JP3068228B2 - 建築用パネル - Google Patents

建築用パネル

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JP3068228B2
JP3068228B2 JP3065394A JP6539491A JP3068228B2 JP 3068228 B2 JP3068228 B2 JP 3068228B2 JP 3065394 A JP3065394 A JP 3065394A JP 6539491 A JP6539491 A JP 6539491A JP 3068228 B2 JP3068228 B2 JP 3068228B2
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雅彦 阿部
聖一 富田
寿衛 小関
英喜 滝口
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株式会社アイジー技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の内、外装
の横張り壁体を形成するのに有用な建築用パネル(以
下、単にパネルという)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種パネルは金属薄板をロール
成形し、両側縁に雄、雌連結構造を形成した表面材とシ
ート状の裏面材間に、合成樹脂発泡体を充填したパネル
が数多く上市されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
パネルは防水性を向上するために連結部にシール材を植
設するのが普通であり、防水性は万全であるが、万が一
の漏水に対しては、躯体内に浸入した雨水を外部に排出
することができず、躯体内に残留し、木材の腐食、鉄骨
の錆、カビが発生し、躯体の老巧化を早めると共に、躯
体内のグラスウール等の断熱材を「ヌレ雑巾」としてし
まい、断熱性が低下し、カビによる健康の悪化は免れな
かった。また、落とし込み構造のパネルを使用して壁体
を形成した場合には、窓下、軒天との接合部においてコ
字状の止縁を使用して納めると、パネルを落とし込んだ
分だけ間隙が空いてしまう欠点があった。さらに、落と
し込みと引っ掛け型の連結構造を一つのパネルに形成し
たパネルでは化粧面間に段差が生じてしまうものであっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するために、板材の長手方向の両側縁に雄、雌型
連結部を有する長尺状の押出品よりなる建築用パネルに
おいて、前記雄型連結部は化粧面部の一端を内方に屈曲
した側壁と、側壁の下端縁を略水平に外方に突出した
目地下地と、目地下地の先端を上方に突出した立ち上が
り片と、立ち上がり片の先端を内方に突出した係止片
と先端近傍を外方に突出した係合片とから断面略T字
状に形成し、立ち上がり片の下端を外方に突出した延
長部とからなり、雌型連結部は化粧面部の他端縁を内方
に屈曲した側壁と、側壁の下端縁を内方に突出した上
面と、上面の先端を内方に屈曲し先端を方に屈曲
し、断面略コ字状に形成した嵌合片とから構成すると共
に、前記雄型連結部の目地下地と係合片間の立ち上がり
片に流通孔を複数個、適宜ピッチで穿設したパネルを提
供するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係るパネルにつ
いて詳細に説明する。第1図は上記パネルAを示す一部
切り欠き斜視図であり、1は表面材、2は化粧面部、6
は雄型連結部、14は雌型連結部、23は芯材、24は
裏面材である。表面材1は金属材、または合成樹脂材よ
りなり、例えば加熱したアルミのビレットを押出機によ
り押し出し、その後電着塗装等により表面に化粧膜を形
成したもので、厚さが0.8〜2.0mm位のもの、ある
いは発泡性プラスチックの押出品であり、厚さが3〜1
0mm位のものである。
【0006】さらに詳説すると、化粧面部2は、図では
水平面状の化粧面2aと化粧面2aの両端を下方に屈曲
した側壁3、4と、側壁3の下端縁を外方に化粧面2a
と略平行で突出した目地下地5とからなるものである。
【0007】雄型連結部6は図2に示すように目地下地
5の先端を上方に突出した立ち上がり片7と、立ち上が
り片7の先端を側壁3側へ略水平に突出した係止片8
と、目地下地5と係止片8よりなる断面略コ字状の係合
溝9と、立ち上がり片7の先端より下方を外方に突出
した係合片10と、係止片8と係合片10間に形成した
段差6aと、目地下地5の先端を下方に屈曲した垂下片
11と、垂下片11の下端縁を外方に突出した延長部
12と、延長部12の先端に形成した突条13と、目地
下地5と係合片10間の立ち上がり片7に図3(図1の
イ−イ線断面図)に示すようにピッチPで穿孔した流通
孔7aとからなるものである。この流通孔7aは図5に
示すようにパネルA同士を連結した場合に外部と内部を
連通化するものであり、万が一雨水等が躯体αへ浸入し
