JP3072092B2 - 試料台およびそれを用いた蛍光x線分析装置 - Google Patents

試料台およびそれを用いた蛍光x線分析装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工が容易で、低
コストで、半導体ウエハ等の所定の直径を有する円板状
の試料を、たわみが少ない状態で保持できる試料台およ
びそれを用いた蛍光X線分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】試料にX線源から1次X線を照射し、発
生する2次X線を検出手段で検出するいわゆる蛍光X線
分析により、半導体ウエハ等の円板状の試料の表面に形
成された薄膜の組成や膜厚を測定する場合、試料の分析
面を上面にして試料の上方から1次X線を照射する上面
照射方式によるのが望ましい。試料の分析面を下面にし
てその外縁を支持し、試料の下方から1次X線を照射す
る下面照射方式によるとすると、試料が例えば直径30
0mmのシリコンウエハのように大径である場合に、試料
の中央部が自重で撓んで周辺部よりも下がり、分析部分
とX線源および検出手段との高さ関係が、試料の中央部
と周辺部で異なってきて測定誤差が大きくなるという不
都合が生じるからである。
【0003】しかし、上面照射方式によるとしても、通
常の試料と同様に、試料ホルダに入れて、試料ホルダ内
で試料を下方からばねで押し上げて、試料の上面の外縁
を支持するのは、適切でない。前述したような大径の試
料を装填できるような試料ホルダを準備して、試料の汚
染を避けるためにピンセットで扱って装填することは現
実的でなく、また、薄くて脆性の高いシリコンウエハ等
の試料がばねの押し上げで破損するおそれもあるからで
ある。
【0004】そこで、半導体ウエハ等の円板状の試料に
ついては、上面照射方式によるのであるが試料ホルダは
用いず、試料の分析面を上面にして、試料と同等以上の
大きさの円板状の試料台に直接載置している。ここで、
試料の厚みによって、分析面とX線源および検出手段と
の高さ関係が異なってくるので、それを一定に維持すべ
く試料台の下方に高さ調整器を備えるのが通常である。
また、一つの試料において、任意の部位を分析するいわ
ゆるマッピング分析ができるように、試料台の下方にX
Yテーブル等を備えるのが通常である。しかし、マッピ
ング分析を行う際に、任意の部位ごとに高さ調整を行う
のは、煩雑となるから、試料台がXYテーブル等により
水平移動されても、分析すべき部位の高さが変化しない
ように、試料が載置される試料台の表面は、極力平滑か
つ水平でその面に沿って前記XYテーブル等による水平
移動が行われることが望ましい。また、水平移動した際
に、試料が試料台の上ですべらないように、試料台が試
料を静電吸着して保持することが望ましい。
【0005】このような事情から、半導体ウエハ等の試
料を載置する試料台は、試料と同等以上の大きさのセラ
ミックの円板の表面を全面平滑に研磨して、試料を静電
吸着するための電極を埋め込んでいる。セラミックを用
いるのは、金属を用いたのでは、試料を静電吸着でき
ず、また、試料が金属で汚染されると洗浄槽等を介して
他の試料を2次汚染する不都合が生じるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、試料台の上面
を全面研磨するのは、研磨による加工歪みが大きく、か
えって試料台に反りを生じさせる原因ともなるので、試
料台の表面を十分平滑に加工することが困難であり、ま
た、コストも高くなる。さらに、試料を静電吸着するた
めの電極を埋め込むのは、構造が複雑になるだけでな
く、異常放電の原因ともなり、吸着力の制御も容易でな
く、やはり、コストも高くなる。
【0007】本発明は前記従来の問題に鑑みてなされた
もので、加工が容易で、低コストで、半導体ウエハ等の
所定の直径を有する円板状の試料を、たわみが少ない状
態で保持できる試料台およびそれを用いた蛍光X線分析
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の試料台は、所定の直径を有する円板状の
試料が載置される試料台であって、試料台の上面の一部
に凸部を備え、その凸部が、試料台の上面に一体に形成
され、前記所定の直径以下の内径を有する輪状の凸部で
あり、その凸部の上面が同一表面上にあり、その凸部の
上面に前記試料の非分析面の一部が接触して載置され
る。
【0009】請求項1の試料台によれば、試料台の上面
全体を平滑にするために全面研磨するのではなく、試料
台の上面の一部に、前記所定の直径以下の内径を有する
