JP3072417B2 - 敷 物 - Google Patents

敷 物

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JP3072417B2
JP3072417B2 JP9147172A JP14717297A JP3072417B2 JP 3072417 B2 JP3072417 B2 JP 3072417B2 JP 9147172 A JP9147172 A JP 9147172A JP 14717297 A JP14717297 A JP 14717297A JP 3072417 B2 JP3072417 B2 JP 3072417B2
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幸雄 森田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として屋外で使
用される敷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基布にパイルを植設した屋外使用の敷物
では、表面に水溜りが出来ないように、パイルを基布に
固定する裏打工程で塗布した接着剤の塗布面に高圧空気
を噴射して接着剤の塗膜に微細孔を開けて透水性を付与
し、その微細孔から裏面に雨水が透過し易くし、パイル
には排水性のよい扁平断面のモノフイラメント糸を用い
ると共に、基布を透過した雨水の排水性を考慮して敷物
裏面には凹凸が付設される。その敷物裏面での排水性を
改善するために、実開平5−28627では、多数の脚
部を基板の裏面に突設したプラスチック製デッキを敷物
表面基材の裏面に積層している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実開平5−28627
に示されるようなプラスチック製デッキを裏打した敷物
では、それをパラペットやベランダ等のコンクリート地
盤に敷設するとき、その脚部間に排水溝が確保されて排
水性は優れたものとなるものの、プラスチック製デッキ
は射出成形されて硬く形状安定性が優れているが故に、
コンクリート地盤の凹凸・起伏に馴染まず、コンクリー
ト地盤と脚部の間に隙間が出来て敷物が浮いた恰好にな
り、その上を踏み歩いて発生する軋音は不快感を与え、
又、それを地面に敷設するときは脚部が地面に食い込ん
で脚部間の排水溝が土砂で塞がれる。
【0004】
【発明の目的】そこで本発明は、裏材によって排水に必
要なスペースを敷物裏面に確保すると共に、その裏材が
コンクリート地盤の凹凸・起伏によく馴染んで密着敷設
出来、地面に敷設しても排水に必要とされる敷物裏面の
スペースが土砂に塞がれることなく、長期にわたって排
水機能が維持される敷物を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る敷物は、上
糸で構成される上布と、下糸で構成される下布を、それ
らの間に一定のスペース31を開けて連結糸24で連結
して成る二重経編地27を、敷物表面基材34の裏面に
貼り合わせて成ることを第1の特徴とする。
【0006】本発明に係る敷物の第2の特徴は、上記第
1の特徴に加えて、下布が鎖編目列21に囲まれた開口
28を有するネット構造を成していることにある。
【0007】本発明に係る敷物の第3の特徴は、上記第
1と第2の何れかの特徴に加えて、上布の隣合う鎖編目
列間22・22が挿入糸23で連結されていることにあ
る。
【0008】本発明に係る敷物の第4の特徴は、上記第
1と第2と第3何れかの特徴に加えて、二重経編地27
の上布と下布の各鎖編目列21・22と連結糸24が、
樹脂組成物の塗膜で被覆されていることにある。
【0009】本発明に係る敷物の第5の特徴は、上記第
1と第2と第3と第4の何れかの特徴に加えて、連結糸
24に単糸繊度50デニール以上のフイラメントに成る
フイラメント糸が使用されていることにある。
【0010】本発明に係る敷物の第6の特徴は、上記第
1と第2と第3と第4と第5の何れかの特徴に加えて、
表面基材34がパイル布帛によって構成されていること
にある。
【0011】本発明に係る敷物の第7の特徴は、上記第
1と第2と第3と第4と第5と第6の何れかの特徴に加
えて、表面基材34が扁平断面の繊維糸条で構成された
パイル32を有することにある。
【0012】
【発明の実施の形態】二重経編地27は、上布(22)
と下布(21)の間でパイル糸をカット(所謂、センタ
ーカット)して上下2枚のカットパイル布帛を形成する
ダブルラッシェル経編布原反と同様に、ダブルラッシェ
ル経編機を用い、そのパイル糸を連結糸24として編成
