JPH0716799Y2 - シールド掘進機 - Google Patents

シールド掘進機

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JPH0716799Y2
JPH0716799Y2 JP3106990U JP3106990U JPH0716799Y2 JP H0716799 Y2 JPH0716799 Y2 JP H0716799Y2 JP 3106990 U JP3106990 U JP 3106990U JP 3106990 U JP3106990 U JP 3106990U JP H0716799 Y2 JPH0716799 Y2 JP H0716799Y2
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JP
Japan
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cutter
center
rotation
sand
chamber
Prior art date
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Application number
JP3106990U
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JPH03122195U (ja
Inventor
広幸 伊藤
勝晴 奥村
哲史 本多
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はトンネル掘削工事に用いられるシールド掘進機
に係り、特にカッタによって掘削された掘削土砂をカッ
タの回転中心部からカッタ室内へ取り込むことができる
シールド掘進機に関する。
[従来の技術] トンネル掘削工事に用いられるシールド掘進機として第
3図及び第4図に示すものが知られている。
図示するように、シールド掘進機aの外郭を形成する円
筒状のシールドフレームbの前面部に、実質的に地山を
掘削するカッタcが回転自在に設けられており、このカ
ッタcの後方には回転するカッタcより掘削された掘削
土砂を取り込むため、シールドフレームa内の隔壁dに
よって区画されたカッタ室eが形成されている。
上記カッタcは、第4図に示すように、円板状に形成さ
れており、その円板面に掘削土砂をカッタ室e内に取り
込むためカッタスリットf(図中斜線で表す)が放射状
に開口形成されている。このカッタスリットfに沿った
カッタc上には、地山に臨ませて掘削歯である複数のカ
ッタビットgが付設されている。
また、通常このカッタcには、第3図に示すように、油
圧ジャッキからなる余掘りのためのコピーカッタhが、
カッタc部端面から側部地山に向けて出没自在に設けら
れている。
このようなシールド掘進機aは、シールドフレームb内
に設けられたカッタ駆動モータiによってカッタギアj
及びカッタ軸受kを介して上記カッタcを回転させ、地
山中を掘進し、シールドフレームb後方に形成される掘
孔にセグメントlを張設してトンネルを構築するもので
ある。
[考案が解決しようとする課題] 上記シールド掘進機aにあっては、カッタc部に付設さ
れたコピーカッタhを油圧作動させるため、回転するカ
ッタcと固定側であるシールドフレームa内部とを油圧
配管によって接続する必要がある。
そこで、第3図に示すように、カッタcの回転中心部m
とシールドフレームb内の隔壁dとをセンタシャフトn
で接続してカッタcを隔壁dに回転自在に支持し、この
センタシャフトn内部に、回転側であるカッタcと固定
側であるシールドフレームb内とを接続する油圧配管o
を設け、センタシャフトnの回転支持部に付設されたロ
ータリジョイントpを介してカッタc部のコピーカッタ
hの油圧作動を行っていた。
しかしながら、このようにカッタcの回転中心部mに油
圧配管のためのセンタシャフトnを取り付けると、この
カッタcの回転中心部mには掘削土砂をカッタ室e内へ
取り込むためのカッタスリットfを開口形成することは
不可能となる。すなわち、このカッタcは、その回転中
心部mにセンタシャフトnが取り付けられているため、
センタシャフトnの取付部となる回転中心部mを避けて
カッタスリットfを開口形成しなければならない。
よって、カッタcの回転中心付近の掘削土砂は、カッタ
室e内にスムーズに取り込まれずにカッタcの回転中心
部mに付設されたコーンプレートqによって矢印rに示
すように外側へ押しのけられた後、外側のカッタスリッ
トfからカッタ室e内に取り込まれることになる。
この結果、カッタcの回転中心部m付近の掘削土砂の取
り込み性が悪化してカッタcの回転中心部mでの土砂に
よる圧力が部分的に高圧となり、カッタcの回転中止部
m付近のカッタビットg及び上記コーンプレートq等の
構造物の摩耗が異常に早まってしまう。
特に、近年需要が高まっている長距離掘削及び大深度掘
削の場合、その摩耗量は大きくなり、掘削不能になる虞
れがあり、深刻な問題となっている。
