JP3070167B2 - タービンノズル - Google Patents

タービンノズル

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JP3070167B2
JP3070167B2 JP3203866A JP20386691A JP3070167B2 JP 3070167 B2 JP3070167 B2 JP 3070167B2 JP 3203866 A JP3203866 A JP 3203866A JP 20386691 A JP20386691 A JP 20386691A JP 3070167 B2 JP3070167 B2 JP 3070167B2
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るり子 山脇
孝 真家
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石川島播磨重工業株式会社
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタービンノズルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図9から図12は従来の軸流タービンの
タービンノズルの一例を示し、該タービンノズルは、環
状の内側壁1を周方向へ取り囲むように、環状の外側壁
2を同軸に配設し、一側に凸曲面状の背面3を、また、
他面に凹曲面状の腹面4を有する複数のノズル翼5を、
前記内側壁1の外周面と外側壁2の内周面との間に形成
された空間内に、隣接するノズル翼5の背面3と腹面4
とが互いに対向するように、周方向に等間隔に配設した
うえ、各ノズル翼5の基端部8aを前記内側壁1の外周
面に、また、先端部8cを前記外側壁2の内周面に取付
けて、前記内側壁1の外周面、外側壁2の内周面、隣接
するノズル翼5の背面3及び腹面4により複数の作動流
体流路6を形成している。
【0003】図9から図12に示すタービンノズルを備
えた軸流タービンでは、作動流体流路6に、タービンノ
ズルの前方A側から後方B側へ向って、作動流体7が流
入すると、前記背面3と腹面4におけるノズル翼5の前
縁9aから後縁9dまでの間の圧力分布は、前述した背
面3と腹面4の形状の影響を受けて腹面4のほうが背面
3よりも高くなる。
【0004】また、作動流体流路6内のノズル翼5の前
縁9a付近におけるノズル翼5のタービンノズル径方向
の速度分布は、図11に示す如く内側壁1及び外側壁2
の近傍では作動流体7が内側壁1及び外側壁2の影響を
受けて速度が低くなる。
【0005】このため、作動流体流路6の内側壁1外周
面近傍及び外側壁2内周面近傍では、作動流体7の流れ
に境界層が生じてノズル翼5の背面3へ向って流れる二
次流れ10が発生し、作動流体7が作動流体流路6へ流
入する際にノズル翼5の前縁9aに衝突することにより
生じる馬締形渦11に前記二次流れ10が干渉して背面
3の内側壁1近傍及び外側壁2近傍において通路渦12
が形成される。
【0006】更に、作動流体流路6内を前方A側から、
後方B側へ向って流通する作動流体7の方向成分は出口
に近づくにつれ周方向の速度成分を有するため、遠心力
にバランスするよう背面3の後縁9d近傍では、図12
に示す如く、内側壁1から外側壁2へ向って漸次圧力が
高くなる圧力分布となり、背面3の後縁9d近傍におい
ては圧力差によって外側壁2側から内側壁1側へ向う流
れ13が生じ、該流れ13により背面3の外側壁2近傍
において形成された通路渦12が、作動流体流路6の中
央部を前方A側から後方B側へ向って流通する作動流体
主流14へ巻き込まれて該作動流体主流14を乱し、図
8に破線で示す如く、作動流体流路6の内側壁1、外側
壁2の近傍での圧力損失が大きくなる(ただし、図8に
おいて作動流体流路6の中間部においては、前記破線は
実線と重複している)。
【0007】一方、上述した軸流タービンの効率低下の
一要因となる作動流体流路6内の内側壁1、外側壁2の
近傍における境界層の発達を抑制可能なタービンノズル
として、図13及び図14に示すような湾曲したノズル
翼15を有するタービンノズルがある。
【0008】以下、図13及び図14により湾曲したノ
ズル翼15を有するタービンノズルの構造を説明する。
