JP3068384U

JP3068384U - 表示ラベルおよびカバ―

Info

Publication number: JP3068384U
Application number: JP1999007996U
Authority: JP
Inventors: 泰三青山
Original assignee: 株式会社青山
Priority date: 1999-10-21
Filing date: 1999-10-21
Publication date: 2000-05-12
Anticipated expiration: 2005-10-21

Abstract

(57)【要約】【課題】印刷表示が洗濯により不鮮明となり、消失す
ることを防止する表示ラベルおよびカバーを提供するこ
と。【解決手段】表示ラベル（１０）は、繊維製品に接着
される、ホットメルト接着剤からなる接着フィルム（１
４）と、接着フィルムに接着されこれを被覆するための
ウレタン系のカバーフィルム（１６）とからなり、接着
フィルムの両面の一方またはカバーフィルムの接着フィ
ルムと相対する一方の面に印刷表示（１２）が施されて
いる。カバーは、印刷表示（１２）を有しない点を除
き、表示ラベルと同一の構成を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、衣類や寝具のような繊維製品に付される、その品質、取扱い方法等を示す表示ラベルおよび繊維製品に直接に付された印刷表示を被覆するために用いられるカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

衣類や寝具のような繊維製品にはその品質や取扱い方法等に関する事項を表示することが義務付けられており、従来、これらの事項を印刷した布片を前記衣類や寝具に縫い付けて付していた。

【０００３】しかし、布片の縫い付けには手間がかかり、また、その良し悪しは縫い付け作業者の技量に負うところが大きい。さらに、前記布片上の印刷表示は、洗濯の回数を重ねることにより、不鮮明となりまた消失するという欠点がある。このことは、特に、シーツや白衣等のリース、レンタル用品に顕著である。

【０００４】前記品質、取扱い方法等に関する表示は、また、前記繊維製品に直接印刷されることがあるが、同様に、洗濯により不鮮明となりまた消失するという欠点がある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、繊維製品に容易に取り付けることができる、その品質、取扱い事項等が印刷された表示ラベルを提供することにある。また、本考案の他の目的は、印刷表示が洗濯により不鮮明または消失しにくい表示ラベルを提供することにある。さらに、本発明の他の目的は、繊維製品に印刷された表示が洗濯により不鮮明または消失することを防止するためのカバーを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案に係る表示ラベルは、繊維製品に接着される、ホットメルト接着剤からなる接着フィルムと、該接着フィルムに接着されこれを被覆するためのウレタン系のカバーフィルムとからなり、前記接着フィルムの両面の一方または前記カバーフィルムの前記接着フィルムと相対する一方の面に印刷表示が施されている。

【０００７】前記接着フィルムは、これをホットメルト接着剤からなるものに代えて、ホットメルト接着剤が塗布された両面を有するフィルムとすることができる。また、前記接着フィルムと前記カバーフィルムとが互いに接着状態にあるものまたは分離状態にあるものとすることができる。前記カバーフィルムはその他面が剥離紙で覆われているものとすることができる。

【０００８】本考案に係る、繊維製品に印刷された表示を覆うためのカバーは、前記印刷表示が施されていない前記接着フィルムおよび前記カバーフィルムとからなる。

【０００９】

【考案の作用および効果】

本考案によれば、表示ラベルの接着フィルムを衣類や寝具、タオル等の繊維製品の布面に当て、カバーフィルムまたは剥離紙の上からこれに熱圧を加えて前記接着フィルムのホットメルト接着剤の一部を熱溶融させることにより、前記布面に前記接着フィルムを付着させ、また、前記カバーフィルムを前記接着フィルムに付着させることができ、これにより前記繊維製品に対する表示ラベルの容易かつ強固な付着を実現することができる。前記繊維製品に付された表示ラベルの印刷表示は前記カバーフィルムを通して見ることができる。

【００１０】前記表示ラベルは、前記カバーフィルムを前記接着フィルムに重ね合わせ、その上からの比較的低温での熱圧付与により、前記接着フィルムと一体（接着状態）のものとすることができる。前記繊維製品への取り付けに際しては、比較的高温での熱圧付与により、前記接着フィルムに対する前記カバーフィルムの接着がより強固にされる。前記接着フィルムおよび前記カバーフィルムが分離状態にあるものについては、前記接着フィルムに対しこれに重ね合わされた前記カバーフィルムを通して比較的高温の熱圧を付与する。

【００１１】前記カバーフィルムはウレタン系のものであることから高抗張力を有し、耐摩耗性に優れる。このため、前記カバーフィルムは高い洗濯堅牢度を有し、前記繊維製品、特に病院、宿泊施設等で使用され頻繁に洗濯に供されるレンタルまたはリース製品の品質、取扱い等を示す前記印刷表示は長期間にわたって消失することなく鮮明に維持される。

【００１２】また、繊維製品自体に印刷された、該製品の品質、取扱い方法等の表示について、これを本発明のカバーで覆い、その耐堅牢性の向上を図ることができる。前記カバーによる被覆は、前記カバーを前記表示ラベルにおけると同様にしての前記繊維製品に付着により行うことができる。

【００１３】

【考案の実施の形態】

図１を参照すると、衣類、寝具、タオル等の繊維製品（図示せず）に付される表示ラベル１０が示されている。

【００１４】表示ラベル１０は前記繊維製品の品質、取扱い方法、その他の情報を示す印刷表示１２を有する。表示ラベル１０は、例えば矩形の平面形状を有するものとすることができる。

【００１５】図２に示すように、表示ラベル１０は、接着フィルム１４と、これに積層されたカバーフィルム１６とを含む。

【００１６】接着フィルム１４はホットメルト接着剤からなる。より詳細には、ポリアミド系、ポリオレフィン系、EVA系、ポリエステル系等の樹脂をベースとしたフィルム状接着剤からなり、好ましくは約６５μｍの厚さ寸法を有する。

