JP3070873B2 - 防災訓練用装置 - Google Patents

防災訓練用装置

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JP3070873B2
JP3070873B2 JP3270993A JP27099391A JP3070873B2 JP 3070873 B2 JP3070873 B2 JP 3070873B2 JP 3270993 A JP3270993 A JP 3270993A JP 27099391 A JP27099391 A JP 27099391A JP 3070873 B2 JP3070873 B2 JP 3070873B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、模擬火災状態を発生さ
せ、防災センタ係員に当該建築物に設置されている防災
関連設備に適合した行動基準の訓練を行うことができる
ようにした防災訓練用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火災報知設備に於ては、一般的に
は、図13に示す如く、火災の発生に対し、熱感知器,
煙感知器,炎感知器等のセンサ1が感知し、或いは火災
発見者が発信機2を釦操作して火災受信機3に火災の発
生場所を通報すると共に、ベル4等で建築物内居住者に
警報を与えるシステムとなっている。尚、5は発信機,
ベル,消火栓の位置を示す表示灯である。
【0003】防災センタ等に勤務する係員は、その情報
を基に、 (1)消防署への通報 (2)自衛消火活動 (3)建築物内居住者への避難・誘導活動 (4)防排煙等防災関連設備の起動運転 (5)昇降設備の火災対応動作 等の緊急活動を行う。
【0004】然し、これらの火災報知設備並びに防災関
連設備は、その目的からして、日常的に作動するもので
はなく、そのため、春季,秋季の火災予防週間等の機会
に、建築物内居住者も参加して訓練等を行っているのが
実情である。
【0005】従って、防災センタ等に勤務する係員は、
日常的には、竣工図書,取扱説明書,関連法規等を基に
当該建築物に設置されている火災報知設備並びに防災関
連設備について機能,取扱,保守状況等の把握を行って
いる。
【0006】この場合、建築物内に設置されている装
置,機器を実作動することはできず、図面等と各操作
部,表示部,機器等との目視による観念的な理解に止ま
っていることが多かった。
【0007】又、近年のマイクロエレクトロニクス技
術,コンピュータソフトウエア技術の長足の進歩によ
り、これまで法で定められた面積で区切られたあるエリ
ア毎に表示されていた火災発生場所表示(そのエリアに
何個感知器が設置されていても1エリアとして表示)に
ついても、その個々の感知器毎の動作(火災発生)表示
も行われるようになり、更に、その個々の感知器毎に感
知している温度,煙濃度等も受信機側に表示されるよう
になっている。
【0008】更に、関連する防災関連設備の動作等も、
CPUを介してよりきめ細かな制御が為されるようにな
ってきている。そして、火災報知設備についても、防災
関連設備もそれらが設置される建築物に適しているよう
に種々多様な機器,システムが選択されている。
【0009】その上、防災センタ勤務係員の人手不足,
高齢化等も進み、各建築物間での係員の移動によるシス
テムへの慣熟度の不足、又、システムの高度化への対応
の困難さ等問題となっている。
【0010】そのような社会的要求に応えるものとし
て、各メーカーより表示部(液晶表示方式,CRT表示
方式等各種の方式がある)に、操作ガイダンス等を表示
する等のシステムが開発,販売されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】然し、それらのガイダ
ンスでは、火災発生後の定型的な操作等については表示
されるが、日常的な教育並びに訓練用としては使用でき
ず、又、各操作部についても実際に操作を行うこともで
きなかった。
【0012】以上の如く、従来の装置に於ては、下記の
問題点があることが理解できる。 (1)当該建築物の火災報知設備並びに防災関連設備の
動作の日常的に教育,訓練が困難 (2)火災発生箇所に応じた適切な緊急活動の習熟が困
難 (3)火災発生時に関連して作動する各種防災関連設備
の動作の確認並びに一連の動作の習熟が困難 これらの問題点は、何れも実際の火災状態を建築物内に
作り出すことがそもそも不可能であるということと、実
際に設置されているパネル(そこに各種操作部,表示部
が設けられている)面のスイッチ等を操作することが不
可能なことに起因している。特に、後者の場合には、パ
ネル面のスイッチ等を操作することにより、設置されて
いる各種装置類が作動してしまい、建築物内居住者の混
乱或いはトラブルを引き起こす恐れがある。
【0013】尚、従来、例えば、特開昭63−6560
0号公報に開示される如き防災防犯装置が提案されてい
るが、この防災防犯装置では、防災防犯装置自体を用い
て訓練を行うため、訓練時に、通常の監視制御を行う通
常モードと、訓練モードとを交互に行う訓練監視制御手
段を必要していた。
【0014】そこで、本発明者は、当該建築物に設置さ
れている火災報知設備受信機に模した模擬操作盤と主制
御装置で構成し、任意に操作部を操作することと、主制
御装置に於て、その情報を分析,整理し、模擬操作盤に
表示することができる防災訓練装置を提案した。
【0015】処が、この防災訓練装置では、防災訓練時
に実火災が発生した時に対応することができないという
問題があった。又、教育以外の管理機能について対応で
きないという不具合があった。
【0016】本発明は斯かる従来の問題点を解決するた
めに為されたもので、その目的は、当該建築物に設置さ
れている火災報知設備受信機に模した模擬操作盤と主制
御装置で構成し、任意に操作部を操作することと、主制
御装置に於て、その情報を分析,整理し、模擬操作盤に
表示すると共に、主制御装置を操作して管理機能情報を
表示装置に表示し、且つ実火災発生時には当該建築物に
設置されている受信機からの実火災信号の入力により訓
