JP3069304B2 - クリーニング用防皺防縮仕上剤 - Google Patents

クリーニング用防皺防縮仕上剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーニング用防
皺防縮仕上剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、ラ
ンドリー及びウェットクリーニングにおいて、皺になり
やすく、縮みやすい、綿、レーヨン、テンセル、ウー
ル、絹等の天然繊維素材又は再生繊維素材の被洗物に対
して処理を施すことにより防皺性、防縮性及び柔軟性の
ある風合いを付与することができるクリーニング用防皺
防縮仕上剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のランドリーあるいはウェットクリ
ーニングにおいては、ジメチルポリシロキサン、アミノ
変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン等のシリコー
ンオイルのエマルジョンが仕上剤として用いられてい
る。これらの仕上剤の使用によりある程度の風合いの向
上は見られるものの、防皺性、防縮性の効果が不十分
で、被洗物によっては商品価値を損ねる場合がある。ま
た、防皺性や防縮性を追及するあまりに、クリーニング
をドライクリーニングにたより過ぎると、クリーニング
本来の目的である、汗、塩類等の水溶性の汚れが除去さ
れずに被洗物に残留し、悪臭を発生する原因となってい
る。このため、ランドリーあるいはウェットクリーニン
グにより水溶性の汚れを効果的に除去し、しかも良好な
風合いを保ち、防皺性、防縮性にも優れたクリーニング
用仕上剤の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、被洗物の洗
浄性を阻害することなく、良好な風合いのみならず、防
皺性、防縮性をも付与し、綿、レーヨン、テンセル、ウ
ール、絹等の天然繊維素材又は再生繊維素材衣料のクリ
ーニングにおける皺及び縮みによるトラブルを解消する
クリーニング用防皺防縮仕上剤を提供することを目的と
してなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アシル化アミノ
変性シリコーンとエポキシ変性シリコーンを組み合わせ
た仕上剤が、洗濯後も良好な風合いを保ち、防皺性、防
縮性にも優れることを見いだし、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、アミノ
基及び/又はイミノ基を1分子中に平均2個以上有する
アミノ変性シリコーンのアミノ基及び/又はイミノ基の
一部をアシル化したアシル化アミノ変性シリコーン35
〜65重量%、及び、下記一般式[1]で表されるエポ
キシ変性シリコーン65〜35重量%が、シリコーンオ
イル成分として水中に乳化分散されてなることを特徴と
するクリーニング用防皺防縮仕上剤、
【化2】 (ただし、式中、Rは炭素数1〜4のアルキレン基であ
り、m及びnはそれぞれ1以上の整数である。)を提供
するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のクリーニング用防皺防縮
仕上剤は、アミノ基及び/又はイミノ基を1分子中に平
均2個以上有するアミノ変性シリコーンのアミノ基及び
/又はイミノ基の一部をアシル化したアシル化アミノ変
性シリコーンを使用する。アミノ変性シリコーンの構造
には特に制限はなく、例えば、直鎖状のものも分岐鎖を
有するものも使用することができる。アミノ基又はイミ
ノ基としては、例えば、アミノプロピル基、N−(β−
アミノエチル)イミノプロピル基、アミノフェノキシメ
チル基等を挙げることができる。このようなアミノ変性
シリコーンは、アミノアルキルメチルジメトキシシラン
