JP3065514B2 - 無電解金めっき浴用の補給溶液および補給方法 - Google Patents

無電解金めっき浴用の補給溶液および補給方法

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JP3065514B2
JP3065514B2 JP7211884A JP21188495A JP3065514B2 JP 3065514 B2 JP3065514 B2 JP 3065514B2 JP 7211884 A JP7211884 A JP 7211884A JP 21188495 A JP21188495 A JP 21188495A JP 3065514 B2 JP3065514 B2 JP 3065514B2
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C18/00Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating
    • C23C18/16Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating by reduction or substitution, e.g. electroless plating
    • C23C18/1601Process or apparatus
    • C23C18/1617Purification and regeneration of coating baths

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、無電解金
めっき浴の補給のための溶液および方法に関し、より具
体的には、金ハライド−ヒドロキシドの化学的性質を利
用したシアン化物ベースの無電解金めっき浴補給用の溶
液、およびその溶液を含むそのような浴の補給方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子産業は技術の発展により急速に成長
してきており、今日の趨勢は回路の小型化に向かってい
る。マイクロプロセッサ、ASIC、信号プロセッサな
ど新たに出現した高速、高出力デバイスでは、実装が重
要な問題である。このような応用例には、2〜10ワッ
トの電力消費と100MHzを超える速度が必要である
ことが多い。そのために、多くの高機能、低コストのパ
ッケージ設計案が調べられてきた。たとえば、D.マフ
リカル(Mahulikar)、A.パスクァローニ(Pasqualon
i)、J.クレーン(Crane)およびJ.ブラーデン(Br
aden)の論文"Development of a Cost Effective High
Performance Metal QFP Packaging System"、Proceedin
gs of the IEEE International Symposium on Microele
ctronics,pp. 405-10(1993)を参照されたい。
【0003】様々な設計の応用例で、回路製作に金の使
用が必要であった。金は腐食されず、化学的に不活性
で、導電性および熱伝導性があり、オーム接触抵抗が低
い。これら独特な諸特性の組合せによって、金は、薄膜
(厚み3−5μm)として付着したときでも、様々な素
子および素子配列に出入りする信号を変化させることに
より、回路に高い効率を付与することができる。したが
って、金はしばしば回路線および様々な電子素子上に付
着または被覆される。
【0004】金は様々な方法で付着させることができ
る。金属塩を含有する溶液から金を付着させるには、負
の電荷を与えて、正に荷電した金イオンを(還元によっ
て)ゼロ価の状態、すなわち金属の形に変換する。電解
によって金を付着する通常の場合には、外部の電流源
が、陰極での還元に必要な電荷を供給する。
【0005】別の付着方法は、外部電流源に依存しない
ものである。この方法では、付着に必要な電荷は、電荷
交換反応によって供給されるか、または化学還元剤から
得られる。電荷交換法においては、相対的に貴金属性が
低い(つまり、酸化されやすい)金属(通常は基板材
料)が溶解し、溶液中の貴金属性がより高い(つまり、
酸化されにくい)金イオンが還元されて基板上に付着す
る。このような方法は、浸漬または置換付着(またはめ
っき)法と呼ばれる。
【0006】一方、化学還元法においては、適当な化合
物(還元剤)が必要な負の電荷を供給する。還元剤はこ
れと同時に酸化される。このような方法は、自触媒付着
法または無電解付着法と呼ばれる。
【0007】無電解付着法は、電子実装の応用例に適し
たメタラジを提供するので、ますます重要度を増してき
た。このような応用例には、接点領域、チップ・キャリ
ア(特にセラミックス)上のボンディング面、ガラス絶
縁ブッシング(bushing)付きの部品、トランジスタ部
品、ケース、およびその他多くのものが含まれる。無電
解金付着法は、キャビティ・ピン・グリッド・アレイや
表面装着パッケージなどの、セラミックスおよびポリマ
ー・ベースのチップ・キャリアの製造方法の単純化、お
よび設計自由度の拡大に重要な役割を演じる。たとえ
ば、M.ナカザワおよびS.ワカバヤシ、"Ceramic Pac
kages and Substrates Prepared by Electroless Ni-Au
Process"、Proceedings of the IEEE/CHMT Symposium,
pp. 366-70(1991)を参照されたい。
【0008】実装技術のコストおよび性能における重要
な課題は、出力ピンへの低インピーダンスを達成するよ
う、設計自由度を保ちながら、より小さいワイア・ボン
ド・パッド間隔とコンダクタ幅による高密度多層相互接
続を可能にすることである。無電解金めっきは、このよ
うな構造体のメタライゼーションに独自の利益をもたら
す。
【0009】電解めっきでは、層から層へパッドを接続
すると共に、タイ・バー(または母線あるいはめっきバ
ー)に接続するための余分な回路線が必要となる。積層
後、部品の縁部にメタライゼーションを施し、焼成後に
その部品を電気的接触のためめっきラック装置に取り付
けることが多い。めっきラック装置はめっきのために陰
極バーに懸ける。この余分な回路線と縁部メタライゼー
ションとがいくつかの問題の原因になりうる。余分な回
路線は回路のレイアウトを複雑にし、混線の問題を引き
起こす。縁部メタライゼーションは研磨または切断によ
って取り除く必要がある。さらに、めっきされるパッド
への回路線の距離に差があると、めっき厚みのばらつき
が生じる。各パッドはそれぞれタイ・バーとの間の電気
抵抗が異なり、また、電解めっきの厚みが電流に依存す
るのでめっきの厚みが変動する。タイ・バーおよび回路
の短絡を避けるために、電解バレルめっきが用いられる
が、この場合、バレル中で部品はかけやその他の損傷を
受けやすい。
【0010】無電解めっきは、電解法に伴うこれらの問
題を回避する。電解めっきとは違って、無電解めっきで
はセラミック回路を電気接続のために短絡させる必要が
ないので、メタライズしたセラミック回路全体を互いに
短絡させ、陰極に接続して電流を外部電源からめっき部
品に流す必要がない。また、余分な導線を基板の縁部ま
で走らせる必要もない。無電解めっき法は、部品をめっ
