JP3070805U - トラックの安全回路 - Google Patents
トラックの安全回路Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トラックの荷台に付随するウィングやあおり
を開いた状態ではトラックを移動させることができない
ようにして、トラックの安全性を確保することができる
トラックの安全回路を提供する。 【解決手段】 荷台8の開閉状態を検知する安全確認ス
イッチ11と、トラック2が停止状態にあり且つ前記安
全確認スイッチ11が閉状態を検知しない条件で接点を
切り換える安全確認リレー12と、この安全確認リレー
12が切り換えられた状態で動作してエンジン3を停止
操作するアクチュエータ14とを有する。
を開いた状態ではトラックを移動させることができない
ようにして、トラックの安全性を確保することができる
トラックの安全回路を提供する。 【解決手段】 荷台8の開閉状態を検知する安全確認ス
イッチ11と、トラック2が停止状態にあり且つ前記安
全確認スイッチ11が閉状態を検知しない条件で接点を
切り換える安全確認リレー12と、この安全確認リレー
12が切り換えられた状態で動作してエンジン3を停止
操作するアクチュエータ14とを有する。
Description
【0001】
本考案は、荷台を有するトラックの安全回路に関する。
【0002】
従来より、荷台に荷物を積載して輸送可能とするトラックが多岐にわたって用 いられている。また、前記トラックには荷台に搭載した荷物の転落を防止するた めに、荷台の周囲に立設するあおりや、このあおりの上部を覆って、開閉可能と するウィングを有すものがある。このあおりやウィングは荷台の囲い又は覆いを 形成しており、荷物の積み下ろし作業時には、これらの荷台の囲い又は覆いを開 閉する(本明細書では、簡単に「荷台の開閉」と表現する)必要がある。
【0003】 前記トラックから荷物の積み下ろし作業をするときは、通常トラックを所定の 位置に止めてエンジンを停止させた後に、運転手や作業員がウィングやあおりを 開いて、荷物の積み下ろし作業をする。そして、荷物の積み下ろし作業が終了し た後は、ウィングやあおりを閉めてトラックのエンジンを始動させ、次の目的地 に移動していた。
【0004】 前記あおりやウィングの開閉動作は運転手を含めた作業員が行うものであり、 荷物の積み下ろし作業が終了した時点で、あおりやウィングを備えた荷台を確実 に閉めることが安全上必要とされている。もし、作業員が荷台を閉め忘れた場合 には、トラックの移動中に開いたあおりやウィングによって他の車両やその他の 建造物を破損させる可能性があった。これを考慮に入れて、従来より、あおりを 開いた状態ではトラックのエンジンをかけられないようにする安全回路が考案さ れ、これによって幾らかの安全性が確保されている。
【0005】
しかしながら、上述したような従来の安全回路では、トラックのエンジンをか けた状態で、ウィングを開くことができ、その状態でトラックを移動させること ができる。このため、トラックを目的地まで移動した後に、そのエンジンを止め ることなく荷物の積み下ろし作業を行った場合や、エンジンをかけた後にウィン グやあおりを開いた場合にはウィングやあおりを有する荷台が開いているにもか かわらず、そのままトラックを移動させることが可能であった。そして、開いた 状態のウィングやあおりによって他の車両の車体や道路標識やアーケードや架線 、さらには、建物のドアなどの構造物を破損させる恐れがあった。
【0006】 また、ウィングやあおりを開いている荷物の積み下ろし作業中には、トラック のエンジンをかけておく必要がないのにもかかわらず、運転手の怠慢によってエ ンジンがかけられたまま作業が行われることもあり、環境汚染の抑制や省エネの 観点からも望ましくなかった。
【0007】 本考案は、このような実情を考慮に入れてなされたものであって、トラックの 荷台に付随するウィングやあおりを開いた状態ではトラックを移動させることが できないようにして、トラックの安全性を確保することができるトラックの安全 回路を提供することを目的としている。
【0008】
本考案は、上記の目的を達成するための手段を以下のように構成している。 すなわち、第1発明のトラックの安全回路は、荷台の開閉状態を検知する安全 確認スイッチと、トラックが停止状態にあり且つ前記安全確認スイッチが閉状態 を検知しない条件で接点を切り換える安全確認リレーと、この安全確認リレーが 切り換えられた状態で動作してエンジンを停止操作する操作部とを有すること特 徴としている。