た場合に、この雨水を躯体α内からすみやかに外部に流
下させるためのものであると共に、家屋内の水蒸気(湿
気)を外部に放出するためのものである。また、この流
通孔7aは外部と内部の圧力差を吸収し、連結部におい
て雨水を吸い込むことがなく、防水性上、何等問題はな
いものである。
【0008】雌型連結部14は図4に示すように側壁4
の下端縁を内方に屈曲した上面15と、上面15の先
端を下方に屈曲した当接面16と、当接面16の下端縁
を内方に屈曲した上縁17と、上縁17の先端を内方
に屈曲し先端を方に突出した下縁18と、上縁17
と下縁18よりなる嵌合溝19、嵌合片20と、上面1
5の先端をさらに内方に突出した安定片21と、上縁
17と安定片21よりなる係止溝22とからなるもので
ある。さらに詳説すると、係合片10に嵌合溝19を挿
入して壁体を形成すると図5に示すように落とし込み式
で施工ができ、係合溝9に嵌合片20を係止して壁体を
形成すると図6に示すように引っ掛け式で施工ができる
ものであり、一つのパネルAにより2つの施工が可能と
なるものである。また、施工が楽な落とし込み式で軒天
部まで施工し、最後の一枚を引っ掛け式で施工をする
と、軒天と壁面の角部に形成した断面略コ字状の止縁の
最奥面とパネルの上端面間に間隙を形成させずに納める
ことができるものである。
【0009】段差6aは、係止片8と係合片10とに段
差を形成することにより、落とし込み式、引っ掛け式に
よるパネルA間の化粧面2a間の段差、所謂化粧面2a
の高さが異なってしまわないために設けるものであり、
この段差6a、当接面16により、落とし込み式でも引
っ掛け式の施工でも化粧面2a間に段差ができないよう
にしたものである。
【0010】また、安定片21は引っ掛け式で施工する
場合の係止片8のスベリ面、芯材23の型、裏面材24
の載置面、係止溝22形成用として機能するものであ
り、必要に応じて設けるものである。
【0011】芯材23は主に断熱材として機能するもの
であり、副次的に接着材、不燃材、クッション材、防音
材などの機能を有する素材の1種以上からなるものであ
る。具体的には合成樹脂発泡体、ロックウール、グラス
ウール、シージングボード、石膏ボード、木毛セメント
板、ALC板等からなり、合成樹脂発泡体としては例え
ばポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォー
ム、フェノールフォーム、エポキシフォーム、ポリエチ
レンフォーム、ポリスチレンフォーム、パーライトなど
の骨材の周囲にフェノールフォーム樹脂をコーティング
し、これを加温、加圧して発泡させるフォーム、および
これらに難燃剤、難燃助剤(硼砂、メタ硼酸ソーダ、三
酸化アンチモン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、ベントナイト)、パーライト、シラスバルーン、ア
スベスト、ガラス繊維(長、短繊維)、各種鉱物繊維の
1種以上を添加、あるいは積層したものなどからなる。
【0012】裏面材24は芯材23の背面を被覆してパ
ネルAをサンドイッチ構造とし、パネルAの機械強度の
向上を図ると共に、防火材、防水材、吸音材、調湿材、
製造時の離型材などの機能を有するものであり、金属板
あるいはシート状物からなり、例えばカラー鋼板、アス
ベスト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔
(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシ
ート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維
不織布等の1種、または2種以上をラミネートしたも
の、あるいは防水処理、難燃処理されたシートなどから
なるものである。
【0013】ここで、本発明に係るパネルAの各部の寸
法関係について、図2〜図4を用いて簡単に説明する。
そこで、雄型連結部6において、側壁3の下端から係止
片8の先端までの長さをl1 、係合溝9の深さをl2
係合片10の長さをl3 、係止片8と係合片10先端間
の長さをl4 、係止片8の先端から段差6aまでの長さ
をl5 、化粧面2aから係止片8上面までの高さを
1 、係合溝9の開口高さをh2 、係止片8の厚さをh
3 、係合片10の厚さをh4 、段差6aの高さをh5
流通孔7aのピッチをPとし、雌型連結部14におい
て、側壁4から嵌合片20端までの長さをl6 、嵌合片
20の長さをl7 、下縁18の先端から嵌合溝19の最
奥までの深さをl8 、嵌合片20端から芯材23の側面
までの長さをl9 、側壁4から当接面16までの長さを
10、側壁4の高さをh6 、嵌合片20の厚さをh7
係止溝22の開口高さをh8 、嵌合溝19の開口高さを
9 、当接面16の高さをh10とすると、P=50〜3
00mm位、l1 >l6 、l2 >l7 、l3 >l8 、l4
<l9 、l5 ≦l10、h1 ≒h6 、h2 ≒h7 、h3
