JP3071025B2 - 高速再生回路 - Google Patents

高速再生回路

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JP3071025B2
JP3071025B2 JP4074110A JP7411092A JP3071025B2 JP 3071025 B2 JP3071025 B2 JP 3071025B2 JP 4074110 A JP4074110 A JP 4074110A JP 7411092 A JP7411092 A JP 7411092A JP 3071025 B2 JP3071025 B2 JP 3071025B2
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隆司 谷藤
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミニディスクプレーヤ
の高速再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】日経マグロウヒル社発行の雑誌「日経エ
レクトロニクス」の1991年12月9日号の第160
〜168頁には、音声の記録再生を可能にしたミニディ
スクレコーダに付いて解説が為されている。このミニデ
ィスクレコーダは、2チャンネル分の音声を約1/5に
データ圧縮して約2秒分の音声を約0.5秒の情報とし
て間欠記録して記録トラックを形成し、再生時にはこの
記録トラックを順次再生しながらメモリに記憶し、記憶
した情報を連続して読み出しデータを伸長処理すること
により音声を再生するものである。各間欠記録トラック
の1クラスタのデータ構成は、全体が36セクタで構成
され、先行する3セクタには情報のない固定データがリ
ンクデータとして、続く1セクタにカラオケの歌詞等の
表示データがサブデータとして、また更に続く32セク
タには圧縮音声データがメインデータとして配列されて
いる。
【0003】また、各セクタの先頭部分にはヘッダと称
されるアドレスデータが設けられており、このアドレス
データには、クラスタ番号とセクタ番号が付加されてい
る。従って、サブデータはこのセクタ番号を検出して識
別できる。更に、2セクタのメインデータは、11個の
サウンドグループを含んでおり、再生はこの2セクタを
単位に間欠再生が為される。その結果、通常再生時には
メモリに最大限の再生データが記憶されるように構成さ
れる。
【0004】図2は、このミニディスクレコーダの再生
部分の回路ブロック図である。ディスクの記録トラック
を光学的に再生する光ピックアップ1は、その再生出力
をRFアンプ2に入力して増幅した出力をサーボ回路1
3とアドレスデコーダ3とEFMデコーダ4に入力して
いる。前記サーボ回路13は、再生増幅出力よりトラッ
キング制御信号とフォーカス制御信号を形成し、前記光
ピックアップ1と送りモータ12に供給すると共に、シ
ステムコントローラ10を介して得られる同期信号に基
づいて形成される回転制御信号を形成してディスクモー
タ11に供給している。従って、ディスクは前記ディス
クモータ11によって線速度一定に保たれ、前記ピック
アップ1は、正しく記録トラックに追随すると共にその
焦点を記録トラック面に一致させる。
【0005】また、前記アドレスデコーダ3は、再生増
幅出力の内トラッキングエラー信号の高域成分をFM復
調して得られるADIPコードを検出してEFMデコー
ダ4に入力している。該FMデコーダ4は、前記システ
ムコントローラ10より得られる選択信号に従って、E
FMデコーダ4内で検出されるサブコード又は、入力さ
れるADIPコードを選択して前記システムコントロー
ラ10に供給している。更に、前記EFMデコーダ4
は、サブコードと共に同期信号をも分離しており、同期
信号をシステムコントローラ10に供給している。前記
システムコントローラ10は、同期信号をサーボ回路1
3に供給すると共に、再生位置を示すサブコードまたは
ADIPコードに基づきピックアップのアクセス制御を
実行し、飛び越し走査による間欠再生を可能にしてい
る。
【0006】EFM復調されたデータは、CIRCデコ
ーダ5に於てエラー訂正等の処理を施されメモリコント
ローラ6に入力される。このメモリコントローラ6は、
光ピックアップ1の飛び越し再生により繰り返し入力さ
れるデコードデータを2セクタづつ更新記憶して前記メ
モリ7に記憶させると共に、後段のATRACデコーダ
8の読出指令に従って前記メモリ7に記憶されたデータ
をサウンドグループ単位で順次読み出している。更に、
前記メモリコントローラ6は、メモリ7に対して常に最
大限のデコードデータを記憶させており、2セクタ分の
空きエリアが形成されたときには直ちに間欠再生を再開
し、2セクタ分のデコードデータを記憶させる。その結
果、トラック飛び等により再生エラーが発生した場合に
は、誤って再生された部分の記録トラックを再度再生し
て正しいデコードデータを記憶させても、この再再生期
