JPH04283202A - Dcpd重合触媒としての純タングステンオキシフェノレートコンプレックス - Google Patents

Dcpd重合触媒としての純タングステンオキシフェノレートコンプレックス

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JPH04283202A
JPH04283202A JP3290376A JP29037691A JPH04283202A JP H04283202 A JPH04283202 A JP H04283202A JP 3290376 A JP3290376 A JP 3290376A JP 29037691 A JP29037691 A JP 29037691A JP H04283202 A JPH04283202 A JP H04283202A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタセシス重合性のシ
クロオレフィン、特にジシクロペンタジエンの塊状重合
法、この方法によって製造されたポリマー及びこの方法
中使用される触媒系についてのものである。
【0002】
【従来の技術】メタセシス触媒による熱硬化シクロオレ
フィンポリマーの製造は、ポリマー技術における比較的
近年の発展である。米国特許第4,400,340号及
び同第4,520,181号においてKlosiewi
czは、2つの流れの反応の射出成型技術によるジシク
ロペンタジエンその他の類似のシクロオレフィンからの
上記ポリマーの製造を教示しており、この際触媒を含む
第一の流れと触媒賦活剤を含む第二の流れとは、混合ヘ
ッド中合わされ、直ちに型中に射出され、そこで何秒か
以内に、重合及び恒久的に固定された形状への成型が同
時に起こる。
【0003】典型的な系においては、Klowsiew
iczによれば、触媒成分はタングステン又はモリブデ
ンのハロゲン化物であり、賦活剤はアルキルアルミニウ
ム化合物である。ほとんどの歪がある環の非共役多環性
シクロオレフィンはメタセシス重合性である。これらは
、例えば、ジシクロペンタジエン、高次(higher
 order)シクロペンタジエンオリゴマー、ノルボ
ルネン、4−アルキリデンノルボルネン、ジメタノオク
タヒドロナフタレン、ジメタノヘキサヒドロナフタレン
及びこれらの化合物の置換誘導体、例えば5−ビニル−
2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン
、5−メチル−2−ノルボルネン、5−フェニル−2−
ノルボルネン、エチリデン−テトラシクロドデカン、メ
チルテトラシクロドデカン、5,6−ジメチル−2−ノ
ルボルネン、5−エチル−2−ノルボルネン、5−ブチ
ル−2−ノルボルネン、5−ヘキシル−2−ノルボルネ
ン、5−オクチルノルボルネン、5−ドデシル−2−ノ
ルボルネン、テトラシクロドデカン、ヘキサシクロヘプ
タデセン、メチルテトラシクロドデセン及びエチリデン
テトラシクロドデセンを包含する。好ましいシクロオレ
フィンモノマーは、ジシクロペンタジエン、又は1〜9
9モル%の一方のモノマー、好ましくは約75〜99モ
ル%のジシクロペンタジエンの比の他の歪がある環の炭
化水素とのジシクロペンタジエンの混合物である。
【0004】メタセシス触媒系は、2つの部分、即ち触
媒成分と賦活剤とから構成される。Klosiewic
zにより教示されている好ましい触媒成分は、タングス
テンハロゲン化物、そして好ましくはタングステンヘキ
サクロライド(WCl6)とタングステンオキシテトラ
クロライド(WOCl4)との混合物又はコンプレック
スである。
【0005】Klosiewiczのタングステン又は
モリブデン化合物は、普通はシクロオレフィンに可溶性
ではないが、フェノール系化合物とコンプレックスにす
ることによって可溶化することができる。
【0006】Bellによる米国特許第4,981,9
31号においてトリアルキルスズハイドライド又はトリ
フェニルスズハイドライド賦活剤と共に使用される
【化
1】 (ただしXはCl又はBrであり、nは2又は3であり
、R1はH、Cl、1〜10の炭素を有するアルキル基
、1〜8の炭素を有するアルコキシ基又はフェニル基で
あり、R2はH又は1〜9の炭素原子を有するアルキル
基であり、そしてR3はH又は1〜10の炭素原子を有
するアルキル基である)よりなるメタセシス重合用タン
グステン触媒組成物が開示された。系中上記スズ賦活剤
化合物を用いる方法では、ゲル化及び重合は、少なくと
も反応混合物を鋳型中に充填するのに十分な時間遅延さ
れた。これら触媒及び賦活剤化合物は共に、酸素及び水
分に対する抵抗性について改良された安定性を有してい
た。触媒化合物は、従来の技術において見出されている
もののような混合物ではなく、単離するのが容易であっ
た。いくつかの利点が見出されたが、これらの化合物は
、歪がある環のシクロオレフィンを重合させるのに使用
される時、所望のレベルより高い残留モノマーを持つポ
リマーを生じた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、きわめて
低いレベルの残留モノマーを有する、歪がある環の多環
性シクロオレフィンを重合させる触媒組成物を提供する
ことが本発明の一目的である。
【0008】又、Klosiewiczにより記載され
た型のポリマーが、従来の技術の歪がある環のシクロオ
レフィンポリマーにおいて見出されるのと同様のレベル
に衝撃及び引張強度等の他の特性を保持しながら向上し
たレベルの熱抵抗性を有する必要性もある。以前には、
熱抵抗性の改善は、ジシクロペンタジエン(DCPD)
モノマーと共にコモノマーを使用することによって得ら
れた。熱抵抗性の改善は、衝撃抵抗性の低下を代償とし
て以前には得られた。したがって、歪がある環の多環性
シクロオレフィンを重合させて、従来技術のポリマーの
衝撃強度を保持しながら向上したレベルの熱抵抗性を持
つポリマーを得ることが更に本発明の一目的である。
【0009】本発明の他の一目的は、ジシクロペンタジ
エンを重合させる際効率が向上した触媒を見出すことで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、歪がある環の
多環性ポリオレフィンを、式WOX4−x(OAr)x
(式中Xは、臭素、塩素及びフッ素よりなる群から選択
されるハロゲンを表わし、OArは、モノ、ジ−、トリ
−、テトラ−又はペンタ−置換されたフェノキシ基を表
わし、そしてxは1、2又は3である)を有する、実質
的に純粋なタングステンコンプレックスと接触させるこ
とよりなるポリマーの製法である。本発明の好ましい実
施態様においては、Xは塩素である。これらの触媒は能