【0009】なお、図中、図9から図12と同一の符号
を付した部分は同一物を表わしている。
【0010】ノズル翼15は、前述したノズル翼5と同
様に、一側に凸曲面状の背面3を、また、他側に凹曲面
状の腹面4を有し、基端部8aが内側壁1の外周面に、
また、先端部8cが外側壁2の内周面に取付けられてお
り、前記内側壁1の外周面、外側壁2の内周面、隣接す
るノズル翼15の背面3及び腹面4により複数の作動流
体流路16を形成している。
【0011】更に、各ノズル翼15をタービンノズル軸
線方向に見ると、各ノズル翼15の腹面4が隣接するノ
ズル翼15の背面3に向って突出するように且つ各ノズ
ル翼15の背面3が隣接するノズル翼15の腹面4に対
して窪むように湾曲した形状になっており、ノズル翼1
5の基端部8aから先端部8cに向って延び、ノズル翼
15をタービンノズル軸線方向に見た際のノズル翼15
の輪部を定める積み重ね線17が、タービンノズルの半
径方向に延び且つノズル翼15の基端部8aと先端部8
cとの間の中央部8bを通るタービンノズル径方向基準
線18に対して、前記内側壁1及び外側壁2に近付くほ
ど、隣接するノズル翼15の腹面4側に近接する円弧状
に形成されている。
【0012】図13及び図14に示すタービンノズルを
備えた軸流タービンでは、作動流体流路16に前方A側
から後方B側に向って作動流体7が流入すると、作動流
体流路16の腹面4寄りを流通する作動流体7のうち、
内側壁1及び外側壁2の近傍を通過しようとする作動流
体7の流れは、タービンノズル軸線方向に見て、ノズル
翼15が隣接するノズル翼15の背面3に向って突出す
るように湾曲しているために、矢印Cで示す如く内側壁
1及び外側壁2へ押付けられ、軸流タービンの効率低下
の一要因となる内側壁1、外側壁2の近傍における境界
層の発達が抑制され、通路渦12の発生量が少なくな
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図13及び
図14に示すタービンノズルでは、前述した如く内側壁
1、外側壁2の近傍における境界層の発達は抑制し得る
が、ノズル翼15を湾曲させることにより、腹面4寄り
の内側壁1及び外側壁2の近傍を通過する作動流体7に
矢印Dで示す如く、積み重ね線17に垂直な方向に力が
作用する。
【0014】このときの、ノズル翼15の背面3、腹面
4における前縁9aから後縁9dまでの間の圧力分布
を、図4から図6によって基端部8a、中央部8b、先
端部8cごとに破線(ただし、図5においては破線は実
線と重複している)で示すと、背面3の中間部9b,9
cでは、中央部8bよりも、基端部8a及び先端部8c
のほうが高い圧力値を示す。
【0015】更にノズル翼15の背面3の前縁9a、中
間部9b,9c、後縁9dの各部におけるノズル翼高さ
方向の圧力分布は、図7に一点鎖線で示す如くノズル翼
15の基端部8aから圧力測定位置までのノズル翼高さ
の距離をノズル翼高さで割った無次元翼高を縦軸にと
り、また、前縁9a、中間部9b,9c、後縁9dの各
部の各圧力測定位置における背面3の静圧を、背面3の
前縁9aにおける入口壁よどみ圧力で割った無次元圧力
を横軸にとってみると、中間部9b,9cでは、ノズル
翼15の背面3の中央部8b(無次元翼高0.5付近)
における無次元圧力よりも、基端部8a(無次元翼高
0)及び先端部8c(無次元翼高1.0)に近付くほど
無次元圧力が大きくなる。
【0016】よって、ノズル翼15の背面3の中間部9
b,9c付近では、基端部8a側及び先端部8c側から
中央部8bへ行う流れが生じ、通路渦12(図9参照)
が作動流体流路16の中央部を前方A側から後方B側へ
向って流通する作動流体主流14へ巻き込まれて該作動
流体主流14を乱し、図8に一点鎖線で示す如く、作動
流体流路16のノズル翼高さ中央部8b付近での圧力損
失が大きくなる。
【0017】本発明は上述した問題点を解決するもの
で、タービンノズルの作動流体流路内における圧力損失
を低減させることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のタービンノズルでは、環状の内側壁1を周
方向に取り囲むように、環状の外側壁2を同軸に配置
し、一側に凸曲面状の背面3を、また、他側に凹曲面状
