JP3230652B2 - 回線切替装置 - Google Patents

回線切替装置

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JP3230652B2
JP3230652B2 JP03148197A JP3148197A JP3230652B2 JP 3230652 B2 JP3230652 B2 JP 3230652B2 JP 03148197 A JP03148197 A JP 03148197A JP 3148197 A JP3148197 A JP 3148197A JP 3230652 B2 JP3230652 B2 JP 3230652B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回線切替装置に関
し、特に、複数(N≧1)の現用回線に1つの予備回線
を持つ(1+N)ディジタル無線伝送システムにおける
無瞬断切替を可能とする回線切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無瞬断回線切替装置としては、特
開平7−38541号公報、特開平2−1636号公報
記載のものなどが提案されている。まず、従来例として
特開平7−38541号公報記載のものを図面を参照し
て説明する。
【0003】図4は、現用N回線に予備1回線を持つ
(1+N)ディジタル無線伝送システムにおける前記従
来例の無瞬断回線切替装置の構成を示すブロックであ
り、図5は、前記無瞬断回線切替装置に使用される復調
器内の回路ブロックである。
【0004】図4において、送信側においては、通常状
態では、入力端子11〜1Nから入力された信号はそれぞ
れ送端切替器21〜2Nにより変調器40〜4Nのうち現用
回線の変調器41〜4Nに送出される。変調器41〜4N
出力は送信器51〜5Nを介して第1乃至第Nの現用無線
回線に送信される。
【0005】受信側においては、第1乃至第Nの現用無
線回線からの信号を受信器71〜7Nで受信し受信信号は
復調器81〜8Nにおいて復調し受端切替器91〜9Nによ
り出力端子101〜10Nに出力される。
【0006】また、送端切替器21〜2Nには、パイロッ
ト信号発生器3において発生した、現用回線で伝送され
る伝送信号と同様な信号であるパイロット信号aが供給
され、通常状態では送端切替器21〜2Nは前記パイロッ
ト信号aを変調器40に供給し予備回線を介して上記と
同様に無線で伝送される。受信側においては受端切替器
1〜9Nを介してパイロット信号受信器11によって受
信し符号誤り率を計算し当該予備回線の品質を監視す
る。
【0007】上記動作のために送端切替器21〜2Nには
送端切替制御器6からの切替信号をが入力される。ま
た、回線監視の動作のために、変調器40〜4Nは送端切
替器21〜2Nから入力した信号に無線区間に限って使用
されるフレームビットとパリティ演算結果のビットを付
加してから変調を行い送信器50〜5Nへ送出する。
【0008】復調器は80〜8Nは図5に示すように、復
調用のクロックを再生するところのクロック成分抽出回
路201、位相比較器202、ループフィルタ205及
び電圧制御発信器204で構成されたPLL回路を有す
るクロック同期回路101と、前記抽出したクロック信
号により受信信号を復調する復調回路102と、前記フ
レーム同期信号を検出するフレーム同期判定回路10
3、フレーム同期信号と復調回路の出力によりパリティ
演算を行うパリティ誤り検出回路104、フレーム同期
及びパリティビット等の情報を除去するフレーム・パリ
ティ除去回路105を備える。
【0009】復調器80〜8Nは、変調された信号の復調
を行い、また、無線区間に限って使用される前記フレー
ムビットを使って同期をとり、受信信号のパリティ演算
及びパリティビットとの比較を行うことで回線の符号誤
り率を監視し、符号誤り率が設定値を超えると受端切替
制御器12へ切替信号を送出する。更に、変調器40
Nで付加したフレームビット、パリティビットを除去
して無瞬断切替91〜9Nに送出する。
【0010】無瞬断切替器91〜9Nは、現用回線経由の
信号と予備回線経由の信号の位相を合わせ、受端切替制
御器12からの信号によって現用回線から予備回線又は
予備回線から現用回線へ無瞬断で切替を行い、出力端子
101〜10Nに送出する。
【0011】以上の構成において、例えば、現用N回線
の無線区間の何れかでフェージング等による無線回線が