率的であり、1部の触媒対4000部のモノマー又はそ
れより小さい触媒濃度レベルにおいてジシクロペンタジ
エンの触媒を促進する。
【0011】当該技術において知られているように種々
の賦活剤化合物を用い、上述したタングステン触媒コン
プレックスと共に作用して歪がある環の多環性シクロオ
レフィンの重合を起こさせることができる。本発明の実
施の際用いることができる賦活剤化合物の中にはトリア
ルキルスズハイドライド、トリアリールスズハイドライ
ド、アルキルアルミニウム化合物、アルキルアルコキシ
アルミニウムハライド、ジエチルアルミニウムクロライ
ド、ジエチル亜鉛、ジブチル亜鉛及びトリエチルシラン
がある。2つ又はそれ以上の賦活剤化合物の混合物は、
いくつかの場面において単一の賦活剤化合物より望まし
い重合条件及び望ましいポリマーの特性を生じる。
【0012】本発明の方法中使用するのに適しているト
リアルキルスズハイドライドのうち、トリ−n−ブチル
スズハイドライドが好ましい。トリアリールスズハイド
ライドの中にはトリフェニルスズハイドライドがある。
【0013】前述したとおりここで使用されるDCPD
モノマーは高度に純粋な等級のものであり、2%未満の
不純物を含有していた。以下の実施例中使用されたDC
PDは純度約98〜99%のモノマーであった。本発明
の実施の際用いられる他のモノマー又はコモノマーもほ
ぼこの程度の純度のものであるべきである。しかし、適
当なタングステン触媒化合物、賦活剤化合物その他の成
分が用いられる時には、本発明の重合原料組成物はそれ
より低い等級のジシクロペンタジエンを重合させること
ができることも意図されている。
【0014】2つの部分の触媒系、タングステン触媒及
びスズ賦活剤が合わされる時には、得られるシクロオレ
フィン(例えば、DCPD)対触媒化合物の比は、モル
ベースで約500:1〜約15,000:1、好ましく
は2000:1となり、又タングステンコンプレックス
対スズ賦活剤のモル比は約1:2〜1:6となる。
【0015】一般に重合は塊状で起こるが、触媒成分を
少量の溶媒、例えばトルエンに溶解してよい。液状トリ
−n−ブチルスズハイドライド賦活剤化合物が使用され
る時には、その添加のために溶媒は必要ではなく、トリ
フェニルスズハイドライドはDCPDに易溶性である。
【0016】本発明の実施の際好ましいDCPDの重合
法は、タングステン化合物触媒含有成分の流れをスズ化
合物賦活剤含有成分の流れと接触させ、その際これらの
流れの少なくとも一方がDCPDを含有していることで
ある。例えば、タングステン触媒をDCPDに溶解し、
そして賦活剤をDCPDもしくは他の溶媒に溶解するか
、又は賦活剤を触媒なしに使用することが可能である。 通常タングステン触媒及びスズ賦活剤を共にまずDCP
Dの別々の流れに溶解して後該流れの混合物を得る。
【0017】これらの流れが互に接触して後、得られた
混合物を重合が起こる鋳型中に射出又は注入してよい。 この重合は発熱的であるが、鋳型を約50から100℃
まで加熱することが好ましい。
【0018】WOX4−x(ArO)xコンプレックス
は、DCPD溶液に可溶性となるために溶媒の添加を必
要としない。一般に、これらの溶液はDCPD中かなり
安定である。適当な賦活剤を用いるDCPDの重合にお
いて、これらの溶液は直ちにも、又は48時間以内にも
使用することができる。タングステンコンプレックスが
ジシクロペンタジエン/2−メトキシエチルエーテル(
ジグリム)溶液中保存される時には(40℃において4
週間までの保存)、この成分の程度は一定していた。ジ
グリムが添加されていない溶液と比較してこの添加剤が
添加されている溶液について反応性の差異は観察されな
かった。抗酸化剤、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェノールの添加により、これら溶液は安定性
も8週間以上まで改善することができる。電気化学的測
定、例えば循環電圧電流法(cyclic volta
mmetry)により溶液状態のタングステン−フェノ
キサイド種(species)をモニターすることによ
って、タングステン成分の一体性は保存の間保たれてい
ることが実証された。
【0019】DCPDの重合の間に種々の添加剤を反応
混合物に包含させて、本発明のポリマー生成物の特性を
修飾することができる。可能性のある添加剤には、充填
剤、顔料、抗酸化剤、光安定剤、可塑剤及びポリマー改
質剤が包含される。
【0020】本発明は更に2成分触媒系に関し、系中第
一の成分は式WOX4−x(ArO)x(式中xは1、
2又は3であり、XはF、Cl又はBrであり、そして
Arは以下の置換分の1つ以上で置換されているフェニ
ル環を表わす)のタングステン化合物である。置換分:
水素(H)、ブロモ(Br)、クロロ(Cl)、ヨード
(I)、ニトロ(NO2)、シアノ(CN)、アルデヒ
ド(CHO)、カルボキシ(COOH)、ヒドロキシメ
チル(CH2OH)、アルコキシ(OR)、アルキルチ
オ(SR)、アリールチオ(SAr)、アシル(COR
)、アローイル(COAr)、アシロキシ(OCOR)
、アルコキシカルボニル(COOR)、シクロアルカン
(シクロ−R)、ジアルキルアミノ(NR2)、ジアリ
ールアミノ(NAr2)、アルキルスルフォニル(SO
2R)、アリールスルフォニル(SO2Ar)、アルキ
ルスルフォネート(SO2OR)、アリールスルフォネ
ート(SO2OAr)、アリール(Ar)、アリールア
ルキル(CH2Ar)、アリールオキシ(OAr)、1
〜20の炭素原子を有するアルキル基、1〜10の炭素
原子を有するフルオロアルキル基及びアリル(−CH2
−CH=CH2)。フェニル環上置換される最も好まし
い分子又は基の中にはメチル、エチル、イソプロピル、
t−ブチル、シクロヘキシル、オクチル、ノニル、フェ
ニル、ブロモ、クロロ、フルオロ、エトキシ(OEt)
、メトキシ(OMe)、シクロプロパン(シクロ−C3
H5)、トリフルオロメチル、メチルスルフォニル(S
O2Me)及びベンジル(CH2C6H5)が含まれる
。これら置換分は、ある特定のフェニル環上同一である
必要はない。例えば、トリ置換フェニル基、例えば2,
4−ジクロロ−6−メチルフェニル。混合置換分の場合
を考慮に入れると一般式は、例えば、WOClp(OA
r)q(OAr)r(ただしp+q+r=4)である。 モノ、ジ、テトラ及びペンタ置換フェノール、並びに前
記のトリ置換フェノールも本発明中用いられるタングス
テン化合物をつくるのに用いることができる。所望のタ
ングステン化合物は、溶液状態で適当なフェノールをW
OCl4と反応することによって製造される。フェノー
ル対WOCl4のモル比は、一般式WOCl4−x(O
Ar)x中のxに大体等しい。本発明は又、2つ又はそ