の腹面4を有する複数のノズル翼19を、前記内側壁1
の外周面と外側壁2の内周面との間に形成される空間内
に、隣接するノズル翼19の背面3と腹面4とが互いに
対向するように、周方向に等間隔に配設し、各ノズル翼
19の基端部8aを前記内側壁1の外周面に、また、先
端部8cを前記外側壁2の内周面に取付けて、内側壁1
の外周面、外側壁2の内周面、隣接するノズル翼19の
背面3及び腹面4により複数の作動流体流路20を形成
したタービンノズルにおいて、タービンノズル軸方向に
見て、各ノズル翼19の腹面4が隣接する他のノズル翼
19の背面3に対して突出し且つ背面3が隣接する他の
ノズル翼19の腹面4に対して窪むように、それぞれの
ノズル翼19を湾曲させ、ノズル翼19の基端部8aと
先端部8cとの間の翼高さ方向中央部8bにおける
大厚さ部分22、ノズル翼19の前縁9aと後縁9d
との間の翼前後方向中間部9bに位置させ、ノズル翼1
9の基端部8a寄りの翼最大厚さ部分23、並びに先端
部8c寄りの翼最大厚さ部分24を、ノズル翼19の翼
弦長を変えることなく、翼高さ方向中央部8bから基端
部8a及び先端部8cへ向うのにつれ、翼前後方向中間
部9bから前縁9a寄りに漸次近付けるとともに、翼最
大厚さ部分22,23,24の大きさを、翼高さ方向
央部8bから基端部8a及び先端部8cへ近付くほど漸
次大きくなるように形成している。
【0019】
【作用】本発明のタービンノズルでは、タービンノズル
軸線方向に見て各ノズル翼19を、隣接する他のノズル
翼19の背面3側へ向って凸湾曲させることにより、作
動流体流路20において、ノズル翼19の腹面4寄りを
流通する作動流体7のうち、内側壁1及び外側壁2の近
傍を通過しようとする流れを、内側壁1及び外側壁2へ
向って押し付け、内側壁1及び外側壁2の近傍における
境界層の発達を抑制する。 更に、ノズル翼19の基端部
8a寄りの翼最大厚さ部分23、並びに先端部8c寄り
の翼最大厚さ部分24を、翼高さ方向中央部8bから基
端部8a及び先端部8cへ向うのにつれ、翼前後方向中
間部9bから前縁部9a寄りに漸次近付くとともに、翼
最大厚さ部分22,23,24の大きさが、翼高さ方向
中央部8bから基端部8a及び先端部8cへ近付くほど
漸次大きくなるように形成し、湾曲したノズル翼19に
より、当該ノズル翼19の腹面4寄りの内側壁1及び外
側壁2の近傍を通過しようとする作動流体7の流れに対
し、腹面4側から隣接する他のノズル翼19の背面3側
へ向ってノズル翼19の積み重ね線17に垂直な方向へ
作用する力の位置を、ノズル翼19の前縁9a寄りに移
動させ、ノズル翼19の背面3の翼前後方向中間部9
b,9cにおける翼高さ方向の圧力分布を、略均一な状
態にし、作動流体流路20の翼高さ方向中央部8b付近
での圧力損失小さくる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0021】図1から図3は本発明のタービンノズルの
一実施例であり、図中、図9から図14と同一の符号を
付した部分は同一物を表わしている。
【0022】ノズル翼19は一側に凸曲面状の背面3
を、また他側に凹曲面状の腹面4を有し、内側壁1と外
側壁2との間に形成される空間内に、隣接するノズル翼
19の背面3と腹面4とが互いに対向するように、周方
向に等間隔に複数配設されたうえ、各ノズル翼19の基
端部8aが前記内側壁1の外周面に、また、先端部8c
が前記外側壁2の内周面に取付けられており、前記内側
壁1の外周面、外側壁2の内周面、隣接するノズル翼1
9の背面3及び腹面4により、複数の作動流体流路20
を形成している。
【0023】また、各ノズル翼19をタービンノズル軸
線方向に見ると、各ノズル翼19の腹面4が隣接するノ
ズル翼19の背面3に向って突出するように且つ各ノズ
ル翼19の腹面4に対して窪むように湾曲した形状にな
っており、ノズル翼19の輪部を定める積み重ね線17
が、タービンノズル径方向基準線18に対して、内側壁
1及び外側壁2に近付くほど、隣接するノズル翼15の
背面3側に近接する円弧状に形成されている。
【0024】ノズル翼19の積み重ね線17の、内側壁
1及び外側壁2近傍における接線21は、タービンノズ
ル径方向基準線18に対して10〜30度程度の傾斜角
度θを有するようになっている。
