JP3071522B2 - Dcpd重合触媒としての純タングステンオキシフェノレートコンプレックス - Google Patents

Dcpd重合触媒としての純タングステンオキシフェノレートコンプレックス

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    • C08F4/69Chromium, molybdenum, tungsten or compounds thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08G61/02Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes
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    • C08G61/06Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms prepared by ring-opening of carbocyclic compounds
    • C08G61/08Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms prepared by ring-opening of carbocyclic compounds of carbocyclic compounds containing one or more carbon-to-carbon double bonds in the ring

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタセシス重合性のシ
クロオレフィン、特にジシクロペンタジエンの塊状重合
法、この方法によって製造されたポリマー及びこの方法
中使用される触媒系についてのものである。
【0002】
【従来の技術】メタセシス触媒による熱硬化シクロオレ
フィンポリマーの製造は、ポリマー技術における比較的
近年の発展である。米国特許第4,400,340号及び
同第4,520,181号においてKlosiewiczは、2つの
流れの反応の射出成型技術によるジシクロペンタジエン
その他の類似のシクロオレフィンからの上記ポリマーの
製造を教示しており、この際触媒を含む第一の流れと触
媒賦活剤を含む第二の流れとは、混合ヘッド中合わさ
れ、直ちに型中に射出され、そこで何秒か以内に、重合
及び恒久的に固定された形状への成型が同時に起こる。
【0003】典型的な系においては、Klowsiewiczによ
れば、触媒成分はタングステン又はモリブデンのハロゲ
ン化物であり、賦活剤はアルキルアルミニウム化合物で
ある。ほとんどの歪がある環の非共役多環性シクロオレ
フィンはメタセシス重合性である。これらは、例えば、
ジシクロペンタジエン、高次(higher order)シクロペ
ンタジエンオリゴマー、ノルボルネン、4−アルキリデ
ンノルボルネン、ジメタノオクタヒドロナフタレン、ジ
メタノヘキサヒドロナフタレン及びこれらの化合物の置
換誘導体、例えば5−ビニル−2−ノルボルネン、5−
エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチル−2−ノル
ボルネン、5−フェニル−2−ノルボルネン、エチリデ
ン−テトラシクロドデカン、メチルテトラシクロドデカ
ン、5,6−ジメチル−2−ノルボルネン、5−エチル
−2−ノルボルネン、5−ブチル−2−ノルボルネン、
5−ヘキシル−2−ノルボルネン、5−オクチルノルボ
ルネン、5−ドデシル−2−ノルボルネン、テトラシク
ロドデカン、ヘキサシクロヘプタデセン、メチルテトラ
シクロドデセン及びエチリデンテトラシクロドデセンを
包含する。好ましいシクロオレフィンモノマーは、ジシ
クロペンタジエン、又は1〜99モル%の一方のモノマ
ー、好ましくは約75〜99モル%のジシクロペンタジ
エンの比の他の歪がある環の炭化水素とのジシクロペン
タジエンの混合物である。
【0004】メタセシス触媒系は、2つの部分、即ち触
媒成分と賦活剤とから構成される。Klosiewiczにより教
示されている好ましい触媒成分は、タングステンハロゲ
ン化物、そして好ましくはタングステンヘキサクロライ
ド(WCl6)とタングステンオキシテトラクロライド
(WOCl4)との混合物又はコンプレックスである。
【0005】Klosiewiczのタングステン又はモリブデン
化合物は、普通はシクロオレフィンに可溶性ではない
が、フェノール系化合物とコンプレックスにすることに
よって可溶化することができる。
【0006】Bellによる米国特許第4,981,931号
においてトリアルキルスズハイドライド又はトリフェニ
ルスズハイドライド賦活剤と共に使用される
【化1】 (ただしXはCl又はBrであり、nは2又は3であ
り、R1はH、Cl、1〜10の炭素を有するアルキル
基、1〜8の炭素を有するアルコキシ基又はフェニル基
であり、R2はH又は1〜9の炭素原子を有するアルキ
ル基であり、そしてR3はH又は1〜10の炭素原子を
有するアルキル基である)よりなるメタセシス重合用タ
ングステン触媒組成物が開示された。系中上記スズ賦活
剤化合物を用いる方法では、ゲル化及び重合は、少なく
とも反応混合物を鋳型中に充填するのに十分な時間遅延
された。これら触媒及び賦活剤化合物は共に、酸素及び
水分に対する抵抗性について改良された安定性を有して
いた。触媒化合物は、従来の技術において見出されてい
るもののような混合物ではなく、単離するのが容易であ
った。いくつかの利点が見出されたが、これらの化合物
は、歪がある環のシクロオレフィンを重合させるのに使
用される時、所望のレベルより高い残留モノマーを持つ
ポリマーを生じた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、きわめて
低いレベルの残留モノマーを有する、歪がある環の多環
性シクロオレフィンを重合させる触媒組成物を提供する