輪状の凸部を一体に形成し、その凸部の上面のみを同一
表面上にあるように研磨すればよく、その凸部の上面に
前記試料の非分析面の一部が接触して載置されるので、
加工が容易で、低コストで、半導体ウエハ等の試料を、
たわみが少ない状態で保持できる。
【0010】
【0011】請求項の試料台は、請求項の試料台に
おいて、前記所定の直径が複数であり、それらに応じて
前記輪状の凸部も複数である。請求項の試料台によれ
ば、1つの試料台で、所定の直径が異なる複数の円板状
の試料について、請求項1の試料台と同様の作用効果が
得られる。
【0012】請求項の試料台は、所定の直径を有する
円板状の試料が載置される試料台であって、試料台の上
面の一部に凸部を備え、その凸部が、各上面を平滑に研
磨された複数の保持板であり、それらの上面が同一表面
上にあるように試料台の上面に取り付けられ、その凸部
の上面に前記試料の非分析面の一部が接触して載置され
。請求項の試料台によれば、試料台の上面を研磨す
る必要はなく、複数の保持板の各上面を平滑に研磨し
て、それらの上面が同一表面上にあるように試料台の上
面に取り付ければよいので、請求項1の試料台と同様の
作用効果が得られる。
【0013】請求項の試料台は、請求項または
試料台において、前記試料が試料台における所定の位置
に載置された場合の、その試料の縁の外側近傍に、その
試料の移動を阻止する試料台上面に垂直な方向に進退自
在なストッパーを備える。請求項の試料台によれば、
簡単な構造で、試料台を水平移動した際等に、試料が試
料台の上ですべって移動するのを阻止することができ
る。
【0014】請求項の試料台は、請求項の試料台に
おいて、前記ストッパーを、試料台上面に垂直な方向に
撓む板ばねを用いて構成し、そのストッパーが対応して
移動を阻止する前記試料の直径よりも大きい直径を有す
る前記試料が載置された場合には、その試料の自重で前
記板ばねが撓んで前記凸部の上面と同じ高さになる。請
求項の試料台によれば、ストッパーにモータ等の駆動
源を要しないので、いっそう簡単な構造で、試料台上で
の試料の移動を阻止することができる。
【0015】請求項の試料台は、請求項1ないし5の
いずれかの試料台において、前記所定の直径のうち最大
の直径を有する前記試料が試料台における所定の位置に
載置された場合の、その試料の縁の外側近傍に、その試
料の移動を阻止する固定されたストッパーを備える。請
求項の試料台によれば、簡単な構造で、所定の直径の
うち最大の直径を有する試料が、試料台上で移動するの
を阻止することができる。
【0016】請求項の蛍光X線分析装置は、請求項1
ないし6のいずれかの試料台と、その試料台に載置され
た前記試料に1次X線を照射するX線源と、前記試料か
ら発生する2次X線を検出する検出手段と、前記試料台
と前記X線源および検出手段とを相対的に移動させる移
動手段とを備える。請求項の蛍光X線分析装置によれ
ば、請求項1の試料台と同様の作用効果が得られ、所定
の直径を有する円板状の試料を簡単かつ正確に分析でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態の試
料台を図面にしたがって説明する。図1に示すように、
この試料台2は、アルマイト処理もしくはセラミックコ
ーティングされたアルミニウム、またはセラミックから
なり、所定の直径を有する円板状の試料1、例えば、直
径6インチ、8インチまたは300mmの半導体ウエハ1
A,1B,1C(1Aのみ図示)が載置される円板状の
試料台2であって、試料台2の上面2aの一部に凸部3
を備え、その凸部3の上面3aが同一表面上にあり、そ
の凸部3の上面3aに前記試料1の非分析面(下面)の
一部が接触して載置される。
【0018】具体的には、複数の輪状の凸部3A,3
B,3Cが、試料台2の上面2aに試料台2と同心に一
体に形成され、所定の直径6インチには、それよりも例
えば数mm程度小さい内径を有する輪状の凸部3Aが対応
し、所定の直径8インチには、それよりも例えば数mm程
度小さい内径を有する輪状の凸部3Bと前記輪状の凸部
3Aが対応し、所定の直径300mmには、それよりも例
えば数mm程度小さい内径を有する輪状の凸部3Cと前記
輪状の凸部3B,3Aが対応する。各輪状の凸部3A,
3B,3Cの幅(外径と内径の差の1/2)は、例えば
2mmで、試料台2の上面2aの他の部分からの突出高さ
は、例えば0.5mmである。輪状の凸部3A,3B,3
Cの上面3Aa,3Ba,3Caは、研磨され、XYテ
ーブル等への取り付け面である試料台2の裏面(底面)
を基準として、例えば平行度公差0.01mm以内であ
