JP3008746B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JP3008746B2
JP3008746B2 JP5242418A JP24241893A JP3008746B2 JP 3008746 B2 JP3008746 B2 JP 3008746B2 JP 5242418 A JP5242418 A JP 5242418A JP 24241893 A JP24241893 A JP 24241893A JP 3008746 B2 JP3008746 B2 JP 3008746B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルサコイルから得ら
れる信号を用いて機関の点火位置を制御する内燃機関用
点火装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に内燃機関用点火装置は、点火信号
が与えられたときに点火コイルの1次電流を制御するこ
とにより、点火コイルの2次コイルに点火用の高電圧を
発生させる点火回路を備えており、点火位置制御回路に
より点火回路に点火信号を与える位置を制御することに
よって機関の点火位置を制御するようにしている。
【0003】点火位置制御回路に機関の回転情報(回転
角度情報や回転速度情報)を与えるために、内燃機関の
回転軸に取り付けられた回転子と、機関のケースやカバ
ー等に設けられた取付部に固定された信号発電子とから
なる信号発電機が用いられる。信号発電子はパルサコイ
ルを巻回した鉄心と、該鉄心に磁気結合された磁石とを
備えていて、鉄心に設けられた磁極部が回転子に所定の
ギャップを介して対向させられている。回転子は、所定
の極弧角を有するリラクタを備えていて、リラクタが信
号発電子の鉄心の磁極部に対向し始める際及び該対向を
終了する際にそれぞれ鉄心に生じる磁束変化により、パ
ルサコイルに極性が異なるパルス状の第1の信号及び第
2の信号が誘起するようになっている。そして上記第1
の信号及び第2の信号をそれぞ内燃機関の上死点よりも
進んだ位置に設定された第1の回転角度位置(通常は最
大進角位置)及び該第1の回転角度位置よりも遅れた位
置に設定された第2の回転角度位置(最小進角位置)で
それぞれ発生させるように、回転子と信号発電子との間
の位置関係が設定されており、第1及び第2の信号が点
火位置制御回路に入力されている。
【0004】点火位置制御回路は、上記第1の信号及び
第2の信号を入力として第1の回転角度位置と第2の回
転角度位置との間で点火信号の発生位置を制御する。
【0005】また内燃機関の過回転を防止する場合に
は、機関の回転数が設定値を超えたときに点火用高電圧
の発生を阻止することにより機関を失火させて、機関の
回転数を設定値以下に制限する過回転防止回路が設けら
れる。
【0006】従来の内燃機関用点火装置に設けられてい
た過回転防止回路は、点火回路の電源として用いられる
エキサイタコイルに対して並列に接続された過回転防止
用半導体スイッチと、パルサコイルの出力信号のレベル
から機関の回転数を検出して、検出された機関の回転数
が設定値を超えたときに過回転防止用半導体スイッチを
導通させるトリガ回路とを備えていて、回転数が設定値
を超えたときに過回転防止用半導体スイッチを導通させ
ることにより、エキサイタコイルを短絡して点火動作を
阻止するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】過回転防止回路を備え
た従来の内燃機関用点火装置では、機関の回転数が設定
値を超えたときに点火コイルの電源として用いるエキサ
イタコイルを短絡することにより機関を失火させるよう
にしていたため、エキサイタコイルを電源とした電源回
路により点火装置の制御回路に直流電源電圧を与える場
合に適用できないという問題があった。
【0008】また従来の過回転防止回路では、パルサコ
イルの出力信号のレベルから回転数を検出していたた
め、信号発電子と回転子との間のギャップのばらつきに
より、過回転防止動作が開始される回転数の設定値が変
動するという問題があった。
【0009】本発明の目的は、パルサコイルの出力特性
や点火回路のトリガレベルのばらつきにより機関の始動
回転数がばらつくのを防止することができるようにした
内燃機関用点火装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示した
ように、内燃機関の上死点よりも進んだ位置に設定され
た第1の回転角度位置及び該第1の回転角度位置よりも
遅れた位置に設定された第2の回転角度位置でそれぞれ
所定の信号幅を有する第1及び第2の信号を発生するパ