の加水分解により得られるシロキサンオリゴマーと環状
シロキサン及び塩基性触媒を用いて製造することができ
る。また、アミノアルキルメチルジメトキシシラン加水
分解物の代わりに、アミノアルキルジメトキシシランを
用いて、両末端メトキシ型のアミノ変性シリコーンを得
ることができる。さらに、ビス(アミノプロピル)テトラ
メチルジシロキサンと環状シロキサン及び塩基性触媒を
用いて、両末端アミノ変性シリコーンを得ることができ
る。本発明の防皺防縮仕上剤に用いるアミノ変性シリコ
ーンは、25℃における粘度が500〜50,000c
Stであることが好ましく、700〜10,000cS
tであることがより好ましい。また、アミノ変性シリコ
ーンのアミン当量は、500〜20,000であること
が好ましい。このようなアミノ変性シリコーンは、市販
品を使用することも可能であり、市販品としては、例え
ば、信越化学工業(株)のKF862、KF867、KF
869、東芝シリコーン(株)のTSF4702、TSF
4703、TSF4704、東レ・ダウコーニング・シ
リコーン(株)のSF8417、BY16−849、BY
16−850、BY16−872等を挙げることができ
る。
【0006】本発明において、アミノ変性シリコーンの
アミノ基又はイミノ基のアシル化には、有機酸、有機酸
無水物又はは有機酸塩化物を用いることができる。有機
酸、有機酸無水物及び有機酸塩化物は、アミノ基又はイ
ミノ基をアシル化することができ、乳化物形成を阻害し
ないものであれば特に制限はないが、炭素数1〜8の直
鎖状のアルキル基を有する低級脂肪酸、それらの無水物
及び酸塩化物を好適に使用することができる。特に、低
級脂肪酸の無水物を用いてアシル化することが、アシル
化反応が容易に進行するので好ましい。アミノ変性シリ
コーンと有機酸、有機酸無水物又は有機酸塩化物との反
応の方法には特に制限はなく、公知の方法によりアミノ
変性シリコーンのアシル化を行うことができる。例え
ば、アミノ変性シリコーンと有機酸無水物とを常温で混
合し、窒素ガス気流下で加熱し、50〜110℃に昇温
して反応することができる。この際、反応触媒や反応溶
媒は特に必要としない。本発明に用いるアシル化された
アミノ変性シリコーンのアシル化率は、使用する有機
酸、有機酸無水物又は有機酸塩化物の量によって適宜調
節することができるが、通常は、アシル化率が20〜9
0モル%であることが好ましい。アシル化率が20モル
%未満であると、残留するアミノ基の影響で被洗物が黄
変しやすくなるおそれがある。アシル化率が90モル%
を超えると、被洗物の風合いを維持することが困難とな
るおそれがある。
【0007】本発明の防皺防縮仕上剤は、一般式[1]
で表されるエポキシ変性シリコーンを使用する。一般式
[1]において、Rは炭素数1〜4のアルキレン基であ
り、m及びnはそれぞれ1以上の整数である。
【化3】 本発明において、一般式[1]で表されるエポキシ変性
シリコーンの25℃における粘度は500〜50,00
0cStであることが好ましく、2,000〜10,00
0cStであることがより好ましい。また、エポキシ変
性シリコーンのエポキシ当量は、100〜5,000で
あることが好ましい。このようなエポキシ変性シリコー
ンは、例えば、Si−H基を有するジメチルポリシロキ
サンとアリルグリシジルエーテル、ビニルシクロヘキサ
ンオキサイド等の不飽和エポキシ化合物を白金触媒の存
在下に付加反応することにより製造することができる。
このようなエポキシ変性シリコーンは、市販品を使用す
ることも可能であり、市販品としては、例えば、信越化
学工業(株)のKF100、KF101、KF102、K
F103、東芝シリコーン(株)のTSF4731、TS
F4732、XF42−A5041、東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)のSF8411、SF8413、
