JP3069112B2 - エポキシドの弗素化法 - Google Patents
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Description
低い蒸気圧、そして高い熱及び酸化安定性の故に特殊な
潤滑油分野で高く評価されている。これらの性質(それ
らの多くは弗素化炭化水素に特有のものである)のため
に、パーフルオロポリエーテルは優れた高性能潤滑剤、
優れたグリース用基本原料、優れた潤滑油であり、又熱
媒液として使用されている。更に飽和パーフルオロポリ
エーテルはその独特な非常に優れた性質を有し、最近特
殊なシール材、弾性体、及びプラスチックとして興味を
集めている。
結合の塩化アルミニウムによる高温での切断が起こり、
塩化アシルと、トリクロロメチル末端を持つポリマー分
裂片が生成すると報告されている。(Tiers,G.V.D.,(1
955)J.Amer.Chem.Soc.77:4837、6703参照)。
れているのは僅かに3種のパーフルオロポリエーテルに
過ぎない。即ち (1)DoPont社製KrytoxTM液、これはヘキサフルオロプ
ロピレンオキシドを重合して製造する。
3,3−テトラフルオロオキセタンを触媒を使用して開環
重合し、次いで得られた高度弗素化ポリエーテルを弗素
ガスで処理してパーフルオロ生成物にして製造する[ヨ
ーロッパ特許出願(European Patent application)
第148,482号参照]。
TM液、これはテトラフルオロエチレン及びヘキサフルオ
ロプロピレンオキシドをそれぞれ酸素の存在下に光酸化
して得られる。
る。米国特許(U.S.Patent)第3,125,599号及び米国特
許第3,250,806号を参照されたい。
(脱除剤)の存在下に元素状弗素と反応させてパーフル
オロポリエーテル類を製造する方法が記載されている。
米国特許第4,755,567号参照。
弗素化して製造できるパーフルオロポリエーテル及びパ
ーハロゲン化クロロフルオロポリエーテルに関する。更
に詳細には本発明は 下記一般式 XO[Y−O]n[Y′−O]mZ I 式中 Y及びY′は同一か又は異なり、そして下記の基 式中 pは1から50迄の整数であり、 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、個々にかある
いは共に、F、Cl、1ないし20個の炭素原子を有するパ
ーフルオロアルキル、又は2個ないし20個の炭素原子を
有するパーフルオロアルキルエーテルであり、ここで1
個ないしそれ以上の弗素原子が弗素以外のハロゲン原子
で置換されていて良い、 式中 R2及びR8は、共に−CR9R10CR11R12−であることがで
き、 ここで R9ないしR12は、R1ないしR8の値を有する、 式中 X及びZは同一か又は異なり、−(CF2)rOCF3、−
(CF2rCOF、−(CF2)rCOOH、−(CF2)rC(O)OCH3、
−(CF2)rCONH2、ここでrは1ないし12の整数であ
る、更にパーフルオロアルキル、パーフルオロエーテ
ル、及びパーフルオロポリエーテルであり、これらの基
の1個又はそれ以上の弗素原子は弗素以外のハロゲン原
子で置換されていても良い、 mは0ないし10,000の整数であり、 n1ないし10,000の整数である、 mが0で、Yは−CF2CF2−であり、nは20より大き
く、そしてZは−CF2COOH又は−CF2COFである時は、 Xは−CF2COF、−CF2COOH、−CF2CF2COF、−CF2CF2CO
OH、−CF3、又は−C3F7であることは出来ず、 mが0であり、Yは−CF2CF2−であり、nが50より大
きく、そしてZが−CF2COOH又はCF2COFの時は、 Xは−C2F5であることは出来ず、 Y及びY′の両者が下記式 の時、R5とR6とがFとClとからなる群れから選ばれると
きは、 R1、R2、R3、及びR4は共に弗素であることは出来ず、
そしてmが0であり、そしてYが−CF2CF2(CF3)−で
ある時は、 (YO)nはアイソタクティックであることはできず、
そしてmが0であり、nが200以下であり、そしてYが の時、R1、R2、R3及びR4は共にFであることができな
い。
化クロロフルオロポリエーテルは加熱媒体液、気相ハン
ダ付け用液体、圧媒液、グリース用基本原料、潤滑剤、
熱衝撃液(thermal shock f1uid)として、そして更
に、不活性、不燃性で酸化的に安定な流体が要求される
多くの用途で使用することができる。本発明の単官能性
ポリマーは更に表面処理で使用でき、そして表面活性剤
として使用することができる。二官能性ポリマーは、弾
性体、シーラント、及び保護塗料の中間体として有用で
ある。更に該ポリエーテルの潤滑性は、分子鎖上の塩素
置換基を増やして行くことによって向上させることがで
きる。本発明の塩素化化合物それ自体は特に圧媒液及び
熱衝撃液として有用である。
いは共に、F、Cl、1個ないし20個、好ましくは2個な
いし10個のの炭素原子を有するパーフルオロアルキル、
又は2個ないし20個、好ましくは2個ないし10個のの炭
素原子を有するパーフルオロアルキルエーテルである のパーハロゲン化ポリエーテルに関する。R1からR8ま
で、その1個またはそれ以上の弗素原子は、弗素以外の
ハロゲン原子、好ましくは塩素原子で置換することがで
きる。R2及びR8は、共に−CR9R10CR11R12−であること
ができ、ここでR9ないしR12は、R1ないしR8の値を有す
る。
ポリマーの末端基を表し、そして弗素化アルキル、例え
ば−CF3、−C2H5、−C3H7、−C4H9基であるか、又は−
(CF2)rCOF、−(CF2)rCOOH、−(CF2)rOCF3、−(C
F2)rC(O)OCH3、−(CF2)rCONH2、ここでrは1な
いし12の整数である。
ばメチルロール、酸塩化物、アミド、アミジン、アクリ
ル酸エステル類、及びエステル類、例えば−CF2C(O)
OR′、−CF2CF2C(O)OR′、−CF2CF(CF3)O(O)O
R′、−CF(CF3)CF2C(O)OR′、CF2CF2CF2C(O)O
R′、及び−CF2CONH2であり、ここでR′は1ないし10
個の炭素原子を有し、そして1個又はそれ以上のエーテ
ル酸素及び/又は塩素置換基を含むことができる炭化水
素又は弗素化炭化水素である。mは1ないし10,000の整
数であり、そしてnは1ないし10,000の整数であり、p
は1ないし50、好ましくは3ないし5の範囲である。た
だし下記の条件が適用される場合は除外される。
組成を示し、mがゼロの時、該ポリエーテルは繰り返し
単位(YO)からなるアイソタクティック又はアタクティ
ックポリエーテルを指し、m及びnの両者がゼロより大
きい時は、該ポリエーテルは繰り返し単位(YO)及び
(Y′O)からなるランダム共重合体、交互共重合体、
又はブロック共重合体を指す。
Yが−CF2CF2−、そしてZが−CF2COOH、CF2COF、−CF2
C(O)OCH3、又はCF2C(O)NH2の時は、Xは−C2F5で
あることは出来ない。
り、そしてZは−CF2COOH又は−CF2COFである時は、 Xは−CF2COF、−CF2COOH、−CF2CF2COF、CF2CF2COOH、
−CF3、又は−C3F7であることは出来ない。
時は、(YO)nはアイソタクティックポリマーであるこ
とはできない。
1,2−エポキシド、1,3−エポキシド、及びより高級なエ
ポキシドを重合させて製造した付加ポリマーを弗素化し
て製造することができる。1,2−エポキシドを重合して
製造したポリマーは基本的には下記の式を有する。
合して得たポリマー弗素化して得られるパーフルオロポ
リ(エチレンオキシド)である。非弾性パーフルオロポ
リ(エチレンオキシド)は幾つかの米国特許の主題とな
っている[例えば米国特許(U.S.Patent)第4,760,198
号参照]。本発明のパーフルオロポリ(エチレンオキシ
ド)は弾性体であり、エチレンオキシドの繰り返し単位
を有している(即ちR1、R2、R3及びR4は全てFであり、
nは200又はそれ以上である)。式(II)の弾性パーフ
ルオロ化ポリエーテルとして好ましい化合物は、テトラ
フルオロエチレンオキシドの繰り返し単位を200ないし1
0,000個有する化合物である。同弾性体は約20,000a.m.
