JP3070497B2 - テレビ会議システム - Google Patents

テレビ会議システム

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JP3070497B2
JP3070497B2 JP8320870A JP32087096A JP3070497B2 JP 3070497 B2 JP3070497 B2 JP 3070497B2 JP 8320870 A JP8320870 A JP 8320870A JP 32087096 A JP32087096 A JP 32087096A JP 3070497 B2 JP3070497 B2 JP 3070497B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ会議システ
ムに関し、特に複数のコンピュータで構成されるテレビ
会議システムの発言予約方式に関する。
【0002】
【従来の技術】地理的に離れた複数の会議室間を通信回
線で接続し、人物その他の画像情報や音声情報を相互の
会議室に伝送することにより遠隔地での会議を行うよう
にしたテレビ会議システムにおいて、次の発言の予約を
受け付けるようにしたシステムとして、例えば特開平5
−137138号公報には、議長端末として指定された
端末に、会議進行のための各種ファンクションキーが備
えられた議長用画面を設定する議長用画面設定手段と、
議長以外の参加者端末として指定された端末には、会議
参加用の各種ファンクションキーが備えられた参加者用
画面を設定する参加者用画面設定手段と、を備え、テレ
ビ会議開催にあたって議長を決定し、議長のみに対し発
言要求があり、議長のみが次の発言者を決定するように
したシステムが提案されている。
【0003】また、テレビ会議において発言者の特定を
容易とするシステムとしては、例えば特開平4−355
91号公報には、会議制御信号に、発言許可が与えられ
た会議参加者を座席位置により特定する発言許可信号を
含み、発言許可信号により特定された座席に着席する人
物の画像にマーキングを行い、発言許可信号により特定
された座席のマイクロホンに接続された増幅器の利得を
自動的に大きく制御するようにした多地点で画像端末に
よりテレ会議を行う装置が提案されている。この従来の
テレビ会議装置においては、音声レベルの比は、発言者
とその他の会議参加者の2つのみに比をつけ、発言者の
発言内容を聞き易くしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のシステムは下記記載の問題点を有している。
【0005】第1の問題点は、上記特開平5−1371
38号公報に提案される従来のテレビ会議システムにお
いては、発言要求を議長のみが知ることができる、よう
な構成とされているため、複数の発言要求があった場
合、会議参加者の多数の意見とは反した発言要求者に発
言権が与えられる場合がある、ということである。ま
た、発言要求者を会議参加者に明らかにしないと、会議
参加者は会議の流れを把握しづらい、という問題も有し
ている。
【0006】また第2の問題点は、従来のテレビ会議シ
ステムにおいては、議長を選出しなければならないた
め、議長は会議中、たえず会議に参加していなければな
らない、ということである。そして、会議開催中、常
に、次の発言予約者の有無を確認し、次の発言者を決定
しなければならない。
【0007】第3の問題点は、上記特開平4−3559
1号公報に提案されるテレビ会議装置において、音声レ
ベルの比を発言者とその他の会議参加者の2つのみに設
定しているため、発言者以外の声が聞きづらくなる、と
いうことである。このため、発言者はたえず発言してい
て、発言権を譲らなくなりがちになる可能性が大となる
ことも考えられる。
【0008】第4の問題点は、上記特開平4−3559
1号公報に提案されるテレビ会議装置においては、例え
ば議論中の短いやりとりの時のように、頻繁に発言権が
移動する場合には、これに伴ってマーキングが移動する
ため、画面が見づらくなる、ということである。
【0009】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、次に発言したい
人が発言予約を行う際に議長の選出を不要とし、発言要
求を議長のみが知ることができる、という問題点を解消
すると共に、音声レベルの比を発言者とその他の会議参
加者の2つのみに設定することを防ぎ、テレビ会議の利
便性、操作性を向上するテレビ会議システムを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のテレビ会議システムは、次に発言したい者
が発言予約を行った際に前記発言予約者の音声レベル
を、発言者の音声レベルよりも小とし、且つその他の参
加者の音声レベルよりも大に設定する、ことを特徴とす
る。
【0011】また、本発明のテレビ会議システムにおい
ては、テレビ会議の参加者の画像がディスプレイ画面上
に表示され、発言者には、これを識別するためのマーキ
ングが該発言者の画像表示領域に付加して表示されると
共に、該発言者の音声レベルがボリュームアップされ、
前記発言者の次に発言したい参加者が発言予約を行った
際に、前記発言予約者の画像表示領域に予約マーキング
が施され、該予約マーキングは会議参加者全員に対して
ディスプレイ画面上にて通知されると共に、前記発言予
約者の音声レベルをあげて、前記発言者の音声レベルよ
であって、その他の参加者の音声レベルよりも大