ルサコイル1と、パルサコイル1の出力により制御され
て第1の回転角度位置と第2の回転角度位置との間で発
生位置が変化する点火信号Vi を出力する点火位置制御
回路2と、点火信号Vi が与えられたときに点火用の高
電圧を発生する点火回路3と、内燃機関の回転数が設定
値を超えたときに点火用高電圧の発生を阻止することに
より機関の回転数を設定値以下に制限する過回転防止回
路4とを備えた内燃機関用点火装置に係わるものであ
る。
【0011】パルサコイル1が発生する第1の信号Vs1
及び第2の信号Vs2は、通常制御信号発生回路5に与え
られて、点火位置制御回路2の演算動作を制御するため
に都合が良い波形に変換される。
【0012】図1に示した例では、制御信号発生回路5
が、第1の回転角度位置から第2の回転角度位置まで発
生する矩形波状の制御信号Vq と、第2の信号Vs2の信
号幅に相応した信号幅を有するパルス状の制御信号Vs2
´とを出力する。ここで制御信号Vq の信号幅は、点火
動作が許容される回転角度区間に相当しており、制御信
号Vs2´の発生位置(制御信号Vq の消滅位置)は、機
関の点火位置の最小進角位置に相当している。
【0013】点火位置制御回路2は、上記制御信号Vq
,Vs2´を入力として点火位置を演算し、演算した点
火位置で点火信号Vi を出力する。この点火信号Vi の
発生位置は第1の回転角度位置と第2の回転角度位置と
の間の範囲(制御信号Vq の信号幅)に制限される。
【0014】なお制御信号発生回路5は点火位置制御回
路2の演算動作を制御するために都合がよい波形の信号
を発生する回路で、制御信号発生回路5が発生する制御
信号の波形は必ずしも上記の通りであるとは限らず、点
火位置制御回路2の構成に応じて適宜に変更される。
【0015】一般に点火回路3は、点火コイルの1次側
に半導体スイッチを備えていて、点火信号Vi が与えら
れたときに該半導体スイッチを動作させて点火コイルの
1次電流を急激に変化させるように制御することによ
り、点火コイルの2次コイルに点火用の高電圧を誘起さ
せるようになっている。点火回路から得られる高電圧は
機関の気筒に取り付けられた点火プラグPに供給され、
該高電圧が発生したときに点火プラグPに火花が生じて
機関が点火される。
【0016】点火回路3としてはコンデンサ放電式の回
路や電流遮断形の回路が知られているが、本発明におい
てはいずれの形式の点火回路が用いられていてもよい。
【0017】点火回路3に点火エネルギーを与える点火
電源としては、バッテリや、機関に取り付けられた磁石
発電機内に配置されたエキサイタコイル6が用いられ
る。エキサイタコイルが用いられるときには、多くの場
合、その半サイクルの出力を利用して直流定電圧を出力
する電源回路7が設けられ、この電源回路7から各部に
直流電源電圧Vccが与えられる。
【0018】本発明においては、上記過回転防止回路4
が、点火信号側路用スイッチ4Aと、基準電圧発生回路
4Bと、積分回路4Cと、比較回路4Dと、帰還回路4
Eとにより構成される。
【0019】点火信号側路用スイッチ4Aは、導通した
際に点火信号Vi を点火回路2から側路するように設け
られたスイッチで、このスイッチはその制御端子に導通
信号Vb が与えられている間導通する。
【0020】基準電圧発生回路4Bは、第1の信号及び
第2の信号により制御されて第1の回転角度位置から第
2の回転角度位置までの間第1の基準電圧E1 を発生
し、第2の回転角度位置から第1の回転角度位置までの
間第1の基準電圧E1 よりも低い第2の基準電圧Eo を
発生する。
【0021】積分回路4Cは、積分コンデンサ401
と、積分コンデンサ401を第1の時定数で充電する充
電回路402と、第2の信号Vs2が発生している間トリ
ガ信号Vt が与えられて導通するように設けられたリセ
ット用スイッチ403aを有して該リセット用スイッチ
が導通している間電流制限阻止403bを通して積分コ
ンデンサ401を第2の時定数で放電させる放電回路4
03とを備え、積分コンデンサ401の両端に三角波形
の積分電圧Vcoを発生する。
【0022】比較回路4Dは、積分電圧Vcoと基準電圧
発生回路4Bの出力とを比較して積分電圧Vcoが第1の
基準電圧E1 よりも低いとき及び第2の基準電圧Eo よ
りも低いときに点火信号側路用スイッチ4Aに導通信号
Vb を与える。
【0023】帰還回路4Eは、比較回路4Dが導通信号
Vb を発生したときに一定時間の間比較回路の出力側か
らリセット用スイッチ403aにトリガ信号Vt を与え
る。そして、本発明においては、機関の回転数が設定値
を超えたときに第1の回転角度位置で積分電圧Vcoが第