u.又はそれ以上の分子量を有する。
ゲン化ポリマーは基本的に下記式を有する。
4、R5及びR6は同一か又は異なり、−Cl、−F、−CF3、
−CF2Cl、−C2F5、−C3F7、−C4H9、−OCF3、−OC2F5及
び1個ないし20個(好ましくは1個ないし10個)の炭素
原子を有するパーフルオロアルキル、又は2個ないし20
個(好ましくは2個ないし10個)のパーフルオロアルキ
ルエーテルからなる群れから選択することができる。こ
こでR1、R2、R3及びR4は、もしR5及びR6がFとClとから
なる群れから選ばれるときは一緒にFであることはな
い。X、Z及びnは先に定義した通りである。
記式のパーフルオロポリエーテル及びパーハロゲン化ク
ロロフルオロエーテルであることができる。
又は共に、F、Cl、1個ないし20個(好ましくは1個な
いし10個)の炭素原子を有するパーフルオロアルキル、
又は2個ないし20個(好ましくは2個ないし10個)のパ
ーフルオロアルキルエーテルであり、ここで1個又はそ
れ以上の弗素原子は弗素以外のハロゲン原子で置換する
ことができる。X、Z及びnは先に定義した通りであ
る。nは好ましくは200ないし10,000の整数である。
値を有するパーフルオロポリエーテルは例えば下記組成
を有する。
パーフルオロポリエーテルの例を下記に示す。この型の
ポリマーはアイソタクティック又はアタクティックホモ
ポリマーであることができる。
定義したパーハロゲン化ポリエーテルの例を下記に示
す。
フルオロエーテルは又下記の式を持たせることもでき
る。
る。
下記の式を持たせることができる。
F、−CF2OCF3、−CF2COF、−COOH、及び−CF2COOHから
なる群れから選択され、そしてnは1ないし10,000の整
数である。
オロポリエーテル、及びパーハロゲン化クロロフルオロ
ポリエーテル重合体の製造法に関する。
ことができる。最初にエポキシドを1個又はそれ以上の
活性水素を有する化合物、例えば水、フェノール、アル
コール、酸その他と反応させる。えられる生成物は一般
に2ないし100個のアルキレンオキシド単位を有する。
第2の型のポリマーの特徴は分子量が非常に高いこと
で、しばしば1,000,000を超す。同ポリマーはエポキシ
ドをルイス酸、塩基並びにその他の多くの触媒で処理し
て製造する。
な価格で市販されている弗素ガスを使用して、最も良く
弗化炭化水素に変換される。弗素化反応は一般に−40な
いし+150℃、好ましくは−10ないし+50℃の温度で実
施する。同反応は紫外線光源を備えた反応器、又は暗所
で実施することができる。好ましい温度範囲を使用すれ
ば弗素は十分に反応性であるので、紫外線光源は不要で
ある。紫外線光源を使用する時は、その波長は250ない
し350nmが好ましい。反応器を外部光源で照射するとき
は、弗素又は弗化水素と反応しない透明な窓が必要であ
る。弗素化エチレン−プロピレン共重合体薄膜で被覆し
た石英レンズが非常に適している。
リエーテルは粉末状の弗化ナトリウムで表面を被覆して
易動性のサラサラした粉末にすることができ、これを固
定式反応管、回転式ドラム型反応器、又は流動床中で弗
素化することができる。米国特許(U.S.Patent)第4,75
5,567号を参照されたい。
することができる。1988年、9月28日出願の米国特許出
願番号(U.S.Patent Application Serial No.)07/2
50,376、名称:液相弗素化、及び同時に出願された出願
番号07/414,119、名称:液相弗素化(Attorney's Dock
et No.EXF86−06A)を参照されたい。それぞれの要旨
は参考文献に添付してある。典型的なものとして、例え
ば実験室規模の反応器は約10の容量を有し、その中に
約2ないし8の適当な弗素不活性液体が入れてある。
弗素不活性弗素化媒体として、パーハロゲン化クロロフ
ルオロ炭化水素が一般に使用される。しかし、過弗化炭
化水素(perfluorocarbon)例えばFluorinertTMFC75(3
M社(St.Paul Minnesota)製:パーフルオロ(2−n−
ブチルテトラヒドロフランとパーフルオロ(2−n−プ
ロピルテトラヒドロフラン)との混合物及びパーハロゲ
ン化クロロフルオロポリエーテルも又液相弗素化媒体と
して使用することができる。1,1,2−トリクロロトリフ
ルオロエタン(FreonTM 113)は、反応器を同物質の融
点より高く、そして弗素が同物質と反応する(一般に50
℃)温度で操作すると、好適に使用できる。その他の弗
素化溶媒、例えばパーフルオロアミン、パーフルオロア
ルカン、低分子量パーフルオロポリエーテル、その他が
使用できる。
体に溶解し、弗素ガスを同液状媒体に吹き込むことがで
きる場合はバッチ方式で実施することができる。しか
し、炭化水素ポリエーテルを、反応期間中計量しながら
制御された速度で導入できると、多くの場合より優れた
結果が得られる。この方法で反応を実施する時は、反応
器に弗素化液状媒体を導入、反応器を定温浴に漬け、反
応器内を不活性ガス、例えば窒素ガスでパージする。も
し1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンを同液状媒体
として使用する時は、下流に−35℃に維持した冷却凝縮
器を設置する。
ればそのまま反応器に供給することができる。低くなけ
れば適当な溶媒で希釈することができる。弗素化反応を
1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン中で実施すると
きは、有機化合物原料は同溶媒に溶解希釈するのが便利
である。該炭化水素ポリエーテルが弗素化媒体に不溶な
時は、通常弗素化媒体に乳化するか、又は懸濁した状態
で弗素化することができる。例えば分子量が2,000のポ
リエチレングリコールのポリエーテルを、少量(10ない
し20容量%)のクロロホルムを添加すると同体積の1,1,
2−トリクロロトリフルオロエタンに溶解することがで
きる。希釈したポリマー溶液を1,1,2−トリクロロトリ
フルオロエタンが入っている弗素化反応器に導入する
と、弗素化に便利な乳化液を形成する。ポリエーテル溶
解能の高い、弗素消費の少ない溶剤として更にトリクロ
ルエタン、トリフルオロ酢酸、無水トリフルオロ酢酸、
等が挙げられる。
し60gの割合で供給する。弗素ガスは、供給される有機
原料全てが反応し、それに更に5ないし10%過剰になる
ように、反応器を激しく撹拌しながら供給する。弗素ガ
スは一般的には不活性気体、例えば窒素で希釈する。希
