JP3127611U

JP3127611U - 表示ラベル及びその基布

Info

Publication number: JP3127611U
Application number: JP2006007851U
Authority: JP
Inventors: 健次浅田
Original assignee: 株式会社青山
Priority date: 2006-09-27
Filing date: 2006-09-27
Publication date: 2006-12-07
Anticipated expiration: 2016-09-27

Abstract

【課題】繊維製品への取り付けの際にその取付位置に一時的に固定することができる表示ラベル及びその製造に供される基布を提供すること、及び洗濯により剥がれにくい表示ラベル及び基布を提供すること。
【解決手段】表示ラベル用基布（１２）は、印刷が施される一面と、感熱接着剤層（１８）が形成された他面であって感熱接着剤層上に互いに間隔をおいて複数の粘着剤層（２０）が形成された他面とを有する。表示ラベルは基布の一面に印刷を施してなる。基布及び表示ラベルは、全体に矩形の平面形状を有し、その各コーナ部が角丸をなす。
【選択図】図１

Description

本考案は、衣類や寝具のような繊維製品に付される表示ラベル及びその基布に関する。

表示ラベルは、繊維製品の品質や使用方法を表示し、また繊維製品が例えばレンタル用品の場合にはその使用者を特定する氏名、バーコード等を表示するために繊維製品に付される。

従来、表示ラベルは矩形状の基布の一面に印刷を施してなり、前記基布は表示ラベルを繊維製品に接着するための感熱接着剤層が形成された他面を有する。

表示ラベルは、通常、これにアイロンを当てて繊維製品に取り付けられる（アイロンプレス）ところ、その際に表示ラベルが動き、その取付予定位置からずれることがある。

また、取り付け後の繊維製品の洗濯によって表示ラベルがそのコーナ部から剥がれることがある。

本考案の目的は、繊維製品への取り付けの際にその取付位置に一時的に固定することができる表示ラベル及びその製造に供される基布を提供することにある。また、本考案の他の目的は、洗濯により剥がれにくい表示ラベル及び基布を提供することにある。

本考案に係る表示ラベル用基布は、印刷が施される一面と、感熱接着剤層が形成された他面であって該感熱接着剤層上に互いに間隔をおいて複数の粘着剤層が形成された他面とを有し、表示ラベルはこの基布の一面に印刷を施してなる。

前記基布及び表示ラベルは、全体に矩形の平面形状を有し、その各コーナ部が角丸をなすものとすることができる。

本考案によれば、表示ラベルの基布の感熱接着剤層上に複数の粘着剤層を形成したことから、この粘着剤層を介して、表示ラベルを前記繊維製品に一時的に接着、固定することができ、これにより、繊維製品への表示ラベルの取り付けの際におけるその取付位置からのずれを防止することができる。一時的に固定された表示ラベルは、互いに間隔をおいて配置された前記粘着剤層相互間から露出する前記感熱接着剤層を介して、繊維製品に堅固に取り付けることができる。

また、全体に矩形状をなす表示ラベルの各コーナ部を角丸とするときは、コーナ部が角（直角）をなすものと比べて、繊維製品から表示ラベルが剥離しにくいものとすることができる。

図１を参照すると、本考案に係る表示ラベルが全体に符号１０で示されている。

表示ラベル１０は基布１２を含む。表示ラベル１０は基布１２の一面（表面）１４に印刷を施したものからなる。印刷内容は、例えば衣類や寝具のような繊維製品の品質や使用方法、繊維製品の使用者を特定する氏名、バーコード等からなる。

表示ラベル１０は、好ましくは、全体に矩形状を呈し、その各コーナ部１６が角丸をなす。角丸の（すなわち円弧状を呈する）コーナ部１６は、表示ラベル１０が前記繊維製品に取り付けられたときのコーナ部１６を起点とする表示ラベル１０の剥離の防止に寄与する。

基布１２は例えばポリエステル製のタフタを基材とする。前記基材の一面には、これを前記印刷に適する平滑な面とするため、例えばウレタン樹脂が塗布されている。

前記基材の一面に相対する他面（図示せず）には、その全部を覆う感熱接着剤層１８が塗布により形成されている。感熱接着剤層１８は例えばウレタン樹脂からなり、フィルム状を呈する。

また、感熱接着剤層１８上には、複数の粘着剤層２０が互いに間隔をおいて形成されている。図示の例では、各粘着剤層２０が帯状又は線状を呈し、基布１２の輪郭形状である前記矩形の短辺に平行に伸びている。

粘着剤層２０は例えば水性エマルジョンからなり、感熱接着剤層１８上に粘着剤を例えばスクリーン印刷をもって塗布することにより形成することができる。粘着剤層２０の厚さ寸法は例えば約１５μｍに設定することができる。粘着剤層２０の数量、幅寸法、厚さ寸法等は任意に定めることができる。また、粘着剤層２０は、これを線状又は帯状とする図示の例に代えて、点状に散在するように形成することができる。

表示ラベル１０は、粘着剤層２０を前記繊維製品に向けて押し付けることにより、一時的に前記繊維製品に接着又は固定することができ、一時的に固定された表示ラベル１０は引き剥がすことができる。表示ラベル１０の前記一時的な固定により、後記表示ラベル１０の取り付けの際における表示ラベル１０の前記繊維製品に対する位置ずれを防止することができる。

表示ラベル１０の基布１２は、片面に前記感熱接着剤層と前記粘着剤層とが前記したように形成された帯状の布を、前記粘着剤層を下にして、プラスチックフィルムからなる台紙２２の上におき、これをダイスで打ち抜くこと（ダイカット）により、台紙２２に沿って一列に並ぶ複数の基布１２を形成することができる（図２参照）。

前記ダイカットにより生じた複数の基布１２は、粘着剤層２０を介して台紙２２に一時的に固定されていることから、これらの並びが乱れることはなく、このため、これらの基布１２の表面に順次印刷を施すことができ、これにより、台紙２２に一時的に固定された複数の表示ラベル１０を形成することができる。

表示ラベル１０は、台紙２２から引き剥がしてその使用に供される。使用に際し、その粘着剤層２０を介して、これを繊維製品に仮止めし、その上からアイロンを当てると、感熱接着剤層１８が熱溶融し、粘着剤層２０間において前記繊維製品に接し、これに固着する。その結果、表示ラベル１０が前記繊維製品に取り付けられる。

本考案に係る表示ラベルの底面図である。台紙上に形成された複数の基布の平面図である。

符号の説明

１０表示ラベル
１２基布
１６コーナ部
１８感熱接着剤層
２０粘着剤層

Claims

印刷が施される一面と、感熱接着剤層が形成された他面であって該感熱接着剤層上に互いに間隔をおいて複数の粘着剤層が形成された他面とを有する、表示ラベル用基布。
全体に矩形の平面形状を有し、その各コーナ部が角丸をなす、請求項１に記載の表示ラベル用基布。
請求項１又は２に記載の基布の一面に印刷を施してなる、表示ラベル。