1の基準電圧E1 よりも低くなるように上記第1の時定
数が設定され、機関の回転数が設定値を超えたときに第
2の回転角度位置での積分電圧Vcoを第2の基準電圧E
o よりも低い値に制限するために必要なレベルまで積分
コンデンサ401を放電させておくように帰還回路4E
を通してリセット用スイッチ403aにトリガ信号Vt
を与える時間が設定されている。
【0024】上記第1の回転角度位置及び第2の回転角
度位置はそれぞれ機関の最大進角位置及び最小進角位置
であることが多いが、点火位置を演算して演算した点火
位置で点火信号を発生させるためには、機関の特定の回
転角度位置を検出できればよいので、第1及び第2の回
転角度位置は必ずしも最大進角位置及び最小進角位置で
なくてもよい。パルサコイルが発生する2つの出力信号
は、機関の回転角度情報(信号の発生位置により与えら
れる。)と、回転数情報(2つの信号の発生間隔または
信号の発生周期により与えられる。)とを点火位置演算
部に与え得るものであればよい。
【0025】パルサコイルが設けられる信号発電機は、
ロータ側にリラクタを有するものに限られるものではな
く、ロータ側に磁石界磁を有する信号発電機であっても
よい。
【0026】点火回路は、点火信号が与えられたときに
トリガされて動作する半導体スイッチを備えていて、そ
の半導体スイッチの動作により点火コイルの1次電流に
急激な変化を生じさせて点火用の高電圧を誘起させる回
路であればよい。
【0027】点火位置制御回路2は、パルサコイルの出
力から少なくとも回転角度位置の情報を得て点火位置を
演算するものであればよい。
【0028】図1に示した例では、回路構成を簡単にす
るために制御信号Vq を利用して基準電圧E1 及びEo
を発生するように基準電圧発生回路4Bが構成されてい
るが、基準電圧発生回路は第1の信号Vs1及びVs2によ
り制御されて基準電圧E1 及びEo を発生するものであ
ればよく、図1の例に限定されない。例えば第1の信号
Vs1及びVs2を直接入力として基準電圧E1 及びEo を
発生する回路であってもよい。
【0029】
【作用】上記の内燃機関用点火装置において、パルサコ
イル1は、図3(a)に示したように、第1の回転角度
位置θ1 及び第2の回転角度位置θ2 でそれぞれ第1の
信号Vs1及び第2の信号Vs2を発生する。
【0030】基準電圧発生回路4Bは、図3(e)に示
したように、第1の回転角度位置θ1 から第2の回転角
度位置θ2 までの間第1の基準電圧E1 を発生し、第2
の回転角度位置から第1の回転角度位置までの間第1の
基準電圧E1 よりも低い第2の基準電圧Eo を発生す
る。
【0031】積分コンデンサ401は、充電回路402
を通して第1の時定数で充電され、第2の回転角度位置
θ2 でリセット用スイッチ403aを通して第2の時定
数で放電させられる。積分コンデンサ401の両端の電
圧Vcoが第1の基準電圧E1及び第2の基準電圧Eo よ
りも低くなると比較回路4Dが導通信号Vb を発生す
る。導通信号が発生すると一定の時間の間帰還回路4E
を通してリセット用スイッチ403a にトリガ信号が与
えられるため、積分コンデンサ401が一定の時間の間
第2の時定数で更に放電させられる。帰還回路4Eを通
してリセット用スイッチ403に与えられていたトリガ
信号が消滅すると積分コンデンサ401が再び一定の時
定数で充電される。
【0032】機関の回転数Nが設定値Ns 以下の状態で
は、積分コンデンサ401の両端に得られる積分電圧V
coの波形が、例えば図3(e)に鎖線で示したように、
第2の回転角度位置θ2 で所定の傾きで下降した後、所
定の傾きで上昇する三角波形になる。本発明において
は、機関の回転数が設定値Ns 以下のときにこの積分電
圧Vcoが第1の回転角度位置θ1 で基準電圧E1 を下回
ることができないように積分回路の充電時定数が設定さ
れているため、機関の回転数Nが設定値Ns 以下の状態
では、比較回路4Dが導通信号Vb を発生する位置が第
2の回転角度θ2よりも遅れた位置となり、点火信号Vi
が発生したときに点火信号側路用スイッチ4Aが導通
することはない。従って機関の点火は支障なく行われ
る。
【0033】機関の回転数Nが設定値Ns を超えると、
積分電圧Vcoが第1の回転角度位置θ1 で基準電圧E1
よりも低くなって比較回路4Dが導通信号Vb を出力す
る状態になるため、第1の回転角度位置θ1 でリセット
用スイッチ403aにトリガ信号が与えられて積分コン
デンサ401が一定の時間第2の時定数で放電させら
れ、該一定の時間が経過した後、積分コンデンサ401
が第1の時定数で充電される。第2の回転角度位置θ2
で第2の信号Vs2が発生するとリセット用スイッチ40