釈は液状弗素化媒体、例えば1,1,2−トリクロロトリフ
ルオロエタンを使用する際重要である。弗素濃度は、弗
素化液状媒体と弗素ガスとが蒸気相空間で、引火性気体
混合物を形成しないように、絶対に低く保たなければな
らない。各種溶剤の弗素ガス中での爆発(又は引火)限
界はスパーク試験で測定することができる。一般に弗素
濃度10ないし40%で反応させるのが良い。反応操作が適
当に行われるとき、反応後の排出ガス中の弗素濃度は2
ないし4%である。
することができる。連続式で操作する時は、1部の内容
物を反応器から連続的にあるいは定期的に取り出す。生
成物は蒸留によって回収し、弗素化混合液は反応器に戻
す。
除剤)例えば弗化ナトリウム又は弗化カリウムを反応溶
液に存在させるか又はさせないで、副生物である弗化水
素を取り除く。しかし、ポリエーテル類の多くは反応を
十分な量の弗化水素スカベンジャーを存在させて反応を
実施し、生成する弗化水素全部を錯体に変換するのが好
ましい。弗化ナトリウムが存在すると弗素化エーテルの
収率が向上し、分子鎖切断及び転位反応が最小に抑えら
れる。米国特許第4,755,567号及び1988年5月24日付け
米国特許出願番号第07/198,154号を参照されたい。該文
献は参考文献中に入っている。
ている塩素は弗化水素スカベンジャーが存在しなくても
高収率で弗素化することができる。当然、これらの反応
は、弗化水素スカベンジャーを必要とする反応よりも連
続方式に適合している。
し1,000,000a.m.u.の範囲の分子量を有する。一般的に
言って、平均分子量が10,000以下の生成物は液状であ
り、10,000以上は固体状である。
成したパーハロゲン化物を上回る明白な利点を有する。
高分子量の重合体が製造できるので、直接弾性体を作る
ことも可能である。本方法は融通性が大きく、製造する
重合体の構造を広い範囲で変えることでき、実に色々な
物性を有する液状物及び弾性体を与えることができる。
例えば本発明の化合物で水圧液体として有用なものは約
20ないし2,000a.m.u.、好ましくは500ないし1,500a.m.
u.の分子量を有する。潤滑剤に適した化合物は約500な
いし15,000a.m.u.、好ましくは1.000ないし6,000a.m.u.
の分子量を有する。この範囲ではポリエーテルは普通油
状である。同ポリエーテルは潤滑剤組成物中の基本油と
して使用することができ、随時潤滑剤組成物の性能を強
化する添加物及び充填剤と混合することができる。特に
適した基本油パーハロゲン化クロロフルオロポリエーテ
ル、例えば分子量が約500ないし約5,000a.m.u.のパーフ
ルオロポリエピクロロヒドリンである。(1989年5月23
日付け、米国特許出願第07/355,771号、同出願は、本発
明の参考文献中に入っている)。
てあるいは水圧液体として有用なものは不活性な末端
基、例えばパーフルオロアルキル基を有している。末端
基は繰り返し単位によって結成される。例えば、実質的
にテトラエチレンオキシド繰り返し単位からなる重合体
は−CF3又は−C2F5の末端基を有することができる。
体は分子量が約2,000a.m.u.のポリ(エチレングリコー
ル)ポリマーを弗素化して製造することができる。対照
的に、テトラフルオロエチレンオキシドの重合によって
製造される重合体は一般に液状であるか又は低融点のワ
ックス状である。更にテトラフルオロエチレンオキシド
の重合は全く危険であり、しばしば説明の付けられない
爆発が起こる。
できるだけでなく、電子産業で使用できる高価な液状物
を、優れた収率で製造することも可能である。例えば、
ヘプタグリムの弗素化は50%以上の収率で実施すること
ができ、気相ハンダ付け液(沸点:205℃)として可能性
のあるパーフルオロヘプタグリムを与える。気相ハンダ
付け液として有用な本発明の化合物は十分に高い沸点を
有してハンダを融解し、その分子量は約400ないし1,500
a.m.u.好ましくは600ないし1.000a.m.u.である。
び二官能性オリゴマー及び重合体も本発明の技術によっ
て製造することが可能である。一般的にはヒドロキシ末
端基を含む重合体を塩化アセチルで処理してポリエーテ
ルジエステルを得る。得られた重合体の弗素化により、
その官能性を実質的に完全に維持したパーフルオロポリ
エーテルを得る。パーフルオロポリエーテルジエステル
は通常メタノールとのエステル交換で、加水分解に対し
て安定はメチルエステルを与え、同エステルは簡単な変
換反応を実施してアミド、アルコール、遊離酸、その他
にすることができる。
び表面処理剤として用途があり、一方二官能性重合体
は、弾性体、シール材、及び保護被覆剤の貴重な中間体
として使用される。
を有するパーフルオロポリエーテル重合体を製造するこ
とが可能である。例えばヒドロキシル末端重合体を、弗
素化に先立って塩化チオニルで処理すると、末端基がCF
2Clの重合体が得られる。ジオールを塩基の存在でアク
リロニトリルと反応させ、次いで酸触媒でアルコール分
解すると、−OCH2CH2C(O)OR末端基を与える。得られ
た重合体を弗素化し、次いでメタノールでエステル交換
すると、−OCF2CF2C(O)OCH3末端基を有する重合体が
得られる。テトラフルオロエチレンオキシドのオリゴマ
ー化によって作成した二官能性液状物質とは異なり、上
記二官能性液状物はHunsdeicker反応にかけて安定なヨ
ード末端重合体を得ることができる。
基の存在でメタアクリロニトリルと処理し、次いで酸触
媒アルコール分解すると、−OCH2CH(CH3)C(O)OR
末端基を与える。得られた重合体を弗素化し、次いでメ
タノールでエステル交換すると、−OCF2CF(CF3)C
(O)OCH3末端基を有する重合体が得られる。上記構造
の液状物から作成した誘導体では、官能基に隣接してト
リフルオロメチル基がペンダント状で存在するので非常
に優れた物性を発揮すると期待されている。パーフルオ
ロアルキルペンダント基が官能基を求核的攻撃から立体
化学的に保護することは公知である。
の融通性あるいは有用性が更に証明される。アイソタク
ティック立体特異性重合体を弗素化した場合、ヘキサフ
ルオロプロピエンオキシドの重合によって作成した液状
物と実質的に同じ構造を持った重合体が製造される。ア
タクティックパーフルオロポリプロピエンオキシドも又
製造できる。プロピレンオキシドは一般に、頭−頭、頭
−尾及び尾−尾付加反応を起こし、ランダムに重合す
る。アタクティックパーフルオロポリ(プロピレンオキ
シド)はアタクティック重合体よりも低温度における性
質が僅かに改善されている。