劣化すると、復調器内のパリティ誤り検出回路104
は、パリティ誤りを検出しパリティ誤りが所定の符号誤
り率を越えた時に、予備回線に現用回線の入力信号bを
予備回線で送るための切替信号を受端切替制御器12に
送出する。受端切替制御器12では、まず対向局の送端
切替制御器6に対して送端切替命令を送り、送端切替制
御器6は送端切替器21を制御して入力信号bを予備回
線の変調器40にも供給すように切り替える。予備回線
により無線伝送された信号は無瞬断切替器91に入力す
る。無瞬断切替器91では、現用回線の復調信号と予備
回線の復調信号の位相を合わせる位相調整制御を行い、
位相の一致したタイミングにおいて現用信号から予備信
号へ無瞬断切替を実行して出力端子101の出力を切り
替える。
【0012】
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の技術は、
特開平7−38541号公報記載のものにおいては、伝
送する入力信号bとパイロット信号aとは非同期信号で
あるから、特に、入力信号bの周波数とパイロット信号
aの周波数の差が大きい場合に回線の切替動作を実行す
ると回線が瞬断してしまう点で問題がある。
【0014】これは、予備回線の受信側の復調器80
のクロック同期回路101において、入力信号がパイロ
ット信号aから入力信号bに切替わる際にクロック同期
回路101は周波数変動に追従できずクロック同期はず
れ状態になるためである。特に、この状態において無瞬
断切替器91の切替動作が行われると出力端子101から
は同期はずれによる誤った信号が出力されることにな
る。
【0015】
【0016】また、上述の瞬断動作を防止するために復
調器80のクロック同期回路101内のループフイルタ
ー205のバンド幅を広くして、クロック同期回路のロ
ックレンジを広くすればよいが、このようにするとPL
L回路で雑音成分の抑圧が小さくなり、雑音成分により
PLL回路の出力クロックにジッタが生じ、出力信号の
ジッタが増大する。
【0017】更に、従来の技術においては、予備の復調
器80でクロック同期が確立するまで切替を遅延させざ
るをえず、切替時間が長くなるという問題がある。
【0018】特に、現用回線が急激に劣化すると、前記
予備の復調器80でクロック同期が確立する前に現用回
線が断となり回線が瞬断するという問題もある。
【0019】また、回線切替装置においては、予備回線
は常時監視し同期はずれ等でアラーム等が発生するよう
に構成されているから、切替時の予備回線のクロック同
期はずれから同期確立までの回線切替による不要なアラ
ーム等が発生するので、前記無線伝送装置は運用上にお
いても問題がある。
【0020】(発明の目的)本発明の目的は、周波数差
のある信号の切替を無瞬断で行うことを可能とする無瞬
断回線切替装置を提供することにある。
【0021】本発明の他の目的は、出力信号のジッタを
抑圧する無瞬断回線切替装置を提供することにある。
【0022】本発明の他の目的は、現用回線が急激に劣
化した時の瞬断を防止できる無瞬断回線切替装置を提供
することにある。
【0023】本発明の他の目的は、回線切替時に予備回
線の監視に関する不要なアラームなどを発生させない無
瞬断回線切替装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の無瞬断回線切替
装置は、現用回線の受信復調出力と予備回線の受信復調
パイロット信号に周波数差がある時には、回線切替時に
予備の復調器を制御して無瞬断切替を行うものであり、
具体的には、予備回線と現用回線の周波数差を検出する
手段(図1の131〜13N)と、周波数差信号と回線劣
化信号から予備の復調器を制御する手段(図1の12)
と、制御信号によってPLL回路のループ帯域幅を広げ
て、PLL回路のロックレンジを広げることができる復
調手段(図1の80)と、を有する。
【0025】更に、切替実行後に出力信号のジッタを抑
えるために、具体的には切替実行後に予備の復調器を制
御する手段(図1の12)と、制御信号によってPLL
回路のループ帯域幅を元に戻して、PLL回路のロック
レンジを元に戻すことができる復調手段(図1の80
を有する。
【0026】より具体的には、本発明の無瞬断回線切替
装置は、現用回線のN回線(N≧1)に対し予備回線を
1回線設けたディジタル無線伝送システムの(1+N}
回線切替装置において、予備回線未使用時に予備回線の
品質を監視するためのパイロット信号を生成するパイロ
