JP3070261B2 - 内燃機関用回転検出信号発生回路 - Google Patents

内燃機関用回転検出信号発生回路

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JP3070261B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の回転情報
(回転速度または回転角度に関する情報)を含む回転検
出信号を発生する内燃機関用回転検出信号発生回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関においては、燃料噴射装置や点
火装置等を制御するために、機関の回転速度や回転角度
に関する情報を含む回転検出信号を必要とする。例えば
コンピュータを用いて点火時期を制御する内燃機関用点
火装置では、一定の回転角度位置で発生する回転検出信
号を基準にして、該回転検出信号の発生位置からクロッ
クパルスを計数することにより点火信号を発生させる回
転角度位置を検出するようにしている。また一定の回転
角度位置で発生する信号を基にして点火を行わせる気筒
の判別を行わせている。
【0003】更に燃料噴射装置を備えた内燃機関では、
回転検出信号により燃料の噴射時期を定めるようにして
いる。また自動車用の内燃機関では、回転検出信号の周
波数から機関の回転速度を検出して、回転速度に応じて
燃料の混合比を制御したり、回転速度に応じて点火時期
を制御したりしている。
【0004】従来は、図6に示すように、内燃機関と同
期回転する信号発電機に設けられたピックアップコイル
1の出力からダイオード2により正の半波のみを取り出
して、該正の半波の信号電圧Vs1を抵抗3を通して回転
検出信号として電子回路4に入力するようにしていた。
尚図6において、ダイオード5及び6は電子回路4を保
護するために設けられている。
【0005】信号発電機は例えば図7に示すように、内
燃機関7の出力軸に取り付けられたロータ8と、該ロー
タの外周に対向させられた信号発電子9とからなり、信
号発電子9内にピックアップコイル1が設けられてい
る。図示のロータ8は内燃機関始動用のリングギアを利
用したもので、該リングギアの外周の歯がリラクタとし
て作用するようになっている。信号発電子9は、ピック
アップコイルを巻回した鉄心と該鉄心に磁束を流す永久
磁石とを備えた公知のもので、ピックアップコイル1を
巻回した鉄心の先端部がリラクタに対向する毎に磁束変
化が生じて、ピックアップコイル1にパルス状の信号電
圧が発生する。
【0006】図7に示した信号発電機では、一定の角度
間隔で発生するパルス状の信号出力が連続的に得られる
が、ロータ8に設けるリラクタの形状を適宜に設定する
ことにより、機関の特定の回転角度位置(例えば点火位
置)でのみパルス状の信号を得る場合もある。
【0007】一般に電子回路4は、入力信号(回転検出
信号)Vs1の大きさが所定の閾値レベル以上になったと
きに入力電圧が与えられたことを認識し、入力信号の大
きさが所定の閾値レベル以下になったときに入力信号が
消滅したことを認識して所定の動作を行う。
【0008】例えば電子回路4がシュミットトリガ回路
を構成するICであるとすると、該電子回路4の出力
は、入力信号Vn が第1の閾値レベルVih以上になった
ときに高レベルになり、入力信号が第1の閾値レベルよ
りも低い第2の閾値レベルVil以下になったときに低レ
ベルになる。この場合電子回路が安定に動作する入力信
号の範囲は図8に斜線を施して示したように、Vn ≧V
ihまたはVn ≦Vilの範囲であり、Vil<Vn <Vihの
範囲は電子回路の出力のレベルが定まらない不安定領域
となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】回転検出信号に基づい
て内燃機関を制御する装置に用いられている電子回路は
殆どの場合IC化されているが、ICの入力の閾値レベ
ルは相当に高く、機関の回転数が低く、ピックアップコ
イルの出力レベルが低いときには、電子回路が回転検出
信号が入力されたことを認識できない場合があるため、
機関の低速時に所定の制御動作を行わせることができな
くなるという問題があった。例えば、CMOSICを1
5[V]の電源電圧で用いる場合、その入力の閾値レベ