に設定し、前記発言予約者が複数存在した場合には、次
の発言者を前記会議参加者の投票により決定する、こと
を特徴とする。本発明において、前記発言予約者が複数
存在した場合には、会議参加者は画面上で次の発言者の
画像表示領域内をポイントして投票し、投票スコアに基
づき、次の発言者を決定する
【0012】本発明の概要を以下に説明する。本発明に
おいては、発言予約者が一人の場合、発言者の発言が終
了した時点で、この発言予約者に発言権が移る。また、
発言予約者が複数の場合には、会議参加者の投票により
次の発言者を決定し、投票結果に基づき、予約者の中か
ら発言者が決定され、決定された発言者に発言権が移
る。
【0013】本発明においては、発言予約者を全ての会
議参加者が知ることができるため、会議の流れを把握で
きると共に、多数決で次の発言者を決めることができ
る。
【0014】また、音声レベルの比を発言者とその他の
会議参加者の2つに加えて、発言予約者の音声レベルの
設定が可能であることも他の特徴である。具体的には、
音声の比を、[発言者]>[発言予約者]>[その他の
参加者]、に設定する手段を備えている。
【0015】上記のように構成された本発明は下記記載
の作用効果を奏する。すなわち、本発明においては、発
言予約者を会議参加者全員に明らかにしているため、会
議参加者の多数決により、多数の意に即した、次の発言
者を決定することができる。
【0016】また、本発明において、複数の発言予約者
がいる場合には、会議参加者の投票で次の発言者を決定
しているため、議長の選出を必要としない。
【0017】そして、本発明においては、音声レベルの
大小を、[発言者]>[発言予約者]>[その他の参加
者]、のように設定しており、このため、議論中の短い
やりとりの時に、頻繁に発言権を移動する必要がない。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に図面を参照して説明する。図1、及び図2は、本発明
の実施の形態に係るテレビ会議システムにおける発言予
約の処理動作を示すフローチャートである。
【0019】まず、会議参加者の中で始めに発言した人
にマーキングする(ステップ101)。
【0020】そして、発言者のボリュームを、[発言
者]>[その他の参加者]の範囲であげる(ステップ1
02)。
【0021】発言者が発言中(ステップ103のYe
s)に、発言予約があった場合(ステップ104のYe
s)、発言予約者にマーキングを行い(ステップ10
5)、次に、[発言者]>[発言予約者]>[その他の
参加者]の範囲でボリュウームをあげる(ステップ10
6)。
【0022】ステップ103において、発言者が発言を
終了した時に(ステップ103のNo)、発言の予約者
がある場合において(ステップ107のNo)、予約者
が一人の場合(ステップ108のNo)、画面と音声の
設定はクリアされ(ステップ110)、その予約者に発
言権が移される(ステップ101に戻る)。
【0023】また、ステップ108の判定処理におい
て、予約者が複数いる場合には(ステップ108のYe
s)、会議参加者による投票を行い(ステップ10
9)、その後、画面と音声の設定はクリアされ(ステッ
プ110)、多得票者に発言権が移される(ステップ1
01に戻る)。
【0024】一方、ステップ107において、発言者の
発言終了後に予約者がいない場合、会議終了か否かを判
定し(図2のステップ111)、会議を終了しない場合
(図2のステップ111のNo)、画面と音声の設定は
クリアされ(図2のステップ112)、予約者が現れる
まで発言予約の入力待ちの状態となる(図2のステップ
113)。そして、ステップ113の待ち状態におい
て、発言の予約者が現れた時点で、図1のステップ10
1に移行し、その予約者に発言権が移される該発言者が
マーキングされステップ102以降の処理が行われる。
【0025】
【実施例】次に上記した本発明の実施の形態について更
に詳細に説明すべく、本発明の実施例を以下に説明す
る。
【0026】図3は、本発明の一実施例における会議参
加者各々のディスプレイ表示の内容の一例を示す図であ
る。図3を参照すると、発言者(B)201には、その
画像データの枠を例えば赤の枠線で囲むなどのマーキン
グ202が施される。また発言者201の音声の比は、
[発言者]>[その他の参加者]で設定される。
【0027】発言者(B)以外の会議参加者が次の発言
予約を行いたい場合には、ディスプレイ画面において、
自分の顔(姿)が表示されている枠内を、マウス等のポ
インティングデバイスでポイントする。すると、図4に
示すように、発言予約マーキング204(例えば黄色の
枠線で囲むなど)が施される。
【0028】この発言予約マーキング204は、会議参
加者のディスプレイに表示される。そして、音声の比
は、[発言者]>[発言予約者]>[その他の参加者]
で設定される(図4参照)。
【0029】発言予約者(A)が一人である場合(図4
参照)、現在の発言者の発言が終了した時点で、発言予
約マーキング204、及び音声の比は一旦クリアされ、
図3の状態に戻る。
【0030】そして、発言予約者(A)に発言権が移動
し、発言者のマーキング202′が発言者(A)に移動
する(図5参照)。
【0031】一方、図6に示すように、発言予約者が複
数の場合(図6では、A、Dが発言予約者)、発言者
(B)の発言が終了した時点で、発言予約者203′、
203″以外の参加者が、意見を聞きたい発言予約者を
