JP3072946B2 - 電力ケーブルの部分放電測定方法 - Google Patents

電力ケーブルの部分放電測定方法

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JP3072946B2 JP05121495A JP12149593A JP3072946B2 JP 3072946 B2 JP3072946 B2 JP 3072946B2 JP 05121495 A JP05121495 A JP 05121495A JP 12149593 A JP12149593 A JP 12149593A JP 3072946 B2 JP3072946 B2 JP 3072946B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルおよびそ
の接続部の絶縁性能および劣化状態を評価するため、電
力ケーブルおよびその接続部に発生する部分放電を測定
する電力ケーブルの部分放電測定方法に関し、特に本発
明は、ケーブル布設後の高電圧印加による現地竣工試験
時、あるいは、活線状態での絶縁劣化監視システムに適
用するに好適な電力ケーブルの部分放電測定方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図3は電力ケーブルの接続部において、
電力ケーブルおよびその接続部に発生する部分放電パル
ス測定する従来例を示す図である。同図は275kVC
Vケーブルの中間絶縁接続部を示す図であり、同図にお
いて、1は電力ケーブル、2は中間絶縁接続部、2a,
2a’は保護用金属管、2bはシース絶縁部、3,3’
はシース絶縁部2bを挟んだ両側に取り付けられた部分
放電パルスを検出する検出用箔電極である。検出用箔電
極3,3’は保護用金属管2aの防蝕層表面に取り付け
られており、部分放電発生時、シースを伝播する部分放
電パルスを検出する。4,4’は測定用リード線、5は
検出器、6は部分放電測定装置であり、測定用リード線
4,4’は、その一端が検出用箔電極3,3’に接続さ
れ、他端が検出器5に接続される。
【0003】7,7’はシース絶縁部2bを挟んだ両側
に取り付けられた校正パルス注入用箔電極であり、検出
用箔電極3,3’と同様、保護用金属管2a,2a’の
防蝕層表面に取り付けられている。8,8’は校正パル
ス注入用リード線、9は校正パルス発生器であり、校正
パルス注入用リード線8,8’はその一端が校正パルス
注入用箔電極7,7’に接続され、他端が校正パルス発
生器9に接続される。また、10は防蝕層保護用アレス
タを接続するためのアレスタ端子、11はクロスボンド
線を接続するためのクロスボンド端子である。
【0004】同図において、電力ケーブルもしくはその
接続部に部分放電が発生すると、シースを伝播する部分
放電パルスの高周波成分は、中間絶縁接続部2と検出用
箔電極3,3’との間で形成される静電容量を介して検
出され、測定用リード線4,4’を介して検出器5に与
えられ部分放電パルスが検出される。検出器5により検
出された部分放電パルスは部分放電測定器6に送られて
周波数分析等の解析が行われ、部分放電パルスとノイズ
との識別、部分放電電荷量の測定等が行われる。
【0005】また、電力ケーブルもしくはその接続部に
発生する部分放電電荷量を校正するには、校正パルス発
生器9が発生する校正パルスを、校正パルス注入用リー
ド線8,8’を介して校正パルス注入用箔電極7,7’
から注入し、その時の電荷量を検出用箔電極3,3’と
検出器5により検出して、部分放電電荷量を校正する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の部分放電測定方法においては、検出用箔電極3,
3’と検出器5の間を測定用リード線4,4’により接
続して部分放電を測定し、また、校正パルス注入用箔電
極7,7’と校正パルス発生器9の間を校正パルス注入
用リード線8,8’により接続して校正用パルスを注入
しているが、測定用リード線4,4’および校正用パル
ス注入用リード線8,8’の長さが長くなると、リアク
タンス分が大きくなり、周波数特性が低下するという問
題があった。
【0007】また、保護用金属管2a,2a’には、同
図に示すように、アレスタ端子10、クロスボンド端子
11が設けられているほか、テービング部やその他の部
分の温度を測定するための図示しない光ファイバ、相表
示器等が設けられている。このため、上記リード線を短
くするため、検出用箔電極3,3’および校正パルス注