ット信号発生器と、通常時は入力端子からの信号を現用
回線に送出し上記パイロット信号発生器で生成されたバ
イロット信号を予備回線に送出し、回線切替時には送端
切替制御器からの制御信号により現用回線の入力信号を
現用回線と予備回線へ分配して予備回線の信号をパイロ
ット信号から現用信号に切替える送端切替器と、前記送
端切替器から送出された信号にフレームとパリティを付
加して信号を変調する変調器と、前記変調器で変調され
た信号を送信する送信器と、前記送信器で送信された信
号を受信する受信器と、後述する受端切替制御器からの
信号でPLL(Phase Locked Loop)回路のループフィ
ルタのループ帯域幅を可変制御可能なクロック同期回路
と、前記クロック同期回路の出力クロックに基づき前記
受信器の受信信号を復調する復調回路と、前記復調回路
の出力信号からフレーム同期を確立しパリティ演算を行
うことで無線回線の品質を監視し、切替信号を送出する
フレーム同期回路及びパリティ誤り検出回路と、前記変
調器で付加されたフレームとパリティを除去後出力する
フレームパリティ除去回路から成る復調器と、予備回線
からの信号と現用回緯からの信号の周波数差を検出し結
果を受端切替制御器に送出する周波数差検出器と、前記
現用回線の復調器からの信号と予備回線の復調器からの
信号の位相を合わせ制御信号により現用回線から予備回
線または予備回線から現用回線へ無瞬断切替を実行する
無瞬断切替器と、前記復調器内のパリティ演算回路の演
算結果により無線区間の監視を行い回線劣化時に前記周
波数差検出器の周波数差検出結果から前記予備回線の復
調器内PLL回路のループ帯域幅を制御して送端側の送
端切替制御器に切替信号を送り、前記無瞬断切替器を制
御して予備回線に切替を行う受端切替制御器と、前記受
端側の受端切替制御器の信号で該当する現用回線の信号
を予備回線に送るために前記送端切替器を制御する送端
切替制御器を有する。
【0027】(作用)パイロット信号と入力信号の周波
数差がある場合には周波数差検出器が当該周波数差を検
出し、回線切替動作で送端切替器を動作する前に予備の
復調器のクロック同期回路のPLL回路のループ帯域幅
を広げることでロックレンジを広げることになり、予備
の復調器の入力部の信号がパイロット信号から入力信号
に切り替わってもクロック同期がはずれることがなくな
るので、直ちに無瞬断切替器で予備回線側に切替可能と
なり、高速に無瞬断切替を実施することができる。
【0028】また、切替動作終了後、予備の復調器のク
ロック同期回路のPLL回路のループ帯域幅に戻すこと
でPLL回路のロックレンジを元に戻し出力信号のジッ
タを抑圧することもできる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0030】図1は、本発明の一実施の形態のブロック
図であり、入力端子11〜1N、送端切替器21〜2N、パ
イロット信号発生器3、変調器40〜4N、送信器50
N、送端切替制御器6、受信器70〜7N、無瞬断切替
器91〜9N及び出力端子101〜10Nはその機能及び動
作は前述と同様である。即ち、入力端子11〜1Nの送信
信号は、送端切替器21〜2Nにより選択された現用の変
調器41〜4Nで変調されその変調出力は送信機51〜5N
により第1乃至第Nの現用無線回線を介して伝送され
る。また、前記現用無線回線から伝送された信号は、受
信器70〜7Nで受信され復調器80〜8Nにより復調され
て無瞬断切替器91〜9Nを介して所定の出力端子101
〜10Nから出力される。
【0031】また、第1乃至第Nの現用無線回線の何れ
かの回線品質が劣化して通信に支障を生じるような場合
に、送端切替器21〜2N及び無瞬断切替器91〜9Nによ
り切り替えを行い使用される1つの予備無線回線を有し
ている。更に、前記予備無線回線にはパイロット信号を
伝送するためのパイロット信号発生器3を有する。
【0032】図2は、本実施の形態において使用する復
調器の構成を示す図である。
【0033】復調器80は、復調用のクロックを抽出す
るところの、クロック成分抽出回路201、位相比較器
202、電圧制御発信器204及びバンド幅可変型ルー
プフィルタ203で構成されたPLL回路を有するクロ
ック同期回路101と、前記抽出したクロック信号によ
り受信信号を復調する復調回路102と、フレーム同期
信号を検出するフレーム同期判定回路103、パリティ
誤り検出回路104、フレーム同期及びパリティビット