練機能を停止して主制御装置に入力されている情報を基
に最適な動作指針を表示装置に表示し、防災センタ員の
防災処置の支援ができるようにした防災訓練用装置を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1は、表示部と操
作部を有し、当該建築物に設置されている火災報知設備
受信機に模した模擬操作盤と、この模擬操作盤と連絡す
る多重伝送装置と、判断部と、無作為な火災状況を発生
させる回路と、当該建築物に設置されている防災関連設
備に適合した行動基準を格納する教育動作テーブルと、
当該建築物の各階の平面図及び感知器の感知エリアを格
納する平面地図情報テーブルと、当該建築物に設置され
ている防災関連設備に適合した行動基準を格納する実火
災動作テーブルと、実火災判定部と、管理機能起動回路
と、管理機能メモリとを有し、前記多重伝送装置と連絡
する主制御装置と、この主制御装置と連絡する表示装置
と、主制御装置と連絡するシステムデータ入力装置とを
備え、主制御装置を当該建築物に設置された火災受信機
を連絡し、システムデータ入力装置からの訓練機能起動
信号入力により無作為な火災状況を発生させる回路を起
動し、平面地図情報テーブルに格納されている各階の平
面図及び感知器の感知エリアを無作為に引き出して火災
発生状況を創設し、無作為に創設された火災状況を表示
装置と模擬操作盤の表示部に表示し、創設された火災発
生状況に対応する被訓練者のシステムデータ入力装置か
らの入力及び模擬操作盤の操作部からの操作に基づき、
教育動作テーブルに格納されている行動基準と対比し乍
ら、当該建築物に設置されている防災関連設備に適合し
た行動基準の訓練を行うように構成し、システムデータ
入力装置からの管理機能起動指令の入力により、管理機
能起動回路を起動して管理機能メモリに当該建築物に設
置されている防災関連設備の保守・管理に関する情報を
書き込み又は読み出し指令を出力し、表示装置に当該管
理情報を表示し、当該建築物に設置されている火災受信
機からの信号により、実火災判定部が実火災と判定した
時には、無作為な火災状況を発生させる回路と模擬操作
盤と教育動作テーブルと平面地図情報テーブルに機能停
止指令を出力すると共に、実火災動作テーブルを起動し
て当該建築物に設置されている防災関連設備に適合した
行動項目順序を表示装置に表示し、システムデータ入力
装置からの入力に従って動作確認できるように構成した
ものである。
【0018】請求項2は、表示部と操作部を有し、当該
建築物に設置されている火災報知設備受信機に模した模
擬操作盤と、この模擬操作盤と連絡する多重伝送装置
と、判断部と、無作為な火災状況を発生させる回路と、
当該建築物に設置されている防災関連設備に適合した行
動基準を格納する教育動作テーブルと、当該建築物の各
階の平面図及び感知器の感知エリアを格納する平面地図
情報テーブルと、当該建築物に設置されている防災関連
設備に適合した行動基準を格納する実火災動作テーブル
と、実火災判定部と、疑似音声装置と、管理機能起動回
路と、管理機能メモリとを有し、前記多重伝送装置と連
絡する主制御装置と、この主制御装置と連絡する音声合
成・鳴動装置と、主制御装置と連絡する表示装置と、主
制御装置と連絡するシステムデータ入力装置とを備え、
主制御装置を当該建築物に設置されている火災受信機と
連絡し、システムデータ入力装置からの訓練機能起動信
号の入力により無作為な火災状況を発生させる回路を起
動し、平面地図情報テーブルに格納されている当該建築
物の各階の平面図及び感知器の感知エリアを無作為に引
き出して火災発生状況を創設し、無作為に創設された火
災状況を表示装置と模擬操作盤の表示部に表示すると共
に、模擬音声装置を起動して音声合成・鳴動装置から当
該建築物に設置されている警報設備からの警報音に模し
た警報音を鳴動し、創設された火災発生状況に対応する
被訓練者のシステムデータ入力装置からの入力及び模擬
操作盤の操作部からの操作に基づき、教育動作テーブル
に格納されている行動基準と対比し乍ら、当該建築物に
設置されている防災関連設備に適合した行動基準の訓練
を行うように構成し、システムデータ入力装置からの管
理機能起動信号の入力により、管理機能起動回路を起動
して管理機能メモリに当該建築物に設置されている防災
関連設備の保守・管理に関する情報を書き込み又は読み
出し指令を出力し、表示装置に当該管理情報を表示し、
当該建築物に設置されている火災受信機からの信号によ
り、実火災判定部が実火災と判定した時には、無作為な
火災状況を発生させる回路と模擬操作盤と教育動作テー
ブルと平面地図情報テーブルと疑似音声装置とに機能停
止指令を出力すると共に、実火災動作テーブルを起動し
て当該建築物に設置されている防災関連設備に適合した
行動項目順序を表示装置に表示し、システムデータ入力
装置からの入力に従って動作確認できるように構成した
ものである。
【0019】請求項3は、表示部と操作部を有し、当該
建築物に設置されている火災報知設備受信機に模した模
擬操作盤と、この模擬操作盤と連絡する多重伝送装置
と、判断部と、無作為な火災状況を発生させる回路と、
当該建築物に設置されている防災関連設備に適合した行
動基準を格納する教育動作テーブルと、当該建築物の各
階の平面図及び感知器の感知エリアを格納する平面地図
情報テーブルと、当該建築物に設置されている防災関連
設備に適合した行動基準を格納する実火災動作テーブル
と、実火災判定部と、疑似音声装置と、時間の管理を行
う時間管理部と、管理機能起動回路と、管理機能メモリ
とを有し、前記多重伝送装置と連絡する主制御装置と、
この主制御装置と連絡する音声合成・鳴動装置と、主制
御装置と連絡する表示装置と、主制御装置と連絡するシ
ステムデータ入力装置とを備え、主制御装置を当該建築
物に設置されている火災受信機と連絡し、システムデー
タ入力装置からの訓練機能起動信号の入力により無作為
な火災状況を発生させる回路を起動し、平面地図情報テ
ーブルに格納されている当該建築物の各階の平面図及び
感知器の感知エリアを無作為に引き出して火災発生状況
を創設すると共に、時間管理部を起動し、無作為に創設