【0025】更に、各ノズル翼19の中央部8bにおけ
る翼高さ中央部最大厚さ部分22がノズル翼前後方向中
間部9bに位置し、ノズル翼19の翼弦長を変えずに、
前記ノズル翼中央部8bから基端部8a及び先端部8c
へ向うのにつれ基端部8aの最大厚さ部分23及び先端
部8cの最大厚さ部分24が前記中間部9bから前縁9
a寄りに漸次近付き、且つノズル翼の最大厚さ部分2
2,23,24の大きさが、中央部8bから基端部8a
及び先端部8cへ近付くほど漸次大きくなるような形状
になっている。
【0026】図1から図3に示すタービンノズルを備え
た軸流タービンでは、作動流体流路20に、タービンノ
ズルの前方A側から後方B側へ向って作動流体7が流入
すると、作動流体流路20の腹面4寄りを流通する作動
流体7のうち、内側壁1及び外側壁2の近傍を通過しよ
うとする作動流体7の流れは、図13及び図14に示す
タービンノズルと同様にタービンノズル軸方向に見てノ
ズル翼19が隣接するノズル翼19の背面3に向って湾
曲しているために、矢印Cで示す如く内側壁1及び外側
壁2へ向って押付けられ、内側壁1,外側壁2の近傍に
おける境界層の発達が抑制され、通路渦12(図9参
照)の発生量が少なくなる。
【0027】一方、本実施例のノズル翼19は、最大厚
さ部分22,23,24が、中央部8bから基端部8a
及び先端部8cに近付くほど前縁9a寄りに位置するよ
うになっていて、また最大厚さ部分22,23,24の
大きさが、ノズル翼中央部8bから基端部8a及び先端
部8cへ近付くほど漸次大きくなるように形成されてい
るので、ノズル翼19が湾曲することにより作動流体7
に積み重ね線17に垂直方向(矢印D方向)の力が作用
する位置が図13及び図14に示すノズル翼15に比べ
て前縁9a寄りに移動する。
【0028】このときのノズル翼19の背面3、腹面4
における前縁9aから後縁9dまでの間の圧力分布を、
図4から図6によって基端部8a、中央部8b、先端部
8cごとに実線で示すと、背面3の基端部8a及び先端
部8cでは、圧力最小点が図13及び図14に示すノズ
ル翼15に比べて前縁9a寄りへ移動する。
【0029】このため、ノズル翼19の背面3のノズル
翼中間部9b,9cにおけるノズル高さ方向の圧力分布
は、基端部8a及び先端部8cの圧力最小点が前縁9a
寄りへ移動することにより、図7に実線で示す如く、略
均一な状態となる。
【0030】よって、本実施例のタービンノズルでは、
ノズル翼19の背面3の中間部9b,9cにおいて、基
端部8a及び先端部8cからノズル翼高さ中央部8bへ
向う流れが発生せず、図8に実線で示す如く、作動流体
流路20の中央部8b付近での圧力損失が小さくなる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明のタービンノズ
によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得
る。 (1)タービンノズル軸線方向に見て各ノズル翼19
が、隣接する他のノズル翼19の背面3側へ向って凸湾
曲しているので、作動流体流路20において、ノズル翼
19の腹面4寄りを流通する作動流体7のうち、内側壁
1及び外側壁2の近傍を通過しようとする流れは、内側
壁1及び外側壁2へ向って押し付けられ、これにより、
内側壁1及び外側壁2の近傍における境界層の発達を抑
制することができる。 (2)ノズル翼19の基端部8a寄りの翼最大厚さ部分
23、並びに先端部8c寄りの翼最大厚さ部分24が、
翼高さ方向中央部8bから基端部8a及び先端部8cへ
向うのにつれ、翼前後方向中間部9bから前縁部9a寄
りに漸次近付くとともに、翼最大厚さ部分22,23,
24の大きさが、翼高さ方向中央部8bから基端部8a
及び先端部8cへ近付くほど漸次大きくなっているの
で、湾曲したノズル翼19により、当該ノズル翼19の
腹面4寄りの内側壁1及び外側壁2の近傍を通過しよう
とする作動流体7の流れに対し、腹面4側から隣接する
他のノズル翼19の背面3側へ向ってノズル翼19の積
み重ね線17に垂直な方向へ作用する力の位置が、ノズ
ル翼19の前縁9a寄りに移動し、ノズル翼19の背面
3の翼前後方向中間部9b,9cにおける翼高さ方向の
圧力分布が、略均一な状態になり、その結果、作動流体
流路20を通過する作動流体の圧力損失が小さくなっ