BY16−839等を挙げることができる。
【0008】本発明の防皺防縮仕上剤は、前記のアシル
化アミノ変性シリコーン35〜65重量%と、前記のエ
ポキシ変性シリコーン65〜35重量%が、シリコーン
オイル成分として水中に乳化分散されてなるものであ
る。シリコーンオイル成分を水中に乳化分散させる方法
には特に制限はなく、例えば、アシル化アミノ変性シリ
コーンとエポキシ変性シリコーンを混合したのち水中に
乳化分散させることができ、あるいは、アシル化アミノ
変性シリコーンの水中への乳化分散物とエポキシ変性シ
リコーンの水中への乳化分散物を混合して目的の乳化分
散物とすることができる。本発明の防皺防縮仕上剤にお
いて、アシル化アミノ変性シリコーンの量が35重量%
未満となり、エポキシ変性シリコーンの量が65重量%
を超えると、防縮性能がそこなわれるおそれがある。ま
た、アシル化アミノ変性シリコーンの量が65重量%を
超え、エポキシ変性シリコーンの量が35重量%未満と
なると、防縮性能、防皺性能がそこなわれるおそれがあ
る。本発明の防皺防縮仕上剤において、シリコーンオイ
ル成分を水中に乳化分散させる方法には特に制限はな
く、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオ
ン界面活性剤等を用いて公知の方法で乳化分散すること
ができる。カチオン界面活性剤としては、例えば、第一
級アミン酢酸塩又は塩酸塩、アルキルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、アルキルジメチルベンジルアンモニ
ウムクロライド、ジアルキルジメチルアンモウニウムク
ロライド、高級アミンエチレンオキサイド付加物等を挙
げることができる。アニオン界面活性剤としては、例え
ば、高級脂肪酸アルカリ塩、高級脂肪酸アミン塩、高級
アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エス
テル塩等を挙げることができる。非イオン界面活性剤と
しては、例えば、ポリエチレングリコールアルキルエー
テル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、脂肪酸モノグリセリド等を挙げることができ
る。これらの界面活性剤は、1種を単独で使用すること
ができ、2種以上を組み合わせて使用することができ
る。これらの界面活性剤は、シリコーンオイルの所要H
LBに適するよう配合して使用することが好ましい。本
発明の防皺防縮仕上剤において、使用する界面活性剤の
量には特に制限はないが、通常はシリコーンオイル成分
100重量部当たり5〜20重量部を用いることが好ま
しい。
【0009】本発明の防皺防縮仕上剤において、シリコ
ーンオイル成分の含有量は、使用に際しての便宜上から
適宜選択することができるが、通常は防皺防縮仕上剤の
全体量に対して5〜30重量%とすることが好ましい。
本発明の防皺防縮仕上剤の使用量としては、一般に使用
されている非イオン系又はアニオン系の粉末洗剤や液体
洗剤に対し任意の割合で併用することができるが、洗剤
の加熱残分100重量部当たりシリコーンオイル成分と
して5〜20重量部を使用することが好ましい。また、
被洗物に対しては、洗い工程、濯ぎ工程及び仕上工程の
それぞれの工程において、1〜10%owfを使用する
ことにより、特に効果的に防皺防縮性能が発揮される。
本発明の防皺防縮仕上剤を使用して処理された被洗物
は、常温での乾燥によっても効果が認められるが、アシ
ル化されたアミノ変性シリコーンの残留アミノ基とエポ
キシ変性シリコーンのエポキシ基を加熱して反応させる
ことにより、防皺性、防縮性の効果が一層向上する。乾
燥温度は、通常のクリーニングにおける乾燥温度である
40〜80℃が好ましい。
【0010】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、防皺防縮仕上げの評価は