ルは8[V]以上にもなる。この場合図6に示した回路
により電子回路3に回転検出信号を入力するようにする
と、ピックアップコイル1の出力のピーク値が8[V]
以上にならないと電子回路3が動作しないことになる
が、機関の低速時にピックアップコイルから8[V]以
上もの出力電圧を取り出すことは困難であるため、機関
の低速時に制御動作を行なわせることが非常に難しくな
る。
【0010】そのため、機関の始動回転数が高くなった
り、アイドリング時の機関の動作が不安定になったりす
るという問題が生じる。
【0011】本発明の目的は、機関の低速時にも電子回
路が確実に認識できる回転検出信号を得ることができる
ようにした内燃機関用回転検出信号発生回路を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、電源により一
方の極性に充電されるコンデンサと、コンデンサと点火
コイルの1次コイルとの間に設けられて導通した際にコ
ンデンサの電荷を点火コイルの1次コイルに放電させる
放電用スイッチと、内燃機関の点火時期に放電用スイッ
チの制御端子にトリガ信号を供給するトリガ回路とを備
えたコンデンサ放電式点火装置により点火される内燃機
関の回転に関する情報を含む回転検出信号を発生する内
燃機関用回転検出信号発生回路である。
【0013】本発明においては、放電用スイッチが導通
したときに該放電用スイッチの制御端子または該放電用
スイッチのコンデンサと反対側の端子に現れる電圧を検
出する電圧検出回路を設け、該電圧検出回路の検出出力
を回転検出信号とするようにした。
【0014】
【作用】コンデンサ放電式点火装置のコンデンサは機関
の低速時にも十分に高い電圧まで充電される。放電用ス
イッチの制御端子または該放電用スイッチのコンデンサ
と反対側の端子の電位は、該放電用スイッチが導通した
瞬間に一旦コンデンサの充電電圧に相応した高い電圧ま
で上昇した後に、コンデンサの放電に伴って低下してい
く。従って放電用スイッチの制御端子または該放電用ス
イッチのコンデンサと反対側の端子の電圧を検出して回
転検出信号を得るようにすると、機関の低速時にも十分
な大きさの回転検出信号を得ることができ、機関の低速
時にも電子回路に回転検出信号の発生を確実に認識させ
て、所定の制御動作を行わせることができる。そのた
め、機関の始動性が損なわれたり、低速時の動作が不安
定になったりするのを防ぐことができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例を示したもので、同図
において10は一端が接地された点火エネルギー蓄積用
コンデンサ、11は1次コイル及び2次コイルの一端が
接地された点火コイル、12はコンデンサ10の他端に
アノードが接続され、カソードが点火コイルの1次コイ
ルの非接地側端子に接続されたサイリスタで、このサイ
リスタ12により、コンデンサ10の電荷を点火コイル
の1次コイルに放電させる放電用スイッチが構成されて
いる。
【0016】また13は内燃機関に取り付けられた磁石
発電機内に設けられて機関の回転に同期して交流電圧を
出力するエキサイタコイルで、このエキサイタコイル1
3の出力はダイオード14を通してコンデンサ10に印
加されている。エキサイタコイル13が正の半サイクル
の出力電圧を発生したときにコンデンサ10が図示の極
性に充電される。
【0017】15は機関に取り付けられた信号発電機内
に設けられたピックアップコイルで、このピックアップ
コイル15の出力電圧はダイオード16と抵抗17とを
通してサイリスタ12のゲートと接地間に印加されてい
る。この例では、ピックアップコイル15、ダイオード
16及び抵抗17により、サイリスタ12のゲート(放
電用スイッチの制御端子)にトリガ信号を供給するトリ
ガ回路が構成されている。点火コイルの1次コイルの両
端にはアノードを接地側に向けたリカバリダイオード1
8が接続され、点火コイル11の2次コイルの両端には
図示しない機関の気筒に設けられた点火プラグ19が接
続されている。
【0018】上記コンデンサ10、点火コイル11、サ
イリスタ(放電用スイッチ)12、エキサイタコイル1
3、ダイオード14、ピックアップコイル15、ダイオ
ード16、抵抗17、ダイオード18及び点火プラグ1
9によりコンデンサ放電式の内燃機関用点火装置20が
構成されている。
