ
る符号の判定点が一致する場合がある。
【0017】このような場合、切替え点の信号が乱れて
いると、符号判定誤りが生じる。これにより、フレーム
信号の伝送中に切替えが行われると、最悪の場合、受信
側で、フレーム同期が外れてしまうことがある。また、
主信号の伝送中に切替えが行われると、回線品質が低下
してしまう。
【0018】この問題を解決するためには、受信装置で
採用されている切替え方式のように、伝送用のクロック
信号に同期して、運用装置の切替えを行うことが考えら
れる。
【0019】このような方法によれば、運用装置の異常
や切替え要求の発生タイミングに関係なく、切替え点を
符号判定点とは異なる点に設定することができる。これ
により、運用装置の切替えに起因する符号判定誤りの発
生を防止することができる。
【0020】しかしながら、このような構成では、異常
が発生しても、運用装置がすぐに切り替えられるとは限
らない。したがって、回線の瞬断(回線障害)を伴うよ
うな緊急かつ重要な異常が発生した場合、回線の瞬断時
間が長くなる場合があるという問題が新たに生じる。
【0021】そこで、この発明は、回線の瞬断時間が長
くなるような事態を招くことなく、運用装置の切替えに
起因する符号判定誤りを低減することができるセット予
備方式の現用/予備切替え装置を提供することを目的と
する。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、運用装置に異常が発生する
と、この異常の程度を検出する異常程度検出手段と、
記異常程度検出手段によって検出された前記異常の程度
が第1の閾値を超える場合には、異常が発生した時点で
前記切替えを実行し、前記異常の程度が第2の閾値を超
え前記第1の閾値を下回る場合には、クロック信号に同
期して前記切替えを実行し、前記異常の程度が前記第2
の閾値を下回る場合には、フレームの伝送タイミングを
規定するフレーム信号に同期して前記切替えを実行する
第1の切替え手段とを設けるようにしたものである。
【0023】
【作用】上記構成においては、第1、第2の閾値と異常
の程度との大小関係に応じて、異常が発生した時点から
切替えが実行されるまでの時間を3通りに変化させるこ
とができ、遅くてもフレーム信号に同期した時点では確
実に切替えが行われる。
【0024】すなわち、例えば回線の瞬断を伴うケース
などのように異常の程度が大きい場合には、当該異常の
程度は第1の閾値を超えて異常が発生した時点で前記切
替えが実行され、当該異常の程度が低く第2の閾値を超
え前記第1の閾値を下回る場合には、クロック信号に同
期して前記切替えが実行され、当該異常の程度が最も低
く前記第2の閾値を下回る場合には、フレームの伝送タ
イミングを規定するフレーム信号に同期して前記切替え
が実行される。したがって程度が最も低い第2の閾値を
下回るような異常の場合でも、確実に、フレーム信号に
同期した時点では、前記切替えが実行されることにな
る。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。
【0026】図1は、この発明の一実施例の構成を示す
ブロック図である。なお、図1において、前述した図2
に示す回路と同一部には、同一の符号を付す。
【0027】図1の装置は、図2の装置に、クロック発
生回路9と、フレーム発生回路10と、タイミング回路
11(m)(m=1,2),12(m),13と、警報
信号論理和回路14(m)を付加した構成となってい
る。
【0028】ここで、クロック発生回路9は、デジタル
多重無線装置で使用される各種クロック信号CLKを発
生する回路である。フレーム発生回路10は、クロック
発生回路9から出力されるクロック信号CLKに基づい
て、デジタル無線区間のフレーム信号FRAMEを発生
する回路である。主信号S11や補助信号(打合せ信
号、SV信号等)S12は、このフレーム信号FRAM
Eで規定されるフレームフォーマットに従い伝送され
る。
【0029】クロック信号CLKとフレーム信号FRA
MEは、現用系、予備系、制御系の各部に供給されてい
る。これにより、現用系、予備系、制御系の各部は、こ
れらの信号CLK,FRAMEに基づいて動作する。
【0030】現用装置1は、例えば、多重化部5(1)
と複数の電気回路からなる。図には、2つの電気回路6
(1),7(1)を代表として示す。多重化部5(1)
は、伝送すべき主信号S1とディジタル無線区間で挿入