される。
【0013】下布を鎖編目列21に囲まれた開口28を
有するネット構造にするには、その下布鎖編目列21を
構成する下糸を、編成過程で数コース毎に1ウェール分
づつ左又は右に移動し、その隣合う左右2本の下糸が、
数コース毎に左右異なる隣のウェールの下糸と共に複合
鎖編目29を形成するようにすればよい。そうすると、
図2に図示する如く、左右隣合う下糸が単独で形成する
単一鎖編目30と、その隣合う下糸が複合した複合鎖編
目29に囲まれた開口28が形成される。上布の隣合う
鎖編目列間22・22を挿入糸23で連結するには、上
布の編成過程で各コース毎に挿入糸23を1ウェール分
または数ウェール分だけ左または右に移動(ラッピン
グ)し、その左右に移動する折り返される箇所で、上糸
が形成する上布鎖編目22に挿入糸23を係止させれば
よい(図2)。
【0014】下布を鎖編目列21に囲まれた開口28を
有するネット構造にし、上布の隣合う鎖編目列間22・
22を挿入糸23で連結する場合には、図1と図2に図
示するように、上布の1ウエール間の挿入糸23を底辺
とし、下布の複合鎖編目29から左右の上布鎖編目列2
2・22へと分かれて続く2本の連結糸24a・24b
を斜辺とする逆三角形状のスペース31が、複合鎖編目
29を頂点として、その上側に形成される。上布は、そ
の逆三角形状をなすスペース31の2辺を構成する2本
の連結糸24a・24bに支えられ、而も、その連結糸
24が、上布鎖編目22と下布鎖編目29の間を往復し
て、ループパイルに似た輪奈構造を構成し、その上端と
下端がそれぞれ上布と下布に係止される。このため、踏
み込まれて上布が窪んでも、その押圧荷重がなくなれ
ば、連結糸24に押し上げられて窪みがなくなり、上布
と下布の間のスペース31は、弾性的に復元して排水溝
としての機能を回復する。
【0015】上布と下布の各鎖編目列21・22と連結
糸24を樹脂組成物で被覆するのは、上布と下布の間で
直立状態に並ぶ連結糸間(24・24)の微細な隙間や
上布や下布の鎖編目を塞いで、二重経編地27が保水し
難くなるようにするためである。そのためには、連結糸
24に単糸繊度50デニール以上のフイラメントに成る
フイラメント糸を使用し、隣合う連結糸間(24・2
4)に保水し難い大きい隙間が出来るようにするとよ
い。そしてそのように、連結糸24に単糸繊度50デニ
ール以上のフイラメントを用い、鎖編目列21・22と
連結糸24に樹脂組成物を塗着すると、二重経編地27
の圧縮弾性回復力が強化され、排水溝の役目をなすスペ
ース31が長期確保され、敷物20もクッション性に富
むものとなる。
【0016】樹脂組成物は、天然ゴム、合成ゴム、塩化
ビニル樹脂、アクリル樹脂等の樹脂と、可塑剤、有機溶
剤、水その他の溶媒によって液状に調製して使用され
る。鎖編目列21・22と連結糸24を樹脂組成物で被
覆するには、二重経編地27を液状樹脂組成物に浸漬し
て後、或いは、液状樹脂組成物をスプレーやロールコー
ター等で付与して後、プレスロールに通すとよい。そう
すると、液状樹脂組成物は二重経編地27の内部に十分
に浸透し、二重経編地27を構成する全ての繊維が液状
樹脂組成物で被覆され、又、二重経編地27の1本1本
の繊維表面に皮膜を形成するに必要な量以上の余剰の液
状樹脂組成物が絞り出され、排水溝の役目をなすスペー
ス31が確保される。このように、プレスロールを通過
してから元のスペース31を回復し易くする上でも、連
結糸24には単糸繊度50デニール以上のフイラメント
を使用することが推奨される。
【0017】表面基材34には、パイル布帛、特に扁平
断面の繊維糸条をパイル32として目粗な基布33に植
設した人工芝生用パイル布帛を使用するとよいが、敷物
20を屋内で使用する場合は、ニードルパンチングフェ
ルトを表面基材34に使用することも出来る。表面基材
34と二重経編地27を貼り合わせる接着材26には、
液状接着剤、繊維状や粉末状、或いは、フイルムや不織
布状に調製された熱融着性樹脂等を使用する。
【0018】敷物20を30〜100cm角のタイル状
に裁断したタイルカーペットとして敷設する場合には、
表面基材34と二重経編地27の間に格別な透水性は要
求されない。タイル状になった敷物20の周縁から雨水
が裏側に透過して表面に水溜りが出来難くするためであ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明(請求項1)によると、裏面に上
布と下布の間に四方八方に連続したスペース31による
排水溝が出来るので、排水性に優れ、屋外使用に適した
敷物が得られる。
【0020】このスペース31が、上布と下布を連結し