間中メモリ7より記憶済みのデコードデータを読み出し
続けることが出来る。
【0007】ATRACデコーダ8に順次入力されるデ
コードデータは、サウンドグループ単位でデータ伸長さ
れDA変換回路9に入力される。その結果、前記DA変
換回路9からは、再生音声信号が途切れることなく導出
される。尚、図2の構成は、前述する記事の第160頁
の図1のレコーダの記載に準じて再生部分を抽出して示
す回路ブロック図である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述する従来
の構成に於て、高速再生時にデコードデータの一定量を
メモリに記憶することにより常時多量のデータを蓄積し
ながら順次読み出すと、記憶される音声情報と読出され
る音声情報との間に通常再生時に比し大幅な時間的遅れ
を生ずる。従って、使用者が再生音声を確認し乍ら最適
のタイミングで早送り再生を解除しても、ピックアップ
はその最適タイミングに対応する位置を大幅に通過した
位置に対向しており、そのまま通常再生としても期待す
る頭出し再生が困難となる。
【0009】そこで、高速再生時の再生音声信号を時間
的な遅れを殆どなくす必要がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、高速
再生モード設定期間中に、前記メモリ内の記憶されたデ
ータが次の記憶開始迄にほぼ読み出される様に、選択記
憶する再生圧縮音声データ量を規定する記憶単位設定回
路を、設けることを特徴とする。
【0011】
【作用】よって、本発明によれば、データは最小限しか
メモリに蓄積されず、記憶されたデータは次の選択記憶
の開始迄にほぼ読み出される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図1に図示する実施例に従い
説明する。本実施例は、図2にも図示するミニディスク
プレーヤに本発明を採用するものであリ、図1に図示す
る様にメモリコントローラ6とシステムコントローラ1
0に図示する構成を採用することを特徴とする。
【0013】本実施例のプレーヤでは、高速再生モード
の設定に連動してシステムコントローラ10のモード設
定手段100が記憶アドレス発生手段64と読出アドレ
ス発生手段66にリセットパルスを供給し、高速再生モ
ードの設定により記憶アドレスと読出アドレスを初期値
に設定する。デコードデータを入力するメモリコントロ
ーラ6は、光ピックアップ1の連続走査状態でヘッダ検
出回路60にてデコードデータ中の各セクタの先頭部分
に付加されたヘッダを検出し、検出したヘッダをセクタ
検出回路61に入力している。ヘッダは、間欠記録の単
位であるクラスタの番号とセクタの番号より成り、前記
セクタ検出回路61は、サウンドグループが不連続にな
らない偶数セクタで然も音声情報が含まれているセクタ
のみを検出してデータ記憶タイミング出力を記憶単位設
定回路62に供給する。この記憶単位設定回路62は、
システムコントローラ内の記憶単位指定手段104が発
生する指定値をプリセットし、データ記憶タイミング出
力に同期して指定値に対応するサウンドグループ期間に
限って記憶指令を記憶アドレス発生回路63に供給す
る。その結果、前記メモリ7には指定サウンドグループ
数に相当するデコードデータが記憶される。
【0014】前記記憶単位設定回路62は記憶指令の消
勢に同期して発生される飛び越し指令をトラックジャン
プ指令手段103に供給しており、このトラックジャン
プ指令手段103は一定数のジャンプパルスをサーボ回
路13に供給し、一定回数のトラックジャンプを実行さ
せる。このトラックジャンプの終了後、前記ピックアッ
プ1が安定に再生走査を開始すると、デコードデータが
ヘッダ検出回路60に供給され、上述する高速再生を繰
り返す。
【0015】本実施例では、ディスクに記録されている
プログラムが単一エリアに連続的に記録されているとは
限らず、途中で離れたエリアに分割されて記録されてい
ることもある。しかし、同一プログラムが離れたエリア
に分割記録されている場合には、記録トラッの開始部分
に位置するユーザTOCエリアに、共通プログラムを構
成する各分割エリアの始終端アドレスが記録されてい
る。
【0016】そこで、システムコントローラ10は再生
初期状態で再生されるTOCデータをTOCメモリ10
1に記憶しており、プログラムサーチ手段102は高速
再生の期間中もEFMデコーダ4より入力されるアドレ
スデータとTOCデータを比較して高速再生が分割エリ
アの終端近傍に達したとき、前記光ピックアップ1が次
に再生すべき分割エリアの始端をアクセスする様にアク
セス指令をトラックジャンプ指令手段103に供給す
る。
【0017】その結果トラックジャンプ指令手段103
は、トラックジャンプパルスを移動距離に応じて連続的
に発生し、前記光ピックアップ1の再生位置を一気に次
の分割エリアの始端まで高速移動させる。尚、図1中で
はシステムコントローラ内にTOCメモリ101を設け
たが、TOC情報が多い場合にはメモリ7の一部を利用
