JP3068473B2 - 減速機付掘削具 - Google Patents

減速機付掘削具

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JP3068473B2 JP8293856A JP29385696A JP3068473B2 JP 3068473 B2 JP3068473 B2 JP 3068473B2 JP 8293856 A JP8293856 A JP 8293856A JP 29385696 A JP29385696 A JP 29385696A JP 3068473 B2 JP3068473 B2 JP 3068473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑油が封入され
た減速機の出力側に設けた掘削刃を回転させながら地中
に挿入して掘削する減速機付掘削具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、土木基礎工事等に用いられる
ものであって、地中に挿入して、回転する掘削刃により
掘削する掘削具が知られているが、このようなもので
は、掘削刃を回転するために減速機を備えている。減速
機は、その入力側に油圧モータ等のアクチュエータが接
続され、その出力側に掘削刃が設けられている。
【0003】そして、掘削具による掘削の際には、孔壁
崩壊防止等のため泥水や安定液等が注入される。また、
掘削深さは数十メートル〜百メートルに達する場合もあ
り、減速機には大きな水圧が加わる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のものでは、減速機内部への泥水や安定液等の侵
入を防止するため、高度なシール、例えば、多段シール
としたり、特殊な高耐圧シールを用いなければならない
という問題があった。
【0005】本発明の課題は、構造が簡単で泥水等の侵
入をより確実に防止した減速機付掘削具を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべ
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、潤滑油が封入された減速機を介してアクチュエータ
により掘削刃を回転させながら地中掘削する減速機付掘
削具において、圧力伝達可能な隔壁により前記減速機内
部と外部とを仕切り、前記隔壁の外部側は前記地中の水
圧を導入可能に開放し、該水圧により前記減速機内部の
前記潤滑油を加圧することを特徴とする減速機付掘削具
がそれである。
【0007】また、潤滑油が封入された減速機を介して
油圧モータにより掘削刃を回転させながら地中掘削する
減速機付掘削具において、圧力伝達可能な隔壁により加
圧室と導入室とに仕切られた加圧器を備え、前記加圧室
と前記減速機内とを連通し、かつ、前記導入室に深さに
比例した圧力を導入する低圧流路を連通したことを特徴
とする減速機付掘削具がそれである。
【0008】前記加圧器は、シリンダで、前記隔壁はピ
ストンであってもよく、前記ピストンにはロッドが接続
されていてもよい。前記低圧流路は、前記油圧モータの
ドレン流路であってもよく、前記低圧流路は、油圧タン
クに接続されていてもよい。更に、前記隔壁はダイヤフ
ラムであってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1に示すように、1は駆動
側のスプロケット、2は従動側のスプロケットで、共に
支持部材4上に配置されており、従動側のスプロケット
2は支持部材4に回転自在に支持されている。
【0010】従動側のスプロケット2には、その両端に
それぞれ図示しない回転板が固定されており、この回転
板の外周には、地中掘削のための複数の掘削刃6が放射
状に取り付けられている。駆動側のスプロケット1と従
動側のスプロケット2との間にチェーン8が張設されて
おり、チェーン8には、外側に向かって掘削刃10が所
定間隔で設けられている。
【0011】駆動側のスプロケット1は、図2に示すよ
うに、中空の回転部材12の外周に固定されており、回
転部材12はその内周に挿着された一対のベアリング1
4,16により固定部材18に回転可能に支持されてい
る。そして、回転部材12に取り付けられたベアリング
キャップ20によりベアリング14,16の外輪が回転
部材12に固定されている。また、固定部材18とベア
リングキャップ20との間には、リング状のシール22
が設けられており、固定部材18とベアリングキャップ
20との間で封止するように構成されている。
【0012】回転部材12の内周には、内歯歯車24が
形成されており、内歯歯車24には、遊星歯車26が噛
