JP3068372B2 - 薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成方法

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JP3068372B2
JP3068372B2 JP5156045A JP15604593A JP3068372B2 JP 3068372 B2 JP3068372 B2 JP 3068372B2 JP 5156045 A JP5156045 A JP 5156045A JP 15604593 A JP15604593 A JP 15604593A JP 3068372 B2 JP3068372 B2 JP 3068372B2
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勝美 大山
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日立電子エンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜形成方法に関する。
更に詳細には、本発明はテトラエチルオルソシリケート
(TEOS)を用いた新規な薄膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ICの製造においては、ウエハの
表面に酸化シリコンの薄膜を形成する工程がある。薄膜
の形成方法には化学的気相成長法(CVD)が用いられ
ている。CVD法には、常圧法、減圧法およびプラズマ
法の3方法があるが、最近の高品質で高精度な薄膜が要
求される超LSIに対してはプラズマ法が好適であると
して注目されている。
【0003】プラズマ法は、真空中に噴射された反応ガ
スに対し、高周波電圧を印加してプラズマ化し、反応に
必要なエネルギーを得るもので、膜厚の均一性と共に良
好な膜質が得られ、しかも、膜形成速度が速いなど多く
の点で優れている。
【0004】プラズマ法によるシリコン酸化膜の形成材
料には例えば、SiH4 などが使用されてきたが、半導
体デバイスの微細化に伴ってステップカバレージの低下
が問題となってきた。このモノシランガスの代わりに、
最近、液体のテトラエチルオルソシリケート(TEO
S)[Si(OC254 ]が使用されるようになっ
てきた。TEOSはステップカバレージに優れた緻密な
膜を形成できるためである。TEOSを用いてシリコン
酸化膜を成膜する場合、TEOSを加熱して気化させ、
TEOSガスとし、これに酸素ガスを混合して反応炉に
供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、TEOSを使
用しても、配線のアスペクト比が1.0を越えるとオー
バーハングを生じ、その結果、ステップカバレージが低
下して実用に供しなくなる。
【0006】従って、本発明の目的は、可燃性および/
または爆発性を有する原料を使用することなく、高アス
ペクト比の配線パターンに、良好なステップカバレージ
で、プラズマCVD装置のシリコン酸化膜を形成する方
法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、プラズマC
VD法において、液体のテトラエチルオルソシリケート
および液体の過酸化水素を気化させ、気体状のテトラエ
チルオルソシリケートおよび気体状の過酸化水素として
反応炉に供給し、該反応炉内のウエハ表面にシリコン酸
化膜を形成させることを特徴とする薄膜形成方法により
解決される。
【0008】
【作用】前記のように本発明の方法によれば、TEOS
と共に過酸化水素を使用することにより、流動性の緻密
な膜が形成されるので、高アスペクト比の配線パターン
にオーバーハングを生じることなく、良好なステップカ
バレージの薄膜を形成することができる。
【0009】一般に、TEOSは下記式のように加水分
解する。 Si(OC254 + 2H2 O → SiO2
+ 4C25 OH
【0010】ガス状のTEOSとガス状の過酸化水素
(H22 )を混合して、加熱されたウエハ表面に供給
すると、H22 がH2 Oと活性酸素に分解し、TEO
Sの加水分解と活性酸素による分解が進行し、良好なシ
リコン酸化膜が形成される。
【0011】
【実施例】以下、具体例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0012】図1は本発明の方法を実施するのに使用で
きるプラズマCVD装置の一例の模式的構成図である。
図1に示されるように、ヒーター12により約40℃〜
80℃に維持される恒温槽11を設け、その内部に容器
13を収容し、これに液体TEOS14が適当な高さに
満たされる。満たされた液体にパイプ15の先端を挿入
し、窒素ガス(N2)またはヘリウムガス(He) のキャ
リアーガスを吹き込むと、液体TEOSが気化し、これ
がキャリアーガスの気泡に含まれて液面より発散する。
発散したTEOSガスはキャリアーガスと共に取り出し
パイプ16により混合器21に給送される。同様に、ヒ
ーター40により約40℃〜80℃に維持される恒温槽
41を設け、その内部に容器42を収容し、これに液体
2243が適当な高さに満たされる。満たされた液