れ以上の異なったタングステン化合物の使用も意図され
ている。 上の一般式中Arの記号で示されているフェニル環は、
1、2、3、4又は5位において置換されたRを有する
ことができる。モノ置換フェニル環においては、Rは2
、3又は4位にあることができる。ジ置換フェニル環に
おいては、R1及びRは2,6;2,5;2,4;2,
3;3,4又は3,5位にあることができる。R及びR
1は、同一又は異なった基であってよい。トリ置換フェ
ニル環においては、置換分R、R1及びR2は、2,3
,4;2,3,5;2,3,6;2,4,5;2,4,
6又は3,4,5位にあることができ、R、R1及びR
2は同一であっても異なっていてもよい。フェニル環に
ついてテトラ置換構造は、2,3,4,6;2,3,5
,6又は2,3,4,5位に置換分を有し、R、R1、
R2及びR3は同一であっても異なっていてもよい。ペ
ンタ置換構造の一例を挙げればC6F5OHからつくら
れることになる。
【0021】触媒系の第二の成分は、タングステン成分
と組み合わされてDCPDを塊状重合させることができ
る賦活剤化合物である。上記の賦活剤又は共触媒は、例
えばトリアルキルアルミニウム、ジアルキルアルミニウ
ムハライド、アルキルアルミニウムジハライド、ジアル
キル(アルコキシ)アルミニウム、アルキル(アルコキ
シ)アルミニウムハライド等の有機アルミニウム化合物
、ジアルキル亜鉛、アルキル亜鉛ハライド、ジアリール
亜鉛、アリール亜鉛ハライド、アルキルシラン(RSi
H3、R2SiH2及びR3SiH、ただしRはアルキ
ル基である)、テトラアルキルスズ、トリアルキルスズ
ハイドライド、ジアルキルスズジハイドライド、トリア
リールスズハイドライド、並びに対応するアルキル及び
アリール鉛ハイドライドを包含する。賦活剤の特定の例
は、エチルアルミニウムジクロライド、ジエチルアルミ
ニウムクロライド、トリエチルアルミニウム、ジエチル
亜鉛、ジブチル亜鉛、エチル−p−プロポキシアルミニ
ウムクロライド、ジフェニル亜鉛、トリブチルスズハイ
ドライド、トリオクチルスズハイドライド、ジフェニル
スズジハイドライド及びトリフェニルスズハイドライド
を包含する。好ましい賦活剤は、トリフェニルスズハイ
ドライド及びトリアルキルスズハイドライド、例えばト
リブチルスズハイドライドを包含する。
【0022】98〜99%のジシクロペンタジエンと共
に時期尚早のゲル化なしに本発明のタングステン化合物
の安定性を保持するために、タングステン化合物を含有
する溶液に安定剤化合物、そしてスズ賦活剤化合物を含
有する溶液に速度調節剤を添加することが通常必要であ
る。ジシクロペンタジエン中溶液状態でタングステン化
合物を保存することが好ましい。安定剤化合物が省かれ
るときには、保存容器中モノマーのゆっくりした重合が
進行する。安定剤化合物は、ジエチルエーテル(OEt
2)、エチレングリコール−ジメチルエーテル(モノグ
リム)、2−メトキシエチルエーテル(ジグリム)、ト
リエチレングリコールジメチルエーテル(トリグリム)
、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(テトラ
グリム)、ベンゾニトリル、アセトニトリル、テトラヒ
ドロフラン、1つの芳香族環を持つフェノール{2,6
−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)又
は2,6−ジ−t−ブチル−4−sec−ブチルフェノ
ール、例えばIsonox 132等}、2つの芳香族
環を持つビスフェノール{Akron, OhioのL
owi Chemical Companyによって商
品名Lowinox 44M26で売られている4,4
′−メチレンビス(2,6−ジメチルフェノール)、商
品名Lowinox  002で売られている4,4′
−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)
、商品名Cyanox 425で売られている2,2′
−メチレンビス(4−エチル−6−ブチルフェノール)
、商品名Vanox 1290で売られている2,2′
−エチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)
、商品名Permanax WSPで売られている2,
2′−メチレンビス−(4−エチル−6−(1−メチル
シクロヘキシル)フェノール)、商品名Lowinox
 44B25で売られている4,4′−ブチリデンビス
(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、商品名L
owinox 44S36で売られている4,4′−チ
オビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、商
品名SAO−30で売られている1,1′−チオビス(
2−ナフトール)、商品名SAO−6で売られている2
,2′−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、商品名Lowinox 22IB46で売られ
ている2,2′−イソブチリデンビス(4,6−ジメチ
ルフェノール)、もしくは商品名Uulkanox Z
KFで売られている2,2′−メチレンビス(4−メチ
ル−6−シクロヘキシル)フェノール等}、又は2つよ
り多い芳香族環を持つポリフェノール{商品名Ethy
l Antioxidant 330で売られている1
,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンゼン)ベンゼン
、Lowi Chemical Companyによっ
て商品名Lowinox 22CP46及びLowin
ox CPLで売られている立体障害多核フェノールも
しくはAkron, Ohioのthe Goodye
ar Tire andRubber Company
によって売られているWingstay L粉末等のp
−クレゾールとジシクロペンタジエンとのブチル化反応
生成物}も使用することができる。その外、上の安定剤
化合物の混合物、例えばジグリムと1種以上のフェノー
ル又は他のLowis塩基を本発明の実施の際用いるこ
とができる。
【0023】速度調節剤は、重合過程をあまりに早くな
らないように防止し、触媒成分の適当な混合を準備し、
そして型を完全に充たされるようにする。速度調節剤は
、米国特許第4,727,125号;同第4,883,
849号及び同第4,933,402号に記載されてい
るようなこの目的に使用される種々の窒素及び燐化合物
を包含する。これらの速度調節剤は一般に、フォスフィ
ン、フォスファイト、フォスフィナイト、フォスフォナ
イト、ピリジン及びピラジンよりなる群から選択される
