JP2602552B2 - 繊維のテカリ除去用組成物 - Google Patents

繊維のテカリ除去用組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は衣類に発生したテカリを除去する効果のある
特定のシリコーン化合物を含有する繊維のテカリ除去用
組成物に関するものである。
〔従来の技術及びその課題〕
スーツ、ユニフォーム、男子学生服、女子セーラー服
等の衣類を長期間着用すると肘、膝、ヒップ等の部分に
テカリが発生し、衣類の外観が著しく損なわれる現象が
しばしば見受けられる。更に、衣類に繰り返しアイロン
をかけることによっても、表面にテカリが発生すること
がある。
テカリが発生する原因は、長期間の着用やアイロンが
けにより繊維表面の織構造の微細な凹凸が摩擦や圧縮の
影響で平らになり、その結果繊維表面に入射した光の反
射率が増加し、繊維表面が光って見えることによる。こ
の現象は元来光の反射率が低い、色の濃い衣料で特に目
立ち易く、ウール、ウール/ポリエステル混紡、ウール
/ナイロン混紡等の素材を用いた衣料に起こりやすい。
テカリの発生を防止する手立てとしてはアイロンをか
ける際に、あて布をしスチームアイロンをかける等の操
作がある程度有効であるが、この様な操作によってもテ
カリの発生を完全に防止することは不可能であり、しか
も衣類の着用の結果発生したテカリに関しては全くなす
すべが無いのが現状である。
被処理物に独特の風合いや、特殊な効果を賦与する処
理剤として、シリコーンは近年繊維産業のみならず、あ
らゆる産業の分野において益々脚光を浴びている。近年
では従来最も一般的であったジメチルポリシロキサンだ
けでなく、種々のアルキルポリシロキサン、更にアルキ
ル基部分に様々な変性基を導入した各種変性シリコーン
が開発されており、その例としてはアルキル基部分にア
ミノ基を導入したアミノ変性シリコーン、エチレンオキ
サイドやプロピレンオキサイドの一方もしくは両方の基
を導入したエーテル変性シリコーン、アルキル基の部分
を水素で置き換えたハイドロジェン変性シリコーン、弗
化アルキル基を導入した弗素変性シリコーン、エポキシ
基を導入したエポキシ変性シリコーン等がある。
アミノ変性シリコーンは前記した各種シリコーンの中
でも特に繊維に対する吸着性、繊維表面での増膜性が優
れており、テカリ防止効果を有するという報告もある
(特開昭64−61576)。
しかしながら、通常のアミノ変性シリコーンはアミノ
変性基がCH2 XNHa(CH2Y−NH2又はアミノ基
の水素を低級アルキル基で置換した4級化アミノ変性基
であるため、変性基末端の−NH2基、-N+R3基の影響で繊
維に対する吸着性が強すぎる為に、一旦繊維に吸着した
ら通常の洗濯処理では落ちにくく、更に、衣料表面にお
いて熱や光の影響を受けて処理面が黄色に変色するとい
う黄変性の問題があり、テカリ防止用の基剤としては必
ずしも適当ではなかった。
〔課題を解決する為の手段〕
本発明者らは、衣類に発生したテカリを家庭で手軽に
取り除くことができ、必要に応じて家庭洗濯で除去する
ことが可能であり、処理した繊維表面で黄色に変色しな
い繊維のテカリ除去用組成物を見出すべく鋭意検討した
結果、アミノ変性シリコーンの窒素原子と結合する水素
原子の一部又は全部を他の特定の原子団にて置換する
か、又は更にこれを4級化することによりこの目的を達
成し得ることを見出し本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、一般式(A) で示されるシリコーンにおいて、h/(g+h)が0.005
以上0.5以下であるシリコーンを含有してなることを特
徴とする繊維のテカリ除去用組成物を提供するものであ
る。
上記各式におけるR1としては水素又はアルキル基が好
ましく、aは0〜2が好ましい。具体的には、R1はメチ
ル基、エチル基、プロピル基、フェニル基等であるが、
通常はメチル基である。また、1分子中のR1は全ての同
一である必要はない。
R2としては−(CH22−NH−(CH2−CH=CH2)、−
(CH23NH−(CH22−N(CH2−CH=CH22、−(C
H23N[(CH2CH2O)14H]2 等が挙げられ、R3としては −(CH23N(CH2−CH=CH2)−(CH22−▲N(CH2
−CH=CH2+ 3▼Cl- −(CH23NH−(CH22−▲N[(CH2CH2O)8H]+ 3
▼Cl-、 −(CH23−▲N[(CH2CH2O)16H]+ 3▼・CH3SO4 - 等が挙げられる。
RはR1、R2、R3、アルコキシ基又はヒドロキシ基であ
り、アルコキシ基としてはメトキシ基が一般的である。
gは20〜50000、hは1〜20000の範囲であり、h/(g