体にパイプ44の先端を挿入し、窒素ガス(N2)または
ヘリウムガス(He) のキャリアーガスを吹き込むと、
液体H22 が気化し、これがキャリアーガスの気泡に
含まれて液面より発散する。発散したH22 ガスはキ
ャリアーガスと共に取り出しパイプ45により混合器2
1に給送される。混合器21において、ガス状TEOS
およびH22 が混合されて反応ガスとなり、供給配管
22によりプラズマCVD反応炉30に供給される。気
化したTEOSおよびH22 が冷却して再び液化する
ことを防止するために、パイプ16,23および45の
周囲にヒータテープ23を添捲し、これに適当な電流を
流して反応ガスの温度を一定値に維持する。TEOSの
供給量はパイプ15の途中に設けられたマスフローコン
トローラ(MFC)17により制御され、H22 の供
給量はパイプ44の途中に設けられたマスフローコント
ローラ(MFC)46により制御される。反応炉30は
気密構造で内部が真空とされ、そのインレット31より
炉内に吸入された反応ガスはシャワー電極32より噴射
され、図示しない高周波電源により印加された高周波電
圧によりプラズマ化され、サセプタ33に載置された被
処理のウエハ4に薄膜が形成される。反応処理済みのガ
スは排気口34より外部に設けられた排気ガス処理部に
排出される。
【0013】図2は本発明の方法を実施するのに使用可
能なTEOSおよびH22 の気化装置の別の実施例を
示す模式的構成図である。パイプ50から液体TEOS
が気化器60に滴下され、パイプ52から液体H22
が気化器60に滴下される。気化器60は下部に加熱用
ヒータ62を有し、床面64を所定の温度に加熱する。
パイプ50およびパイプ52から床面に滴下されたTE
OSおよびH22 は極めて短時間内に蒸発してガス化
し、気化室66内で混合される。気化室66にはキャリ
アガス供給パイプ68が接続されており、混合ガスはこ
のキャリアガス(例えば、N2 またはHe)により気化
室66からパイプ70を経て反応炉30に給送される。
ここでも、混合反応ガスが給送中に冷却されて再液化す
ることを防止するために、パイプ70の外周に適当なヒ
ータテープ72を添捲し、これに適当な電流を流して混
合反応ガスの温度を一定値に維持する。TEOSガスの
供給量およびH22 ガスの供給量はパイプ50の途中
に設けられた液体マスフローコントローラ54およびパ
イプ52の途中に設けられた液体マスフローコントロー
ラ56によりそれぞれ制御される。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法で
は、TEOSと共に過酸化水素を使用することにより、
流動性の緻密な膜が形成されるので、高アスペクト比の
配線パターンにオーバーハングを生じることなく、良好
なステップカバレージの薄膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するのに使用できるプラズ
マCVD装置の一例の模式的構成図である。
【図2】本発明の方法を実施するのに使用可能なTEO
SおよびH22 の気化装置の別の実施例を示す模式的
構成図である。
【符号の説明】
4 ウエハ 11,41 恒温槽 12,40 ヒータ 13,42 容器 14 液体TEOS 15,44 パイプ 16,45 取出パイプ 17,46 マスフローコントローラ 21 混合器 22 混合反応ガス供給パイプ 23 ヒータテープ 30 プラズマCVD反応炉 31 インレット 32 シャワー電極 33 サセプタ 34 排気口 43 液体H22 50 液体TEOS供給パイプ 52 液体H22 供給パイプ 54 液体TEOSマスフローコントローラ 56 液体H22 マスフローコントローラ 60 気化器 62 ヒータ 64 気化器床面 66 気化室 68 キャリアガス供給パイプ 70 混合反応ガス供給パイプ 72 ヒータテープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 H01L 21/31 C23C 16/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマCVD法において、液体のテト
    ラエチルオルソシリケートおよび液体の過酸化水素を気
    化させ、気体状のテトラエチルオルソシリケートおよび
    気体状の過酸化水素を混合器で混合し、これらの混合ガ
    スとして反応炉に供給し、該反応炉内のウエハ表面にシ
    リコン酸化膜を形成させることを特徴とする薄膜形成方
    法。
  2. 【請求項2】 液体のテトラエチルオルソシリケートお
    よび液体の過酸化水素がそれぞれ充填された密閉容器内
    に窒素またはヘリウムからなるキャリアガスを吹き込む
    ことによりテトラエチルオルソシリケートおよび過酸化
    水素を気化させる請求項1の薄膜形成方法。
  3. 【請求項3】 液体のテトラエチルオルソシリケートお
    よび液体の過酸化水素を加熱された気化室床面に滴下す
    ることによりテトラエチルオルソシリケートおよび過酸
    化水素を気化させる請求項1の薄膜形成方法。
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