JP3069407U - 花飾り - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の流通過程ではドライフラワーと芳香剤
を気密ケースに閉じ込めて芳香剤が消費されないように
し、ドライフラワーはケースにより保護され、使用する
ときはシールを剥がして放香するようにした花飾りを提
供する。 【解決手段】 通気孔１０を設け、この通気孔にシール
を貼り付け、内部を透視可能にした気密ケース５内に芳
香剤４とともにドライフラワー１を飾り付け、上記シー
ル１１を剥ぎ取ることにより放香が始まるようにしてな
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、芳香を発する機能を備えたドライフラワーの花飾りに関する。

【０００２】

【従来の技術】

飾り棚や自動車のダッシュボードにクラフトフラワーや人形がよく飾られてい る。また、近年不活性ガスを充填したケース内に生花を収容して長期間その状態 で鑑賞できるようなものが商品化されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前者は所詮造花または人形であり、後者は生花を長く鑑賞できる点は良いが、 芳香はケース内に閉じ込められているので期待できず、ケースがガラス製であり 内部に不活性ガスが充填されているので割れた場合、破片が周囲に飛び散る危険 性を孕んでいる。

【０００４】 また、最近ドライフラワーの技術も進み、褪色せず生花のような色合いを保て るようになってきたが、ドライフラワーは非常に壊れ易く、生花のときの芳香も 失われてしまう。

【０００５】 上記状況に鑑みこの考案は、ドライフラワーを芳香剤とともに気密ケース内に 収容し、商品の流通過程では芳香剤が消費されないようにし、飾るときは簡単な 手段で放香を開始させるようにした花飾りを提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するためにこの考案は、通気孔を設け、この通気孔にシールを 貼り付け、内部を透視可能にした気密ケース内に芳香剤とともにドライフラワー を飾り付け、上記シールを剥ぎ取ることにより放香が始まるようにしてなる構成 としたものである。

【０００７】 上記のように構成することにより、商品の流通過程では通気孔がシールされて いるので芳香剤を消耗することがなく、ドライフラワーはケースにより保護され 、使用時にはシールを剥がすことにより放香がはじまり、よい香りの中でドライ フラワーを楽しむことができる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

次にこの考案の実施形態を図面を参照しながら説明する。

【０００９】 図１、図２は実施例１で、チューリップを主とするドライフラワー１は、表面 に鏡２を配設した額３に芳香剤４とともに飾り付けられ、ドライフラワーを飾り 付けた額３は、ケース５内に芳香剤４とともに納められている。

【００１０】 ケース５はベース６と透明なカバー７からなり、ベース６の上部外周縁には環 状突起８が形成され、カバー７の裾部開口の内周縁には上記環状突起８に対応す る環状凹溝９が形成されて密接に嵌め合わされ、カバー７の要所に通気孔１０が 設けられ、この通気孔１０にはシール１１が貼られてケース５内を気密にして芳 香剤４が消費されないようにしている。

【００１１】 ケース５の上端背面には延長片１２が設けられ壁１３に吊り下げられるように なっているが、ベース６の裏側の窪みに重量のある埋め込み材１４を介在させ、 その埋め込み材１４に滑り止め層となるフェルト１５を貼り付けてサイドボード 等に置くようにすることもできる。

【００１２】 なお、上記ベース６の環状突起８とカバー７の環状凹溝９を設けないで、カバ ー７の裾部をベース６に被せ、熱融着あるいは接着などの手段により一体にする こともできる。また、上記通気孔１０をベース６側に設けることもできる。

【００１３】 上記ベース６は、成形後の樹脂の残留歪みを均等にして所謂「ヒケ」が生じな いようにするため肉厚を薄く均等にしている。従ってベース６の底が窪んでいる ので埋め込み材１４を介在させてフェルト１５を貼付けている。

【００１４】 また、ベース６およびカバー７の素材を熱可塑性樹脂シートとして真空成形法 を採用すれば経済的に成形することができる。この場合、ベース６の断面形状は 図４（ｂ）のようになり、ベース６の底に窪みができるので埋め込み材１４を介 在させてフエルト１５を貼り付ける。

【００１５】 上記花飾りを飾るときは、通気孔１０に貼り付けたシール１１を剥ぎ取る。こ うすることにより芳香剤４は通気孔１０を通じて放散し、良い香りとともにドラ イフラワーを楽しむことができる。

【００１６】 図３は実施例２で、ベース６の表面に鏡を貼り付け、この鏡に芳香剤とともに ミニひまわりを主とするドライフラワー１を飾り付け、該ベース６に透明な蒲鉾 形カバー７を被せてなるもので、基本構造は実施例１と同様である。

【００１７】 図４は実施例３で、ベース６の表面に鏡を貼り付け、この鏡に芳香剤とともに カーネーションを主とするドライフラワー１を飾り付け、該ベース６に透明な円 形カバー７を被せてなるもので、基本構造は実施例１と同様である。

【００１８】 上記各実施例において使用した芳香剤は、真珠状、貝殻状、ミニボトルの如き ものに担持させて装飾効果を挙げるようにすることができ、上記鏡に替えて雪模 様面、花模様面のようにすることができ、ケースの形状を球形、半球形、卵形、 菱形、星形など任意の形にすることができる。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明した如くこの考案によれば、商品の流通過程ではドライフラワーと芳 香剤を収容しているケースの通気孔がシールにより閉塞されて気密状態が保たれ ているので芳香剤が消費されず、ドライフラワーはケースにより保護され、使用 開始時にシールを剥がすことにより放香が始まる。また、鏡面により飾られたド ライフラワーが華やかになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１の縦断面図

【図２】同斜視図

【図３】実施例２の斜視図

【図４】（ａ）実施例３の同横断面図 （ｂ）真空成形のベース部分の断面図

【符号の説明】

１ ドライフラワー ２ 鏡 ３ 額 ４ 芳香剤 ５ ケース ６ ベース ７ カバー ８ 環状突起 ９ 環状凹溝 １０ 通気孔 １１ シール １２ 延長片 １３ 壁 １４ 埋め込み材 １５ フェルト

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 通気孔を設け、この通気孔にシールを貼
   り付け、内部を透視可能にした気密ケース内に芳香剤と
   ともにドライフラワーを飾り付け、上記シールを剥ぎ取
   ることにより放香が始まるようにしてなる花飾り。
2. 【請求項２】 上記気密ケースは、ベースとカバーとか
   らなり、カバーの裾部開口はベースの周面に密接し嵌ま
   り合ってなる請求項１に記載の花飾り。
3. 【請求項３】 上記ドライフラワーは、その背後に配設
   された鏡面、雪模様面あるいは花柄模様面とした額に飾
   り付けられてなる請求項１または２に記載の花飾り。
4. 【請求項４】 上記ベースの上面を鏡面、雪模様面ある
   いは花柄模様面としてなる請求項１または２に記載の花
   飾り。
5. 【請求項５】 上記ベースの裏面に滑り止め層を形成し
   てなる請求項１乃至４に記載の花飾り。
6. 【請求項６】 上記ベースとカバーは、プラスチックシ
   ートを真空成形してなる請求項１乃至５のいずれかに記
   載の花飾り。