する補助信号S2を多重化する回路である。多重化され
た信号S1,S2は、電気回路6(1),7(1)によ
って無線信号に変換され、送信切替器3および空中線を
介して対向する受信装置に送信される。
【0031】電気回路6(1),7(1)には、この電
気回路6(1),7(1)の異常を検出して、警報信号
ALM1,ALM2を出力する警報検出回路6a
(1),7a(1)が設けられている。
【0032】警報検出回路6a(1)は、電気回路6
(1)に異常が発生すると、1つの警報信号ALM1を
出力する。これに対し、警報検出回路7a(1)は、電
気回路7(1)に異常が発生すると、複数の閾値を用い
てその程度を検出し、検出された程度ごとに、警報信号
ALM2−1,2−2,…を出力する。
【0033】図1には、異常の程度を3段階で識別し、
3つの警報信号ALM2−1,2−2,2−3を出力す
る場合を代表として示す。ここで、異常の程度は、AL
M2−1が出力される場合が最も高く、以下、ALM2
−1→ALM2−2→ALM2−3の順に低くなる。
【0034】なお、詳細な説明は省略するが、予備装置
2も、現用装置1と同様に、多重化部5(2)と、電気
回路6(2),7(2)から構成されている。
【0035】タイミング回路12(m)は、警報検出回
路7a(m)から出力される警報信号ALM2−3をフ
レーム信号FRAMEに同期させる回路である。タイミ
ング回路11(m)は、警報検出回路7a(m)から出
力される警報信号ALM2−3をクロック信号CLKに
同期させる回路である。
【0036】警報信号論理和回路14(m)は、タイミ
ング回路12(m),11(m)から出力される警報信
号ALM2−3,ALM2−2と、警報検出回路7a
(m)から出力される警報信号ALM2−1の論理和を
とり、図2の制御部4に設けられた現用/予備切替え論
理回路8に供給する回路である。
【0037】タイミング回路13は、図示しない手動切
替えスイッチから出力される手動切替え信号S2や図示
しないリモートコントロール装置から出力される遠隔制
御切替え信号S3をフレーム信号FRAMEに同期させ
た後、現用/予備切替え論理回路8に供給する回路であ
る。
【0038】現用/予備切替え論理回路8は、入力信号
に同期して切替え制御信号CSWを発生し、送信切替器
3に供給する。この回路8は、例えば、フリップフロッ
プ回路により構成されている。
【0039】電気回路7(m)は、例えば、送信電力を
増幅するたの増幅器である。図4は、この場合の警報検
出回路7a(m)の構成の一例を示すブロック図であ
る。この場合、警報検出回路7a(m)は、送信電力増
幅器15の出力電圧を検出し、この電圧が低下すると、
警報信号ALM2−3,2−2,2−1を出力する。
【0040】図示の如く、警報検出回路7a(m)は、
レベル検出回器16と、演算増幅器17〜19と、抵抗
20〜23により構成されている。演算増幅器17〜1
9は、それぞれ送信電力増幅器15の出力電圧の3dB
低下点、6dB低下点、10dB低下点を検出する。各
検出出力は、それぞれ警報信号ALM2−3,2−2,
2−1として出力される。
【0041】警報信号ALM2−3,2−2は、それぞ
れタイミング回路12(m),11(m)によって、フ
レーム信号FRAME、クロック信号CLKと同期をと
られた後、警報信号論理和回路14(m)を介して現用
/予備切替え論理回路8に供給される。一方、警報信号
ALM2−1は、そのまま、警報信号論理和回路14を
介して現用/予備切替え論理回路8に供給される。
【0042】次に、上述した構成によるこの実施例の動
作について説明する。まず、自動切替えによる切替え動
作を説明する。
【0043】いま、現用装置1の出力信号が送信切替え
器3で選択されているものとする。この状態において、
送信電力が3〜6dB低下したとする。この場合、警報
検出回路7a(1)の演算増幅器17から警報信号AL
M2−3が出力される。この警報信号ALM2−3は、
タイミング回路12(1)により、フレーム信号FRA
MEに同期させられた後、警報信号論理和回路14
(1)を介して、現用/予備切替え論理回路8に供給さ
れる。
【0044】これにより、警報信号ALM2−3の出力
タイミングに関係なく、フレーム信号FRAMEに同期
して、現用/予備切替え論理回路8から切替え制御信号
CSWが出力される。その結果、フレーム信号FRAM
