JP3070094B2 - 電気掃除機用床ノズル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、部屋の隅掃除に有効な副アジテータを床ノ
ズルの側壁外に配置した電気掃除機用床ノズルに関する
ものである。

従来の技術 従来、この種床ノズルでは、主アジテータと同軸に副
アジテータを固定し、ノズル本体の側壁外にこの副アジ
テータを位置させていた。上記副アジテータは、円形の
回転体の外周面にブラシ毛などよりなる攪拌部材を放射
状に植設して構成したものである。

したがって、この床ノズルでは、副アジテータによっ
て部屋の隅まで掃除することができる。

発明が解決しようとする課題 しかし、上記の構成では、ノズル本体の側壁外に副ア
ジテータが位置しているため、誤って、作業者などの手
が触れ、怪我を生起する問題があった。

本発明はこのような従来の課題を解消するもので、安
全性の向上を図ったものである。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、駆動源により回
転駆動される主アジテータをノズル本体に内設するとと
もに、主アジテータに連係して回転する隅掃除用の副ア
ジテータを上記ノズル本体の側壁外に配置し、上記副ア
ジテータは回転体の外周より攪拌部材を放射状に突出し
て構成し、さらにこの副アジテータの外側面を覆う保護
カバーを設け、上記保護カバーのうち上記回転体と対向
する面には複数の確認孔を形成したものである。

作 用 上記本発明において、副アジテータの外側が保護カバ
ーで覆われているために、副アジテータに作業者の手な
どが触れる虞がなくなる。またこのような保護カバーを
設けると、副アジテータとの間にごみが溜まりやすくな
る。上記溜まったごみはアジテータの回転負荷となるだ
けでなく、摩擦によって副アジテーターの回転体が過熱
され、この回転体が合成樹脂で形成したものでは溶けて
しまう。本発明では、保護カバーに確認孔を形成してい
るところから、上記ごみの溜まり具合を容易に確認する
ことができ、的確に除塵などの対応をとることができ
る。

実施例 以下本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。

第１図〜第３図において、底面に吸込口１を有するノ
ズル本体２は、その内部横方向に主アジテータ３を設け
ている。上記主アジテータ３は回転筒４の外周面にブラ
シ毛、弾性帯体など攪拌部材５を植設して構成したもの
で、上記攪拌部材５の一部は吸込口１より外部に臨むよ
うにしてある。上記回転筒４の中心に通した軸は軸受装
置６に軸支されており、その端部はノズル本体２の側壁
７より外方に突出している。主アジテータ３はモータあ
るいはエアータービンなどの駆動源により回転駆動され
るようにしてあり、動力伝達のためのベルトが掛けられ
るプーリ８が回転筒４の一部に設けられている。９は任
意に回転停止するため、上記プーリ８の隣に設けたアイ
ドラプーリである。

副アジテータ10は上記軸の端部、すなわちノズル本体
２の側壁７より外側に配置されている。

この副アジテータ10は軸にねじを介して固定された合
成樹脂製の円形状の回転体11と、この回転体11の外周面
に放射状に、しかも外周端側がやや外方へ位置するごと
く傾斜させて植設したブラシ毛などよりなる攪拌部材12
とから形成されている。そして、副アジテータ10の外側
はスリット状の確認孔13を複数放射状に形成した保護カ
バー14で覆われている。

上記スリット状の確認孔13の開口面積は、幼児などの
手指が入らない程度に設定してある。また保護カバー14
の下部は直線状とされ、副アジテータ10の下を除く部分
を覆うようにしている。

なお、図中15はノズル本体２に設けたバンパーであ
る。

上記の構成において、主アジテータ３は被掃除面、例
えば、じゅうたん面のごみを掻出し、ノズル本体２の吸
込口１に導く。吸込口１に導かれたごみは掃除機の吸引
力によって上記ノズル本体１内の通路および延長管・ホ
ースなどを流動して濾過部へ達するものである。

また部屋の隅を掃除する場合には、副アジテータ10を
同部屋の隅に沿わせればよい。

上記副アジテータ10の外側は保護カバー14で覆われて
いるところから、幼児などが誤って手を近づけても副ア
ジテータ10の攪拌部材12に触れる虞はほとんどなく、し
たがって、攪拌部材12に指を巻きこみ、怪我をするよう
なことがなくなる。

ところで、掻上げられたごみのうち、一部はこの副ア
ジテータ10と保護カバー14との間に侵入する。しかる
に、上記実施例では、保護カバー14のうち回転体11と対
向する面には確認孔13を形成しているため、ごみの溜ま
り具合を外から確認できるものであり、ごに除去が的確
に行える。

部屋の隅掃除を確実にするため、第４図のように壁に
保護カバー14を密着し、確認孔13を実質的に閉じれば、
同確認孔13からの空気流入が阻止され、副アジテータ10
下方からの空気吸引性が高められる。

保護カバー14に形成した確認孔13の形状はスリット状
に限らないもので、例えば、第５図のように複数の丸孔
であってもよい。もちろん、丸孔個々の開口面積は幼児
などの指が入らない大きさに設定しておく。

発明の効果 このように本発明によれば、副アジテータの外側を保
護カバーで覆うことにより、怪我などのない安全な床ノ
ズルとすることができるものであり、また保護カバーを
設けたことによるごみ溜まりの課題は、確認孔を設ける
ことによって解決できるものである。すなわち、溜まっ
たごみの除去が的確にできるため、アジテータの円滑な
回転動作が得られ、ごみ掻出し性能を良好に維持できる
とともに、副アジテータの回転体が合成樹脂であっても
これが溶けるといったこともなくなるなど、すぐれた効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す床ノズルの保護カバーの
正面図、第２図は要部断面図、第３図は床ノズルの側面
図、第４図は使用説明図、第５図は他の実施例を示す保
護カバーの正面図である。 ２……ノズル本体、３……主アジテータ、７……側壁、
10……副アジテータ、11……回転体、12……攪拌部材、
13……確認孔、14……保護カバー。

フロントページの続き (72)発明者 森 宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 宇野 清和 滋賀県愛知郡秦荘町蚊野520 (72)発明者 三宅 晴久 滋賀県神崎郡能登川町種1670―46 (56)参考文献 特開 平１−299525（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−67650（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A47L 9/04 A47L 9/02

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】駆動源により回転駆動される主アジテータ
   をノズル本体に内設するとともに、主アジテータに連係
   して回転する隅掃除用の副アジテータを上記ノズル本体
   の側壁外に配置し、上記副アジテータは回転体の外周よ
   り攪拌部材を放射状に突出して構成し、さらにこの副ア
   ジテータの外側面を覆う保護カバーを設け、上記保護カ
   バーのうち上記回転体と対向する面には複数の確認孔を
   形成した電気掃除機用床ノズル。