3aにトリガ信号が与えられるため、積分コンデンサ4
01は再び放電させられる。そのため、回転数Nが設定
回転数Ns を超える領域での積分電圧Vcoは、図3
(i)に鎖線で示したように、第1の回転角度位置θ1
から一定の時間所定の傾きで下降した後、第2の回転角
度位置θ2 まで所定の傾きで上昇し、第2の回転角度位
置θ2 から一定の時間下降した後、再び次の第1の回転
角度位置θまで所定の傾きで上昇する波形になる。
【0034】従って機関の回転数Nが設定値Ns を超え
ると、積分電圧Vcoが第1の回転角度位置θ1 で第1の
基準電圧E1 よりも低くなるため、第1の回転角度位置
θ1で導通信号Vb が発生するようになり、第1の回転
角度位置θ1 で点火信号側路用スイッチ4Aが導通する
ようになる。そのため、機関の回転数が設定値を超える
と、点火位置制御回路2から出力される点火信号Vi が
点火信号側路用スイッチ4Aを通して点火回路3から側
路されるようになり、点火動作は行われなくなる。
【0035】このように、機関の回転数が設定値を超え
る領域で点火動作を停止させて、機関を失火させること
ができるため、機関の回転数を設定値以下に制限するこ
とができる。本発明においては、パルサコイルから出力
される第1の信号及び第2の信号の発生間隔を利用して
回転数が設定値に達したことを検出しているため、信号
発電機のエアギャップのばらつきによる第1の信号及び
第2の信号のレベルの変化の影響を受けることなく、過
回転防止動作が開始される回転数の設定値を常に一定に
することができる。
【0036】また本発明においては、過回転防止時に点
火電源を短絡することなく、点火信号を点火回路から側
路することにより点火動作を阻止するようにしているた
め、過回転防止動作時にも点火回路の電源が失われるこ
とがない。そのため、点火回路の電源を利用して制御回
路の各部に直流電源電圧を与える電源回路が用いられる
場合にも、支障なく過回転防止動作を行わせることがで
きる。
【0037】
【実施例】図1は本発明の実施例の全体的な構成を示し
たものであるが、この構成については既に「課題を解決
するための手段」の項で説明した。図2は図1の各部を
更に具体的にした実施例を示したもので、以下この図2
の実施例について説明する。
【0038】図2においてエキサイタコイル6は内燃機
関に取り付けられた磁石発電機内に設けられていて、機
関の回転に同期して交流電圧を誘起する。電源回路7は
エキサイタコイルの半波の電圧で電源コンデンサを充電
するとともに、その充電電圧を一定値以下に制限するこ
とにより、直流定電圧Vccを発生する。
【0039】図示の点火回路3は、コンデンサ放電形の
点火回路として知られたもので、この例では、点火回路
3が、点火コイル301と、コンデンサ302と、サイ
リスタ303と、ダイオード304及び305とからな
っている。
【0040】この点火回路においては、エキサイタコイ
ル6の正の半サイクルの出力によりダイオード304及
び305を通してコンデンサ302が図示の極性に充電
される。サイリスタ303のゲートに点火信号Vi が与
えられると、サイリスタ303が導通するため、コンデ
ンサ302の電荷がサイリスタ303と点火コイルの1
次コイルとを通して放電させられる。このときに点火コ
イルの鉄心に生じる磁束変化により、点火コイル301
の2次コイルに点火用の高電圧が誘起する。この高電圧
は点火プラグPに印加されるため、該点火プラグに火花
が生じ、機関が点火される。
【0041】なお一般にコンデンサ放電式の点火回路
は、点火コイルと、点火コイルの1次側に設けられてエ
キサイタコイルの出力により一方の極性に充電されるコ
ンデンサと、コンデンサの電荷を点火コイルの1次コイ
ルに放電させるためのスイッチ素子とを備えた回路であ
ればよく、その具体的な構成は図2に示した例に限らな
い。例えば、図2に示した例では、コンデンサ302が
点火コイル301の1次コイルに対して直列に接続さ
れ、コンデンサ302と点火コイルの1次コイルとの直
列回路に対して並列にサイリスタ303が接続されてい
るが、コンデンサ302とサイリスタ303との位置を
入れ替えて、サイリスタ303を点火コイル301の1
次コイルに対して直列に接続し、サイリスタ303と点
火コイル301の1次コイルとの直列回路の両端にコン
デンサ302を並列に接続する回路構成をとる場合もあ
る。またコンデンサ302の電荷を放電させるスイッチ
としてはサイリスタ5に代えてトランジスタやFETを
用いることもできる。更に、エキサイタコイル6に対し
て並列にトランジスタ等のスイッチ素子を接続してエキ
サイタコイルに正の半サイクルの誘起電圧が発生したと
