JP3068230B2 - 建築用パネル - Google Patents

建築用パネル

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JP3068230B2
JP3068230B2 JP3081470A JP8147091A JP3068230B2 JP 3068230 B2 JP3068230 B2 JP 3068230B2 JP 3081470 A JP3081470 A JP 3081470A JP 8147091 A JP8147091 A JP 8147091A JP 3068230 B2 JP3068230 B2 JP 3068230B2
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雅彦 阿部
聖一 富田
寿衛 小関
英喜 滝口
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株式会社アイジー技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の内、外装
の横張り壁体を形成するのに有用な建築用パネル(以
下、単にパネルという)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種パネルは金属薄板をロール
成形し、両側縁に雄、雌連結構造を形成した表面材とシ
ート状の裏面材間に、合成樹脂発泡体を充填したパネル
が数多く上市されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
パネルは防水性を向上するために連結部にシール材を植
設するのが普通であり、防水性は万全であるが、万が一
の漏水に対しては、躯体内に浸入した雨水を外部に排出
することができず、雨水が躯体内に残留し、木材の腐
食、鉄骨の錆、カビが発生し、躯体の老巧化を早めると
共に、躯体内のグラスウール等の断熱材を「ヌレ雑巾」
としてしまい、断熱性が低下し、カビによる健康の悪化
は免れなかった。また、家屋内の湿気(湿度)の上昇は
人体に種々の悪影響を与えると共に、結露によるカビの
発生、ダニの発生が生起されるものであり、家屋内の湿
気を外部へ放出してやる必要があるが、換気扇による換
気では、室内の温度が急激に変化し、不快感があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するために、板材の長手方向の両側縁に雄、雌型
連結部を有する長尺状の建築用パネルにおいて、前記雄
型連結部は化粧面部の一端を内方に屈曲した側壁と、側
壁の下端縁を略水平に外方に突出した目地下地と、目
地下地の先端を上方に突出した立ち上がり片と、立ち上
がり片の先端を外方に突出した係合片とから断面略L
字状に形成し、立ち上がり片の下端を外方に突出した
延長部とからなり、雌型連結部は化粧面部の他端縁を内
方に屈曲した側壁と、側壁の下端縁を内方に突出した
上面と、上面の先端を内方に屈曲し先端を方に屈曲
し、断面略コ字状に形成した嵌合溝とから構成すると共
に、前記雄型連結部の係合片に流通部を複数個、適宜ピ
ッチで形成したパネルを提供するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係るパネルにつ
いて詳細に説明する。第1図は上記パネルAを示す一部
切り欠き斜視図であり、1は表面材、2は化粧面部、6
は雄型連結部、15は雌型連結部、19は芯材、20は
裏面材である。表面材1は金属材、または合成樹脂材よ
りなり、例えば加熱したアルミのビレットを押出機によ
り押し出し、その後電着塗装等により表面に化粧膜を形
成したもので、厚さが0.8〜2.0mm位のもの、金属
薄板のロール成形品で厚さが0.27〜0.4mm位のも
の、あるいは発泡性プラスチックの押出品であり、厚さ
が3〜10mm位のものである。
【0006】さらに詳説すると、化粧面部2は、図では
水平面状の化粧面2aと化粧面2aの両端を下方に屈曲
した側壁3、4と、側壁3の下端縁を外方に化粧面2a
と略平行で突出した目地下地5とからなるものである。
【0007】雄型連結部6は図2に示すように目地下地
5の先端を上方に突出した立ち上がり片7と、立ち上が
り片7の先端を側壁3側へ略水平に突出した防水片8
と、目地下地5と防水片8よりなる断面略コ字状の防水
溝9と、立ち上がり片7の先端を外方に突出した係合
片10と、係合片10にピッチPで複数個形成した流通
部11と、目地下地5の先端を下方に屈曲した垂下片1
2と、垂下片12の下端縁を外方に突出した延長部1
3と、延長部13の先端に形成した突条14とからなる
ものである。この流通部11は図4に示すようにパネル
A同士を連結した場合に外部と内部を連通化するもので
あり、万が一雨水等が躯体αへ浸入した場合に、この雨
水を躯体α内からすみやかに外部に流下させるためのも
のであると共に、家屋内の水蒸気(湿気)を外部に放出
するためのものである。また、この流通部11は外部と
内部の圧力差を吸収し、連結部において雨水を吸い込む
ことがなく、防水性上、何等問題はないものである。
【0008】雌型連結部15は図3に示すように側壁4
の下端縁を内方に屈曲した上面16と、上面16の先
端を内方に屈曲し先端を方に突出した下面17と、
上面16と下面17とからなる断面略コ字状の嵌合溝1
8とからなるものであり、嵌合溝18が雄型連結部6の
係合片10に挿入されて一体化し、パネルAを躯体α上
に固定すると共に、パネルA同士を連結するためのもの
である。
【0009】芯材19は主に断熱材として機能するもの
であり、副次的に接着材、不燃材、クッション材、防音
材などの機能を有する素材の1種以上からなるものであ
る。具体的には合成樹脂発泡体、ロックウール、グラス
ウール、シージングボード、石膏ボード、木毛セメント
板、ALC板等からなり、合成樹脂発泡体としては例え
ばポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォー
ム、フェノールフォーム、エポキシフォーム、ポリエチ
レンフォーム、ポリスチレンフォーム、パーライトなど
の骨材の周囲にフェノールフォーム樹脂をコーティング
し、これを加温、加圧して発泡させるフォーム、および
これらに難燃剤、難燃助剤(硼砂、メタ硼酸ソーダ、三
酸化アンチモン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、ベントナイト)、パーライト、シラスバルーン、ア
スベスト、ガラス繊維(長、短繊維)、各種鉱物繊維の
1種以上を添加、あるいは積層したものなどからなる。
【0010】裏面材20は芯材19の背面を被覆してパ
ネルAをサンドイッチ構造とし、パネルAの機械強度の
向上を図ると共に、防火材、防水材、吸音材、製造時の
離型材などの機能を有するものであり、金属板あるいは
シート状物からなり、例えばカラー鋼板、アスベスト
紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、
あるいは防水処理、難燃処理されたシートなどからなる
ものである。
【0011】ここで、本発明に係るパネルAの各部の寸
法関係について、図1〜図3を用いて簡単に説明する。
そこで、雄型連結部6において、流通部11のピッチを
P、防水片8と係合片10の先端間の距離をl1 、係合
片10の長さをl2 、化粧面2から係合片10の最上面
までの高さをh1 、係合片10の厚さをh2 、雌型連結
部15において、側面4の下端から嵌合溝18の最奥ま
での長さをl3 、嵌合溝18の深さをl4 、側面の高さ
をh3 、嵌合溝18の開口高さをh4 とすると、P=5
0〜200mm位、l1 ≦l3 、l2 >l4 、h1
3 、h2 <h4 の関係である。
【0014】次に本発明に係るパネルAの施工例につい
て、図4を用いて詳説する。まず、第n段目のパネルA
1 の延長部13をタッピングビスよりなる固定具βによ
り躯体αに固定する。次に、第n+1段目のパネルA2
の嵌合溝18をパネルA1 の係合片10に落とし込むよ
うに挿入し、図示しないパネルA2 の延長部13を躯体
αに固定具βで固定するものであり、この工程を順次繰
り返して行うことにより壁体を構成するものである。な
お、出隅、入隅、窓回り、土台、縦目地等には周知の役
物、コーキング材等を使用するものである。また、躯体
αとして、主柱、間柱等の外側にアスファルトフェルト
のかわりに、透湿・防水・防風シート(旭硝子株式会社
製スーパーシート、デュポン社製タイベック等)を張設
すると、屋内の湿気だけを外部に放出するのに有効であ
る。
【0013】
【その他の実施例】以上説明したのは本発明に係るパネ
ルAの一実施例にすぎず、図5〜図10(a)、(b)
に示すように形成することができる。すなわち、図5は
4角形状の流通部11を形成したパネルA、図6は流通
部11を切り欠いて形成したパネルA、図7〜図9は表
面材1を金属薄板のロール成形品としたパネルA、図1
0(a)は図10(b)に(a)のイ−イ線断面図を示
すように、垂下片12にも流通部11を形成し、壁内部
を連通化できるようにしたパネルAである。
【0014】
【発明の効果】上述したように本発明に係るパネルによ
れば、流通部が内部と外部の圧力差をなくし、雨水を
吸い込むことがない。流通部から内部の水蒸気(湿
気)を外部に放出し、躯体の劣化防止、カビの発生防止
が図れる。万が一の漏水に対しても、流通部が排水孔
として働き、雨水を外部にすみやかに流下させ、躯体の
劣化がない。防水溝の雨返し機能により、雨水等の躯
体内部への浸入が阻止され、防水性が向上する。等の特
徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築用パネルを示す一部切り欠き
斜視図である。
【図2】建築用パネルの雄型連結部を拡大して示す断面
図である。
【図3】建築用パネルの雌型連結部を拡大して示す断面
図である。
【図4】施工例を示す断面図である。
【図5】建築用パネルのその他の例を示す斜視図であ
る。
【図6】建築用パネルのその他の例を示す斜視図であ
る。
【図7】建築用パネルのその他の例を示す斜視図であ
る。
【図8】建築用パネルのその他の例を示す斜視図であ
る。
【図9】建築用パネルのその他の例を示す斜視図であ
る。
【図10】建築用パネルのその他の例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
A 建築用パネル 1 表面材 9 防水溝 10 係合片 11 流通部 18 嵌合溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 鉄 豊郎 (56)参考文献 特開 平3−59259(JP,A) 特開 平1−187247(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/08 - 13/18 E04B 1/62 - 1/72

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材の長手方向の両側縁に雄、雌型連結
    部を有する長尺状の建築用パネルにおいて、前記雄型連
    結部は化粧面部の一端を内方に屈曲した側壁と、該側壁
    の下端縁を略水平に外方に突出した目地下地と、該目
    地下地の先端を上方に突出した立ち上がり片と、該立ち
    上がり片の先端を外方に突出した係合片とから断面略
    L字状に形成し、立ち上がり片の下端を外方に突出し
    た延長部とからなり、雌型連結部は化粧面部の他端縁を
    内方に屈曲した側壁と、該側壁の下端縁を内方に突出
    した上面と、該上面の先端を内方に屈曲し先端を
    に屈曲し、断面略コ字状に形成した嵌合溝とから構成す
    ると共に、前記雄型連結部の係合片に流通部を複数個、
    適宜ピッチで形成したことを特徴とする建築用パネル。
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