JP3071559U - 広告用幟 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でありながら、強風に煽られても
捲れ上がることなく、常に張った状態で広告機能を果た
すことのできる広告用幟を提供すること。 【解決手段】 広告用幟１０は、広告文字等が印刷され
た旗体２０の一方の側端部が支柱３０で保持され、上端
部が横竿４０で保持されてなる。旗体２０の上端部には
複数のループ２４が、側端部には長手方向に沿って折返
され縫製によって筒状に形成された筒状部２２が設けら
れている。旗体２０のループ２４に横竿４０が、筒状部
２２に支柱３０が挿通されると、旗体２０は張った状態
になる。筒状部２２は旗体２０の長手方向に沿って全体
的に設けられているので、強風に煽られても、旗体２０
は上方に捲れ上がらない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、屋外に設置される広告用幟の技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、各種店舗の店頭には、販売促進のため、その店で販売している商品 を印刷したり、「大売出し」等の文字を印刷した幟が立てられることが多い。 また、幹線道路沿いには、新車、中古車の販売等の為に多数の幟が立てられて いることが多く、このような多数の幟は風を受けてはためき、遠くからでも人目 を引くため、自動車で走行中の人の注意を喚起して、多大な宣伝効果を果たして いる。

【０００３】 図２は、広告用に使用される従来の幟１００を示し、図２（ａ）は使用状態の 斜視図、図２（ｂ）はその旗体の正面図である。 図２（ａ）に示すように、従来の幟１００は、細長い布に広告文字等が印刷さ れた旗体２００と、この旗体２００を保持するための支柱３０及び横竿４０から なる。 横竿４０は、支柱３０の上方に、支柱３０に対してほぼ直角になるように固定 される。

【０００４】 細長い旗体２００の一方の側端部及び上端部には、複数のループ２２０，２４ ０が取付けられ、これらのループ２２０，２４０に支柱３０及び横竿４０が挿通 されると、旗体２００は張った状態で保持される。 なお、これらのループ２２０，２４０は、テープや紐等をループ状にしたもの であり、両面接着テープや縫製等によって旗体２００の所定箇所に取付けられて いる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 しかし、従来の広告用幟１００において、旗体２００の下側から強風に煽られ ると、下方のループ２２０が支柱３０に沿って上方に移動し、その結果、旗体２ ００が上方に捲れ上がってしまうという問題を有する。 旗体２００が上方に捲れ上がった状態では、十分に広告効果を果たさないだけ でなく、旗体２００の捲れ上がった部分に風が集中して当たるため、この部分に おいて支柱３０に過大な荷重がかかり、支柱３０が折れたりするる恐れがある。 また、この旗体２００が強風を受けると、側端部に設けられたループ２２０に 大きな荷重がかかり、ループ２２０が切れたり、旗体２００が破損したりするこ ともある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、細長い旗体と、該旗体の上端部の左右両端と中間部にループを有す る広告用幟であって、前記旗体の一方の側端部に支柱を通す筒状部が設けられて いることを特徴とする広告用幟によって、前記の課題を解決した。

【０００７】

【作用】

支柱が挿入される筒状部は、旗体の長手方向に沿って全体的に設けられている ため、旗体が支柱に沿って移動しにくく、張った状態を維持しやすい。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案の幟１０を示し、図１（ａ）は使用状態における斜視図、図１ （ｂ）は旗体２０の正面図である。 この幟１０は、従来のものと同様に、細長い布等からなり、広告文字等が印刷 された旗体２０の上端部に、複数のループ２４，２４（通常、両端部と、その中 間に少なくとも１つ）が両面接着テープや縫製等によって取付けられているが、 後述するように、一方の側端部に支柱３０を通す筒状部２２が設けられているの が特徴である。この旗体２０は、横竿４０と支柱３０によって、張った使用状態 となる（図１（ａ）参照）。

【０００９】 旗体２０の一方の側端部は、長手方向に沿って折返され、例えば、縫製によっ て筒状に形成されており、この筒状部２２に支柱３０が挿入されるようになって いる（図１（ｂ）参照）。 なお、図１中の点線は縫製による縫い目を示すが、幟旗２０の側端部を折返し た後、ヒートシールや接着剤等で接着することによって筒状部２２を形成しても よい。

【００１０】 旗体２０の筒状部２２は、旗体２０の側端部に沿って長手方向に全体的に設け られているため、筒状部２２に支柱３０が挿入されると、筒状部２２の一部分だ けが支柱３０に対して上方向に移動するようなことは起こりにくい。その結果、 風で旗体２０が煽られても、旗体２０の下部が上方に移動して捲れ上がることが なく、旗体２０は常に張った状態に保持される。

【００１１】 こののように、本発明の広告用幟１０によると、旗体２０に対して風が均等に 当たるため、旗体２０及び支柱３０に部分的に過大な力がかかることがなく、旗 体２０及び支柱３０（支柱と横竿の組立用金具類を含む。）の寿命が向上する。

【００１２】 また、この旗体２０によると、筒状部２２にも広告文字等を印刷することがで きるので、従来のものと比較して広告面をより大きくすることができる（図１（ ａ）及び図２（ａ）参照）。

【００１３】 さらに、旗体２０の筒状部２２は側端部を折返して形成されるので、別の部材 を必要とせず、製造コストの上昇を招かない。 そのため、低コストでの大量生産が可能になる。

【００１４】

【考案の効果】

上記のように、本考案の幟は、風によって旗体が上方に捲れ上がることないと いう基本的効果を奏する。 そのため、旗体に対して風が均等に当たり、旗体及び支柱に部分的に過大な力 がかかることがなく、旗体及び支柱の寿命が向上する。

【００１５】 また、筒状部にも広告文字等を印刷することができるので、従来のものと比較 して広告面をより大きくすることができる付随的効果もある。

【００１６】 さらに、簡単な構成であるため、低コストでの大量生産が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の幟を示し、図１（ａ）は使用状態の
斜視図、図１（ｂ）は旗体の正面図。

【図２】 従来の幟を示し、図２（ａ）は使用状態の斜
視図、図２（ｂ）は旗体の正面図。

【符号の説明】

１０：広告用幟 ２０：旗体 ２２：筒状部 ２４：ループ ３０：支柱

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 細長い旗体と、該旗体の上端部の左右両
   端と中間部にループを有する広告用幟であって、 前記旗体の一方の側端部に支柱を通す筒状部が設けられ
   ていることを特徴とする、 広告用幟。