8 、h4 ≒h9 、h5 ≒h10の関係である。
【0014】次に本発明に係るパネルAの施工例につい
て、図5、図6を用いて詳説する。まず、落とし込み式
でパネルAを施工する場合には図5に示すように、第n
段目のパネルA1 の延長部12をタッピングビスよりな
る固定具βにより躯体αに固定する。次に、第n+1段
目のパネルA2 の嵌合溝19をパネルA1 の係合片10
に落とし込むように挿入し、図示しないパネルA2 の延
長部12を躯体aに固定具βで固定するものであり、こ
の工程を順次繰り返して行うことにより壁体を構成する
ものである。また、引っ掛け式でパネルAを施工する場
合には図6に示すように、第n段目のパネルA1 の延長
部12をタッピングビスよりなる固定具βにより躯体α
に固定する。次に、第n+1段目のパネルA2 の嵌合片
20をパネルA1 の係合溝9に引っ掛けるように挿入
し、図示しないパネルA2 の延長部12を躯体αに固定
具βで固定するものであり、この工程を順次繰り返して
行うことにより壁体を構成するものである。なお、出
隅、入隅、窓回り、土台、縦目地等には周知の役物、コ
ーキング材等を使用するものである。また、躯体αとし
て、主柱、間柱等の外側にアスファルトフェルトのかわ
りに、透湿・防水・防風シート(旭硝子株式会社製スー
パーシート、デュポン社製タイベック等)を張設する
と、屋内の湿気を外部に放出するのに有効である。
【0015】
【その他の実施例】以上説明したのは本発明に係るパネ
ルAの一実施例にすぎず、図7(a)〜(d)、図8
(a)〜(d)に示すように形成することができる。特
に(b)は落とし込み式で施工しても引っ掛け式で施工
しても、目地幅が同一幅となるパネルAである。
【0016】
【発明の効果】上述したように本発明に係るパネルによ
れば、長尺状の押し出しにより形成したため、金属板
の折り曲げ加工(ロールフォーミング)では形成できな
い複雑な形状の本発明のパネルを簡単に形成できる。
流通孔が内部と外部の圧力差をなくし、雨水を吸い込む
ことがない。流通孔から内部の水蒸気(湿気)を外部
に放出し、躯体の劣化防止、カビの発生防止が図れる。
万が一の漏水に対しても、流通孔が流水孔として働
き、雨水を外部にすみやかに流下させ、躯体の劣化がな
い。1つのパネルで落とし込み式、引っ掛け式の施工
ができる。壁体の上端部での空隙を排除でき、意匠
性、防水性を向上した壁体を形成することができる。
係合溝の雨返し機能により、雨水等の躯体内部への浸入
が阻止され、防水性が向上する。段差、当接面の形成
により、落とし込み式、引っ掛け式のどちらで施工して
も、パネル間の化粧面に段差が生じない。等の特徴、効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築用パネルを示す一部切り欠き
斜視図である。
【図2】建築用パネルの雄型連結部を拡大して示す断面
図である。
【図3】図1におけるイ−イ線断面図である。
【図4】建築用パネルの雌型連結部を拡大して示す断面
図である。
【図5】施工例を示す断面図である。
【図6】施工例を示す断面図である。
【図7】その他の実施例を示す断面図である。
【図8】その他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】 A 建築用パネル 1 表面材 7a 流通孔 9 係合溝 10 係合片 19 嵌合溝 20 嵌合片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 鉄 豊郎 (56)参考文献 特開 平3−59259(JP,A) 特開 平1−187247(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/08 - 13/18 E04B 1/62 - 1/72

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材の長手方向の両側縁に雄、雌型連結
    部を有する長尺状の押出品よりなる建築用パネルにおい
    て、前記雄型連結部は化粧面部の一端を内方に屈曲した
    側壁と、該側壁の下端縁を略水平に外方に突出した目
    地下地と、該目地下地の先端を上方に突出した立ち上が
    り片と、該立ち上がり片の先端を内方に突出した係止
    片と先端近傍を外方に突出した係合片とから断面略T
    字状に形成し、立ち上がり片の下端を外方に突出した
    延長部とからなり、雌型連結部は化粧面部の他端縁を内
    方に屈曲した側壁と、該側壁の下端縁を内方に突出し
    た上面と、該上面の先端を内方に屈曲し先端を方に
    屈曲し、断面略コ字状に形成した嵌合片とから構成する
    と共に、前記雄型連結部の目地下地と係合片間の立ち上
    がり片に流通孔を複数個、適宜ピッチで穿設したことを
    特徴とする建築用パネル。
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