等の情報を除去するフレーム・パリティ除去回路105
を有する。
【0034】ここで、バンド幅可変型ループフィルタ2
03は、復調器内PLL回路のループ帯域幅を可変する
ために使用される。即ち、復調器内PLL回路のループ
帯域幅は、バンド制御信号dによりループフィルタの抵
抗の値またはコンデンサの容量を可変させて変更するこ
とができるものであり、これによりPLL回路のロック
レンジを可変にする。
【0035】また、復調器81〜8Nは、復調器80と同
様の構成とすることができるが、この場合、前記バンド
制御信号の入力部は固定レベルの”L”(ローレベル)
となるように構成し、従来の復調器内PLL回路と同じ
ループ帯域幅及びロックレンジとなるようにする。
【0036】復調器81〜8Nは、パリティ誤り検出回路
により復調回路の出力のデータにより、常時、回線状態
に関する回線品質を監視するように構成されている。ま
た、予備回線についても未使用時において、復調器80
のパリティ誤り検出回路の結果から予備回線の回線状態
を監視している。
【0037】本実施の形態においては、更に、復調器8
1〜8Nの出力部に、復調器80の出力周波数と復調器81
〜8Nの出力周波数とをそれぞれ比較するN個の周波数
差検出器131〜13Nを有しており、受端切替制御器1
2は現用無線回線の復調器の出力クロック周波数と予備
無線回線のクロック周波数との周波数差及び前記回線品
質情報とに基づいて予備無線回線の復調器80内PLL
回路のロックレンジの切替制御及び送端切替器21
N、無瞬断切替器91〜9Nの切替制御を行う。
【0038】受端切替制御器12は、PLL回路のロッ
クレンジを制御するための信号dとして、例えば”H”
(ハイレベル)及び”L”(ローレベル)でなるバンド
制御信号dを出力する。バンド制御信号dが”L”の時
は、復調器内PLL回路のループ帯域幅を狭めロックレ
ンジを比較的狭くなるように制御し、バンド制御信号d
が”H”の時は、バンド幅可変型ループフィルタ203
を制御してバンド制御信号”L”の時よりも復調器内P
LL回路のループ帯域幅を広くしロックレンジを拡大す
るように制御する。
【0039】周波数差検出回路131〜13Nは、現用回
線信号の周波数と予備回線信号の周波数とを比較し、両
者の周波数差が設定値より大きい場合には”H”、小さ
い場合には”L”の周波数オフセット信号を受端切替制
御器12に送出する。
【0040】受端切替制御器12は、各現用回線の回線
品質及び周波数オフセット信号を監視し、バンド制御信
号dと送受端切替信号とを送出して使用回線の切替制御
を行う。
【0041】受端切替制御器12における制御の内容
は、現用回線の回線品質が劣化した時点で、前記周波数
オフセット信号が”L”の場合には、予備回線の復調器
0にバンド制御信号dを”L”として送出した後、送
端切替制御器6に送端切替信号を送出する。
【0042】また、現用回線の回線品質が劣化した時点
で、前記周波数オフセット信号が”H”の場合には、予
備回線の復調器80にバンド制御信号dを”H”として
送出した後、送端切替制御器6に送端切替信号を送出す
る。
【0043】送端切替制御器6は、前記送端切替信号に
より切替対象の現用回線の送端切替器21〜2Nを制御し
て、現用回線に供給していた信号を予備回線に切り替え
て送出する。
【0044】予備回線にて伝送された信号は、現用回線
の信号と位相を合わせてから無瞬断切替器91〜9Nによ
り予備回線側に切替えられる。
【0045】切替実行後、受端切替制御器12は復調器
0にバンド制御信号dを”L”として送り、予備の復
調器内PLL回路のループ帯域幅を切替前と同じループ
帯域幅に戻す。
【0046】次に、本発明の実施の形態の動作をより詳
細し説明する。
【0047】図1の無瞬断切替装置において、現用の第
1無線回線が無線区間cにおいてフェージング等が生じ
無線回線の品質が劣化した時の当該回線の予備回線への
回線切替の動作について説明する。
【0048】1.入力信号bとパイロット信号aの周波
数差が小さく、周波数差検出器の周波数オフセット信号
が”L”(ローレベル)の場合 周波数差検出器131は、入力端子11の入力信号bの受
信復調信号とパイロット信号aの受信復調信号の周波数
を比較し周波数差が設定値よりも小さい場合には、周波
数オフセット信号”L”(ローレベル)を送出する。
【0049】また、復調器81内のパリティ誤り検出回
路104は、受信データの誤り率を検出することで伝送