。 好ましい速度調節剤は、ピリジン(py)、ピラジン(
pyz)、2,6−ジメチルピラジン(Me2pyz)
、トリブチルフォスフィン(Bu3P)、トリエチルフ
ォスフィン(PEt3)、トリシクロヘキシルフォスフ
ィン(PCy3)、トリフェニルフォスフィン(PPh
3)、メチルジフェニルフォスフィン(PMePh2)
、ジメチルフェニルフォスフィン(PMe2Ph)、ト
リエチルフォスファイト(P(Oet)3)、トリブチ
ルフォスファイト(P(OBu)3)、トリイソプロピ
ルフォスファイト(P(O−i−Pr)3)、エチルジ
フェニルフォスフォナイト(P(OEt)Ph2)、ト
リフェニルフォスファイト(P(OPh)3)、トリイ
ソプロピルフォスフィン(P−i−Pr3)、トリメチ
ルフォスファイト(P(OMe)3)、トリ−t−ブチ
ルフォスフィン(P−t−Bu3)、ジエチルフェニル
フォスフォナイト(P(OEt)2Ph)及びトリベン
ジルフォスフィン(P(CH2Ph)3)を包含する。 更に好ましい速度調節剤は、フォスフィン及びフォスフ
ォナイト、例えばトリブチルフォスフィン(Bu3P)
及びトリブチルフォスファイト((BuO)3P)であ
る。安定剤及び速度調節剤化合物は、比較的低純度のジ
シクロペンタジエンが使用されるときには、長期の保存
時間が望まれないかぎり必要ではない。又、モノマー中
触媒の長期の保存が望まれていないときには必要ではな
い。
【0024】本発明の実施態様の中には、ポリマーの衝
撃強度を増大させるためにメタセシス−触媒系に反応剤
の流れに可溶性である予備成形エラストマーが添加され
ることがある。エラストマーは、モノマーの重量を基に
して、約3〜約15重量%の範囲の量が反応剤の流れの
一方か又は両方に添加される。エラストマーの具体例は
、天然ゴム、ブチルゴム、ポリイソプレン、ポリブタジ
エン、ポリイソブチレン、エチレンプロピレンコポリマ
ー、スチレン−ブタジエン−スチレントリブロックゴム
、ランダムスチレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソ
プレン−スチレントリブロックゴム、エチレン−プロピ
レン−ジエンターポリマー、エチレンビニルアセテート
及びニトリルゴムを包含する。種々の極性エラストマー
も用いることができる。作用されるエラストマーの量は
、その分子量によって決定され、得られる反応剤の流れ
の粘度によって限界がある。得られるエラストマーを含
有する反応剤の流れは、混合が可能でなくなる程粘稠で
あることができない。エラストマーを流れの一方又は両
方に溶解することができるが、両方に溶解することが望
ましい。
【0025】ゲル及び硬化時間、並びに残留DCPDモ
ノマーレベルを測定する外に、膨潤値(swell v
alue)の測定が行われた。膨潤値は、ポリマー中橋
かけの程度の指標である。即ち、膨潤値が低い程橋かけ
の程度が高いことを示す。膨潤値の決定のために使用さ
れる一般操作は次のとおりである:ポリマーの試料5g
をその試験管から取り出し(ガラスをこわすことにより
)、タイルカッターで円筒軸を横切って1〜2mmの厚
さのセクションに注意深くスライスする。バーを取り除
き、各スライスの重さを最近似値のmgまではかり、順
序がわかるように注意してステンレススチール又は銅の
針金につるす。あるモノマー原料の各試料についてこの
ことを行う。針金を閉じた輪とし、ポリマー1gごとに
トルエン50ml中に入れる。次にこれらのフラスコを
16時間(一夜)加熱還流し、冷却する。各々の輪をフ
ラスコから取り出し、新しいトルエンの小皿に入れる。 スライスを取り出し、軽くたたいて乾燥し、ここでも順
序を乱したり膨潤した試料を裂かないように注意して個
々に重さをはかる。膨潤値は、式:膨潤(%)=(w2
−w1)/w1×100%(式中w1=ポリDCPDの
初期重量、w2=溶媒膨潤ポリDCPD試料の重量)を
使用して計算される。 膨潤値はポリマー中橋かけの程度の指標であるので、低
い値が好ましい。
【0026】本発明を実施することが意図された最良の
態様を次の実施例によって具体的に示す。実施例は例示
の目的で示されるだけであり、本発明は、実施例中使用
される特定の材料又は条件のいずれにも限定されると見
なされるべきでない。
【0027】次の実施例においては、タングステンコン
プレックス触媒成分が調製されるが、タングステンヘキ
サクロライド(WCl6)は GTESylvania
 Chemical Companyから得られ、受け
取ったまま使用された。2,6−ジイソプロピルフェノ
ール及び2,6−ジクロロフェノール(HO−C6H3
−2,6−Cl2)は、Aldrich Chemic
al Companyから購入され、受け取ったまま使
用された。ヘキサメチルジシラン(Me3SiOSiM
e3)(Aldrich)は、使用前乾燥窒素でスパー
ジされた。
【0028】シクロペンタン、ジエチルエーテル及びペ
ンタンは、4A分子ふるい上乾燥され、使用前窒素でス
パージされた。トルエンは、13×分子ふるいと接触さ
せ、使用前乾燥窒素でスパージされた。
【0029】操作はすべて、乾燥窒素雰囲気中か、又は
Vacuum Atmospheres Dri−La
b(アルゴンガスを挿入)中もしくはSchlenk技
術を使用して真空中で実施された。 溶媒の移動はすべてカヌーレ又はシリンジ技術によって
行われて不活性雰囲気を保持した。
【0030】重合研究が述べられている実施例において
は、次の一般操作に従った。操作はすべて、窒素スパー
ジされたポップびん中又はアルゴン雰囲気(Vacuu
m Atmospheres Dri−Lab)下又は
Schlenk技術を使用して空気を避けて行われた。 トリ−n−ブチルスズハイドライド(Sure/Sea
lびん詰め)はAldrich Chemical C
ompanyから購入され、冷蔵(0℃)保存された。 ジグリムは、3A分子ふるい上に置くことによって乾燥
され、使用前窒素でスパージされた。必要な場合には速
度調節剤、例えばトリブチルフォスファイト(Albr
ight and Wilson)は、分子ふるい上乾
燥され、使用前乾燥窒素でスパージされた。
【0031】重合は、窒素スパージされた試験管中触媒
及び賦活剤成分(各2.5ml)を一緒に添加し、渦ミ
キサー中混合し、次にこの試験管を80℃以上の油浴中
又は約33℃の加熱ブロック中に挿入することによって
実施された。初期粘度の変化を観察することによってゲ
ル時間を計り、重合が発熱を100℃(又はT(100
℃))又は180℃(又はT(180℃))に、又重合
の最高温度(Tmax)に上昇させた時の時間を取った
。ポリマーの膨潤は、試料をトルエン中16時間還流し
、4時間冷却し、そして重量増加%を求めることによっ
て得られた。