Eに同期して、運用装置が現用装置1から予備装置2に
切り替えられる。
【0045】次に、送信電力が6〜10dB低下したと
する。この場合、警報検出回路7a(1)の演算増幅器
17,18から警報信号ALM2−3,ALM2−2が
出力される。しかし、警報信号ALM2−2は、タイミ
ング回路11(1)により、クロック信号CLKに同期
させられた後、警報信号論理和回路14(1)を介し
て、現用/予備切替え論理回路8に供給される。したが
って、警報信号ALM2−2は、警報信号ALM2−3
より早く、あるいは、同時に、現用/予備切替え論理回
路8に供給される。これにより、運用装置の切替えは、
クロック信号CLKに同期してなされる。
【0046】次に、送信電力が10dB以上低下したと
する。この場合、警報検出回路7a(1)の演算増幅器
17,18,19から警報信号ALM2−3,2−2,
2−1が出力される。しかし、警報信号ALM2−1
は、そのまま、警報信号論理和回路14(1)を介し
て、現用/予備切替え論理回路8に供給される。したが
って、警報信号ALM2−1は、警報信号ALM2−
3,ALM2−2より早く、あるいは、警報信号ALM
2−3と同時に、あるいは、警報信号ALM2−3,2
−2と同時に、現用/予備切替え論理回路8に供給され
る。これにより、この場合は、警報信号ALM2−1に
同期して、運用装置の切替えがなされる。
【0047】図5は、上述した動作の一例を示すタイミ
ングチャートである。
【0048】図において、(イ)は無線信号を示し、
(ロ)はこの無線信号の拡大図を示す。(ハ)は警報信
号ALM2−1,ALM2−2,ALM2−3を示す。
(ニ)はクロック信号CLKを示し、(ホ)はフレーム
信号FRAMEを示す。(ヘ)は警報信号ALM2−3
だけが発生した場合の切替え制御信号CSW3を示し、
(ホ)は警報信号ALM2−3,2−2が発生した場合
の切替え制御信号CSW2を示し、(ヘ)は警報信号A
LM2−3,2−2,2−1が発生した場合の切替え制
御信号CSW1を示す。
【0049】t1は、警報信号の発生時刻を示す。この
時刻t1で、警報信号ALM2−3のみが発生した場合
は、この警報信号ALM2−3は、フレーム信号FRA
MEの立ち上がりエッジに同期させられる。これによ
り、このエッジ立ち上がり時刻t3で、切替え制御信号
CSW3が出力される。その結果、この時刻t3で、運
用装置の切替えがなされる。これにより、補助信号S1
2の変化点付近で、切替えが行われ、主信号S11に影
響を与えることなく、運用装置の切替えを行うことがで
きる。
【0050】次に、時刻t1で、警報信号ALM2−
3,2−2が発生した場合は、警報信号ALM2−2
が、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期させ
られ、警報信号ALM2−3がフレーム信号FRAME
の立ち上がりエッジに同期させられる。この場合、クロ
ック信号CLKのエッジ立ち上がり時刻t2の方が、フ
レーム信号FRAMEのエッジ立ち上がり時刻t3より
早いので、クロック信号CLKのエッジ立ち上がり時刻
t2で、切替え制御信号CSW2が出力される。これに
より、警報信号ALM2−2,2−3の発生タイミング
の直後のデータ変化点付近で切替えが行われる。
【0051】次に、時刻t1で、警報信号ALM2−
3,2−2,2−1が発生した場合は、警報信号ALM
2−2が、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに同
期させられ、警報信号ALM2−3がフレーム信号FR
AMEの立ち上がりエッジに同期させられ、警報信号A
LM2−1はそのまま出力される。この場合、警報信号
ALM2−3,2−2,2−1の発生時刻t1の方がエ
ッジ立ち上がり時刻t2,t3より早いので、この発生
時刻t1で、切替え制御信号CSW1が出力される。こ
れにより、警報信号ALM2−3,ALM2−2,AL
M2−1が発生すると、ただちに、切替えが行われる。
【0052】このように、送信電力の低下の程度に応じ
て、切替えタイミングを制御するのは、次のような理由
による。
【0053】すなわち、受信装置には、一般に、無線回
線のフェージングにより受信入力が低下しても、受信動
作を行うことができるように、自動利得制御回路(AG
C回路)が設けられている。このため、送信電力が数d
B低下しても、ただちに回線障害となることはない。し