る。なお、輪状の凸部3は、例えば、半径において20
〜25mmピッチで多数形成してもよい。
【0019】このように第1実施形態の試料台2によれ
ば、試料台2の上面2a全体を平滑にするために全面研
磨するのではなく、試料台2の上面2aの一部に、試料
1の所定の直径6インチ、8インチまたは300mm以下
の内径を有する輪状の凸部3A,3B,3Cを一体に形
成し、その凸部3A,3B,3Cの上面3Aa,3B
a,3Caのみを同一表面上にあるように研磨すればよ
く、その凸部上面3Aa,3Ba,3Caに試料1の非
分析面の一部が接触して載置されるので、加工が容易
で、低コストで、半導体ウエハである円板状の試料1
を、たわみが少ない状態で保持できる。しかも、1つの
試料台2で、所定の直径が6インチ、8インチまたは3
00mmと異なる複数サイズの半導体ウエハ1A,1B,
1Cについて、その作用効果が得られる。なお、試料1
の非分析面の一部が凸部上面3Aa,3Ba,3Caに
接触するが、試料1をたわみが少ない状態で保持しつつ
接触面積を十分小さくできるので、試料台2がアルマイ
ト処理されたアルミニウム製であっても、金属汚染の問
題は少ない。また、試料台2がセラミックコーティング
されたアルミニウム製またはセラミック製の場合は、金
属との接触がないので、金属汚染の問題もない。
【0020】また、この試料台2は、試料1が試料台2
における所定の位置に載置された場合の、その試料1の
縁の外側近傍に、その試料1の移動を阻止する進退自在
なストッパー4を備える。具体的には、試料たる6イン
チ、8インチまたは300mmの半導体ウエハ1A,1
B,1Cは、その中心1Ac,1Bc,1Ccが試料台
2の中心2cに合致するように載置されるが、6インチ
または8インチの半導体ウエハ1A,1Bがそのように
載置された場合の、各ウエハ1A,1Bの縁の外側近傍
に、各ウエハ1A,1Bの移動を阻止する進退自在なス
トッパー4A,4Bを、周方向において120度ごと
に、すなわち各3つずつ備える。
【0021】ここで、図1のII−II断面図である図2
(a)に示すように、ストッパー4Bを、試料台上面2
a(凸部上面3aを含む)に垂直な方向に撓む板ばね5
を用いて構成している。板ばね5の基部5bは、試料台
2の裏面(底面)に沿ってねじ20で固定されている。
板ばね5の先端部は、試料台2に設けられた孔2d内で
上方に折り曲げられて逆J字型に湾曲され、その頂部5
aは、上から300mmのウエハ1Cが載置されないとき
は、凸部上面3Ba,3Aaから、8インチのウエハ1
Bの厚さ分(例えば0.7mm)よりもさらに高い位置、
例えば2mm高い位置になるように設定されている。した
がって、図1において、8インチのウエハ1Bが、試料
台2における所定の位置に載置された場合に、ストッパ
ー4Bの板ばね5の頂部5aが、ウエハ1Bの縁のわず
か例えば1mmだけ径方向外側に位置するように設定して
おけば、試料台2上でのウエハ1Bの移動を阻止する。
【0022】図2(b)に示すように、このストッパー
4Bが対応して移動を阻止する8インチの半導体ウエハ
1Bよりも大きい300mmの半導体ウエハ1Cが載置さ
れた場合には、そのウエハ1Cの自重で板ばね5が撓ん
で、頂部5aは凸部上面3Ca,3Ba,3Aaと同じ
高さになる。この際、板ばね5の先端部の下部や前部
が、試料台2に接触しないように、前記孔2dが形成さ
れている。
【0023】なお、6インチの半導体ウエハ1Aが試料
台2の所定の位置に載置された場合の、そのウエハ1A
の縁の外側近傍に設けられた、ウエハ1Aの移動を阻止
するストッパー4A(図1)についても、前記8インチ
の半導体ウエハ1Bに対応したストッパー4Bと同様に
構成され、そのストッパー4Aが対応して移動を阻止す
る6インチの半導体ウエハ1Aよりも大きい8インチま
たは300mmの半導体ウエハ1B,1Cが載置された場
合には、そのウエハ1B,1Cの自重で板ばね5が撓ん
で凸部上面3Ca,3Ba,3Aaと同じ高さになる。
以上において、板ばね5は通常金属製であるが、少なく
とも板ばね5の頂部5a近傍をセラミックコーティング
しておけば、金属とウエハ1との接触による金属汚染の
問題は回避できる。
【0024】このように第1実施形態の試料台2によれ
ば、モータ等の駆動源を要しない簡単な構造のストッパ
ー4A,4Bで、試料台2を下方のXYテーブルにより
水平移動した際等に、試料たる6インチまたは8インチ
の半導体ウエハ1A,1Bが試料台2の上ですべって移
動するのを阻止することができる。
【0025】さらに、図1に示すように、この試料台2
は、所定の直径6インチ、8インチ、300mmのうち最