【0032】触媒調製品中使用されたタングステン出発
材料はすべてタングステンオキシテトラクロライドコン
プレックス(WOCl4)である。この化合物は次のよ
うにして調製された。500mlの丸底フラスコ中WC
l4(25g、0.063モル)のトルエン(200m
l)溶液中にトルエン(100ml)中ヘキサメチル−
ジシロキサン(HMDS)(13.40ml、0.06
3モル)の溶液を75分間にわたって1滴ずつ添加(撹
拌下)した。HMDSの添加が完了して後、カラムを取
り出し、反応混合物を窒素気流中一夜撹拌した。この褐
色の溶液を乾燥箱中濾過してある量の粗製の橙色の油(
19.02g、88%の収量)を得た。使用直前に、こ
の粗製材料を少量ずつ減圧下100℃において昇華させ
て輝橙色の結晶性WOCl4を得た。純粋な市販のWO
Cl4を触媒調製品のいずれにおいても置き換えること
ができる。
【0033】実施例1 式WOCl2(OC6H3−2,6−i−Pr2)2を
有するタングステンフェノキサイド触媒を次のようにし
て調製した。WOCl4各モルに対してフェノール2モ
ルの添加によって所望のタングステンフェノキサイド化
合物が得られた。ある量のWOCl4(5g、0.01
46モル)を撹拌棒と共にポップびんに入れた。カニュ
ーレによってこのWOCl4にトルエン(50ml)を
添加し、次いで純2,6−ジイソプロピルフェノール(
HOC6H3−2,6−i−Pr2)(5.42ml、
0.0296モル)を1滴ずつ添加した。反応混合物を
、窒素スパージ下室温において3日間撹拌した。この後
、反応混合物を乾燥箱中に移し、びんからこすり落とし
、更に減圧下に乾燥した。暗紅色固体としてコンプレッ
クスWOCl2(OC6H3−2,6−i−Pr2)が
得られた。
【0034】別法として次の操作によって触媒を調製す
ることができる。シクロヘキサン(100ml)中撹拌
下ある量のWOCl4(5g、0.0146モル)にシ
クロペンタン(50ml)中2,6−ジイソプロピルフ
ェノール(HOC6H3−2,6−i−Pr2)(5.
42ml、0.0296モル)の溶液を1滴ずつ添加し
た。フェノール性溶液の1滴ずつ添加は30分にわたっ
て行われ、それに伴って溶液は橙色から深紅色に変化し
た。この反応物を室温において2時間撹拌した。この後
、反応混合物を乾燥箱中に移し、濾過した。固体は集め
られず、濾液を減圧下蒸発乾固した。結晶性暗紅色固体
としてコンプレックスWOCl2(OC6H3−2,6
−i−Pr2)2(8.22g、90%の収量)が得ら
れた。
【0035】実施例2 シクロペンタン(50ml)中WOCl4(3.79g
、0.0111モル)を混合することによって式WOC
l3(OC6H3−2,6−Cl2)を有するタングス
テンフェノキサイド触媒をつくった。次に30分にわた
ってシクロペンタン(25ml)中2,6−ジクロロフ
ェノール(1.18ml、0.111モル)の溶液を1
滴ずつ添加した。フェノール添加の間溶液は色を橙色か
ら深紅色に変え、反応溶液から紫色の結晶が析出した。 反応物を室温において2時間撹拌した。この後反応混合
物を乾燥箱中に移し、濾過した。濾過によって集めた固
体をペンタン10mlで洗浄し、真空乾燥して4.20
g(91%)を得た。濾液を減圧下蒸発乾固し、固体と
同じコンプレックスであると決定した。得られたコンプ
レックスWOCl3(OC6H3−2,6−Cl2)を
暗赤紫色固体として得た。2,6−ジクロロフェノール
を他のフェノールに置き換えることによって他のWOC
l3(OAr)化合物を得ることができる。
【0036】実施例3 ある量(3.5g、7.475ミリモル)の実施例2の
生成物を使用して式WOCl2(OC6H3−2,6−
Cl2)2を有するタングステンフェノキサイド化合物
をつくった。該量を最小量のジエチルエーテル(50m
l)に溶解した。ジエチルエーテル(約8ml)中リチ
ウム2,6−ジクロロフェノキサイド(LiOC6H3
−2,6−Cl2)(1.28gml、7.58ミリモ
ル)の飽和溶液を1滴ずつゆっくり添加した。殆ど瞬間
的に、赤色結晶の沈積が起こった。反応混合物を室温に
おいてエーテル溶液上ゆっくりした窒素パージ下に15
0分間撹拌した。更に1時間撹拌して後、反応混合物を
濾過して暗赤色結晶性WOCl2(OC6H3−2,6
−Cl2)2を取り出した。次にこの固体を少容の乾燥
ペンタン(5ml)で洗浄し、この固体を真空乾燥した
(3.90g)。このものをジクロロメタン(約25m
l)に溶解し、濾過してリチウムクロライド副生物を除
去した。濾液を減圧蒸発させて72%の収量で純生成物
(3.21g)を得た。
【0037】実施例4 実施例4においては、実施例2の方法によって調製され
たWOCl3(OC6H3−2,6−Cl2)(この実
施例中及び以下の実施例中タングステン触媒化合物を示
す速記法は「W」である)、DCPD及びジグリム(D
G)の適当な量を10オンスのポップびんに装入するこ
とによって触媒混合物のストック溶液を調製した。10
オンスのポップびん中トリn−ブチルスズハイドライド
(n−Bu3SnH)、適当な量のトリブチルフォスフ
ァイト(TBP)及びDCPDを混合することによって
賦活剤溶液を調製した。表1は、これらの2つの溶液を
調製する際使用された材料の量を示す。
【0038】
【表1】
【0039】混合された触媒及び賦活剤成分の最終反応
比は、DCPD:W:ジグリム:n−Bu3SnH=2
000:1:2:2:3〜2000:1:2:3:3と
変動した(表2参照)。
【0040】
【表2】
【0041】実施例5 実施例5においては10オンスのポップびんに適当な量
のWOCl2(OC6H3−2,6−Cl2)2、DC
PD及びDGを装入することによって触媒ストック溶液
を調製した。10オンスのポップびんに適当な量のn−
Bu3SnH及びTBPを装入することによって賦活剤
のストック溶液を調製した。表3は使用された材料の量
を示す。
【0042】
【表3】
【0043】混合された触媒及び賦活剤成分の最終反応
比は、DCPD:W:ジグリム:n−Bu3SnH:T
BP=2000:1:2:2:3から8000:1:2
:3:3まで変動した(表4参照)。
【0044】
【表4】
【0045】実施例6 実施例6においては10オンスのポップびんに適当な量
のWOCl2(OC6H3−2,6−i−Pr2)2、
DCPD及びジグリムを装入することによって触媒スト
ック溶液を調製した。10オンスのポップびんに適当な
量のn−Bu3SnH及びトリブチルフォスファイト(
TBP)を装入することによって賦活剤のストック溶液
を調製した。表5は使用された材料の量を示す。
【0046】
【表5】
【0047】混合された触媒及び賦活剤成分の最終反応
比は、DCPD:W:ジグリム:n−Bu3SnH:T
