JP3067345B2 - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP3067345B2
JP3067345B2 JP3309848A JP30984891A JP3067345B2 JP 3067345 B2 JP3067345 B2 JP 3067345B2 JP 3309848 A JP3309848 A JP 3309848A JP 30984891 A JP30984891 A JP 30984891A JP 3067345 B2 JP3067345 B2 JP 3067345B2
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隆文 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、針棒を駆動する針棒駆
動モータと、針棒の動作に同期して釜を駆動する釜駆動
モータとを備えて成るミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のミシン、いわゆる針棒・釜別駆
動ミシンにおいては、針棒と釜との間に機械的な連動関
係がなく、互いに独立して動作し得るので、縫製を正常
に行うために針棒の上下動作と釜の回転動作を同期させ
る必要がある。このため、電源投入直後に行われるミシ
ンの初期設定処理において、針棒及び釜を同期駆動する
ために、針棒駆動モータ及び釜駆動モータの初期設定を
行うようにしている。この初期設定では、針棒駆動モー
タ及び釜駆動モータを原点位置に設定したり、同期タイ
ミングを設定したりしている。
【0003】また、この種のミシンにおいては、複数種
類の模様縫いを選択して実行可能に構成されている。
尚、上記電源投入直後に行われるミシンの初期設定処理
により、標準の模様縫いが自動的に設定されると共に、
その模様縫いに対応する布送り量及び針振り幅量が自動
的に設定されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成におい
て、縫製を実行しているときに糸絡み等の縫製トラブル
が発生すると、針棒と釜との間の同期関係が狂ってしま
うことがある。この場合、針棒と釜との同期が一旦狂っ
てしまうと、以後、釜の剣先が上糸のループを捕捉でき
なくなってしまい、縫い目が形成されなくなり、縫製が
できなくなる。
【0005】このような場合には、縫製運転を停止して
縫製トラブルを取り除いた後、電源を再投入して、ミシ
ンの初期設定処理即ち針棒駆動モータ及び釜駆動モータ
の初期設定を行い、針棒と釜の同期を正常に合わせるよ
うにしている。
【0006】しかし、電源を再投入すると、ミシンの初
期設定処理により、標準の模様縫いが設定されると共
に、その模様縫いに対応する布送り量及び針振り幅量が
設定されてしまう。従って、縫製を再開するために、使
用者は、縫製トラブル発生前の模様縫いを再び選択して
設定すると共に、布送り量及び針振り幅量を設定し直す
作業を行わなければならず、縫製を再開するための作業
性が非常に悪いという欠点があった。
【0007】更に、図形模様等の模様縫いを行っている
途中で縫製を中止し、上述したようにして電源を再投入
した場合、縫製トラブル発生前の模様縫いを再び選択設
定したとしても、縫製を再開すると、図形模様の最初か
ら縫製が実行されるようになっている。このため、図形
模様等の模様縫いを行っている場合、電源を再投入する
と、模様縫いの途中から縫製を再開できないという問題
点もあった。
【0008】そこで、本発明の目的は、縫製トラブル等
が発生して針棒と釜との同期が狂った場合に、同期を正
常に戻すと共に縫製を再開するための作業性を向上で
き、また、図形模様等の模様縫いの途中からでも縫製を
再開することができるミシンを提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のミシンは、針棒
を駆動する針棒駆動モータと、前記針棒の動作に同期し
て釜を駆動する釜駆動モータとを備えて成るミシンにお
いて、縫製運転を一時停止したときにその縫製運転を再
開するためのデータを保持するデータ保持手段を備え、
前記一時停止時に前記針棒駆動モータ及び前記釜駆動モ
ータの初期設定を行う初期設定手段を備え、そして、前
記初期設定を行った後、前記データ保持手段のデータに
基づいて縫製運転を再開する運転再開手段を備えたとこ
ろに特徴を有する。
【0010】
【作用】上記手段によれば、縫製トラブル等が発生して
針棒と釜との同期が狂った場合に、縫製運転を一時停止
すると、このとき、その縫製運転を再開するためのデー
タがデータ保持手段に保持される。そして、一時停止時
に即ち電源を投入した状態のままで、初期設定手段によ
り、針棒駆動モータ及び釜駆動モータの初期設定が行わ
れ、針棒と釜との同期が正常に設定される。この初期設
定が行われた後、運転再開手段によって、データ保持手
段のデータに基づいて縫製運転が再開される。
【0011】これにより、縫製を再開するために、縫製
トラブル発生前の模様縫いを再び選択設定する作業等を
