JP3088879B2 - 部分放電測定方法 - Google Patents

部分放電測定方法

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JP3088879B2 JP05204674A JP20467493A JP3088879B2 JP 3088879 B2 JP3088879 B2 JP 3088879B2 JP 05204674 A JP05204674 A JP 05204674A JP 20467493 A JP20467493 A JP 20467493A JP 3088879 B2 JP3088879 B2 JP 3088879B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルの部分放
電を正確に測定し得る部分放電測定方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、CVケーブル線路の初期欠陥
検出として、部分放電測定が検討されている。電力ケー
ブルでは放電パルスの反射の重なりで測定感度が変動
し、部分放電の検出に狭帯域増幅は利用し難かったが、
外来雑音の影響が少ないなどの理由から高周波狭帯域増
幅の検討が盛んに行われている。
【0003】また、電力ケーブルのインピーダンス特性
が収斂する比較的高い周波数成分を用いて、電力ケーブ
ル中の部分放電を測定する部分放電測定方法を、本出願
人は既に特願平4−213566号において提案してい
る。更に、直接較正に対する間接較正の出力応答比(直
応答比)が約2となる周波数を測定周波数として選定
して部分放電を測定する部分放電測定方法も本出願人は
既に提案している。
【0004】図6は250m及び350mの電力ケーブ
ルにおける直間応答比H及び応答率Rを求める際の回路
構成図である。250mの電力ケーブルS1の絶縁接続部
端末1aには箔電極2aを貼り付け、350mの電力ケ
ーブルS2の絶縁接続部端末1bには箔電極2bを貼り付
ける。箔電極2a、2bの出力は検出インピーダンス3
を介して測定装置4に接続する。間接較正を行う場合に
は絶縁接続部端末1a、1bの箔電極2a、2b間にパ
ルスジェネレータG1を接続する。
【0005】電力ケーブルS1の直接較正を行う場合に
は、電力ケーブルS1、S2の導体Tと遮蔽層5a間にパル
スジェネレータG2を接続し、電力ケーブルS2の直接較正
を行う場合には、導体Tと遮蔽層5b間にパルスジェネ
レータG3を接続する。
【0006】また、電力ケーブルS1の応答率Rを測定す
る場合には、電力ケーブルS1の遠端からパルスジェネレ
ータG4を用いてパルスを注入し、電力ケーブルS2の応答
率Rを測定する場合には、電力ケーブルS2の遠端からパ
ルスジェネレータG5を用いてパルスを注入する。上述の
ようにして求めた直間応答比H(G1/G2、G1/G3の応答
の比率)及び応答率R(G4/G2、G5/G3の応答の比率)
を図7及び図8のグラフ図に示す。
【0007】図7は測定周波数fと直間応答比Hとの関
係を示すグラフ図であり、実線は250mケーブルを測
定した場合を表し、点線は350mのケーブルを測定し
た場合を表している。何れのケーブルにおいても、約1
3MHz程度の周波数で直間応答比Hは収斂し、約2と
なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すように横軸をケーブル長、縦軸を入力信号に対する
出力信号の応答率Rとしたグラフ図に示すように、高い
周波数成分を使用した場合にはケーブル中を伝搬するこ
とにより部分放電信号が減衰してしまうため、絶縁接続
部近傍の部分放電のみしか検出できないという問題点が
ある。
【0009】また、減衰を抑えるために低い周波数成分
を使用した場合には、図7から分かるように直間応答比
が定め難くなるため電荷較正が正しく行えず、正確な部
分放電測定ができなくなるという問題点がある。
【0010】本発明の目的は、上述の2つの互いに相容
れない問題点を解消し、絶縁接続部から遠距離の普通接
続部や終端部等を含む線路各部で発生している部分放電
についても、高感度でかつ正確に測定することが可能な
部分放電測定方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る部分放電測定方法は、電力ケーブルの
部分放電を測定する場合において、同一ケーブルにおけ
直接較正に対する間接較正の出力応答比Hと、ケーブ
ルの長さ方向に対する周波数ごとの入力信号に対する出
力信号の応答率Rとを基に、ケーブルの長さ方向に対す
測定感度Kを算出し前記ケーブルの長さ方向に対し
て前記測定感度Kがほぼ平坦となる周波数を選定して
定周波数として用いることを特徴とする。
【0012】
【作用】上述の構成を有する部分放電測定方法は、直接
較正に対する間接較正の出力応答比Hと入力信号に対す
る出力信号の応答率Rから、ケーブルの長さ方向に対す
測定感度Kを求め、測定感度Kが安定する周波数を
定して測定周波数として用いる
【0013】
【実施例】本発明を図1〜図5に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明に係る方法を実施する
ための第1の実施例の構成図であり、図2は図1を簡潔
に示した回路構成図である。電力ケーブルSの絶縁接続
部端末11a、11bには、それぞれ箔電極12a、1
2bを貼り付け、これらの箔電極12a、12bの出力
は、検出インピーダンス13を介して測定装置14に接
続する。
【0014】この場合に検出インピーダンス13によっ
て、電力ケーブルSはパルス的に2分割され、絶縁接続
部端末11a、11bの両側のインピーダンスはそれぞ
れインピーダンスZ1、Z2と表される。電力ケーブルSで
部分放電が発生している場合は、部分放電信号は検出イ
ンピーダンス13を介して測定装置14で検出される。
【0015】図3は電力ケーブルSに対して、較正を行
うための構成図であり、図4はその回路構成図である。
間接較正を行う場合には、絶縁接続部端末11a、11
bの箔電極12a、12b間にパルスジェネレータG11