たがって、このような場合は、すぐに、切替えを行わ
ず、回線品質の低下を最小限に抑えることができるよう
なタイミングで行うことが望ましい。一方、送信電力の
低下が大きく、回線障害が生じるような場合は、送信電
力の低下と同時に、切替え動作を実行し、回線障害から
早急に復旧する方が好ましい。そこで、この実施例は、
送信電力の低下の程度に応じて、切替えタイミングを制
御することにより、常に、最良のタイミングで切替えを
行うようにしているわけである。
【0054】なお、詳細な説明は省略するが、予備装置
2の出力信号が選択されている状態において、この予備
装置2の送信電力が低下した場合も、同様の動作がなさ
れる。
【0055】以上は電気回路7(m)に異常が発生した
場合であるが、電気回路6(m)に異常が発生した場合
は、この異常は1つの閾値で判定される。これにより、
異常の程度は判定されず、異常があるか否かだけが判定
される。したがって、警報信号ALM1も1つしか出力
されない。この警報信号ALM1は、そのまま現用/予
備切替え論理回路8に供給される。これにより、運用装
置の切替えは、従来と同様、警報信号ALM1が出力さ
れるとすぐに行われる。
【0056】このような構成にしたのは、電気回路6
(m)が、これに異常が発生すると、その程度にかかわ
らず、すぐに、回線障害を招くような回路だからであ
る。
【0057】以上が自動切替えによる切替え動作であ
る。次に、手動切替えと遠隔制御切替えによる切替え動
作を説明する。
【0058】この場合の切替えは、主に、保守時に行わ
れるものなので、異常発生時の切替えとは目的が異な
る。すなわち、この場合の切替えは、異常の程度が低い
場合と同様、緊急性を有しない。このため、この場合
は、切替え信号S2,S3は、警報信号ALM2−3と
同様に、タイミング回路13によりフレーム信号FRA
MEに同期させられた後、現用/予備切替え論理回路8
に供給される。これにより、この場合は、フレーム信号
FRAMEに同期して、運用装置の切替えがなされる。
【0059】以上詳述したこの実施例によれば、次のよ
うな効果がある。
【0060】(1)まず、電気回路7(1)に異常が発
生すると、その程度を検出し、異常の程度が高い場合
は、異常の発生と同時に切替えを実行し、異常の程度が
低い場合は、送信用の基準信号に同期して切替えを実行
するようにしたので、回線の瞬断時間を最小限にするこ
とができるとともに、自動切替えに起因する符号判定誤
りを低減することができる。
【0061】(2)また、異常の程度が最も低い場合
は、フレーム信号FRAMEに同期して切替えを行うよ
うにしたので、この場合は、常に、主信号S11以外の
部分で切替えを行うことができる。これにより、主信号
S11以外の部分で切替えが実行される範囲を拡大する
ことができるので、自動切替えに起因する回線品質の低
下を抑えることができる。
【0062】(3)同様に、手動切替えや遠隔制御切替
えを行う場合も、フレーム信号FRAMEに同期して行
うようにしたので、常に、主信号S11以外の部分で切
替えを行うことができる。これにより、この場合は、切
替えに伴う回線品質の低下を完全に回避することができ
る。
【0063】(4)また、異常の程度を検出するための
閾値を自由に設定することができるので、これを、例え
ば、回線品質劣化に至る前の値や障害発生に至る前の値
に設定することにより、トラブルを未然に防止すること
ができる。
【0064】図6は、この発明の他の実施例の構成を示
すブロック図である。
【0065】先の実施例では、電気回路7(m)が送信
電力を増幅するための送信電力増幅器15である場合を
説明した。これに対し、この実施例では、この電気回路
7(m)が無線信号を出力するフェーズロックドループ
回路(以下、「PLL回路」という。)である場合を示
す。
【0066】この場合、警報発生回路7a(m)は、P
LL回路を構成する電圧制御発振器の制御電圧が発振周
波数を制御可能な範囲に入っているかどうか判定し、入
っていなければ警報信号ALM2を発生する。図6は、
この場合の電気回路7(m)の構成と警報発生回路7a
(m)の構成を示すブロック図である。
【0067】図示の如く、電気回路7a(m)であるP
LL回路は、電圧制御発信器24と、基準発信器25
と、制御電圧発生回路26とから構成されている。警報
発生回路7a(m)は、演算増幅器27〜30と、ダイ