行わなくても済むから、縫製再開のための作業が大幅に
簡単になる。また、縫製運転を再開するためのデータを
保持すると共に、そのデータに基づいて縫製運転を再開
する構成であるので、図形模様等の模様縫いの途中から
でも縫製を再開することができるようになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。まず、全体の構成を示す図2におい
て、ミシン本体1は、ベッド部2及びこのベッド部2の
左方部から立設されて右方に延びるアーム部3から構成
されている。アーム部3の左端部に配設された頭部3a
内には、針棒4が針棒台5を介して上下動可能に設けら
れている。この針棒台5は、その上端部が軸6により軸
支されており、軸6を支点として左右方向へ揺動可能に
設けられている。
【0013】上記針棒4の下端部に縫針7が取付けられ
ており、これら縫針7及び針棒4の下端部は頭部3aの
下面から下方へ突出されている。また、針棒4の中間部
分には、ピン8が前方へ向けて突設されており、このピ
ン8がラック9に設けられた連結凹部9aに嵌合されて
いる。上記ラック9の歯部9bは、針棒駆動モータ10
の回転軸に取付けられたピニオンギヤ11に噛合してい
る。この針棒駆動モータ10は、例えばサーボモータか
らなる。上記針棒駆動モータ10を正逆回転させること
により、針棒4が上下方向へ移動駆動されるようになっ
ている。
【0014】尚、針棒駆動モータ10の後部には、回転
位置を検出するためのエンコーダ12が配設されてい
る。針棒駆動モータ10の上方には、針棒4の高さ位置
を検出するためのポテンショメータ13が配設されてお
り、このポテンショメータ13の回転軸に取付けられた
ピニオンギヤ14が上記ラック9の歯部9bに噛合して
いる。
【0015】また、針棒台5の下端部には、連結部材1
5の一端が連結されている。この連結部材15並びに図
示しないラック及びピニオンギヤを介して、針棒揺動駆
動モータ16(図1参照)の回転力が針棒台5へ伝達さ
れるようになっている。この針棒揺動駆動モータ16
は、例えばステッピングモータからなる。上記針棒揺動
駆動モータ16を正逆回転させることにより、針棒台5
ひいては針棒4が左右方向へ揺動駆動されるように構成
されている。これにより、縫針7が左右方向へ揺動され
る、即ち、針振りが行われるようになっている。
【0016】更に、アーム部3内には、例えばステッピ
ングモータからなる天秤駆動モータ17が配設されてい
る。この天秤駆動モータ17の回転軸に取付けられたピ
ニオンギヤ18と、天秤19に一体に形成されたラック
20の歯部20aとが噛合している。このラック20
は、その上端部が軸21に回動可能に支承されており、
もって、上下方向へ揺動可能に設けられている。上記天
秤駆動モータ17を正逆回転させることにより、ラック
20が回動して天秤19が上下方向へ揺動されるように
なっている。
【0017】一方、ベッド部2内には、釜である例えば
水平釜22が配設されており、この水平釜22内に下糸
が巻回されたボビン(図示しない)が収容されている。
上記水平釜22の外釜22aの下面中心部には、軸23
が下方へ向けて突設されている。この軸23をベッド部
2に設けられた支持部(図示しない)に回動可能に支承
することにより、上記外釜22aは、軸23を支点とし
てその回りに回動可能に設けられている。外釜22aに
は、縫針7の下降により上糸に形成されるループを捕捉
するためぼ剣先(図示しない)が設けられている。
【0018】上記外釜22aの下面に設けられたギヤ部
24と、例えばステッピングモータからなる釜駆動モー
タ25の回転軸に取付けられたピニオンギヤ26とが噛
合している。この釜駆動モータ25を回転駆動すること
により、外釜22aが回動されるようになっている。
【0019】また、水平釜22の上方には、図示しない
布を送るための送り歯27が配設されている。この送り
歯27は送り台28に固着されており、この送り台28
は前後方向へ揺動されると共に、上下方向へ揺動される
ように構成されている。
【0020】具体的に説明するに、送り台28は前後送
りレバー29の左端に連結されており、この前後送りレ
バー29は軸30を介して回動可能に支承されている。
前後送りレバー29の右端にはラック部29aが形成さ
れており、このラック部29aに、送り前後駆動モータ
31の回転軸に取付けられたピニオンギヤ32が噛合し
ている。この送り前後駆動モータ31は、例えばステッ
ピングモータからなる。上記送り前後駆動モータ31を
正逆回転させることにより、送り台28即ち送り歯27
が前後方向へ揺動駆動されるようになっている。
【0021】そして、送り台28は上下送りレバー33
の左端に連結されており、この上下送りレバー33は軸
34を介して回動可能に支承されている。上下送りレバ
ー33の右端にはラック部33aが形成されており、こ
のラック部33aに、送り上下駆動モータ35の回転軸
に取付けられたピニオンギヤ36が噛合している。この
送り上下駆動モータ35は、例えばステッピングモータ
からなる。上記送り上下駆動モータ35を正逆回転させ
ることにより、送り台28即ち送り歯27が上下方向へ