された火災状況を表示装置と模擬操作盤の表示部に表示
すると共に、模擬音声装置を起動して音声合成・鳴動装
置から当該建築物に設置されている警報装置からの警報
音に模した警報音を鳴動し、創設された火災発生状況に
対応する被訓練者のシステムデータ入力装置からの入力
及び模擬操作盤の操作部からの操作に基づき、教育動作
テーブルに格納されている行動基準と対比し乍ら、当該
建築物に設置されている防災関連設備に適合した行動基
準の訓練を行うように構成し、システムデータ入力装置
からの管理機能起動指令の入力により、管理機能起動回
路を起動して管理機能メモリに当該建築物に設置されて
いる防災関連設備の保守・管理に関する情報を書き込み
又は読み出し指令を出力し、表示装置に当該管理情報を
表示し、当該建築物に設置されている火災受信機からの
信号により、実火災判定部が実火災と判定した時には、
無作為な火災状況を発生させる回路と模擬操作盤と教育
動作テーブルと平面地図情報テーブルと疑似音声装置と
に機能停止指令を出力すると共に、実火災動作テーブル
を起動して当該建築物に設置されている防災関連設備に
適合した行動項目順序を表示装置に表示し、システムデ
ータ入力装置からの入力に従って動作確認できるように
構成したものである。
【0020】
【作用】請求項1に於ては、被訓練者がシステムデータ
入力装置を操作して、主制御装置に於て無作為な火災状
況を発生させる回路を起動すると、平面地図情報テーブ
ルに格納されている当該建築物の各階の平面図及び感知
器の感知エリアを無作為に引き出して火災発生状況を創
設し、無作為に創設された火災状況を表示装置と模擬操
作盤の表示部に表示する。
【0021】そして、創設された火災発生状況に対応し
て被訓練者が当該建築物に適合する行動基準をシステム
データ入力装置の操作により入力すると共に、模擬操作
盤の操作部を操作すると、主制御装置では、その操作と
教育動作テーブルに格納されている行動基準と対比し、
当該操作に関連起因する当該建築物に設置されている防
災関連設備の状態変化を模擬操作盤の表示部及び表示装
置に表示する。
【0022】この入出力によって、当該建築物に設置さ
れている防災関連設備に適合した行動基準の訓練を行う
ことができる。又、システムデータ入力装置を操作し
て、管理機能起動回路を起動して管理機能メモリに当該
建築物に設置されている防災関連設備の保守・管理に関
する情報を書き込み、必要に応じてシステムデータ入力
装置を操作して、管理機能メモリに書き込まれた当該管
理情報を読み出し、表示装置に表示することができる。
【0023】更に、当該建築物に設置されている火災受
信機からの信号により、実火災判定部が実火災と判定し
た時には、無作為な火災状況を発生させる回路と模擬操
作盤と教育動作テーブルと平面地図情報テーブルに機能
停止指令を出力すると共に、実火災動作テーブルを起動
して当該建築物に設置されている防災関連設備に適合し
た行動項目順序を表示装置に表示し、システムデータ入
力装置から入力される防災センタ員の確認信号入力と対
比し、最適な動作指針を表示し、防災センタ員の防災処
置を支援する。
【0024】請求項2に於ては、被訓練者がシステムデ
ータ入力装置を操作して、主制御装置に於て無作為な火
災状況を発生させる回路を起動すると、平面地図情報テ
ーブルに格納されている当該建築物の各階の平面図及び
感知器の感知エリアを無作為に引き出して火災発生状況
を創設し、無作為に創設された火災状況を表示装置と模
擬操作盤の表示部に表示するすると共に、模擬音声装置
を起動して音声合成・鳴動装置から当該建築物に設置さ
れている警報設備からの警報音に模した警報音を鳴動す
る。
【0025】そして、被訓練者が模擬操作盤の操作部の
警報音停止スイッチを押して模擬警報音を停止した後、
当該建築物に適合する行動基準に則する情報を、創設さ
れた火災発生状況に対応してシステムデータ入力装置を
操作すると共に、模擬操作盤の操作部を操作すると、主
制御装置では、その操作と教育動作テーブルに格納され
ている行動基準と対比し、当該操作に関連起因する当該
建築物に設置されている防災関連設備の状態変化を模擬
操作盤の表示部及び表示装置に表示する。
【0026】この入出力によって、当該建築物に設備に
設置されている防災関連設備に適合した行動基準の訓練
を行うことができる。又、システムデータ入力装置を操
作して、管理機能起動回路を起動して管理機能メモリに
管理情報を書き込み、必要に応じてシステムデータ入力
装置を操作して、管理機能メモリに書き込まれた当該建
築物に設置されている防災関連設備の保守・管理に関す
る情報を読み出し、表示装置に表示することができる。
【0027】更に、当該建築物に設置されている火災受
信機からの信号により、実火災判定部が実火災と判定し
た時には、無作為な火災状況を発生させる回路と模擬操
作盤と教育動作テーブルと平面地図情報テーブルと模擬
音声装置に機能停止指令を出力すると共に、実火災動作
テーブルを起動して当該建築物に設置されている防災関
連設備に適合した行動項目順序を表示装置に表示し、シ
ステムデータ入力装置から入力される防災センタ員の確
認信号入力と対比し、最適な動作指針を表示し、防災セ
ンタ員の防災処置を支援する。
【0028】請求項3に於ては、被訓練者がシステムデ
ータ入力装置を操作して、主制御装置に於て無作為な火
災状況を発生させる回路を起動すると、平面地図情報テ
ーブルに格納されている当該建築物の各階の平面図及び
感知器の感知エリアを無作為に引き出して火災発生状況
を創設し、無作為に創設された火災状況を表示装置と模
擬操作盤の表示部に表示すると共に、模擬音声装置を起
動して音声合成・鳴動装置から当該建築物に設置されて
いる警報設備からの警報音に模した警報音を鳴動する。
【0029】上記システムデータ入力装置の入力と同時
に、時間管理部が起動する。そして、被訓練者が模擬操
作盤の操作部の警報音停止スイッチを押して警報音を停
止した後、当該建築物に適合する行動基準に則する情報
を、創設された火災発生状況に対応してシステムデータ
入力装置を操作すると共に、模擬操作盤の操作部を操作
すると、主制御装置では、その操作と教育動作テーブル