きに該スイッチ素子を導通させ、エキサイタコイルの正
の半サイクルの誘起電圧がピーク付近に達したときに該
スイッチ素子を遮断状態にすることによりエキサイタコ
イルに高い電圧を誘起させて、この誘起電圧でコンデン
サ302を充電する昇圧回路を用いる場合もある。
【0042】パルサコイル1は、内燃機関に取り付けら
れた信号発電機内に設けられていて、図3(a)に示し
たように、内燃機関の上死点よりも進んだ位置に設定さ
れた第1の回転角度位置θ1 及び該第1の回転角度位置
よりも遅れた位置に設定された第2の回転角度位置θ2
でそれぞれ第1及び第2の信号Vs1及びVs2を発生す
る。本実施例では、第1の回転角度位置θ1 が最大進角
位置に等しく設定され、第2の回転角度位置θ2 が最小
進角位置(最大遅角位置)に等しく設定されている。
【0043】制御信号発生回路5は、トランジスタ50
1ないし504と、抵抗505ないし510と、コンデ
ンサ511ないし513と、ダイオード514ないし5
16とからなっている。この制御信号発生回路において
は、第1の回転角度位置θ1で負極性の第1の信号Vs1
がコンデンサ512の両端の電圧(制御信号発生回路の
入力のスレショールドレベル)を超えたときにトランジ
スタ501が導通してトランジスタ501が導通し、コ
ンデンサ511を電源電圧Vccまで瞬時に充電する。第
2の回転角度位置θ2 で正極性の第2の信号Vs2がコン
デンサ513の両端の電圧(スレショールドレベル)を
超えると、トランジスタ503が導通するため、コンデ
ンサ511をほぼ瞬時に放電させる。コンデンサ511
の放電回路にはダイオード516が挿入されているた
め、コンデンサ511にはダイオード516の順方向電
圧降下とトランジスタ503のコレクタエミッタ間の電
圧降下との和に相当する電圧Eo ´が残留する。ダイオ
ード516のカソードはトランジスタ503が導通した
ときに該トランジスタを通して接地されるため、ダイオ
ード516のカソードと接地間には、図3(b)に示し
たように、第1の回転角度位置(最大進角位置)θ1 か
ら第2の回転角度位置(最小進角位置)θ2 まで一定の
電圧を保持し、第2の回転角度位置θ2 から次の第1の
回転角度位置θ1 までほぼ零電位(正確にはトランジス
タ503のコレクタエミッタ間の電圧降下が残留す
る。)を保持する波形の制御信号Vq が得られる。
【0044】本実施例では、コンデンサ511の両端の
電圧を後記する基準電圧発生回路4Bに与えて、その波
高値を制限することにより第1の基準電圧E1 を発生さ
せ、残留電圧Eo ´により第2の基準電圧Eo を発生さ
せる。
【0045】また第2の回転角度位置θ2 でトランジス
タ503が導通するとトランジスタ504が導通するた
め、トランジスタ503が導通している間、トランジス
タ504のコレクタに電源電圧Vccにほぼ等しい波高値
を有するパルス波形の制御信号Vs2´(図3c)が得ら
れる。この制御信号Vs2´は第2の信号Vs2をパルス状
に整形したもので、その信号幅は第2の信号Vs2の信号
幅にほぼ等しい。
【0046】本実施例の点火位置制御回路2は、第1の
積分回路201と第2の積分回路202と、積分回路2
01及び202をリセットするリセット回路203と、
積分回路201及び202からそれぞれ得られる積分電
圧Vc1及びVc2を比較する比較して積分電圧Vc2がVc1
以下になったときに出力端子の電位をほぼ接地レベルに
する比較回路204と、比較回路204の出力端子の電
位が接地レベルになったときに導通して信号Vi"を出力
する点火信号出力用スイッチ回路205と、点火信号出
力用スイッチ回路205から出力される信号Vi"及び前
記制御信号Vs2´のオア条件が成立したときに点火信号
Vi を点火回路3に与える点火信号供給回路206とか
らなっている。
【0047】第1の積分回路201においては、第1の
回転角度位置θ1 でレベルE1 ´の制御信号Vq が与え
られたときにトランジスタTr1が導通して積分コンデン
サC1 を瞬時に充電する。トランジスタTr1は、コンデ
ンサC1 の両端の電圧がそのベースエミッタ間の電圧に
達したときに遮断状態になる。トランジスタTr1が遮断
した後は、コンデンサ511の電荷によりダイオード5
16と抵抗R1 とを通してコンデンサC1 が一定の時定
数で充電される。第2の回転角度位置θ2 で制御信号V
s2´が発生すると、リセット回路203のトランジスタ
Tr2が導通するため、積分コンデンサC1 の電荷がリセ
ット回路のダイオードD1 とトランジスタTr2とを通し
て放電させられる。従って、積分コンデンサC1 の両端
には、図4(b)に示したように、第1の回転角度位置