ロポリ(プロピレンオキシド)との中間的な性質を有す
る重合体を、エチレンオキシドとプロレンオキシドとの
共重合体を弗素化して製造することができる。同炭化水
素ポリエーテルは、エチレンオキシドとプロピレンオキ
シドとの量比を広範に変えて製造することができる。同
共重合体はランダム共重合体又はブロック共重合体であ
ることができる。
する、上記のパーフルオロポリエーテルとは対照的な、
極端に粘稠な生成物が嵩高なペンダント基を有するポリ
エーテル、例えばポリ(1,2−エポキシヘキサン)を弗
素化して得られる。しかしこのような重合体のいくつか
は、その酸化安定性が改善され、又高温での金属との親
和性が改善されている。
セタンとの弗素化テロマーが本発明の方法で作成するこ
とができる。これらの液状体は、1級炭素上にかなり量
の塩素を含んでいる。これら物質の酸化安定性及び酸化
腐食挙動は、塩素を含まないパーフルオロポリエーテル
の性質及び挙動と同様である。塩素は同液状体の潤滑性
を向上し、そしてその体積弾性率を大きく増加させて、
同液状体を非引火性水圧液体として有望な候補者となっ
ている。これとは対照的に、現在使用され、そしてクロ
ロトリフルオロエチレンテロマーを基体としたと考えら
れる非引火性水圧液体は、液体内に各種の塩素化構造が
あるためにその安定性がはるかに低水準である。1級炭
素上の塩素置換量は、パーハロゲン化化合物を何に使用
するかによって変化させる。例えば、水圧作動液は一般
に約20ないし約40%の塩素原子を含んでいる。
ながら、これら実施例は本発明の範囲を何等制限するも
のではない。
−トリクロロトリフルオロエタンと1,415グラムの微細
に磨砕した弗化ナトリウム粉末を充填した。反応器を恒
温浴中に入れてその温度を−7℃に維持した。反応器の
下流に取り付けた縮合器を使用して、排出ガス中に伴わ
れて出てくる液体を反応器に戻した。縮合器は−35℃に
維持した。平均分子量が600のポリ(エチレングリコー
ル)ジアセテート328グラム、1,1,2−トリクロロトリフ
ルオロエタン320グラム、そしてクロロホルム(ポリエ
ーテルを1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンに溶解
するのに使用)113グラムからなる混合物をゆっくりと
計量しながら、26時間以上かけて弗素化反応器に導入し
た。窒素ガスで20%濃度に希釈した弗素ガスを、激しく
撹拌している弗素化混合液に、ポンプで計量しながら導
入する炭化水素ポリエーテルの、その全ての水素を置き
換えるのに必要な理論量よりも10ないし15%多い割合で
吹き込んだ。次いでメタノール154グラムをポンプで計
量しながら添加した。反応器を僅かに暖め、パーフルオ
ロジエステルをメタノールと反応させ、加水分解に対し
てより安定なジメチルエステルにした。生成物を濾過し
て、固体状の弗化ナトリウム、及び酸性弗化ナトリウム
を除去した。生成物(分子量:1,500)が、収率的80%で
得られ、これを1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン
及びメタノールから蒸留で分離した。
ぞれ、パーフルオロポリ(エチレングリコール)の末端
及び内部鎖ジフルオロメチレンに相当する、CFCl3基準
で−77.7ppmに小さな3重項及び−88.7ppmに大きな1重
項を与えた。
ピークは観察されなかった。
料252グラムを1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン40
0グラム、及びトリフルオロ酢酸188グラムと混合して均
一な溶液を得、これをゆっくりとポンプで、5.7リット
ルの1,1,2−トルクロロトリフルオロエタンと1,150グラ
ムの弗化ナトリウム粉末を含む容量10リットルの反応器
に導入した。反応器は10℃に保持し、20%濃度の弗素ガ
スを、反応器に導入される有機化合物全部と反応するの
に十分な割合で導入した。
弗素化混合液を分離し、535グラムのパーフルオロポリ
(エチレンオキシド)を得た。混合液を250℃で、30%
弗素ガスを用いて数時間処理して、反応性末端基をパー
フルオロアルキル基に返還した。得られた混合液は蒸留
して下記の物性を有する画分に分離した。
9.6Hz,b) C2F4Oとしての分析値:理論値:C,20.69;F,65.17. 測定値:C,20.77;F,65.29. 実施例3 実施例2と同様な実験で、平均分子量1,540のポリ
(エチレングリコール)252グラムを、1,1,2−トリクロ
ロトリフルオロエタン500ml、トリフルオロ酢酸無水物8
7グラム、及びトリフルオロ酢酸74グラムで希釈した。
得られた均一な溶液を28時間以上に亙ってポンプで送液
し、5.7リットルの1,1,2−トリクロロトリフルオロエタ
ンと1,150グラムの弗化ナトリウム粉末を収容した弗素
化反応器に10℃で導入した。続いて生成物を濾過、そし
て蒸留して398グラムのパーフルオロ化液状物質(収率:
60%)を少量の弾性固体状物質と共に回収した。得られ
た液状物質は前の実施例で示した液状物質と同じ組成を
有し、分子量は2,500a.m.u.であった。
a.m.u.のポリ(エチレングリコール)146グラムを、354
グラムのクロロホルムを含む564グラムの1,1,2−トリク
ロロトリフルオロエタン中に溶解して作成した。得られ
た粘凋な溶液をポンプでゆっくりと、5リットルの1,1,
2−トリクロロトリフルオロエタンと800グラムの弗化ナ
トリウムを含む反応器に10℃で導入した。窒素で希釈し
た20%濃度の弗素を反応中約28時間に亙って、計量しな
がら反応器に導入した。反応に続いて、生成物を濾過
し、14.5グラムの液状重合体(3.8%)を含む透明な濾
液を得た。生成物の不溶分は弗化ナトリウム、酸性弗化
ナトリウム、及び下記式の構造を有するパーフルオロポ
リ(エチレンオキシド)(収率:81%)からなってい
た。
体シートにプレスした。同重合体は−80℃ないし+360
℃の温度範囲で弾性を保持した。
ンエーテル)グリコールを、50モル%過剰の塩化アセチ
ルで処理し、ポリマーのヒドロキシル末端基を酢酸エス
テル基に返還した。得られた酢酸エステル化した重合体
(288グラム)を、500mlの1,1,2−トリクロロトリフル
オロエタンと混合し、そしてポンプでゆっくりと、5リ
ットルの1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンと1,400
グラムの弗化ナトリウム粉末を収容した10リットル容量
の反応器に導入した。反応器の温度を5℃に維持し、20