ことが本発明の一目的である。
【0008】又、Klosiewiczにより記載された型のポリ
マーが、従来の技術の歪がある環のシクロオレフィンポ
リマーにおいて見出されるのと同様のレベルに衝撃及び
引張強度等の他の特性を保持しながら向上したレベルの
熱抵抗性を有する必要性もある。以前には、熱抵抗性の
改善は、ジシクロペンタジエン(DCPD)モノマーと
共にコモノマーを使用することによって得られた。熱抵
抗性の改善は、衝撃抵抗性の低下を代償として以前には
得られた。したがって、歪がある環の多環性シクロオレ
フィンを重合させて、従来技術のポリマーの衝撃強度を
保持しながら向上したレベルの熱抵抗性を持つポリマー
を得ることが更に本発明の一目的である。
【0009】本発明の他の一目的は、ジシクロペンタジ
エンを重合させる際効率が向上した触媒を見出すことで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、歪がある環の
多環性ポリオレフィンを、式WOX4-x(OAr)x(式中
Xは、臭素、塩素及びフッ素よりなる群から選択される
ハロゲンを表わし、OArは、モノ、ジ−、トリ−、テ
トラ−又はペンタ−置換されたフェノキシ基を表わし、
そしてxは1、2又は3である)を有する、実質的に純
粋なタングステンコンプレックスと接触させることより
なるポリマーの製法である。本発明の好ましい実施態様
においては、Xは塩素である。これらの触媒は能率的で
あり、1部の触媒対4000部のモノマー又はそれより
小さい触媒濃度レベルにおいてジシクロペンタジエンの
触媒を促進する。
【0011】当該技術において知られているように種々
の賦活剤化合物を用い、上述したタングステン触媒コン
プレックスと共に作用して歪がある環の多環性シクロオ
レフィンの重合を起こさせることができる。本発明の実
施の際用いることができる賦活剤化合物の中にはトリア
ルキルスズハイドライド、トリアリールスズハイドライ
ド、アルキルアルミニウム化合物、アルキルアルコキシ
アルミニウムハライド、ジエチルアルミニウムクロライ
ド、ジエチル亜鉛、ジブチル亜鉛及びトリエチルシラン
がある。2つ又はそれ以上の賦活剤化合物の混合物は、
いくつかの場面において単一の賦活剤化合物より望まし
い重合条件及び望ましいポリマーの特性を生じる。
【0012】本発明の方法中使用するのに適しているト
リアルキルスズハイドライドのうち、トリ−n−ブチル
スズハイドライドが好ましい。トリアリールスズハイド
ライドの中にはトリフェニルスズハイドライドがある。
【0013】前述したとおりここで使用されるDCPD
モノマーは高度に純粋な等級のものであり、2%未満の
不純物を含有していた。以下の実施例中使用されたDC
PDは純度約98〜99%のモノマーであった。本発明
の実施の際用いられる他のモノマー又はコモノマーもほ
ぼこの程度の純度のものであるべきである。しかし、適
当なタングステン触媒化合物、賦活剤化合物その他の成
分が用いられる時には、本発明の重合原料組成物はそれ
より低い等級のジシクロペンタジエンを重合させること
ができることも意図されている。
【0014】2つの部分の触媒系、タングステン触媒及
びスズ賦活剤が合わされる時には、得られるシクロオレ
フィン(例えば、DCPD)対触媒化合物の比は、モル
ベースで約500:1〜約15,000:1、好ましく
は2000:1となり、又タングステンコンプレックス
対スズ賦活剤のモル比は約1:2〜1:6となる。
【0015】一般に重合は塊状で起こるが、触媒成分を
少量の溶媒、例えばトルエンに溶解してよい。液状トリ
−n−ブチルスズハイドライド賦活剤化合物が使用され
る時には、その添加のために溶媒は必要ではなく、トリ
フェニルスズハイドライドはDCPDに易溶性である。
【0016】本発明の実施の際好ましいDCPDの重合
法は、タングステン化合物触媒含有成分の流れをスズ化
合物賦活剤含有成分の流れと接触させ、その際これらの
流れの少なくとも一方がDCPDを含有していることで
ある。例えば、タングステン触媒をDCPDに溶解し、
そして賦活剤をDCPDもしくは他の溶媒に溶解する
か、又は賦活剤を触媒なしに使用することが可能であ
る。通常タングステン触媒及びスズ賦活剤を共にまずD
CPDの別々の流れに溶解して後該流れの混合物を得
る。
【0017】これらの流れが互に接触して後、得られた
混合物を重合が起こる鋳型中に射出又は注入してよい。
この重合は発熱的であるが、鋳型を約50から100℃
まで加熱することが好ましい。
【0018】WOX4-x(ArO)xコンプレックスは、D
CPD溶液に可溶性となるために溶媒の添加を必要とし
ない。一般に、これらの溶液はDCPD中かなり安定で
ある。適当な賦活剤を用いるDCPDの重合において、
これらの溶液は直ちにも、又は48時間以内にも使用す
ることができる。タングステンコンプレックスがジシク
ロペンタジエン/2−メトキシエチルエーテル(ジグリ
ム)溶液中保存される時には(40℃において4週間ま
での保存)、この成分の程度は一定していた。ジグリム
が添加されていない溶液と比較してこの添加剤が添加さ
れている溶液について反応性の差異は観察されなかっ
た。抗酸化剤、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノールの添加により、これら溶液は安定性も8
週間以上まで改善することができる。電気化学的測定、
例えば循環電圧電流法(cyclic voltammetry)により溶
液状態のタングステン−フェノキサイド種(species)
をモニターすることによって、タングステン成分の一体
性は保存の間保たれていることが実証された。
【0019】DCPDの重合の間に種々の添加剤を反応
混合物に包含させて、本発明のポリマー生成物の特性を
修飾することができる。可能性のある添加剤には、充填
剤、顔料、抗酸化剤、光安定剤、可塑剤及びポリマー改
質剤が包含される。
【0020】本発明は更に2成分触媒系に関し、系中第
一の成分は式WOX4-x(ArO)x(式中xは1、2又は