大の直径300mmを有する半導体ウエハ1Cが試料台2
における所定の位置に載置された場合の、そのウエハ1
Cの縁の外側近傍に、そのウエハ1Cの移動を阻止する
固定されたストッパー6を、周方向において120度ご
とに、すなわち3つ備える。具体的には、図1のV−V
断面図である図5に示すように、ウエハ1Cよりもわず
かに大きい例えば直径302mmの試料台2の側面および
底面に、断面L字型であるストッパー6の内面を当接さ
せて、下方から試料台2にねじ止め等で固定する。
【0026】ここで、ストッパー6の上端は、凸部上面
3aすなわち載置された300mmのウエハ1Cの下面
(非分析面)1Cbから、300mmのウエハ1Bの厚さ
分(例えば1mm)よりもさらに高い位置、例えば2mm高
い位置になるように設定されている。したがって、図1
において、300mmのウエハ1Cが、試料台2における
所定の位置に載置された場合には、ストッパー6の上端
は、ウエハ1Cの縁の1mmだけ径方向外側に位置するこ
とになり、試料台2上でのウエハ1Cの移動を阻止す
る。なお、ストッパー6を金属で構成する場合には、少
なくともストッパー6の上部内面をセラミックコーティ
ングしておけば、金属とウエハ1との接触による金属汚
染の問題を回避できる。
【0027】このように第1実施形態の試料台2によれ
ば、簡単な構造のストッパー6で、所定の直径のうち最
大の直径を有する300mmのウエハ1Cが、試料台2上
で移動するのを阻止することができる。
【0028】また、この試料台2は、3箇所に形成され
たざぐり部2fにおいて、下方の、この試料台2が用い
られる装置のXYテーブル等に、ねじ21等で固定され
る。さらに、この試料台2には、試料たる半導体ウエハ
1A,1B,1Cを搬送するロボットハンド22が上下
(紙面垂直方向)に移動できるように、略矩形の切り欠
き部2eが形成されている。
【0029】次に、本発明の第2実施形態の試料台を図
面にしたがって説明する。図3に示すように、この試料
台12は、前記第1実施形態の試料台2における輪状の
凸部3A,3B,3C(図1)に代えて、各上面13a
を平滑に研磨された3つの保持板13を凸部として備
え、それらの上面13aが同一表面上にあるように試料
台12の上面12aに取り付けられており、また、前記
第1実施形態の試料台2における板ばね5を用いたスト
ッパー4A,4B(図1)に代えて、スライダー等を用
いた進退自在なストッパー14A,14Bを備え、その
他の点では前記第1実施形態の試料台2と同様であるの
で説明を省略する。
【0030】すなわち、具体的には、まず、各上面13
aを平滑に研磨されたセラミックからなる保持板13
が、試料台12の上面12aにおいて凸部となるよう
に、周方向において120度ごとに、すなわち3つ備え
られる。ここで、図3のIV−IV断面図である図4に示す
ように、保持板13は、試料台2の上面2aに形成され
た凹入部12gに備えられている。
【0031】保持板13の取り付けは、以下のように行
う。まず、試料台12の2つの貫通孔12hに下からね
じ23を通し、その先端を保持板13の両端部のねじ孔
13hに少し螺合させる。そして、保持板13の上面1
3aにダイヤルゲーシ等を当てながら、凹入部12gの
外側の試料台上面12aからの保持板上面13aの突出
量が例えば1mmになるように、前記2つの貫通孔12h
の中間に設けられたねじ孔12iに下方から螺合させて
先端を保持板13の下面に当接させたねじ24の回転量
を調節する。その後、前記2本のねじ23を締め上げ
て、保持板13を固定する。これにより、3つの保持板
13の上面が同一表面上にあるように試料台の上面に取
り付けられる。なお、図3において、保持板13におけ
る試料台12の径方向内側の部分は、6インチのウエハ
を載置したときのその縁よりもやや内側にあり、保持板
13における試料台12の径方向外側の部分は、8イン
チのウエハを載置したときのその縁よりもやや内側にあ
るように設定されている。
【0032】このように第2実施形態の試料台12によ
れば、試料台12の上面12aを研磨する必要はなく、
3つの保持板13の各上面13aを平滑に研磨して、そ
れらの上面13aが同一表面上にあるように試料台12
の上面12aに取り付ければよく、その保持板上面13
aに試料1の非分析面の一部が接触して載置されるの
で、加工が容易で、低コストで、半導体ウエハである円
板状の試料1を、たわみが少ない状態で保持できる。し
かも、やはり、1つの試料台12で、所定の直径が6イ
ンチ、8インチまたは300mmと異なる複数サイズの半
導体ウエハ1A,1B,1Cについて、その作用効果が