揺動駆動されるようになっている。
【0022】また、アーム部3の頭部3aの前面部に
は、縫製運転の起動と縫製運転の一時停止とを兼用する
起動・停止ボタン37、並びに、一時停止時に針棒駆動
モータ及び釜駆動モータの初期設定を行って針棒4と水
平釜22とを同期させる同期設定ボタン38が配設され
ている。更に、アーム部3の右方部の立上り部の前面に
は、複数種類の模様縫いのうちから所望の模様縫いを選
択するテンキー式の模様選択ボタン39(図1参照)、
縫製速度を設定する速度調節摘み40(図1参照)、縫
針7の左右方向の揺動量を調節する針揺動量調節摘み4
1(図1参照)、布送り量を調節する布送り量調節摘み
42(図1参照)が配設されている。
【0023】一方、ミシンの制御系の電気的構成を示す
図1において、各駆動モータ10,16,17,25,
31,35は、各駆動回路43〜48を介してコンピュ
ータ70の入出力インタフェース49へ接続されてい
る。このコンピュータ70から出力される指令信号によ
り、各駆動回路43〜48が各駆動モータ10,16,
17,25,31,35の起動・停止を制御するように
なっている。上記コンピュータ70は、ミシンの縫製運
転全般を制御するものであり、初期設定手段及び運転再
開手段の各機能をも有している。
【0024】また、上記駆動回路43〜48は、ステッ
ピングモータを駆動するものであり、各駆動回路43〜
48内には、ステッピングモータを駆動するための駆動
パルスの出力回数をカウントする内部カウンタが設けら
れている。これら内部カウンタの各カウント値は、入出
力インタフェース49を介してコンピュータ70へ与え
られるようになっている。
【0025】更に、針棒駆動モータ10のエンコーダ1
2が入出力インタフェース49へ接続されている。ま
た、起動・停止ボタン37に対応して起動・停止スイッ
チ50が設けられており、この起動・停止スイッチ50
は入出力インタフェース49へ接続されている。同期設
定ボタン38に対応して同期設定スイッチ51が設けら
れており、この同期設定スイッチ51は入出力インタフ
ェース49へ接続されている。模様選択ボタン39は例
えば10個設けられており、各模様選択ボタン39に対
応して10個の模様選択スイッチ52が設けられてい
る。これら各模様選択スイッチ52は、入出力インタフ
ェース49へ接続されている。
【0026】また、速度調節摘み40に対応して速度ボ
リューム53が設けられており、この速度ボリューム5
3はA/D変換器54を介して入出力インタフェース4
9へ接続されている。針揺動量調節摘み41に対応して
針揺動量ボリューム55が設けられており、この針揺動
量ボリューム55はA/D変換器56を介して入出力イ
ンタフェース49へ接続されている。
【0027】更に、布送り量調節摘み42に対応して布
送り量ボリューム57が設けられており、この布送り量
ボリューム57はA/D変換器58を介して入出力イン
タフェース49へ接続されている。尚、リセット回路5
9が入出力インタフェース49へ接続されている。ま
た、ポテンショメータ13がA/D変換器64を介して
入出力インタフェース49へ接続されている。
【0028】さて、上記コンピュータ80は、入出力イ
ンタフェース49、CPU60、ROM61及びRAM
62をバス63により接続して構成されている。ROM
61は、プログラムメモリ領域61aと縫目模様データ
メモリ領域61bとを有している。この縫目模様データ
メモリ領域61bには、模様選択スイッチ52で選択可
能な縫目模様の各々に対応する縫目模様データが格納さ
れており、各模様番号とその模様を縫製するための縫針
7の針位置データとが対応させられて記憶されている。
【0029】そして、プログラムメモリ領域61aに
は、上記縫目模様データと速度ボリューム53から出力
される設定速度信号とに基づいて各駆動モータ10,1
6,17,25,31,35をそれぞれ制御する制御プ
ログラム(図3ないし図11にて示すフローチャートで
表わされる制御プログラム)、サーボモータからなる針
棒駆動モータ10の設定速度に対応した駆動電流データ
テーブル、ステッピングモータからなる各駆動モータ1
6,17,25,31,35の設定速度に対応したパル
ス数データテーブル等が格納されている。
【0030】また、RAM62は、CPU60の演算処
理結果を一時的に記憶する各種のメモリ領域、各種のカ
ウンタ、縫製運転制御用の各種のフラグ、縫製運転を一
時停止したときにその縫製運転を再開するためのデータ
を記憶するメモリ領域を有している。このRAM62が
データ保持手段を構成している。
【0031】次に、上記構成の作用を、図3ないし図1
1のフローチャート及び図12のタイミングチャートも
参照して説明する。ミシンの制御プログラムは、全体の
タイミング制御を行う図3ないし図5のタイミング制御
ルーチン、天秤駆動モータ17の駆動を制御する図6の
天秤駆動制御ルーチン、針棒駆動モータ10の駆動を制
御する図7の針棒駆動制御ルーチン、釜駆動モータ25
の駆動を制御する図8の釜駆動制御ルーチン、送り上下
駆動モータ35の駆動を制御する図9の送り歯上下駆動