3であり、XはF、Cl又はBrであり、そしてArは
以下の置換分の1つ以上で置換されているフェニル環を
表わす)のタングステン化合物である。置換分:水素
(H)、ブロモ(Br)、クロロ(Cl)、ヨード
(I)、ニトロ(NO2)、シアノ(CN)、アルデヒ
ド(CHO)、カルボキシ(COOH)、ヒドロキシメ
チル(CH2OH)、アルコキシ(OR)、アルキルチ
オ(SR)、アリールチオ(SAr)、アシル(CO
R)、アローイル(COAr)、アシロキシ(OCO
R)、アルコキシカルボニル(COOR)、シクロアル
カン(シクロ−R)、ジアルキルアミノ(NR2)、ジ
アリールアミノ(NAr2)、アルキルスルフォニル
(SO2R)、アリールスルフォニル(SO2Ar)、ア
ルキルスルフォネート(SO2OR)、アリールスルフ
ォネート(SO2OAr)、アリール(Ar)、アリー
ルアルキル(CH2Ar)、アリールオキシ(OA
r)、1〜20の炭素原子を有するアルキル基、1〜1
0の炭素原子を有するフルオロアルキル基及びアリル
(−CH2−CH=CH2)。フェニル環上置換される最
も好ましい分子又は基の中にはメチル、エチル、イソプ
ロピル、t−ブチル、シクロヘキシル、オクチル、ノニ
ル、フェニル、ブロモ、クロロ、フルオロ、エトキシ
(OEt)、メトキシ(OMe)、シクロプロパン(シ
クロ−C35)、トリフルオロメチル、メチルスルフォ
ニル(SO2Me)及びベンジル(CH265)が含ま
れる。これら置換分は、ある特定のフェニル環上同一で
ある必要はない。例えば、トリ置換フェニル基、例えば
2,4−ジクロロ−6−メチルフェニル。混合置換分の
場合を考慮に入れると一般式は、例えば、WOClp(O
Ar)q(OAr)r(ただしp+q+r=4)である。モ
ノ、ジ、テトラ及びペンタ置換フェノール、並びに前記
のトリ置換フェノールも本発明中用いられるタングステ
ン化合物をつくるのに用いることができる。所望のタン
グステン化合物は、溶液状態で適当なフェノールをWO
Cl4と反応することによって製造される。フェノール
対WOCl4のモル比は、一般式WOCl4-x(OAr)x
中のxに大体等しい。本発明は又、2つ又はそれ以上の
異なったタングステン化合物の使用も意図されている。
上の一般式中Arの記号で示されているフェニル環は、
1、2、3、4又は5位において置換されたRを有する
ことができる。モノ置換フェニル環においては、Rは
2、3又は4位にあることができる。ジ置換フェニル環
においては、R1及びRは2,6;2,5;2,4;2,
3;3,4又は3,5位にあることができる。R及びR1
は、同一又は異なった基であってよい。トリ置換フェニ
ル環においては、置換分R、R1及びR2は、2,3,4;
2,3,5;2,3,6;2,4,5;2,4,6又は3,4,5
位にあることができ、R、R1及びR2は同一であっても
異なっていてもよい。フェニル環についてテトラ置換構
造は、2,3,4,6;2,3,5,6又は2,3,4,5位に
置換分を有し、R、R1、R2及びR3は同一であっても
異なっていてもよい。ペンタ置換構造の一例を挙げれば
65OHからつくられることになる。
【0021】触媒系の第二の成分は、タングステン成分
と組み合わされてDCPDを塊状重合させることができ
る賦活剤化合物である。上記の賦活剤又は共触媒は、例
えばトリアルキルアルミニウム、ジアルキルアルミニウ
ムハライド、アルキルアルミニウムジハライド、ジアル
キル(アルコキシ)アルミニウム、アルキル(アルコキ
シ)アルミニウムハライド等の有機アルミニウム化合
物、ジアルキル亜鉛、アルキル亜鉛ハライド、ジアリー
ル亜鉛、アリール亜鉛ハライド、アルキルシラン(RS
iH3、R2SiH2及びR3SiH、ただしRはアルキル
基である)、テトラアルキルスズ、トリアルキルスズハ
イドライド、ジアルキルスズジハイドライド、トリアリ
ールスズハイドライド、並びに対応するアルキル及びア
リール鉛ハイドライドを包含する。賦活剤の特定の例
は、エチルアルミニウムジクロライド、ジエチルアルミ
ニウムクロライド、トリエチルアルミニウム、ジエチル
亜鉛、ジブチル亜鉛、エチル−p−プロポキシアルミニ
ウムクロライド、ジフェニル亜鉛、トリブチルスズハイ
ドライド、トリオクチルスズハイドライド、ジフェニル
スズジハイドライド及びトリフェニルスズハイドライド
を包含する。好ましい賦活剤は、トリフェニルスズハイ
ドライド及びトリアルキルスズハイドライド、例えばト
リブチルスズハイドライドを包含する。
【0022】98〜99%のジシクロペンタジエンと共
に時期尚早のゲル化なしに本発明のタングステン化合物
の安定性を保持するために、タングステン化合物を含有
する溶液に安定剤化合物、そしてスズ賦活剤化合物を含
有する溶液に速度調節剤を添加することが通常必要であ
る。ジシクロペンタジエン中溶液状態でタングステン化
合物を保存することが好ましい。安定剤化合物が省かれ
るときには、保存容器中モノマーのゆっくりした重合が
進行する。安定剤化合物は、ジエチルエーテル(OEt
2)、エチレングリコール−ジメチルエーテル(モノグ
リム)、2−メトキシエチルエーテル(ジグリム)、ト
リエチレングリコールジメチルエーテル(トリグリ
ム)、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(テ
トラグリム)、ベンゾニトリル、アセトニトリル、テト
ラヒドロフラン、1つの芳香族環を持つフェノール
{2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(B
HT)又は2,6−ジ−t−ブチル−4−sec−ブチ
ルフェノール、例えばIsonox 132等}、2つの芳香
族環を持つビスフェノール{Akron, OhioのLowi Chemic
al Companyによって商品名Lowinox 44M26で売られ
ている4,4′−メチレンビス(2,6−ジメチルフェノ
ール)、商品名Lowinox 002で売られている4,4′
−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノー
ル)、商品名Cyanox 425で売られている2,2′−メ
チレンビス(4−エチル−6−ブチルフェノール)、商
品名Vanox 1290で売られている2,2′−エチレン
ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、商品名Per
manax WSPで売られている2,2′−メチレンビス−
(4−エチル−6−(1−メチルシクロヘキシル)フェ
ノール)、商品名Lowinox 44B25で売られている
4,4′−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチ
ルフェノール)、商品名Lowinox 44S36で売られて
いる4,4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチル
フェノール)、商品名SAO−30で売られている1,
1′−チオビス(2−ナフトール)、商品名SAO−6
で売られている2,2′−チオビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、商品名Lowinox 22IB46
で売られている2,2′−イソブチリデンビス(4,6−
ジメチルフェノール)、もしくは商品名Uulkanox ZK
Fで売られている2,2′−メチレンビス(4−メチル
−6−シクロヘキシル)フェノール等}、又は2つより
多い芳香族環を持つポリフェノール{商品名Ethyl Anti
oxidant 330で売られている1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ−ベンゼン)ベンゼン、Lowi Chemical Company
によって商品名Lowinox 22CP46及びLowinox CP
Lで売られている立体障害多核フェノールもしくはAkro
n, Ohioのthe Goodyear Tire andRubber Companyによっ
て売られているWingstay L粉末等のp−クレゾールと
ジシクロペンタジエンとのブチル化反応生成物}も使用
することができる。その外、上の安定剤化合物の混合
物、例えばジグリムと1種以上のフェノール又は他のLo
wis塩基を本発明の実施の際用いることができる。
【0023】速度調節剤は、重合過程をあまりに早くな
らないように防止し、触媒成分の適当な混合を準備し、
そして型を完全に充たされるようにする。速度調節剤
は、米国特許第4,727,125号;同第4,883,8
49号及び同第4,933,402号に記載されているよ
うなこの目的に使用される種々の窒素及び燐化合物を包
含する。これらの速度調節剤は一般に、フォスフィン、
フォスファイト、フォスフィナイト、フォスフォナイ
ト、ピリジン及びピラジンよりなる群から選択される。
好ましい速度調節剤は、ピリジン(py)、ピラジン
(pyz)、2,6−ジメチルピラジン(Me2py
z)、トリブチルフォスフィン(Bu3P)、トリエチ
ルフォスフィン(PEt3)、トリシクロヘキシルフォ
スフィン(PCy3)、トリフェニルフォスフィン(P
Ph3)、メチルジフェニルフォスフィン(PMeP
2)、ジメチルフェニルフォスフィン(PMe2
h)、トリエチルフォスファイト(P(Oet)3)、ト
リブチルフォスファイト(P(OBu)3)、トリイソプ
ロピルフォスファイト(P(O−i−Pr)3)、エチル
ジフェニルフォスフォナイト(P(OEt)Ph2)、ト
リフェニルフォスファイト(P(OPh)3)、トリイソ
プロピルフォスフィン(P−i−Pr3)、トリメチル
フォスファイト(P(OMe)3)、トリ−t−ブチルフ
ォスフィン(P−t−Bu3)、ジエチルフェニルフォ
スフォナイト(P(OEt)2Ph)及びトリベンジルフ
ォスフィン(P(CH2Ph)3)を包含する。更に好まし
い速度調節剤は、フォスフィン及びフォスフォナイト、
例えばトリブチルフォスフィン(Bu3P)及びトリブ
チルフォスファイト((BuO)3P)である。安定剤及
び速度調節剤化合物は、比較的低純度のジシクロペンタ
ジエンが使用されるときには、長期の保存時間が望まれ
ないかぎり必要ではない。又、モノマー中触媒の長期の
保存が望まれていないときには必要ではない。
【0024】本発明の実施態様の中には、ポリマーの衝
撃強度を増大させるためにメタセシス−触媒系に反応剤
の流れに可溶性である予備成形エラストマーが添加され
ることがある。エラストマーは、モノマーの重量を基に
して、約3〜約15重量%の範囲の量が反応剤の流れの
一方か又は両方に添加される。エラストマーの具体例
は、天然ゴム、ブチルゴム、ポリイソプレン、ポリブタ
ジエン、ポリイソブチレン、エチレンプロピレンコポリ
マー、スチレン−ブタジエン−スチレントリブロックゴ
ム、ランダムスチレン−ブタジエンゴム、スチレン−イ
ソプレン−スチレントリブロックゴム、エチレン−プロ
ピレン−ジエンターポリマー、エチレンビニルアセテー
ト及びニトリルゴムを包含する。種々の極性エラストマ
ーも用いることができる。作用されるエラストマーの量
は、その分子量によって決定され、得られる反応剤の流
れの粘度によって限界がある。得られるエラストマーを
含有する反応剤の流れは、混合が可能でなくなる程粘稠
であることができない。エラストマーを流れの一方又は
両方に溶解することができるが、両方に溶解することが
望ましい。
【0025】ゲル及び硬化時間、並びに残留DCPDモ
ノマーレベルを測定する外に、膨潤値(swell value)の
測定が行われた。膨潤値は、ポリマー中橋かけの程度の
指標である。即ち、膨潤値が低い程橋かけの程度が高い
ことを示す。膨潤値の決定のために使用される一般操作
は次のとおりである:ポリマーの試料5gをその試験管
から取り出し(ガラスをこわすことにより)、タイルカ
ッターで円筒軸を横切って1〜2mmの厚さのセクション
に注意深くスライスする。バーを取り除き、各スライス
の重さを最近似値のmgまではかり、順序がわかるように
注意してステンレススチール又は銅の針金につるす。あ