に格納されている行動基準と対比し、当該操作に関連起
因する当該建築物に設置されている防災関連設備の状態
変化を模擬操作盤の表示部及び表示装置に表示する。
【0030】この入出力によって、当該建築物に設置さ
れている防災関連設備に適合した行動基準の訓練を行う
ことができる。又、システムデータ入力装置を操作し
て、管理機能起動回路を起動して管理機能メモリに管理
情報を書き込み、必要に応じてシステムデータ入力装置
を操作して、管理機能メモリに書き込まれた当該建築物
に設置されている防災関連設備の保守・管理に関する情
報を読み出し、表示装置に表示することができる。
【0031】更に、この間の経過時間と処理時間は、時
間管理部に於て計測され、表示装置又はプリンタ等に出
力することができる。一方、当該建築物に設置されてい
る火災受信機からの信号により、実火災判定部が実火災
と判定した時には、無作為な火災状況を発生させる回路
と模擬操作盤と教育動作テーブルと平面地図情報テーブ
ルと模擬音声装置に機能停止指令を出力すると共に、実
火災動作テーブルを起動して当該建築物に設置されてい
る防災関連設備に適合した行動項目順序を表示装置に表
示し、システムデータ入力装置から入力される防災セン
タ員の確認信号入力と対比し、最適な動作指針を表示
し、防災センタ員の防災処置を支援する。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図6は、請求項1に係る防災訓練用装置
の一実施例を示すものである。
【0033】図に於て、10は当該建築物に設置されて
いる火災報知設備受信機に模した模擬操作盤である。こ
の模擬操作盤10には、当該火災報知設備の表示部に模
したランプ類等の模擬表示部11と同様に当該火災報知
設備の操作部に模したスイッチ類等の模擬操作部12が
設けられている。
【0034】模擬操作盤10は、当該建築物に設置され
ている火災報知設備受信機に模すために、火災発生場所
を示す表示ランプ等の表示装置110と、警報ブザー又
は受信機盤面上に設置されている各種の操作スイッチ類
130及び150と当該建築物に設置されているメーカ
ー型式のものに略同一に配置している。但し、表示装置
110は全数ではなく、1/2とか1/3とかの数とし
ている。
【0035】模擬操作盤10の操作部12には、図4に
示す如く、自動火災報知設備モニタ120と防火・防排
煙設備モニタ140が設けられている。自動火災報知設
備モニタ120には、例えば、自動火災報知設備モニタ
120への電源供給時に点灯する交流電源灯、何れかの
スイッチが正規の位置に無い時に点滅するスイッチ注意
灯、発信機が押されると点灯する発信機灯、電話灯、予
備電源灯、故障灯、消火栓始動灯、火災灯、蓄積中灯、
断線灯、回線灯が配置されている。そして、自動火災報
知設備モニタ120の下部には、電話ジャック121、
火災・復旧用のスイッチ130が設けられている。
【0036】又、防火・防排煙設備モニタ140には、
交流電源灯、スイッチ注意灯、予備電源灯、故障灯、運
動遮断灯、蓄積中灯、断線灯が配置されている。そし
て、防火・防排煙設備モニタ140の下部には、防排煙
スイッチ150が設けられている。
【0037】20はこの模擬操作盤10と連絡する多重
伝送装置である。この多重伝送装置20は、模擬操作盤
10の模擬表示部11と主制御装置30との間で授受さ
れる信号点数が多いため、直接接続を行った場合、多く
の電線を必要とすると共に、主制御装置30側のインタ
ーフェースも相当の容量を持たなければならないので、
この間を省略,簡略化するために用いた。
【0038】この多重伝送装置20を介して主制御装置
30と模擬操作盤10との間には、システム状態表示,
防災機器操作信号,火災発生信号,防災機器作動信号が
入出力される。
【0039】ここで、システム状態表示とは、受信機側
に設置されている各種操作スイッチの設定に起因する自
動火災報知設備の状態表示を言う。又、防災機器操作信
号とは、模擬操作盤10の模擬操作部12に起因する主
として防火・排煙装置の起動信号を言う。
【0040】火災発生信号とは、主制御装置30によっ
て創設された火災発生を示す情報を模擬操作盤10に表
示する信号を言う。防災機器作動信号とは、模擬操作盤
10及びシステムデータ入力装置50からの被訓練者の
防災機器操作機器の操作信号に基づいて主制御装置30
に於て創設される防災関連機器の作動状態を判断する信
号を言う。
【0041】30はこの多重伝送装置20と連絡する主
制御装置である。この主制御装置30は、図2に示す如
く、判断部31と、無作為な火災状況を発生させる回路
32と、動作テーブル33と、模擬操作盤の模擬表示部
11とのインターフェース34と、模擬操作盤10の模
擬操作部12とのインターフェース35と、表示装置4
0とのインターフェース36と、システムデータ入力装
置50とのインターフェース37と、実火災判定部61
と、管理機能起動回路90とを有する。
【0042】ここで、判断部31としては、模擬操作盤
10からの操作信号或いはシステムデータ入力装置50
からの動作選択信号と動作テーブル33からの『選択す
べき動作』との比較・判断を行う。その時、内容の可否
と操作動作の実施順番の両方を判断する。
【0043】又、無作為な火災状況を発生させる回路3
2は、乱数を発生することによって平面地図情報テーブ
ル33Bに格納されている当該建築物の各階の平面図及
び感知器の感知エリアを抽出する機能を司る。
【0044】又、無作為な火災状況を発生させる回路3
2によって、火災発生箇所と発生する火災の火勢の両
方、又は必要に応じて当該建築物に設置されている防災
関連設備の動作不良(故障)状態を無作為に発生させ
る。又、感知する機器の種類(感知器,発信機,入居者
からの電話連絡等)を無作為に選択する。
【0045】動作テーブル33には、図3に示す如く、
教育動作テーブル33Aと当該建築物の平面地図情報テ
ーブル33Bと実火災動作テーブル33Cが格納されて
いる。
【0046】教育動作テーブル33Aとしては、例え
ば、自火報主音響停止スイッチ操作,地区音響停止スイ
ッチ操作,地区音響停止スイッチ位置確認,火災現場へ