オー31〜34と、抵抗35〜39を用いてウィンドコ
ンパレータとして構成されている。
【0068】警報発生回路7a(m)は、電圧制御発信
器21の制御電圧VCを2つのウィンドW1,W2で判
定し、2つの警報信号ALM2−1,2−2を発生す
る。この様子を図7に示す。
【0069】図7において、(イ)は制御電圧VCを示
し、(ロ)は警報信号ALM2−2を得るためのウィン
ドウW2を示し、(ハ)は警報信号ALM2−1を得る
ためのウィンドウW1を示す。ウィンドウW1は電圧−
V1,+V1により規定され、ウィンドウW2は電圧−
V2,+V2により規定されている。ただし、V1<V
2である。
【0070】警報発生回路7a(m)は、制御電圧VC
がウィンドウW2(−V1〜+V1)から外れると、警
報信号ALM2−2を発生し、ウィンドウW1(−V2
〜+V2)から外れると、警報信号ALM2−2,2−
1を発生する。
【0071】警報信号ALM2−2は、タイミング回路
12(m)により、フレーム信号FRAMEに同期させ
られた後、警報信号論理和回路14(m)を介して現用
/予備切替え論理和回路8に供給される。これに対し、
警報信号ALM2−1は、そのまま警報信号論理和回路
14(m)を介して現用/予備切替え論理和回路8に供
給される。
【0072】したがって、制御電圧VCがウィンドウW
2からだけ外れた場合は、フレーム信号FRAMEに同
期して、運用装置の切替えがなされる。これに対し、制
御電圧VCがウィンドウW1からも外れた場合は、警報
信号ALM2−1に同期して、運用装置の切替えがなさ
れる。
【0073】電圧−V1,+V1は、発信周波数の制御
が不能になる前の値に設定されている。これに対し、電
圧−V2,+V2は、発信周波数の制御が不能になる値
に設定されている。これにより、発信周波数の制御が不
能になる前は、主信号S1に影響を与えないタイミング
で切替えがなされる。これに対し、発信周波数の制御が
不能になると、ただちに切替えが行われ、回線障害から
早急に救済される。
【0074】このような構成においても、先の実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0075】以上、この発明の2つの実施例を詳細に説
明したが、この発明は、上述したような実施例に限定さ
れるものではない。
【0076】(1)例えば、先の実施例では、タイミン
グ信号としてクロック信号CLKやフレーム信号FRA
MEを用いる場合を説明したが、伝送信号の伝送タイミ
ングを規定するタイミング信号であれば、これ以外のタ
イミング信号を用いるようにしてもよい。
【0077】(2)また、先の実施例では、タイミング
信号のエッジで切替えを行なう場合を説明したが、この
タイミング信号に同期して、しかも、符号判定点と異な
る点で切替えを行なうものであれば、どのようなタイミ
ングで切替えを行なうようにしてもよい。
【0078】(3)また、先の実施例では、この発明
を、送信装置の切替えに適用する場合を説明したが、こ
の発明は、受信装置の切替えにも適用することができ
る。
【0079】(4)また、先の実施例では、この発明を
デジタル多重無線システムの切替えに適用する場合を説
明したが、この発明は、これ以外の伝送システムの切替
えにも適用することができる。
【0080】(5)また、先の実施例では、緊急性を有
しない切替えを行う場合は、データ伝送の有無に関係な
く、常に、フレーム信号FRAMEに同期して切替えを
行う場合を説明したが、この発明は、このような場合
は、データ伝送の空き時間に、フレーム信号FRAME
に同期して行うようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、例えば回線の瞬断を伴うケースなどのように異常の
程度が大きい場合には、当該異常の程度は第1の閾値を
超えるので異常が発生した時点で前記切替えを実行する
ことができ、当該異常の程度が低く第2の閾値を超え前
記第1の閾値を下回る場合には、クロック信号に同期し
て前記切替えを実行することができ、当該異常の程度が
最も低く前記第2の閾値を下回る場合には、フレーム信
号に同期して前記切替えを実行することができる。した
がって異常の程度が最も低い第2の閾値を下回るような
場合でも、確実に、フレーム信号に同期した時点では、
前記切替えを実行することが可能になる。さらに、前記
所定の切替え要求として、例えば手動による切替えや遠
