JP3065582U - 太陽光発電装置における電力接続用コネクタ - Google Patents

太陽光発電装置における電力接続用コネクタ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な接触嵌合力を得る。 【解決手段】 棒状雄端子３０と棒状雌端子１０をそれ
ぞれ円筒状絶縁樹脂ハウジング２０、４０の軸心上に内
装し、その雄ハウジング４０を雌ハウジング２０に嵌め
込んで、雄端子３０を雌端子１０に嵌入して電気的に接
続する太陽光発電装置における電力接続用コネクタであ
る。両ハウジング２０、４０の嵌合は二重筒２１、２２
による凹凸面２３、４１の嵌まり合いとする。雄端子３
０は達磨状のバネ状接触部材３１を有し、この部材３１
によって雌端子１０と強固に接触接続する。また、雄雌
端子３０、１０の先端には絶縁キャップ３４、１１を被
せて、両端子３０、１０と導電材との短絡を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【考案の属する技術分野】
この考案は、太陽光発電装置における発電器（太陽電池）から各機器に電力を 供給する径路に介設されるコネクタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び課題】
コネクタは、特開平８−２２２０６２号公報等に示されるように、雄型と雌型 を嵌合させて両者の接触子を接触させて、電力等を接続するものであり、太陽光 発電装置における電力接続用コネクタは、一般に、棒状雄端子と棒状雌端子をそ れぞれ円筒状絶縁樹脂ハウジングの軸心上に内装し、その雄ハウジングを雌ハウ ジングに嵌め込んで、雄端子を雌端子に嵌入して電気的に接続する構成である。
【０００３】 この太陽光発電において、発電電圧：９００Ｖ、同電流：５０Ａ程度にもなり 、その電力コネクタもそれに十分に耐えるものでなければならない。例えば耐電 圧は５０００Ｖ程度必要である。このため、構造的にも強固で雄雌端子及びハウ ジングも十分な嵌合（接合）強度を有する必要がある。
【０００４】 この考案は、このような情況の下、十分な接合強度を得ることができるように することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための一手段として、この考案は、雄ハウジングと雌ハウ ジングの嵌合を凹凸面の嵌合として、嵌合強度を高めたのである。
【０００６】 また、他の手段として、この考案は、雄雌端子接続部を全周に亘って接触片を 膨出させ、その膨出力でもって強固に接触するようにしたのである。
【０００７】
【考案の実施の形態】 この考案の一実施形態としては、棒状雄端子と棒状雌端子をそれぞれ筒状絶縁 樹脂ハウジングにその筒軸方向に内装し、その雄ハウジングを雌ハウジングに嵌 め込んで、雄端子を雌端子に嵌入して電気的に接続する太陽光発電装置における 電力接続用コネクタにおいて、前記雌ハウジングの雄ハウジングの嵌入部を内外 の二重筒にして、その内外筒間に雄ハウジングを嵌め込むようにし、かつ、雄ハ ウジングの嵌入部の内外面にその筒軸方向断面波形の凹凸を形成するとともに、 雌ハウジングの前記外筒内面及び円筒外面にその雄ハウジングの波形凹凸が係止 する同様な筒軸方向断面波形の凹凸を形成した構成を採用し得る。
【０００８】 このように、二重筒の嵌合とすれば、嵌合力及び水密性も高まり、かつ、波形 凹凸によって、その嵌合力はより向上する。
【０００９】 他の実施形態としては、上述の棒状の雄雌端子から成る太陽光発電装置におけ る電力接続用コネクタにおいて、前記雄端子の雌端子との接触部外面全周に、外 方にわん曲するバネ状接触片を並列して、その各接触片を雌端子に圧接して電力 接続するようにし、かつ、雄端子の先端に絶縁樹脂被覆した構成を採用し得る。