入用箔電極7,7’の大きさを大きくしたり、箔電極を
シース絶縁部2bの近傍に設置しようとしても、上記端
子に邪魔され、また、上記光ファイバ等の上に箔電極が
かかり、金属保護管2aへの箔電極の密着性が悪くな
り、カップリングの静電容量が低下し、所定の特性が得
られないといった問題が生じていた。
【0008】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するためになされたものであって、検出用箔電極、校正
パルス用箔電極のシース絶縁部2bに対向する位置に突
出部を設け、その突出部の端部に測定用リード線、校正
パルス注入用リード線を接続することにより、測定用リ
ード線、校正パルス注入用リードの長さを短くして、そ
のリアクタンス分を低下させてその周波数特性を向上さ
せ、測定感度の向上を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1の発明は、電力ケーブル接続部の
絶縁部を挟んで設けられた一対の保護金属管の外側にそ
れぞれ検出用箔電極を設置し、測定用リードの一端を上
記箔電極に接続し、該測定用リード線の他端を部分放電
測定器に接続して、電力ケーブルもしくは接続部に発生
する部分放電を測定する電力ケーブルの部分放電測定方
法において、上記一対の検出用箔電極の絶縁部に対向す
る側を突出させて突出部を形成し、該突出部に測定用リ
ード線を接続して部分放電を測定するようにしたもので
ある。
【0010】本発明の請求項2の発明は、電力ケーブル
接続部の絶縁部を挟んで設けられた一対の保護金属管の
外側にそれぞれ校正パルス注入用箔電極を設置し、該箔
電極をリード線により校正パルス発生器に接続し、校正
用パルス発生器から発生する校正用パルスを上記箔電極
を介して電力ケーブル接続部に注入し、部分放電電荷量
を校正する電力ケーブルの部分放電測定方法において、
上記一対の校正パルス注入用箔電極の絶縁部に対向する
側を突出させて突出部を形成し、該突出部にリード線を
接続して校正用パルスを注入するようにしたものであ
る。
【0011】
【作用】測定用リード線および校正用パルス注入用リー
ド線の長さが長くなると、そのリアクタンス分が大きく
なり、高周波域における信号の減衰量が大きくなり周波
数特性が低下する。本発明の請求項1の発明において
は、検出用箔電極の絶縁部に対向する側を突出させて突
出部を形成し、該突出部に測定用リード線を接続してい
るので、測定用リード線の長さを短くできるとともに、
測定用リード線の一部が箔電極に置きかわり、低リアク
タンス化を図ることができる。このため、高周波域にお
ける信号の減衰量が低減化し、周波数特性を向上させる
ことができる。
【0012】本発明の請求項2の発明においは、校正パ
ルス注入用箔電極の絶縁部に対向する側を突出させて突
出部を形成し、該突出部にリード線を接続しているの
で、校正パルス注入用リード線の長さを短くできるとと
もに、校正パルス注入用リード線の一部が箔電極に置き
かわり、請求項1の発明と同様、高周波域における信号
の減衰量が低減化させ、周波数特性を向上させることが
できる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す図である。同図
は従来例と同様、275kVCVケーブルの中間絶縁接
続部を示す図であり、同図において、図3に示したもの
と同一のものには同一の符号が付されており、本実施例
においては、検出用箔電極31,31’および校正パル
ス注入用箔電極71,71’にそれぞれ、突出部31
a,31a’および71a,71a’を設け、突出部3
1a,31a’に測定用リード線4,4’を接続し、ま
た、突出部71a,71a’に校正パルス注入用リード
線8,8’を接続したものである。
【0014】本実施例においては、上記のように、箔電
極31,31’および71,71’に突出部を設け、突
出部に測定用リード線4,4’および校正パルス注入用
リード線8,8’を接続しているので、箔電極の大きさ
を大きくしたり、箔電極の取り付け位置をずらしたりす
ることなく、測定用リード線4,4’および校正パルス
注入用リード線8,8’の長さを短くすることができ、
また、リード線の一部が箔電極に置きかわるため、リア
クタンス分が大きくなることもない。したがって、リー
ド線による高周波域における信号の減衰量が低減化し、
周波数特性を向上させることができる。
【0015】図2は従来の箔電極を用いた場合と箔電極
に突出部を設け箔電極の突出部にリード線を接続した場