【0019】上記の点火装置において、ピックアップコ
イル15は、例えば機関が1回転する間に正極性のパル
ス信号Vs1と負極性のパルス信号Vs2とを1回ずつ発生
し、正極性のパルス信号Vs1が所定の閾値レベルに達す
る位置が機関の点火時期に一致している。ピックアップ
コイルが正極性のパルス信号Vs1を発生すると、該信号
がダイオード16と抵抗17とを通してサイリスタ12
のゲート(制御端子)に与えられるため、コンデンサ1
0の両端の電圧がアノードカソード間に順方向に印加さ
れているサイリスタ12が導通する。サイリスタ12が
導通するとコンデンサ10の電荷がサイリスタ12と点
火コイル11の1次コイルとを通して放電し、図に破線
で示したように放電電流Id が流れる。これにより点火
コイルの鉄心中で大きな磁束変化が生じるため、該点火
コイルの2次コイルに高電圧が誘起する。この高電圧は
点火プラグ19に印加されるため、該点火プラグに火花
が生じ、機関が点火される。
【0020】上記の点火装置では、サイリスタ12が導
通した瞬間にそのゲートの電位が一旦コンデンサ10の
充電電圧にほぼ等しい電圧まで上昇した後、コンデンサ
10の放電の進行に伴って接地電位まで低下する。本発
明においては、このサイリスタ12のゲートに現れる電
圧を検出して回転検出信号を得る。そのため本実施例で
は、サイリスタ12のゲートと接地間に抵抗21と22
の直列回路からなる分圧回路が接続され、抵抗22の両
端にアノードを接地側に向けたツェナーダイオード23
が接続されている。本実施例では、抵抗21,22とツ
ェナーダイオード23とにより電圧検出回路24が構成
され、この電圧検出回路の検出出力が回転検出信号とし
て電子回路25に入力されている。
【0021】この例では、電子回路25が単安定マルチ
バイブレータを構成するICからなり、電子回路25に
所定の閾値レベルVih以上の信号電圧が入力されたとき
に該電子回路が一定の時間幅のパルス信号Vp を発生す
るようになっている。電子回路25の出力端子はエミッ
タを接地したトランジスタ26のベースに接続され、該
トランジスタ26のコレクタは燃料噴射装置(インジェ
クタ)の励磁コイル27を通して図示しない直流電源の
正極端子に接続されている。トランジスタ26は電子回
路25がパルス信号を発生している間導通して燃料噴射
装置の励磁コイル27に電流を流す。燃料噴射装置は励
磁コイル27に電流が流れている間そのバルブを開いて
機関の吸気マニホルド内に一定量の燃料を噴射する。
【0022】上記の実施例において、内燃機関を始動さ
せるために例えばロープ式の始動装置を操作すると、ロ
ープの引っ張り力の増大に伴って機関の回転速度Nが上
昇していく。この過程で磁石発電機内のエキサイタコイ
ル13が電圧を誘起し、機関の点火時期にピックアップ
コイル15が信号を発生するため、コンデンサ放電式点
火装置20が点火動作を行う。
【0023】図5(A)は機関をロープスタートさせた
場合の回転速度Nの変化を示し、図5(B)はこの場合
にピックアップコイル15に誘起する正の半波の信号電
圧Vs1を示している。信号電圧Vs1の波高値は回転数の
上昇に伴って上昇していく。図5(E)は点火コイル1
1の2次コイルに得られる高電圧Vh を概略的に示した
もので、信号電圧Vs1が発生する毎に高電圧Vh が発生
して点火動作が行われる。
【0024】今図1の実施例において、従来の装置と同
様に、ピックアップコイル15が出力する信号電圧Vs1
を直接回転検出信号として電子回路25に入力したとす
ると、信号電圧Vs1が閾値レベルVihよりも低い間は電
子回路25がパルス信号を発生しないため、信号電圧V
s1が発生してもトランジスタ26は導通しない。従っ
て、機関の回転速度が低く、信号電圧Vs1が閾値レベル
Vihよりも低い間は燃料噴射装置が動作せず、機関に燃
料が供給されないため、点火動作が行われても機関は着
火されない。この時、機関の回転速度は図5(A)に破
線で示したようにロープの引っ張り力の増大に伴って上
昇していくだけである。
【0025】機関の回転速度が規定回転速度No 以上に
なって、時刻t1 で発生した信号電圧Vs1が閾値レベル
Vihを超えると、図5(C)に示したように電子回路2
5がパルス信号Vp を発生するため、トランジスタ26
が導通して、燃料噴射装置の励磁コイル27が励磁され
