JP2580944Y2 - 透水性人工芝生 - Google Patents

透水性人工芝生

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JP2580944Y2 JP1992050222U JP5022292U JP2580944Y2 JP 2580944 Y2 JP2580944 Y2 JP 2580944Y2 JP 1992050222 U JP1992050222 U JP 1992050222U JP 5022292 U JP5022292 U JP 5022292U JP 2580944 Y2 JP2580944 Y2 JP 2580944Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、透水性人工芝生に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維のスリットヤーンやモノフィラ
メントなどをタフティングまたはニッティングして加工
した人工芝生布が実用化されてから久しが、まだ水はけ
の良いものがなく、激しい降雨、散水などによって水溜
まりができやすい上、乾きが悪いなどの問題が解決され
ていない。たとえば、アパートのベランダなどに人工芝
生布を敷いても、一旦雨に濡れると水が溜まり、乾くま
での間、外履物なしにベランダに出ることができず、不
便であった。
【0003】従来、人工芝生布の基布に貫通孔を設けて
透水性をもたせ、透水性の人工芝生布に加工するだけで
はなく、さらにその裏面に特殊な加工を施した透水性人
工芝生も数多く提供されてきた。たとえば、特公昭51
−45894号公報には、人工芝生布のパイル糸の突起
部分にクッション層を接着させて透水性を維持するもの
が、実公昭51−18558号公報には、人工芝生布に
排水孔を設けた硬質基板を接合し、その間にけん縮フィ
ラメントを充填した人工芝生が、実公昭54−3407
7号公報には、人工芝生布を樹脂でバッキングして貫通
孔を設け、さらに立体網状体を貼付した透水性人工芝生
が、また、実公昭59−17924号公報には、人工芝
生布の裏面に互いに平行に並べた多数の条板を結着した
透水性敷物が、さらに、実公昭63−40494号公報
には、透水の人工芝生布の裏面に、通水のための空隙部
と非空隙部とを有するクッション層を熱融着した透水性
人工芝生が記載されている。また、これらとは別に、芝
の部分と孔面積の大きい基板とをプラスチックで一体に
成形した透水性人工芝生タイルがプールサイドなどで利
用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記の発明や考案によ
って人工芝生の透水性はかなり改善された。しかし、少
し降雨量や散水量が多いと、排水と乾燥に時間がかか
り、使用者の不便は解消されていない。本考案者は、そ
の原因を検討し、従来の透水性人工芝生は、裏面側の排
水に大きな問題が有り、さらに人工芝生布自体の乾燥性
も不十分であることが分かった。その点、前記のプラス
チックス製の透水性人工芝生タイルは、排水の問題はな
いが外観と感触に問題がある。本考案は、すぐれた排水
性と乾燥性を有し、気持ちの良い感触と外観とを備えた
人工芝生の提供を目的に完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、開孔率が20
〜80%の板状のプレート部と、プレート部の裏面側に
設けた長さが少なくとも2mmの脚部とからなり、高さ
が5〜20mmのプラスチックス製デッキのプレート表
面を、透水性の人工芝生布の裏面に接合してなる透水性
人工芝生を提供する。なかでも、前記の人工芝生布がポ
リオレフィン系重合体からなることを特徴とする透水性
人工芝生、さらには、前記の人工芝生布が、ダブルラッ
シェル編機を用いて編成した編物を、センターでスライ
スカットした人工芝生布である透水性人工芝生は、排水
性と乾燥性にすぐれており、好ましい。
【0006】
【実施態様例】本考案について、実施態様例を示す図面
を参照しつつ具体的に説明する。図1は、本考案の透水
性人工芝生の人工芝生布部とデッキ部とを分離して示し
た斜視図である。なわち、本考案の透水性人工芝生は、