選択し、その発言予約者の顔が表示されている枠内をポ
インティングデバイスでポイントし、投票する(図7参
照)。
【0032】図7に示すように、投票結果であるポイン
ト状況(得票数)は投票ポイント205として会議参加
者全員のディスプレイ画面上に表示される。図7では、
発言予約者のDが3ポイント、Aが1ポイントとされ
る。なお、図面作成の都合で図ではA〜Dの4名のみが
テレビ会議参加者として表示されている。
【0033】投票の結果、得票数の多い方のDに発言権
が移る(図8参照)。また、得票数が同数の場合、先に
一票を投じられた方に発言権が移るものとする。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下記記載の効果を奏する。
【0035】本発明の第1の効果は、発言予約者を会議
参加者全員に明らかにしており、これにより、多数の意
に即した発言者を決定できる、ということである。
【0036】その理由は、本発明においては、会議参加
者全員に発言予約者を明らかにすることで、「どの発言
予約者に次の発言をさせるのか」という投票を行うこと
ができる、ように構成したことによる。
【0037】本発明の第2の効果は、発言者を決定する
ために議長を選出することを不要としている、というこ
とである。
【0038】その理由は、本発明においては、複数の発
言予約者がいた場合、次の発言者を会議参加者の投票で
決定するように構成したことにより、発言者決定のため
の議長が不要とされているためである。
【0039】本発明の第3の効果は、音声レベルの大小
を、[発言者]>[発言予約者]>[その他の参加
者]、に設定するように構成したことにより、発言者マ
ーキングの移動による画面のちらつき等の画面が見にく
くなることを防ぐことができる、ということである。
【0040】その理由は、本発明においては、発言予約
者の音声レベルを上記のように設定することで、発言者
と発言予約者間で、ある程度の会話を交わすことがで
き、議論中の短いやりとりの時に、その度毎に頻繁に発
言権を移動する必要がなくなる、ためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビ会議システムの実施の形態にお
ける発言予約の動作を示すフローチャート(その1)で
ある。
【図2】本発明のテレビ会議システムの実施の形態にお
ける発言予約の動作を示すフローチャート(その2)で
ある。
【図3】本発明の一実施例を説明するためのディスプレ
イ画面の内容を示す図であり、発言者にマーキング(赤
の枠線で囲むなど)が施されている状態を示す図であ
る。
【図4】本発明の一実施例を説明するためのディスプレ
イ画面の内容を示す図であり、発言予約者にマーキング
(黄色の枠線で囲むなど)が施されている状態を示す図
である。
【図5】本発明の一実施例を説明するためのディスプレ
イ画面の内容を示す図であり、発言者のマーキング(赤
の枠線で囲むなど)が移動した状態を示す図である。
【図6】本発明の一実施例を説明するためのディスプレ
イ画面の内容を示す図であり、複数の発言予約者にマー
キング(黄色の枠線で囲むなど)が施される状態を示す
図である。
【図7】本発明の一実施例を説明するためのディスプレ
イ画面の内容を示す図であり、発言予約者の投票時に投
票ポイントが表示された状態を示す図である。
【図8】本発明の一実施例を説明するためのディスプレ
イ画面の内容を示す図であり、多得票者に発言権が移動
した状態を示す図である。
【符号の説明】
201 発言者 202 マーキング 203 発言予約者 204 発言予約マーキング 205 投票ポイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/15 H04M 3/56 H04L 11/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビ会議システムにおいて、次に発言し
    たい者が発言予約を行った際に、前記発言予約者の音声
    レベルを、発言者の音声レベルよりも小とし、且つその
    他の参加者の音声レベルよりも大に設定する、ことを特
    徴とするテレビ会議システム。
  2. 【請求項2】テレビ会議の参加者の画像がディスプレイ
    画面上に表示され、 発言者には、これを識別するためのマーキングが該発言
    者の画像表示領域に付加して表示されると共に、該発言
    者の音声レベルがボリュームアップされ、 前記発言者の次に発言したい参加者が発言予約を行った
    際に、前記発言予約者の画像表示領域に予約マーキング
    が施され、該予約マーキングは会議参加者全員に対して
    ディスプレイ画面上にて通知されると共に、前記発言予
    約者の音声レベルをあげて、前記発言者の音声レベルよ
    りは小であって、その他の参加者の音声レベルよりも大
    に設定し、 前記発言予約者が複数存在した場合には、次の発言者を
    前記会議参加者の投票により決定する、ことを特徴とす
    るテレビ会議システム。
  3. 【請求項3】前記発言予約者が複数存在した場合には、
    会議参加者は画面上で次の発言者の画像表示領域内をポ
    イントして投票し、投票スコアに基づき、次の発言者を
    決定する、ことを特徴とする請求項記載のテレビ会議
    システム。
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