%濃度の弗素ガスを計量しながら、供給されるポリマー
と十分に反応する供給速度で反応器に導入した。反応に
続いて、生成物を濾過して弗化ナトリウムを除去し、濾
液を濃縮して700グラムの弗素化油状物(収率:81%)を
得、これを30%濃度の弗素ガスで、270℃12時間処理
し、残存している水素原子を除去し、末端エステルを不
活性のパーフルオロアルキル基に変換した。油状物の約
40%が、0.05mmHg減圧下200ないし300℃で溜出した。19
FNMR末端基分析による平均分子量は3,054であった。同
液状物の流動点は−50℃であった。
ルの粘度 パーフルオロポリ(テトラメチレンエーテル)グリコー
ルの19FNMRデータ CF2CF2CF3と計算して、理論値:C,22.00;F,70.92. 測定値:C,21.87;F,70.02. 実施例6 実施例1に述べた方法を使用して、280グラムの、分
子量が2,000のポリ(テトラメチレンエーテル)グリコ
ール(末端基を塩化アセチルで処理してジエステルにし
てある)550mlの1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン
からなる溶液を、秤量しながらゆっくりと32時間に亙
り、5℃に維持し、5リットルの1,1,2−トリクロロト
リフルオロエタンと1,400グラムの弗化ナトリウム粉末
を含む弗素化反応器に導入した。反応が終わった時点
で、反応器を容量の数倍の窒素でパージし、未反応の弗
素ガスを除去した。メタノール150グラムを反応器に添
加した。反応混合物を濾過し、透明な濾液を得、これを
蒸留して1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンと未反
応のメタノールを除去し、殆ど定量的な収量でパーフル
オロポリ(テトラメチレンエーテル)ジメチルエステル
(分子量:4,250)を得た。
ポキシブタンと1グラムの塩化第2鉄触媒を入れた。反
応器を80℃の炉で約96時間振盪してエポキシドを重合さ
せ、高分量の半固体を得た。得られた重合体を1リット
ルの1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンに溶解し、
溶液を実施例1に記載した方法で、ポンプを使用して弗
素化反応器に供給した。反応器には5リットルの1,1,2
−トリクロロトリフルオロエタンと1,250グラムの弗化
ナトリウムが収容されており、これを0℃に保持した定
温浴に浸漬した。22時間反応させてから、750グラムの
液状物を回収し、それを更に30%濃度の弗素ガスを使用
して300℃で更に24時間弗素化して660グラムの液状物を
得た(収量:88%)。約220グラムの液状物が減圧下(0.
05mmHg)200ないし300℃で溜出し、更にそれよりも高沸
点物及び低沸点物が、略等量得られた。中間溜分の平均
分子量は1,850(19FNMR末端基分析による)であった。
同液状物の流動点は−9℃であった。
グラムの2−クロロエタノール(1モル)と1mlの三弗
化ホー素エーテラートを撹拌器を備えた容量3リットル
の3つ口フラスコに導入し、この溶液に462グラムのエ
ピクロロヒドリン(5.0モル)を1時間以上に亙って添
加し、その間反応温度を50℃以下に保持して作成した。
得られた混合物は更に室温で12時間撹拌して非常に粘凋
な液体を得た。生成物(402グラム)を164グラムのクロ
ロホルムを含む405グラムの1,1,2−トリクロロトリフル
オロエタンに溶解した。得られた溶液を、18℃に維持
し、5リットルの1,1,2−トリクロロトリフルオロエタ
ンを含む反応器に秤量しながら導入した。弗素ガス(20
%濃度に希釈)を反応器に導入する物質上の全ての水素
原子と反応するのに必要な理論量の約5%過剰な割合で
導入した。反応を約20時間続け、完了した時点で反応器
内を窒素ガスでパージし、未反応弗素ガスを除去した。
的に下記の構造を有するパーフルオロ化液状物質を620
グラム得た。
ス(Bulk Modulus)(37.8℃、3,000PSIG):129,700PSI
G; 元素分析:平均構造をC2.11F4.42Cl0.8O(C3F5ClO)
3.05C2.11F4.42 Cl0.8と計算して: 理論値:C,18.92;F,53.98,Cl,19.44 測定値:C,18.86;F,51.15,Cl,18.26% 上記生成物を更に225℃の温度で、30%濃度の弗素ガ
スを使用して処理し、カルボニル基をジフルオロメチレ
ン基に変換した(収量:618グラム)。高温弗素処理に続
いて、生成物を蒸留した。2mmHg、50ないし150℃沸点の
画分を集め(得られた試料の80%に相当)を回収した
が、水圧作動油候補として非常に有望であった。同物質
の体積モジュラスを等温割り線法(isothermal secant
method)を用いて測定した。
ュラス タイプIパーフルオロポリエピクロロヒドリン水圧作動
油(モノクロ末端)の粘度温度゜F 粘度(cst.) −65 1198 100 3.5 176 1.42 実施例9 真空ポンプ油に要求される性質と同様な性質を有す
る、高分子量パーフルオロポリエピクロロヒドリンを、
50グラムの2−クロロエタノール(0.63モル)を462グ
ラムのエピクロロヒドリン(5.0モル)と触媒量のSnCl4
を用いて反応させ作成した。生成物402グラムを、275グ
ラムのクロロホルムを含む175グラムの1,1,2−トリクロ
ロトリフルオロエタンで希釈し、秤量しながら20時間以
上に亙って弗素化反応器に導入した。反応器は容量10リ
ットルの撹拌槽であり、5.7リットルの1,1,2−トリクロ
ロトリフルオロエタンを含んでいる。反応中、温度は略
20℃に保ち、20%に希釈した弗素ガスを、ポンプで供給
される生成物の水素原子全部と十分に反応する供給速度
で導入した。弗素化生成物(573グラム、収量:89.8%)
を溶媒から常圧蒸留で分離した。生成物を200℃で12時
間処理して残っている水素原子を無くし、又存在するカ
ルボニル基をジフルオロメチレンに変換した。0.05mmHg
200ないし300℃の沸点を有する部分(全体量の約25%)
を集めた。19FNMR末端基分析による平均分子量は、約3,
000であった。得られた液体の流動点は−22℃であっ
た。
度 沸点0.05mmHg200ないし300℃溜分の19FNMR (CFCl3基準δppm) −53.3(f),−67.2(e),−68.6(i),−74.2
(a),−77.0及び −81.0(c),−79.0(g),−87.3(b),−123.7
