JP3071812U - コマ玩具 - Google Patents

コマ玩具

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Japan
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locking
shaft
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rotating shaft
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弘之 松川
隆二 長友
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Takara Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別の軸部材を中空の回転軸の先端から出没さ
せることで、コマの回転特性を変化させることを可能に
する。 【解決手段】 複数の部材2、3、4を層状に取りつけ
て形成され、最下部の部材2には中空の回転軸6が設け
られ、前記部材内には回転軸の先端から出没自在な別の
軸部材7が収納され、且つこの軸部材は係止手段5に連
係され、前記係止手段はいずれかの層を構成する部材が
障害物に接触して回動したときにその係止状態が解除さ
れるように設けられ、別の軸部材を中空の回転軸の先端
から突出、或は没入させるように形成されていること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はコマ玩具、詳しくは別の軸部材を中空の回転軸の先端から出没させる ことができるコマ玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】
紐を使わずにコマ本体を回転させる装置によって遊びを楽しむコマ玩具として は、従来から数多く提案され実用に供されているが、このようなコマ玩具は一つ の回転軸を中心に自立しながら回転するものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
然し乍ら、上述のようなコマ玩具にあっては回転特性が一定であり、これを任 意に変えることはできない等の問題点があった。
【0004】 本考案は上記問題点を解決し、特に別の軸部材を中空の回転軸の先端から出没 させることで、コマの回転特性を変化させることができるコマ玩具を提案するこ とをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、本考案に係るコマ玩具は、下記要件を 備えることを特徴とする。 (イ)複数の部材を重合状態に取り付けて形成されていること (ロ)最下部の部材には回転軸が設けられ、且つこの部材内には回転軸の先端か ら出没自在な別の軸部材が収納され、且つこの別の軸部材は係止手段に連係され ていること (ハ)前記係止手段は重合状態に取り付けられた部材の内のいずれかの部材が障 害物に接触したときにその係止状態が解除されるように設けられ、別の軸部材を 回転軸の先端から突出、或は没入させるように形成されていること
【0006】 前記回転軸と別の軸部材とは異なる材質によって形成されるのが好ましい。
【0007】 前記別の軸部材は係止手段の係止により付勢に抗して没入状態が保持されるよ うに形成されるのが好ましい。
【0008】 前記重合状態に取り付けられる複数の部材が、下面中心に中空の回転軸を備え たベ−ス部材と、ベ−ス部材の上に配置されて錘機能を有する中層部材と、中層 部材の上に回転可能に配置された上層部材とからなる構造であるのが好ましい。
【0009】 前記上層部材の上面中央には係止手段が設けられ、この係止手段は上層部材の 上面中央の嵌合部に嵌合される嵌合板と、嵌合板の下部に設けた一対の係止片と により形成され、且つこの係止片は別の軸部材に設けた係止部と係脱自在に設け られた構造であるのが好ましい。
【0010】 前記上層部材は環状で外側面はベ−ス部材と中層部材の外側にはみ出すように するのが好ましい。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、図面によって本考案の実施の形態の一例について説明する。
【0012】 図1において、符号1は本考案に係るコマ玩具を示し、このコマ玩具1は、最 下層のベ−ス部材2と、ベ−ス部材2の上に配置された中層部材3と、中層部材 3の上に回動可能に配置された上層部材4と、上層部材4内に配置された係止手 段5とから構成され、前記各部材2、3、4は層状に配置されている。