【００１０】 このように、わん曲接触片で圧接接続すれば、十分な接触圧を得ることができ る。また、雄端子の先端が樹脂被覆されていることにより、その雄端子先端が導 電体に触れても短絡（ショート）などの不都合も生じにくい。
【００１１】 上記各接触片はそれぞれ切り離されたものとすれば、各接触片が一体ものに比 べれば、バネ性も高くより十分な接触圧を得ることができ、製作面で有利な点も ある。
【００１２】 上記波形の凹凸構成と接触片の構成は併用することができ、その併用は、コネ クタのより強固な嵌合及び接触圧を得ることができる。
【００１３】 また、上記各実施形態において、雄雌ハウジングが合成ゴム等の軟質絶縁樹脂 製の場合には、両端子の先端は硬質絶縁樹脂で被覆するとよい。ハウジングが軟 質ゆえに、屈曲して端子が露出する場合があり、その際、端子先端が樹脂被覆さ れておれば、短絡などの不都合が生じにくい。
【００１４】
【実施例】
一実施例を図１乃至図５に示し、この実施例も、従来と同様に、棒状雌端子１ ０と棒状雄端子３０をそれぞれ軟質樹脂（ゴム）製円筒状絶縁ハウジング２０、 ４０の軸心上に内装したものである。両端子１０、３０には電源（電力）コード １が嵌入圧着される。
【００１５】 雄端子３０はその先端部に達磨状の接触部材３１が嵌められている。この接触 部材３１は、図５（ａ）に示すように、バネ板材に等間隔にスリット３２を形成 し、同（ｂ）に示すようにそのバネ板材を達磨状に成形したものであり、スリッ ト３２間の接触片３３が外方にわん曲したものである。このため、図１、図４に 示すように、雌端子１０にこの雄端子３０を挿入嵌合すると、その接触片３３が 雌端子３０の内面に強固に接触して、十分な接触圧を得る。
【００１６】 また、雄端子３０の先端には硬質絶縁樹脂からなるキャップ３４が嵌着されて おり、この絶縁キャップ３４により、雄端子３０が導電体に触れた際のショート 等が防止される。
【００１７】 雌ハウジング２０はその嵌合部分が内外筒２１、２２からなる二重筒構造とな っており、その内筒２２の外面及び外筒２１の内面はその筒軸方向断面波形の凹 凸２３となっている。一方、雄ハウジング４０はその嵌合部分の内外面が筒軸方 向断面波形の凹凸４１となっており、図１、図４に示すように雄雌ハウジング４ ０、２０が嵌合すると、その凹凸によって両ハウジング２０、４０が強固に一体 となる。
【００１８】 図６には接触部材３１の他の実施例を示し、この実施例は、接触片３３を個々 に製作したものである。この各接触片３３は雄端子３０の係止溝３５にその両端 を圧縮状態で嵌入して取付ける。接触片３３の形状は同図のごとく両端が屈曲せ ずに中央部分に連続するわん曲状でもよい。すなわち、外方にわん曲状に取付け 得れば、どんな形状でもよい。このことは、上記実施例における接触片３３も同 様である。
【００１９】 図７、８にはさらに他の実施例を示し、この実施例は、雌端子１０の先端にも 絶縁キャップ１１を嵌着したものである。このキャップ１１を硬質樹脂とすれば 、ハウジング２０が軟質樹脂（ゴム）の場合、その雌端子１０先端のハウジング ２０の被覆が屈曲して剥れても、雌端子１０先端の絶縁を維持できる。
【００２０】 上記各実施例は、単芯のコネクタであったが、この考案は、２芯、３芯等の複 芯のコネクタ、例えば、図９に示す２芯等のコネクタにも採用し得ることは勿論 である。
【００２１】
【考案の効果】
この考案は以上のようにして十分な接合力を得るようにしたので、太陽光発電 装置における電力接続用コネクタとして有意義なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】一実施例の断面図
【図２】同実施例の雌端子部分の一部切欠斜視図
【図３】同実施例の雄端子部分の一部切欠斜視図