き浴中に入れることによって自動的に始まり、電流を流
す必要がない。
【0011】無電解めっきではめっきバーが不要である
ため、回路のレイアウトが簡単になり設計時間が短縮で
き、外来性のめっき導体および回路による混線が大幅に
減少し、めっき用のタイ・バーを除去するためのコスト
のかかる(かつ、ときには有害な)研磨および仕上げ操
作が不要になり、はんだパッド、ワイア・ボンド・フィ
ンガ、およびろう付け部品に対する金めっきの厚みの制
御が改善され、パッケージ構成の設計の可能性が広が
る。B.ハスラー(Hassler)、"Cofired Metallized C
eramic Technology and Fabrication Using Electroles
s Plating"、Proceedings of the International Sympo
sium on Microelectronics pp. 741-48(1986)を参照
されたい。設計の自由度と回路レイアウトの単純化は、
実装モジュールの性能を高める上で重要な要因である。
【0012】キャビティ・ダイ接着と、ピン・グリッド
・アレイまたは表面実装リード・フレームへの金ワイア
・ボンディングとを有する、セラミック/ポリマー実装
モジュールが、I−486およびパワーPC系マイクロ
プロセッサ用の単一チップ・キャリアとしてよく用いら
れるようになってきた。たとえば、T.グッドマン(Good
man)、H.フジタ、Y.ムラカミおよびA.マーフィ
ー(Murphy)、"High Speed Electrical Characterizat
ion and Simulation of Pin Grid Array Package"、Pr
oceedings of the IEEE/CHMT Japan International Ele
ctronics Manufacturing Technology Symposium, pp. 3
03-07(1993)、および D.マフリカル、A.パスクァ
ローニ、J.クレーンおよびJ.ブラーデンの文献(前
出)を参照されたい。モリブデンまたはタングステン
は、アルミナ基板で導体として広く使用され、銅は、ポ
リマー・ベースのチップ・キャリアに最適の金属であ
る。パッド/ピン・アセンブリ(コバール/Cu−Ag
またはAg)は、腐食、およびNi/AuまたはNi−
Co/Au上層による湿電気泳動から保護しなければな
らない。(コバールは、密度8.3g/cc、熱膨張係
数(20〜500℃)5.7〜6.2×10-6、熱伝導
率0.04cal/cm・秒・℃、電気固有抵抗50×1
-6ohm−cmの鉄・ニッケル・コバルト合金であ
る。)
【0013】差し込み用ピンには、10μm以下の重く
て軟かい金メタラジが好ましい。ワイア・ボンド・パッ
ドおよびキャビティ・ダイ接着領域も、金−シリコンま
たはJM7000エポキシ・ダイ接着剤、および金また
はアルミニウム・ワイア・ボンディングに適したメタラ
ジを設けるために金めっきする。金は純度99.99%
で、MIL規格4520−Cに合致しなければならな
い。還元剤としてアミンボランまたはボロハイドライド
を用いる無電解金めっきは、これらの要件を満足する優
れた品質の金付着物を与える。
【0014】こうした利点のため、数多くの無電解金め
っき処方が文献に開示されている。無電解金めっき浴用
に試験された種々の金錯体と還元剤の組合せのリストに
ついては、G.ガヌー(Ganu)およびS.マハーパトラ
(Mahapatra)、"Electroless Gold Deposition for El
ectronic Industry"、Journal of Sci. & Ind. Res.,Vo
l. 46, pp. 154-61(1987)、およびH.アリー(Ali)
およびI.クリスティー(Christie)、"A Review of E
lectroless Gold Deposition Processes"、Gold Bull.,
Vol. 17, pp.118-27(1984)を参照されたい。
【0015】文献に記載された、還元剤としてアミンボ
ランまたはボロハイドライドを用いる無電解金めっき浴
は、金のシアン化物錯体と、安定剤としての過剰の遊離
シアン化物とを含む。この浴は、通常12〜14のpH
範囲で作用し、アルカリ性を保つため、水酸化カリウム
(KOH)を使用する。このような浴の通常の付着速度
は、約0.5μm毎時である。この速度を約2μm毎時
に高めるために、鉛またはタリウムが用いられる。しか
し、鉛およびタリウムは、共に金メタラジの品質に影響
を与えるので、ボンディング性に対する悪影響を避ける
ため、その濃度を非常に低く(通常100ppm未満)
保たなければならない。遊離シアン化物および鉛または
タリウムの濃度は、充分な安定性と、良好なめっき速度
と、優れたメタラジをもたらすように注意深く最適化す
る。
【0016】めっきが進むにつれて、シアン化物イオン
が連続的に放出され、浴中の遊離シアン化物濃度が増加
し、めっき速度がかなり低下する。通常、速度が1μm
毎時未満になると(約4〜5時間後)、めっき浴を廃棄
する。めっきに使用されるのは、浴中の金濃度の約25
〜35%に過ぎない。したがって、何時間も連続して浴
を使用することはできない。さらに、大量生産には、頻
繁な新浴調製および廃液処理が必要となり、プロセスの
コストが上がる。
【0017】無電解金めっき浴の可用時間は、浴の成分
を補給することによって延ばすことができる。シアン化
金(AuCN)およびシアン化金カリウム(KAu(C
N)2)を用いる補給手順が試みられている。たとえ
ば、Y.オキナカおよびC.ウォロウォディウク(Wolo
wodiuk)、"Electroless Gold Deposition: Replenishm
ent of Bath Constituents"、Plating, Vol. 58, pp. 1
080-84(1971)、およびF.サイモン(Simon)、"Depos
ition of Gold Without External Current Source"、Go
ld Bulletin, Vol. 26, pp. 14-26(1993)を参照され
たい。しかし、シアン化金を加えると、金粒子の沈降が
過剰になり、数時間使用しただけで浴の分解が起こる。
【0018】さらに、めっき速度を低下させないように
し、これを毎時2μm付近に保つためには、加速剤を常
に増加させなければならない。高濃度の加速剤は付着メ
タラジに影響を与えるので、大量生産におけるこのよう
な補給溶液の利用は非常に制限される。したがって、浴
中の遊離シアン化物濃度を高めずに金イオンを供給する
補給溶液の開発が依然として課題である。そのプロセス
は、浴の安定性、めっき速度、または付着メタラジの品
質に悪影響を与えてはならない。
【0019】要約すると、文献によれば、連続製造に適
した無電解金めっき浴は、未だ完成していない。G.ガ
ヌーおよびS.マハーパトラの文献(前出)を参照され
たい。小規模の応用例で一定の成功を収めることができ
る方法もあるが、従来の無電解金めっき浴には、低い付
着速度(毎時約1.5μm)、導体パターンおよびセラ
ミックスに対する不十分な選択性、短い可用時間、不安
定性(主としてニッケル混入による)、ならびに無電解
ニッケルに対する付着力の不足という欠点がある。M.
