JP3073138B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

Info

Publication number
JP3073138B2
JP3073138B2 JP06305028A JP30502894A JP3073138B2 JP 3073138 B2 JP3073138 B2 JP 3073138B2 JP 06305028 A JP06305028 A JP 06305028A JP 30502894 A JP30502894 A JP 30502894A JP 3073138 B2 JP3073138 B2 JP 3073138B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
shaft
slider
fishing
spinning reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP06305028A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08154543A (ja
Inventor
晋二 竹内
Original Assignee
ダイワ精工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイワ精工株式会社 filed Critical ダイワ精工株式会社
Priority to JP06305028A priority Critical patent/JP3073138B2/ja
Publication of JPH08154543A publication Critical patent/JPH08154543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3073138B2 publication Critical patent/JP3073138B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、魚釣用スピニングリ
ールに関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】上記魚釣用スピニングリー
ルは、例えば、実開平5−21663号や実開平5−2
1663号に開示されているように、ハンドルの回転操
作に連動して、釣糸案内部を有するロータを回転すると
共にスプールを前後動させ、これによりスプールに釣糸
を均等に巻回するように構成されている。
【0003】上記ロータは、ハンドル軸と直交する方向
に配されたピニオンに取り付けられており、このピニオ
ンがハンドル軸に取り付けられた駆動歯車のフェースギ
ヤ部分に噛合して回転駆動されることにより、ロータも
一体的に回転駆動される。また、ハンドルの回転をスプ
ールの前後動に変換するスプール前後動機構は、前記駆
動歯車に隣接し、駆動歯車と一体的に回転する平歯車に
噛合する連動歯車と、この連動歯車の表面に設けられた
偏芯凸部と、スプール軸に取り付けられ、この軸と直交
する方向に延出し前記偏芯凸部が係合する溝部を具備し
た摺動子と、を有している。そして、連動歯車が前記平
歯車によって回転されると、偏芯凸部はその回転運動に
より、溝部内を摺動しながら摺動子を前後に摺動させる
ので、スプールは、ハンドルの回転によって前後動す
る。
【0004】上記したように、溝部を有する摺動子は、
連動歯車に設けられた偏芯凸部が回転することによって
前後動される。この場合、摺動子が最前部に摺動したと
き、その側部が、前記駆動歯車におけるフェースギヤと
平歯車との連結部分(以下、ハンドル駆動軸とする)に
近接するため、両者の当接を回避するように、従来で
は、前記平歯車と連動歯車との間に更に中間歯車を介在
させるか、あるいは連動歯車の偏芯凸部の偏芯量を少な
くすることにより、ハンドル駆動軸と摺動子との間の距
離を大きく取っている。
【0005】しかしながら、上記したような中間歯車を
配すると、構成が複雑化し、リール本体が大型化すると
いう問題が生じる。さらに、連動歯車の偏芯凸部の偏芯
量を小さくした場合、スプール前後動のストロークを確
保するためには、連動歯車を大型化する必要があり、こ
の結果、リール本体は大型化してしまう。
【0006】この発明は、リール本体の小型、コンパク
ト化を図りながらスプール前後動のストロークを長くす
ることが可能な、魚釣用スピニングリールを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の魚釣用スピニングリールは、ハンドル駆動
軸と連動して回転する連動歯車に支軸から偏芯量dをも
って偏芯凸部を設け、先端にスプールを有するスプール
軸の後部に取り付けられた摺動子の係合長溝に前記偏芯
凸部を係合させて、前記ハンドル駆動軸の回転をスプー
ル軸の前後往復動に変換させるように構成されており、
前記係合長溝を前記スプール軸に対して所定角度α傾斜
するよう配設し、前記摺動子のストロークS´を(2d
/cosα)にしたことを特徴としている。
【0008】
【作用】連動歯車に設けられた偏芯凸部が係合する摺動
子の係合長溝をスプール軸に対して傾斜させることによ
り、摺動子の側部とハンドル駆動軸との当接を回避し、
かつスプール前後動のストロークを大きくする。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について詳細
に説明する。図1は、本発明に係る魚釣用スピニングリ
ールの全体的な構成を示す図であり、スプール前後動機
構の部分の構成を切欠いて示す図である。
【0010】スピニングリール本体1は、ベール2を具
備したロータ4と、このロータ4と同軸に配され、釣糸
が巻回されるスプール5とを有しており、ロータ4が回
転駆動され、かつスプールが前後方向に往復移動するこ
とによって、スプール5にはベール2を介して釣糸が均
等に巻回される。前記ロータ4およびスプール5は、リ
ール本体1の後部側に配されるハンドル7を操作するこ
とにより、それぞれ駆動される。
【0011】以下、ロータ4およびスプール5の駆動を
果たす機構を、図1乃至図4を参照して説明する。な
お、図2は、図1に示したスプール前後動機構の部分を
拡大した図、図3は、図2のA−A線に沿った断面図、
そして、図4は、図2のB−B線に沿った断面図であ
る。
【0012】リール本体1には、ハンドル7が取り付け
られるハンドル軸10が横方向に延出しており、駆動歯
車12が回り止めして一体的に取り付けられている。駆
動歯車12は、後述するピニオンと噛合するフェースギ
ヤ13と、平歯車15とを有しており、これらは、ハン
ドル軸10を囲繞する連結部分14(以下、ハンドル駆
動軸)と共に一体化されている。
【0013】ハンドル駆動軸14の下方には、この軸と
直交して延出するスプール軸17が前後移動可能に支持
されており、その前端側に前記スプール5が一体的に取
り付けられている。また、スプール軸17には、前記駆
動歯車12のフェースギヤ13と噛合すると共に、前記
ロータが取り付けられたピニオン20が回転可能に配さ
れている。この結果、ハンドル軸10がハンドル7の回
転操作によって駆動されると、ロータ4は、駆動歯車1
2のフェースギヤ13およびピニオン20を介して回転
駆動される。
【0014】リール本体1の側板1aには、前記平歯車
15と噛合するように、支軸23および止輪24を介し
て連動歯車25が回転可能に支持されている。この連動
歯車25のスプール軸17に対向する表面には、支軸2
3から偏芯した位置に凸部25a(以下、偏芯凸部)が
設けられている。
【0015】前記スプール軸17の後部は、断面D状に