て、 軸流タービンの効率向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタービンノズルの一実施例を示す斜視
図である。
【図2】本発明のタービンノズルの一実施例を示す断面
図である。
【図3】本発明のタービンノズルの一実施例に用いるノ
ズル翼の断面図である。
【図4】本発明のタービンノズルの一実施例に用いたノ
ズル翼の基端部における前縁から後縁の間の圧力分布
と、従来の湾曲したノズル翼の基端部における前縁から
後縁の間の圧力分布を比較するグラフである。
【図5】本発明のタービンノズルの一実施例に用いたノ
ズル翼の中央部における前縁から後縁の間の圧力分布
と、従来の湾曲したノズル翼の翼高さ方向中央部におけ
る前縁から後縁の間の圧力分布を比較するグラフであ
る。
【図6】本発明のタービンノズルの一実施例に用いたノ
ズル翼の先端部における前縁から後縁の間の圧力分布
と、従来の湾曲したノズル翼の先端部における前縁から
後縁の間の圧力分布を比較するグラフである。
【図7】本発明のタービンノズルの一実施例に用いたノ
ズル翼の背面と、従来の湾曲したノズル翼の背面におけ
るノズル翼高さ方向の圧力分布を比較するグラフであ
る。
【図8】本発明のタービンノズルの作動流体流路内にお
ける圧力損失と、従来のタービンノズルの作動流体流路
内における圧力損失を比較するグラフである。
【図9】従来のタービンノズルの一例を示す斜視図であ
る。
【図10】従来のタービンノズルの一例におけるノズル
翼の形状を示す断面図である。
【図11】従来のタービンノズルの作動流体流路前縁付
近における速度分布を示す断面図である。
【図12】従来のタービンノズルのノズル翼背面におけ
る圧力分布を示す断面図である。
【図13】従来の湾曲したノズル翼を有するタービンノ
ズルの一例を示す斜視図である。
【図14】従来の湾曲したノズル翼を有するタービンノ
ズルの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 内側壁 2 外側壁 3 背面 4 腹面 8a 基端部 8b 中央部 8c 先端部 9a 前縁 9b 中間部 9d 後縁 19 ノズル翼 20 作動流体流路 22,23,24 最大厚さ部分

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の内側壁1を周方向に取り囲むよう
    に、環状の外側壁2を同軸に配置し、一側に凸曲面状の
    背面3を、また、他側に凹曲面状の腹面4を有する複数
    のノズル翼19を、前記内側壁1の外周面と外側壁2の
    内周面との間に形成される空間内に、隣接するノズル翼
    19の背面3と腹面4とが互いに対向するように、周方
    向に等間隔に配設し、各ノズル翼19の基端部8aを前
    記内側壁1の外周面に、また、先端部8cを前記外側壁
    2の内周面に取付けて、内側壁1の外周面、外側壁2の
    内周面、隣接するノズル翼19の背面3及び腹面4によ
    り複数の作動流体流路20を形成したタービンノズルに
    おいて、タービンノズル軸方向に見て、各ノズル翼19
    の腹面4が隣接する他のノズル翼19の背面3に対して
    突出し且つ背面3が隣接する他のノズル翼19の腹面4
    に対して窪むように、それぞれのノズル翼19を湾曲さ
    、ノズル翼19の基端部8aと先端部8cとの間の
    高さ方向中央部8bにおける最大厚さ部分22、ノ
    ズル翼19の前縁9aと後縁9dとの間の翼前後方向
    間部9bに位置させ、ノズル翼19の基端部8a寄りの
    翼最大厚さ部分23、並びに先端部8c寄りの翼最大厚
    さ部分24を、ノズル翼19の翼弦長を変えることな
    く、翼高さ方向中央部8bから基端部8a及び先端部8
    cへ向うのにつれ、翼前後方向中間部9bから前縁9a
    寄りに漸次近付けるとともに、翼最大厚さ部分22,2
    3,24の大きさを、翼高さ方向中央部8bから基端部
    8a及び先端部8cへ近付くほど漸次大きくなるように
    形成したことを特徴とするタービンノズル。
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