るため、機関に燃料が供給される。このようにして機関
に燃料が供給されるようになると、信号電圧Vs1が発生
して点火装置が高電圧Vh を発生する毎に機関が着火さ
れ、機関が着火される毎にその回転速度が上昇する。
【0026】機関の始動直後に負荷が重くなり、回転速
度Nが規定値No 以下に低下して、時刻t2 で信号電圧
Vs1が閾値レベルVihよりも低くなったとすると、電子
回路25がパルス信号を発生しなくなるため、燃料噴射
装置が動作しなくなり、機関への燃料の供給が停止され
る。このとき図5(A)に破線で示したように、機関の
回転速度が低下していき、機関は停止してしまう。
【0027】このように、ピックアップコイルの出力そ
のものを回転検出信号として電子回路に与えていた従来
の装置では、機関の回転速度が相当に高くならないと電
子回路が動作を開始しないため、この電子回路により例
えば燃料噴射装置を制御する場合に、機関の低速時に機
関に燃料を供給することができなくなるため、機関の始
動性が悪くなる。また機関の始動後、アイドリング状態
で負荷が重くなったとき等に機関が停止するおそれがあ
る。
【0028】これに対し、図1に示した装置では、信号
電圧Vs1が発生してサイリスタ12が導通した瞬間に、
サイリスタ12のゲートの電位がほぼコンデンサ10の
充電電圧まで上昇し、この電圧が電圧検出回路24によ
り検出されて、その検出出力が電子回路25に回転検出
信号として与えられる。エキサイタコイル13の出力電
圧は機関の低速時にも十分に大きく、コンデンサ10
は、機関の低速時にも十分高い電圧まで充電される。従
って、機関の低速時にも閾値レベルVih以上の回転検出
信号を電子回路25に与えることができ、図5(D)に
示したように機関の始動操作を開始した直後からパルス
信号Vp を発生させて燃料噴射装置を動作させることが
できる。そのため、始動操作の開始直後から機関が着火
され、機関の回転速度は、図5(A)に実線で示したよ
うに、着火が行われる毎に上昇していく。この様に、図
1に示した回路により回転検出信号を発生させれば、始
動操作開始直後から機関に燃料を供給できるため、機関
の始動性を良好にすることができる。
【0029】またアイドリング状態で負荷が重くなって
回転速度Nが規定回転速度No 以下に低下した場合で
も、燃料噴射装置を動作させることができるため、機関
の回転を維持させることができる。
【0030】上記の説明では、電子回路25が単安定マ
ルチバイブレータであるとし、閾値レベルVih以上の回
転検出信号が入力される毎に該電子回路がパルス信号を
発生するとしたが、本発明において、電子回路25は何
でも良い。例えば、回転検出信号から回転角度情報や回
転速度情報を得て、点火時期や燃料の噴射時期を制御す
る場合には、電子回路25として、CPUを構成するI
Cが用いられる。
【0031】上記の実施例では、電圧検出回路24によ
りサイリスタ12のゲートの電圧を検出して回転検出信
号を得るようにしているが、図2に示したように、電圧
検出回路24によりサイリスタ12のカソードの電圧を
検出するようにしても良い。サイリスタ12のカソード
の電圧は、該サイリスタが導通した瞬間にほぼコンデン
サ10の充電電圧まで上昇する。
【0032】上記の各実施例では、コンデンサ10の一
端が接地される形式のコンデンサ放電式点火装置が用い
られているが、本発明で用いるコンデンサ放電式点火装
置の構成は任意である。例えば図3に示すようにコンデ
ンサ10を点火コイル11の1次コイルの非接地側端子
とサイリスタ12のアノードとの間に接続するようにし
たコンデンサ放電式点火装置を用いても良い。
【0033】また図3に示したように、サイリスタ12
のカソードに直列に1個または複数個のダイオード30
を接続して、サイリスタ12のゲートカソード間電圧に
ダイオード30の順方向電圧降下を加えることにより、
サイリスタ12の導通時に該サイリスタ12のゲートに
現れる電圧を高くするようにすることもできる。このよ
うに、サイリスタ12のカソードに直列に1個または複
数個のダイオード30を接続すると、ダイオード30の
電流対電圧特性の非線形性により、サイリスタ12の見
掛けのトリガレベルが上昇し、サイリスタ12のゲート
に印加された電圧がある程度高くならないとトリガレベ
ル以上のゲート電流が流れない状態になる。このような