【００１７】また、カバーフィルム１６はウレタン系のフィルム状樹脂からなり、好ましくは約２０〜３０μｍの厚さ寸法を有する。前記ウレタン系のカバーフィルム１６は、高い抗張力および軟化温度を有し、また、耐摩耗性および耐熱性に優れる。

【００１８】印刷表示１２は、接着フィルム１４の上下両面１８，２０の一方またはカバーフィルムの裏面すなわち接着フィルム１４と相対する面２２に施されている。なお、印刷表示１２を接着フィルムの下面１８またはカバーフィルムの一面２２に施すときは、印刷表示１２が反転した状態で表れないように注意を要する。

【００１９】表示ラベル１０は、接着フィルム１４とカバーフィルム１６とが互いに接着状態にあるもの、および、非接着状態（分離状態）にあるもののいずれでもよい。前記接着状態は、接着フィルム１４に積層されたカバーフィルム１６に例えば１２０〜１３０℃の熱プレスを押し当て、これにより、接着フィルム１４を軟化させることにより得られる。

【００２０】表示ラベル１０は、その接着フィルム１４を下にして前記繊維製品上に載せ、カバーフィルム１６に熱圧を付与することにより、接着フィルム１４を介して、前記繊維製品に接着することができる。例えば、カバーフィルム１６上に、温度および圧力が約１７０℃および約３×１０⁵Paの熱プレスを約５秒間押し当てると、接着フィルム１４の上下両面１８，２０が熱溶融し、接着フィルムの下面１８が前記繊維製品に強固に接着しまたその上面２０がカバーフィルム１６に強固に接着する。

【００２１】このとき、印刷表示１２が両フィルム１４，１６またはカバーフィルム１６を通して表示ラベル１０の表面に表れる。印刷表示１２は、洗濯堅牢度の高いカバーフィルムに覆われていることから、多数回または過酷な洗濯作用にもかかわらず、長期にわたってその鮮明度が維持される。

【００２２】接着フィルム１４は、ホットメルト接着剤をフィルム状にしてなる図示の例に代えて、前記ホットメルト接着剤が塗布された両面を有するフィルム（図示せず）とすることができる。

【００２３】カバーフィルム１６はその表面２４をこれに剥離可能に接着された剥離紙２６で被覆しておくことが望ましい。これによれば、表示ラベル１０の運搬時にカバーフィルム１６に引掻き傷等が生じないようにこれを保護することができる。

【００２４】ところで、前記印刷表示が前記繊維製品に直接に施されることがある。

【００２５】前記繊維製品に直接に施された印刷表示は、これを本発明に係るカバー（図示せず）で覆うことにより、前記繊維製品の洗濯による前記印刷表示の磨り減りまたは消失を防止することができる。

【００２６】本発明の前記カバーは、表示ラベル１０から印刷表示１２を除いたものと同一である。すなわち、前記カバーは、印刷表示１２を有しない、表示ラベル１０における接着フィルム１４およびこれに積層された接着または非接着のカバーフィルム１６からなり、好ましくはさらにカバーフィルム１６を覆う剥離紙２６を含む。

【００２７】前記カバーは、その接着フィルムで前記繊維製品上の印刷表示を覆い、表示ラベル１０におけると同様、カバーフィルム１６または剥離紙２６の上から熱圧を加えることにより前記繊維製品に強固にまたは堅固に接着することができる。熱圧の付与により前記接着フィルムの一部が溶融し、該接着フィルムが前記繊維製品に接着し、また、前記カバーフィルムが前記接着フィルムに接着する。前記繊維製品上の印刷表示は両フィルムを通して表れ、また、前記カバーフィルムにより保護される。

【図面の簡単な説明】

【図１】表示ラベルの平面図である。

【図２】表示ラベルの縦断面図である。

【符号の説明】

１０表示ラベル１２印刷表示１４接着フィルム１６カバーフィルム２６剥離紙

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】繊維製品に接着される、ホットメルト接
着剤からなる接着フィルムと、該接着フィルムに接着さ
れこれを被覆するためのウレタン系のカバーフィルムと
からなり、前記接着フィルムの両面の一方または前記カ
バーフィルムの前記接着フィルムと相対する一方の面に
印刷表示が施されている、表示ラベル。
【請求項２】繊維製品に接着される、ホットメルト接
着剤が塗布された両面を有する接着フィルムと、該接着
フィルムに接着されこれを被覆するためのウレタン系の
カバーフィルムとからなり、前記接着フィルムの両面の
一方または前記カバーフィルムの前記接着フィルムと相
対する一方の面に印刷表示が施されている、表示ラベ
ル。
【請求項３】前記接着フィルムと前記カバーフィルム
とは互いに接着状態にある、請求項１または２に記載の
表示ラベル。
【請求項４】前記接着フィルムと前記カバーフィルム
とは互いに分離状態にある、請求項１または２に記載の
表示ラベル。
【請求項５】さらに、前記カバーフィルムの他面が剥
離紙で覆われている、請求項１または２に記載の表示ラ
ベル。
【請求項６】繊維製品に印刷された表示を覆うための
カバーであって、前記繊維製品に接着される、ホットメ
ルト接着剤からなる接着フィルムと、該接着フィルムに
接着されこれを被覆するためのウレタン系のカバーフィ
ルムとからなる、カバー。
【請求項７】繊維製品に印刷された表示を覆うための
カバーであって、前記繊維製品に接着される、ホットメ
ルト接着剤が塗布された両面を有する接着フィルムと、
該接着フィルムに接着されこれを被覆するためのウレタ
ン系のカバーフィルムとからなる、カバー。