合されている。遊星歯車26は固定部材18に挿入され
た支持軸28に一対のベアリング30,32を介して回
転可能に支持されている。遊星歯車26には、太陽歯車
34が噛合されており、太陽歯車34は回転軸35に取
り付けられている。
【0013】回転軸35は、一対のベアリング36,3
8を介して固定部材18に回転可能に支持されている。
一対のベアリング36,38の間にはリング状のシール
40が設けられており、固定部材18と回転軸35との
間で封止するように構成されている。回転軸35は、固
定部材18に取り付けられた油圧モータ41により回転
駆動されるように接続されている。
【0014】また、回転部材12の他端には、蓋部材4
2が固定されており、回転部材12、固定部材18、蓋
部材42により囲まれて、内歯歯車24、遊星歯車2
6、太陽歯車34、ベアリング14,16,36が収納
された潤滑油室44が形成されている。そして、潤滑油
室44は、両シール22,40により封止されて、潤滑
油で満たされている。
【0015】固定部材18には、潤滑油室44に連通し
た接続孔46が形成されており、図3に示すように、接
続孔46は加圧器48に接続されている。加圧器48に
はシリンダが用いられており、摺動可能な隔壁としての
ピストン58により加圧室48aと導入室48bとに仕
切られている。ピストン58に取り付けられたピストン
ロッド60は、導入室48bを貫通して外部に突出され
ている。
【0016】また、加圧室48aに連通したヘッド側ポ
ート50に接続孔46が接続されており、導入室48b
に連通したロッド側ポート52は、油圧モータ41のド
レン流路54に接続されており、低圧流路としてのドレ
ン流路54は、地上の図示しない掘削機上に置かれた油
圧タンク56に接続されている。
【0017】尚、回転部材12,固定部材18、ベアリ
ングキャップ20、内歯歯車24、遊星歯車26、支持
軸28、太陽歯車34、回転軸35,ベアリング14,
16,30,32,36,38、シール22,40、蓋
部材42により減速機62が構成されている。
【0018】次に、前述した本実施形態の減速機付掘削
具の作動について説明する。まず、図示しない油圧源か
ら油圧モータ41に高圧作動油が供給されると、油圧モ
ータ41が回転駆動される。油圧モータ41の回転によ
り、回転軸35を介して太陽歯車34が回転し、それに
より遊星歯車26が回転する。そして、内歯歯車24を
介して回転部材12が回転されて、スプロケット1が回
転する。
【0019】よって、チェーン8を介して従動側のスプ
ロケット2が回転されて、掘削刃6が回転されると共
に、チェーン8の掘削刃10も回転される。従って、図
1に矢印で示すように、支持部材4を地中に挿入するこ
とにより、掘削刃6,10により掘削が行われる。
【0020】掘削が進行するに従って、孔壁崩壊防止の
ため水や泥水が注入され、この中で掘削が行われる。従
って、この水中での圧力を受けることとなり、その圧力
P3は、水面からの深さHと水の密度γ3 に比例する。
この圧力P3 (=γ3 ×H)がシール22,40に外側
から作用する。
【0021】一方、地中に挿入されることにより、ドレ
ン流路54も長くなり、油圧タンク56の水面からの高
さhと水面からの深さHとを加えた長さになり、加圧器
48の導入室48bでの圧力P1 は、作動油の密度γ1
と深さ(h+H)に比例する。その圧力P1 (=γ1 ×
(h+H))がピストン58の導入室48b側に作用す
る。
【0022】よって、ピストン58を介して、加圧室4
8a内の潤滑油が加圧され、潤滑油室44内にこの圧力
P1 が作用し、潤滑油室44内の潤滑油圧力P2 は、導
入室48bの圧力P1 と同じになる。シール22,40
には、潤滑油室44側からこの圧力P1 が作用する。
【0023】例えば、作動油の密度γ1 を0.0008
7kg/cm3 、水の密度を0.001kg/cm3 、
油圧タンク56の水面からの高さhを200cm、水面
下の深さHを10000cmとすると、シール22,4
0の内外圧力差△P(=P3−P1 )は1.13kg/
cm2 となる。潤滑油室44が加圧器48に接続される
ことなく、単に密閉された構造であるとすると、潤滑油
室44内の圧力は、大気圧と同じであり、シール22,
40の内外圧力差△P(=P3 −P1 )は10kg/c
m2 となる。
【0024】ここで、ピストン58の加圧室48a側と
導入室48b側の受圧面積は等しいとして算出している
が、ピストンロッド60がある場合には、その分を考慮
すればよく、あるいは、加圧室48a側と導入室48b
側とでピストン58の受圧面積が異なる構造であっても
よい。
【0025】よって、加圧器48を用いることにより、