るモノマー原料の各試料についてこのことを行う。針金
を閉じた輪とし、ポリマー1gごとにトルエン50ml中
に入れる。次にこれらのフラスコを16時間(一夜)加
熱還流し、冷却する。各々の輪をフラスコから取り出
し、新しいトルエンの小皿に入れる。スライスを取り出
し、軽くたたいて乾燥し、ここでも順序を乱したり膨潤
した試料を裂かないように注意して個々に重さをはか
る。膨潤値は、式:膨潤(%)=(w2−w1)/w1×1
00%(式中w1=ポリDCPDの初期重量、w2=溶媒
膨潤ポリDCPD試料の重量)を使用して計算される。
膨潤値はポリマー中橋かけの程度の指標であるので、低
い値が好ましい。
【0026】本発明を実施することが意図された最良の
態様を次の実施例によって具体的に示す。実施例は例示
の目的で示されるだけであり、本発明は、実施例中使用
される特定の材料又は条件のいずれにも限定されると見
なされるべきでない。
【0027】次の実施例においては、タングステンコン
プレックス触媒成分が調製されるが、タングステンヘキ
サクロライド(WCl6)は GTESylvania Chemical Com
panyから得られ、受け取ったまま使用された。2,6−
ジイソプロピルフェノール及び2,6−ジクロロフェノ
ール(HO−C63−2,6−Cl2)は、Aldrich Chem
ical Companyから購入され、受け取ったまま使用され
た。ヘキサメチルジシラン(Me3SiOSiMe3)(Al
drich)は、使用前乾燥窒素でスパージされた。
【0028】シクロペンタン、ジエチルエーテル及びペ
ンタンは、4A分子ふるい上乾燥され、使用前窒素でス
パージされた。トルエンは、13×分子ふるいと接触さ
せ、使用前乾燥窒素でスパージされた。
【0029】操作はすべて、乾燥窒素雰囲気中か、又は
Vacuum Atmospheres Dri-Lab(アルゴンガスを挿入)中
もしくはSchlenk技術を使用して真空中で実施された。
溶媒の移動はすべてカヌーレ又はシリンジ技術によって
行われて不活性雰囲気を保持した。
【0030】重合研究が述べられている実施例において
は、次の一般操作に従った。操作はすべて、窒素スパー
ジされたポップびん中又はアルゴン雰囲気(Vacuum Atmo
spheres Dri-Lab)下又はSchlenk技術を使用して空気を
避けて行われた。トリ−n−ブチルスズハイドライド
(Sure/Sealびん詰め)はAldrich Chemical Companyか
ら購入され、冷蔵(0℃)保存された。ジグリムは、3
A分子ふるい上に置くことによって乾燥され、使用前窒
素でスパージされた。必要な場合には速度調節剤、例え
ばトリブチルフォスファイト(Albright and Wilson)
は、分子ふるい上乾燥され、使用前乾燥窒素でスパージ
された。
【0031】重合は、窒素スパージされた試験管中触媒
及び賦活剤成分(各2.5ml)を一緒に添加し、渦ミキ
サー中混合し、次にこの試験管を80℃以上の油浴中又
は約33℃の加熱ブロック中に挿入することによって実
施された。初期粘度の変化を観察することによってゲル
時間を計り、重合が発熱を100℃(又はT(100
℃))又は180℃(又はT(180℃))に、又重合の最
高温度(Tmax)に上昇させた時の時間を取った。ポリマ
ーの膨潤は、試料をトルエン中16時間還流し、4時間
冷却し、そして重量増加%を求めることによって得られ
た。
【0032】触媒調製品中使用されたタングステン出発
材料はすべてタングステンオキシテトラクロライドコン
プレックス(WOCl4)である。この化合物は次のよう
にして調製された。500mlの丸底フラスコ中WCl
4(25g、0.063モル)のトルエン(200ml)溶液
中にトルエン(100ml)中ヘキサメチル−ジシロキサ
ン(HMDS)(13.40ml、0.063モル)の溶液を
75分間にわたって1滴ずつ添加(撹拌下)した。HM
BR>DSの添加が完了して後、カラムを取り出し、反応
混合物を窒素気流中一夜撹拌した。この褐色の溶液を乾
燥箱中濾過してある量の粗製の橙色の油(19.02
g、88%の収量)を得た。使用直前に、この粗製材料
を少量ずつ減圧下100℃において昇華させて輝橙色の
結晶性WOCl4を得た。純粋な市販のWOCl4を触媒
調製品のいずれにおいても置き換えることができる。
【0033】実施例1 式WOCl2(OC63−2,6−i−Pr2)2を有するタ
ングステンフェノキサイド触媒を次のようにして調製し
た。WOCl4各モルに対してフェノール2モルの添加
によって所望のタングステンフェノキサイド化合物が得
られた。ある量のWOCl4(5g、0.0146モル)
を撹拌棒と共にポップびんに入れた。カニューレによっ
てこのWOCl4にトルエン(50ml)を添加し、次い
で純2,6−ジイソプロピルフェノール(HOC63
2,6−i−Pr2)(5.42ml、0.0296モル)を1
滴ずつ添加した。反応混合物を、窒素スパージ下室温に
おいて3日間撹拌した。この後、反応混合物を乾燥箱中
に移し、びんからこすり落とし、更に減圧下に乾燥し
た。暗紅色固体としてコンプレックスWOCl2(OC6
3−2,6−i−Pr2)が得られた。
【0034】別法として次の操作によって触媒を調製す
ることができる。シクロヘキサン(100ml)中撹拌下
ある量のWOCl4(5g、0.0146モル)にシクロペ
ンタン(50ml)中2,6−ジイソプロピルフェノール(H
OC63−2,6−i−Pr2)(5.42ml、0.0296
モル)の溶液を1滴ずつ添加した。フェノール性溶液の
1滴ずつ添加は30分にわたって行われ、それに伴って
溶液は橙色から深紅色に変化した。この反応物を室温に
おいて2時間撹拌した。この後、反応混合物を乾燥箱中
に移し、濾過した。固体は集められず、濾液を減圧下蒸
発乾固した。結晶性暗紅色固体としてコンプレックスW
OCl2(OC63−2,6−i−Pr2)2(8.22g、
90%の収量)が得られた。
【0035】実施例2 シクロペンタン(50ml)中WOCl4(3.79g、0.