得られる。なお、試料1の非分析面の一部が保持板上面
13aに接触するが、保持板13はセラミックからなる
ので、金属汚染の問題はない。
【0033】また、第2実施形態の試料台12は、6イ
ンチのウエハである試料1A(図1)が試料台12にお
ける所定の位置に載置された場合の、その6インチのウ
エハ1Aの縁の外側近傍に、ウエハ1Aの移動を阻止す
る進退自在なストッパー14Aを、周方向において12
0度ごとに、すなわち3つ備え、同様に、8インチのウ
エハ1B(図示せず)の移動を阻止するストッパー14
Bを3つ備える。ここで、進退自在なストッパー14
A,14Bは、試料台12に設けられた貫通孔に下方か
ら挿入され、プランジャー等により進退させられる円柱
状の部材である。なお、ストッパー14A,14Bを金
属で構成する場合には、少なくともストッパー14A,
14Bの上面および側面の上部をセラミックコーティン
グしておけば、金属とウエハ1との接触による金属汚染
の問題を回避できる。ストッパー14A,14Bの進退
は、試料台12の上方等に備えられた光学センサ等によ
り検知されるウエハ1のサイズに応じて、適切に行われ
る。
【0034】すなわち、6インチのウエハ1Aが載置さ
れる場合には、ストッパー14Aが、その上端が、保持
板上面13aから、6インチのウエハ1Aの厚さ分(例
えば0.7mm)よりもさらに高い位置、例えば2mm高い
位置になるように突出する。したがって、6インチのウ
エハ1Aが、試料台12における所定の位置に載置され
た場合に、ストッパー14Aの上端が、ウエハ1Aの縁
のわずか例えば1mmだけ径方向外側に位置するように設
定しておけば、試料台12上でのウエハ1Aの移動を阻
止する。
【0035】また、8インチのウエハ1Bが載置される
場合には、ストッパー14Bのみが、同様に突出し、ス
トッパー14Aは突出せず、その上端は保持板上面13
aよりも下の高さにある。したがって、8インチのウエ
ハ1Bが、試料台12における所定の位置に載置された
場合に、ストッパー14Bの上端が、ウエハ1Bの縁の
わずか例えば1mmだけ径方向外側に位置するように設定
しておけば、試料台12上でのウエハ1Bの移動を阻止
する。さらに、300mmのウエハ1C(図示せず)が載
置される場合には、ストッパー14A,14Bは突出せ
ず、前記第1実施形態の試料台2と同様に、図5の固定
されたストッパー6が、試料台12上でのウエハ1Cの
移動を阻止する。なお、図5において、第2実施形態の
場合は、輪状の凸部3Cはない。このように第2実施形
態の試料台12によっても、静電吸着によらず、簡単な
構造で、試料台12を水平移動した際等に、試料1が試
料台12の上ですべって移動するのを阻止することがで
きる。
【0036】次に、本発明の第3実施形態の蛍光X線分
析装置を図面にしたがって説明する。図6に示すよう
に、この装置は、前記第1または第2実施形態の試料台
1,12と、その試料台1,12に載置された試料たる
半導体ウエハ1に1次X線7を照射するX線管等のX線
源8と、試料1から発生する2次X線9を検出する検出
手段10と、試料台1,12とX線源8および検出手段
10とを相対的に移動させる移動手段11とを備える。
ここで、検出手段10は、試料1から発生する2次X線
9を分光する分光器と、その分光された2次X線を検出
する検出器26とからなる。また、移動手段11は、試
料台1,12が固定され、その試料台1,12を水平面
に沿って移動させるXYテーブル27と、そのXYテー
ブル27の高さを変化させる高さ調整器28とからな
る。さらに、この装置は、試料たる半導体ウエハ1を、
カセットから出し入れして搬送するロボットハンド(自
動搬送装置)22(図1)を備えている。
【0037】この第3実施形態の装置によれば、前記第
1または第2実施形態の試料台1,12と同様に、加工
が容易で、低コストで、試料たる複数サイズの半導体ウ
エハ1を、たわみが少ない状態で保持できる。また、静
電吸着によらず、簡単な構造で、試料台2,12を下方
のXYテーブルにより水平移動した際等に、半導体ウエ
ハが試料台2,12の上ですべって移動するのを阻止す
ることができる。したがって、複数サイズの半導体ウエ
ハ1を簡単かつ正確に分析できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
試料台の上面全体を平滑にするために全面研磨するので
はなく、試料台の上面の一部に備えられた凸部の上面の
みを同一表面上にあるように構成すればよく、その凸部
の上面に前記試料の非分析面の一部が接触して載置され
るので、加工が容易で、低コストで、半導体ウエハ等の