状態が生じると、サイリスタ12のトリガが遅れ、点火
時期が遅れるおそれがある。これを避けるためには、図
3に破線で示したように、ダイオード30の両端に抵抗
値が十分に小さい抵抗31を接続して、該抵抗31を通
してサイリスタ12のゲート電流を流してやるようにす
ればよい。
【0034】図3の実施例においても、電圧検出回路2
4によりサイリスタ12のカソードの電位を検出するよ
うにしても良い。
【0035】上記の各実施例では、放電用スイッチとし
てサイリスタ12を用いたが、この放電用スイッチは制
御端子に与える信号によりオンオフ制御が可能なスイッ
チであれば良い。例えば図4に示したように、トランジ
スタ12´により放電用スイッチを構成して、トランジ
スタ12´のベース(制御端子)の電位を電圧検出回路
24により検出するようにしてもよい。またこの場合、
トランジスタ12´のエミッタ(放電用スイッチのコン
デンサと反対側の端子)の電位を電圧検出回路24によ
り検出するようにしてもよい。
【0036】上記の実施例では、ピックアップコイル1
5を備えた信号発電機を用いたが、他の形式の信号発電
機、例えばホールIC等の磁気検出素子を用いて回転子
の界磁を検出することにより信号電圧を得るようにした
信号発電機を用いることもできる。
【0037】また信号発電機を用いずに、エキサイタコ
イル13の負の半サイクルの出力を点火時期を定めるた
めの信号として用いて放電用スイッチにトリガ信号を与
えるトリガ回路が用いられる場合にも本発明を適用する
ことができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、放電用
スイッチが導通した瞬間に該スイッチの制御端子または
コンデンサと反対側の端子に現れる高い電圧を検出して
回転検出信号を得るようにしたので、機関の低速時にも
十分な大きさの回転検出信号を得ることができ、機関の
低速時にも電子回路に回転検出信号の発生を確実に認識
させて、所定の制御動作を行わせることができる。従っ
て、機関の始動性が損なわれたり、低速時の動作が不安
定になったりするのを防ぐことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の更に他の実施例を示す回路図である。
【図5】(A)ないし(E)は図1の実施例の動作を説
明するため波形図である。
【図6】従来の回転検出信号発生回路を示す回路図であ
る。
【図7】内燃機関に取り付ける信号発電機の構成例を示
した構成図である。
【図8】電子回路の入力信号のレベルと電子回路の動作
との関係を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 コンデンサ 11 点火コイル 12 サイリスタ(放電用スイッチ) 13 エキサイタコイル 15 ピックアップコイル 20 コンデンサ放電式点火装置 21 抵抗 22 抵抗 23 ツェナーダイオード 24 電圧検出回路 25 電子回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 45/00 395 F02P 3/08 F02P 7/077

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源により一方の極性に充電されるコン
    デンサと、前記コンデンサと点火コイルの1次コイルと
    の間に設けられて導通した際に前記コンデンサの電荷を
    点火コイルの1次コイルに放電させる放電用スイッチ
    と、内燃機関の点火時期に前記放電用スイッチの制御端
    子にトリガ信号を供給するトリガ回路とを備えたコンデ
    ンサ放電式点火装置により点火される内燃機関の回転に
    関する情報を含む回転検出信号を発生する内燃機関用回
    転検出信号発生回路であって、 前記放電用スイッチが導通したときに該放電用スイッチ
    の制御端子または該放電用スイッチの前記コンデンサと
    反対側の端子に現れる電圧を検出する電圧検出回路を具
    備し、前記電圧検出回路の検出出力を前記回転検出信号
    としたことを特徴とする内燃機関用回転検出信号発生回
    路。
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