(h),及び 実施例10 パーフルオロ(プロピレンオキシド)とパーフルオロ
エピクロロヒドリンとのランダム共重合体をパーフルオ
ロポリエピクロロヒドリンを高温下弗素で処理して作成
した。例えば前の実施例から得た300グラムを、300℃で
30%濃度弗素ガスで24時間処理し、その中の30%の塩素
原子が弗素原子で置換された液状物285グラムを得た。
19FNMR末端基分析による平均分子量は2,800a.m.u.であ
った。
キシド)共重合体の19FNMR 実施例11 撹拌器を備えた容量10リットルの3つ口フラスコに、
860グラムの1,3−ジクロロ−2−プロパノール(617モ
ル)と4mlの三弗化ホー素エーテラートを投入した。こ
の溶液に1.8キログラムのエピクロロヒドリン(20モ
ル)を2時間に亙って、温度を添加中水浴で50℃に維持
しながら添加した。反応混合物は室温で更に12時間撹拌
して非常に粘凋な油状物を得た。
ム)を164グラムのクロロホルムを含む405グラムの1,1,
2−トリクロロトリフルオロエタンに溶解した。得られ
た溶液を、5.0リットルの1,1,2−トリクロロトリフルオ
ロエタンを含む容量10リットルの撹拌式弗素化反応器に
量を計りながら導入した。添加中温度は20℃に維持し、
窒素で20%に希釈した弗素ガスを、供給される有機物の
全部と反応するのに必要な理論量よりも僅かに多い状態
で供給した。反応は36時間で完了した。粗生成物を常圧
蒸留で溶媒から回収した。生成物を30%弗素ガスを用い
て200℃で12時間処理して4,100グラムの不活性液状物を
得た。その約80%は、2mmHgで沸点が50ないし150℃であ
った。得られた液状物は19FNMR末端基分析で850の平均
分子量を示した。
G):135,400PSIG; 元素分析:平均構造をC2.31F4.46Cl1.15O(C3F5Cl
O)2.89C2.31F4.46 Cl1.15と計算して: 理論値:C,18.77;F,52.26,Cl,21.65 測定値:C,18.85;F,53.13,Cl,21.51% タイプIIパーフルオロポリエピクロロヒドリン水圧作動
油(ジクロロ末端基)の粘度 温度(゜F) 粘度(cst.) −65 1130 100 3.35 19 FNMR(CFCl3基準δppm) −53.3(f),−65.6(a),−67.2(e),−68.6
(k),−74.3(h), −77.0(c),−79.0(i),−87.3(g),−123.7
(j),−135.2(b)及び −139.3(d). 実施例12 トリクロロペンタエリスリトールを、600グラムの酢
酸と100グラムの水との混合物に0℃で塩化水素を吹き
込み、176グラム(4.9モル)が吸収される迄続けた。こ
の混合物を200グラムのペンタエリスリトール(1.5モ
ル)と一緒にオートクレーブに仕込んだ。オートクレー
ブを封止し、160℃で8時間加熱した。反応が終わった
時点で、オートクレーブを室温に冷却し、反応混合物を
水で希釈した。塩化メチレンで抽出してトリクロロペン
タエリスリトールを単離した。溶媒を除去し、残った油
状物を、500mlのメタノール及び50mlの濃塩酸と一晩還
流した。メタノールと酢酸メチルとをゆっくりと蒸留し
て除くとトリクロロペンタエリスリトールが溶液から結
晶として析出した。粗生成物(275グラム)の融点は60
℃であった。
ペンタエリスリトールと1mlのトリ弗化ホー素エーテラ
ートを仕込んだ。これに347グラムのエピクロロヒドリ
ン(3.75モル)を1時間に亙って滴下し、滴下中反応温
度を50℃以下に維持した。得られた混合物を更に12時間
室温で撹拌し、粘凋な油状物を得た。
む217グラムの1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンで
希釈し、3.7リットルの1,1,2−トルクロロトリフルオロ
エタンを含む、20℃に維持した反応器に導入して、通常
の方法で弗素化した。反応は約30時間で完了した。得ら
れた液状物(1,460グラム)は、温度210℃そして30%濃
度の弗素ガスで12時間処理して安定化した。得られた液
状物を蒸留した。沸点が50mmHg170ないし230℃の部分が
水圧作動油用途に適した粘度を有していた。
(トリクロロ末端基)の粘度 温度(゜F) 粘度(cst.) −65 1150 104 3.06 176 1.46 19 FNMR(CFCl3基準δppm) −48.7(a),−53.3(f),−67.2(e),−68.5
(k),−74.3(h), −77.0(c),−78.8(i),−80.6(b),−87.3
(g),−123.8(j)及び −140(d). 分子量:855 実施例13 3,3−ビス(クロロメチル)オキセタンの低分子量重
合体を、200グラムの3,3−ビス(クロロメチル)オキセ
タンと触媒量の三弗化ホー素エーテラートとを混合して
作成した。得られた重合体を1,100グラムの弗化ナトリ
ウム粉末と混合して容量20リットルの回転式アルミニウ
ム製反応器に充填した。重合体を0℃、20%濃度弗素ガ
スと22時間反応させて弗素化した。反応温度を徐々に80
℃に上げ、その温度で20時間維持した。得られた反応内
容物を100%弗素ガスを400cc/分の割合で通して10時間
処理した。反応が完了したら反応器を冷却し、数倍量の
窒素でパージしてから反応器を開いた。反応混合物を1,
1,2−トリクロロトリフルオロエタンで抽出し、301グラ
ムの中程度の粘度の油状物を得た。不溶分を水と混合し
再濾過して、低分子量油状物と同じ構造と有していると
考えられる固体状重合体53グラムを得た。合計収量は36
3グラムで、これは下記の構造を基準にして計算すると9
4%収率に相当する。
圧作動油として有用であろうと考えられた。同液体の粘
度は100゜Fで9.5cstであった。
ラムを、2,400グラム弗化ナトリウム粉末(100メッシュ
篩を通過)と混合して、回転ドラム反応器に仕込んだ。
反応器を3リットル/分の窒素を流して2時間パージ
し、それから弗素ガスを480リットル/分の割合で流し
た。36時間この状態を保ち、その後窒素流を1.5リット
ル/分に落とし、弗素ガス流は480cc/分に維持した。こ
の状態で約8時間維持してから窒素供給を停止し、反応
混合物を純粋な弗素ガス480cc/分を流して更に4時間、
又はかなりの量の弗素が反応器から出て来るようになる
まで処理した。パーフルオロポリ(エチレンオキシド)
を、約15ガロンの水で洗ってNaF/NaHF2から分離した。
固体状パーフルオロポリ(エチレンオキシド)約1050グ
ラムが得られた(83%)。