ナカザワおよびS.ワカバヤシの文献(前出)を参照さ
れたい。したがって、広範囲に利用され、信頼性のある
無電解金めっき浴が依然として求められている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来の浴の欠点を解決するために、シアン化物ベ
ースの無電解金めっき浴用の新規補給溶液を提供するこ
とである。本発明の目的は、安定性の高い改良型の浴を
提供することにある。これに関連する目的は、還元剤の
自己分解を低くすることである。もう1つの目的は、高
速で金付着ができ、付着速度が一定に維持できる浴を提
供することにある。
【0021】本発明のもう1つの目的は、無秩序な付着
の傾向を抑制し、結果(浴および付着物の特性)の再現
性を高めることにある。もう1つの目的は、浴の寿命
(金属回転率)を長くして、簡単な維持しか要せずに浴
の化学物質の繰り返し使用を可能にすることである。こ
れにより、浴の調製に用いる化学薬品が節約できるの
で、コストが節減される。さらに、めっき法によって生
じるシアン化物溶液の化学廃棄物処理および処分が減少
し、そのため、無電解金めっき法の価格/性能比が向上
する。本発明のもう1つの目的は、金属混入(具体的に
は、ニッケルおよびスズ・イオン)の影響を受けにくい
浴を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記その他の目的を達成
するために、その目的に鑑みて、本発明は、シアン化物
ベースの無電解金めっき浴用の補給溶液を提供する。こ
の溶液は、塩化金、臭化金、テトラクロロ金酸(およ
び、そのナトリウム、カリウム、アンモニウム塩)、テ
トラブロモ金酸(および、そのナトリウム、カリウム、
アンモニウム塩)などのハロゲン化金(III)を含む。
補給溶液は、溶液のpHを8〜14に保つためのアルカ
リ(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモ
ニウムなど)またはアミンボラン還元剤、あるいはその
両者を含むことができる。
【0023】シアン化物ベースの無電解金めっき浴に、
本発明の溶液を補給する方法も提供される。この方法
は、(1)シアン化物を含む金源と、還元剤と、安定剤
と、浴のpHを11〜14に保つpH調整剤とを有する
シアン化物ベースの無電解金めっき浴を用意するステッ
プと、(2)浴を用いて基板上に金を付着させ、それに
よって浴から金が除去されるステップと、(3)ハロゲ
ン化金(III)と、補給溶液のpHを8〜14に保つた
めのアルカリとを含む補給溶液を用意するステップと、
(4)浴から除去された金の量を決定するステップと、
(5)浴中の遊離シアン化物濃度のレベルを浴中の初期
のレベルより増加させずに、付着ステップ中に浴から除
去された金を補うのに充分な量の補給溶液を浴に加える
ステップとを含む。
【0024】
【発明の実施の形態】一般に、無電解金めっき浴には、
金源化合物と、還元剤と、キレート剤と、緩衝溶液と、
増強剤(または促進剤)と、安定剤と、湿潤剤とが含ま
れる。種々の浴処方が文献に見られる。たとえば、F.
サイモンの文献(前出)、G.ガヌーおよびS.マハー
パトラの文献(前出)、ならびにH.アリーおよびI.
クリスティーの文献(前出)を参照されたい。シアン化
金カリウム(KAu(CN)2)、シアン化金(AuC
N)、テトラシアノ金カリウム(KAu(CN)4)、
テトラシアノ金酸(HAuCl4)を含めて、種々の化
合物が金属金源として選択されてきた。水素化物イオン
を系内で発生させて金イオンを金属金に還元するため
に、次亜リン酸ナトリウム、ヒドラジン、ヒドロキシル
アミン、N、N−ジエチルグリシン、ホルムアルデヒ
ド、NaBH4、およびジメチルアミノボラン(DMA
B)が用いられてきた。
【0025】キレート剤は緩衝剤として作用し、浴の急
速な分解を防止する。キレート剤の例には、クエン酸、
酒石酸、ヒドロキシカルボン酸塩(クエン酸カリウム、
酒石酸カリウム、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)
など)、アミン(トリエタノールアミン、エタノールア
ミン、エチレンジアミンなど)が含まれる。チオ尿素、
アルカリ金属シアン化物、フッ化水素アルカリ、アセチ
ルアセトン、エチルキサントゲン酸ナトリウムなどの安
定剤は、活性核をマスクすることにより、溶液を分解か
ら防ぐ。コハク酸、鉛、タリウムなどの増強剤または促
進剤は、キレート剤の減速効果を相殺する。pHは、浴
によって強アルカリ性(13.7など)から強酸性(p
H1未満など)にわたる。アルカリ金属塩(リン酸塩、
クエン酸塩、酒石酸塩、ホウ酸塩、メタホウ酸塩、これ
らの混合物など)などの緩衝剤は、溶液のpHを保つ。
最後に、スルホン化脂肪酸、スルホン化アルコールなど
の湿潤剤は、めっきされる基板の溶液による濡れを促進
する。
【0026】シアン化金カリウム(KAu(CN)2
を金源として用い、DMAB((CH32NH・B
3)を還元剤として用いる処方が、最も広く試験さ
れ、おそらく、実際に最も成功を収めてきた。塩基電解
質は、シアン化カリウムと水酸化カリウムとからなる。
この種の浴に関する知見は、主としてY.オキナカ等の
業績に基づいている。たとえば、Y.オキナカおよび
C.ウォロウォディウクの文献(前出)を参照された
い。ボロハイドライドは酸性媒体中で反応式 BH4 -
2H2O→BO2 -+4H2 にしたがって加水分解するの
で、浴はアルカリ性である。すなわち、水酸化カリウム
を用いてpHをできるだけ高く保つ。浴の成分を下記の
表にまとめる。
【表1】 無電解金めっき浴の組成 組成 量 シアン化金カリウム、KAu(CN)2 1〜15g/l DMAB、(CH32NH・BH3 1〜20g/l シアン化カリウム、KCN 1〜20g/l 水酸化カリウム、KOH 10〜100g/l アミン類 10〜200g/l 鉛 0.1〜100ppm