【0009】 したがって、前記トラックの安全回路をトラックに取付けることにより、作業 者がトラックから荷物の積み下ろし作業をするときに、所定の位置にトラックを 止めて荷台を開くと、エンジンが自動的に切れるので、荷台を開いたままの状態 で走行することがなくなる。また、トラックが停止状態でない場合には前記安全 確認リレーが動作することがないので走行中にいきなりトラックのエンジンが止 まる心配もなく、トラックの安全性に寄与できる。さらに、トラックを停止した 状態で荷物の積み卸し作業をするときには必ずエンジンが止まるので、省エネや 環境汚染の抑制にも寄与できる。
【0010】 第2発明のトラックの安全回路は、荷台の開閉状態を検知する安全確認スイッ チと、ミッションがニュートラルになっているときに出力される信号およびパー キングブレーキを引いている状態を検知するスイッチを用いてトラックが停止状 態にあることを確認する停止確認回路と、前記停止確認回路がトラックの停止を 確認し且つ前記安全確認スイッチが閉状態を検知しない条件で接点を切り換える 安全確認リレーと、この安全確認リレーが切り換えられた状態で動作してエンジ ンを停止操作する操作部とを有することを特徴としている。
【0011】 したがって、回路構成を可及的に簡素にしながら、トラックの停止状態を確認 することができる。すなわち、作業者がパーキングブレークを引いて、ミッショ ンをニュートラルの状態(オートマチック車の場合はパーキング状態を含む)に したことを検知することによって、極めて容易に、トラックが停止状態であるこ とを判断できる。
【0012】 第3発明のトラックの安全回路は、荷台が開状態であるときに安全確認スイッ チがオンする安全確認スイッチと、ミッションがニュートラルになっているとき に基準電位に対して高い電圧を出力するニュートラル信号源から基準電位までの 間を前記安全確認スイッチおよびパーキングブレーキが引かれているときに基準 電位に接続されるスイッチを介して接続する回路上に接点動作用コイルを配置さ せた安全確認リレーと、この安全確認リレーが切り換えられた状態で安全確認リ レーを介して電力の供給を受けて動作しエンジンを停止操作する操作部とを有す ること特徴としている。
【0013】 上記安全回路はその構成が極めて簡素であり、それだけ安価にて形成できる。 また、既存のトラックのミッションがニュートラルになっていることを既存のニ ュートラル信号源からの信号の引出しによって行え、パーキングブレーキが引か れている状態も既存のスイッチから検出できるので、このトラックの安全回路を 一つのユニットとして既存のトラックに容易に取付けることが可能であるから、 極めて安価にて既存のトラックに対して安全確保を行う拡張機能を取り付けるこ とができる。
【0014】 前記安全確認リレーが切り換えられた状態ではエンジンの始動回路にスタータ 信号を出力させない始動抑制回路を有する場合には、荷台を開放した状態ではエ ンジンを全くかけられないようにでき、これによって安全性をさらに高めること ができる。
【0015】 前記エンジンを停止操作する操作部がディーゼルエンジンのイグニッションポ ンプを停止操作するポンプ操作部である場合には、極めて簡素化された構成によ ってディーゼルエンジンを容易に停止操作することができる。
【0016】 前記安全確認スイッチが荷台のウィングに取り付けられている場合には、荷台 にウィングが取り付けられているときに、安全確認スイッチによってウィングの 閉状態を確認してトラックを始動することができる。また、安全確認スイッチが 荷台のあおりに取り付けられている場合には、安全確認スイッチによってあおり の閉状態を確認してトラックを始動することができる。
【0017】 前記安全確認スイッチを複数個有し、全ての安全確認スイッチが閉状態を検知 している時のみ、荷台が閉状態であることを検知可能に構成する場合には、荷台 に取り付けられたあおりやウィングなどの全てが閉まっていることを確実に確認 できるので安全性を更に向上できる。
【0018】
【考案の実施の形態】 図1,2は本考案のトラックの安全回路1の一例を示す図であって、図3,4 はこのトラックの安全回路1を取付けるトラック2を開示する図である。図1, 2において、1はトラック2の安全回路、3はトラック2のエンジン、4はこの エンジン3のセルモータ、5は図外のイグニッションキーを回したときに生じる スタータ信号Siを受けてセルモータ4に電力を供給するリレー、6はエンジン 3に燃料を供給するインジェクションポンプ、7は図外のパーキングブレーキを かけたときにオン状態になるスイッチである。