派遣,火災・非火災判断,電話ジャック差し込み操作,
テナントへの連絡,自火報ブザー停止スイッチ操作,自
火報ブザー停止スイッチ位置確認,連動盤主音響停止ス
イッチ操作,連動盤防排煙起動スイッチ操作,連動盤防
排煙起動スイッチ位置確認,連動盤ブザー停止スイッチ
操作,連動盤ブザー停止スイッチ位置確認,119番通
報,非常放送,消火活動,屋内消火栓ポンプ故障確認,
スプリンクラーポンプ故障確認,泡消火ポンプ故障確
認,ハロゲン化物消火故障確認,排煙口故障確認,空調
機等停止機能故障確認,排煙ファン故障確認,防火戸閉
鎖故障確認,防火シャッター閉鎖故障確認,防火ダンパ
ー閉鎖故障確認,手動解放故障確認,避難誘導の終了確
認,火災状況レポート(社内用),火災状況レポート
(消防用),消防隊と協議,火災復旧スイッチ操作,防
排煙復旧スイッチ操作,火災・非火災原因追求等の項目
がある。
【0047】平面地図情報テーブル33Bとしては、当
該建築物の各階の平面図及び感知器の感知エリアをがあ
る。実火災動作テーブル33Cとしては、例えば、自火
報主音響停止スイッチ起動確認,地区音響停止スイッチ
起動確認,火災地区確認,火災現場へ派遣,火災・非火
災判断,防災センタへ連絡,電話ジャック差し込み,テ
ナントへの連絡,自火報ブザー停止スイッチ起動確認,
連動盤主音響停止スイッチ起動確認,連動盤防排煙起動
スイッチ起動確認,連動盤ブザー停止スイッチ起動確
認,119番通報,非常放送,消化器での消火活動,屋
内消火栓ポンプ設備起動確認,スプリンクラーポンプ設
備起動確認,泡消火ポンプ設備確起動認,ハロゲン化物
消火設備起動確認,排煙口動作確認,空調機等停止確
認,排煙ファン起動確認,防火戸閉鎖確認,防火シャッ
ター閉鎖確認,防火ダンパー閉鎖確認,手動解放確認,
避難誘導の終了確認,火災状況レポート作成,消防隊と
協議,火災復旧スイッチ確認,防排煙復旧スイッチ確
認,感知器確認等の項目がある。
【0048】40はこの主制御装置30と連絡するCR
T等の表示装置である。50は主制御装置30と連絡す
るキーボード,マウス等のシステムデータ入力装置であ
る。
【0049】60火災受信機である。この火災受信機6
0としては、P型,地図式又はR型等の公知のものであ
り、当該建築物内に設置した多数の感知器62からの信
号に基づいて作動するものである。
【0050】次に、斯して構成された本実施例の作用を
説明する。先ず、被訓練者がシステムデータ入力装置5
0を操作して、主制御装置30に於て無作為な火災状況
を発生させる回路32を起動すると、平面地図情報テー
ブル33Bに格納されている当該建築物の各階の平面図
及び感知器の感知エリアを無作為に引き出して火災発生
状況を創設する。
【0051】これが、図5に於ける無作為な火災発生状
況の創設(S1)に当たり、ここでは、例えば、感知器
種別,発生場所,通報手段,火災の軽重(程度)が選択
される。
【0052】次に、斯して無作為に創設された火災状況
は、表示装置40に於て平面地図及び火災発生区画を示
す回路番号の色の変化として表示すると共に、模擬操作
盤10の模擬表示部12に於て表示装置(表示ランプ)
110を点灯させることによって表示される(S2,S
3)。
【0053】被訓練者は、この表示に従って判断しなが
ら、システムデータ入力装置50及び模擬操作盤10の
模擬操作部12を操作して、関連する当該建築物に設置
されている防災関連設備の操作を入力していく。この入
力に応じた操作状態を模擬表示部11の自動火災報知設
備モニタ120と表示装置40に出力する(S4〜S
6)。
【0054】これらの動作を被訓練者の緊急活動の操作
状況に応じ、必要な動作(被訓練者の操作)を求めてい
く(S7)。 そして、主制御装置30の判断が、適正
でないとされた場合には、再びS1に戻り、適正である
とされた場合には、指定された防災機器の動作或いは防
災センタ要員の行動結果が表示される(S8,S9)。
【0055】ここでの主制御装置30の判断について具
体的に説明すると次の通りとなる。 (1)選択する行動の妥当性(例えば、電気室火災に消
火栓で注水消火する等というのは×とされる。) (2)選択する行動の順番の妥当性 以上のように、本実施例によれば、被訓練者がシステム
データ入力装置50を操作して、主制御装置30に於て
無作為な火災状況を発生させる回路32を起動すると、
平面地図情報テーブル33Bに格納されている当該建築
物の各階の平面図及び感知器の感知エリアを無作為に引
き出して火災発生状況を創設し、無作為に創設された火
災状況を表示装置40と模擬操作盤10の表示部11に
表示する。
【0056】そして、被訓練者が当該建築物に適合した
行動基準に則する情報を、創設された火災発生状況に対
応してシステムデータ入力装置50を操作すると共に、
模擬操作盤10の操作部12を操作すると、主制御装置
30では、その操作と教育動作テーブルに格納されてい
る当該建築物に設置されている防災関連設備に適合した
行動基準と対比し、当該操作に関連起因する防災関連設
備の状態変化を模擬操作盤10の表示部11及び表示装
置40に表示する。
【0057】この入出力によって、当該建築物に設置さ
れている防災関連設備に適合した行動基準の訓練を行う
ことができる。又、この訓練とは別に、被訓練者は、シ
ステムデータ入力装置50を操作して、管理機能起動回
路90を起動すると、判断部31が、管理機能メモリ9
1に格納されている当該建築物に設置されている防災関
連設備の点検スケジュール,点検項目,報告書,機器デ
ータ(メーカー,型式,担当者,購入(設置)年月日)
等の項目を読み出し、表示装置40に表示する。
【0058】更に、被訓練者は、システムデータ入力装
置50を操作して、管理機能起動回路90を起動し、管
理機能メモリ91に格納されている当該建築物に設置さ
れている防災関連設備の点検スケジュール,点検項目,
報告書,機器データ(メーカー,型式,担当者,購入
(設置)年月日)等の項目に、新たなデータを書き込む
ことができる。
【0059】この更新されたデータは、上述の操作によ
り、表示することができる。一方、訓練時又は非訓練時
に、当該建築物に設置されている火災受信機60からの