θ1 で一定の電圧まで立ち上がった後、第2の回転角度
位置θ2 まで一定の傾きで上昇し、第2の回転角度位置
θ2 でほぼ零に戻る波形の積分電圧Vc1が得られる。
【0048】また第2の積分回路202においては、積
分コンデンサC2 が抵抗R4 を通して一定の時定数によ
り充電される。第2の回転角度位置θ2 で制御信号Vs2
が発生してトランジスタTr2が導通すると、積分コンデ
ンサC2 の電荷がダイオードD2 とトランジスタTr2と
を通して放電させられる。そのため、積分コンデンサC
2 の両端には、図4(d)に示したように、各第2の回
転角度位置θ2 から次の第2の回転角度位置θ2 まで一
定の傾きで上昇する積分電圧Vc2が得られる。比較回路
204は、積分電圧Vc1とVc2とを比較して、積分電圧
Vc2が積分電圧Vc1よりも低くなったときにその出力端
子の電位をほぼ接地電位まで低下させる。比較回路20
4の出力端子の電位が接地電位に低下させられると、点
火信号出力用スイッチ回路205を構成するトランジス
タTr3にベース電流が流れて該トランジスタTr3が導通
するため、該トランジスタTr3を通して信号Vi"が出力
される。この信号Vi"が進角領域及び進角終了後の領域
での点火信号として用いられる。
【0049】図4(d)において、実線で示したVc2の
波形は点火位置の進角が開始される前の低速時の波形を
示しており、破線で示した積分電圧Vc2の波形は進角動
作が行われる領域での波形を示している。
【0050】回転数が低い間は、第2の回転角度位置θ
2 よりも進んだ位置で積分電圧Vc2がVc1よりも低くな
ることができないため、比較回路204はトランジスタ
Tr3を導通させることができない。この状態では、第2
の回転角度位置θ2 で制御信号Vs2´が発生したとき
に、点火信号供給回路206のダイオードD3 と抵抗R
6 とを通して点火回路3に点火信号Vi が与えられる。
【0051】積分コンデンサC2 を充電する時間(機関
が1回転するのに要する時間)は回転数の上昇に伴って
短くなっていくため、積分コンデンサC2 の両端の電圧
Vc2の波高値は回転数の上昇に伴って低くなっていく。
【0052】積分コンデンサC1 を充電する時間も回転
数の上昇に伴って短くなっていくが、この積分コンデン
サC1 の充電区間はもともと短いため、回転数の上昇に
伴う積分コンデンサC1 の両端の電圧の下降率は積分コ
ンデンサC2 の両端の電圧の下降率に比べて十分に小さ
い。そのため、回転数が回転数が進角開始回転数を超え
ると、第2の回転角度位置θ2 よりも進んだ位置で積分
電圧Vc2がVc1よりも低くなるようになり、信号Vi"が
発生する位置が進角していく。従って進角開始回転数を
超える領域では、信号Vi"が点火信号供給回路206の
ダイオードD4と抵抗R6 とを通して点火コイル3に点
火信号Vi として与えられる。
【0053】機関の回転数がある値(進角終了回転数)
まで上昇すると、第1の回転角度位置θ1 で積分電圧V
c2がVc1よりも低くなる状態になるため、点火回路3に
点火信号Vi が与えられる位置は第1の回転角度位置
(最大進角位置)に固定される。
【0054】機関の回転数が進角終了回転数よりも更に
高く設定された設定回転数Ns を超えないようにするた
めに過回転防止回路4が設けられている。
【0055】図2に示した実施例では、点火信号側路用
スイッチ4AがNPNトランジスタTr5と抵抗R10とか
らなり、トランジスタTr5のコレクタエミッタ間回路が
点火回路3の点火信号入力端子間に対して並列に接続さ
れている。
【0056】基準電圧発生回路4Bは抵抗R11とツェナ
ーダイオードZD1 とからなっていて、制御信号発生回
路のコンデンサ511の両端の電圧が抵抗R11を通して
ツェナーダイオードZD1 の両端に印加されている。図
3(e)に示したように、コンデンサ511の両端にほ
ぼ電源電圧に等しい電圧が現れている第1の回転角度位
置θ1 から第2の回転角度位置θ2 までの区間は、ツェ
ナーダイオードZD1の両端にそのツェナー電圧に等し
い第1の基準電圧E1 が得られ、コンデンサ511の両
端の伝亜づ残留電圧Eo ´間で低下する第2の回転角度
位置θ2 から第1の回転角度位置θ1 までの区間は、ツ
ェナーダイオードZD1 の両端に残留電圧Eo ´に相当
する第2の基準電圧Eo が得られる。
【0057】積分回路4Cは、積分コンデンサ401
と、該積分コンデンサ401の充電回路402を構成す
る抵抗R12とからなり、電源回路7の出力電圧Vccが抵
抗R12を通してコンデンサ401に印加されている。
【0058】リセット用スイッチ403aはエミッタが
接地されたNPNトランジスタTr4からなり、トランジ