路の回線品質を監視しており、前記現用回線の無線区間
cの回線品質がフェージング等により劣化し符号誤り率
が設定した値を超えると、パリティ誤り検出回路104
は、この時点で受端切替制御器12に対して現用予備切
替を指示する切替信号を送出する。
【0050】受端切替制御器12は、始めに復調器80
へバンド制御信号を”L”として送出してから、対向局
の送端切替制御器6に対して送端切替命令を送出する。
【0051】送端切替制御器6は、前記送端切替命令に
基づき送端切替器21を制御して入力端子11からの入力
信号bを予備回線にも切り替え供給して無線伝送する。
【0052】受信側においては、前記入力信号bは無瞬
断切替器91において受信され、無瞬断切替器91では現
用回線経由の信号と予備回線経由の信号の位相を合わせ
たうえで、無瞬断切替を実行して出力端子101に出力
する。
【0053】2.入力信号bとパイロット信号aの周波
数差が大きく、周波数差検出器の周波数オフセット信号
が”H”(ハイレベル)の場合 周波数差検出器131は、入力信号bとパイロット信号
aの受信復調信号の周波数差が設定値より大きいことを
検出し周波数オフセット信号を”H”として送出する。
無線区間cの回線品質がフェージング等により劣化し、
現用1回線の符号誤り率が設定した値を超えた時点で、
パリティ誤り検出回路104は、受端切替制御器12に
切替信号を送出する。
【0054】受端切替制御器12は、始めに復調器80
へバンド制御信号を”H”として送出し復調器80内P
LL回路のループ帯域幅を広げ、復調器80内PLL回
路のロックレンジを拡大させてから、対向局の送端切替
制御器6に対して送端切替命令を送出する。
【0055】送端切替制御器6は、送端切替器21を制
御して入力端子11からの入力信号bを予備回線にて無
線伝送する。この時、復調器80の入力信号がパイロッ
ト信号aから入力信号bに切替わっても復調器80内P
LL回路のロックレンジが拡大されているのでクロック
同期回路101ではクロック同期はずれ状態になること
なく無瞬断切替器91へデータを送出することができ
る。
【0056】受端切替制御器12は、無瞬断切替器91
に現用回線経由の信号と予備回緯経由の信号の位相を合
わせ無瞬断切替を実行し、出力端子101からは予備回
線経由の信号が出力される。その後、受端切替制御器1
2は、復調器80へバンド制御信号を”L”として送出
して復調器80内PLL回路のループ帯域幅を元に戻し
PLL回路のロックレンジを狭めることにより、出力信
号のジッタを抑圧する。
【0057】以上の説明においては、フレーム同期信号
及びパリティ符号について送信器50〜5Nにおいて挿入
する場合について説明したが、かかる情報が入力信号b
自体に含まれている場合の実施の形態について以下説明
する。
【0058】図3はこのような信号の伝送に関する実施
の形態における復調器の例を示す図である。
【0059】同図において、復調回路の出力側には、無
線区間のフレーム及びパリティ情報に対応するフレーム
同期判定回路103及びパリティ誤り検出回路104に
加え、当該情報信号を除去するフレーム・パリティ除去
回路105とその出力側のフレーム同期判定回路301
及びパリティ誤り検出回路302を具備している。
【0060】復調器は、パリティ誤り検出回路104に
おいて無線区間に関するパリティ演算等を行う他に、フ
レーム同期判定回路301及びパリティ誤り検出回路3
02において入力信号のフレームビットによりフレーム
同期をとり入力信号のパリティ演算を行って入力信号に
含まれるパリティ演算結果との比較を行ってパリティ誤
り率を監視し、符号誤り率が設定した値を超えると前記
切替信号を受端切替制御器12に送出する。
【0061】また、予備回線が未使用時における回線の
監視は、パイロット信号発生器3において入力信号と同
じフレーム及びパリティ情報を付加したパイロット信号
を生成するようにし、復調器80は、パリティ誤り検出
回路302の結果から回線品質を監視するように構成す
ることができる。
【0062】このように回線品質劣化時の切替信号とし
て、入力信号等に含まれるパリティビットを利用し、前
記実施の形態と同様に回線品質の劣化したことを検出し
て切替信号として使うことができる。なお、上記実施の
形態においては回線の品質監視を復調器内部で行う構成
としたが、このような回線監視を復調器外において行う
ように構成してもよいことはいうまでもない。
【0063】