制御ルーチン、送り前後駆動モータ31の駆動を制御す
る図10の送り歯送り駆動制御ルーチン、針棒揺動駆動
モータ16の駆動を制御する図11の針棒揺動駆動制御
ルーチン等から構成されている。
【0032】電源が投入されると、図3ないし図5のタ
イミング制御が開始される。まず、ステップS1〜S6
において、ミシンの初期設定処理が実行される。具体的
には、各フラグをクリアしてオフに設定し、模様番号カ
ウンタ及び針数カウンタをリセットし、各駆動モータ1
0,16,17,25,31,35を原点位置に設定
し、針棒4(上下方向)、水平釜22即ち外釜22a、
天秤19及び送り歯27(上下方向)を各所定の初期位
置へ移動させ、模様番号カウンタ及び針数カウンタに対
応する針揺動データ及び布送りデータを読出し、読出し
たデータに基づいて針棒4(揺動方向)と送り歯27
(前後方向)を各所定の初期位置へ移動する。上記初期
設定により、例えば針棒4及び天秤19は、それぞれ最
上点(図12のP1点及びP6点)に位置する。
【0033】次に、ステップS7にて、起動・停止ボタ
ン37が押されたか否かの判定、即ち起動・停止スイッ
チ50がオンされたか否かの判定が行われる。判定結果
が「NO」であれば、ステップS8へ進み、同期設定ボ
タン38が押されたか否かの判定、即ち同期設定スイッ
チ51がオンされたか否かの判定が行われる。判定結果
が「NO」であれば、ステップS9へ進み、同期設定実
行フラグをオフに設定し、縫製の開始が待たれる。
【0034】即ち、図4及び図5のステップS10〜S
19において、それぞれ「NO」へ進む処理が繰り返し
実行され、縫製の開始が待たれる。また、図6の天秤駆
動制御ルーチンにおいてはステップA1,A2にてそれ
ぞれ「NO」へ進む処理が、図7の針棒駆動制御ルーチ
ンにおいてはステップB1,B2にてそれぞれ「NO」
へ進む処理が、図8の釜駆動制御ルーチンにおいてはス
テップC1にて「NO」へ進む処理が、図9の送り歯上
下駆動制御ルーチンにおいてはステップD1,D2にて
それぞれ「NO」へ進む処理が、図10の送り歯送り駆
動制御ルーチンにおいてはステップE1,E2にてそれ
ぞれ「NO」へ進む処理が、図11の針棒揺動駆動制御
ルーチンにおいてはステップF1にて「NO」へ進む処
理がそれぞれ繰り返し実行され、縫製の開始が待たれ
る。
【0035】さて、上記縫製待機状態において、使用者
により起動・停止ボタン37が押されると、縫製が開始
される。具体的には、起動・停止スイッチ50がオンさ
れるから、ステップS7にて「YES」へ進み、ステッ
プS20において駆動フラグがオンとされているか否か
の判定が行われる。プログラムの初回においては、判定
結果が「NO」であるから、ステップS21にて駆動フ
ラグがオンとされると共に、ステップS22にてスター
トフラグがオンとされる。
【0036】続いて、図4のステップS10において、
スタートフラグがオンであるか否かの判定が行われ、判
定結果が「YES」となるから、ステップS23におい
て天秤下降開始フラグがオンとされ、ステップS24に
おいて針棒下降開始フラグがオンとされ、ステップS2
5においてスタートフラグがオフとされる。
【0037】上記天秤下降開始フラグがオンとされるこ
とにより、図6の天秤駆動制御ルーチンにおいて、ステ
ップA1にて「YES」へ進み、ステップA3におい
て、駆動回路45から下降駆動パルスが出力されて天秤
駆動モータ17が駆動され、天秤19の下降駆動が開始
される。これにより、天秤19が速度ボリューム53か
らの出力信号に基づいて決まる図12に示す天秤曲線に
沿って下降する。この後、駆動回路45の内部カウンタ
による駆動パルスのカウント値が「48」となったこと
が検出されると、ステップA4にて「YES」へ進み、
天秤19が下降点(図12中P7点)で停止される(ス
テップA5)と共に、天秤下降開始フラグがオフされる
(ステップA6)。
【0038】また、針棒下降開始フラグがオンとされる
ことにより、図7の針棒駆動制御ルーチンにおいて、ス
テップB1にて「YES」へ進み、ステップB3におい
て、針棒駆動モータ10が駆動され、針棒4の下降駆動
が開始される。そして、針棒4の速度制御(ステップB
4)とポテンショメータ13による針棒4の位置検出
(ステップB5)とが、針棒4が最下点(図12中P2
点)に達するまで繰り返し行われる(ステップB6)。
この場合、エンコーダ12のパルス立下り信号の時間間
隔が測定され、その時間間隔から針棒4の現在速度が演
算されると共に、速度ボリューム53からの出力信号に
基づいて決まる図12に示す針棒曲線に沿って予め設定
されている針棒4の目標速度とが比較され、現在速度が
目標速度とほぼ等しくなるように針棒駆動モータ10の
駆動電流が制御される。
【0039】針棒4が最下点に達すると、ステップB6
にて「YES」へ進み、針最下点フラグがオンとされる
(ステップB7)。続いて、ステップB8にて針棒駆動
モータ10の回転方向が反転される。そして、ステップ
B9にて速度制御が行われて針棒4が低速で上昇されつ
つ、ステップB10にて針棒4の位置検出が行われ、ス