【0013】 ベ−ス部材2は、図2及び図3に示すように上部材2aと下部材2bとにより 形成されるとともに、下部材2bの下面が倒立円錐状に形成され、その頂部には 中空の回転軸6が形成されている。また、ベ−ス部材2内には中空の回転軸6の 先端から出没自在な別の軸部材7が収納され、この軸部材7の上部に設けた弾性 部材の受部10の両側には一対の係止部8が突設されている。上部材2aの上部 には、中層部材3の取付部として円柱形状の取付受部9が形成されている。取付 受部9の上部外側の相反する位置には一対の突出片11が形成され、上面には一 対の開口部12が対向形成されている。また、前記取付受部9の両側、すなわち 、前記突出片11と約45度ずれた位置には一対の取付軸13が形成されている 。上部材2aの上部外周よりの前記突出片11と約45度ずれた位置には一対の 開口部14が対向形成され、この開口部14の外面中央には係止片15が設けら れている。なお、ベ−ス部材2と取付受部9とは合成樹脂によって形成すればよ い。
【0014】 別の軸部材7は下部材2bに形成された凹部17に嵌合され、軸部材7の上部 に設けられた受部10には弾性部材18が収納されている。凹部17の周面には 一対の溝19が対向形成されるとともに軸部材7の上部に設けた弾性部材の受部 10の外周には前記溝19に対応する係止片20が形成され、前記軸部材7の出 没方向の動きを滑らかに案内している。前記下部材2bは外周の相反する位置に 設けた一対の爪片23を上部材2aに形成した開口部14の外面中央に設けた係 止片15に係止することにより結合されてベ−ス部材2が構成される。なお、別 の軸部材7は合成樹脂によって形成すればよい。好ましくは回転軸6と異なる材 質によって形成するのがより望ましい。
【0015】 中層部材3は中央が開口した六角板状(円板状でもよい)に形成され、内縁部 には内側に突出する一対の張り出し片25が対向形成され、各張り出し片25の 中央には係合溝26が形成されている。張り出し片25間の間隔は取付受部9の 直径よりも心もち大きくなるように設定されている。なお、中層部材3は他の部 材に比べて重量の大きい錘部材とし、金属によって形成するのが好ましい。
【0016】 上層部材4は中央が開口した円板状に形成され、外周面には等間隔に四つの外 縁部29が形成され、且つこ外縁部29はベ−ス部材2と中層部材3の外側には み出すように設けられている。また、内縁部には内側に突出する一対の張り出し 片30が対向形成され、各張り出し片30の中央には係合片31が形成されてい る。なお、上層部材4は合成樹脂によって形成すればよい。
【0017】 係止手段5は上層部材4に設けた一対の張り出し片30間に配置される嵌合板 33と、嵌合板33の下部に設けた一対の係止片34とにより形成され、且つこ の係止片34の係止部34aは別の軸部材7に設けた係止部8と係脱自在に形成 されている。なお、係止手段5は合成樹脂によって形成するのが好ましい。
【0018】 次に、図3及び図4によってコマ玩具1の組み立てについて説明すると、まず 、ベ−ス部材2上に中層部材3を重ね、ベ−ス部材2に形成されている一対の取 付軸13と中層部材3の張り出し片25に設けた係合溝26とを係合させる。次 に、前記中層部材3上に上層部材4を回転可能に重ねるとともに、この上層部材 4内の張り出し片30間に係止手段5の嵌合板33を嵌合させる。このときに、 嵌合板33の下部に設けた一対の係止片34の先部付近はベ−ス部材2内に配置 した別の軸部材7の上部に設けた弾性部材の受部10の側面上部に位置され、且 つ係止片34の設けた係止部34aは前記受部10に設けた係止部8に対応して いる。そして、嵌合板33の上からこの嵌合板33と中層部材3都をビス35を 介して固定することによってコマ玩具1が完成する。なお、図4に示すようにビ ス35の頭の裏側と嵌合板33のビス孔33aとには透き間があるために、上層 部材4とこの部材4に嵌合されている嵌合板33との回転は抑止されない。
【0019】 ところで、コマ玩具1遊びを行う場合、通常は係止手段5の嵌合板33の下部 に設けた一対の係止片34の係止部34aと別の軸部材7の上部に設けた弾性部 材の受部10に設けた係止部8とは係止状態にあって、別の軸部材7はベ−ス部 材2の頂部に形成した中空の回転軸6内に没入されている。
【0020】 コマ玩具1を回転させる場合、図5に示すように、シュ−タ−を使用すればよ い。すなわち、シュ−タ−40は従来から幾つかのタイプがあるが、このシュ− タ−40はピニオン・ラック機構を利用し、本体40aの内部に歯車(図示せず )によって回転する回転体41を設け、その下方に一対の回転片42を突出した ので、本体40aに貫通させたラック部材43には前記歯車を噛み合いさせ、ラ ック部材43を一方に強く引くことにより回転体41を回転させるものである。 なお、コマ玩具1をシュ−タ−32を用いて回転させる方法については周知であ るから、ここではコマ玩具1とシュ−タ−32との取り付け状態の詳しい説明は 省略する。