形成されており、この部分に、止めビス30を介して摺
動子33が締め付け固定されている。摺動子33には、
前記連動歯車25に設けられた偏芯凸部25aが係合す
るように、係合長溝33aが形成されている。この係合
長溝33aは、スプール軸17に対して所定角度傾斜し
ており、図2に示すように、その上方がスプールと反対
側で下方がスプールに向くように傾斜している。そし
て、ハンドル駆動軸14と一体化された平歯車15がハ
ンドル7の操作によって回転駆動されると、連動歯車2
5に設けられた偏芯凸部25aは、係合長溝33a内を
摺動しながら摺動子33を前後動させる。この結果、ス
プール軸17は前後動され、その先端側に取り付けられ
たスプール5も前後動される。
【0016】次に、上記したように、係合長溝33aを
スプール軸17に対して傾斜させた場合の摺動子33の
ストロークと、傾斜させない場合の摺動子33のストロ
ークとを、図5を参照して説明する。
【0017】図5において、X軸はスプール軸に対応し
ている。従来技術では、摺動子の係合長溝は、このスプ
ール軸Xに対して直交している。従って、摺動子がハン
ドル駆動軸に当接しないようにしたときのストロークS
は、連動歯車25に設けられた偏芯凸部の偏芯量をdと
した場合、S=2d…(1)で表すことができる。次
に、図の2点鎖線で示すように、摺動子33をスプール
軸Xに対して角度αだけ傾斜させたとする。この場合、
傾斜した摺動子33(係合長溝33a)がハンドル駆動
軸に最も接近したり離間するのは、連動歯車25の偏芯
凸部25aが、図の実線で示した位置のスプール軸Xに
対して角度α傾斜させたX′線上になったときである。
このX′線上にある偏芯凸部25aの軸芯を通る垂線Z
が、スプール軸Xと交差するP1,P2の位置にきたと
き、傾斜した摺動子33のストロークS′を与える。
【0018】図から明らかなように、(1/2)S′=
d/cosαであり、傾斜された摺動子33のストロー
クS′は、S′=2d/cosα…(2)で与えられ
る。ここで、具体的にα=10°,α=20°,α=3
0°とすると、それぞれ、cos10°=0.9848
1,cos20°=0.93969,cos30°=
0.86603であり、上記(1)式と(2)式とを比
較すると、傾斜された摺動子33のストロークS′が、
従来のストロークSに対して大きな値を取ることが明ら
かである。
【0019】このため、従来のスピニングリールと比較
して、全体の大きさを変えることなく、摺動子33をス
プール軸17に対して傾斜させるだけで、スプール5の
ストロークを大きく取ることができる。すなわち、その
分ストロークが伸びるため、従来のリールと同一の大き
さであっても、簡単な構成で釣糸の巻回量を多くするこ
とができ、あるいは、従来と同一の巻回量を維持したま
まリール本体の小型化を図ることができる。なお、角度
αは、強度の面および連動歯車25の回転力を偏芯凸部
25aを介して有効にスプール軸17の前後動に変換さ
せる、等の理由から、最適な値が決定される。
【0020】また、図示されていないが、傾斜された摺
動子33のハンドル駆動軸と対向する側に薄肉部を形成
し、摺動子がハンドル駆動軸に接近した際に、逃げるよ
うに構成しても良い。このように摺動子に薄肉部を形成
しておけば、更に偏芯凸部25aの偏芯量dを多く取る
ことが可能となるため、スプール5のストロークをより
大きく取ることができる。
【0021】次に、図6および図7を参照して、本発明
の第2の実施例を説明する。この実施例の摺動子33
は、スプール軸17に対する傾斜方向が前記第1の実施
例と逆向きに構成されている。このように、摺動子33
の傾斜方向を逆にすれば、前記第1の実施例と同様な効
果が得られ、また、スプール軸方向におけるリール本体
の長さを短くすることができる。なお、図7に示すよう
に、係合長溝33aと偏芯凸部25aとの間および/ま
たは支軸23と連動歯車25との間に、ボールベアリン
グ41,42を配しておくことが好ましい。このよう
に、ボールベアリングを配しておけば、転がり案内によ
って、摺動部および回転部の摩擦抵抗が小さくなるた
め、円滑な釣糸巻き取り操作を行うことができる。もち
ろん、このようなボールベアリングは、前記第1の実施
例においても同様に配することができる。また、以上の
実施例において説明した係合長溝としては、図に示した
構成以外にも、例えば、実開平5−21663号に開示
されている偏芯凸部が係合する長孔のようなものも含ま
れる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構成でスプール前後動のストロークを長くするこ
とができるので、リール本体の小型化を図ることがで
き、また大型化することなく、スプールの釣糸巻回量を
多くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る魚釣用スピニングリールの全体的
な構成を示す図であり、スプール前後動機構の部分の構
成を切欠いて示す図。
【図2】図1に示したスプール前後動機構の部分を拡大
した図。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図。
【図4】図2のB−B線に沿った断面図。
【図5】係合長溝をスプール軸に対して傾斜させた場合
の摺動子のストロークと、傾斜させない場合の摺動子の
ストロークとを比較して説明する図。
【図6】本発明におけるスピニングリールの、スプール
前後動機構の第2の実施例を示す図。
【図7】図6のC−C線に沿った断面図。
【符号の説明】
1…スピニングリール本体、4…ロータ、5…スプー
ル、7…ハンドル、10…ハンドル軸、12…駆動歯
車、14…ハンドル駆動軸、17…スプール軸、25…
連動歯車、25a…偏芯凸部、33…摺動子、33a…
係合長溝。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル駆動軸と連動して回転する連動
    歯車に支軸から偏芯量dをもって偏芯凸部を設け、先端
    にスプールを有するスプール軸の後部に取り付けられた
    摺動子の係合長溝に前記偏芯凸部を係合させて、前記ハ
    ンドル駆動軸の回転をスプール軸の前後往復動に変換さ
    せる、魚釣用スピニングリールにおいて、 前記係合長溝を前記スプール軸に対して所定角度α傾斜
    するよう配設し、前記摺動子のストロークS´を(2d
    /cosα)にしたことを特徴とする魚釣用スピニング
    リール。
  2. 【請求項2】 前記係合長溝の傾斜方向は、上方がスプ
    ールと反対側で下方がスプールに向くように、前記スプ
    ール軸に対して傾斜させたことを特徴とする請求項1に
    記載の魚釣用スピニングリール。
JP06305028A 1994-12-08 1994-12-08 魚釣用スピニングリール Expired - Lifetime JP3073138B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06305028A JP3073138B2 (ja) 1994-12-08 1994-12-08 魚釣用スピニングリール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06305028A JP3073138B2 (ja) 1994-12-08 1994-12-08 魚釣用スピニングリール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08154543A JPH08154543A (ja) 1996-06-18
JP3073138B2 true JP3073138B2 (ja) 2000-08-07