テップB11にて針棒4が針出会い位置(図12中P3
点)に達したか否かの判定が行われる。
【0040】針棒4が針出会い位置に達すると、ステッ
プB11にて「YES」へ進み、針棒4の駆動が停止さ
れる(ステップB12)と共に、針棒下降開始フラグが
オフされる(ステップB13)。この場合、針棒4が針
出会い位置に達したところで、縫針7に挿通された上糸
にループが形成される。
【0041】また、上記ステップB7にて針最下点フラ
グがオンとされることにより、タイミング制御ルーチン
のステップS11において「YES」へ進み、釜駆動開
始フラグがオンとされる(ステップS26)と共に、針
最下点フラグがオフされる(ステップS27)。
【0042】上記釜駆動開始フラグがオンとされること
により、図8の釜駆動制御ルーチンにおいて、ステップ
C1にて「YES」へ進み、釜駆動モータ25が駆動さ
れて外釜22aが回転開始される(ステップC2)。こ
の場合、図12に示すように、釜駆動モータ25に供給
される駆動パルスの出力間隔は、モータ起動直後は長
く、徐々に短くされると共に、モータ停止前に再び徐々
に長くされており、外釜22aが滑らかに加速、停止さ
れるようになっている。
【0043】そして、駆動回路46から出力される駆動
パルスが内部カウンタによりカウントされ、そのカウン
ト値が例えば「7」になると、ステップC3にて「YE
S」へ進み、釜出会い通過フラグがオンとされる(ステ
ップC4)。これにより、外釜22aの剣先が初期位置
から釜出会い位置(図12中P12点)に達するまで回
転されて、釜出会い位置に待機している縫針7の近傍を
剣先が通過するようになり、上糸のループが剣先により
捕捉される。
【0044】上記ステップC4にて釜出会い通過フラグ
がオンとされることにより、タイミング制御ルーチンの
ステップS12において「YES」へ進み、針棒上昇開
始フラグがオンとされる(ステップS28)と共に、釜
出会い通過フラグがオフされる(ステップS29)。
【0045】そして、針棒上昇開始フラグがオンとされ
ることにより、図7の針棒駆動制御ルーチンにおいて、
ステップB2にて「YES」へ進み、針棒4が上昇駆動
開始される(ステップB14)。この場合、針棒駆動モ
ータ10が駆動されて針棒4が滑らかに上昇されつつ、
ステップB15にて速度制御が行われると共に、ステッ
プB16にて針棒4の位置検出が行われて、針棒4が図
12中P4点からP5点(最上点)に達するまで上昇さ
れる。
【0046】針棒4が最上点に達すると、ステップB1
7にて「YES」へ進み、針棒4が最上点で停止される
(ステップB18)。そして、針棒上昇開始フラグがオ
フされる(ステップB19)。
【0047】また、図8の釜駆動制御ルーチンにおい
て、内部カウンタのカウント値が「20」となったこと
が検出されると、ステップC5にて「YES」へ進み、
送り歯上昇フラグがオンとされる(ステップC6)。こ
のとき、外釜22aの剣先は、図12にてP11点に位
置する。
【0048】上記送り歯上昇フラグがオンとされること
により、タイミング制御ルーチンのステップS13にお
いて「YES」へ進み、送り歯上昇開始フラグがオンと
される(ステップS30)と共に、送り歯上昇フラグが
オフとされる(ステップS31)。
【0049】これによって、図9の送り歯上下駆動制御
ルーチンのステップD1において、「YES」へ進み、
送り歯27が上昇駆動開始される(ステップD3)。こ
の場合、駆動回路46から駆動パルスが送り上下駆動モ
ータ35へ出力されて、送り上下駆動モータ35が駆動
され、もって送り歯27が滑らかに上昇する。駆動回路
46の内部カウンタのカウント値が設定値である例えば
「4」になったことが検出されると、即ち、カウントが
終了すると、ステップD4にて「YSE」へ進み、送り
上下駆動モータ35が停止されて、送り歯27が上昇位
置にて停止される(ステップD5)。そして、送り歯上
昇開始フラグがオフとされる(ステップD6)。
【0050】また、図8の釜駆動制御ルーチンにおい
て、内部カウンタのカウント値が例えば「45」となっ
たことが検出されると、ステップC7にて「YES」へ
進み、釜抜け位置フラグがオンとされる(ステップC
8)。このとき、外釜22aの剣先は、図12にてP1
2点に位置する。これにより、剣先により捕捉されてい
た上糸のループが剣先から抜け出し、上糸と下糸とが絡
まって縫い目が形成されるようになる。
【0051】更に、釜駆動制御ルーチンにおいて、内部
カウンタのカウント値が例えば「60」となったことが
検出されると、ステップC9にて「YES」へ進み、外
釜22aが1回転した初期位置において停止される(ス
テップC10)と共に、釜駆動開始フラグがオフされる
(ステップC11)。
【0052】一方、上記ステップC8において釜抜け位
置フラグがオンとされることにより、タイミング制御ル
ーチンのステップS14において、「YES」へ進み、
天秤上昇開始フラグがオンとされる(ステップS32)
と共に、釜抜け位置フラグがオフされる(ステップS3
3)。
【0053】天秤上昇開始フラグがオンとされることに