信号により、実火災判定部61が実火災と判定した時に
は、図2に示す如く、実火災判定部61から、一点鎖線
で示すように、判断部31と無作為な火災状況を発生さ
せる回路32と模擬操作盤10の模擬表示部11と動作
テーブル33の教育テーブル33Aと管理機能起動回路
90に機能停止指令を出力して、各接点に於けるスイッ
チ部を開放すると共に、動作テーブル33の実火災動作
テーブル33Cを起動して行動項目順序を表示装置40
に表示する。
【0060】従って、模擬操作盤10による訓練が中止
され、当該建築物に設置されている火災受信機60と主
制御装置30とが連結される。これが、図6に於けるS
10〜S13のステップに相当する。
【0061】その際、主制御装置30には、当該建築物
に設置されている火災受信機60の作動情報が入力され
る。そして、動作テーブル33の実火災動作テーブル3
3Cに格納されている情報を基に最適な動作指針を表示
装置40に表示する(S13)。
【0062】そして、防災センタ員は、S13での表示
に従って、システムデータ入力装置50を操作して、当
該建築物に適合する防災処置を行い(S15)、更に動
作が必要な場合には、更に動作テーブル33の実火災動
作テーブル33Cから情報を順次取り出し、防災処置の
支援を行い(S12〜S15)。鎮火に向かい更に動作
が必要ない場合には、行動履歴が必要か否かを判断し
(S17〜S18)、必要な場合にはその行動履歴を印
字装置にて出力する(S19)。
【0063】以上の如く、本実施例によれば、主制御装
置30から無作為に発せられる火災情報を並びに、当該
建築物に設置されている防災関連機器の動作状況を表示
装置40に表示し、それに応じた動作,判断を求めるこ
とによって、防災センタ員の訓練を行うことができる。
又、実火災が発生した場合には、当該建築物に設置され
ている火災受信機60からの作動情報を主制御装置30
に入力し、主制御装置30に入力されている防災関連機
器の動作手順,実際に設置されている防災関連機器の作
動状況等の情報(動作テーブル33の実火災動作テーブ
ル33Cに格納されている)を基に、最適な動作指針を
表示し、防災センタ員の防災処置の支援を行うことがで
きる。
【0064】勿論、本実施例に於ては、訓練時でない時
に、実火災が発生した場合には、図6に示す動作が実効
できるように切り換えられる。次に、請求項2に係る防
災訓練用装置一実施例を図7乃至図10に基づいて説明
する。
【0065】本実施例では、図1に示す実施例に、音声
合成・鳴動装置60を追加したものである。従って、模
擬操作盤10の模擬操作部12には、図9に示す如く、
自動火災報知設備モニタ120の部位に、警報音停止ス
イッチ131が設けられ、防火・防排煙設備モニタ14
0の部位に、警報音停止スイッチ151が設けられてい
る。
【0066】そして、警報音停止スイッチ131に於て
は、主音響スイッチ132、地区音響スイッチ133及
びブザー134が設けられている。又、警報音停止スイ
ッチ151に於ては、防排煙スイッチ152、主音響ス
イッチ153及びブザー154が設けられている。
【0067】ここで、音声合成・鳴動装置60は、例え
ば、メモリに記憶されている音声信号をCPUからD/
A変換機を通してアンプにより増幅した後、スピーカで
鳴動するように構成したものがある。
【0068】この音声合成・鳴動装置60で合成される
音声は、受信機主レベル音,非常放送起動時のサイレン
等、当該建築物に設置されている防災関連設備による警
報音と例えば消防車のサイレン音等である。
【0069】そのため、図10に示す如く、無作為に火
災発生状況の創設(S1)の後、疑似音声装置38が作
動して音声合成・鳴動装置60から必要な警報音が鳴動
される(S20)。そして、模擬操作盤10の模擬操作
部12を操作することによって、警報音の鳴動を停止す
ることができる(S21)。
【0070】本実施例では、上述した実施例と同様の作
用効果を奏すると共に、行動基準に則した警報音を鳴動
することができる。更に、請求項3に係る防災訓練用装
置一実施例を図11及び図12に基づいて説明する。
【0071】本実施例では、図7に示す実施例に、時間
の管理を行う時間管理部39を追加すると共に、図3に
示す動作テーブル33を図12に示す動作テーブル33
0に置き換えたものである。図12に示す動作テーブル
330は、図3に示す動作テーブル33に延焼状況創設
テーブル33Dを併設したものである。
【0072】ここで、延焼状況創設テーブル33Dに
は、当該建築物に対し、予め火災発生時の延焼・煙伝搬
の様子をコンピュータシミュレーションを実施し、それ
を一般化(当該建築物に於て)した経過時間毎の数値デ
ータとして整理して置く。
【0073】具体的には、訓練時には、無作為な場所で
の火災状況が創設されるので、無作為に選定された火災
発生部位の部屋の大きさ,構造、又、隣接する部屋の大
きさ,構造を平明地図情報テーブル33Bから抽出,整
理し、延焼状況創設テーブル33Dの一般化された数値
を当該発生場所に適合する数値に編集し直して格納して
置く。
【0074】このデータを訓練者の各操作までの経過時
間を引き数として抽出して、当該時間での火災状況及び
各部位での煙濃度の状況を表示する。例えば、図10に
於けるS7に於て、S4〜S6及びS21の動作を火災
の延焼状況として表示する。これも、被訓練者の操作条
件を主制御装置30の判断部31が、経過時間を関数
(引き数)とする延焼状況創設テーブル33Dの内容と
の比較判断し、条件を設定し必要な出力を行っていく。
【0075】本実施例では、図7に示す実施例に、時間
の管理を行う時間管理部39を追加したものである。そ
のため、システムデータ入力装置50と模擬操作盤10
の模擬操作部12の操作開始と同時に、時間の管理を行
う時間管理部39が起動し、その経過時間と処理時間を
表示することができる。
【0076】ここで、時間の管理を行う時間管理部39
とは、次の如き機能を有するものを言う。 (1)火災の発生時刻をスタート時間とし、各操作・動
作の選択される時間(経過時間)を把握し、記憶してお
く。