0111モル)を混合することによって式WOCl3(O
63−2,6−Cl2)を有するタングステンフェノキ
サイド触媒をつくった。次に30分にわたってシクロペ
ンタン(25ml)中2,6−ジクロロフェノール(1.1
8ml、0.111モル)の溶液を1滴ずつ添加した。フ
ェノール添加の間溶液は色を橙色から深紅色に変え、反
応溶液から紫色の結晶が析出した。反応物を室温におい
て2時間撹拌した。この後反応混合物を乾燥箱中に移
し、濾過した。濾過によって集めた固体をペンタン10
mlで洗浄し、真空乾燥して4.20g(91%)を得
た。濾液を減圧下蒸発乾固し、固体と同じコンプレック
スであると決定した。得られたコンプレックスWOCl
3(OC63−2,6−Cl2)を暗赤紫色固体として得
た。2,6−ジクロロフェノールを他のフェノールに置
き換えることによって他のWOCl3(OAr)化合物を
得ることができる。
【0036】実施例3 ある量(3.5g、7.475ミリモル)の実施例2の生
成物を使用して式WOCl2(OC63−2,6−Cl2)2
を有するタングステンフェノキサイド化合物をつくっ
た。該量を最小量のジエチルエーテル(50ml)に溶解し
た。ジエチルエーテル(約8ml)中リチウム2,6−ジク
ロロフェノキサイド(LiOC63−2,6−Cl2)
(1.28gml、7.58ミリモル)の飽和溶液を1滴ずつ
ゆっくり添加した。殆ど瞬間的に、赤色結晶の沈積が起
こった。反応混合物を室温においてエーテル溶液上ゆっ
くりした窒素パージ下に150分間撹拌した。更に1時
間撹拌して後、反応混合物を濾過して暗赤色結晶性WO
Cl2(OC63−2,6−Cl2)2を取り出した。次にこ
の固体を少容の乾燥ペンタン(5ml)で洗浄し、この固
体を真空乾燥した(3.90g)。このものをジクロロ
メタン(約25ml)に溶解し、濾過してリチウムクロラ
イド副生物を除去した。濾液を減圧蒸発させて72%の
収量で純生成物(3.21g)を得た。
【0037】実施例4 実施例4においては、実施例2の方法によって調製され
たWOCl3(OC63−2,6−Cl2)(この実施例中及
び以下の実施例中タングステン触媒化合物を示す速記法
は「W」である)、DCPD及びジグリム(DG)の適当
な量を10オンスのポップびんに装入することによって
触媒混合物のストック溶液を調製した。10オンスのポ
ップびん中トリn−ブチルスズハイドライド(n−Bu3
SnH)、適当な量のトリブチルフォスファイト(TB
P)及びDCPDを混合することによって賦活剤溶液を
調製した。表1は、これらの2つの溶液を調製する際使
用された材料の量を示す。
【0038】
【表1】
【0039】混合された触媒及び賦活剤成分の最終反応
比は、DCPD:W:ジグリム:n−Bu3SnH=2
000:1:2:2:3〜2000:1:2:3:3と
変動した(表2参照)。
【0040】
【表2】
【0041】実施例5 実施例5においては10オンスのポップびんに適当な量
のWOCl2(OC63−2,6−Cl2)2、DCPD及び
DGを装入することによって触媒ストック溶液を調製し
た。10オンスのポップびんに適当な量のn−Bu3
nH及びTBPを装入することによって賦活剤のストッ
ク溶液を調製した。表3は使用された材料の量を示す。
【0042】
【表3】
【0043】混合された触媒及び賦活剤成分の最終反応
比は、DCPD:W:ジグリム:n−Bu3SnH:T
BP=2000:1:2:2:3から8000:1:
2:3:3まで変動した(表4参照)。
【0044】
【表4】
【0045】実施例6 実施例6においては10オンスのポップびんに適当な量
のWOCl2(OC63−2,6−i−Pr2)2、DCPD
及びジグリムを装入することによって触媒ストック溶液
を調製した。10オンスのポップびんに適当な量のn−
Bu3SnH及びトリブチルフォスファイト(TBP)
を装入することによって賦活剤のストック溶液を調製し
た。表5は使用された材料の量を示す。
【0046】
【表5】
【0047】混合された触媒及び賦活剤成分の最終反応
比は、DCPD:W:ジグリム:n−Bu3SnH:T
BP=2000:1:2:1:3から2000:1:
2:8:3まで変動した(表6参照)。
【0048】
【表6】
【0049】実施例7 実施例7においては10オンスのポップびん中適当な量
のWOCl2(OC63−2,6−i−Pr2)2、DCPD
及びDGを混合することによって触媒のストック溶液を
調製した。適当な量のn−BuSnH及びTBPを装入
することによって賦活剤ストック溶液を調製した。表7
は使用された材料の量を示す。
【0050】
【表7】
【0051】混合された触媒及び賦活剤成分の最終反応
比は、DCPD:W:ジグリム:n−Bu3SnH:T
BP=2000:1:2:3:0から2000:1:
2:3:4まで変動した(表8〜9参照)。
【0052】
【表8】
【0053】
【表9】
【0054】実施例8 実施例8においては、種々のLewis塩基を使用してWO
Cl2(OC63−2,6−i−Pr2)2触媒化合物及びn
−Bu3SnH賦活剤化合物による重合を遅延させた。L
ewis塩基の中にはトリブチルフォスファイト((BuO)3
P)、ピリジン(py)、2,6−ジメチルピリジン(2,
6−Me2py)、ピラジン(pyz)、2,6−ジメチル
ピラジン(2,6−Me2pyz)、トリイソプロピルフォ
スファイト((i−PrO)3P)、ジブチルフォスファイ
ト((BuO)2P(O)H)及びトリブチルフォスフィン
(Bu3P)があった。前に説明されたのと同じ一般重
合操作が用いられた。ジシクロペンタジエン(DCP
D):タングステン触媒(W):ジグリム(DG):ト
リ−n−ブチルスズハイドライド(Sn):Lewis塩基
(LB)の割合を表10に示される結果中に示す。
【0055】
【表10】
【0056】実施例9 実施例9においては、重合及び得られたポリマーに対す
る種々のLewis塩基の効果についてWOCl2(OC63
−2,6−Cl2)2タングステンフェノキサイド触媒及び
トリ−n−ブチルスズハイドライド賦活剤を用いて実施
した。次の表11中の略号は、実施例8において説明さ