より、図6の天秤駆動制御ルーチンのステップA2にお
いて「YES」へ進み、ステップA7にて、天秤駆動モ
ータ17が下降時とは逆向きに駆動されて、天秤19の
上昇駆動が開始される(図12中P8点参照)。この天
秤19の上昇により上糸が引き締められて、縫い目が形
成される。そして、内部カウンタのカウント値が例えば
「36」となったことが検出されたとき、送り歯送りフ
ラグがオンとされる(ステップA9)。
【0054】上記送り歯送りフラグがオンとされること
により、タイミング制御ルーチンのステップS15にお
いて「YES」へ進み、送り歯送り開始フラグがオンと
され(ステップS34)、針棒揺動開始フラグがオンと
され(ステップS35)、送り歯送りフラグがオフとさ
れる(ステップS36)。
【0055】上記送り歯送り開始フラグがオンとされる
ことにより、図10の送り歯送り駆動制御ルーチンのス
テップE1において「YES」へ進み、模様番号カウン
タ及び針数カウンタに対応する布送りデータを読出し
て、送り駆動パルス数を計算する(ステップE3)。そ
して、ステップE4において、駆動回路47から送り駆
動パルスが出力され、送り前後駆動モータ31が駆動さ
れて送り歯27による布送りが開始される(図12中P
13点参照)。
【0056】この場合、布送り量(パルス数)は、図1
2に示すように、例えば10段階に分けられており、作
業者により予め選択された縫目模様に応じて決まる。模
様の種類によって布の送りが全く行われない場合には、
駆動パルス数が「0」に設定されるため、駆動パルスが
出力される前に、ステップE5にて「YES」へ進み、
前後送り駆動モータ31が駆動されない。
【0057】また、布送り量が例えば「10」パルスに
設定されている場合には、内部カウンタのカウント値が
「10」となったときに、即ち、カウントが終了したと
きに、ステップE5にて「YES」へ進み、送り歯送り
終了フラグをオンとする(ステップE6)と共に、送り
前後駆動モータ31を停止して(ステップE7)、送り
歯27を送り終了位置(図12中P14点)で停止させ
る。続いて、ステップE8において、送り歯送り開始フ
ラグをオフとする。
【0058】一方、タイミング制御ルーチンのステップ
S35にて針棒揺動駆動開始フラグがオンとされること
により、図11の針棒揺動駆動制御ルーチンのステップ
F1において「YES」へ進む。続いて、ステップF2
において、予め選択された縫目模様がジグザグ縫いであ
るか否かの判定が行われる。この判定結果が「NO」で
あれば、ステップF6へ進み、針棒揺動駆動開始フラグ
をオフとする。
【0059】また、上記判定結果が「YES」であれ
ば、ステップF3において、針振り駆動モータ16が駆
動されて、針棒4の揺動が開始される。尚、針棒4の揺
動量は、図12に示すように、例えば7段階に分けられ
ており、縫目模様に応じてその揺動量が決まるようにな
っている。ここでは、針棒4が例えば「6」パルス分揺
動されるように設定されているとすると、内部カウンタ
のカウント値が「6」となったときに、ステップF4に
て「YES」へ進み、針棒揺動駆動モータ16が停止さ
れて、針棒4が「6」パルス分揺動した位置で停止され
る。そして、ステップF6において、針棒揺動駆動開始
フラグがオフとされる。尚、針棒4の揺動開始及び揺動
停止は、駆動パルスの出力間隔の制御により滑らかに行
われるようになっている。
【0060】また、図10の送り歯送り駆動制御ルーチ
ンのステップE6において送り歯送り終了フラグがオン
とされることにより、タイミング制御ルーチンのステッ
プS16にて「YES」へ進む。これにより、ステップ
S37にて送り歯下降開始フラグがオンとされると共
に、ステップS38にて送り歯送り終了フラグがオフさ
れる。
【0061】これにより、図9の送り歯上下駆動制御ル
ーチンのステップD2において「YES」へ進み、ステ
ップD7にて、駆動回路46から下降駆動パルスが上下
送り駆動モータ35へ出力され、送り歯27が下降を開
始する。下降駆動パルスのカウント値が設定値(ここで
は例えば「4」パルス)となると、即ち、カウントが終
了すると、ステップD8にて「YES」へ進み、送り歯
下降終了フラグをオンとする(ステップD9)。続い
て、ステップD10において、送り上下駆動モータ35
が停止されて、送り歯27が下降位置に停止される。そ
して、ステップD11において、送り歯下降開始フラグ
がオフされる。
【0062】上記送り歯下降終了フラグがオンとされる
ことにより、タイミング制御ルーチンのステップS17
において「YES」へ進む。続いて、ステップS39に
おいて送り歯準備開始フラグをオンとすると共に、ステ
ップS40において送り歯下降終了フラグをオフとす
る。
【0063】上記送り歯準備開始フラグがオンとされる
ことにより、図10の送り歯送り駆動制御ルーチンのス
テップE2において「YES」へ進む。これにより、ス
テップE9において、現在の送り歯27の位置と、送り
開始位置とから駆動パルス数を算出する。続いて、ステ
ップE10において、駆動回路46から準備駆動パルス
が送り前後駆動モータ31へ出力され、送り前後駆動モ