以上の事情を考慮して創案された本考案の目的は、カッ
タによって掘削された掘削土砂をカッタの回転中心部か
らカッタ室内に取り込むことができるシールド掘進機を
提供するものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案は、地山を掘削すべく
シールドフレームの前面部に設けられたカッタと、その
シールドフレーム内に形成された隔壁とカッタ間に区画
形成され、上記カッタを介して掘削土砂を取り込むカッ
タ室と、上記隔壁にカッタを回転自在に支持するセンタ
シャフトとを備えたシールド掘進機において、上記セン
タシャフトのカッタ側先端を、分岐或いは湾曲させてカ
ッタの回転中心部を避けてカッタに接続すると共に、そ
のカッタの回転中心部に、掘削土砂をカッタ室内に取り
込むためのセンタホールを開口形成したことから構成さ
れている。
[作用] 上記構成によれば、カッタを隔壁に回転自在に支持する
センタシャフトのカッタ側先端が、分岐或いは湾曲され
てカッタの回転中心部を避けてカッタに接続され、且つ
このカッタの回転中心部に、掘削土砂をカッタ室内に取
り込むためのセンタホールが開口形成されているので、
上記カッタによって掘削されたカッタの回転中心付近の
掘削土砂は、上記センタホールからスムーズにカッタ室
内に取り込まれる。
よってカッタの回転中心部での土砂による圧力が部分的
に高圧になることはなく、カッタの回転中心部の異常摩
耗が抑制される。
[実施例] 本考案の一実施例を添付図面に従って説明する。
第1図に示すように、このシールド掘進機1は、円筒状
のシールドフレーム2の前面部に、実質的に地山を掘削
するカッタ3が回転自在に設けられている。
このカッタ3の背面部にはシールドフレーム2内に設け
られた隔壁4によって区画され、上記カッタ3を介して
掘削土砂を取り込むためのカッタ室5が形成されてい
る。
このカッタ室5には、カッタ室5内に泥水を導入する送
泥管6と、導入された泥水の泥水圧によりカッタ室5内
の掘削土砂をカッタ室5外へ搬送する排泥管7とが接続
されており、カッタ室5内に取り込まれた掘削土砂を流
体移送によって機外へ排出するようになっている。
一方上記カッタ3は、第2図に示すように円板状に形成
されており、その円板面に掘削土砂をカッタ室5内に取
り込むためのカッタスリット8(図中、斜線で表す)が
放射状に開口形成されている。
このカッタスリット8に沿ったカッタ3上には、地山に
臨ませて掘削歯となるカッタビット9aが複数個付設され
ている。また、図示するように、カッタ3の回転中心部
にはカッタ3の回転中心部付近の掘削土砂をカッタ室5
内に取り込むためのセンタホール10(図中斜線で表す)
が開口形成されており、このセンタホール10を掛け渡す
ようにカッタビット9bが設けられている。また、このカ
ッタ3には、その面板内に第1図に示すように油圧ジャ
ッキからなる余掘りのためのコピーカッタ11がカッタ3
部端面から側部地山に向けて出没自在に設けられてい
る。
このようなカッタ3は第1図に示すように、センタシャ
フト12を介してカッタ室5の隔壁4に回転自在に支持さ
れている。詳しくは、上記センタシャフト12は、そのカ
ッタ側の先端が120度毎に3本に分岐され、上記センタ
ホール10が開口形成されたカッタ3の回転中心部を避け
てカッタ3に接続されている。
一方、このセンタシャフト12の隔壁4側は、1本にまと
められてシールドフレーム2内への土砂水の侵入を防ぐ
シール材13によってシールされつつ隔壁4に回転自在に
支持されている。そして、上記カッタ3は、シールドフ
レーム2内に設けられたカッタ駆動モータ14によって、
カッタギヤ15及びカッタ軸受16を介して回転駆動される
ようになっている。上記カッタギア16部にはシールドフ
レーム2内への土砂水の侵入を防ぐシール材17が設けら
れている。
ところで、上記カッタ3に設けられた油圧ジャッキから
なるコピーカッタ11は、3本に分岐されたセンタシャフ
ト12内に配設された油圧配管18と、このセンタシャフト
12の回転支持部に付設されたロータリジョイント19とを
介して、シールドフレーム2内から油圧作動されるよう
になっている。
以上の構成からなる本実施例の作用について述べる。シ
ールドフレーム2内のカッタ駆動モータ14によってカッ
タ3を回転駆動させると、地山がカッタ3に付設された
カッタビット9a,9bにより掘削される。この掘削された
土砂は、カッタ3のカッタスリット8及びセンタホール
10を通ってカッタ室5内に取り込まれる。カッタ室5内
に取り込まれた掘削土砂は、カッタ室5内に接続された
送泥管6と排泥管7とによる流体輸送によってカッタ室
5外へ排出され、シールド掘進機1外へ搬送される。
この際、カッタ3の回転中心部付近の掘削土砂はカッタ
3の回転中心部に開口形成されたセンタホール10から図
中矢印20で示すようにカッタ室5内に取り込まれ、それ
以外の掘削土砂はカッタ3に放射状に開口形成されたカ
ッタスリット8からカッタ室5内に取り込まれることに
なる。