【0019】 前記トラックの安全回路1は独立した一つのユニットを形成しており、エンジ ン3のミッションに形成されたニュートラル信号源3aに接続されるミッション 状態確認入力部1aと、前記スイッチ7に接続されてパーキングブレーキが引か れているときに基準電位0V(以下、コモンCという)に接続されるパーキング ブレーキ確認信号入力部1bと、前記イグニッションキーの回動操作によって生 じるスタータ信号Siの入力部1cと、リレー5に対してスタータ信号Soを出 力する出力部1dとを有している。そして、前記ニュートラル信号源3aはエン ジン3のミッションの状態を確認するために、ミッションの状態がニュートラル である場合にのみ例えば+24Vの電源電圧をニュートラル信号Nとして出力す るものである。
【0020】 一方、図3,4に示すようにトラック2は荷台8を有しており、この荷台8の 周囲には荷台8に搭載した荷物の転落を防止するために高さ数十cm程度のあお り9がその下端部を中心に回動可能に取り付けられている。さらに、荷台8の上 方にはあおり9の上部を覆って、その上端部を中心に回動自在であり開閉可能と するウィング10を形成している。
【0021】 前記トラックの安全回路1の詳細な構成を図1,2を用いて、図3,4を参照 しながら説明すると、11は荷台8の開閉状態を検知するための安全確認スイッ チ、12はこの安全確認スイッチ11と直列に接続された安全確認リレー、13 はこの安全確認リレー12に接続された始動抑制回路であるスタータリレー、1 4は安全確認リレー12に接続された操作部(アクチュエータ)である。
【0022】 また、前記安全確認スイッチ11は左右のウィングの開閉状態に合わせて閉状 態のときにオン状態となるリミットスイッチ11aおよび前記あおり9の開閉状 態に合わせて閉状態のときにオン状態となるリミットスイッチ11bをそれぞれ 並列に接続してなるものであって、前記リミットスイッチ11aは、図4の拡大 図に示すように、それぞれ左右のウィング10の回転軸近傍に取り付けられてい る。すなわち、各リミットスイッチ11aをウィング10の上端部に取り付けて いるので、これらの安全確認スイッチ11が荷台8に対する荷物の積み下ろし作 業の邪魔になることがないだけでなく、ウィング10の歪みなどによって安全確 認スイッチ11が誤動作することを防止できる。
【0023】 なお、本例では説明を簡略にするために、ウィング10に設けられたリミット スイッチ11aだけを開示しているが、本考案ではあおり9の開閉状態を確認で きるようにあおり9の開状態においてオンするリミットスイッチ11bも設けて いる。すなわち、安全確認スイッチ11はあおり9およびウィング10の開閉状 態を確認できるようにしている。しかしながら、ウィング11を持たないトラッ ク2にはあおり9だけに安全確認スイッチ11を設けることも可能である。逆に 、ウィング11だけに安全確認スイッチ11を設けることも可能である。
【0024】 また、本考案のように前記安全確認スイッチ11があおり9およびウィング1 0を含む荷台8の開状態においてオン状態となるリミットスイッチである場合に は、全てのリミットスイッチ(安全確認スイッチ11)を並列に接続することに より、いずれか一つのリミットスイッチがオン状態になれば荷台8が開状態であ ると判断することができる。しかしながら、前記安全確認スイッチ11が荷台8 の開状態においてオフ状態となるリミットスイッチである場合には、そのリミッ トスイッチを直列に接続することにより、全てのリミットスイッチが閉状態であ ることを容易に判断することができる。すなわち、安全確認スイッチ11を形成 する各リミットスイッチを直列または並列に接続することにより、全てのリミッ トスイッチが閉状態を検出するときに、荷台の閉状態を極めて容易に検知するこ とができる。
【0025】 そして、本例の場合、前記ニュートラル信号源3aからコモンCまでの間を直 列に接続する接点動作用のコイル12Lと、スイッチ7とによってトラック2の 停止確認回路15を形成している。そして、この停止確認回路15内に前記安全 確認スイッチ11を介在させることによって、トラック2の停止状態において荷 台8の閉状態を検知しない条件が成り立つときに安全確認リレー12を動作させ ることができる。
【0026】 また、前記停止確認回路15を構成する部材のうちニュートラル信号源3aと 、スイッチ7はトラック2に既存の回路であるから、トラック2の安全回路1内 で前記停止確認回路15を構成するのは安全確認リレー12を構成するコイル1 2Lだけであり、安全回路1の回路構成を可及的に簡単にすることができる。