ータ31が送り方向とは逆方向へ駆動され、送り歯27
が準備位置(初期位置)へ向かって移動させられる。
【0064】そして、内部カウンタのカウント値が送り
駆動パルスと同数(ここでは例えば「10」パルス)と
なると、即ち、カウントが終了すると、ステップE11
にて「YES」へ進む。続いて、送り前後駆動モータ3
1が停止され、送り歯27が準備位置に停止する(ステ
ップE12)。そして、送り歯準備開始フラグがオフと
される(ステップE13)。
【0065】一方、図6の天秤駆動制御ルーチンにおい
て、天秤19が上昇していくうちに、内部カウンタのカ
ウント値が例えば「48」となると、ステップA10に
おいて「YES」へ進む。これにより、ステップA11
にて天秤最上点フラグがオンとされると共に、ステップ
A12にて天秤駆動モータ17が停止されて天秤19が
最上点で停止される。そして、ステップA13におい
て、天秤上昇開始フラグがオフとされる。
【0066】上記天秤最上点フラグがオンとされること
により、タイミング制御ルーチンのステップS18にお
いて「YES」へ進み、天秤最上点フラグをオフすると
(ステップS41)と共に、針数カウンタをインクリメ
ントする(ステップS42)。続いて、ステップS43
において、起動・停止スイッチ50がオンされているか
否かの判定を行う。起動・停止スイッチ50がオン状態
であるならば、ステップS43にて「YES」へ進み、
スタートフラグをオンとする(ステップS44)。これ
と共に、駆動フラグがオンされているので、縫製が続け
られる。
【0067】一方、使用者により起動・停止ボタン38
が押されると、起動・停止スイッチ50がオフされるか
ら、ステップS43にて「NO」へ進み、駆動フラグが
オフとされる(ステップS45)。これにより、縫製が
停止される即ち縫製運転が一時停止される。
【0068】さて、縫製運転を実行しているときに、糸
絡み等の縫製トラブルが発生して上昇中の針棒4がロッ
クすると、針棒4が最上点に達することができないた
め、図7の針棒駆動制御ルーチンにおいて、ステップB
15〜B17の処理を繰り返し実行するようになる。こ
の場合、ステップB7の処理が実行されなくなるので、
タイミング制御ルーチンのステップS11以降の処理が
実行されず、従って、針数カウンタのインクリメントも
行われない。
【0069】この状態で、使用者が針棒4のロックに気
が付いて、起動・停止ボタン38を押すと、起動・停止
スイッチ50がオフされることにより、縫製運転が一時
停止される。この状態では、針棒4と水平釜22との間
の同期関係が狂ってしまっているので、縫製トラブルの
原因を取り除いて、そのまま運転を再開したとしても、
縫い目が形成されない。
【0070】そこで、縫製トラブルの原因を取り除いた
後、針棒4と水平釜22との間の同期を正常に合わせる
ために、同期設定ボタン38を押す。これにより、縫製
運転の一時停止時に針棒駆動モータ10及び釜駆動モー
タ25の初期設定を行う初期設定処理が実行される。具
体的には、同期設定スイッチ51がオンされるから、タ
イミング制御ルーチンのステップS8において「YE
S」へ進む。続いて、今は同期設定実行フラグがオフと
なっているから、ステップS46において「NO」へ進
み、同期設定実行フラグをオンとする(ステップS4
7)。
【0071】そして、ステップS48において各駆動モ
ータ10,16,17,25,31,35を原点位置に
設定し、ステップS49において針棒4(上下方向)、
水平釜22即ち外釜22a、天秤19及び送り歯27
(上下方向)を各所定の初期位置へ移動させ、ステップ
S50において模様番号カウンタ及び針数カウンタに対
応する針揺動データ及び布送りデータを読出し、ステッ
プS51において上記読出したデータに基づいて針棒4
(揺動方向)と送り歯27(前後方向)を各所定の初期
位置へ移動させる。上記初期設定により、針棒4及び天
秤19は、それぞれ最上点(図12のP1及びP6)に
位置する。
【0072】この結果、針棒4と水平釜22との間の同
期関係が正常に戻る。ここで、上記一時停止時の初期設
定処理においては、電源投入時の初期設定処理(ステッ
プS1〜S6)とは異なり、模様番号カウンタ及び針数
カウンタが一時停止時の各値が保持される。従って、こ
の後、使用者が起動・停止ボタン37を再び押すことに
より、縫製運転を再開すれば、縫製トラブル発生前の縫
製位置から縫製が続行される。
【0073】尚、電源投入後、使用者により模様選択ボ
タン39が選択操作された場合には、模様選択スイッチ
52がオンされるから、タイミング制御ルーチンのステ
ップS19において「YES」へ進む。続いて、ステッ
プS52において、模様選択スイッチ52がオンされる
毎に、模様番号カウンタがインクリメントされる。そし
て、ステップS53において、針数カウンタがリセット
される。この後、模様番号カウンタが「10」の場合に
は、ステップS54において「YES」へ進み、模様番
号カウンタがリセットされる(ステップS55)。模様
番号カウンタが「10」以外の場合には、ステップS5
4において「NO」へ進み、そのままセットされた値と