【0027】自触媒無電解付着では一般に、触媒となる
基板をめっき溶液に浸漬すると同時に反応が開始し、基
板表面上だけに金属が(不均一)付着する。付着した金
属が反応の触媒になり、反応は自触媒的に継続する。め
っき浴の2つの最も基本的な成分は、金属イオンMn+
還元剤Rである。めっき反応は次のように表現すること
ができる。Mn++R→M0+Rn+。金属(または金属化
された)基板の表面で酸化還元反応が起こる。ここで
は、金属イオンMn+が還元剤から電子を受け取って、金
属膜M0を付着させる。還元剤は、電子を与えて、その
酸化形Rn+に変化する。したがって、上記の方程式は、
2つの部分酸化還元反応、Mn++ne-→M0(金属イオ
ンの還元)と、R−ne-→Rn+(還元剤の酸化)の和
と考えることができる。
【0028】金源としてシアン化金カリウムを用い、還
元剤としてDMABを用いる無電解金めっきの具体的な
反応に目を向けると、実際の還元剤は、BH3OH-イオ
ンである。このイオンは、予備反応 (CH32NH・
BH3+OH-→(CH32NH+BH3OH-によって形
成される。したがって、BH3分子に結合したアミン
(ジメチルアミン)がOH-イオンで置換されて、BH3
OH-イオンが発生しなければならない。この置換反応
は、OH-イオンが豊富なアルカリ性のpH範囲で起こ
りやすい。
【0029】めっき反応は、次のように記述できる。
(CH32NH・BH3+4OH-+3Au(CN)2 -
(CH32NH+BO2 -+3/2H2+2H2O+3Au
+6CN-。この式は、(1)3Au(CN)2 -+3e-
→3Au+6CN-(金属イオンの還元)と、(2)B
3OH-+3OH-→BO2 -+3/2H2+2H2O+3
-(還元剤の酸化)の2つの部分酸化還元反応の和と
考えることができる。この化学金浴の根本的な弱点は、
システム自体が、1方向、すなわち金付着の方向に反応
しやすい、熱力学的に不安定な系、すなわち酸化還元系
であることである。その目的は、許容できる付着速度を
確保するのに充分な程度に溶液を不安定にしながら、系
を充分に安定に保つことである。このバランスが微妙な
ので、系の最適化が必要である。
【0030】金属金の平衡電極電位EAu(Aun+/A
u)、および還元剤の平衡電極電位ER(DMAB/D
MAB+)は、ネルンストの式とE0(標準酸化還元電
位)値とから得られる。どちらの電位も、溶液温度、イ
オン濃度、および使用する錯化剤の性質に依存する。E
R値は、溶液のpHの影響をも強く受ける。
【0031】濃度、温度、pH、撹拌など、多くのパラ
メータが、無電解付着システムの性能に影響を与える。
付着速度は、アレニウスの速度則に従って温度上昇と共
に増加する。速度は、温度が10℃上昇すると約2倍に
なる。しかし、85℃より高い温度では、浴は一般に急
速に分解する。したがって、60〜80℃の温度範囲が
推奨される。高温で浴が不安定であることを利用して、
使用済みの浴から金を回収できる。
【0032】無電解めっき浴を撹拌すると、付着速度が
影響を受ける。付着速度は、浴の相対撹拌速度がある値
に達するまでそれと共に増加する。その値以上では、撹
拌速度が増加しても、付着速度にほとんどまたは全く影
響はない。撹拌によって付着物の品質も向上し、こぶ状
めっきの生成がなくなり、横方向の成長と均一な粒径が
得られ、空隙率(porosity)が減少する。
【0033】一般的性質として、無電解金付着の速度
は、プロセスの初期段階でかなり高く、その後、定常値
付近まで急速に減少する。この定常値は、既存の無電解
金付着浴を連続生産用に適合させるには遅すぎる。使用
温度での浴の寿命は、数時間に限定される。
【0034】浴の寿命は、いくつかの要因によって制限
される。遊離シアン化物イオン(KAu(CN)2の分
解によって生じるCN-)とメタホウ酸イオン(B
2 -)がめっき中に生成して溶液中に蓄積し、一方で水
酸イオンが(BH3へのOH-イオンの付加により)消費
される。蓄積量がある値を超えると、遊離シアン化物イ
オンおよびメタホウ酸イオンは、共に付着速度を遅くす
る。たとえば、シアン化物は無電解金めっき浴中で安定
化効果を示し、付着速度を低下させる(ただし、浴の自
然分解を防止するために、最小限のシアン化物(数g/
l)は必要である)。さらに、金は基板上に付着するに
つれてめっき浴から消失し、還元剤(DMAB)は金の
付着および自動分解により消失する。
【0035】金の量と還元剤の量とOH-の量は、対応
する成分を含む溶液をめっき浴に補給することにより補
正することができる。本発明は、金ハライド−ヒドロキ
シドの化学的性質を利用した浴成分の補給により、シア
ン化物ベースの無電解金めっきの連続運転を可能にす
る。補給を実施するための手順も確立された。これによ
り、浴成分の繰り返し使用が可能になり、その結果、浴
の調製に用いる化学薬品の節約によりコストが節減でき
る。
【0036】本発明によれば、Au3+(またはAu(II
I))の混合配位子錯体である金ハライド−ヒドロキシ
ドを(系内で)生成することにより、望ましくない過剰
のシアン化物の蓄積が回避できる。これは、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、または水酸化アンモニウムに
溶解した、計算量の塩化金、臭化金、HAuCl4、ま
たはHAuBr4(あるいは、そのナトリウム、カリウ
ム、アンモニウム、またはアミン塩)などのAu3+ハラ
イドをめっき浴に添加することによって行われる。めっ
き浴に添加するAu3+ハライドの量は、めっき浴から消
費された金の量(補給する必要がある金の量に実質的に
等しい)に基づいて計算される。たとえば、後述の例で
は、テトラクロロ金酸0.87gはめっき浴中の金0.