Family

ID=17940229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06305028A Expired - Lifetime JP3073138B2 (ja) 1994-12-08 1994-12-08 魚釣用スピニングリール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3073138B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3292366B2 (ja) * 1996-09-09 2002-06-17 ダイワ精工株式会社 魚釣用スピニングリール

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08154543A (ja) 1996-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3255271B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP3292366B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP2002239835A (ja) 往復作動型工具
US20060010622A1 (en) Electric toothbrush
JPH0547583Y2 (ja)
JP3073138B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
TWI327894B (en) Spinning reel oscillating device
JP3337603B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JPH0657168U (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
US6682007B2 (en) Spinning reel having improved spool oscillating mechanism
JP3003377U (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JP4023802B2 (ja) 魚釣用リール
JP2547326Y2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP3553268B2 (ja) 魚釣り用リール
JP2860871B2 (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
KR100342364B1 (ko) 낚시용 릴의 스풀 및 로터 구동장치
JPH10191846A (ja) 魚釣り用リールの摺動機構
JPH09300072A (ja) 自動アーク溶接用ウィービング装置
JPH1156451A (ja) 電動爪磨き器
KR900004027Y1 (ko) 낚시용 스피닝 리일의 스푸울 왕복접동장치
JPH09308413A (ja) 魚釣用リールの摺動機構
JP3010424B2 (ja) ハンドシャー
JP3955809B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP3464361B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP2001346484A (ja) 魚釣用スピニングリ−ル