を接続し、直接較正を行う場合には、電力ケーブルSの
導体T1と遮蔽層間にパルスジェネレータG12 を接続す
る。
【0016】電荷較正を行うに際して、パルスジェネレ
ータG11 、G12 から既知の電荷量を注入し較正を行う。
ここで、測定周波数として電力ケーブルSのインピーダ
ンス値が収斂する十分に高い周波数を使用すれば、間接
較正として検出インピーダンス13と並列に注入したパ
ルスの応答は、直接較正としてインピーダンスZ1又はZ2
の何れかに注入した場合の約2倍となる。
【0017】実際に部分放電が生ずるのは、直接較正の
位置であるZ1又はZ2の部分であるが、直間応答比Hが約
2となると直接較正は直接較正の半分の大きさの電荷で
間接較正を行うことで代用できる。これが間接較正の原
理であり、較正に際して間接較正の応答が直接較正の応
答の約2倍になるようにすること、或いは各測定周波数
における直間応答比を正確に知ることは、部分放電量を
正しく測定する場合に極めて有効である。このようにし
て、絶縁体に覆われて現実には較正電荷を注入できない
ケーブル内部の放電を箔電極から半分の電荷で間接的に
較正できる。
【0018】しかし、絶縁接続部から遠距離の線路各部
で発生している部分放電についても検出するために、部
分放電信号の減衰を少なく抑えることのできる比較的低
い周波数を使用すると、直間応答比Hは約2とはならず
に図7に示すような不安定な値を示すことになる。
【0019】そこで、直間応答比Hと応答率Rから測定
感度Kを次式のように定義し、測定精度が最も安定する
測定感度K、つまり測定感度Kが最も1に近くなって、
ケーブルの長さ方向に対しほぼ平坦な特性となる周波数
を、測定周波数として選定する。 K=H/(2・R) …(1)
【0020】例えば、測定対象として250mのケーブ
ルを測定する場合に、測定周波数を約5MHzとする
と、直間応答比Hは図7から分かるように収斂せず、約
2.6〜約6.7となり、応答率Rは図8から分かるよ
うに約1となるので、測定感度Kは約1.3〜約3.4
となる。また、測定周波数を約20MHzとすると、直
間応答比H及び応答率Rは図7及び図8から分かるよう
に、それぞれ約2、約0.28となるので測定感度Kは
約3.6となる。
【0021】上述のように、複数の絶縁接続部から線路
全体をカバーするように図7の示す直間応答比H及び図
8に示す応答率Rを測定し、これらから測定感度Kを計
算して、横軸にケーブル長、縦軸に各測定周波数に対す
る測定感度Kを求めると、図5のグラフ図となる。
【0022】線路各部で発生している部分放電を測定す
る場合に、図5に示す幾つかの周波数の中から比較的均
一な特性を示す約10MHzの周波数を測定周波数とし
選定すれば、測定感度差の少ない測定が可能となるこ
とが分かる。つまり、測定周波数を約10MHzに選定
すれば、この測定周波数は測定感度がケーブル長に対し
てほぼ平坦となっているので、部分放電信号の減衰を抑
えながら間接較正の定量性を維持でき、高感度でかつ正
確に部分放電を測定できることになる。なお、図5中の
IJ1 、IJ2 はそれぞれ、部分放電の測定点である絶縁接
続部を表しており、EB、NJはそれぞれ終端部、普通接続
部を表している。
【0023】本実施例では、測定点をケーブルの絶縁接
続部として説明したが、終端部でも測定を行い、終端部
付近での測定誤差を少なくすることもできる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る部分放
電測定方法は、直接較正に対する間接較正の出力応答比
と入力信号に対する出力信号の応答率を基に測定感度を
求め、測定感度がケーブルの長さ方向に対してほぼ平坦
となる周波数を測定周波数として選定し部分放電を測定
することにより、終端部や普通接続部を含む線路各部で
発生している部分放電を、高感度でかつ高い定量性をも
って測定することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成図である。
【図2】実施例の回路構成図である。
【図3】較正を行う場合の構成図である。
【図4】較正を行う場合の回路構成図である。
【図5】ケーブル長と測定感度の関係のグラフ図であ
る。
【図6】直間応答比及び応答率を求める際の回路構成図
である。
【図7】測定周波数と直間応答比との関係のグラフ図で
ある。
【図8】パルスの注入点と測定点間の距離とパルスの応
答率の関係のグラフ図である。
【符号の説明】
11a、11b 絶縁接続部端末 12a、12b 箔電極 13 検出インピーダンス 14 測定装置 G11 、G12 パルスジェネレータ S ケーブル Z1、Z2 インピーダンス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−12882(JP,A) 大高 巌 他4名:「CVケーブル線 路の部分放電測定システムの検討 (1)」(平成5年電気学会全国大会講 演論文集No.1569 平成5年3月10日 発行) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブルの部分放電を測定する場合
    において、同一ケーブルにおける直接較正に対する間接
    較正の出力応答比Hと、ケーブルの長さ方向に対する周
    波数ごとの入力信号に対する出力信号の応答率Rとを基
    に、ケーブルの長さ方向に対する測定感度Kを算出し
    前記ケーブルの長さ方向に対して前記測定感度Kがほぼ
    平坦となる周波数を選定して測定周波数として用いるこ
    とを特徴とする部分放電測定方法。
  2. 【請求項2】 前記測定感度KはK=H/(2・R)と
    する請求項1に記載の部分放電測定方法。
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大高 巌 他4名:「CVケーブル線路の部分放電測定システムの検討(1)」(平成5年電気学会全国大会講演論文集No.1569 平成5年3月10日発行)

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