mlの塩化メチレンに溶解し、1,500グラムの弗化ナトリ
ウム粉末と混合した。溶媒を除いてから、得られた混合
物を50メッシュの篩を通して、粒径がより均一な粉末を
得た。得られた混合物に、弗素と窒素とを後者の量を減
らしながら混合し、その混合物を200cc/分で通して弗素
化し(上記実施例で行った方法と同様にした)、160.5
グラムの油状物を得た。同生成物は1,1,2−トリクロロ
トリフルオロエタンに可溶であり、19FNMRは、KrytoxTM
として市販されているポリ(ヘキサフルオロプロピレン
オキシド)と非常に良く類似しており、更に240グラム
の固体状パーフルオロポリ(プロピレンオキシド)とを
得た。合計収率は69.9%であった。
ド70:30共重合体(ワックス状)について実施した。480
グラムの共重合体を2リットルの塩化メチレンに溶解
し、2,400グラムの弗化ナトリウム粉末で被覆した。弗
素を300cc/分、そして窒素を3リットル/分の流速で流
し、36時間続けた。窒素を1リットル/分に減らし、更
に12時間通した。得られた重合体は100%弗素で数時間
処理、更に110℃で処理して反応性末端基を除去した
(6時間)。生成物を1,1,2−トリクロロトリフルオロ
エタンで抽出し、495グラムの油状物を得た。NaF/NaHF2
を除去して更に356グラムの固体状パーフルオロポリエ
ーテルを得た(合計収率:64.1%)。
ル)を200グラムの塩化アセチル(2.54モル)で処理し
てエステルを得、それを反応混合物から蒸留で分離し
た。生成物の1部(250グラム)を1,1,2−トリクロロト
リフルオロエタンで希釈して610mlの体積にし、それを
−10℃に維持した反応器に23時間に亙ってポンプで供給
した。窒素で希釈した弗素ガスを、5リットルの1,1,2
−トリクロロトリフルオロエタンと1,200グラムの弗化
ナトリウム粉末を収容した反応器に導入した。反応が完
了した時点で160グラムのメタノールをポンプで反応器
に供給し、反応で生成したパーフルオロエステルよりも
加水分解に対してより安定と考えられるメチルエステル
を得た。生成物(分子量:460)の収量は96%であった。
グラムの塩化アセチルを、2リットルのフラスコ中の50
0グラムのテトラエチレングリコールに撹拌しながら添
加し、反応混合物を50℃に加熱、同温度に24時間維持し
て製造した。フラスコに乾燥窒素を24時間通して塩化水
素を除去し、次いで生成物を蒸留し、希望の生成物を定
量的収率で得た。
ルの1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンと120グラム
の弗化ナトリウムを含む反応器中で弗素化した。反応器
は約20時間−10℃に、有機物原料をポンプで反応器に導
入しながら維持した。添加が完了した時点で、未反応弗
素を窒素ガスで反応器から追い出し、200グラムのメタ
ノールを添加、下記の生成物を収率93%で得た(分子
量:466)。19 FNMR(CFCl3基準δppm):−77.6(a)及び−88.4 上記生成物を、テトラヒドロフラン中水素化リチウムア
ルミニウムで還元して、希望のメチロール誘導体を収率
90%で得た。
トルのフラスコ中撹拌しながら300グラムのトリエチレ
ングリコール(2.0モル)に400グラムの塩化アセチル
(5.1モル)をゆっくりと添加して製造した。反応混合
物は添加中50℃以下に維持した。生成物は、最初に乾燥
窒素ガスを通して大部分の塩化水素を除去し、次いで蒸
留して回収した。上記反応の生成物(250グラム)を1,
1,2−トリクロロトリフルオロエタンで希釈して600mlに
し、5リットルの1,1,2−トリクロロトリフルオロエタ
ンと1,200グラムの弗化ナトリウム粉末を含み、−20℃
に維持した反応器にポンプで供給した。窒素で希釈した
弗素ガスの添加原料に必要な量を、約18時間に亙って弗
素化媒体中に吹き込んだ。約30分間反応器をパージして
から240グラムのメタノールを添加し、反応器を室温に
暖めた。反応器内容物を蒸留し、下記組成を有する生成
物、355グラム(収率:95%)を得た。19 FNMR(CFCl3基準δppm):−77.6(a)及び−88.3 同ジメチルエステルを水素化リチウムアルミニウムで還
元して、希望のメチロール誘導体を得た。19 FNMR(CFCl3基準δppm):80.3(a)及び−89.0 実施例20 平均分子量が425のポリプロピレングリコール200グラ
ムを350mlの1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンで希
釈し、20℃に維持した弗素化反応器に22時間に亙ってゆ
っくりとポンプで送液した。反応器は弗素化媒体として
4リットルの1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンを
含んでいた。別な容器に1,000グラムの弗化ナトリウム
ペレットを入れた。テフロン製ダイアフラム空気ポンプ
を使用して、反応器中に存在する気体を循環し弗化ナト
リウム層を通過させてから、弗素化反応器に戻した。循
環する気体の流速は略10ないし20リットル/分で、反応
で生成した弗化水素の大部分を洗い流すのに十分であ
り、それによりかなり良い弗素化収率を達成することが
できた。反応の後、蒸留によって生成物(分子量:1,20
0)307グラムが得られた(収率:53.7%)。
コール(分子量:425)を、3.7リットルの1,1,2−トリク
ロロトリフルオロエタンを含む反応器中で弗素化した。
もう1度、1,000グラムの弗化ナトリウムペレットを弗
素化反応器に連結してある容器に入れ、気体を循環し
た。反応温度を30℃に上げ、弗化水素が効率良く分離で
きたかどうかを見た。生成物(356グラム)が分離さ
れ、収率は62.2%であった。
れるアイソタクティックパーフルオロポリ(プロピレン
オキシド)と異なり、本実施例のパーフルオロ化液体と
前の実施例のそれとはヘキサフルオロプロピレンオキシ
ドのアタクティック重合体であった。同ヘキサフルオロ
プロピレンオキシド単位は頭−尾、頭−頭、及び尾−尾
様式で結合していた。これらの液体物質はランダム構造
なので、得られた生成物は、一般にその低温特性が僅か
に改善されただけであった。
4.0グラムの50%水酸化ナトリウムからなる溶液に、撹
拌しながら111グラムのアクリロニトリル(2.1モル)を
添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。それに
500mlのエタノールを添加し、続いて214mlの濃硫酸(4.