れたものと同じである。
【0057】
【表11】
【0058】実施例10 実施例10においてはWOCl2(OC63−2,6−i
−Pr)2(実施例1)を使用したときの重合に対するト
リブチルフォスフィンの効果を求めた。重合に対する効
果は表12に示される。
【0059】
【表12】
【0060】実施例11 実施例11においてはトリブチルフォスフィンの効果に
ついて同様の比較を、タングステン触媒としてWOCl
2(OC63−2,6−Cl2)2を用いて実施例9のように
実施した。結果を表13に示す。
【0061】
【表13】
【0062】実施例12〜13 実施例12及び13においては、前の諸例中使用された
トリブチルスズハイドライドに対して種々の賦活剤が使
用された。試験した賦活剤の中にはトリフェニルスズハ
イドライド(Ph3SnH)、ジエチルアルミニウムクロ
ライド(Et2AlCl)、ジエチル亜鉛(DEZ)、ジ
イソプロピル亜鉛(DIBZ)及びエチル−n−プロポ
キシアルミニウムクロライド(Et(n−PrO)Al
Cl)(ENPAC)があった。実施例12は、実施例1
のジイソプロピル置換タングステン化合物を用いた。表
14にDCPDモノマーを重合させる作用をした賦活剤
を示す。
【0063】実施例12においては種々の賦活剤化合物
と共に実施例3のタングステン化合物を使用した。表1
5は、上記賦活剤を用いるDCPDの重合の結果を示
す。
【0064】
【表14】
【0065】
【表15】
【0066】実施例14 WOCl3(OAr)触媒及びn−Bu3SnHを用いてジ
シクロペンタジエンの重合を完了した。WOCl3(OA
r)は、実施例2の一般操作に従って調製された。
【0067】実施例15〜16 実施例15及び16においては使用された賦活剤はトリ
−n−ブチルスズハイドライドとトリエチルシラン(E
3SiH)との混合物であった。実施例15の重合に
おいて実施例1のタングステン化合物を使用した。その
結果を表16に示す。実施例16の重合において実施例
3のタングステン化合物を使用した。その結果を表17
に示す。
【0068】
【表16】
【0069】
【表17】
【0070】実施例17〜18 実施例3に開示されたものと類似の操作に従い、実施例
3に開示されたものを適当なフェノールに置き換えてW
OCl2(OAr)2触媒を調製した。これらの触媒による
重合の結果を表18に示す。
【0071】実施例2に開示されたものと類似の操作に
従ってWOCl3(OAr)触媒を調製した。これらの触
媒による重合の結果を表19に示す。
【0072】
【表18】
【0073】
【表19】
【0074】実施例19 WOCl2(OC63−2,6−i−Pr2)2の合成を検討
した際、WOCl(OC63−2,6−i−Pr2)3が環
境温度において反応ポット中に生成する可能性があるこ
とが見出された。純WOCl(OC63−2,6−i−
Pr2)3は、−30℃のジエチルエーテル中リチウム2,
6−ジ−イソプロピル−フェノキサイド1モル当量の添
加によってのみ合成することができる。80℃において
は、WOCl(OC63−2,6−i−Pr2)3はトリ−
n−ブチルスズハイドライド(n−Bu3SnH)によ
って活性化されて重合性の種を生成することができる
(表20〜21)。室温においては重合発熱が観察され
なかった。上の2,6−ジクロロフェノール置換タング
ステン化合物に対する2,6−ジクロロフェノール類縁
体は、n−Bu3SnHによってはるかに容易に活性化
するので室温及び比較的典型的な成型温度においてポリ
DCPDを生成することが見出された。
【0075】
【表20】
【0076】
【表21】
【0077】実施例20 この実施例においては、実施例1〜4のタングステン触
媒組成物を使用し、トリ−n−ブチルスズハイドライド
と組み合わせ、3.5%Royalene301T(エチレン−
プロピレン−ジエンモノマー(EPDM))ゴム添加処方
中トリブチルフォスファイトによって減速して98〜9
9%純度のDCPDを成型した。実施例1の触媒が使用
されたときには、1.2%の残留モノマーを持つパーツ
が得られた。反応比はDCPD:W:DG:n−Bu3
SnH:TBP=2000:1:2:3:2であった。
ある量のトリシクロペンタジエン又は何か他のモノマー
がDCPDモノマーに添加されたときを除いて、熱歪温
度(HDT)が従来見出されたより有意に高かった点以
外は、特性は従来技術の処方物に比肩し得るものであっ
た。HDTは、約117〜118℃であることが見出さ
れ、対照より15℃高かった。抗酸化剤Irganox 103
5の添加はノッチ付きアイゾット値に影響しなかった
が、約6℃だけ熱歪温度を低下させた。この処方物にト
リシクロペンタジエン(Cp−トライマー)10%を添
加するとHDTを更に8℃押し上げた。更に重要なこと
は、ノッチ付きアイゾットは、経時の後においてさえ、
従来技術の組成物と比較して高く保たれていた。抗酸化
剤を含有しないこのゴム添加材料の試料を70℃におい
て経時し、ノッチ付きアイゾットの変化を時間の関数と
して記録した。4日後、経時後約2.5ft lb/inのノッ
チ付きアイゾット値を有していた従来技術の材料と比較
して、ノッチ付きアイゾットは約5.0ft lb/inにおい
て平らになった。
【0078】実施例3の操作に従って式WOCl2(OC
63−2,6−Cl2)2を有する純タングステン触媒を調
製し、トリ−n−ブチルスズハイドライドによって活性
化されたとき、重合ジシクロペンタジエンに対してきわ
めて活性な触媒溶液が得られた。80/60℃の成型温
度においては、3.5%Royalene 301Tゴム添加DC
PD溶液(DCPD:W:Sn=2000:1:3)
は、n−Bu3SnH(2当量のトリブチルフォスファイ
ト(TBP)によって減速)と組み合わせてWOCl
2(OC63−2,6−Cl2)2(2モル当量のジグリムに
よって安定化)によって重合して、0.37%の残留D
CPDを含有するのみであり、かつ118℃の高い熱歪
温度を有するポリ(DCPD)を得た。
【0079】実施例2の操作に従ってWOCl3(OC6
5−2,6−Cl2)を調製した。得られた触媒系は、D