BP=2000:1:2:1:3から2000:1:2
:8:3まで変動した(表6参照)。
【0048】
【表6】
【0049】実施例7 実施例7においては10オンスのポップびん中適当な量
のWOCl2(OC6H3−2,6−i−Pr2)2、
DCPD及びDGを混合することによって触媒のストッ
ク溶液を調製した。適当な量のn−BuSnH及びTB
Pを装入することによって賦活剤ストック溶液を調製し
た。表7は使用された材料の量を示す。
【0050】
【表7】
【0051】混合された触媒及び賦活剤成分の最終反応
比は、DCPD:W:ジグリム:n−Bu3SnH:T
BP=2000:1:2:3:0から2000:1:2
:3:4まで変動した(表8〜9参照)。
【0052】
【表8】
【0053】
【表9】
【0054】実施例8 実施例8においては、種々のLewis塩基を使用して
WOCl2(OC6H3−2,6−i−Pr2)2触媒
化合物及びn−Bu3SnH賦活剤化合物による重合を
遅延させた。Lewis塩基の中にはトリブチルフォス
ファイト((BuO)3P)、ピリジン(py)、2,
6−ジメチルピリジン(2,6−Me2py)、ピラジ
ン(pyz)、2,6−ジメチルピラジン(2,6−M
e2pyz)、トリイソプロピルフォスファイト((i
−PrO)3P)、ジブチルフォスファイト((BuO
)2P(O)H)及びトリブチルフォスフィン(Bu3
P)があった。前に説明されたのと同じ一般重合操作が
用いられた。ジシクロペンタジエン(DCPD):タン
グステン触媒(W):ジグリム(DG):トリ−n−ブ
チルスズハイドライド(Sn):Lewis塩基(LB
)の割合を表10に示される結果中に示す。
【0055】
【表10】
【0056】実施例9 実施例9においては、重合及び得られたポリマーに対す
る種々のLewis塩基の効果についてWOCl2(O
C6H3−2,6−Cl2)2タングステンフェノキサ
イド触媒及びトリ−n−ブチルスズハイドライド賦活剤
を用いて実施した。次の表11中の略号は、実施例8に
おいて説明されたものと同じである。
【0057】
【表11】
【0058】実施例10 実施例10においてはWOCl2(OC6H3−2,6
−i−Pr)2(実施例1)を使用したときの重合に対
するトリブチルフォスフィンの効果を求めた。重合に対
する効果は表12に示される。
【0059】
【表12】
【0060】実施例11 実施例11においてはトリブチルフォスフィンの効果に
ついて同様の比較を、タングステン触媒としてWOCl
2(OC6H3−2,6−Cl2)2を用いて実施例9
のように実施した。結果を表13に示す。
【0061】
【表13】
【0062】実施例12〜13 実施例12及び13においては、前の諸例中使用された
トリブチルスズハイドライドに対して種々の賦活剤が使
用された。試験した賦活剤の中にはトリフェニルスズハ
イドライド(Ph3SnH)、ジエチルアルミニウムク
ロライド(Et2AlCl)、ジエチル亜鉛(DEZ)
、ジイソプロピル亜鉛(DIBZ)及びエチル−n−プ
ロポキシアルミニウムクロライド(Et(n−PrO)
AlCl)(ENPAC)があった。実施例12は、実
施例1のジイソプロピル置換タングステン化合物を用い
た。表14にDCPDモノマーを重合させる作用をした
賦活剤を示す。
【0063】実施例12においては種々の賦活剤化合物
と共に実施例3のタングステン化合物を使用した。表1
5は、上記賦活剤を用いるDCPDの重合の結果を示す
【0064】
【表14】
【0065】
【表15】
【0066】実施例14 WOCl3(OAr)触媒及びn−Bu3SnHを用い
てジシクロペンタジエンの重合を完了した。WOCl3
(OAr)は、実施例2の一般操作に従って調製された
【0067】実施例15〜16 実施例15及び16においては使用された賦活剤はトリ
−n−ブチルスズハイドライドとトリエチルシラン(E
t3SiH)との混合物であった。実施例15の重合に
おいて実施例1のタングステン化合物を使用した。その
結果を表16に示す。実施例16の重合において実施例
3のタングステン化合物を使用した。その結果を表17
に示す。
【0068】
【表16】
【0069】
【表17】
【0070】実施例17〜18 実施例3に開示されたものと類似の操作に従い、実施例
3に開示されたものを適当なフェノールに置き換えてW
OCl2(OAr)2触媒を調製した。これらの触媒に
よる重合の結果を表18に示す。
【0071】実施例2に開示されたものと類似の操作に
従ってWOCl3(OAr)触媒を調製した。これらの
触媒による重合の結果を表19に示す。
【0072】
【表18】
【0073】
【表19】
【0074】実施例19 WOCl2(OC6H3−2,6−i−Pr2)2の合
成を検討した際、WOCl(OC6H3−2,6−i−
Pr2)3が環境温度において反応ポット中に生成する
可能性があることが見出された。純WOCl(OC6H
3−2,6−i−Pr2)3は、−30℃のジエチルエ
ーテル中リチウム2,6−ジ−イソプロピル−フェノキ
サイド1モル当量の添加によってのみ合成することがで
きる。80℃においては、WOCl(OC6H3−2,
6−i−Pr2)3はトリ−n−ブチルスズハイドライ
ド(n−Bu3SnH)によって活性化されて重合性の
種を生成することができる(表20〜21)。室温にお
いては重合発熱が観察されなかった。上の2,6−ジク
ロロフェノール置換タングステン化合物に対する2,6
−ジクロロフェノール類縁体は、n−Bu3SnHによ
ってはるかに容易に活性化するので室温及び比較的典型
的な成型温度においてポリDCPDを生成することが見
出された。
【0075】
【表20】
【0076】
【表21】
【0077】実施例20 この実施例においては、実施例1〜4のタングステン触
媒組成物を使用し、トリ−n−ブチルスズハイドライド
と組み合わせ、3.5%Royalene301T(エ
チレン−プロピレン−ジエンモノマー(EPDM))ゴ
ム添加処方中トリブチルフォスファイトによって減速し
て98〜99%純度のDCPDを成型した。実施例1の
触媒が使用されたときには、1.2%の残留モノマーを
持つパーツが得られた。反応比はDCPD:W:DG:
n−Bu3SnH:TBP=2000:1:2:3:2
であった。 ある量のトリシクロペンタジエン又は何か他のモノマー
がDCPDモノマーに添加されたときを除いて、熱歪温
度(HDT)が従来見出されたより有意に高かった点以
外は、特性は従来技術の処方物に比肩し得るものであっ
た。HDTは、約117〜118℃であることが見出さ
れ、対照より15℃高かった。抗酸化剤Irganox
 1035の添加はノッチ付きアイゾット値に影響しな
かったが、約6℃だけ熱歪温度を低下させた。この処方