隔制御による切替えなどにも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】 従来装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 従来装置の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図4】 図1に示す警報検出回路7a(m)の構成を
示すブロック図である。
【図5】 図1の動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図6】 この発明の他の実施例の要部の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】 図6に示す警報検出回路7a(m)の特性を
示す特性図である。
【符号の説明】
1 現用の送信装置 2 予備の送信装置 3 送信切替器 5(m) 多重化部 6(m) 電気回路 7(m) 電気回路 8 現用/予備切替え論理回路 9 クロック発生回路 10 フレーム発生回路 11(m),12(m),13 タイミング回路 6a(m),7a(m) 警報検出回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運用中の伝送装置に異常が発生すると、
    この運用装置を正常な伝送装置に切り替えるセット予備
    方式の現用/予備切替え装置において、 前記運用装置に異常が発生すると、この異常の程度を検
    出する異常程度検出手段と、前記異常程度検出手段によって検出された前記異常の程
    度が第1の閾値を超える場合には、異常が発生した時点
    で前記切替えを実行し、前記異常の程度が第2の閾値を
    超え前記第1の閾値を下回る場合には、クロック信号に
    同期して前記切替えを実行し、前記異常の程度が前記第
    2の閾値を下回る場合には、フレームの伝送タイミング
    を規定するフレーム信号に同期して前記切替えを実行す
    る第1の 切替え手段とを具備したことを特徴とするセッ
    ト予備方式の現用/予備切替え装置。
  2. 【請求項2】 運用中の伝送装置に異常が発生すると、
    この運用装置を正常な伝送装置に切り替える機能と、前
    記異常が発生したか否かに関係なく、所定の切替え要求
    に基づいて、運用装置を切り替える機能を有するセット
    予備方式の現用/予備切替え装置において、 前記運用装置に異常が発生すると、この異常の程度を検
    出する異常程度検出手段と、 前記異常程度検出手段によって検出された前記異常の程
    度が第1の閾値を超える場合には、異常が発生した時点
    で前記切替えを実行し、前記異常の程度が第2の閾値を
    超え前記第1の閾値を下回る場合には、クロック信号に
    同期して前記切替えを実行し、前記異常の程度が前記第
    2の閾値を下回る場合には、フレームの伝送タイミング
    を規定するフレーム信号に同期して前記切替えを実行す
    る第1の切替え手段と、 前記所定の切替え要求が出されると、前記フレーム信号
    に同期して前記切替えを実行する第2の切替え手段とを
    具備したことを特徴とする セット予備方式の現用/予備
    切替え装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のセット予備方式の現用
    /予備切替え装置において、 前記異常程度検出手段は、前記伝送装置における送信電
    力の異常の程度を検出し、 前記第1の切替え手段は、前記送信電力の異常の程度に
    基づいて、前記切替えを実行する ことを特徴とするセッ
    ト予備方式の現用/予備切替え装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2のセット予備方式の現用
    /予備切替え装置において、 前記異常程度検出手段は、前記伝送装置に備えられた電
    圧制御発振器における発振周波数の異常の程度を検出
    し、 前記第1の切替え手段は、前記発振周波数の異常の程度
    に基づいて、前記切替えを実行することを特徴とするセ
    ット予備方式の現用/予備切替え装置。
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