スタTr4のコレクタは抵抗403bを通して積分コンデ
ンサ401の非接地側端子に接続されている。トランジ
スタTr4のベースには、抵抗R13を通して制御信号Vs2
´が与えられている。
【0059】積分コンデンサ401の両端に得られる積
分電圧Vco及びツェナーダイオードZD1 の両端に得ら
れる基準電圧E1 ,Eo はそれぞれ比較回路4Dの反転
入力端子及び非反転入力端子に入力され、比較回路4D
の出力端子は抵抗R10を通してトランジスタTr5のベー
スに接続されている。
【0060】比較回路4Dの出力端子はまた抵抗R14を
通して電源回路7の出力端子に接続されるとともに、コ
ンデンサCo を通してトランジスタTr4のベースに接続
されている。抵抗R14とコンデンサCo とにより帰還回
路4Eが構成されている。 図2の過回転防止回路4にお
いて、積分コンデンサ401は、電源回路7から抵抗R
12を通して第1の時定数で充電され、第2の回転角度位
置θ2 でリセット用スイッチ403aを構成するトラン
ジスタTr4が導通すると第2の時定数で放電させられ
る。機関の回転数が設定値Ns よりも低いときには、積
分コンデンサ401の両端の電圧が第1の回転角度位置
θ1 で第1の基準電圧E1 よりも低くなることはないた
め、積分コンデンサ401の両端の電圧Vcoは、第2の
回転角度位置θ2 間で所定の傾きで上昇していく。第2
の回転角度位置θ2 でコンデンサ401の放電が開始さ
れると積分コンデンサ401の両端の電圧Vcoが低下し
ていき、この電圧Vcoが第2の基準電圧Eo よりも低く
なると比較回路4Dの出力端子の電位が高レベルになっ
て図3(f)に示すように電源回路7から抵抗R14を通
して導通信号Vb が出力される。導通信号Vb が発生し
ている間トランジスタTr5が導通して点火回路3の点火
信号入力端子間を実質的に短絡する。
【0061】また比較回路4Dの出力端子の電位がが高
レベルになって導通信号Vb を発生すると、電源回路7
から抵抗R14とコンデンサCo とを通してトランジスタ
Tr4のベースにトリガ信号が与えられる。導通信号Vb
が発生した後、一定の時間が経過してコンデンサCo の
充電が完了すると、トランジスタTr4にトリガ信号が与
えられなくなるため、該トランジスタTr4が遮断状態に
なる。トランジスタTr4が導通している間積分コンデン
サ401が第2の時定数で放電させられ、トランジスタ
Tr4へのトリガ信号の供給が停止すると、積分コンデン
サ401が再び第1の時定数で充電される。
【0062】本実施例では、機関の回転数が設定値Ns
を超えたときに第1の回転角度位置θ1 で積分電圧Vco
が第1の基準電圧E1 よりも低くなるように積分コンデ
ンサ401の充電時定数(第1の時定数)が設定されて
いる。また機関の回転数が設定値Ns を超えたときに第
2の回転角度位置θ2 での積分電圧Vcoを第2の基準電
圧Eo よりも低い値に制限するために必要なレベルまで
積分コンデンサ401を放電させておくように帰還回路
4Eを通してリセット用スイッチ403aにトリガ信号
を与える時間(抵抗R14とコンデンサCo とにより決ま
る時定数)が設定されている。
【0063】本実施例において、機関の回転数Nが設定
値Ns 以下の状態では、積分コンデンサ401の両端に
得られる積分電圧Vcoの波形が、図3(e)に鎖線で示
したようになり、導通信号Vb が発生する位置は、第2
の回転角度位置θ2 よりも遅れた位置であるので、点火
信号Vi が発生したときにトランジスタTr5が導通する
ことはなく、機関の点火は支障なく行われる。
【0064】機関の回転数Nが設定値Ns を超えると、
積分電圧Vcoが第1の回転角度位置θ1 で第1の基準電
圧E1 よりも低くなるため、比較回路4Dが第1の回転
角度位置θ1 で導通信号Vb を発生するようになり、第
1の回転角度位置θ1 で点火信号側路用スイッチ4Aを
構成するトランジスタTr5が導通するようになる。その
ため、機関の回転数が設定値Ns を超えると、点火位置
制御回路2から出力される点火信号Vi がトランジスタ
Tr5を通して点火回路3から側路されるようになり、点
火動作は行われなくなる。これにより機関が失火し、そ
の回転数が低下させられる。
【0065】機関の回転数が設定値Ns 以下に低下する
と、第1の回転角度位置θ1 で積分電圧Vcoが基準電圧
E1 よりも低くなることができなくなるため、導通信号
Vbの発生位置は第2の回転角度位置θ2 よりも遅れた
位置となり、点火動作は支障なく行われるようになる。
【0066】このように、上記の実施例によれば、機関
の回転数が設定値を超える領域で点火動作を停止させ
て、機関を失火させることができ、機関の回転数が設定