【0027】 なお、本考案はトラック2の停止状態を確認する前記停止確認回路15の構成 を上述したものに限定するものではない。すなわち、タイヤの回転数を検知する センサや加速度センサを用いたり、GPSによる位置測定を用いてトラック2の 停止状態を確認するなど、さまざまな変形が考えられる。
【0028】 次に、前記安全回路1の動作を説明する。 今、作業者がトラック2を運転し目的地に到着したときに、エンジンを切り忘 れて荷物の積み下ろし作業を始めたとする。このとき作業者はトラック2を停止 させるためにエンジン3のミッションをニュートラル(オートマチック車の場合 はパーキングも含む)にして、パーキングブレーキをかけた状態でトラック2を 降車することになる。すなわち、図1に示す入力部1aにはニュートラル信号N として+24Vが印加されており、スイッチ7がオン状態となっている。
【0029】 ここで作業者が左右のウィング10またはあおり9のいずれかを開けたとする と、安全確認スイッチ11がオン状態となる。したがって、入力部1bから安全 確認リレー12のコイル12L、安全確認スイッチ11、スイッチ7を通って電 流が流れ、安全確認リレー12が切り換わってスイッチ12Sが図2に示すよう に接点12aから接点12bに切り換えられる。そして、前記スイッチ12Sが 切り換えられることによりバッテリBから安全確認リレー12を介してアクチュ エータ14に電力が供給されて、アクチュエータ14が動作し、ワイヤWによっ てインジェクションポンプ6を停止させることによりエンジン3に対する燃料の 供給を停止し、エンジン2を自動的に停止させることができる。
【0030】 すなわち、たとえ作業者がエンジン3を動作させた状態で荷物の積み下ろしを 行おうとしても、作業者がウィング10またはあおり9を開けることによって、 前記トラック2の安全回路1が動作してエンジン3を自動的に停止させるので、 環境汚染を助長する不必要なアイドリング動作を止めさせることができる。また 、エンジン3をかけた状態でウィング10を開いて、そのまま走行することがな いので、ウィング10(荷台)の締め忘れによる事故発生を防止でき、安全性を より確実に保つことができる。
【0031】 次いで、荷物の積み下ろしを終えた後で、作業者が次の目的地に向かうために トラック2のエンジン3を始動するときについて考慮する。このとき、前記安全 確認スイッチ11のうちいずれか一つがウィング10またはあおり9の開状態を 検知していると、図2に示すように接点12aが開放されているので、入力部1 cにスタータ信号Siが入力されて、スタータリレー13がオン状態になったと しても、出力部1dにはスタータ信号Soが出力されることはない。
【0032】 一方、作業者が全てのウィング10を閉じた場合には、前記安全確認リレー1 2のスイッチ12Sが図1に示すように接点12aに接続される。したがって、 入力部1cにスタータ信号Siが入力されて、スタータリレー13がオン状態に なると、出力部1dにはリレー12,13を介してバッテリBから+24Vのス タータ信号Soが出力されることにより、セルモータ4が動いてエンジン3が始 動する。
【0033】 つまり、前記トラック2の安全回路1は、使用者が全てのウィング10を閉じ るまでは、エンジン3を始動して、トラック2を動かすことができないようにす ることにより、ウィング10の閉め忘れによる事故の発生を未然に防止でき、そ れだけトラック2の安全性を高めることができる。同様に、あおり9を開くと、 あおり用のリミットスイッチ(図外)がオン状態となり、エンジン3を停止させ る。そして、あおり9を閉めないと、エンジン3が始動しないので、安全性に優 れている。
【0034】 なお、本例のトラックの安全回路1においては、前記スタータリレー13を省 略して、イグニッションキーの回動によるスタータ信号がそのままリレー5に流 れるようにしても、使用者が全てのウィング10を閉じるまでは、図2に示すよ うにインジェクションポンプ6への燃料の供給を停止しているので、エンジン3 が始動することはない。
【0035】 さらに、上述のトラックの安全回路1はトラック2が停止状態にあることを判 断しており、このトラック2が停止状態にあり、且つ前記安全確認スイッチ11 が荷台8の閉状態を検知しない条件でエンジン3を止めさせるように構成してい るので、トラック2が走行中に荷台8が開放されてもエンジン3が突然止まると いう事態が生じることがない。すなわち、走行中のトラック2のエンジン3を止 めるおそれがないので、走行中に不意に失速する不安がない。