物にトリシクロペンタジエン(Cp−トライマー)10
%を添加するとHDTを更に8℃押し上げた。更に重要
なことは、ノッチ付きアイゾットは、経時の後において
さえ、従来技術の組成物と比較して高く保たれていた。 抗酸化剤を含有しないこのゴム添加材料の試料を70℃
において経時し、ノッチ付きアイゾットの変化を時間の
関数として記録した。4日後、経時後約2.5ft l
b/inのノッチ付きアイゾット値を有していた従来技
術の材料と比較して、ノッチ付きアイゾットは約5.0
ft lb/inにおいて平らになった。
【0078】実施例3の操作に従って式WOCl2(O
C6H3−2,6−Cl2)2を有する純タングステン
触媒を調製し、トリ−n−ブチルスズハイドライドによ
って活性化されたとき、重合ジシクロペンタジエンに対
してきわめて活性な触媒溶液が得られた。80/60℃
の成型温度においては、3.5%Royalene 3
01Tゴム添加DCPD溶液(DCPD:W:Sn=2
000:1:3)は、n−Bu3SnH(2当量のトリ
ブチルフォスファイト(TBP)によって減速)と組み
合わせてWOCl2(OC6H3−2,6−Cl2)2
(2モル当量のジグリムによって安定化)によって重合
して、0.37%の残留DCPDを含有するのみであり
、かつ118℃の高い熱歪温度を有するポリ(DCPD
)を得た。
【0079】実施例2の操作に従ってWOCl3(OC
6H5−2,6−Cl2)を調製した。得られた触媒系
は、DCPDをゲル化、硬化させるのがきわめて早かっ
た。例えば、30℃においてDCPD:W:DG:n−
Bu3SnH:TBP=2000:1:2:3:3で、
tgelは1秒より短く、t(100℃)は4秒であり
、そしてt(180℃)は10秒であった。きわめて低
いレベルの残留モノマー(0.28%)及びすぐれた特
性(表18)を有するポリDCPDを製造することが可
能であることが見出された。123℃の熱歪温度はきわ
めて高いレベルである。表22は、上の記載に従って成
型されたパーツの特性を示す。
【0080】
【表22】

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式  WOX4−x(OAr)x〔式
    中Xは、塩素、臭素及びフッ素よりなる群から選択され
    、xは1、2又は3であり、そしてArは、モノ置換、
    ジ置換、トリ置換、テトラ置換又はペンタ置換された環
    (ただし該環は、水素、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨ
    ード、ニトロ、シアノ、アルデヒド、カルボキシ、ヒド
    ロキシメチル、アルコキシ、アルキルチオ、アリールチ
    オ、アシル、アローイル、アシロキシ、アルコキシカル
    ボニル、シクロアルカン、ジアルキルアミノ、ジアリー
    ルアミノ、アルキルスルフォニル、アリールスルフォニ
    ル、アルキルスルフォネート、アリールスルフォネート
    、アリール、アリールアルキル、アリールオキシ、1〜
    20の炭素原子を有するアルキル基、1〜10の炭素原
    子を有するフルオロアルキル基及びアリル基よりなる群
    から選択される置換分によって置換されている)である
    〕によって表わされるタングステン化合物を包含してな
    る触媒組成物。
  2. 【請求項2】  該置換分がメチル、エチル、イソプロ
    ピル、t−ブチル、シクロヘキシル、オクチル、ノニル
    、フェニル、ブロモ、クロロ、フルオロ、エトキシ、メ
    トキシ、シクロプロパン、トリフルオロメチル、メチル
    スルフォニル及びベンジル基よりなる群から選択される
    請求項1記載の触媒組成物。
  3. 【請求項3】  更に安定剤化合物よりなる請求項1記
    載の触媒組成物。
  4. 【請求項4】  該安定剤化合物がルイス塩基である請
    求項3記載の触媒組成物。
  5. 【請求項5】  該安定剤化合物がジエチルエーテル、
    エチレングリコールジメチルエーテル、2−メトキシエ
    チルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテ
    ル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ベン
    ゾニトリル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、1
    つの芳香族環を有するフェノール、2つの芳香族環を有
    するビスフェノール、2つより多い芳香族環を有するポ
    リフェノール及びこれらの混合物よりなる群から選択さ
    れる請求項3記載の触媒組成物。
  6. 【請求項6】  該フェノールが2,6−ジ−t−ブチ
    ル−4−メチルフェノール及び2,6−ジ−t−ブチル
    −4−sec−ブチルフェノールよりなる群から選択さ
    れ、該ビスフェノールが4,4′−メチレンビス(2,
    6−ジメチルフェノール)、4,4′−メチレンビス(
    2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2′−メチ
    レンビス(4−エチル−6−ブチルフェノール)、2,
    2′−エチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノー
    ル)、2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−(1
    −メチルシクロヘキシル)フェノール)、商品名Low
    inox 44B25という4,4′−ブチリデンビス
    (6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4′
    −チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)
    、商品名SAO−30で売られている1,1′−チオビ
    ス(2−ナフトール)、2,2′−チオビス(4−メチ
    ル−t−ブチルフェノール)、2,2′−イソブチリデ
    ンビス(4,6−ジメチルフェノール)及び2,2′−
    メチレンビス((4−メチル−6−シクロヘキシル)フ
    ェノール)よりなる群から選択され、そして該ポリフェ
    ノールが1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
    (3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンゼン
    )ベンゼン、立体障害多核フェノール及びp−クレゾー
    ルとジシクロペンタジエンとのブチル化反応生成物より
    なる群から選択される請求項7記載の触媒組成物。
  7. 【請求項7】  該触媒が4000:1以下のモノマー
    対触媒濃度においてジシクロペンタジエンの重合の際に
    有効である請求項1記載の触媒組成物。
  8. 【請求項8】  (a)  メタセシス重合性のシクロ
    オレフィン、(b)  式 WOX4−x(OAr)x
    (式中Xは、臭素、塩素及びフッ素よりなる群から選択
    され、xは1、2又は3であり、そしてOArは、モノ
    −、ジ−、トリ−、テトラ−又はペンタ−置換されたフ
    ェノキシ基を表わす)によって表わされるメタセシス重
    合触媒、並びに(c)  触媒賦活剤よりなる重合原料
    組成物。
  9. 【請求項9】  Xが塩素である請求項8記載の重合原
    料組成物。
  10. 【請求項10】  該触媒賦活剤がトリアルキルアルミ
    ニウム、ジアルキルアルミニウムハライド、アルキルア
    ルミニウムジハライド、ジアルキル(アルコキシ)アル
    ミニウム、アルキル(アルコキシ)アルミニウムハライ
    ド、ジアルキル亜鉛、アルキル亜鉛ハライド、ジアリー
    ル亜鉛、アリール亜鉛ハライド、アルキルシラン、テト
    ラアルキルスズ、トリアルキルスズハイドライド、ジア
    ルキルスズジハイドライド、トリアリールスズハイドラ
    イド、アルキル鉛ハイドライド及びアリール鉛ハイドラ
    イドよりなる群から選択される請求項8記載の重合原料
    組成物。
  11. 【請求項11】  該触媒賦活剤がエチルアルミニウム
    ジクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、トリ
    エチルアルミニウム、ジエチル亜鉛、ジブチル亜鉛、エ
    チル−n−プロポキシアルミニウムクロライド、ジフェ
    ニル亜鉛、トリ−n−ブチルスズハイドライド、トリオ
    クチルスズハイドライド、ジフェニルスズジハイドライ
    ド及びトリフェニルスズハイドライドよりなる群から選
    択される重合原料組成物。
  12. 【請求項12】  該シクロオレフィンがジシクロペン
    タジエン、高次シクロペンタジエンオリゴマー、ノルボ
    ルネン、ノルボルナジエン、4−アルキリデンノルボル
    ネン、ジメタノオクタヒドロナフタレン、ジメタノヘキ
    サヒドロナフタレン、5−ビニル−2−ノルボルネン、
    5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチル−2−
    ノルボルネン、5−フェニル−2−ノルボルネン、エチ
    リデンテトラシクロドデカン、メチルテトラシクロドデ
    カン、5,6−ジメチル−2−ノルボルネン、5−エチ
    ル−2−ノルボルネン、5−ブチル−2−ノルボルネン
    、5−ヘキシル−2−ノルボルネン、5−オクチルノル
    ボルネン、5−ドデシル−2−ノルボルネン、テトラシ
    クロドデカン、ヘキサシクロヘプタデセン、メチルテト
    ラシクロヘプタドデセン、エチリデンテトラシクロドデ
    セン及び該モノマーの2つまたはそれ以上の混合物より
    なる群から選択されるモノマーである請求項8記載の重
    合原料組成物。
  13. 【請求項13】  該メタセシス重合触媒中該Arがフ
    ェニル環(ただし該環は水素、ブロモ、クロロ、フルオ
    ロ、ヨード、ニトロ、シアノ、アルデヒド、カルボキシ
    、ヒドロキシメチル、アルコキシ、アルキルチオ、アリ
    ールチオ、アシル、アローイル、アシロキシ、アルコキ
    シカルボニル、シクロアルカン、ジアルキルアミノ、ジ
    アリールアミノ、アルキルスルフォニル、アリールスル
    フォニル、アルキルスルフォネート、アリールスルフォ
    ネート、アリール、アリールアルキル、アリールオキシ
    、1〜20の炭素原子を有するアルキル基、1〜10の
    炭素原子を有するフルオロアルキル基及びアリル基より
    なる群から選択される置換分で置換されている)である
    請求項8記載の重合原料組成物。
  14. 【請求項14】  該フェニル環がメチル、エチル、イ
    ソプロピル、t−ブチル、シクロヘキシル、オクチル、
    ノニル、フェニル、ブロモ、クロロ、フルオロ、エトキ
    シ、メトキシ、シクロプロパン、トリフルオロメチル、
    メチルスルフォニル及びベンジル基よりなる群から選択
    される置換分で置換されている請求項13記載の重合原
    料組成物。
  15. 【請求項15】  更に速度調節剤化合物よりなる請求
    項8記載の重合原料組成物。
  16. 【請求項16】  該速度調節剤化合物がフォスフィン
    、フォスファイト、フォスフィナイト、フォスフォナイ
    ト、ピリジン及びピラジンよりなる群から選択される請
    求項15記載の重合原料組成物。
  17. 【請求項17】  該メタセシス重合触媒が更に安定剤
    化合物よりなる請求項8記載の重合原料組成物。
  18. 【請求項18】  該安定剤化合物がルイス塩基である
    請求項17記載の重合原料組成物。
  19. 【請求項19】  該安定剤化合物がジエチルエーテル
    、エチレングリコールジメチルエーテル、2−メトキシ
    エチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエー
    テル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ベ
    ンゾニトリル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、
    1つの芳香族環を有するフェノール、2つの芳香族環を
    有するビスフェノール、2つより多い芳香族環を有する
    ポリフェノール及びこれらの混合物よりなる群から選択
    される請求項18記載の重合原料組成物。
  20. 【請求項20】  該安定剤化合物が更にフェノールよ
    りなる請求項18記載の重合原料組成物。
  21. 【請求項21】  型に請求項8、9、10、11、1
    2、13又は14記載の重合原料組成物よりなる液状反
    応体を充填することを特徴とし、鋳型に該反応体を装入
    して後該反応体が該鋳型中で重合される成型物の製造方
    法。
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