て直立状態に介在する連結糸24に囲まれて形成されて
いるので、二重経編地27は厚手の布帛同様の可撓性を
有する。このため本発明の敷物は、起伏のあるコンクリ
ート地盤にもよく密着し、その上を歩行して不快感がな
く、上布と下布の間に直立状態に介在する連結糸24が
クッション感を与える。
【0021】その連結糸24は、その両端が上布と下布
に係止されているので、基布から突き出たパイル布帛の
パイルのように押し倒されたままになることがなく、そ
の直立状態が長期維持される。又、そのように連結糸2
4の下端が下布に係止されているので、敷物20を地面
に敷設する場合でも地面に食い込まず、下布(21)が
スペース31への土砂の侵入を妨げるので、スペース3
1の排水機能が長期にわたって保たれる。
【0022】本発明(請求項2)によると、連結糸24
の下端は開口28を縁取る下布鎖編目列21へと押し分
けられ、上布と下布の間で隣合って直立状態にある連結
糸間24のスペース31を大きくすることが出来、その
排水機能を高めることが出来る。
【0023】本発明(請求項3)によると、上布の表面
は挿入糸23に覆われた平面となるので、表面基材34
に貼り合わせる接着剤26の二重経編地27の内部への
侵入が抑えられ、接着剤26によってスペース31の排
水機能が損なわれず、又、表面基材34と二重経編地2
7が全面で密着して強固に接着される。
【0024】そして、下布を鎖編目列21に囲まれた開
口28を有するネット構造にし、上布の隣合う鎖編目列
間22・22を挿入糸23で連結する場合、連結糸24
a・24bが逆三角形状のスペース31を形成するの
で、連結糸24a・24bのクッション効果が一層強ま
る。
【0025】本発明(請求項4および請求項5)による
と、鎖編目内(21・22)や連結糸内(24・24)
の隙間が大きくなるのでスペース31の排水機能が向上
し、又、敷物20がクッション性に富むものとなる。
【0026】本発明(請求項6)によると、表面基材3
4の表面に付着した水は、直立したパイル32の各繊維
の長さ方向に沿って垂れ落ち、スペース31を通って排
水され易くなる。
【0027】本発明(請求項7)によると、表面基材3
4の表面に付着した水が垂れ落ち易くなり、敷物20が
雨上がり後や散水後に乾き易くなり、雑菌が繁殖せず衛
生的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る敷物の一部切截拡大表面斜視図で
ある。
【図2】本発明に係る敷物の裏面斜視図であり、その一
部を丸で囲んで拡大して図示している。
【符号の説明】
20 敷物 21 下布鎖編目列 22 上布鎖編目列 23 挿入糸 24 連結糸 26 接着材 27 二重経編地 28 開口 29 複合鎖編目列 30 単一鎖編目列 31 スペース 32 パイル 33 基布 34 表面基材

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上糸で構成される上布と、下糸で構成さ
    れる下布を、それらの間に一定のスペース(31)を開
    けて連結糸(24)で連結して成る二重経編地(27)
    を、敷物表面基材(34)の裏面に貼り合わせて成る敷
    物。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の下布が鎖編目列
    (21)に囲まれた開口(28)を有するネット構造を
    成す前掲請求項1に記載の敷物。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の上布の隣合う鎖編
    目列間(22・22)が挿入糸(23)で連結されてい
    る前掲請求項1に記載の敷物。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載の二重経編地(2
    7)の上布と下布の各鎖編目列(21・22)と連結糸
    (24)が、樹脂組成物の塗膜で被覆されている前掲請
    求項1に記載の敷物。
  5. 【請求項5】 前掲請求項1に記載の連結糸(24)が
    単糸繊度50デニール以上のフイラメントに成るフイラ
    メント糸である前掲請求項1に記載の敷物。
  6. 【請求項6】 前掲請求項1に記載の表面基材(34)
    がパイル布帛である前掲請求項1に記載の敷物。
  7. 【請求項7】 前掲請求項1に記載のパイル(32)が
    扁平断面の繊維糸条で構成されている前掲請求項1に記
    載の敷物。
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