下記の方法により行った。 (1)評価方法A 防皺防縮仕上剤を洗濯のとき2.5%owf、濯ぎ2回
のそれぞれに1%owf、仕上げのとき2%owf用
い、下記の条件で洗濯し、テスト布の縮み具合、皺の発
生度合い及び風合いを評価する。 [洗濯条件] 洗濯機;20kg自動洗濯機[(株)稲本製作所、IWE−
22E型] 洗剤;1.5%owf 浴比;1:4 洗濯;40℃×5分 濯ぎ;浴比1:7、2分×2回 仕上;浴比1:4、2分×1回 脱水;1分 乾燥;60℃×5分(被洗物10kg) [テスト布]綿及びウール(寸法50cm×50cm)の布
に、クリーニング用マークペンを用いて長さ30cmの線
を縦横各3本ずつ描いたもの。 [防皺性]リンクル標準判定表[テスター産業(株)発
行]を用い、1〜5級にて判定する。なお、1級は皺が
多いもの、5級は皺がないものである。 [防縮性]洗濯後の線の長さL(cm)を測定し、次式に
より収縮率を算出する。 収縮率={(30−L)/30}×100(%) [風合い]官能検査により、○:良、△:普通、×:不
良の3段階で判定する。 (2)評価方法B 防皺防縮仕上剤を洗濯のとき2.5%owf、濯ぎ2回
のそれぞれに1%owf、仕上げのとき2%owf用
い、下記の条件で洗濯し、洗浄試験布の洗浄性、漂白性
及び再汚染防止率を評価する。 [洗濯条件] 洗濯機;20kg自動洗濯機[(株)稲本製作所、IWE−
22E型] 洗剤;1.5%owf 浴比;1:4 洗濯;40℃×5分 濯ぎ;浴比1:7、2分×2回 仕上;浴比1:4、2分×1回 脱水;1分 乾燥;60℃×5分(被洗物10kg) [洗浄試験布]綿人工汚染布、ポリエステル/綿(65
/35、以下「E/C」と記す。)人工汚染布、綿ワイ
ン汚染布、綿血液汚染布、綿白布及びE/C白布。な
お、人工汚染布は、ミリスチン酸10.4重量部、パル
ミチン酸1.4重量部、オレイン酸3.8重量部、トリス
テアリン8.1重量部、トリオレイン8.1重量部、コレ
ステロール4.3重量部、コレステロールステアレート
0.9重量部、パラフィンワックス5.2重量部、スクワ
レン5.2重量部、玉川C級圧縮カーボン0.5重量部、
関東ローム47.4重量部及び四三酸化鉄4.7重量部か
らなる汚染成分を、1,1,1−トリクロロエタンに重量
比1:100で分散させ、この液に綿布及びE/C布を
浸漬したのち、マングルでピックアップ率100重量%
になるよう絞り、風乾することにより調製した。なお、
反射率は、綿人工汚染布も、E/C人工汚染布も30%
であった。また、綿ワイン汚染布及び綿血液汚染布は、
いずれもEMPA社より購入したものである。 [洗浄性]綿人工汚染布及びE/C人工汚染布の反射率
から、次式により洗浄率を求める。 洗浄率={(D'−D)/(W−D)}×100(%) ただし、Wは白布の反射率、Dは洗浄前の汚染布の反射
率、D'は洗浄後の汚染布の反射率である。 [漂白性]綿ワイン汚染布及び綿血液汚染布の反射率か
ら、次式により漂白率を求める。 漂白率={(D'−D)/(W−D)}×100(%) ただし、Wは白布の反射率、Dは洗浄前の汚染布の反射
率、D'は洗浄後の汚染布の反射率である。 [再汚染防止性]綿及びE/Cの白布の反射率から、次
式により再汚染防止率を求める。 再汚染防止率={(W−W')/W}×100(%) ただし、Wは白布の反射率、W'は洗浄後の白布の反射
率である。 (3)評価方法C 防皺防縮剤仕上剤を洗濯のとき2%owf、濯ぎのとき
2%owfそれぞれ用い、下記の条件で洗濯し、テスト
布の縮み具合、皺の発生度合い及び風合いを評価する。 [洗濯条件] 試験機;ターグオトメーター[(株)大栄科学精器製作
所、Terg-O-Tometer、TM−8型] 洗剤;日華化学(株)、バイオスーパー、1.5%owf 浴比;1:10 洗濯;40℃×10分 濯ぎ;浴比1:20、2分 脱水;1分 乾燥;20℃×相対湿度65%×20時間 [テスト布]綿及びウール(寸法25cm×25cm)の布
