JP3330835B2 - 電力ケーブルの部分放電測定方法 - Google Patents
電力ケーブルの部分放電測定方法Info
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Description
分放電量を正確に測定し得る部分放電測定方法に関する
ものである。特に、同調式部分放電測定において反射波
の影響によりケーブル長手方向に対して測定感度が低下
する場所があることに対する改善に関するものである
従来からいろいろな部分放電測定が検討されている。
法として、広帯域法(数KHz〜数MHz)、同調法お
よび低周波法(数十KHz〜数百KHz)がある。
いて検討が盛んに行われている。
が、この方法は共振周波数の異なる共振増幅器を3個並
列に使用したもので、それぞれの減衰振動波形を合成す
ることにより雑音の影響が少ない同調法の利点と放電の
発生位置による測定感度の変動が小さい低周波法の利点
を兼ねそなえた特性が得られることから注目されてい
る。
開示しているように、異なる共振周波数でそれぞれ同調
させて部分放電パルスを測定し、異なる共振周波数によ
る測定値の大きい方により求める方法、あるいは異なる
共振周波数による測定値の平均値により求める方法であ
る。
発生位置による応答が振動的に変化する欠点がある。
る。例えば、600mの長さのケーブルにおいて共振周
波数を400KHzとすると、振動の周期tは2.5μ
sとなり、反射パルスが2.5/2=1.25μs遅れ
てくると信号は互いに打消し合って応答(感度)が小さ
くなり、更に反射パルスが2.5μs遅れてくると互い
に加え合わされて応答(感度)が大きくなる。
0m/μs程度のCVケーブルでは、L=V・t/2=
180・1.25/2=113により、113mごとに
極大値と極小値を生ずことになる。
は、同調周波数の間隔が整数倍である、例えば、f0
1:100KHz,f02:300KHz,f03:5
00KHzであるため、上述したように部分放電パルス
の反射の重なり(第1波と反射波の重なり)によって測
定感度が低下する点があり、また、異なる共振周波数の
前記測定感度の低下する点と重なるところがあり、これ
ら異なる共振周波数でそれぞれ同調させて測定し、これ
らの複数の測定値を合成しても、部分放電発生位置によ
る影響を受けることになる。
選定し、異なる周波数における最大値をpick up
することにより測定感度の変動の少ない正確な測定を成
し得る電力ケーブルの部分放電測定方法を提供すること
にある。
めの本発明の電力ケーブルの部分放電測定方法は、供試
体である電力ケーブルに試験電圧を印加して部分放電を
発生させ、前記電力ケーブルに接続した結合コンデンサ
を介して前記放電によるパルスを検出し、該パルスを異
なる共振周波数で同調させて放電電荷を測定するに際
し、共振周波数として、異なる3つの周波数であって、
その中少なくとも2つは不整数倍の周波数、例えば20
0KHz,280KHz,450KHzを選定し、前記
パルスを前記3つの周波数に分波し、分波された3つの
周波数で得た測定値のうちの最大値により前記電力ケー
ブルの部分放電を求めることを特徴とする。
発生位置に殆ど影響されない90%以上の測定感度が得
られる。
施の形態について説明する。
る複数の最適共振周波数を選定するために、同軸ケーブ
ルの10D−2Vを模擬ケーブルとして採用し、CVケ
ーブルの部分放電測定の実験をした。これは同軸ケーブ
ル10D−2VがCVケーブルにおける部分放電パルス
の伝播特性が図9,図10に示すように似ているためで
ある。図9はCVケーブル275KVCSZV,250
0m2 と同軸ケーブル10D−2Vのケーブル長による
周波数400KHzのパルスの減衰量の比較を示すもの
であり、図10はCVケーブル6600VCV,8mm
2 と同軸ケーブル10D−2Vの部分放電パルスの周波
数に対する減衰量の比較を示している。
mの各20m毎に部分放電模擬波形である校正波11を
注入し、結合コンデンサCk12を介して測定器(図示
せず)により測定し、測定端(0m)13を基準とし
て、各点における測定感度を求める状態を示す。なお、
測定端の反対の終端14はアルミ箔等で外部導体を密閉
した。
4に示す。図において、Aは同調周波数200KHzの
特性を、Bは同調周波数400KHzの特性を示す。
20m,1500m及び1640m付近で測定感度がい
ずれの同調周波数A,Bも90%を下まわる区間が存在
することがわかる。このことは、発明が解決しようとす
る課題において述べたところの部分放電パルスの反射の
重なりによって測定感度が低下する点があり、また、異
なる共振周波数の前記測定感度の低下する点が重なると
ころが存在することを示している。
は本発明に係る電力ケーブル部分放電測定方法を実現す