透水性の人工芝生布とその裏面に積層して接合されたプ
ラスチックス製デッキとから構成されている。
【0007】まず、透水性の人工芝生布2について説明
する。本考案において人工芝生布2は、芝に相当する部
分8と芝部分8を固定する基布7とからなり、人工的に
芝本体を形成し、芝としての感触と外観を付与する作用
を有する。人工芝生布2は、通常、タフティングまたは
ニッティングで製造され、いずれでもよいが、タフティ
ングで製造された場合、基布7と芝8は別異の構成にな
り、ニッティングで製造される場合には両者は通常一体
に編成される。たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンなどのスプリットヤーン、ポリエステルフィラメント
などを用いた平織物、編物などの基布7に、ポリアミ
ド、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデンなどのスプリ
ットヤーンやモノフラメントのカットパイルを植込んで
所定の長さにカットし、ゴムまたは合成樹脂などのバッ
キング材で裏打ちし、透水孔を開けた透水性の人工芝生
布や、裏面のパイル糸の突起部分9のみにバッキング材
を塗布しその他の部分の透水性を確保した透水性の人工
芝生布などがあげられる。
【0008】いずれにせよ、人工芝生布2は、基布7に
透水機能を付与したものであればとくに限定されない
が、プラスチック製デッキ1の水はけと同程度の素早い
透水機能を有するものが好ましい。いずれかがボトルネ
ックになって折角の機能を十分に発揮できないからであ
る。このような好ましい人工芝生布2の具体例として、
ダブルラッシェル編機を用いて編成した編物を、センタ
ーでスライスカットして製造した人工芝生布があげられ
る。とくに、相応の透水性を確保するために、この編物
は3〜6ゲージ/インチ、4〜7コース/インチの範囲
が好適である。通常、この編物には使用する糸条は、総
繊度が2000〜7000デニールのものを使用する。
【0009】人工芝生布2に使用する素材は、乾燥を早
めるために、吸水率および固体表面張力がともに小さい
ことが好ましく、重要である。このような素材として
は、ポリオレフィン系、なかでもポリプロピレン、とく
にプロピレンとエチレン共重合体が好ましく用いられ
る。ポリプロピレン単体では、風合が堅すぎることがあ
るが、エチレンを共重合するれば、より好適な人工芝生
布にすることができる。プロピレン−エチレン共重合体
のプロピレン:エチレンの共重合比は、90:10〜5
0:50の範囲が好ましい。
【0010】つぎに、プラスチックス製デッキについて
説明する。従来の透水性人工芝生では、人工芝生布自体
または人工芝生布の裏面に張付けたクッション材などの
ため、水を人工芝生の表面から裏面に透過させても、そ
の排水路が十分に確保されず、水はけ不良の原因になっ
ていた。また人工芝生が薄いので裏面側に僅かの水溜ま
りができても、すぐに表面まで水浸しになっていた。本
考案の透水性人工芝生に使用するプラスチックス製デッ
キ1は、人工芝生布2を透過した水の排水性を向上し、
人工芝生布2が容易に水溜まりに水没するのを防ぐ作用
を有する。
【0011】プラスチックス製デッキ1は、プレート部
3と脚部4とからなり、プレート部3は、開孔率が約2
0〜80%になるように製作する。プラスチックス製デ
ッキ1の開孔率は、独立気泡は含まず、1孔の断面積が
約1mm2 以上で厚さ方向に連通する孔5を対象とす
る。独立気泡や断面積が約1mm2 以下の孔は、水の迅
速な透過に役立たないので対象としない。プレート部3
が水の透過のネックにならないようにするためでもあ
る。
【0012】プレート部3の裏面側には、プレート部3
の面積に対する面積比が5〜50%、高さが少なくとも
2mmの脚部4を設ける。孔5を透過した水は、脚部4
の間隙から排水される。脚部4は、独立し、かつ5〜5
0%の面積を占めるにすぎないので、透過した水がせき
止められることはなく、いずれの方向にも流すことがで
きる。デッキ1の高さは、5〜20mm程度が使いやす
く、排水性も維持されて好ましい。また、人工芝生を敷
く基面に凹凸があっても、浮上がることなく接面でき
る。脚部4の断面形状は、とくに制限がなく円、多角形