【0021】 上記構成のコマ玩具1は、それ自体通常のコマと同じように回転させたり、回 転時に他のコマ玩具とぶっけて倒すという遊びをすることができる。また、コマ 玩具1は回転時に障害物と接触したときにその上層部材4が回転するように設け られているので、上層部材4が回転すればこの上層部材4に嵌合されている係止 手段5の嵌合板33の下部に設けた一対の係止片34の係止部34aと別の軸部 材7の上部に設けた弾性部材の受部10に設けた係止部8とは係止状態が解除さ れ、別の軸部材7は弾性部材18の弾発力によってベ−ス部材2の頂部に形成し た中空の回転軸6内から突出され、これにより回転特性が変化して面白い動きを 楽しめる。
【0022】
【考案の作用、効果】
請求項1の考案によれば、コマ玩具を構成する重合状態の部材のいずれかが障 害物に接触したときに別の軸部材を係止している係止状態が解除されて、この別 の軸部材が最下部の部材に設けた回転軸から突出、或は没入するように設けられ ているので、コマの回転に面白い変化を期待できる。
【0023】 請求項2の考案によれば、前記回転軸と別の軸部材とは異なる材質これによっ て形成されているので摩擦係数の相違により、コマの回転特性が変化して面白い 動きを楽しむことができる。
【0024】 請求項3の考案によれば、軸部材は係止手段の係止により付勢に抗して没入状 態が保持されているので、軸部材の没入時における確実な保持を得ることができ る。
【0025】 請求項4の考案によれば、前記層状に取り付けられる複数の部材が、下面中心 に中空の回転軸を備えたベ−ス部材と、ベ−ス部材の上に配置されて錘機能を有 する中層部材と、中層部材の上に回転可能に配置された上層部材とから構成され ているので、バランスの取れたコマ玩具を得ることができる。
【0026】 請求項5の考案によれば、前記上層部材の上面中央には係止手段が設けられ、 この係止手段は上層部材の上面中央の嵌合部に嵌合される嵌合板と、嵌合板の下 部に設けた一対の係止片とにより形成され、且つこの係止片は別の軸部材に設け た係止部と係脱自在に設けられた構成であるから、単純構造で別の軸部材の係止 ・解除を確実に行うことができる。
【0027】 請求項6の考案によれば、前記上層部材は環状で外側面はベ−ス部材と中層部 材の外側にはみ出すものであるから、障害物にぶっけて回転させることができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコマ玩具の斜視図
【図2】前記コマ玩具の分解図
【図3】図1のコマ玩具の概略断面の説明図
【図4】嵌合板に設けた一対の係止片の係止部と軸部材
の上部に設けた弾性部材の受部の両側に設けた一対の係
止部との関係を示す斜視図
【図5】シュ−タ−にコマ玩具を取り付けた状態の斜視
【符号の説明】
1 コマ玩具 2 ベ−ス部材 3 中層部材 4 上層部材 5 係止手段 6 回転軸 7 別の軸部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月21日(2000.4.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記要件を備えることを特徴とするコマ
    玩具。 (イ)複数の部材を重合状態に取り付けて形成されてい
    ること (ロ)最下部の部材には回転軸が設けられ、且つこの部
    材内には回転軸の先端から出没自在な別の軸部材が収納
    され、且つこの別の軸部材は係止手段に連係されている
    こと (ハ)前記係止手段は重合状態に取り付けられた部材の
    内のいずれかの部材が障害物に接触したときにその係止
    状態が解除されるように設けられ、別の軸部材を回転軸
    の先端から突出、或は没入させるように形成されている
    こと
  2. 【請求項2】 前記回転軸と別の軸部材とは異なる材質
    によって形成された請求項1記載のコマ玩具。
  3. 【請求項3】 前記別の軸部材は係止手段の係止により
    付勢に抗して没入状態が保持されるように形成された請
    求項1記載のコマ玩具。
  4. 【請求項4】 前記重合状態に取り付けられる複数の部
    材が、下面中心に中空の回転軸を備えたベ−ス部材と、
    ベ−ス部材の上に配置されて錘機能を有する中層部材
    と、中層部材の上に回転可能に配置された上層部材とか
    らなる請求項1記載のコマ玩具。
  5. 【請求項5】 前記上層部材の上面中央には係止手段が
    設けられ、この係止手段は上層部材の上面中央の嵌合部
    に嵌合される嵌合板と、嵌合板の下部に設けた一対の係
    止片とにより形成され、且つこの係止片は別の軸部材に
    設けた係止部と係脱自在に設けられた請求項1記載のコ
    マ玩具。
  6. 【請求項6】 前記上層部材は環状で外側面はベ−ス部
    材と中層部材の外側にはみ出すものである請求項3また
    は4記載のコマ玩具。
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