5gを補給し、テトラクロロ金酸3.47gはめっき浴
中の金2.0gを補給する。
【0037】固体金ハライド塩(たとえば、HAuCl
4)は、CN-と結合してAu3+(CN)2 -Cl-OH-
して浴中に溶解し、金の付着反応で遊離される遊離シア
ン化物イオンの一部を消費する。補給プロセスは、要約
すると下記の3つの反応で示される。 (1)Au(CN)2 -+e-→Au0+2CN-(金めっ
きしたニッケル基板表面でのAu+のAu0への不均一還
元) (2)CN-+HAuCl4+OH-→Au3+(CN-2
Cl-OH- (3)Au3+(CN-2Cl-OH-+(CH32NH・
BH3→Au+(CN)2 -(DMABによるAu3+のAu
+への均一還元)。
【0038】添加中の浴の分解を防止するために、補給
溶液のpHは、8〜14とすべきであり、最適のpHは
12である。過剰の水酸化カリウムによる加水分解を避
けるために、補給溶液中の金錯体の濃度は、0.25g
/mlより低く保つ。この反応は室温では遅いので、実
際的には問題ではない。しかし、補給溶液を高濃度で長
時間保存することは推奨されない。
【0039】補給を必要とする無電解金浴にAu3+錯体
を加えると、過剰のシアン化物が錯化されて、まずAu
3+錯体を生成する。この錯体は、めっき浴中でDMAB
によって還元されてシアン化Au+錯体を生成する。こ
の反応が完了するのに約2時間かかり、その後、pHと
DMAB、遊離シアン化物、添加物の濃度を元のレベル
に調整して、すくい出しによる損失を補償する。補給
は、浴の使用温度(通常65℃)で行うことができる。
しかし、過剰なコロイド金の生成を避けるために、補給
を50℃で行うことが好ましい。めっきおよび補給動作
中に生成するコロイド金を除去するには、0.5μmの
フィルタで濾過することが特に推奨される。
【0040】図1に、シアン化物ベースの無電解金めっ
き浴の補給に上記の補給溶液を用いる本発明による方法
のステップのフロー・ダイアグラム1を示す。第1ステ
ップ10で、シアン化物を含む金源と、還元剤と、安定
剤と、浴のpHを11〜14に保つためのpH調整剤と
を有するシアン化物ベースの無電解金めっき浴を用意す
る。第2ステップ20で、浴を用いて基板に金を付着
し、それによって金が浴から除去される。次に、第3ス
テップ30で、ハロゲン化金(III)とアルカリとを含
む補給溶液を用意する。補給溶液のpHは8〜14であ
る。第4ステップ40で、浴から除去された金の量を決
定する。最後に第5ステップ50で、浴中の遊離シアン
化物濃度のレベルを浴中の初期のレベルより増加させず
に、付着ステップ中に浴から除去された金を補うのに充
分な量の補給溶液を浴に加える。
【0041】方法1に、任意選択のステップを含めるこ
ともできる。たとえば、必要に応じて、浴の他の成分
(還元剤、キレート剤、pH調整剤、安定剤など)を補
給し、補給済みの浴を濾過して、めっきおよび補給操作
中に生成したコロイド金を除去するステップ60を含め
ることができる。
【0042】本発明の効率は、シアン化金カリウム4.
4g/l(金3g)、シアン化カリウム4〜5g/l、
DMAB5g/l、アミンなどの添加剤、および鉛また
はタリウムなどの促進剤を含み、(水酸化カリウムの添
加により)pH約14に保った無電解金めっき浴によっ
て実証される。この浴を使用して、適当に調製された基
板をめっきして浴1リットルから金を0.5〜2g付着
するようにした。浴中の金の濃度が低くなったとき、水
(25ml)中にテトラクロロ金酸(HAuCl4
0.87〜3.47gを含む溶液を浴に補給し、水酸化
カリウム溶液でpHを溶液の最終pH12に調整した。
補給の後、浴をポンプで撹拌(緩やかな撹拌)し、最後
に濾過してから、新しい基板のめっきを開始した。この
補給プロセスを、めっきされる金の量で規定される適当
な間隔で繰り返した。
【0043】本発明に従って補給される無電解金めっき
溶液によって調製されたセラミック・パッケージおよび
基板に必要な実際のボンディング特性を、MIL−ST
D883Cで評価した。この評価の結果を下記の例にま
とめて示す。要約すると、本発明に従って補給される無
電解金めっき溶液で調製された試験試料は、半導体の組
立に必要なボンディング性を満足した。
【0044】例1 シアン化金カリウム4.4g/l(金属金3gに相当)
を含む無電解金めっき浴を用いて、浴中の金濃度が2.
5g/lに低下するまで、いくつかの基板をめっきし
た。この浴に、テトラクロロ金酸(0.87g)と水酸
化カリウムを混合して最終pHが12になるようにした
溶液を加えた。このめっき浴を撹拌し、濾過した後、次
の基板をめっきする準備ができた。補給された浴中で、
新たな一組の基板をめっきし、補給された浴からの金付
着の品質をワイア・ボンドによって試験した。新しい浴
および補給された浴からのワイア・ボンドの強度は、同
等であり、MIL−STD883C仕様を上回った。
【0045】例2 初期の金濃度3g/lの無電解金めっき浴を用いて、浸
漬金のフラッシュを施したニッケルの試験片を、金の濃
度が1.5g/lに低下するまでめっきした。平均めっ
き速度は、毎時1.7μmであった。テトラクロロ金酸
を水50mlに溶解し(2.61g/l)、水酸化カリ
ウムを用いてpHを13に調整した溶液をこの浴に補給
した。補給の後、溶液を撹拌し、濾過した。新たな一組
の浸漬金を施したニッケル試験片をふたたび金濃度が
1.5g/lに低下するまでめっきした。補給後の平均
めっき速度は、毎時1.7μmであった。上記の補給操
作を3回繰り返した。補給後の平均めっき速度は毎回毎
時1.7μmであった。
【0046】例3 金3g/lを含む無電解金浴を用いて、チップ装着用の
キャビティと、キャビティ・シェルフ上の一組のワイア