【0036】 図5,6は図3,4に示すトラック2に取付け可能である安全回路の別の例を 開示するものである。本例において図1,2と同じ符号を付した部材は同一また は同等の部材であるから、その詳細な説明を省略する。本例に示すトラック2の 安全回路1’において、1eはイグニッションキーをオンの位置まで回動したと きにガソリン車のエンジン2を駆動するための電力を供給する電力供給ラインに 接続して、前記電力Piを入力する入力部、1fは各種エンジン2の制御回路( 図外)に対して前記エンジン2を駆動するための電力Poを出力する出力部であ る。
【0037】 すなわち、前記トラック2の安全回路1’は安全確認リレー12によって、E CU(Electronic Control Unit) やイグナイタなどの各種制御回路に供給する電 力Poをオンオフ制御することができ、これによって、ガソリン車のエンジン3 の動作を強制的に停止させることができるように構成している。したがって、本 例のトラックの安全回路1’では、スイッチ12Sがエンジン3を停止操作する 操作部となり、図1,2に示すようなアクチュエータ14を設ける必要がなくな る。つまり、それだけ、構成を簡素化して製造コストを抑えることができる。
【0038】 また、図1〜4に示した例において説明したように、走行中の状態では前記停 止確認回路15がトラック2の停止状態を検知することがないので、走行中に突 然エンジン2が止まるという事態が発生することもなく、安全性を高めている。 そして、トラック2の停止状態においてはあおり9およびウィング10を含めた 荷台8が閉状態でなければエンジン3を始動することも、アイドリング状態でエ ンジン3をかけておくこともできないので、開いた荷台8によって周囲を破損す るという事態を避けることができる。
【0039】 なお、上述した各例においては、スタータリレー13を安全確認リレー12と 別体に形成した例を開示しているが、本考案はこれに限られるものではなく、安 全確認リレー12のスイッチ12Sを、連動する2つのスイッチにしてもよい。 この場合、一方のスイッチをエンジン3の動作のオンオフ制御を行なう操作部と して用い、他方のスイッチによってスタータ信号のオンオフ制御を行う始動制御 回路とすることができるので、始動抑制回路としての前記スタータリレー13を 省略でき、それだけ回路を簡素にすることができる。
【0040】
以上説明したように本考案によれば、作業者がトラックから荷物の積み下ろし 作業をするときに、所定の位置にトラックを止めて荷台のウィングやあおりを開 いた状態ではエンジンが停止するので、トラックを動かすことができなくなり、 荷台を開いた状態でトラックが動いて車体・構造物を破損させることがなく、安 全性に優れている。
【0041】 また、ウィングを開く事は荷物の積み下ろしの時なので、トラックを移動させ る必要がなく、エンジンをかけている必要がないため、省エネ・排気ガスの排出 量を削減でき環境対策に優れている。
【図1】本発明のトラックの安全回路の構成を示す図で
ある。
ある。
【図2】前記トラックの荷台を開いた状態における安全
回路の状態を示す図である。
回路の状態を示す図である。
【図3】前記トラックの全体構成を示す図である。
【図4】前記トラックの要部を拡大して示す図である。
【図5】別のトラックの安全回路の構成を示す図であ
る。
る。
【図6】前記安全回路のトラックの荷台を開いたときの
安全回路の状態を示す図である。
安全回路の状態を示す図である。
1,1’…トラックの安全回路、2…トラック、3…エ
ンジン、3a…ニュートラル信号源、6…イグニッショ
ンポンプ、7…スイッチ、8…荷台、9…あおり、10
…ウィング、11…安全確認スイッチ、12…安全確認
リレー、12L…接点動作用コイル、13…始動抑制回
路、14…操作部、15…停止確認回路、C…基準電
位、Si,So…スタータ信号。
ンジン、3a…ニュートラル信号源、6…イグニッショ
ンポンプ、7…スイッチ、8…荷台、9…あおり、10
…ウィング、11…安全確認スイッチ、12…安全確認
リレー、12L…接点動作用コイル、13…始動抑制回
路、14…操作部、15…停止確認回路、C…基準電
位、Si,So…スタータ信号。
Claims (8)
- 【請求項1】 荷台の開閉状態を検知する安全確認スイ
ッチと、トラックが停止状態にあり且つ前記安全確認ス
イッチが閉状態を検知しない条件で接点を切り換える安
全確認リレーと、この安全確認リレーが切り換えられた
状態で動作してエンジンを停止操作する操作部とを有す