【発明の効果】本発明の回線切替装置によれば、パイロ
ット信号と入力信号に周波数オフセットがあることを検
出して、予備回線の復調器のループフィルタのバンド幅
を広げた後に回線の切替動作を行うことから、パイロッ
ト信号と入力信号に周端数オフセットがあった場合で
も、パイロット信号から入力信号に切替時の周波数変動
によってクロック同期はずれとならずに追従することが
可能でり、高速かつ無瞬断で切替を行うことができる。
【0064】また、本発明によれば、通常時において
は、PLL回路のループフィルタのバンド幅は充分に狭
めておくことが可能であるから、通常時の出力信号のジ
ッタを充分に抑えることができ、通信品質が向上し信頼
性の高い通信を可能にする。
【0065】更に、予備回線の復調器のクロック同期は
ずれ等に対しアラーム等を発生するように構成しても予
備回線からの不要な警報や表示が発生することを防ぐこ
とができるので装置運用の円滑化が図れる。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施の形態における復調器を示す回
路ブロック図である。
【図3】本発明の他の実施の形態における復調器を示す
回路ブロック図である。
【図4】従来例を示すブロック図である。
【図5】従来例の復調器を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1〜1N 入力端子 21〜2N 送端切替器 3 パイロット信号発生器 40〜4N 変調器 50〜5N 送信器 6 送端切替制御器 70〜7N 受信器 80〜8N 復調器 91〜9N 無瞬断切替器 101〜10N 出力端子 11 パイロット信号受信器 12 受端切替制御器 131〜13N 周波数差検出器 101 クロック同期回路 102 復調回路 103 フレーム同期回路 104 パリティ誤り検出回路 201 クロック成分抽出回路 202 位相比較器 203 バンド可変型ループフィルタ 204 電圧制御発信器 205 ループフィルタ 301 フレーム同期判定回路 302 パリティ誤り検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 1/00 H04L 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現用回線のN回線(N≧1)に対し予備
    回線の1回線を設けた送信側及び受信側に送信入力及び
    受信出力に対するそれぞれ送端切替器及び受端切替器を
    有するディジタル無線伝送システムの(1+N)回線切
    替装置において、 送信側には予備回線に基準信号を送信する信号発生器を
    有し、受信側には復調用クロックを再生するPLL回路
    を具備する1+N個の復調部と、各回線の回線状態を監
    視する回線監視部と、予備回線の復調出力と各現用回線
    の復調出力との周波数差が設定値より大きいことを検出
    する周波数検出部と、特定回線の回線状態が劣化した時
    点で前記周波数検出部が当該回線及び予備回線の復調出
    力の周波数差が前記設定値より大きいことを検出した場
    合にのみ予備回線の復調器内のPLL回路のループ帯域
    幅を広げた後に前記送端切替器及び受端切替器を制御し
    現用回線から予備回線に切り替えを行う制御部とを有す
    ることを特徴とする回線切替装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、送端切替器及び受端切替
    器による現用回線から予備回線への切り替え後に復調器
    内PLL回路にループ帯域幅を狭めるように制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載の回路切替装置。
  3. 【請求項3】 前記受端切替器は特定回線及び予備回線
    の各復調信号の位相を合わせた後に切替を行う無瞬断切
    替器であることを特徴とする請求項1又は2記載の回路
    切替装置。
  4. 【請求項4】 回線監視部は伝送信号に含まれる誤り訂
    正情報又は無線伝送区間で付加した誤り訂正情報に基づ
    いて回線品質を監視することを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の回路切替装置。
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