値以下になると点火動作を復帰させることができるた
め、機関の回転数を設定値以下に制限することができ
る。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、パルサ
コイルから出力される第1の信号及び第2の信号の発生
間隔を利用して回転数が設定値に達したことを検出する
ようにしたため、信号発電機のエアギャップのばらつき
による第1の信号及び第2の信号のレベルの変化の影響
を受けることなく、過回転防止動作が開始される回転数
の設定値を常に一定にすることができる利点がある。
【0068】また本発明によれば、過回転防止時に点火
電源を短絡することなく、点火信号を点火回路から側路
することにより点火動作を阻止するようにしているた
め、過回転防止動作時にも点火回路の電源が失われるこ
とがない。そのため、点火回路の電源を利用して制御回
路の各部に直流電源電圧を与える電源回路が用いられる
場合にも、支障なく過回転防止動作を行わせることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体的な構成を示したブロッ
ク図である。
【図2】図1の各部を具体的にした実施例を示した回路
図である。
【図3】図2の実施例の各部の信号波形図である。
【図4】図2の実施例の点火位置制御回路の動作を説明
するための信号波形図である。
【符号の説明】
1 パルサコイル 2 点火位置制御回路 3 点火回路 4 過回転防止回路 4A 点火信号側路用スイッチ 4B 基準電圧発生回路 4C 積分回路 401 積分コンデンサ 402 充電回路 403 放電回路 403a リセット用スイッチ 4D 比較回路 4E 帰還回路 5 制御信号発生回路 6 エキサイタコイル 7 電源回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の上死点よりも進んだ位置に設
    定された第1の回転角度位置及び該第1の回転角度位置
    よりも遅れた位置に設定された第2の回転角度位置でそ
    れぞれ所定の信号幅を有する第1及び第2の信号を発生
    するパルサコイルと、前記パルサコイルの出力により制
    御されて第1の回転角度位置と第2の回転角度位置との
    間で発生位置が変化する点火信号を出力する点火位置制
    御回路と、前記点火信号が与えられたときに点火用の高
    電圧を発生する点火回路と、内燃機関の回転数が設定値
    を超えたときに前記点火用高電圧の発生を阻止すること
    により機関の回転数を設定値以下に制限する過回転防止
    回路とを備えた内燃機関用点火装置において、 前記過回転防止回路は、 導通信号が与えられている間導通して前記点火信号を点
    火回路から側路するように設けられた点火信号側路用ス
    イッチと、 前記第1の信号及び第2の信号により制御されて第1の
    回転角度位置から第2の回転角度位置までの間第1の基
    準電圧を発生し第2の回転角度位置から第1の回転角度
    位置までの間前記第1の基準電圧よりも低い第2の基準
    電圧を発生する基準電圧発生回路と、 積分コンデンサを第1の時定数で充電する充電回路と、
    前記第2の信号が発生している間トリガ信号が与えられ
    て導通するように設けられたリセット用スイッチを有し
    て該リセット用スイッチが導通している間前記積分コン
    デンサを第2の時定数で放電させる放電回路とを備えて
    該積分コンデンサの両端に三角波形の積分電圧を得る積
    分回路と、 前記積分電圧と基準電圧発生回路の出力とを比較して積
    分電圧が第1の基準電圧よりも低いとき及び第2の基準
    電圧よりも低いときに前記点火信号側路用スイッチに導
    通信号を与える比較回路と、 前記比較回路が導通信号を発生したときに一定時間の間
    前記比較回路の出力側から前記リセット用スイッチにト
    リガ信号を与える帰還回路とを具備し、 機関の回転数が設定値を超えたときに第1の回転角度位
    置で積分電圧が第1の基準電圧よりも低くなるように前
    記第1の時定数が設定され、 機関の回転数が設定値を超えたときに第2の回転角度位
    置での積分電圧を第2の基準電圧よりも低い値に制限す
    るために必要なレベルまで前記積分コンデンサを放電さ
    せておくように前記帰還回路を通して前記リセット用ス
    イッチにトリガ信号を与える時間が設定されていること
    を特徴とする内燃機関用点火装置。
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