+h)が0.005以上0.5以下であることが好ましい。ま
た、g+hは20〜50000の範囲が適しており、本発明の
テカリ除去用組成物として特に好適なのはg+hが100
〜8000の範囲にあるものである。
本発明のテカリ除去組成物において上記変性シリコー
ンの配合量は特に制限されないが、浸漬、ハンディース
プレー、エアゾールによる噴霧の何れの場合にも、衣料
重量に対して変性シリコーンが0.1〜5重量%付着する
様にするのが良い。即ち、浸漬処理の場合は変性シリコ
ーンを5〜60%配合し、使用時に水で5〜60倍に稀釈し
て浴比10分の1から30分の1で処理し、その後乾燥させ
ればよい。ハンディースプレー又はエアゾールによる噴
霧の場合には変性シリコーンを液中に0.2〜5%配合
し、組成物を衣料に噴霧し、その後乾燥させればよい。
本発明の繊維のテカリ除去用組成物は天然繊維、合成
繊維及び混紡のいずれの繊維を使用した衣料にも使用可
能である。
スプレーの形態で本発明の組成物を噴霧する場合、LP
G、フロンガス、炭酸ガス、ジメチルエーテル等の通常
の噴射剤がすべて使用可能である。
本発明の組成物に界面活性剤を浸透剤として添加する
と変性シリコーンが繊維表面に速やかに定着し、ムラの
ないテカリ除去効果が得られる。界面活性剤としてはノ
ニオン性界面活性剤が適しており、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが使
用できるが、繊維への浸透性が特に良好でよりムラのな
いテカリ除去効果の得られるポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、具体的にはポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル(E0:2〜8)、ポリオキシエチレンミリスチルエ
ーテル(E0:2〜8)が好ましい。
本発明の組成物に好適に使用される溶剤は水、低沸点
溶剤、又はそれらの混合物であり、低沸点溶剤としては
エタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアル
コールやアセトン等が使用可能である。本発明の組成物
は有機溶剤に溶解させた形でも使用可能であるが、界面
活性剤や変性シリコーン等で水又は水と他の溶剤の混合
物中に分散させた形態で用いるのが特に好ましい。
本発明の組成物には必要に応じて上記の主成分の他
に、繊維に展着性を与える為の多価アルコールや、嗜好
性の良い香りを与える為の香料を配合することができ
る。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。尚、例中
「%」とあるのは、全て重量%である。
下記に示す各種変性シリコーン(1)〜(6)を用い
て種々の繊維のテカリ除去用組成物を調製した。
実施例1 本発明の変性シリコーン(1) 3 % ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E0:6) 0.2 エタノール 10 水 61.8 ジメチルエーテル 25 実施例2 本発明の変性シリコーン(2) 3 % ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E0:6) 0.2 エタノール 10 水 61.8 ジメチルエーテル 25 実施例3 本発明の変性シリコーン(3) 3 % ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E0:6) 0.2 エタノール 10 水 61.8 ジメチルエーテル 25 実施例4 本発明の変性シリコーン(1) 40% ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E0:6) 8 水 52 実施例5 本発明の変性シリコーン(2) 40% ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E0:6) 8 水 52 実施例6 本発明の変性シリコーン(3) 40% ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E0:6) 8 水 52 比較例1 アミノ変性シリコーン(4) 3 % ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E0:6) 0.2 エタノール 10 水 61.8% ジメチルエーテル 25 比較例2 アミノ変性シリコーン(5) 3 % ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E0:6) 