すなわち、カッタビット9a,9bにより掘削された掘削土
砂は、上記カッタスリット8およびセンタホール10を通
って速やかにスムーズにカッタ室5内に取り込まれる。
従って、この第1図に示すシールド掘進機1によれば、
第3図に示す従来のシールド掘進機aのようにカッタc
の回転中心部の土砂による圧力が部分的に高圧になるこ
とはなく、従来問題となっていたカッタcの回転中心部
mの異常摩耗が抑制される。
よって本実施例に係るシールド掘進機1によれば、上記
異常摩耗が抑制されるので、カッタ3の回転中心部での
カッタビット9の寿命やカッタ3の構造物しての寿命が
延び、シールド掘進機1による長距離掘進及び大深度掘
進を推進することができる。
なお、本実施例にあっては、センタシャフト12のカッタ
3側先端を3本に分岐させてカッタ3の回転中心部を避
けてカッタ3に接続したものを示したが、これに限らず
1本のセンタシャフト12を湾曲させてカッタ3の回転中
心部を避けてカッタ3に接続してもよい。この場合も同
様にカッタ3の回転中心部にセンタホール10を開口形成
することによって、カッタ3の回転中心部付近の掘削土
砂を、このセンタホール10よりスムーズにカッタ室5内
に取り込むことができる。
また、本実施例は泥水式シールドを示したが、これに限
らず土圧シールドや泥土圧シールド等様々な機種に適用
することも勿論可能である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば、次のごとき優れ
た効果が発揮できる。
(1)カッタの回転中心部付近の掘削土砂をセンタホー
ルからスムーズにカッタ室内に取り込むようにしたの
で、カッタの回転中心部での土砂による圧力が部分的に
高圧になることはなく、カッタの回転中心部の異常摩耗
を抑制することができる。
(2)よって、カッタの回転中心部でのカッタビットや
カッタの構造物としての寿命が延び、シールド掘進機に
よる長距離掘進及び大深度掘進を推進することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図本考案の一実施例を示すシールド掘進機の側断
面、第2図は第1図のII−II線矢視図、第3図は従来例
を示すシールド掘進機の側断面図、第4図は第3図のIV
−IV線矢視図である。 図中、1はシールド掘進機、2はシールドフレーム、3
はカッタ、4は隔壁、5はカッタ室、10はセンタホー
ル、12はセンタシャフトである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】地山を掘削すべくシールドフレームの前面
    部に設けられたカッタと、そのシールドフレーム内に形
    成された隔壁とカッタ間に区画形成され、上記カッタを
    介して掘削土砂を取り込むカッタ室と、上記隔壁にカッ
    タを回転自在に支持するセンタシャフトとを備えたシー
    ルド掘進機において、上記センタシャフトのカッタ側先
    端を、分岐或いは湾曲させてカッタの回転中心部を避け
    てカッタに接続すると共に、そのカッタの回転中心部
    に、掘削土砂をカッタ室内に取り込むためのセンタホー
    ルを開口形成したことを特徴とするシールド掘進機。
JP3106990U 1990-03-28 1990-03-28 シールド掘進機 Expired - Lifetime JPH0716799Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3106990U JPH0716799Y2 (ja) 1990-03-28 1990-03-28 シールド掘進機

Applications Claiming Priority (1)

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JP3106990U JPH0716799Y2 (ja) 1990-03-28 1990-03-28 シールド掘進機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03122195U JPH03122195U (ja) 1991-12-13
JPH0716799Y2 true JPH0716799Y2 (ja) 1995-04-19

Family

ID=31533798

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JP5810008B2 (ja) * 2012-03-01 2015-11-11 大成建設株式会社 シールド掘削機
JP6153173B2 (ja) * 2015-12-08 2017-06-28 株木建設株式会社 トンネル掘削装置、及び、トンネル掘削方法

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JPH03122195U (ja) 1991-12-13

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