【図４】図１の要部拡大図
【図５】同実施例の雄端子接触部材の製作図
【図６】他の実施例の要部一部切欠分解斜視図
【図７】他の実施例の断面図
【図８】同実施例の雌端子部分の一部切欠斜視図
【図９】他の実施例を示し、（ａ）は一部切断正面図、
（ｂ）は平面図である。
【符号の説明】
１ 電源コード １０ 雌端子 １１ 絶縁キャップ（絶縁樹脂被覆） ２０ 雌ハウジング ２１ 雌ハウジングの嵌合外筒 ２２ 雌ハウジングの嵌合内筒 ２３ 波形凹凸 ３０ 雄端子 ３１ 接触部材 ３２ スリット ３３ 接触片 ３４ 絶縁キャップ（絶縁樹脂被覆） ３５ 接触片係止溝 ４０ 雄ハウジング ４１ 波形凹凸

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 棒状雄端子３０と棒状雌端子１０をそれ
    ぞれ筒状絶縁樹脂ハウジング２０、４０にその筒軸方向
    に内装し、その雄ハウジング４０を雌ハウジング２０に
    嵌め込んで、雄端子３０を雌端子１０に嵌入して電気的
    に接続する太陽光発電装置における電力接続用コネクタ
    であって、 上記雌ハウジング２０の雄ハウジング４０の嵌入部を内
    外の二重筒２１、２２にして、その内外筒２１、２２間
    に雄ハウジング４０を嵌め込むようにし、かつ、雄ハウ
    ジング４０の嵌入部の内外面にその筒軸方向断面波形の
    凹凸４１を形成するととともに、雌ハウジング２０の前
    記外筒２１内面及び内筒２２外面にその雄ハウジング４
    ０の波形凹凸４１が係止する同様な筒軸方向断面波形の
    凹凸２３を形成したことを特徴とする太陽光発電装置に
    おける電力接続用コネクタ。
  2. 【請求項２】 棒状雄端子３０と棒状雌端子１０をそれ
    ぞれ筒状絶縁樹脂ハウジング２０、４０にその筒軸方向
    に内装し、その雄ハウジング４０を雌ハウジング２０に
    嵌め込んで、雄端子３０を雌端子１０に嵌入して電気的
    に接続する太陽光発電装置における電力接続用コネクタ
    であって、 上記雄端子３０の雌端子１０との接触部外面全周に、外
    方にわん曲するバネ状接触片３３を並列して、その各接
    触片３３を雌端子１０に圧接して電力接続するように
    し、かつ、雄端子３０の先端は絶縁樹脂被覆３４したこ
    とを特徴とする太陽光発電装置における電力接続用コネ
    クタ。
  3. 【請求項３】 上記各接触片３３はそれぞれ切り離され
    たものであることを特徴とする請求項２に記載の太陽光
    発電装置における電力接続用コネクタ。
  4. 【請求項４】 上記雌ハウジング２０の雄ハウジング４
    ０の嵌入部を内外の二重筒２１、２２にして、その内外
    筒２１、２２間に雄ハウジング４０を嵌め込むように
    し、かつ、雄ハウジング４０の嵌入部の内外面にその筒
    軸方向断面波形の凹凸４１を形成するとともに、雌ハウ
    ジング２０の前記外筒２１内面及び内筒２２外面にその
    雄ハウジング４０の波形凹凸４１が係止する同様な筒軸
    方向断面波形の凹凸２３を形成したことを特徴とする請
    求項２又は３に記載の太陽光発電装置における電力接続
    用コネクタ。
  5. 【請求項５】 上記雄雌端子１０、３０の先端に絶縁樹
    脂被覆１１、３４を行い、上記雄雌ハウジング２０、４
    ０を軟質樹脂とするとともに、前記雄雌端子１０、３０
    先端の樹脂被覆１１、３４を硬質樹脂としたことを特徴
    とする請求項１乃至４のいずれか一つに記載の太陽光発
    電装置における電力接続用コネクタ。
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