るトライバンド測定回路を示すブロック図である。同図
において、供試ケーブル1にはブロックキングインピー
ダンスZbを介して試験電圧が印加される。ブロッキン
グインピーダンスZbは供試ケーブル1中に発生した放
電パルスが電源側に流れるのを防止するとともに、雑音
電圧が電源側から検出回路に混入するのを阻止する役目
のものである。
電パルスを印加電圧から抽出するための結合コンデンサ
Ckが接続され、供試ケーブル1,結合コンデンサC
k、検出素子2とで放電検出閉回路が形成される。検出
素子2に現れたパルスは分波器3により200KHz,
280KHz、及び450KHzの3つの周波数に分波
される。この分波された各々の周波数のパルスは共振増
幅器4a,4b,4cにより測定に十分なまでに増幅さ
れ、これらの増幅器4a,4b,4cの各出力はピーク
メータ5に接続され、ピークメータ5で前記3つの周波
数の最大値を表示する。
図3の模擬ケーブルである同軸ケーブルに対する測定結
果を図5乃至図7に示す。図5は同調周波数200KH
zにおけるケーブル長手方向の部分放電発生点に対する
測定感度(%)を示し、図6は同調周波数280KHz
におけるケーブルに長手方向の部分放電発生点に対する
測定感度(%)を示し、図7は同調周波数450KHz
におけるケーブル長手方向の部分放電発生点に対する測
定感度(%)を示す。
果を示すものであり、前記各周波数のうち最大値をPi
ck upして表示している。図8より、このように最
大値をPick upすればケーブルの長手方向に対し
て常に80%以上の測定感度が得られていることがわか
る。
m2 CSZV1700mの電力ケーブルを、上記測定回
路構成で測定した場合の計算結果を示す。図より各周波
数のうち最大値をPick upすることにより、ケー
ブルの長手方向に対して常に90%以上の測定感度が得
られることがわかる。
50KHzの3つの周波数に分波し、各々の最大値を測
定することで、ケーブルの長さ方向の放電発生位置に殆
ど影響されない電力ケーブルの部分放電測定の測定感度
が得られることが解る。
が、本発明はCVケーブルに限定されずあらゆる電力ケ
ーブルに適用可能である。
定方法は、不整数倍の同調周波数(200KHz,28
0KHz,450KHz)を採用し、これらの出力の最
大値表示により測定感度の向上を図り、放電発生位置に
殆どよらない応答特性を得ることが出来る。
に除去できる利点もある。
施形態を示すブロック図である。
ときのケーブル長による感度特性図である。
態を示す模式図である。
タとした時のケーブル長による感度特性図である。
0KHzのケーブル長による感度特性図である。
zのケーブル長による感度特性図である。
zのケーブル長による感度特性図である。
大値をPick upしたピークメータのケーブル長に
よる感度特性図である。
0KHzパルスの減衰量の比較を示す特性図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 供試体である電力ケーブルに試験電圧を
印加して部分放電を発生させ、前記電力ケーブルに接続
した結合コンデンサを介して前記放電によるパルスを検
出し、該パルスを異なる共振周波数で同調させて放電電
荷を測定するに際し、 共振周波数として、異なる3つの周波数であって、その
中少なくとも2つは不整数倍の周波数を選定し、前記パ
ルスを前記3つの周波数に分波し、分波された3つの周
波数で得た測定値のうちの最大値により前記電力ケーブ
ルの部分放電を求めることを特徴とする電力ケーブルの
部分放電測定方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の部分放電測定方法におい
て、共振周波数として200KHz,280KHz,4
50KHzの3周波数を選定して測定することを特徴と
する電力ケーブルの部分放電測定方法。
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JP00482297A JP3330835B2 (ja) | 1997-01-14 | 1997-01-14 | 電力ケーブルの部分放電測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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-
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- 1997-01-14 JP JP00482297A patent/JP3330835B2/ja not_active Expired - Fee Related
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