0.2 エタノール 10 水 61.8 ジメチルエーテル 25 比較例3 アミノ変性シリコーン(6) 3 % ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E0:6) 0.2 エタノール 10 水 61.8 ジメチルエーテル 25 比較例4 アミノ変性シリコーン(4) 40% ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E0:6) 8 水 52 比較例5 アミノ変性シリコーン(5) 40% ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E0:6) 8 水 52 比較例6 アミノ変性シリコーン(6) 40% ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E0:6) 8 水 52 上記実施例及び比較例で調製された繊維のテカリ除去
用組成物を用いて下記の方法でテカリ除去試験、洗濯除
去性試験、及び変色試験を行った。
<テカリ除去試験> 30cm×30cmの紺色のウール100%及び、ウール/ナイ
ロン=50/50の試験布にJIS−L−0849学振型摩擦堅牢度
試験機にて、荷重400gで800回往復して試験布にテカリ
を発生させた。テカリを発生させた試験布に実施例1〜
3、及び比較例1〜3で得られた組成物のエアゾールを
液量30%owf(of weight of fabric;布重量比)噴霧し
て乾燥させた。また、浸漬処理用は実施例4〜6、及び
比較例4〜6で得られた組成物50gを水道水にて15倍に
希釈し、試験布を浸漬して10分間放置した後、洗濯機で
脱水後乾燥させて行った。試験布の処理、及び試験布の
乾燥時の環境条件は温度20℃、相対湿度65%であった。
テカリの除去性能は官能試験にて評価した。即ち、6
人のパネラーがテカリ除去処理した試験布と、テカリの
ない未処理を目視にて比較し、テカリ取り組成物の性能
を次のように評価した。
完全にテカリが取れている……A 殆どテカリが取れている………B テカリがやや気になる程度……C テカリ取り効果不充分…………D 全くテカリ除去効果がない……E <洗濯除去性試験> テカリ除去試験と等しい方法で同様の試験布に各組成
物による処理を行った後、市販の中性衣料用洗剤を使用
し、10分洗濯、二回注水濯ぎ、5分脱水を行って洗濯処
理した。洗濯後、各試験布を温度20℃、相対湿度65%の
室内にて乾燥させた後、常法により純曲げ特性(KATO,I
RON,WORKS社製 純曲げステター使用)を測定した。
尚、対照として未処理布に同様の洗濯処理をし、洗濯
除去率を以下の式に従って求め、洗濯除去性の評価を行
った。
洗濯除去性の評価 除去率(%) 洗濯除去性 80〜100 A 60〜 79 B 40〜 59 C 20〜 39 D 0〜 19 E <変色性試験> 木綿、平織の試験布に実施例1〜3、及び比較例1〜
3で得られた組成物のエアゾールを液量30%owf噴霧し
て乾燥させた。浸漬処理は実施例4〜6、及び比較例4
〜6で得られた組成物50gを水道水にて15倍に希釈し、
試験布を浸漬し10分間放置した後、洗濯機で脱水後乾燥
させて行った。試験布の処理、及び試験布の乾燥時の環
境条件は温度20℃、相対湿度65%であった。
試験布の乾燥後、各試験布及び対照の未処理布を東洋
精機製作所製のアイロンテスターにて180℃で2分間処
理し、各組成物の変色性を評価した。評価には日本電色
工業株式会社製の色差計(Model 1001DP)を用い、試料
の変色度:ΔB値(数値が大きい程変色の度合いが大き
い)を求め、変色性の評価を以下の基準により行った。
変色性の評価 ΔB値 非変色性 0〜1.9 A 2〜3.9 B 4〜5.9 C 6〜7.9 D 8〜10 E 上記の各試験結果を表1に示す。
結果 上記の試験結果より、本発明の組成物はテカリ除去
性、洗濯除去性及び低変色性に優れていることが分か
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−76578(JP,A) 特開 昭62−41378(JP,A) 特開 昭63−75184(JP,A) 特開 昭64−61576(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(A) で示されるシリコーンにおいて、h/(g+h)が0.005
    以上0.5以下であるシリコーンを含有してなることを特
    徴とする繊維のテカリ除去用組成物。
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