・ボンド・パッドと、基板上のキャビティをとりまく数
個のピンとを有するピン・グリッド・アレイ基板をめっ
きした。これらの基板は、浸漬金を施したニッケルから
なる表面メタラジを有する。 めっきの公称金厚みは2
ミクロンであった。めっき後の基板の一部について、ダ
イ接着試験およびワイア・ボンド試験を行った。1ミル
(約0.0254mm)の金ワイアによる平均ワイア・
ボンド強度は、13〜15gの範囲であり、MIL−S
TD883C仕様を満足した。
【0047】数枚の基板を、浴中の金の濃度が2g/l
に減少するまでめっきした。浴に、テトラクロロ金酸
1.74gと、補給溶液のpHを14に調整するのに充
分な水酸化カリウム溶液とを補給した。補給済みの浴を
撹拌し、濾過し、数枚の新しい基板を、金の公称厚みを
2ミクロンにめっきした。補給後の浴でめっきした基板
について、ダイ接着試験およびワイア・ボンド試験を実
施した。補給後の浴からのワイア・ボンド強度は、実質
的に同じ13〜15gの範囲であり、MIL−STD8
83C仕様を満足した。
【0048】例4 最後に、本発明の補給溶液を用いた製造プロセスをシミ
ュレートするために、次の実験を行った。約1lのめっ
き溶液を用いた。温度は、やや低い浴温度である60〜
63℃に保った。金の濃度は、約3g/lに保った。撹
拌は穏やかに行った。付着速度は、バランスの取れた酸
化還元系を得るために、毎時約2μmに制限した。付着
速度がこれより大きいと、金の付着が無秩序になる危険
が増大し、浴の寿命が短くなる可能性がある。
【0049】ステップ1で、浸漬金を施したニッケル
(薄く金めっきしたニッケル基板)からなる2個の30
cm2の試験片(負荷60cm2)を、金3g/lを含む無電
解金めっき浴を用いて60℃で1時間めっきした。めっ
き速度は、毎時1.90μmであった。ステップ2で、
同じ試験片を、毎時2.20μmの速度で、63℃でさ
らに3時間めっきした(温度が高くなるとめっき速度も
大きくなることに留意されたい)。この時点で、金属金
の回転率は約1/3であった(すなわち、元の浴中の3
gの金中、約1gが付着された)。
【0050】ステップ3で、補給溶液を調製した。この
溶液は、水25mlと、めっき浴中の金を3gに戻すの
に充分なテトラクロロ金酸と、pHを調整するための水
酸化カリウムとを含むものであった。さらに元のめっき
浴約25mlを加えて、消費された緩衝剤とすくい出し
を補償した。すなわち、合計50mlの補給溶液を浴に
加えた。
【0051】ステップ4で、元の2個の試験片(負荷6
0cm2)を、補給済みの浴を用いてめっきした。めっ
きは、62℃で5時間行った。めっき速度は、最初の1
時間は毎時2.0μm、残りの4時間は毎時2.03μ
mであった。この時点で、金属金の回転率は約2/3に
達した(すなわち、元の浴中の最初の金の量3g中2g
が付着された)。
【0052】ステップ5で、2回目の補給溶液を調製し
た。この溶液は、水25mlと、めっき浴中の金を3g
に戻すのに充分なテトラクロロ金酸とを含むものであっ
た。元のめっき浴約25mlも加えた。DMABを滴定
し、補給溶液に加えた(濃DMAB約10ml)。すな
わち、合計約60mlの補給溶液を浴に加えた。
【0053】ステップ6で、元の2個の試験片(負荷6
0cm2)を補給された浴を用いてめっきした。めっき
は、62℃で1.25時間行った。めっき速度は、毎時
2.1μmであった。
【0054】ステップ7で、3つ目の試験片(初めの試
験片同様、30cm2)を加えて負荷を90cm2に増加さ
せた。めっき浴は補給しなかった。この3つの試験片を
62℃で4.75時間めっきした。めっき速度は、毎時
1.75μmに低下した。この時点で、金属金の完全な
回転が完了し(すなわち、元の浴中の最初の金の量3g
がすべて付着した)、補給された金も付着されつつあっ
た(4.75時間と、めっき時間が延びたことに留意さ
れたい)。
【0055】ステップ8で、3つの試験片(荷重90c
2)を62℃で1時間めっきした。めっき速度は毎時
1.0μmに大幅に低下し、3回目の補給溶液を調製し
た。この溶液は、水25mlと、めっき浴中の金を3g
に戻すのに充分なテトラクロロ金酸とを含むものであっ
た。pHを検査したところ13.2であった。そこで、
水酸化カリウムを加えて、pHを13.9に高めた。
【0056】ステップ9で、この3つの試験片(荷重9
0cm2)を62℃で3時間めっきした。めっき速度は
正常(毎時2.0μm)に戻り、浴は安定であった。D
MABの滴定値は6.0g/lであった。浴の容量を検
査したところ、900mlであった(明らかに、100
mlが蒸発した)。そこで、水25mlを加えて浴の容
量を1lに戻した。4回目の補給溶液を調製した。この
溶液は、水25mlと、めっき浴中の金を3gに戻すの
に充分なテトラクロロ金酸とを含むものであった。この
時点で、2回目の金属金の回転率が約2/3に達した。
【0057】ステップ10で、4つ目の試験片(他の試
験片と同様、30cm2)を加えて、負荷を120cm2に増
加した。めっき浴は補給しなかった。この4個の試験片
を60℃で5時間めっきした。めっき速度は、毎時1.
5μmに低下した。この時点で、金属金の2回目の回転
が完了し、3回目が始まった。DMABの滴定値は、
5.6g/lであった。5回目の補給溶液を調製した。
この溶液は、水30mlと、めっき浴中の金を3gに戻
すのに充分なテトラクロロ金酸とを含むものであった。
5時間という、より長いめっき時間を補償するために、
補給容量を増加した。
【0058】ステップ11で、総負荷80cm2(30
cm2の試験片2つと、20cm2の試験片1つ)の3つ
の新しい試験片をめっきした。めっきは、60℃で3.