【0077】(2)火災の発生時をスタート時間とし、
以降の時間経過により煙を拡散され、又、火災も拡散さ
せ、所謂延焼状態を作り出していく。 従って、本実施例では、上述した実施例と同様の作用効
果を奏すると共に、順番・処理時間と火災/煙の伝搬ス
ピードとの対応等の適切な動作を訓練することができ
る。而も、これらの動作を処理時間を付して印字装置に
よるプリントアウトや表示装置40への表示が可能とな
る。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1によれ
ば、無作為に創設された火災発生状況が模擬操作盤の模
擬表示部及び表示装置に表示されると、この表示に従っ
て、被訓練者がシステムデータ入力装置と模擬操作盤の
模擬操作部を操作することによって、当該建築物に設置
されている防災関連設備に適合した行動基準の訓練を行
うことができる。
【0079】又、模擬火災が無作為に創設されるため、
同一人が訓練する場合に、同一内容の訓練に遭遇する確
率が極めて少ない。更に、必要に応じて当該建築物に設
置されている防災関連機器管理情報を入力又は出力する
ことができる。
【0080】更に又、実火災が発生した場合には、当該
建築物に設置されている火災受信機からの火災感知信号
を主制御装置に入力し、主制御装置に入力されている当
該建築物に設置されている防災関連設備の最適作動に関
する情報を基に、最適な動作指針を表示装置に表示し、
防災センタ員の防災処置の支援を行うことができる。
【0081】請求項2によれば、請求項1と同様の効果
を奏すると共に、行動基準に則した模擬警報音を鳴動す
ることができ、現実の操作に起因する事象(音響)の把
握が可能となる。
【0082】請求項3によれば、請求項1及び2と同様
の作用効果を奏すると共に、順番・処理時間と火災/煙
の伝搬スピードとの対応等の適切な動作を訓練すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る防災訓練用装置の一実施例に於
ける概念図である。
【図2】図1に於ける主制御装置の構成図である。
【図3】図2の動作テーブルの説明図である。
【図4】図1に於ける模擬操作盤の平面図である。
【図5】請求項1に係る防災訓練用装置の一実施例に於
ける動作説明図である。
【図6】請求項1に係る防災訓練用装置の一実施例に於
ける動作説明図である。
【図7】請求項2に係る防災訓練用装置の一実施例に於
ける概念図である。
【図8】図6に於ける主制御装置の構成図である。
【図9】図6に於ける模擬操作盤の平面図である。
【図10】請求項2に係る防災訓練用装置の一実施例に
於ける動作説明図である。
【図11】請求項3に係る防災訓練用装置の一実施例に
於ける主制御装置の構成図である。
【図12】図11の動作テーブルの説明図である。
【図13】従来の火災報知設備の接続図である。
【符号の説明】 10 模擬操作盤 11 模擬表示部 12 模擬操作部 20 多重伝送装置 30 主制御装置 31 判断部 32 無作為な火災状態を発生させる回路 33 動作テーブル 33A 教育動作テーブル 33B 平面地図情報テーブル 33C 実火災動作テーブル 33D 延焼状況創設テーブル 38 疑似音声装置 39 時間の管理を行う時間管理部 40 表示装置 50 システムデータ入力装置 60 火災受信機 61 実火災判定部 70 音声合成・鳴動装置 90 管理機能起動回路 91 管理機能メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−196300(JP,A) 特開 昭63−65600(JP,A) 特開 昭58−186895(JP,A) 特開 昭62−197892(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 - 25/00 G09B 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示部と操作部を有し、当該建築物に設
    置されている火災報知設備受信機に模した模擬操作盤
    と、 この模擬操作盤と連絡する多重伝送装置と、 判断部と、無作為な火災状況を発生させる回路と、当該
    建築物に設置されている防災関連設備に適合した行動基
    準を格納する教育動作テーブルと、当該建築物の各階の
    平面図及び感知器の感知エリアを格納する平面地図情報
    テーブルと、当該建築物に設置されている防災関連設備
    に適合した行動基準を格納する実火災動作テーブルと、
    実火災判定部と、管理機能起動回路と、管理機能メモリ
    とを有し、前記多重伝送装置と連絡する主制御装置と、 この主制御装置と連絡する表示装置と、 主制御装置を連絡するシステムデータ入力装置とを備
    え、 主制御装置と当該建築物に設置された火災受信機と連絡
    し、 システムデータ入力装置からの訓練機能起動信号入力に
    より無作為な火災状況を発生させる回路を起動し、平面
    地図情報テーブルに格納されている当該建築物の各階の
    平面図及び感知器の感知エリアを無作為に引き出して火
    災発生状況を創設し、無作為に創設された火災状況を表
    示装置と模擬操作盤の表示部に表示し、 創設された火災発生状況に対応する被訓練者のシステム
    データ入力装置からの入力及び模擬操作盤の操作部から
    の操作に基づき、教育動作テーブルに格納されている行
    動基準と対比し乍ら、当該建築物に設置されている防災
    関連設備に適合した行動基準の訓練を行うように構成
    し、 システムデータ入力装置からの管理機能起動指令の入力
    により、管理機能起動回路を起動して管理機能メモリに
    当該建築物に設置されている防災関連設備の保守・管理
    に関する情報を書き込み又は読み出し指令を出力し、表
    示装置に当該管理情報を表示し、 当該建築物に設置されている火災受信機からの信号によ
    り、実火災判定部が実火災と判定した時には、無作為な
    火災状況を発生させる回路と模擬操作盤と教育動作テー
    ブルと平面地図情報テーブルに機能停止指令を出力する