なるようになっている。
【0074】このような構成の本実施例によれば、縫製
トラブル等が発生して針棒4と水平釜22との同期が狂
った場合、使用者が起動・停止ボタン37を操作して縫
製運転を一時停止する。このとき、その縫製運転を再開
するためのデータがコンピュータ70のRAM62に保
持される。そして、縫製トラブル等を除去した後、同期
設定ボタン38を操作すると、コンピュータ70によ
り、一時停止時に即ち電源を投入した状態のままで、針
棒駆動モータ10及び釜駆動モータ25の初期設定が行
われ、針棒4と水平釜22との同期が正常に設定され
る。この初期設定が行われた後、起動・停止ボタン37
を再び操作すると、コンピュータ70によりRAM62
のデータに基づいて縫製運転が再開される。
【0075】従って、縫製を再開するために、縫製トラ
ブル等の発生前の模様縫いを再び選択設定する作業等を
行わなくても済むから、従来構成に比べて、縫製再開の
ための作業が大幅に簡単になる。また、縫製運転を再開
するためのデータを保持すると共に、そのデータに基づ
いて縫製運転を再開する構成であるので、図形模様等の
模様縫いの途中からでも縫製を再開することができる。
【0076】尚、上記実施例では、同期設定ボタン38
を手動操作することにより、一時停止時に針棒駆動モー
タ10及び釜駆動モータ25の初期設定を行う、即ち、
針棒4と水平釜22との同期を正常に設定するように構
成したが、これに限られるものではなく、自動的に針棒
駆動モータ10及び釜駆動モータ25の初期設定を行う
ように構成しても良い。具体的には、針棒4と水平釜2
2との同期が狂ったことを検出したら、自動的に縫製運
転を一時停止し、この一時停止時に針棒駆動モータ10
及び釜駆動モータ25の初期設定を自動的に行って針棒
4と水平釜22との同期を正常に戻すように構成しても
良い。この場合には、針棒4と水平釜22との同期を正
常に戻した後、縫製運転を自動的に再開するように構成
しても良い。
【0077】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、縫製運転を一時停止したときにその縫製運転を再開
するためのデータを保持するデータ保持手段を備え、一
時停止時に針棒駆動モータ及び釜駆動モータの初期設定
を行う初期設定手段を備え、そして、初期設定を行った
後、データ保持手段のデータに基づいて縫製運転を再開
する運転再開手段を備える構成としたので、縫製トラブ
ル等が発生して針棒と釜との同期が狂った場合に、同期
を正常に戻すと共に縫製を再開するための作業性を向上
でき、また、図形模様等の模様縫いの途中からでも縫製
を再開することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図
【図2】針棒、天秤、水平釜及び送り歯の各駆動機構周
辺を示す斜視図
【図3】タイミング制御ルーチンのフローチャート(そ
の1)
【図4】タイミング制御ルーチンのフローチャート(そ
の2)
【図5】タイミング制御ルーチンのフローチャート(そ
の3)
【図6】天秤駆動制御ルーチンのフローチャート
【図7】針棒駆動制御ルーチンのフローチャート
【図8】釜駆動制御ルーチンのフローチャート
【図9】送り歯上下駆動制御ルーチンのフローチャート
【図10】送り歯送り駆動制御ルーチンのフローチャー
【図11】針棒揺動駆動制御ルーチンのフローチャート
【図12】ミシンの各部の動作を互いに関連付けて示す
タイムチャート
【符号の説明】
1はミシン本体1、2はベッド部、3はアーム部、4は
針棒、7は縫針、10は針棒駆動モータ、16は針棒揺
動駆動モータ、17は天秤駆動モータ、19は天秤、2
2は水平釜、22aは外釜、25は釜駆動モータ、27
は送り歯、31は送り前後駆動モータ、35は送り上下
駆動モータ、37は起動・停止ボタン、38は同期設定
ボタン、50は起動・停止スイッチ、51は同期設定ス
イッチ、60はCPU、61はROM、62はRAM
(データ保持手段)、70はコンピュータ(初期設定手
段、運転再開手段)を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針棒を駆動する針棒駆動モータと、前記
    針棒の動作に同期して釜を駆動する釜駆動モータとを備
    えて成るミシンにおいて、 縫製運転を一時停止したときにその縫製運転を再開する
    ためのデータを保持するデータ保持手段と、 前記一時停止時に前記針棒駆動モータ及び前記釜駆動モ
    ータの初期設定を行う初期設定手段と、 前記初期設定を行った後、前記データ保持手段のデータ
    に基づいて縫製運転を再開する運転再開手段とを備えた
    ことを特徴とするミシン。
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CN1894458B (zh) * 2003-12-15 2013-09-04 弗里茨·格高夫股份公司伯尔尼纳一缝纫机厂 用于在缝纫机上控制针运动的方法和装置

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