25時間行った。めっき速度は、毎時1.75μmであ
った。この時点で、金属金の3回目の回転率が1/3に
達した。pHを測定したところ、13.6であった。
【0059】ステップ12で、6回目の補給溶液を調製
した。この溶液は、水25mlと、めっき浴中の金を3
gに戻すのに充分なテトラクロロ金酸とを含むものであ
った。水酸化カリウムを加えて、pHを13.9に高め
た。DMABの測定値は、5.3g/lであった。次
に、3つの試験片(負荷80cm2)を62℃で1.5
時間めっきした。めっき速度は、毎時1.9μmであっ
た。この時点で、金属金の3回目の回転率が1/2に達
した。
【0060】ステップ13で、3つの試験片(負荷80
cm2)を、62℃で3.5時間めっきした。めっき速
度は、毎時1.4μmであった。明らかに、めっき浴の
補給なしで試験片を長くめっきしすぎた。濃DMAB4
0mlをめっき浴に加えた。DMABの滴定値は、4g
/lであった。
【0061】ステップ14で、3つの試験片(負荷80
cm2)を、62℃で2時間めっきした。めっき速度
は、毎時1.5μmであった。金およびDMABを補給
した。
【0062】ステップ15で、3つの試験片(負荷80
cm2)を、62℃で4.75時間めっきした。めっき
速度は、毎時1.8μmであった。すなわち、めっき速
度はほぼ回復し、めっきプロセスは、補給なしで約5時
間活性であった。この時点で、金属金の3回の回転が完
了し、4回目の回転が開始した。金および水酸化カリウ
ムを補給した。
【0063】ステップ16で、3つの試験片(負荷80
cm2)を、62℃で1.75時間めっきした。めっき速
度は、毎時2.12μmであった。この時点で、実験
は、明らかに成功したとして中止した。結論として、シ
アン化物ベースの無電解金めっき浴が、本発明に従って
少なくともまる3回転は補給できることが明らかになっ
た。
【0064】したがって、Au3+クロライド−ヒドロキ
シド錯体によって、めっき浴がめっき速度および浴の安
定性の点でその初期状態に戻ることが実証された。浴の
性能に対する(製造中に行われる)繰り返し補給の影響
を、浴の安定性と、めっき速度と、付着した金メタラジ
の品質とに対するクロライドおよびニッケルの蓄積の影
響を含めて評価した。ボンディング性およびめっき速度
(厚みで測定した)で示される金の実用上の性能を、図
2に示す。
【0065】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0066】(1)ハロゲン化金(III)とアルカリと
を含み、pHが8〜14である、シアン化物ベースの無
電解金めっき浴用の補給溶液。 (2)上記ハロゲン化金(III)が、塩化金、臭化金、
テトラクロロ金酸、およびそのナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、ならびにテトラブロモ金酸、およ
びそのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩から
なる群から選択されることを特徴とする、上記(1)に
記載の補給溶液。 (3)上記アルカリが、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム、および水酸化アンモニウムからなる群から選択さ
れることを特徴とする、上記(1)に記載の補給溶液。 (4)上記ハロゲン化金(III)が、テトラクロロ金酸
であり、上記アルカリが、水酸化カリウムであることを
特徴とする、上記(1)に記載の補給溶液。 (5)さらに、キレート剤および安定剤を含むことを特
徴とする、上記(1)に記載の補給溶液。 (6)シアン化物を含む金源と、安定剤と、浴のpHを
11〜14に保つためのpH調整剤とを有するシアン化
物ベースの無電解金めっき浴を用意するステップと、こ
の浴を用いて基板に金を付着させ、それによって浴から
金を除去するステップと、ハロゲン化金(III)とアル
カリとを含み、pHが8〜14である補給溶液を用意す
るステップと、浴から除去された金の量を決定するステ
ップと、浴中の遊離シアン化物濃度のレベルを浴中の初
期レベルより増加させずに、付着ステップ中に浴から除
去された金を補うのに充分な量の補給溶液を浴に加える
ステップとを含む、シアン化物ベースの無電解金めっき
浴を補給する方法。 (7)上記ハロゲン化金(III)が、塩化金、臭化金、
テトラクロロ金酸、およびそのナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、ならびにテトラブロモ金酸、およ
びそのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩から
なる群から選択されることを特徴とする、上記(6)に
記載の方法。 (8)上記アルカリが、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム,および水酸化アンモニウムからなる群から選択さ
れることを特徴とする、上記(6)に記載の方法。 (9)上記補給溶液が、さらに還元剤を含むことを特徴
とする、上記(6)に記載の方法。 (10)上記補給溶液が、補給された浴のpHを約12
にするのに充分な上記アルカリを有することを特徴とす
る、上記(6)に記載の方法。 (11)上記付着ステップが、約60〜80℃の温度で
行われることを特徴とする、上記(6)に記載の方法。 (12)上記付着ステップが、浴を撹拌しながら行われ
ることを特徴とする、上記(6)に記載の方法。 (13)補給溶液を加える上記ステップが、約50℃の
温度で行われることを特徴とする、上記(6)に記載の
方法。 (14)補給溶液を浴に加えた後に、補給済みの浴を濾
過するステップをさらに含むことを特徴とする、上記
(6)に記載の方法。 (15)シアン化金カリウムとシアン化金ナトリウムと
からなる群から選択された金源と、アミン・ボラン還元
剤とシアン化カリウムとシアン化ナトリウムとからなる
群から選択された安定剤と、水酸化ナトリウムと水酸化
カリウムとからなる群から選択された浴のpHを11〜
14に保つためのpH調整剤とを有する、シアン化物ベ
ースの無電解金めっき浴を用意するステップと、この浴
を用いて基板に金を付着させ、それによって浴から金を
除去するステップと、(a)塩化金、臭化金、テトラク
ロロ金酸、およびそのナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩、ならびにテトラブロモ金酸、およびそのナ
トリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩からなる群か
ら選択された、ハロゲン化金(III)と、(b)水酸化
カリウム、水酸化ナトリウム、および水酸化アンモニウ
ムからなる群から選択されたアルカリとを含む、pHが
8〜14である補給溶液を用意するステップと、浴から
除去された金の量を決定するステップと、浴中の遊離シ
アン化物濃度のレベルを浴中の初期のレベルより増加さ
せずに、付着ステップ中に浴から除去された金を補うの
に充分な量の補給溶液を浴に加えるステップとを含む、
シアン化物ベースの無電解金めっき浴を補給する方法。 (16)上記付着ステップが、浴を撹拌しながら、約6
0〜80℃の温度で行われることを特徴とする、上記
(15)に記載の方法。 (17)補給溶液を加える上記ステップが、約50℃の
温度で行われることを特徴とする、上記(15)に記載
の方法。 (18)補給溶液を浴に加えた後に、補給された浴を濾
過するステップをさらに含むことを特徴とする、上記
(15)に記載の方法。 (19)シアン化金カリウムと、ジメチルアミノボラン
還元剤と、シアン化カリウム安定剤と、浴のpHを11
〜14に保つための水酸化カリウムpH調整剤とを有す
る無電解金めっき浴を用意するステップと、浴を撹拌し
ながら、約65℃の温度で、浴を用いて基板上に金を付
着させ、それによって、浴から金を除去するステップ
と、テトラクロロ金酸と水酸化カリウムとを含む、pH
が8〜14である補給溶液を用意するステップと、浴か
ら除去された金の量を決定するステップと、約50℃の
温度で浴に充分な量の補給溶液を用意して、浴中の遊離
シアン化物濃度のレベルを初期のレベルより高くせず
に、付着ステップ中に浴から除去された金を補充するス
テップと、補給済みの浴を濾過するステップとを含む、
シアン化物ベースの無電解金めっき浴を補給する方法。