0モル)をゆっくりと添加した。添加が終わった時点
で、得られた混合物を7時間還流し、次いで濾過して、
沈澱固体(NH4HSO4)を除いた。固体はエタノールで洗
浄し、有機相はエタノール洗浄液と一緒にして蒸留し、
下記の構造を持つ生成物を得た(収率:90%)。
リクロロトリフルオロエーテルと1,200グラムの弗化ナ
トリウムを含み、10℃に維持した反応器中で弗素化し、
次いでメタノールで処理して、下記構造式を有する液体
(分子量:798)568グラム(収率:92%)を得た。
グリコール(1.0モル)を4.0グラムの50%水酸化ナトリ
ウムの存在下に140グラムのメタアクリロニトリル(2.1
モル)と反応させた。得られたジニトリルをエタノール
と濃硫酸とで処理してジエチルエステルを得た。
同様な方法で弗素化し、下記構造式の生成物、630グラ
ムを得た(収率:91%)。
トラメチルエチレンを450グラムの40%過酢酸と、400グ
ラムの無水炭酸ナトリウムを含む300mlの塩化メチレン
中で反応させて得た。得られたエポキシドを三弗化ホー
素エーテラートを使用して、−78℃で重合させ、微粉末
に磨砕できる固くて不溶性の重合体を得た。得られた重
合体(300グラム)を1,200グラムの弗化ナトリウム粉末
と混合し、10℃で24時間反応させて弗素化を行い、約16
0グラムの弾性体(収率:17%)と642グラムの粘凋液体
(収率:68%)を得た。
ールメチルエーテルをアセトニトリルで処理し、得られ
た物質を硫酸の存在下にエタノールで処理して、下記構
造式を有する物質を得た。
ロトリフルオロエタンと1,050グラムの弗化ナトリウム
粉末を中に含み、−10℃に維持した反応器中で弗素化
し、パーフルオロ化エステルを得、これをメタノールで
処理して、下記構造式に相当する官能性液体を得た。
ルのn−ヘキサン中−0℃で、触媒量のトリエチルアル
ミニウムを用いて重合した。反応は約1時間で完了し
た。得られた重合体はまず濃塩酸で洗い、ついで水洗、
そしてメタノールで数回洗浄した。
法で弗素化し、413グラムのパーフルオロ化液体(収率:
71%)を得た。
ロキノンを200グラムの活性化アルミナとの混合物を加
熱して製造した。同混合物は6時間かけて、ゆっくりと
約120℃に加熱した。生成物、1,4−エポキシシクロヘキ
サンの沸点は120℃、そして収率40%で回収された。
シクロヘキサンを、触媒量のトリフルオロメタンスルホ
ン酸無水物で重合させて得た。同重合体の弗素化を行
い、収率75%で下記構造のパーフルオロポリエーテルを
得た。
にし、5リットルの1,1,2−トリクロロトリフルオロエ
タンと1,000グラムの弗化ナトリウム粉末を含み、そし
て20℃に維持した弗素化反応器中に、ポンプでゆっくり
と導入した。オキセタンの開環重合を経由するか、又は
1,3−プロパンジオールの脱水により、同重合体が製造
された。弗素化生成物335グラムを、最初に濾過によっ
て弗化ナトリウムを除去、次いで蒸留して弗素化溶媒を
除いて回収した。
準δppm) −83.3(s,a),−129.2(s, 相当物(Equivalents) 本技術分野における熟達者は、ここに記載した本発明
の実施態様は限られたものであり、これらに相当するも
のが他にも数多く有ることが、容易に認識でき、また特
別の実験等せずに確かめられよう。そのような相当物は
先に示した特許請求の範囲の中に包含されるであろう。
Claims (11)
- 【請求項1】下記の平均式 XO[Y−O]n[Y′−O]mZ 式中 Y及びY′は同一か又は異なり、そして下記の基 式中 pは1から50迄の整数であり、 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、個々にかあるい
は共に、F、Cl、1ないし20個の炭素原子を有するパー
フルオロアルキルであり、ここで1個ないしそれ以上の
弗素原子が弗素以外のハロゲン原子で置換されていても
よく、 式中 R2及びR8は、一緒になって−CR9R10CR11R12−であるこ
とができ、 ここで R9ないしR12は同一か又は異なり、R1ないしR8に与えら
れた基 から選ばれる、 からなる群から選ばれ、 X及びZは同一か又は異なり、−(CF2)rOCF3、−(CF
2)rCOF、−(CF2)rCOOH、−(CF2)rC(O)OCH3、−
(CF2)rCONH2、 ここで、rは1ないし12の整数である、 パーフルオロアルキル、パーフルオロエーテル、及びパ
ーフルオロポリエーテルからなる群から選ばれ、弗素原
子の1個又はそれ以上は弗素以外のハロゲン原子で置換
されていてもよく、 mは0ないし10,000の整数であり、 nは1ないし10,000の整数であり、 但し、 mが0で、Yが−CF2CF2−であり、nが20より大きく、
そしてZが−CF2COOH又は−CF2COFである時は、 Xは−CF2COF、−CF2COOH、−CF2CF2OF、CF2CF2COOH、
−CF3、又は−C3F7であることは出来ず、 mが0であり、Yが−CF2CF2−であり、nが50より大き
く、そしてZが−CF2COOH又は−CF2COFの時は、 Xは−C2F5であることは出来ず、 Y及びY′の両者が下記式 の時、R5とR6とがFとClとからなる群から選ばれるとき
は、R1、R2、R3、及びR4は共に弗素であることは出来
ず、そしてmが0であり、そしてYが−CF2CF(CF3)−
である時は、(YO)nはアイソタクティックであること
はできず、そしてmが0であり、そしてYが である時は、 R1、R2、R3、及びR4は、nが200より小さい場合、共に
Fであることは出来ない、 を有するパーハロゲン化ポリエーテル。 - 【請求項2】平均分子量が10,000a.m.u.以上である請求
項1記載のパーハロゲン化ポリエーテル。 - 【請求項3】下記式 XO(CF2−CF2−O)nZ 式中、 nは200ないし10,000の整数である、 を有する請求項1記載のパーハロゲン化ポリエーテル。
- 【請求項4】下記式 R′OC(O)CF2CF2O(CF2CF2O)nCF2CF2C(O)OR′ 式中、 R′は1ないし10個の炭素原子を有する炭化水素、又は
弗化炭素であり、1個ないしそれ以上のエーテル酸素及
び塩素原子を含むことができる、 を有する請求項1記載のパーハロゲン化ポリエーテル。 - 【請求項5】下記式 を有する請求項1記載のパーハロゲン化ポリエーテル。
- 【請求項6】下記式 式中、 m及びnは1ないし10,000の整数である、 を有する請求項1記載のパーハロゲン化ポリエーテル。
- 【請求項7】下記式 式中、 m及びnは1ないし10,000の整数である、 を有する請求項1記載のパーハロゲン化ポリエーテル。
- 【請求項8】各々のエーテル繰返し単位が、2ないし20
個の炭素原子を有するパーフルオロアルキル又はパーフ
ルオロアルキルエーテルを少なくとも1個含有する請求
項1記載のパーハロゲン化ポリエーテル。 - 【請求項9】分子量範囲が約400ないし約1,500a.m.u.で
ある、請求項1記載のパーハロゲン化ポリエーテルを含
んでなる油圧液。 - 【請求項10】分子量範囲が約500ないし約15,000a.m.u
である請求項1記載のパーハロゲン化ポリエーテル基本
油、および随時潤滑油の性能を強化する添加剤及び充填
剤を含んでなる潤滑剤。 - 【請求項11】必須成分として、分子量範囲が約200な
いし約2,000a.m.u.である請求項1記載のパーハロゲン
化ポリエーテルを含んでなる気相ハンダ付け用液体。
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