シール22,40の内外圧力差△Pが小さくなるので、
シール22,40から潤滑油室44に外部の水や泥水の
侵入を容易に防止できる。従って、シール22,40を
高度なシールとしたり、多段シールとしたりすることな
く、簡単な構造で水や泥水の侵入を容易に防止できる。
【0026】加圧器48にピストンロッド60を備える
ことにより、潤滑油室44内の潤滑油量が減少に応じて
ピストンロッド60の突出量が異なり、これにより潤滑
油の減少を知ることができる。また、ピストンロッド6
0は加圧室48a側に突出させた構造としてもよい。
【0027】ピストン58に代えてダイヤフラムを隔壁
として用いても実施可能であり、加圧器48の導入室4
8bは、ドレン流路54に接続する場合に限らず、ドレ
ン流路54を介することなく油圧タンク56と流路を介
して接続するようにしてもよい。
【0028】また、導入室48bに外部の水や泥水によ
る水圧を直接導入するようにしても実施可能であり、そ
の場合には、内外圧力差△Pはほぼ零となる。その場
合、隔壁にダイヤフラムを用いると、構造がより簡単に
なる。以上本発明はこの様な実施形態に何等限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
種々なる態様で実施し得る。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の減速機付掘
削具は、水圧により減速機内部の潤滑油を加圧すること
により、内外の圧力差を小さくでき、簡単な構造で減速
機内部への水や泥水の浸入を容易に防止できるという効
果を奏する。また、加圧器を用いることにより、油圧モ
ータ等に用いられる低圧流路からの圧力を導入して、減
速機内部の内外圧力差を小さくでき、簡単な構造で水や
泥水の侵入を容易に防止できる。
【0030】また、加圧器にシリンダを用いることによ
り、簡単に構成でき、ピストンロッドを設けることによ
り、潤滑油の減少をも検出できる。更に、低圧流路とし
てドレン流路を用いることにより、特別に流路を構成す
る必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての減速機付掘削具の
一部を断面で示す正面図である。
【図2】本実施形態の減速機の拡大断面図である。
【図3】本実施形態の掘削中の状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】 1…駆動側のスプロケット 2…従動側のスプロケット 4…支持部材 6,10…掘削刃 8…チェーン 22,40…シール 41…油圧モータ 44…潤滑油室 48…加圧器 54…ドレン流路 56…油圧タンク

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油が封入された減速機を介してアク
    チュエータにより掘削刃を回転させながら地中掘削する
    減速機付掘削具において、 圧力伝達可能な隔壁により前記減速機内部と外部とを仕
    切り、前記隔壁の外部側は前記地中の水圧を導入可能に
    開放し、該水圧により前記減速機内部の前記潤滑油を加
    圧することを特徴とする減速機付掘削具。
  2. 【請求項2】 潤滑油が封入された減速機を介して油圧
    モータにより掘削刃を回転させながら地中掘削する減速
    機付掘削具において、 圧力伝達可能な隔壁により加圧室と導入室とに仕切られ
    た加圧器を備え、前記加圧室と前記減速機内とを連通
    し、かつ、前記導入室に深さに比例した圧力を導入する
    低圧流路を連通したことを特徴とする減速機付掘削具。
  3. 【請求項3】 前記加圧器は、シリンダで、前記隔壁は
    ピストンであることを特徴とする請求項2記載の減速機
    付掘削具。
  4. 【請求項4】 前記ピストンにはロッドが接続されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の減速機付掘削具。
  5. 【請求項5】 前記低圧流路は、前記油圧モータのドレ
    ン流路であることを特徴とする請求項2ないし請求項4
    記載の減速機付掘削具。
  6. 【請求項6】 前記低圧流路は、油圧タンクに接続され
    ていることを特徴とする請求項2ないし請求項4記載の
    減速機付掘削具。
  7. 【請求項7】 前記隔壁はダイヤフラムであることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の減速機付掘削具。
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