JP3069713B2 - ころ軸受用保持器 - Google Patents

ころ軸受用保持器

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JP3069713B2
JP3069713B2 JP3275394A JP27539491A JP3069713B2 JP 3069713 B2 JP3069713 B2 JP 3069713B2 JP 3275394 A JP3275394 A JP 3275394A JP 27539491 A JP27539491 A JP 27539491A JP 3069713 B2 JP3069713 B2 JP 3069713B2
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roller
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molding
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信綱 本橋
福光 北内
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周案内タイプのころ
軸受用保持器、特に内燃機関の回転部位に用いられるも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関において、クランクシャ
フトに対するコネクティングロッドの装着部分などに
は、軌道輪を持たないころおよび保持器よりなるころ軸
受が用いられるようになっている。
【0003】このようなころ軸受の保持器として、例え
ば、図6および図7に示すようないわゆるM型保持器と
称するものがある。図には、半割りタイプの保持器を例
に挙げている。図中、50は保持器、51はポケット、
52は柱部、53は外径側へのころ抜け防止用の突起、
54は内径側へのころ抜け防止用の突起、55はころで
ある。このM型保持器50は、パイプなどを適当幅に切
除し、その外周面の軸方向中央部および内周面の軸方向
両端付近をそれぞれ研削して断面をほぼM形状とし、円
周数箇所にころ収容用ポケット51を打ち抜き形成する
ことにより、得られる。なお、各突起53,54は、ポ
ケット形成のための打ち抜きによって形成される。
【0004】外径側へのころ抜け防止用の突起53は、
柱部52の軸方向両端に一つずつ、また、内径側へのこ
ろ抜け防止用の突起54は、柱部52の軸方向中央部分
に一つと、それぞれ設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の保持
器50の場合、柱部52に設けてある突起53,54が
ころ55と干渉しやすい点が指摘され、干渉したときに
は、ころ55の回転不良やスキューを誘発する他、ころ
55の周面の潤滑油がかきとられやすくなって発熱、焼
き付きなどの不具合が発生する。
【0006】これに対して、柱部52の肉厚を薄くする
ことにより突起53,54の厚みを薄くすれば、突起5
3,54ところ55とが干渉しにくくなって、前述の不
具合の発生を抑制できるようになるけれども、このよう
な対策を講ずると、今度は下記のような不具合が発生す
ることになる。
【0007】すなわち、従来の保持器では、突起53,
54の厚みを柱部52の肉厚寸法の増減でもって調整し
ているため、前述のように柱部52の肉厚を薄くする
と、柱部52ところ55とが干渉したときに、柱部52
において突起53,54の付け根の角張った部位にクラ
ックが発生しやすくなるなど、強度が不十分になる。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、ころ抜け防止用の突起ところとを干渉させにく
くするとともに、クラックなどが起きにくい強靭な構造
とすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、円周数箇所にころ収容用のポケッ
トを有し、外周面が軸受取付部材の内周面によって案内
されるころ軸受用保持器において、次のような構成をと
る。
【0010】本発明のころ軸受用保持器は、ポケット間
の柱部における周方向両端面の外径側で軸方向両端部分
にローレット加工または型成形によるころ抜け防止用の
突起が設けられているとともに、ローレット加工または
型成形により生じる盛り上がりが研磨処理により除去さ
るとともに、前記柱部の周方向両端にローレット加工
または型成形による凹みをわずかに残す程度に保持器外
周がほぼ平滑な面とされていることに特徴を有する。
【0011】
【作用】本発明のころ抜け防止用の突起は、ローレット
加工または型成形により得られる微小のものであって、
従来のものに比べてはるかに小さいから、この突起はこ
ろと干渉しにくくなるし、また、柱部の肉厚を従来のよ
うに薄くする必要がないので、そこの強度を十分大きく
設定できるようになる。そして、ローレット加工または
型成形によりころ抜け防止用の突起を形成するときにで
きてしまう径方向外向きの盛り上がりが軸受取付部材の
内周面を損傷させるおそれがあることを考慮し、前記盛
り上がりを研磨処理により除去している。しかも、この
研磨処理では、前記柱部の周方向両端にローレット加工
または型成形による凹みをわずかに残す程度に管理する
ことによって、柱部の板厚が薄肉になり過ぎることを防
ぎ、柱部の強度が必要以上に低下することを回避してい
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0013】図1ないし図5に本考案の一実施例を示し
ている。本実施例では、半割りタイプの保持器を例に挙
げている。図中、1は保持器、2はポケット、3は隣り
合うポケット2間の柱部、4は外径側へのころ抜け防止
用の突起、5は内径側へのころ抜け防止用の突起、6は
ころである。
【0014】この保持器1は、側面から見てほぼM形状
に形成されるM型保持器と称するものである。突起4,
5は、ローレット加工または型成形により形成されるも
ので、突出量はごく僅かに設定されている。一方の突起
4は、柱部3における軸方向両端の大径部分の外径側に
一つずつ設けられており、他方の突起5は、柱部3にお