CPDをゲル化、硬化させるのがきわめて早かった。例
えば、30℃においてDCPD:W:DG:n−Bu3
SnH:TBP=2000:1:2:3:3で、tgel
は1秒より短く、t(100℃)は4秒であり、そして
t(180℃)は10秒であった。きわめて低いレベル
の残留モノマー(0.28%)及びすぐれた特性(表1
8)を有するポリDCPDを製造することが可能である
ことが見出された。123℃の熱歪温度はきわめて高い
レベルである。表22は、上の記載に従って成型された
パーツの特性を示す。
【0080】
【表22】
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 61/00 - 61/12 C08L 65/00 - 65/04 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (b)式 WOX4-x(OAr)x 〔式中Xは、塩素、臭素及びフッ素よりなる群から選択
    され、xは1、2又は3であり、そしてArは、モノ置
    換、ジ置換、トリ置換、テトラ置換又はペンタ置換され
    た環(ただし該環は、メチル、エチル、イソプロピル、
    t−ブチル、シクロヘキシル、オクチル、ノニル、フェ
    ニル、ブロモ、クロロ、フルオロ、エトキシ、メトキ
    シ、シクロプロパン、トリフルオロメチル、メチルスル
    フォニル及びベンジル基よりなる群から選択される置換
    分によって置換されている)である〕によって表わされ
    るタングステン化合物と、 ルイス塩基である安定剤化合物と、 を包含し、 触媒賦活剤を含有しない メタセシス塊状重合用触媒組成
    と、 (c) タングステン化合物を含まない触媒賦活剤と、 の組合わせを含む、メタセシス塊状重合用原料組成物の
    二つ以上の組合わせであって、その組成物のいずれにも
    ハロゲン化ホウ素を含有しない組成物の組合わせ。
  2. 【請求項2】 該安定剤化合物が、ジエチルエーテル、
    エチレングリコールジメチルエーテル、2−メトキシエ
    チルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテ
    ル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ベン
    ゾニトリル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、1
    つの芳香族環を有するフェノール、2つの芳香族環を有
    するビスフェノール、2つより多い芳香族環を有するポ
    リフェノール及びこれらの混合物よりなる群から選択さ
    れる安定剤化合物であることを特徴とする請求項1に記
    の組成物の組合わせ
  3. 【請求項3】タセシス重合性のシクロオレフィン
    と、請求項1に記載の組成物の組合わせとを含む、 メタセシ
    ス塊状重合用原料の二つ以上の組合わせであって、その
    原料のいずれにもハロゲン化ホウ素を含有しない原料の
    組合わせ
  4. 【請求項4】 Xが塩素である請求項3記載の塊状重合
    用原料の二つ以上の組合わせ
  5. 【請求項5】 該触媒賦活剤がトリアルキルアルミニウ
    ム、ジアルキルアルミニウムハライド、アルキルアルミ
    ニウムジハライド、ジアルキル(アルコキシ)アルミニ
    ウム、アルキル(アルコキシ)アルミニウムハライド、
    ジアルキル亜鉛、アルキル亜鉛ハライド、ジアリール亜
    鉛、アリール亜鉛ハライド、アルキルシラン、テトラア
    ルキルスズ、トリアルキルスズハイドライド、ジアルキ
    ルスズジハイドライド、トリアリールスズハイドライ
    ド、アルキル鉛ハイドライド及びアリール鉛ハイドライ
    ドよりなる群から選択される請求項3記載の塊状重合用
    原料の二つ以上の組合わせ
  6. 【請求項6】 該シクロオレフィンがジシクロペンタジ
    エン、高次シクロペンタジエンオリゴマー、ノルボルネ
    ン、ノルボルナジエン、4−アルキリデンノルボルネ
    ン、ジメタノオクタヒドロナフタレン、ジメタノヘキサ
    ヒドロナフタレン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5
    −エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチル−2−ノ
    ルボルネン、5−フェニル−2−ノルボルネン、エチリ
    デンテトラシクロドデカン、メチルテトラシクロドデカ
    ン、5,6−ジメチル−2−ノルボルネン、5−エチル
    −2−ノルボルネン、5−ブチル−2−ノルボルネン、
    5−ヘキシル−2−ノルボルネン、5−オクチルノルボ
    ルネン、5−ドデシル−2−ノルボルネン、テトラシク
    ロドデカン、ヘキサシクロヘプタデセン、メチルテトラ
    シクロドデセン、エチリデンテトラシクロドデセン及び
    該モノマーの2つまたはそれ以上の混合物よりなる群か
    ら選択されるモノマーである請求項3記載の塊状重合用
    の二つ以上の組合わせ
  7. 【請求項7】 該メタセシス重合触媒中該Arがフェニ
    ル環(ただし該環はメチル、エチル、イソプロピル、t
    −ブチル、シクロヘキシル、オクチル、ノニル、フェニ
    ル、ブロモ、クロロ、フルオロ、エトキシ、メトキシ、
    シクロプロパン、トリフルオロメチル、メチルスルフォ
    ニル及びベンジル基よりなる群から選択される置換分で
    置換されている)である請求項3記載の塊状重合用の二
    つ以上の組合わせ
  8. 【請求項8】 型に請求項3、4、5、6又は7に記載
    の塊状重合用の二つ以上の組合わせよりなる液状反応体
    を充填することを特徴とし、鋳型に該反応体を装入して
    後該反応体が該鋳型中で重合される塊状重合成型物の製
    造方法。
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