試料を、たわみが少ない状態で保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の試料台を示す平面図で
ある。
【図2】(a)は、同試料台の進退自在なストッパーが
進出した状態を示す断面図であり、(b)は、同ストッ
パーが退避した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態の試料台を示す平面図で
ある。
【図4】同試料台の保持板を示す断面図である。
【図5】本発明の第1または第2実施形態の試料台の固
定されたストッパーを示す断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態の蛍光X線分析装置を示
す平面図である。
【符号の説明】
1…所定の直径を有する円板状の試料、2,12…試料
台、2a,12a…試料台の上面、3…凸部(輪状の凸
部)、3a…輪状の凸部の上面、4,14…進退自在な
ストッパー、5…板ばね、6…固定されたストッパー、
7…1次X線、8…X線源、9…2次X線、10…検出
手段、11…移動手段、13…凸部(保持板)、13a
…保持板の上面。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−174662(JP,A) 特開 平5−126768(JP,A) 特開 平4−326548(JP,A) 特開 平4−313045(JP,A) 特開 昭63−85330(JP,A) 特開2000−9665(JP,A) 実開 昭57−166166(JP,U) 実公 平4−12412(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 23/00 - 23/227 G01N 1/28 H01L 21/64 - 21/66

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の直径を有する円板状の試料が載置
    される試料台であって、 試料台の上面の一部に凸部を備え、 その凸部が、試料台の上面に一体に形成され、前記所定
    の直径以下の内径を有する輪状の凸部であり、 その凸部の上面が同一表面上にあり、その凸部の上面に
    前記試料の非分析面の一部が接触して載置される試料
    台。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記所定の直径が複数であり、それらに応じて前記輪状
    の凸部も複数である試料台。
  3. 【請求項3】 所定の直径を有する円板状の試料が載置
    される試料台であって、 試料台の上面の一部に凸部を備え、 その凸部が、各上面を平滑に研磨された複数の保持板で
    あり、それらの上面が同一表面上にあるように試料台の
    上面に取り付けられ、 その凸部の上面に前記試料の非分析面の一部が接触して
    載置される試料台。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、 前記試料が試料台における所定の位置に載置された場合
    の、その試料の縁の外側近傍に、その試料の移動を阻止
    する試料台上面に垂直な方向に進退自在なストッパーを
    備えた試料台。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記ストッパーを、試料台上面に垂直な方向に撓む板ば
    ねを用いて構成し、そのストッパーが対応して移動を阻
    止する前記試料の直径よりも大きい直径を有する前記試
    料が載置された場合には、その試料の自重で前記板ばね
    が撓んで前記凸部の上面と同じ高さになる試料台。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、 前記所定の直径のうち最大の直径を有する前記試料が試
    料台における所定の位置に載置された場合の、その試料
    の縁の外側近傍に、その試料の移動を阻止する固定され
    たストッパーを備えた試料台。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の試
    料台と、 その試料台に載置された前記試料に1次X線を照射する
    X線源と、 前記試料から発生する2次X線を検出する検出手段と、 前記試料台と前記X線源および検出手段とを相対的に移
    動させる移動手段とを備えた蛍光X線分析装置。
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