などいずれでもよい。しかし、帯状の突起、たとえば1
方向に連続する条板のような突起は、必ずしも各方向へ
の水はけを確保せず、また、基面から浮上がりやすいの
で好ましくない。人工芝生を軽くし、材料を節約するた
めに、脚部4は中空であってもよい。また、隣接する人
工芝生との接合を容易にするために、たとえば端部に接
合環6を設け、隣接する人工芝生の脚部4と嵌合できる
ようにしておくとよい。
【0013】プラスチックス製デッキ1の材質は、基面
の凹凸に順応し、感触を和らげるように、しなやかなエ
チレン・酢酸ビニル共重合体が好ましいが、ポリプロピ
レン、ABS、ポリエチレンなどのプラスチックスも使
用することができる。プラスチックス製デッキ1は、公
知の射出成形法などを用いて製作することができる。
【0014】プラスチック製デッキ1と人工芝生布2と
は、接着剤で接合してもよいが、プラスチックネイル、
またはプラスチック製ホック10で固定するのが好まし
い。11は、プレート部に設けたホック穴である。接着
剤を使用する場合は、剥がれやすいので使用する材質に
応じ慎重に選択する必要がある。
【0015】本考案の透水性人工芝生の平面形状は、通
常、タイル状に形成する。一般的には正四角形である
が、これに限られず、長方形、六角形などでもよい。大
きさは使用目的に応じて扱いやすい寸法にすることがで
きる。また、プラスチック製デッキ1を柔軟に構成し、
エンドレスな帯状にし、適当な大きさにカットして使用
することもできる。
【0016】
【考案の効果】本考案に係る透水性人工芝生は、人工芝
生としてすぐれた感触、外観、透水性を有する人工芝生
布を表面に、すぐれた透水性、水はけ、凹凸のある基面
でも浮上がらないプラスチック製デッキを裏面に配して
積層し、両者の利点を利用した透水性人工芝生である。
とくに、ラッシェル編物の人工芝生布は、基布を必要と
せず、プレート部に接合する部分が空隙の多い編目構造
を有するので、透水性に優れ、乾きが早く、本考案の透
水性人工芝生を敷いた地面やコンクリート面に苔などが
繁殖して、見栄えが悪くなることもない。また、編物で
あるので、タフティングで製造された人工芝生布のよう
にバッキングを必要としない上、芝部分が抜けにくい効
果がある。さらにダブルラッシェル編みにすることによ
って、経済的にも有利な人工芝生布を製造できる。
【0017】さらに、本考案に係る透水性人工芝生をタ
イル状に形成することによって、施工がきわめて簡単に
なり、また、汚れたり損傷した部分だけを交換すること
が可能になって、施工および保全が有利になる。好みに
従って種々のものを組合わせることも可能である。この
ようにして、本考案の透水性人工芝生は、濡れやすい場
所、水溜まりのでき易い場所、良好な水はけの要求され
る場所、たとえばベランダ、プールサイド、屋外運動場
など多くの場所で、好ましく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の透水性人工芝生の1例を示す分離斜
視図
【符号の説明】
1:プラスチック製デッキ 2:人工芝生布 3:
プレート部 4:脚部 5:孔 6:接合環 7:基布 8:芝部分 9:パイル糸の突起部分 10:ホック 11:ホ
ック穴

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開孔率が20〜80%の板状のプレート部
    と、プレート部の裏面側に設けた長さが少なくとも2m
    mの脚部とからなり、高さが5〜20mmのプラスチッ
    クス製デッキのプレート表面を、透水性の人工芝生布の
    裏面に接合してなる透水性人工芝生。
  2. 【請求項2】前記の人工芝生布がポリオレフィン系重合
    体からなる、ことを特徴とする請求項1に記載の透水性
    人工芝生。
  3. 【請求項3】前記の人工芝生布が、ダブルラッシェル編
    機を用いて編成した編物を、センターでスライスカット
    した人工芝生布である、ことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の透水性人工芝生。
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