した方が良く、システムコントローラ内にTOCメモリ
を設ける特別の意味はない。
【0018】一方、読出アドレス発生回路65は、AT
RACデコーダ8の読出指令が入力される度に前記メモ
リ7よりサウンドグループ単位でデコードデータを読み
出すべく読出アドレスを発生している。その結果、デコ
ードデータはほぼ一定の速度で読み出される。本実施例
では、デコードデータの記憶周期に合わせて指定値を設
定しており、その指定値は、プレーヤのアクセス特性に
応じて1〜8のサウンドグループ数で設定される。この
指定値は、記憶したデコードデータが次の記憶開始迄に
ほぼ読み出される程度のサウンドグループ数に設定さ
れ、前記記憶単位指定手段104にプリセットされてお
り、前記光ピックアップ1の特性や、高速再生時の1回
当りのトラックジャンプ数等によってプレーヤ毎に設定
される値である。
【0019】その結果、光ピックアップ1が分割エリア
間で移動する場合や、トラックジャンプ後に記憶するセ
クタの再生タイミングが遅れた場合の様に、記憶開始の
タイミングが予定より遅れた時には、読み出すべきデー
タが不足する。前記メモリ7より読み出すデータが不足
する場合は、ATRACデコーダ8がノイズを発生す
る。そこで本実施例では、記憶量検出回路64で記憶デ
ータの欠落を検出し、欠落検出出力をATRACデコー
ダ8に供給している。前記ATRACデコーダ8は、欠
落検出出力入力時に出力をミュートする様構成されてい
る。よって、データ欠落時に前記ATRACデコーダ8
よりノイズが発生することはない。
【0020】尚、図中のシステムコントローラ10は、
マイクロコンピュータのソフトウエアで構成されてお
り、メモリコントローラ6はハードウエアで構成されて
いるが、本発明では、必ずしもその様に明確な区別をす
る必要はない。図3は、本実施例の記憶アドレス変化
と、読出アドレス変化と、トラッキングエラー出力の関
係を模式的に示す説明図である。
【0021】図3より明らかな様に、セクタ検出後、記
憶アドレスは指定値相当のサウンドグループ分のアドレ
ス更新を実行した後、更新を中断する。再生アドレス
は、定期的にサウンドグループ単位で読出アドレスを更
新する。その結果、一点鎖線で示す読み出しアドレスの
変化より明らかな様に、本実施例ではATRACデコー
ダの読み出し指令に従って1サウンドグループずづつデ
コードデータが読み出され、次の記憶開始迄に予め記憶
されていたデコードデータを殆ど全て読み出す。従っ
て、記憶の開始が遅れた場合は記憶の直前に無音期間が
形成され、前述するミュートが実行される。尚、デコー
ドデータが空白期間を形成することなく導出される場合
にも、間欠記憶の継ぎ目となる不連続部分で音声情報が
不連続となりノイズを発生することになる。そこで必要
に応じて不連続点付近で1サウンドグループ分の読出休
止を実行しその期間中音声をミュートする様に構成して
も良いことは言うまでもない。
【0022】更に、前記光ピックアップ1はセクタ検出
後、指定サウンドグループ期間分のデコードデータを記
憶し、記憶直後に発生される飛越指令に従って所定回数
分のトラックジャンプを実行し、ジャンプ後に連続再生
走査状態となってセクタを検索する。前記光ピックアッ
プ1は、上述する動作を繰り返し高速再生を実行する。
【0023】
【発明の効果】よって、本発明によれば、高速再生時に
音声データが途切れることはあっても遅れることはな
く、確実なアクセスが可能となりその効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用するメモリコントローラの詳細回
路ブロック図である。
【図2】ミニディスクプレーヤの再生回路ブロック図で
ある。
【図3】記憶アドレスと再生アドレスの変化を示す説明
図である。
【符号の説明】
7 メモリ 62 記憶単位設定回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ圧縮した音声データを記録したス
    パイラル状記録トラックをトラックジャンプし乍ら間欠
    再生することにより得られる再生圧縮音声データを一定
    量選択してメモリに順次記憶し、前記メモリより順次読
    み出したデータをデータ伸長処理して高速再生音声信号
    を形成するミニディスクプレーヤに於て、 高速再生モード設定期間中に、前記メモリ内の記憶され
    たデータが次の記憶開始迄にほぼ読み出される様に、選
    択記憶する再生圧縮音声データ量を規定する記憶単位設
    定回路を、設けることを特徴とする高速再生回路。
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JP2005244299A (ja) 2004-02-24 2005-09-08 Sony Corp 記録再生装置、記録方法および再生方法、並びに、プログラム

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