ること特徴とするトラックの安全回路。 - 【請求項2】 荷台の開閉状態を検知する安全確認スイ
ッチと、ミッションがニュートラルになっているときに
出力される信号およびパーキングブレーキを引いている
状態を検知するスイッチを用いてトラックが停止状態に
あることを確認する停止確認回路と、前記停止確認回路
がトラックの停止を確認し且つ前記安全確認スイッチが
閉状態を検知しない条件で接点を切り換える安全確認リ
レーと、この安全確認リレーが切り換えられた状態で動
作してエンジンを停止操作する操作部とを有すること特
徴とするトラックの安全回路。 - 【請求項3】 荷台が開状態であるときに安全確認スイ
ッチがオンする安全確認スイッチと、ミッションがニュ
ートラルになっているときに基準電位に対して高い電圧
を出力するニュートラル信号源から基準電位までの間を
前記安全確認スイッチおよびパーキングブレーキが引か
れているときに基準電位に接続されるスイッチを介して
接続する回路上に接点動作用コイルを配置させた安全確
認リレーと、この安全確認リレーが切り換えられた状態
で安全確認リレーを介して電力の供給を受けて動作しエ
ンジンを停止操作する操作部とを有すること特徴とする
トラックの安全回路。 - 【請求項4】 前記安全確認リレーが切り換えられた状
態ではエンジンの始動回路にスタータ信号を出力させな
い始動抑制回路を有する請求項1〜3の何れかに記載の
トラックの安全回路。 - 【請求項5】 前記エンジンを停止操作する操作部がデ
ィーゼルエンジンのイグニッションポンプを停止操作す
るポンプ操作部である請求項1〜4の何れかに記載のト
ラックの安全回路。 - 【請求項6】 前記安全確認スイッチが荷台のウィング
に取り付けられている請求項1〜5の何れかに記載のト
ラックの安全回路。 - 【請求項7】 前記安全確認スイッチが荷台のあおりに
取り付けられている請求項1〜5の何れかに記載のトラ
ックの安全回路。 - 【請求項8】 前記安全確認スイッチを複数個有し、全
ての安全確認スイッチが閉状態を検知している時のみ、
荷台が閉状態であることを検知可能に構成する請求項1
〜7の何れかに記載のトラックの安全回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000000519U JP3070805U (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | トラックの安全回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000000519U JP3070805U (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | トラックの安全回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3070805U true JP3070805U (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=43204173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000000519U Expired - Lifetime JP3070805U (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | トラックの安全回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3070805U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021172102A (ja) * | 2020-04-17 | 2021-11-01 | ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG | 車両の安全制御装置 |
-
2000
- 2000-02-07 JP JP2000000519U patent/JP3070805U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021172102A (ja) * | 2020-04-17 | 2021-11-01 | ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG | 車両の安全制御装置 |
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