合の周波数特性の実測値を示す図である。同図におい
て、同図(a)は従来の箔電極を用いた場合、同図
(b)は箔電極に突出部を設け箔電極の突出部にリード
線を接続した場合を示しており、横軸は周波数(MHz
)、縦軸は信号強度(dBm)である。
【0016】なお、上記周波数特性は、校正パルス発生
器9より電荷を注入し、検出器5の出力を増幅により増
幅してスペクトルアナライザに入力して測定した。その
際、校正パルス発生器9より30pCの電荷量を注入し
たときを信号、注入していない時をノイズとした。箔電
極としては、300mm×300mmの大きさの電極を
使用し、同図(a)の従来例においては、箔電極に80
0mmのリード線を直接接続し、同図(b)の本実施例
においては、上記箔電極に接続部周方向の幅150m
m、接続部軸方向の長さ100mmの突起部を設け、上
記突起部にリード線を接続した。その結果、同図(b)
の本実施例においては、リード線の長さは500mmと
なった。また、測定した接続部の静電容量は500pc
以上を目安としたが、同図(b)の本実施例において
は、600pC〜800pCであった。
【0017】同図から明らかなように、従来の箔電極を
用いた場合(同図(a))には、周波数が約25MHz
から信号レベルが低下し、S/N比が小さくなるのに対
し、本発明のように箔電極に突出部を設け、箔電極の突
出部にリード線を接続した場合(同図(b))には、周
波数が35MHz 近くまで信号レベルは低下せず、良好
な特性を得ることができた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、箔電極に突出部を設け、箔電極の突出部にリード線
を接続したので、従来の箔電極を使用した場合と比較し
て、より広範囲の測定周波数を確保することができると
ともに検出感度の上昇を期待することができる。
【0019】また、一般には、高周波域の方がノイズが
少ないことが多いので、上記のような特性が得られこと
により、S/N比の大きい帯域を選択して部分放電測定
を行うことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】従来例と本発明の実施例の周波数特性を示す図
である。
【図3】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2 中間絶縁接続
部 2a 保護用金属管 2b シース絶縁部 31,31’ 検出用箔電極 31a,31a’,71a,71a’ 突出部 4,4’ 測定用リード
線 5 検出器 6 部分放電測定
装置 71,71’ 校正パルス注
入用箔電極 8,8’ 校正パルス注
入用リード線 9 校正パルス発
生器 10 アレスタ端子 11 クロスボンド
端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 義雄 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−101149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブル接続部の絶縁部を挟んで設
    けられた一対の保護金属管の外側にそれぞれ検出用箔電
    極を設置し、測定用リードの一端を上記箔電極に接続
    し、該測定用リード線の他端を部分放電測定器に接続し
    て、電力ケーブルもしくは接続部に発生する部分放電を
    測定する電力ケーブルの部分放電測定方法において、 上記一対の検出用箔電極の絶縁部に対向する側を突出さ
    せて突出部を形成し、該突出部に測定用リード線を接続
    して部分放電を測定することを特徴とする電力ケーブル
    の部分放電測定方法。
  2. 【請求項2】 電力ケーブル接続部の絶縁部を挟んで設
    けられた一対の保護金属管の外側にそれぞれ校正パルス
    注入用箔電極を設置し、該箔電極をリード線により校正
    パルス発生器に接続し、校正用パルス発生器から発生す
    る校正用パルスを上記箔電極を介して電力ケーブル接続
    部に注入し、部分放電電荷量を校正する電力ケーブルの
    部分放電測定方法において、 上記一対の校正パルス注入用箔電極の絶縁部に対向する
    側を突出させて突出部を形成し、該突出部にリード線を
    接続して校正用パルスを注入することを特徴とする電力
    ケーブルの部分放電測定方法。
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