【0067】
【発明の効果】従来の無電解金めっきプロセスは、金の
有効な補給法がないため、商業的製造に利用するにはあ
まりにも高価である。本発明は、このようなプロセスを
初めて商業的に実現可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を示すフロー・チャートである。
【図2】本発明に従って溶液を補給した従来の無電解金
めっき浴を用いてめっきした金のボンド強度と、厚みの
関係を示すグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 ランガーラージャン・ジャガンナタン アメリカ合衆国12563 ニューヨーク州 パターソン カロライナ・ロード 4 (72)発明者 マハーデーヴァイイェル・クリシュナン アメリカ合衆国12533 ニューヨーク州 ホープウェル・ジャンクション ラーチ モント・ドライブ 18 (56)参考文献 特開 平3−72084(JP,A) 特開 平5−33148(JP,A) 特開 平7−292477(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 18/31 - 18/52 H01L 21/288

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン化金(III)とアルカリとを含
    み、pHが8〜14である、シアン化物ベースの無電解
    金めっき浴用の補給溶液。
  2. 【請求項2】上記ハロゲン化金(III)が、塩化金、臭
    化金、テトラクロロ金酸、およびそのナトリウム塩、カ
    リウム塩、アンモニウム塩、ならびにテトラブロモ金
    酸、およびそのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウ
    ム塩からなる群から選択されることを特徴とする、請求
    項1に記載の補給溶液。
  3. 【請求項3】上記アルカリが、水酸化カリウム、水酸化
    ナトリウム、および水酸化アンモニウムからなる群から
    選択されることを特徴とする、請求項1に記載の補給溶
    液。
  4. 【請求項4】上記ハロゲン化金(III)が、テトラクロ
    ロ金酸であり、上記アルカリが、水酸化カリウムである
    ことを特徴とする、請求項1に記載の補給溶液。
  5. 【請求項5】さらに、キレート剤および安定剤を含むこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の補給溶液。
  6. 【請求項6】シアン化物を含む金源と、安定剤と、浴の
    pHを11〜14に保つためのpH調整剤とを有するシ
    アン化物ベースの無電解金めっき浴を用意するステップ
    と、 この浴を用いて基板に金を付着させ、それによって浴か
    ら金を除去するステップと、 ハロゲン化金(III)とアルカリとを含み、pHが8〜
    14である補給溶液を用意するステップと、 浴から除去された金の量を決定するステップと、 浴中の遊離シアン化物濃度のレベルを浴中の初期レベル
    より増加させずに、付着ステップ中に浴から除去された
    金を補うのに充分な量の補給溶液を浴に加えるステップ
    とを含む、 シアン化物ベースの無電解金めっき浴を補給する方法。
  7. 【請求項7】上記ハロゲン化金(III)が、塩化金、臭
    化金、テトラクロロ金酸、およびそのナトリウム塩、カ
    リウム塩、アンモニウム塩、ならびにテトラブロモ金
    酸、およびそのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウ
    ム塩からなる群から選択されることを特徴とする、請求
    項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】上記アルカリが、水酸化カリウム、水酸化
    ナトリウム,および水酸化アンモニウムからなる群から
    選択されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】上記補給溶液が、さらに還元剤を含むこと
    を特徴とする、請求項6に記載の方法。
  10. 【請求項10】上記補給溶液が、補給された浴のpHを
    約12にするのに充分な上記アルカリを有することを特
    徴とする、請求項6に記載の方法。
  11. 【請求項11】上記付着ステップが、約60〜80℃の
    温度で行われることを特徴とする、請求項6に記載の方
    法。
  12. 【請求項12】上記付着ステップが、浴を撹拌しながら
    行われることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  13. 【請求項13】補給溶液を加える上記ステップが、約5
    0℃の温度で行われることを特徴とする、請求項6に記
    載の方法。
  14. 【請求項14】補給溶液を浴に加えた後に、補給済みの
    浴を濾過するステップをさらに含むことを特徴とする、
    請求項6に記載の方法。
  15. 【請求項15】シアン化金カリウムとシアン化金ナトリ
    ウムとからなる群から選択された金源と、アミン・ボラ
    ン還元剤とシアン化カリウムとシアン化ナトリウムとか
    らなる群から選択された安定剤と、水酸化ナトリウムと
    水酸化カリウムとからなる群から選択された浴のpHを
    11〜14に保つためのpH調整剤とを有する、シアン
    化物ベースの無電解金めっき浴を用意するステップと、 この浴を用いて基板に金を付着させ、それによって浴か
    ら金を除去するステップと、(a)塩化金、臭化金、テ
    トラクロロ金酸、およびそのナトリウム塩、カリウム
    塩、アンモニウム塩、ならびにテトラブロモ金酸、およ
    びそのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩から
    なる群から選択された、ハロゲン化金(III)と、
    (b)水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、および水酸
    化アンモニウムからなる群から選択されたアルカリとを
    含む、pHが8〜14である補給溶液を用意するステッ
    プと、 浴から除去された金の量を決定するステップと、 浴中の遊離シアン化物濃度のレベルを浴中の初期のレベ
    ルより増加させずに、付着ステップ中に浴から除去され
    た金を補うのに充分な量の補給溶液を浴に加えるステッ
    プとを含む、 シアン化物ベースの無電解金めっき浴を補給する方法。
  16. 【請求項16】上記付着ステップが、浴を撹拌しなが
    ら、約60〜80℃の温度で行われることを特徴とす
    る、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】補給溶液を加える上記ステップが、約5
    0℃の温度で行われることを特徴とする、請求項15に
    記載の方法。
  18. 【請求項18】補給溶液を浴に加えた後に、補給された
    浴を濾過するステップをさらに含むことを特徴とする、
    請求項15に記載の方法。
  19. 【請求項19】シアン化金カリウムと、ジメチルアミノ
    ボラン還元剤と、シアン化カリウム安定剤と、浴のpH
    を11〜14に保つための水酸化カリウムpH調整剤と
    を有する無電解金めっき浴を用意するステップと、 浴を撹拌しながら、約65℃の温度で、浴を用いて基板
    上に金を付着させ、それによって、浴から金を除去する
    ステップと、 テトラクロロ金酸と水酸化カリウムとを含む、pHが8
    〜14である補給溶液を用意するステップと、 浴から除去された金の量を決定するステップと、 約50℃の温度で浴に充分な量の補給溶液を用意して、
    浴中の遊離シアン化物濃度のレベルを初期のレベルより
    高くせずに、付着ステップ中に浴から除去された金を補
    充するステップと、 補給済みの浴を濾過するステップとを含む、シアン化物
    ベースの無電解金めっき浴を補給する方法。
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