に、クリーニング用マークペンを用いて長さ20cmの線
を縦横各3本ずつ描いたもの。 [防皺性]リンクル標準判定表[テスター産業(株)発
行]を用い、1〜5級にて判定する。なお、1級は皺が
多いもの、5級は皺がないものである。 [防縮性]洗濯後の線の長さL(cm)を測定し、次式に
より収縮率を算出する。 収縮率={(20−L)/20}×100(%) [風合い]官能検査により、○:良、△:普通、×:不
良の3段階で判定する。 実施例1 25℃における粘度が1,200cStであるアミノ変
性シリコーン[東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)、SF8417]98重量部及び無水酢酸2重量部
を反応容器に仕込み、窒素ガス雰囲気中で昇温し、10
0〜110℃で約1時間反応させ、アセチル化アミノ変
性シリコーン(反応物A)を得た。反応物A12重量
部、乳化剤A(ラウリルアルコールの酸化エチレン5モ
ル、9モル及び12モル付加物の重量比0.5:1:1の
混合物)3重量部及び水85重量部を混合して、反応物
Aの乳化分散物を得た。次いで、25℃における粘度が
8,000cStであるエポキシ変性シリコーン[東レ
・ダウコーニング・シリコーン(株)、SF8411]8
重量部、乳化剤B(ラウリルアルコールの酸化エチレン
7モル、9モル及び12モル付加物の重量比0.5:1:
1の混合物)1重量部、乳化剤C(ノニルフェノールの
酸化エチレン4モル、6モル及び16モル付加物の重量
比0.5:1:1の混合物)1重量部及び水90重量部を
混合して、エポキシ変性シリコーンの乳化分散物を得
た。上記の反応物Aの乳化分散物50重量部及びエポキ
シ変性シリコーンの乳化分散物50重量部を混合し、防
皺防縮仕上剤Aを得た。洗剤としてバイオスーパ[日華
化学(株)]を用い、評価方法Aにより防皺防縮仕上剤A
の評価を行った。防皺性は、綿が4級、ウールが3〜4
級、レーヨンが1〜2級であった。収縮率は、綿が縦
2.5%、横0.5%、ウールが縦1.0%、横0.8%、
レーヨンが縦6.4%、横2.5%であった。風合いは、
綿、ウール、レーヨンともに、良好ないし普通であっ
た。洗剤をシロックB−250[日華化学(株)]に変え
て、同様に評価方法Aにより防皺防縮仕上剤Aの評価を
行った。防皺性は、綿が4級、ウールが3〜4級、レー
ヨンが1〜2級であった。収縮率は、綿が縦2.2%、
横0.3%、ウールが縦1.0%、横1.0%、レーヨン
が縦5.8%、横2.3%であった。風合いは、綿、ウー
ル、レーヨンともに、良好ないし普通であった。洗剤と
してバイオスーパ[日華化学(株)]を用い、評価方法B
により防皺防縮仕上剤Aの評価を行った。洗浄率は、綿
人工汚染布が14%、E/C人工汚染布が11%であっ
た。漂白率は、綿ワイン汚染布が31%、綿血液汚染布
が25%であった。再汚染防止率は、綿白布が1.4
%、E/C白布が0.8%であった。洗剤をシロックB−
250[日華化学(株)]に変えて、同様に評価方法Bに
より防皺防縮仕上剤Aの評価を行った。洗浄率は、綿人
工汚染布が13%、E/C人工汚染布が11%であっ
た。漂白率は、綿ワイン汚染布が20%、綿血液汚染布
が70%であった。再汚染防止率は、綿白布が2.5
%、E/C白布が0.5%であった。評価方法Cによ
り、防皺防縮仕上剤Aの評価を行った。防皺性は、綿、
ウールともに3級であった。収縮率は、綿が縦4.5
%、横1.0%、ウールが縦0.5%、横0.5%であっ
た。風合いは、綿、ウールともに良好ないし普通であっ
た。 比較例1 防皺防縮仕上剤を用いない以外は評価方法Aと同様にし
て、洗剤としてバイオスーパ[日華化学(株)]を用いて
洗浄試験を行った。防皺性は、綿が3級、ウールが2〜
3級、レーヨンが1級であった。収縮率は、綿が縦3.