ける軸方向中間の小径部分の内径側に二つ設けられてい
る。
【0015】このような保持器1の突起4,5は、次の
ようにして形成される。まず、パイプなどを適当に切断
し、その円周数箇所をパンチ・ブローチ加工治具を用い
て径方向外方から内方に向けて打ち抜くことにより複数
のポケット2を得る。このような半完成品の保持器1に
対して、図4に示すように、二本のローレット加工軸
7,8をあてがって所定圧力で押し付け、このローレッ
ト加工軸7,8を回転させることにより、柱部3の軸方
向両端の大径部と、軸方向中間の小径部とに突起4,5
を形成する。このローレット加工を行うと、柱部3の軸
方向両端の大径部および軸方向中間の小径部には、図5
の(a)に示すように、柱部3を周方向に横切る線状凹
溝9が形成され、この各線状凹溝9の溝上縁に盛り上が
り10が形成されてしまう。
【0016】ところで、本実施例の保持器1では、その
外周を装着相手の内周面で案内させる設計となるので、
柱部3の外周面に盛り上がり10があると、装着相手の
案内面を損傷することになるので、好ましくない。この
ことを考慮して、ローレット加工の後、保持器1の外周
面を粗研磨することによって盛り上がり10を除去し、
さらに、浸炭硬化処理を施して仕上げ研磨を行うことに
より、平滑な面とする〔図5の(b)参照〕。このよう
な研磨処理を施しても、柱部3の周方向両端には僅かな
凹みが残るが、この凹みは柱部3の最大外径部分よりも
径方向内側に位置するので、装着相手に対して非接触と
なるので完全に除去して平滑とする必要はない。なお、
保持器1の柱部3の内周面に形成される線状凹溝9や盛
り上がり10については、この柱部3の内周面が案内面
ではないので、本実施例では前述のような除去処理を行
わないものとする。
【0017】したがって、本実施例では、予め、ローレ
ット加工の副産物である歪を除去するのに必要な研磨寸
法を見込んで、柱部3の肉厚寸法を厚めに設定しておく
必要がある。
【0018】なお、本発明は、上述したM型の保持器1
にのみ限定されず、いわゆる門型と称する保持器として
も実施することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ころ
抜け防止用の突起をローレット加工または型成形により
得られる微小なものとすることにより、突起ところとを
干渉しにくくさせているから、突起によるころ周面の潤
滑油かきとりをほとんど無くせて、回転性能の向上に貢
献できるようになる。また、このような突起を採用する
ことにより、柱部の肉厚を従来のように薄くせずに済ま
せたから、そこの強度を十分大きく設定できるようにな
り、前述の干渉しにくくなることとの相乗作用によっ
て、柱部のクラックなどの損傷を防げるようになる。
して、ローレット加工または型成形によりころ抜け防止
用の突起を形成するときにできてしまう径方向外向きの
盛り上がりを研磨処理により除去した構造としているか
ら、当該盛り上がりが軸受取付部材の内周面を損傷する
という不具合の発生を防止できるようになる。しかも、
前記研磨処理では、前記柱部の周方向両端にローレット
加工または型成形による凹みをわずかに残す程度に管理
することによって、柱部の板厚が薄肉になり過ぎること
を防ぐことができて、柱部の強度が必要以上に低下する
ことを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のころ軸受用保持器の側面
図。
【図2】図1のころ軸受用保持器の背面図。
【図3】図1のころ軸受用保持器に対するころの保持状
態を示す縦断面図。
【図4】図1のころ軸受用保持器の突起の形成手法を示
す説明図。
【図5】図1のころ軸受用保持器の突起の形成過程を示
す側面図。
【図6】従来のころ軸受用保持器の側面図。
【図7】図6のころ軸受用保持器に対するころの保持状
態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 保持器 2 ポケット 3 柱部 4,5 突起 6 ころ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 33/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周数箇所にころ収容用のポケットを有
    し、外周面が軸受取付部材の内周面によって案内される
    ころ軸受用保持器であって、 前記ポケット間の柱部における周方向両端面の外径側で
    軸方向両端部分にローレット加工または型成形によるこ
    ろ抜け防止用の突起が設けられているとともに、 ローレット加工または型成形により生じる盛り上がり
    研磨処理により除去されるとともに、前記柱部の周方向
    両端にローレット加工または型成形による凹みをわずか
    に残す程度に保持器外周がほぼ平滑な面とされている、
    ことを特徴とするころ軸受用保持器。
JP3275394A 1991-10-23 1991-10-23 ころ軸受用保持器 Expired - Lifetime JP3069713B2 (ja)

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DE102022110321A1 (de) * 2022-04-28 2023-11-02 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Axiallageranordnung mit von einem einteiligen Lagerkäfig eingefassten Lagerrollen

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US20190271358A1 (en) * 2018-03-01 2019-09-05 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Bearing cage including hydrodynamic feature
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