    と共に、実火災動作テーブルを起動して当該建築物に設
    置されている防災関連設備に適合した行動項目順序を表
    示装置に表示し、システムデータ入力装置からの入力に
    従って動作確認できるように構成したことを特徴とする
    防災訓練用装置。
  2. 【請求項2】 表示部と操作部を有し、当該建築物に設
    置されている火災報知設備受信機に模した模擬操作盤
    と、 この模擬操作盤と連絡する多重伝送装置と、 判断部と、無作為な火災状況を発生させる回路と、当該
    建築物に設置されている防災関連設備に適合した行動基
    準を格納する教育動作テーブルと、当該建築物の各階の
    平面図及び感知器の感知エリアを格納する平面地図情報
    テーブルと、当該建築物に設置されている防災関連設備
    に適合した行動基準を格納する実火災動作テーブルと、
    実火災判定部と、疑似音声装置と、管理機能起動回路
    と、管理機能メモリとを有し、前記多重伝送装置と連絡
    する主制御装置と、 この主制御装置と連絡する音声合成・鳴動装置と、 主制御装置と連絡する表示装置と、 主制御装置と連絡するシステムデータ入力装置とを備
    え、 主制御装置を当該建築物に設置されている火災受信機と
    連絡し、 システムデータ入力装置からの訓練機能起動信号の入力
    により無作為な火災状況を発生させる回路を起動し、平
    面地図情報テーブルに格納されている当該建築物の各階
    の平面図及び感知器の感知エリアを無作為に引き出して
    火災発生状況を創設し、無作為に創設された火災状況を
    表示装置と模擬操作盤の表示部に表示すると共に、模擬
    音声装置を起動して音声合成・鳴動装置から当該建築物
    に設置されている警報設備からの警報音に模した警報音
    を鳴動し、 創設された火災発生状況に対応する被訓練者のシステム
    データ入力装置からの入力及び模擬操作盤の操作部から
    の操作に基づき、教育動作テーブルに格納されている行
    動基準と対比し乍ら、当該建築物に設置されている防災
    関連設備に適合した行動基準の訓練を行うように構成
    し、 システムデータ入力装置からの管理機能起動信号の入力
    により、管理機能起動回路を起動して管理機能メモリに
    当該建築物に設置されている防災関連設備の保守・管理
    に関する情報を書き込み又は読み出し指令を出力し、表
    示装置に当該管理情報を表示し、 当該建築物に設置されている火災受信機からの信号によ
    り、実火災判定部が実火災と判定した時には、無作為な
    火災状況を発生させる回路と模擬操作盤と教育動作テー
    ブルと平面地図情報テーブルと疑似音声装置とに機能停
    止指令を出力すると共に、実火災動作テーブルを起動し
    て当該建築物に設置されている防災関連設備に適合した
    行動項目順序を表示装置に表示し、システムデータ入力
    装置からの入力に従って動作確認できるように構成した
    ことを特徴とする防災訓練用装置。
  3. 【請求項3】 表示部と操作部を有し、当該建築物に設
    置されている火災報知設備受信機に模した模擬操作盤
    と、 この模擬操作盤と連絡する多重伝送装置と、 判断部と、無作為な火災状況を発生させる回路と、当該
    建築物に設置されている防災関連設備に適合した行動基
    準を格納する教育動作テーブルと、当該建築物の各階の
    平面図及び感知器の感知エリアを格納する平面地図情報
    テーブルと、当該建築物に設置されている防災関連設備
    に適合した行動基準を格納する実火災動作テーブルと、
    実火災判定部と、疑似音声装置と、時間の管理を行う時
    間管理部と、管理機能起動回路と、管理機能メモリとを
    有し、前記多重伝送装置と連絡する主制御装置と、 この主制御装置と連絡する音声合成・鳴動装置と、 主制御装置と連絡する表示装置と、 主制御装置と連絡するシステムデータ入力装置とを備
    え、 主制御装置を当該建築物に設置されている火災受信機と
    連絡し、 システムデータ入力装置からの訓練機能起動信号の入力
    により無作為な火災状況を発生させる回路を起動し、平
    面地図情報テーブルに格納されている当該建築物の各階
    の平面図及び感知器の感知エリアを無作為に引き出して
    火災発生状況を創設すると共に、時間管理部を起動し、
    無作為に創設された火災状況を表示装置と模擬操作盤の
    表示部に表示すると共に、模擬音声装置を起動して音声
    合成・鳴動装置から当該建築物に設置されている警報装
    置からの警報音に模した警報音を鳴動し、 創設された火災発生状況に対応する被訓練者のシステム
    データ入力装置からの入力及び模擬操作盤の操作部から
    の操作に基づき、教育動作テーブルに格納されている行
    動基準と対比し乍ら、当該建築物に設置されている防災
    関連設備に適合した行動基準の訓練を行うように構成
    し、 システムデータ入力装置からの管理機能起動指令の入力
    により、管理機能起動回路を起動して管理機能メモリに
    当該建築物に設置されている防災関連設備の保守・管理
    に関する情報を書き込み又は読み出し指令を出力し、表
    示装置に当該管理情報を表示し、 当該建築物に設置されている火災受信機からの信号によ
    り、実火災判定部が実火災と判定した時には、無作為な
    火災状況を発生させる回路と模擬操作盤と教育動作テー
    ブルと平面地図情報テーブルと疑似音声装置とに機能停
    止指令を出力すると共に、実火災動作テーブルを起動し
    て当該建築物に設置されている防災関連設備に適合した
    行動項目順序を表示装置に表示し、システムデータ入力
    装置からの入力に従って動作確認できるように構成した
    ことを特徴とする防災訓練用装置。
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