5%、横0.5%、ウールが縦2.0%、横2.0%、レ
ーヨンが縦8.9%、横2.4%であった。風合いは、
綿、ウール、レーヨンともに、不良であった。防皺防縮
仕上剤を用いない以外は評価方法Bと同様にして、洗剤
としてバイオスーパ[日華化学(株)]を用いて洗浄試験
を行った。洗浄率は、綿人工汚染布が20%、E/C人
工汚染布が16%であった。漂白率は、綿ワイン汚染布
が22%、綿血液汚染布が10%であった。再汚染防止
率は、綿白布が2.5%、E/C白布が2.4%であっ
た。評価方法A及び評価方法Bによる評価の結果を、第
1表及び第2表に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】第1表の結果から、本発明の防皺防縮仕上
剤を用いた実施例1においては、防皺防縮仕上剤を用い
ない比較例1と比べると、防皺性が約1級優れ、収縮率
が小さく、風合いがはるかに良好であることが分かる。
第2表の結果から、本発明の防皺防縮仕上剤を用いた実
施例1においては、防皺防縮仕上剤を用いない比較例1
と比べると、洗浄性はほぼ同等であり、漂白性と再汚染
防止性が良好であることが分かる。 実施例2 実施例1で得られた反応物A6重量部及びエポキシ変性
シリコーン[東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)、
SF8411]4重量部の混合物を、実施例1で用いた
乳化剤A1.2重量部、乳化剤B0.4重量部、乳化剤C
0.4重量部及び水88重量部を用いて乳化分散し、防
皺防縮仕上剤Bを得た。評価方法Cにより、防皺防縮仕
上剤Bの評価を行った。防皺性は、綿、ウールともに3
級であった。収縮率は、綿が縦5.0%、横1.0%、ウ
ールが縦0.5%、横0.5%であった。風合いは、綿、
ウールともに良好ないし普通であった。 比較例2 評価方法Cにより、実施例1で得られた反応物Aの乳化
分散物の防皺防縮仕上剤としての評価を行った。防皺性
は、綿は2級、ウールは1〜2級であった。収縮率は、
綿が縦7.0%、横1.5%、ウールが縦1.0%、横0.
4%であった。風合いは、綿、ウールともに良好ないし
普通であった。 比較例3 評価方法Cにより、実施例1で得られたエポキシ変性シ
リコーンの乳化分散物の防皺防縮仕上剤としての評価を
行った。防皺性は、綿は2級、ウールは1〜2級であっ
た。収縮率は、綿が縦6.4%、横2.1%、ウールが縦
0.9%、横0.6%であった。風合いは、綿、ウールと
もに普通であった。 比較例4 防皺防縮仕上剤を用いない以外は評価方法Cと同様にし
て、洗浄試験を行った。防皺性は、綿、ウールともに1
級であった。収縮率は、綿が縦8.5%、横3.0%、ウ
ールが縦2.0%、横1.8%であった。風合いは、綿、
ウールともに不良であった。 参考例 石油系ドライクリーニング処理を行い、評価した。防皺
性は、綿は4級であり、ウールは5級であった。収縮率
は、綿が縦3.0%、横0.5%、ウールが縦0.2%、
横0.0%であった。風合いは、綿、ウールともに良好
であった。評価方法Cによる評価の結果及び参考例の結
果を、第3表に示す。
【0014】
【表3】
【0015】第3表の結果から、本発明の防皺防縮仕上
剤を用いた実施例1〜2においては、アシル化アミノ変
性シリコーン又はエポキシ変性シリコーンをそれぞれ単
独に用いた比較例2〜3と比べると、防皺性が約1級優
れ、収縮率が小さく、風合いも良好であることから、ア
シル化アミノ変性シリコーンとエポキシ変性シリコーン
を組み合わせることにより相乗効果が得られることが分
かる。防皺防縮仕上剤を全く使用しない比較例4におい
ては、防皺性、収縮率、風合いともに著しく劣る結果と
なる。また、石油ドライクリーニング処理を行った参考
例では、防皺性、収縮率、風合いともに優れているが、
実施例1〜2でも参考例に近い結果が得られていて、本
発明の防皺防縮仕上剤は有機溶剤を使用しないランドリ
ーにおいて優れた防皺防縮効果を発揮することが分か
る。
【0016】
【発明の効果】本発明の防皺防縮仕上剤をランドリー又
はウェットクリーニングにおいて使用すると、被洗物の
洗浄性を阻害することなく、皺、縮みを防止し、繊維素
材の風合いを保持したクリーニングが可能となる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミノ基及び/又はイミノ基を1分子中に
    平均2個以上有するアミノ変性シリコーンのアミノ基及
    び/又はイミノ基の一部をアシル化したアシル化アミノ
    変性シリコーン35〜65重量%、及び、下記一般式
    [1]で表されるエポキシ変性シリコーン65〜35重
    量%が、シリコーンオイル成分として水中に乳化分散さ
    れてなることを特徴とするクリーニング用防皺防縮仕上
    剤。 【化1】 (ただし、式中、Rは炭素数1〜4のアルキレン基であ
    り、m及びnはそれぞれ1以上の整数である。)
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